奇麗事かもしれませんが、日本の公立システムってすばらしいと思うんです。
例えばアメリカ、受験戦争がないのは素晴らしいですが、結局いい学校に行くには莫大なお金が必要。つまり大富豪の御子息は大してお勉強もせずに、超有名大学にいって、また富を築く。貧しい層の人たちにはなかなかチャンスすら与えられない。(奨学金制度がだから発達しているのだけど、要は教育はお金の問題である部分が大きい。)
日本の公立システム、国立大学制度は、能力があれば特別裕福なおうちでなくても公平に機会が与えられます。
せっかくのこのシステムを自分たちの手で葬り去ろうとしている、今の風潮に私は危惧すら抱いています。
我が子の行くであろう中学が荒れているらしい、というのは中学受験を決意するひとつの大きな理由なのはよくわかります。
でも荒れているといってもその状況は様々、社会にでたっていろんなことがあるのだから、子供のうちにいろいろな状況、いろいろな人の中で学ぶ事も大切だとも思うのです。
みんなが、荒れているから、という風評で私立に行けばますます公立が廃れていきます。
(そんな悠長なことは言ってられない、というくらい荒れている場合もあるでしょうけど。)
せっかく公平なシステムがあるのに、もっと活用しなければもったいない、と思うのです。
私の行っていた国立大学にも、様々な人たちがきていました。
とっても苦学してきて、漫画に出てくるようなぼろぼろの下宿にすんでいる人などもいました。
みんなとっても個性的で魅力的な人たちでした。
長い人生、様々な状況に順応し、いろいろな人たちとかかわって生きていかなくてはいけない以上、しなやかさとたくましさを公立で学んで欲しい、私はそう思って子どもたちを公立に行かせています。
私も高校までは公立(大学は国立に振られたので私立)だったので、りこさんのおっしゃることはよく理解できるつもりです。
お子さまが行かれる予定の中学の情報を集めることを是非お勧めします。
授業の様子や部活はどんなものが盛んか(東京都の場合、顧問の先生が他校へ移動になるとクラブは廃止になりますのでお子さんが入学される時にそのクラブがあるかは保証されませんが)、公立中学から県立・都立高校を受験する子たちがどんな勉強の仕方をしているか、などなど。
週5日制の教科カリキュラムも見てみる必要があります。私は学区中学のカリキュラムを見て、中1の英語が週3時間しか無いのを知り愕然としました。
今や、公立中学へ入学予定のお子さんは小6から塾に通うことが珍しくない時代なのです。公立高校の受験には内申が付き物ですから、入学前から塾に行かせることで、内申を確保しようと必死にならざるを得ないのです。
荒れ方についてもおっしゃるとおり学校によって程度が違いますし、同じ学校でも学年によって違うようです。たまたま「活発な(?)」お子さんが多い、とか熱心な先生が担任だった、というだけで雰囲気が変わってしまいます。学級崩壊にしても、一人一人はいい子たちなのに、何かちょっとしたことがきっかけで坂道を転げ落ちるようにクラスが荒れてしまい、そうなると修復には時間がかかります。その間、きちんとした授業も受けられず、喧噪の中我慢しながら時間が過ぎるのを待たなくてはならないのです。(息子のクラスが去年こういう状態でした。)
私たちが過ごした公立学校とあまりにも変わってしまった現実を見て、我が家は私立中学受験という選択をしました。
親としてどういう環境で子どもに勉強して欲しいかを、きちんと考える必要がある時代なのでしょう。
りこさんの選択に、私は拍手を送りたいと思います。
ガルーラさんコメントありがとうございます。
子供の教育のこと、考えれば考えるほど難しいですよね。
きっと私の住んでいる地区は、まだ公立がしっかりしているほうなんだとは思います。
10年程前はかなり大変だったとも聞いていますが、だからこそ先生方も危機感をもって一生懸命がんばっておられるように思います。
知り合いの方にお子様4人全員このあたりでは超お坊ちゃま学校で有名な学校に(女の子はそこの女子校)に小学校から行かせた方がいました。
二人はとっても合っていたらしく、いい学生生活を送ったのですが、あとの二人はいじめにあったり、いろいろ大変でひとりは途中でやめたそうです。
公立、私立というだけでなく、そのこに合った学校を見つけるのは難しいことなんだな、とその話を聞いて思いました。