学生時代のバイトから含めると、2年位お世話になっていた代議士事務所。私の初めての仕事は、訳が全く分からないまま突然幕を降ろされてしまった。
突然のクビ宣告を平静を装って受け流し、ホテルの部屋へ戻ってずいぶん泣いたっけ。ショック、というより超意味不明。み~んな笑顔なのに、もしやこいつら全てグル!?国会事務所で昨日まで楽しく仕事をしてた奴らも、知ってて私をこんな田舎まで行かせた!?そう思ったら怖くて居ても立ってもいられなくなったのだ。人生初の「人間不信」に、その後しばらく悩まされたのは言うまでも無い。
何週間かは落ち込んでいて全く動きが取れなかったが、少し立ち直ってからは「事の真相」を見つけ出すべく、私は立ち上がった。どいつもこいつもホラ吹きに見える中、しつこく情報収集を重ねてぼんやりと見えた真相はと言うと・・・
何のことは無い。
「後援会のお偉いさんの娘が事務所で働きたがってる」から、「地元と何も関係の無い私が邪魔」という事だったらしい。前日まで喧嘩をしながらも楽しく働いていた(と私は思っていた)東京事務所の秘書2名は、「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。全ては後援会をとりまとめる第一秘書が勝手に仕組んだこと、と。
真相はもう闇の中。でも数ヶ月後の私の結婚式には、議員からお祝いも届いたし、当時の仲間が司法試験に受かったと言っては集まり、秘書が選挙に受かったと言っては集まっている。組織ぐるみで陥れられた訳では無かった、と今は信じたい。
・・・そして時間を巻き戻してクビから2ヵ月後。かなり立ち直った私は、本格的に次の仕事を探し始めた。
大学生の頃も一度も企業研究なぞした事の無い私。知っている仕事は当然「秘書」しか無い。その時はまだ秘書が天職だと信じていた私は迷うことなく、「秘書」としていくつかの派遣会社へ登録した。「国会議員秘書経験者」という珍しい肩書きがどこへ行っても大好評で、幾つもの会社からお声がかかり「エリートOLっぽいから」という不純な動機で銀座で社長秘書として働き始めた。働き始めてから数週間で、全くの適性の無さに完全に干されるとも知らずに・・・。
「婦人科」のコメントで、うっかり見落とすところでしたが、今も転職活動中? 落ち着いたら、また転職活動記、レポートしてね!