これは30歳以上の女性の全員とは言わないまでも、妊娠と出産についてほんの少しでも悩んだことのある女性には必読の本かと思います。
・産みたいけど、まだ・・・と思っている、いわゆる「未妊」の女性の方。勇気と具体的なアクションの方法をぜひ、この本から得てください。
・もう産み終わって、この本は関係ないわ・・・と思っている、いわゆる「卒妊」の方。ぜひ旦那さんとの夫婦関係を見直す契機として、読んでみて下さい。
30代から40代まで。妊娠・出産をめぐる考え方や状況はさまざまでしょう。でもどの立場の女性にも、とても役に立つ、楽になるトピックが満載です。
そして、全男性に読んでほしい。なぜ産めないのか、なぜ産まないのか、そのすべての答えがここにつまっていると思うのです。
もちろん、少子化対策に携わる人は全員読むべきだと思う。何が女性をして産ませしめないのか、あらゆる問題点と本音がここにあるのです。
二人目未妊の私にとっても、指針になるような言葉がたくさんあって、なんだかほっとして涙が止まりませんでした。
二人目を妊娠するために努力するべきなのか?という思いがありながらも、積極的に努力することを怠っていた私です。罪悪感に苛まされながらも、やっぱり自然にまかせたいという気持ちの強さに抗えませんでした。でもそんな私にとって、この本の164ページ以降「不妊治療を始めるとき」は、救いでした。ひとつの解決策を提示されているわけではありませんが、今の現状を肯定されているように、著者の河合さんに「楽になりなさい」と暖かく抱きしめてもらったようなそんな感じを私は受け取りました。
いろんな立場の人が、前向きに、自分と未来を愛せるようになるそんな本です。
第2子をどうしよう・・・とずっと考えてきた自分にとって、ちょうどタイムリーな記事でした。
そして、早速この本も読んでみました。
とってもリアルで切ない、しかしそれでもまだ希望もある現実を浮き彫りにしている内容でした。なんて、女性も男性も、切ない中で暮らしているのだろう・・・と思わずにいられない、厳しい現実の面も、自分のことのようでした。
社会も夫婦関係も、殺伐ととしている中には行き詰まりしかないように思われました。
社会の問題と言えばそれまでですが、個々の男女のあり方が大きな社会につながっているような気もします。
非常に共感できる部分が多く、また、考えさせられ、励まされる一冊でした。