「中学受験、する?しない?」のレベルで、正直まだ迷っている部分がある我が家でした。
「中学受験(私立中学校入学)の目的は?」 ということなのですが、何で中学受験させるの?と言われると、キッパリと答えられない状態がしばらく続きました。一番大事な部分なのですが。
おそらく、ご自身が私立の学校に行かれていた方は、ご自身の経験を元に受験を決意されるのでしょうから、こんな迷いはないのだと思います。
でも私は田舎の公立育ち、大学も国立大学1本に絞って入ったクチです。はっきり言って、つい最近まで、「東京の私立中学って、どこかの特別なお嬢様が入る学校でしょ。」くらいの認識でした(汗)。
なので、どこかの私立中学のパンフレットなどを見ても、そこに自分の娘を入れる?となると、全くピンと来ないんです。
美しいステンドグラスがある豪華な礼拝堂・・うーん、うちはクリスチャンじゃないし、中学校にそんなもん、いらん!と、妙な違和感すら覚えたりしました。
それと、「公立じゃだめなの?私は公立でここまでやってきたけど、全然OKだったわよ。」という思い。
子供にどんな中学校生活を送らせたいかと考えると、「学ぶ楽しさに気付かせてくれるような授業をしてくれる学校がいい」とか、「自由な校風で自立心を育ててくれるような学校がいい」とか、「何か熱中できるものを持って欲しい」とか、希望を言えばきりがありません。
もやもやしてはいたけれど、一つだけはっきりしている我が家の方針がありました。
それは、「しっかり勉強できる環境を与えたい」ということ。何でも学べ!という感じ。その上で、スポーツや習い事など、興味のあることをやればいい。
何も東大目指せ!とは言わないけれど、これからの実力主義社会でのびやかに生きてゆく力をつけるためには、基本的には学力・知識が必要だと考えます。(あくまでも我が家の意見です。いろいろな意見があると思います。)
最近、理屈ではなく私が漠然と感じていたのは、「もっと勉強させてもいいんじゃない?」ということ(笑)
小学校低学年の絵本のような薄い教科書や、辞書引きゲームで国語の1時間が終わってしまったりという、あまりにゆっくりな授業の進み具合を見て、こんな勉強で大丈夫なのか?と感じてはいたのですが。
ゆとり教育に代表される学習指導要領の変更により、土曜日も学校が休みになり、学習内容が削減され続けてきたのは知っていましたが、それがどのくらいかというと、驚いたことに、私たちが小学校時代の学習量の6割程度まで減っているのだそうです。これには本当にびっくりです。
ゆとり教育のよい点もあるでしょうが、今はゆとり教育の是非はおいておくとして、その結果としての「学力低下」という事実は、何だか情けない・・。学力低下の事実が受け止められ、今後また学習指導要領の変更があるらしいですが、とにかく「ゆとり教育の失敗」では済まされません。我が子たちは「渦中の人」なのですから。
それからです、学習指導要領に沿った検定教科書ではなく、独自の教科書を使い、授業時間も多い私立中学を考え始めたのは。基本的に、勉強は安心して学校にお任せしたい(笑)
受験勉強という名目ではありますが、読み書き計算を始め、小学校で学ぶべき勉強の総復習もでき、学習環境の整った中学校につながるのであれば、中学受験も悪いものでもないな・・と。(こちらは塾にお任せとは行かず、親のフォローが必須ですが)
もちろん、公立中で学力がつかないというわけではありません。学校によって対応に差はあるでしょうが、習熟度別授業や少人数制授業などのフォローも今後は多くなるようですし、もっと勉強しようと思えば塾がありますし、私立中にはない地域と連携した魅力的な取り組みなどもあるようです。
住んでいる場所などの物理的な条件や、経済的な問題もあるので、公立志向、私立志向、という言葉だけでは済まされないとは思います。
幸い、我が家は、地理的には通える学校が多く、経済的にも、続いて下の子も・・となるのでヒジョーに厳しくはなりますが(涙)、まぁ大丈夫そう。それならば、「学習環境が整った学校」という譲れない条件でしっかり選び、受験の準備を始めるか・・という状況です。
中学受験の目的は、現在の我が家ではこんな感じですが、これこそ各家庭によってさまざまだと思いますし、迷っている時は、日々揺れ動くものかな、と思います。
よかったら、皆さまの「中学受験の目的」についてのお考えも、コメントやTBでお聞かせいただけると嬉しいです。
次回は、中学受験における「親の役目」について書く予定です。
<参考>
新学習指導要領
ゆとり教育の失敗 わが子の学力を守るには
こんにちは。
私も公立育ちですが、今息子(小5)を中学受験させる予定で毎日あたふたしています。
今月は丁度学校説明会ラッシュ。毎週どこかの学校をのぞきに行っています。中には「ちょっとこの学校は遠慮したい」と思うところもありますが、多くの学校で「私もこんな学校で勉強してみたかった」と思ってしまいました。勉強に対する面倒見のよさはもちろん、部活動や、日常生活に至るまで、私学は理念や方針がはっきりしていて、それが自分にあっていれば、とても魅力的にうつりますよね。
いろいろな理由で息子の受験を決めたのですが、今はこの気持ちが一番の理由になっているかと思います。
だからこそ、学校選びはかなり真剣。名探偵コナンのように、校長の話の裏を読み、校舎や生徒のようすを観察します。フルタイムで働いている人は学校訪問や情報収集など、どういうふうにしているのでしょうか。
むりなさん、こんにちわ
朝日小学生新聞はとっていますか?うちは以前から購読していますが、受験情報がたいへん充実しています。学校訪問関係には役立ちませんが、お母さんの心構えとか、つぼを得た情報がたっぷり載っています。我が家は受験の予定はありませんが、それでも、ほんと、役に立っています。
一度、図書館などでみてください。
朝日小学生新聞とっています。あと、進学レーダーも。(朝日小学生新聞は、子どもむけのニュース解説もわかりやすくて、はまりますよね。)
ただ、学校の情報は、実際に校舎を見て、先生の雰囲気や話を肌で感じる情報が一番信頼できるかもと、最近思っています。
学校ごとに生徒の顔つきまで本当に違います。同じような進学実績でも、数字にこだわり、ごまかしやいいわけくさいことばかり言う学校もあれば、真摯に受け止め、納得できる分析や対策を語ってくれる学校もあります。自分のそういう感触って、後々間違っていたとしてもきっと納得できるだろうなと思うんです。
あ、でも、すごーく気に入った魅力的な学校に限って、偏差値がとんでもなく高くてがっくりってこともよくあるんですよね…(実はそればっかり)。
むりなさん、コメントありがとうございます。
学校説明会巡り、してらっしゃるのですね。ワーキングマザーや父親を意識しているのか、平日と週末、両方に日程を組んでいる学校が多いみたいですね。
私も先日、親子で初めてオープンスクールに参加してきました。最初の1校なのでまだ他との比較はできませんが、実際の校舎や先生、特に生徒の雰囲気・表情などがダイレクトに分かるものですね。スカート丈や髪の毛の色なども(笑) 結構おもしろかったので、週末は都合がつく限り、学校巡りしてみたいなと思いました。
最近、生の声の貴重さを感じているので、ワーキングマザーこそ、うまく周囲のお母さんたちや塾と積極的に連携していくことが大事なんじゃないかと思ってます。