■ちょっとがんばるだけで、きっと夫婦も恋愛できると思うんです
ママのネットワークを立ち上げ、ITブームの中、どんどん業績を伸ばしたと思ったら、あっさり株を後進に譲り、夫婦の恋愛や寝室をライフワークにする作家へと華麗なる転進。主宰する夫婦仲相談所に寄せられる、赤裸々な、かつ、真剣な、妻そして夫からの相談に丁寧に答えて、大人気を集めている二松まゆみさん。すずね所長の愛称で、いまや、携帯サイトを通じて10代・20代のヤンママ達のアイドルでもあるまゆみさんが、2冊目の著書である「もっと夫婦は恋できる」を発表したということで、去年友人とオープンされたというカフェにインタビューにうかがいました。
― 二松さんは最初のお仕事はなんだったんですか??
二松さん:実はね、中学の英語の教師。その頃は三高ブームで、まさしく三高の夫を見つけて結婚して、娘を産みました。いきなり結婚の理想と現実を思い知らされましたね。一人ぼっちで泣き喚いていました。最初の出産・育児にどれだけ協力してもらえるかで、その後の夫婦関係は大きく変わりますね。
― それでママのネットワークを立ち上げた?
二松さん:まだネットのない1991年にすでに1500人のネットワークができていましたね。その後、いわゆるビットバレーというかITブームに乗っかって、会社は大繁盛。実は私自身はメールもやっとのアナログ人間なんですけどね(笑)。
― 今の旦那さんとの出会いは?
二松さん:ビットバレーのパーティーに足繁く通っているときに出会いました。7歳年下の普通のサラリーマンです。ラブラブです。おととし結婚したのですが、披露宴は出会いパーティー形式にしたんです。誰も私達のことを見てくれないという、不思議な、かつ大盛り上がりの楽しいパーティーだったんですよ。
― まず前作の「となりの寝室」からお聞きしたいんですが。
二松さん:1冊目はレポート形式です。妻達がどれほど不満を抱えて生きているかをクローズアップしました。不満を抱えながら、旦那さんにそれを言えずにいる、そういう状況をみんなに知ってもらいたかった。
― 読みましたが、あまりに赤裸々で驚きました。みなさん、二松さんには心を開くんですね。そして満を持して出された2冊目は?
二松さん:これは、ノウハウ本です。30分で読めます。夫婦仲相談所は、妻からだけでなく夫からの相談も受けるんですね。そうするとどうして妻を抱けないかという夫からの不満もどんどん入ってくるわけです。たとえば、「ボンレスハムのようになってしまった」とか、「スーパーのパンツしかはかなくなった」とか。だからこの本では、「抱いてもらうためには、妻自身が輝いていないとダメよ」というメッセージのもとに、どうすれば夫婦でいい関係が築けるかというノウハウを、とてもわかりやすく書いたつもりです。抱いてもらえないのは、当たり前のことができていないからということを、女性のみなさんにわかって欲しかったし、当たり前のことをしたうえで、努力すればきっと夫婦も恋ができる、精神的にも肉体的にもとてもいい関係が築けるということを、実践して欲しいと思っているんです。
― 耳が痛すぎます。反省、反省。
二松さん:夫婦仲相談所でも、本でも、当たり前のことしか言っていないんです。「ちゃんと旦那さんと話してみた?」「綺麗にしてる?」「完全にお母さんの役割だけやって、妻を捨てていない?」など。実はね、後半にカーマスートラをちょろっと書いたんですが、もっと書きたかった。だから次回作は、もっと過激にカーマスートラを扱います。
よく妻の側からの悩みで「ワンパターン」、「感じない」、「他の女に逃げられた」って来るんですけどね、そんなことばっかり言っていても、いいセックスは絶対にできないと思うんですよ。主婦の側から変わらないと!
