■子供会の役員になったことで自分が変わったんです
カリスマアフィリエイターとして、テレビに雑誌にひっぱりだこの藍玉さんこと小林智子さん。その素顔は、年上の方に対して失礼かもしれませんが、本当にかわいらしい女性。1年前にお知り合いになってから、会うたびにその秘められたパワーに驚かされる方でもあります。今回、大好評の前作に続いて、第2作目の著書を発売なさったということで、じっくりその素顔に迫ってみました。
― 今日は藍玉さんに、ワーキングマザーとしてのライフスタイルと、今仕事をしたいけれど、自分のライフスタイルも大切にしたいと考えている主婦の方々に、ヒントをいただければと思います。ワーキングマザースタイル[wmstyle.jp]は、アクセスログを見ていても、10時、12時、18時、22時と、いくつも時間の山があって、会社で見ていると思われる層と、家で仕事をしながら、家事をしながらご覧になっている層と、また夜にゆっくり読むというような層、いろんな読者に支えられているんですね。だから、通勤でバリバリ仕事をしている女性ももちろん多いんだけど、私もそうですが、家で仕事をしている、もしくはこれからやろうとしている人たちへのメッセージを今日は、いただきに参りました。
― 本の反響がすごいみたいですね。
藍玉さん:そうですね。感想をたくさんいただいていて。執筆中からブログで進捗状況を報告していたので、楽しみにしていてくださった方々が、ブログなどで感想を書いて応援してくれていますね。とてもありがたいです。
ただ、まだメールでの感想はあまりいただいていないです。前の本のときは、書店で初めて本や私の存在を知っていただいた方々からの熱いメールがたくさん届いたんです。「ああ、こういう働き方があるんですね。背中を押されました」というような。
― 前の本が「アフィリエイトで30万円」ということでしたけれど、普通のアフィリエイターにとって、10万円の壁ってものすごく厚いじゃないですか?藍玉さんが10万円の壁を越えられたのは、アフィリエイトに取り掛かってどのくらいでしたか?
藍玉さん:もともと趣味のサイトを運営していたので、運営方法の基礎はわかっていたんです。それからアフィリエイトを本格的に始めて、10万円の壁を越えるのは記憶が曖昧なのですが、半年くらいかかったかな。
― アフィリエイトをするようになって何がよかったと思いますか?
藍玉さん:アフィリエイトをやってよかったと思うのは、自分が大人になったなということでしょうか。自分の成長ですね。本当に世間知らずでしたから。働いてはいましたが、2番目の子供を授かってからやめてしまったんですね。それで下の子供が生まれて、ちょっとしてから育児ノイローゼ気味になってしまったんです。つまんない、つまんないって毎日のようにつぶやいていて。
そしてたまたま雑誌を見ていたら、URLという言葉を初めて見つけて。企業のホームページとか、懸賞応募とか、そういう言葉を知って、「パソコン欲しい!」って旦那さんに言い続けたら、買ってくれたんですよ。
― 本にもたくさん出ていらっしゃる、年下の優しい旦那さんですよね。本当に優しい方で、ぜひ一度お会いしてみたいと思うんですが、アフィリエイト関係のイベントにも全然出ていらっしゃいませんよね。今回の本の193ページに、藍玉さんが病気になったときは健気に看病なさるのに、ご自分が病気になったときにはあまり藍玉さんに看病してもらえない、というくだりがありますよね。思わず「あっ、うちと一緒だ」と思ってしまいました。でも我が家と違うところは、必ず何をするにも、旦那さんの許可を得ているところですね。
藍玉さん:旦那さんは立てないと。年下だからこそ、立てないとだめだなと思う気持ちがありますね。
― ところで、本にもあるように、5万円、10万円、30万円、50万円と、どんどん自分で目標を設定して、乗り越えていかれるという姿勢は、アフィリエイトの分野だけではなく、普段仕事をしている私達にとっても見習うべき姿勢だと思うのですが、昔から藍玉さんてこういう方だったんですか?
