【子供の教育について考えること(9)】
先日、家族で買い物に行った時のことです。ショッピングセンターの入り口で、ユニセフの街頭募金が行われていました。夫は100円玉を双子にそれぞれ握らせて「あのお姉ちゃんたちが持ってる箱に入れておいで」と募金をすすめます。二人はおずおずとボランティアの方たちのところに行き箱にお金を入れました。そして折り紙の風船とパンフレットを渡してもらい、嬉しそうに戻ってきました。
パンフレットには「あなたの募金は次のようなことに役立ちます」と書かれていました。
その中で教育に関する活用として、13円で必要最低限の文房具一式、21,432円で先生1人分と生徒80人分の学用品・バッグ・クレヨン・チョークなどが入った「スクール・イン・ア・ボックス」1セットを支援することができると書かれていました。(1ドル=114円で計算)支援が必要な国において、子供たちに必要なものは「保健」「栄養」と並んで「教育jなのです。
生きる、そして教育を受けることで新たな時代を子供たちが自ら切り開くのです。このパンフレットを双子に説明してあげているうちにふと、「学力は国力」ということに気付いた次第。
日本でも教育制度がしかれ、諸外国に追いつけ追い越せの時代があったじゃないですか。それが今では義務教育のありがたさも感じられず、学級崩壊や不登校の問題が発生しています。
一方、個人レベルでの教育熱はオーバーヒート気味です。幼児教育は早期化の一途をたどり、今や胎児までがその対象となっています。塾に行くのはあたりまえ、私が住んでいる阪神間でも中学校から私学を受験するのが普通のコースとなっています。
パーソナル化に向かう日本の教育。そして全体として日本の子供たちの学力は落ちてきていると聞きます。
何か間違っていませんか?
日本は世界でもトップクラスの経済大国になったから、もう教育に力を注ぐ必要はないのでしょうか?それは違うと思うんです。やはり「学力は国力」でしょう。明日の日本を作るのは他ならぬ子供たちなんですよ。
本気で日本という国の子供たちの学力向上を目指すのであれば、機会均等の公立学校における教育にもっと力を注ぐべきだと思います。
このあたり、唐土かほる、言いたいことがいっぱい!ちょっと気持ちを整理して、この続きはまた来週・・・。
【今日の1冊】 小さいときから考えてき たこと
ユニセフといえば親善大使をつとめていらっしゃる黒柳徹子さんを思い浮かべます。黒柳さんが書かれたこのエッセイ集では、実は数字にかなり弱くて困ったというエピソードと並んで、ユニセフで訪問した国の難民の数はメモをしなくても不思議に覚えているというエピソードが紹介されています。黒柳さんの愉快で意外な素顔にふれながら、ユニセフが支援している国の子供たちの現状を黒柳さんのあたたかい、そして冷静な目を通じて知ることができます。
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いつも興味深く読ませてもらっています。
公教育についてのこれからの流れですが…
ここでは大きな声で言えない!?、
書けないのでもどかしいのですが、
ますます負け組みと勝ち組の2極構造に
拍車はかかるんじゃないかなぁ…
まったく悲しいことですね。
私の住む地方も公立中学が来年から一部
選べるようになりました。
すでに1人も選ばない中学が何校もあります。
公立中学も生徒獲得のために
オチオチできないようになってしまいました。
なにが公教育なのかわかんなくなってきます。
暗い話が続いてスミマセン!
ユニセフはボーナス月にクレジット引きで
送金を続けています。すると…ユニセフのロゴが
入った自分の住所と名前のシールがもらえるのですよ。
葉書に貼るとイイ感じです。
それと今まで知らなかったブログを教えてくれて
ありがとうございます!
pinkteddyさん、コメントありがとうございます。
公立中学校も選択制になるんですか。知らなかった・・・。公立同士でも競い合うのはいいことだと思いますが、負け組に行かなければならない子供たちの問題がありますね。
ユニセフ募金で住所シールがもらえるなんて素敵ですね。クリスマスカードは以前に買ったことがあったのですが。ホームページで探してみます。
またコメントお待ちしています。