― ○○してくれない、っていう受身じゃダメだということですよね。
二松さん:そう。セックスという言葉だけでも嫌がる人がいるけど、そこから変わらなきゃ。
― 「まあ、下品だわ」なんて引いている場合じゃないということですね。ところで、自分自身も結構疲れているワーキングマザーに何かアドバイスはありますか?
二松さん:疲れているとどうしてもネガティブオーラが出てしまうから、気をつけて顔に出さないようにするというのが大切だと思う。でも私もそうだったからわかるけど、働いて帰ってくると、そんなニコニコできないよね。だから働くお父さんの疲れてその気にならない気持ちも実はよくわかるんだ。
― そのうえ、平日は保育園にお世話になってなかなか子供とみっちり付き合えないから、休日は子供に夫婦で奉仕してしまったりして、夫婦だけで過ごすなんていう発想がなかなかないですよね。もっと夫婦の時間に寛容な社会であってほしいなとおもうんですけど。
二松さん:そう!まったくそうですよ。「もっと、夫婦は恋できる」でも書いたんだけど、企業が時短を進めるように、本当に政府が本腰を入れてくれないと。厚生労働省ももちろんだけど、経済産業省にも訴えたいですね。経済活性化になると思うし、何よりも、国民の幸せのために、どうにかしてほしい。男は疲れ、女はキーキーなわけだから。
― 夫婦の時間を作るということは、社会全体で真剣に向かい合ってほしい問題ですね。少子化対策というだけでなく、幸せな世の中ではないわけですから。大企業は育児休職制度や、短時間勤務などずいぶん改善しているようですけどね。
二松さん:二極化してますね。大企業はいいんだけど、日本のほとんどは中小企業なわけで。そこを変えていかないと。ただね、いい企業の人がセックスレスが少ないかといえば、またそうではなかったりするんですよ。ストレスもあるでしょうし、5時に帰ってもいいと言われても、逆に向きになって遅くまで仕事したり。そのあたりが矛盾していますね。
― 最近は、セックスレスもずいぶんメジャーな話題になってきて、二松さんにも取材が殺到しているみたいですが。
二松さん:おかげさまでたくさん取材していただいています。おもしろいのは、途中までは取材なんだけど、途中から記者自身の相談になるんです。取材が取材になっていない(笑)。マスコミの人なんて、地位も、収入も、ある程度安定しているわけなんだけど、やっぱりセックスレスで悩んでいたりするんですね。
― フランスなどは6時過ぎにオフィスにいると馬鹿にされるといいますよね。
二松さん:フランスにしても、イタリアにしてもセクシーな国民はいいですよね。イタリア人と結婚した友人のところに遊びに言ったんですが、ご主人はずっと私の前だというのに「君に会えて幸せだ」とか「綺麗だよ」などと、ずっと友人にささやいていました。言われることで、ホルモンが出るんだと思います。イタリアにはセックスレスという言葉があるかと聞いたら、ないと言っていましたね。なくなったら、即離婚だと。ただし、浮気っぽいという致命的な欠点もあるわけですが。
― 「風呂」「メシ」しか言ってもらえなければ出るホルモンも出なくなりますもんね。
二松さん:夫婦は対話が大切だと思うんです。というか、うまくいっていない夫婦は必ずといっていいほど、対話がない。性に関する話題ももっとしたほうがいい。自分はこうしてほしいとか、いいとか悪いとか。それがないとワンパターンにはまって、どんどん悪循環になってしまう。性に関する話題をタブーにせず、もっと自分を解放して、旦那さんと対話して欲しいと思いますよ。
― その意味ではね、「となりの寝室」はぜひ夫婦で読んで欲しいですね。「もっと、夫婦は恋できる」のほうは、引き出しに入れて、奥さんだけに読んで欲しいです。
さて、二松さんの今後の夢はなんですか?