藍玉さん:いえいえ。ただ思い返すと、子供関連の役員をやることで変わりましたね。あるとき、子供会の会長をやらされたんですね。それまで人の上に立って何かやるということはほとんどやったことがなかったんですよ。でも、そのとき初めて、人にお願いをしたり、根回しをしたりと、自分が動かざるを得ない状況になったんです。それでずいぶん変わりましたね。
― へぇ~。(感心)そこで、自分自身をマネージメントするような感覚を身につけられたんですね。
藍玉さん:段取りとか。行事があると、そのイベントを中心にして、それまでに何をやっておこうとか。きちんと管理できないと回りに迷惑がかかっちゃうじゃないですか。
― 結婚後、仕事から離れてしまった人も、段取りや根回しなどという、マネージメント感覚を取り戻したり、改めて身につけるためには、子供関連の役員をやるというのは、きっかけとしてとてもいいことなんですね。
藍玉さん:そう、思いますね。
― わたしなんて、もう役員って聞くだけで、逃げ回るほうなんですが、それはよくないですね(笑)。
藍玉さん:やってみるものですよ。それを契機に5年間くらいずっとなんらかの役員をやっていましたね。勉強にもなったし、ママ友達もたくさん、本当にたくさんできました。
― 藍玉さんっていつも感心するのが、メールのレスポンスが、ものすごく早いですよね。
藍玉さん:そんなことないですよ。特に、最近は。フットワークがにぶっていると感じます。でももともと交流がすきなんです。メールとか掲示板への書き込みとか。交流のおかげで今の私がいるって思います。
― 今の猫も杓子もアフィリエイトという風潮はいかがですか?
藍玉さん:最近はただ売れればいいという方とか、ちょっと周りに不快感を与えてしまう方もいらっしゃるような気がするんですが。
― 人が変わってきたような印象ありますか?
藍玉さん:それはありますね。特に、最近はブログでアフィリエイトする人が増えているじゃないですか。関連のないトラックバックがひどくて。私達がアフィリエイトをやり始めたころは、ホームページだったから“待ちのアフィリエイト”だったんです。それが、今はブログで自分のほうからトラックバックを仕掛けていく、営利のためだけに無差別に仕掛ける人が多くて。そういうモラルの低い人が増えると、全体のアフィリエイターの評価が下がるじゃないですか?それは困るなと思います。
アフィリエイターが増えること自体は喜ばしいことだと思うんです。ただ、今は、アフィリエイトをお金儲けのためだけに考えている人が多くなっていて、もったいないなと思うんですよ。私はアフィリエイトのおかげで自分が成長できたし、こんな私でも認めてもらえる喜びを感じるんです。収入も大きな目的ですが、やりがいや人との繋がりも感じてもらえたらなと思います。
アフィリエイトをきっかけにして、私も本が出せたり、まわりでもウェブ制作のお仕事につなげたり、第一歩として利用している人も多いですね。そういう人を見ていると素直にうれしいと思う。どんどん可能性を広げてもらいたいです。
― ところで、共稼ぎのときにマイホームの夢をかなえるために生活の見直しを図ったというお話が本にありますよね。ワーキングマザーは、というか、うちだけかな?二人で働いていてもお財布が別だったりして、なかなかお金が貯まらないんですよ。だから藍玉さんの、このエピソードがすごく耳に痛くて。
藍玉さん:もともと家計簿をつけるのが大好きだったんですけれど、貯めるぞ!と思ってからは、お給料を全部、支出ごとに袋に分けて、無駄なお金は使わないようにしました。
― ああ、やっぱり袋は効きますか。
藍玉さん:のめりこむタイプで、生命保険なんかもがーっと調べて、これはいらない、これはいると、全部見直しましたね。残業代やボーナスを目当てにしないで暮らせるように、やりくりしました。あと心配性なのかもしれない。老後のために、どんどん貯めていこうと考えているんです。
― わたしも心配性なんですけど、心配性だから、今使っちゃえという感じなんですよねぇ(苦笑)。
藍玉さん:今は、家計簿はつけていないんですが、ほとんど頭に入っているので、これだけ使えるとかはきちんと意識していますね。
― 藍玉さんへの道は遠そうです、果てしなく・・・。さて、ブログにしても本にしても、ほんとうにわかりやすい言葉で素直な文章が、よみやすくてすごいなぁと、感服するのですが、昔から文章を書くのはお好きだったんですか?