二松さん:実は、去年の夏、ものすごく暑かったでしょ?夏ばてしちゃって、台湾茶藝館のトップオーナーの友人と台湾の知人の3人で、台湾にすっぽんを食べに行こう!ということになって、その流れで、なぜか代々木に中国茶のカフェをオープンしてしまいました。
― それがここですね。このビルは、場所もいいし、佐伯チズさんプロデュースのビューティータワーとしてたいへん注目されている場所ですよね。
二松さん:2階はヨガのレッスンやちょっとしたセミナーにも使えるようにしてありますし、4月からはここでお茶を飲みながら、わたしのカウンセリングを受けられるサービスもするんです。ぜひワーキングマザースタイル[wmstyle.jp]の読者のみなさんもいらしてください。
― 作家にカフェ。優雅ですね。憧れます。
二松さん:将来は、ここのオーナーと沖縄に2号店を出すのが夢なんです。
===============================
インタビュー後、なんだか、むちゃくちゃ元気になってしまった。自分のちょっとした勇気で、夫婦関係をはじめとしてあらゆる人間関係をとても円滑なものに変えていけるんだ、そんな勇気をいただいた気がします。
すずね所長こと二松さんがプロデュースするサイトは、悩みに誠実に答えてくれる所長のおかげで、とてもポジティブなオーラに溢れています。そして、昨秋オープンなさったカフェです!ぜひ行ってみて下さいね!
■茶藝館 如意庭 Ru-Yi Garden(ルーイーガーデン)
うちも悩んでいます。正直なところ。でも面倒くさいので、とくにこの問題には向き合わずにきてしまいました。勇気をもって(?)解決しようと思います。
「もっと夫婦は恋できる」、なんだか、とっても素敵なことのように思えるのは、結婚して20年も経ったからかな。。
最近、小学校・中学校・高校・大学時代の友達とも会う機会が多くて、懐かしい友達と話しているとふと頭をよぎるのは「私はこの人でなくて、ダンナを選んだんだ」ってこと。学生時代の友達の中には昔の彼氏もいるわけで・・・。そう考えると、やっぱり夫婦であっても「恋人同士」になる時間は大切にしたいって思いますね。
実はわたしの旦那さんはここの愛読者です。(ばらしちゃった、ごめんね♪)
旦那さんはこのインタビュー記事を読んだ後、私の携帯電話に電話をしてきました。仕事中だというのに、いまから一緒にお茶しないか?夫婦は対話が必要だから。.....な、なぜいま???
あまりにも遠いところにいたので丁重にお断りしましたが、インタビューを読み直して、再確認。ああ、そうか。旦那さんは旦那さんでいろいろ気を回してるのを気が付いていないことが多いのだろうなと。
反省、反省。
二松さんの本、両方とも読んで見ます。ひとつは夫婦で、ひとつは枕のしたで。(おほほほ)
うーん・・・そりゃ大事なことだとは思うけど、ここまであからさまに言われると、やっぱり引いてしまいますよ。この本も、セックスレスで悩んでいる人を救う部分もあるとは思いますが「引いている場合じゃない」って言われて、それでも行動に移せない人を、よけいに落ち込ませて追い込んでしまう部分もありませんか?
もう少し多角的なインタビューが読みたかったです。
夫婦にもいろいろあるわけだから、sexレスで満足ならそれもいいとは思うけど、不満があるならやっぱり夫に言わなくちゃね。
言えない人は、「となりの寝室」をそっとベットサイドにおいて夫に読ませるだけでも、効果があるかもしれないよね。
独身の時はどこに行くのも手をつないでいたものですが、いつのまにやら手を外出した時など、手をつなぐことなんて一切なくなっちゃって、かなり悲しい。のですが、「夫婦生活」の後は、手をつないでねむります。すごく安心できます。
結婚して5年半でこどもも2人。
本音ではもっとラブラブがいいんですけどねー。
何時もこちら(夫)からの誘いばかりでした。誘い方が悪いとまで言われもうそれだけで、こんなに苦労するならしないことにしました。
そしたら自分の気分のいいこと。性の相手は家庭以外で探しました。このように思っている男性は私だけのわけがありません。世の妻よ持って女性に目覚めよ