藍玉さん:とんでもないです。もう、アレルギーが出るくらい、文章を書くのは苦手だし、嫌いだったんです。今でもそうです。だから、最初の本のお話が来たときにも、他の人を紹介しようと思ったくらいで。でも編集者の方が、「どうしても藍玉さんで」と、おっしゃってくださって。それでどうにか書き始めたという感じなんですよ。
― とてもそうは思えません。最初の本も素敵ですよね。
藍玉さん:ありがとうございます。初めてらむねさんに会ったときに、楽天のアフィリエイターオフだったかな、「本を読みました」と言ってもらえて驚いたことを覚えています。すごく嬉しかったです。
― そうそう、ちょうど、去年の今頃でしたよね。わたしは、楽天でライターの仕事をやっていたので、「まさか私がアフィリエイトをやったらまずいだろう」とずっと思っていたのが、あのオフで、楽天の社員さんも勉強のためにアフィリエイトをやっているとお聞きして、「ああ、わたしもやっていいんだ」と、思ったんですよ。ずっと会社員をやっていて、ちょっとがんばりすぎて、がんばりすぎるのって周りにとっても迷惑じゃないですか?それで空回りしていくのをなんだか感じて、思い切って起業したそんな頃にお会いしたんですよね。自然体な藍玉さんが本当にうらやましかったですよ。ただ、一人で家で仕事をするのは寂しいですね。ずっと独り言、言ってます。
藍玉さん:あははは。わたしも結構独り言、言います!私もずっと専業主婦で家に閉じこもっていたらつまらなかったけど、最近は適当に都内に出ることも多いから、すごく充実していますね。
― ちょうどいいですよね。普段は家庭を大切にして家で仕事をして、週に2、3回、打ち合わせで外に出る。土日どちらかは必ずわたしも家にいるようにしています。本でもかなり強調されていたのが、家庭を犠牲にしてまで仕事をがんばらないというポリシー。
藍玉さん:結婚って永遠に続かないのではと思っていたのが、旦那さんと出会って「ああ、結婚は永遠に続くんだ。すごくシアワセな結婚っていうのがあるんだ」と、つくづく思ったんです。だからこそ、これは絶対に壊してはいけないなと、肝に銘じているんです。
アフィリエイトでいくら成果を出しても、家族を壊しては何にもならない。だから旦那さんにやめろと言われたら、すぐにでもやめます。
― うーん、潔いですね。
藍玉さん:一人じゃ生きていけないタイプなんです。
― 時間の使い方がすごく上手だなと思うんですが、心がけていることはありますか?
藍玉さん:家族みんながにこにこしているのが好きなんです。だから、家族といる時間をとても大切にしたい。そのためにメリハリをつけて、家族と過ごす時間をたくさんとるために、仕事に集中する。この間、日記にも書いたんですけど、忙しいときほど家族と過ごす時間をたくさんとると、逆に仕事がはかどるんです。
― うわーっ、すばらしいですねぇ。見習いたいです。ところで、以前、ワーキングマザースタイル[wmstyle.jp]がテレビで取り上げられて、結構いろいろなことを書かれたときに、ものすごく優しいメールを下さったじゃないですか?そのときに、ご自分もそういう経験がちょっとあったようなことをおっしゃっていたんですが。
藍玉さん:そうなんです。叩かれたんですよ。やっぱりメディアに出ると叩かれますね。
― どうして叩くんでしょうね?でも、これだけ有名になると仕方がないのかもしれませんね。あとネットで何かやるとどうしても叩かれますね。叩きやすいメディアですものね。
藍玉さん:叩かれたときに、斉藤一人さんの本が好きなんですけど、その中の言葉に「誹謗中傷は追い風になる。あなたをどんどん上に上げてくれます」というような言葉があったんです。それでずいぶん救われました。それに私を叩く人に対して、わたしがどんなに反論しても、その人の考えは変えられない。その考えを止めなさいといっても、そうはいかないじゃないですか?その人はその人の考えがあるんだって受け入れられるようになりました。
― ただ、どんなヒステリックで的外れのような批判でも、必ず批判されているほうからは見えない理があるんですよね。だから、それを気づかせてくれるという意味で、やっぱり叩いてくれてありがとうという気持ちがあります。学びがありますよね。そのときは辛いですけどね。
藍玉さん:そうですね。わたしは一度アフィリエイトをやめようかとも思ったこともあるんですよ。でも友人に相談したら、「これからアフィリエイト全体に対して、世間の目が厳しくなってくるだろうから、藍玉さんが今、やめることはない」とアドバイスしてくれたんです。それで今も続けていられるんです。
― 先頭を走るということは、いろいろあるんですね。今、藍玉さんは、いろんな人に大きな影響を与えていますからね。
藍玉さん:みんなの期待を背負っているのかなと感じることがあります。「目標にしています」とかみんなに言われると責任を感じますし、やっぱり簡単にはやめられないなとも思います。前のようにのびのびはやれなくなっているかも・・・。
― さて、今後の夢はいかがですか?今度、とうとう法人化もされますね。
藍玉さん:ええ。個人ではできなかったことを少しずつできればと思っています。ロバート・キヨサキさんの本に憧れていて、将来的には、本の印税などで、勝手にお金が増えていくというのにも憧れています。株もぜひチャレンジしてみたいですね。そうして、自分の自由に使える時間を増やして、収入には結びつかないけど本当に自分のやりたいことができればと夢みています。ただ、とにかく一番大切なのは、家族の幸せです。家族で幸せに過ごしていきたい。それが何よりの夢です。
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本の中でもっとも印象的な部分
私が考える、家庭とサイト運営を両立させるコツです。○時間の管理
○あきらめる勇気を持つこと
○自分にとって何が大切なのか常に考えていること
この言葉、私達ワーキングマザーにとっても、本当に大切なことだと思います。ついつい忘れがちなこの3つのこと。思い出させてくださった藍玉さんに、心から感謝します。
藍玉さんがプロデュースするサイトはすべて、アフィリエイト、節約、懸賞など、主婦なら絶対に見逃せない情報がほんとうに噛み砕いた言葉で、わかりやすく書かれています。
藍玉さんの家族を大切にしている姿が、とても印象的です。
「家族みんながにこにこしているのが好きなんです」 本当にその通りですよね。忙しいと忘れてしまいそうなことですけど、大事にしなくてはいけないとちょっぴり反省しました。女性としても、母としても魅力的な方です。
すごーい。なんだか興奮してしまいました。
やっぱり1番になる人は、違いますね。ありがとうございます。なんだかじんわり心があっためられた気がします。
私、この本持ってました!こんな、華奢ではかなげな方が書いていらっしゃるとは!アフィリエイトって「人柄」にも大きく影響されると思います。藍玉さんの「家族が基本」というあたたかい基本姿勢がにじみ出ているのでしょうね☆⌒(*^-゜)b
すごく自然体なのが素敵ですね。
最近の営利主義のアフェリエイトへの懸念とか,すごくうんうんと思って読ませていただきました。
マスコミにでて叩かれても、それを糧にできる方ってすごい!
ご家族を大切にされているのも素敵です。
藍玉さんの新刊、読み終わったところに、ちょうどこのインタビューが!
「収益重視型じゃなくていい」と「自分の形」を見つけていく後半部分が……、私も常々「報酬が大きいからって、怪しいモノは紹介できない」と思ってきただけに、すごく共感できました。
アフィリエイト、本当に家でパソコンを使って利益を上げる手段として、魅力的ですよね。
だからこそ、こうやって藍玉さんが誠実な意見をだしてくださる事が、うれしいです。
え~?あの藍玉さんが登場~?とインタビュー記事を読んで感動しています。だってネットで超有名じゃないですかぁ。でも、とても自然体な素顔にさらに感動。「だんなさんにやめろと言われたらやめます」という潔さにも感動しています。
これからもどんどん活躍していただきたい一方で、ご家族そろっての幸せも築いていってくださいね。
何のために働くのかをあたらめ考えさせてくれる、とてもよいインタビューだと思いました。家族で幸せに暮らすことが人生における大きな目的で、その目的を達成するための手段として仕事があるんですよね♪
育児ノイローゼ気味のエネルギーをパソコンに向けたところまで、私も同じでした。なのですっごく共感しちゃいました!
私から見るとすべてがカンペキ!すばらしいです。でもきっとここまでたどりつくまでには、いろいろ葛藤があったんでしょうね。
とても自然体なところに共感を覚えます
藍玉さんのお顔を始めて拝見できました。
とてもきゃしゃなんですねー。
おでぶさんの私はうらやましいです。
最新刊読みました。
これから何回も読み直して参考にさせていただきます。
先程アップしたエントリーで今回のインタビューについて触れさせていただきましたので、TBさせていただきました!
エントリーにも書きましたが、藍玉さんの「一番大切なのは、家族の幸せ」というスタンスに共感を覚えました。家族と過ごす時間の大切さ、忘れないようにしたいと思います。
忙しいときほど家族と過ごす時間をたくさんとると、逆に仕事がはかどるんです。
この言葉に、心底感心しました。家庭か仕事か、ではなく、両方からエネルギーをもらうことって、できるのですね。
インタービューの内容を一行、一行じっくり読みました。家族あっての仕事。ほんとうにその通りですよね。 自分がやっている事を冷静に見つめて、別の視点で見ておられるのがステキだなぁと思いました。 普段の仕事にも活かせる話がいっぱいで、とても勉強になりました。
「忙しいときほど家族と過ごす時間をたくさんとる」
「誹謗中傷は追い風になる。」
逆説的ですが、すごくプラス思考ですねー。
自分がなかなかできないことだけに、素晴らしいと思いました。
昨日と今日、ビジネスマナー講師の西出博子さんの本を読み漁っていたのですが、藍玉さんは、西出さんのおっしゃる「一流になる人が備えているビジネスマナーの本質」というものをを見事に持ってらっしゃる!さすが、なるほど!と、改めてインタビュー記事を読み返して感動してしまいました。しかも、とってもさりげなくてかっこいいです!
ご著書を読んでから書き込もうと思ったので、遅くなりました。
スケジュールや目標の重要性、時間の使い方、家族とのいい関係づくり、ポリシーを持つこと・・・。
アフィリエイトをやる人にもやらない人にも、生きていくうえで大切なメッセージがたくさん詰まっていました。
らむねさんが抜粋した「3つのコツ」にも共感します。“取捨選択”を続けながら、バランスのとれた生活を目指したいです。
すごい方なのに、なんかこう肩の力が抜けていて、自然体って感じで、とてもステキだなぁと思いました。
また、ご家族をすごく大事に考えられているところが、またステキです。