ワーキングマザースタイル【シネマ・こむぎスタイル】第8回 ユナイテッド93




2006年09月07日

【シネマ・こむぎスタイル】第8回 ユナイテッド93

Posted by 湯河原こむぎ

オリジナル・サウンドトラック「ユナイテッド93」ユナイテッド93
根っからお気楽で、頭のよくない私は、あまり「社会派」の映画を観る事はありません。戦争ものとか暗いものも嫌いです。救いがないものは、やりきれないので観たくありません。「こむぎスタイル」って、そんな事。「好きなものだけ観る」というわがままなスタイル。私にとって、映画とは「楽しく明るくなるために観るもの」です。

でも、この映画は「つらくて救いがない」と最初からわかっているけど、どうしても観ておきたかった映画。

あの衝撃的な映像を観てしまったら誰もが一生忘れることのできない2001年9月11日の同時多発テロ事件。ものすごく衝撃的でしたが、アメリカと違って、私達日本人は「ちょっと遠い話」のように、少し記憶が薄れて来ているのでは。ちなみに、当時、自分が書いていた日記を読み直してみると、2001年9月11日はものすごい台風が来ていて出勤が大変だった・・と書いてあり、翌9月12日に「私が今まで生きて来て一番びっくりした事件が起こった!」と書いてありました。何の罪もない人たちがたくさん犠牲になった。二度とあってはならないあんな事件。

テレビで、この「ユナイテッド93」の紹介を見ました。この映画が作られた背景・意図を知り「ぜひ観ておきたい」と思いました。

この飛行機に乗っていた乗客は全員死亡しており、本当のところはどうだったのかはわからない。しかし、ハイジャックされたあと、機内の電話から、多くの乗客が家族に電話をかけて「ハイジャックされた」と伝えており、家族から「他にもハイジャックされた2機がワールド・トレード・センターに突っ込んで、ニューヨークは大変な事になっている」と聞かされた。その後、ペンタゴンにも一機突っ込んだ事を、家族への電話で知らされ、自分達が乗ったこの飛行機もどこか、目標物に突っ込むのであろうという事を悟る。数時間前には知らない同士だった乗客が協力しあい、ハイジャック犯に立ち向かうと家族に伝えている。その遺族や友人の方々の証言や、航空管制官、9.11委員会、軍関係者へのインタビューなど、膨大な聞き込みから作られた映画という事でした。

有名な俳優はいっさい使わず、当日搭乗した乗客の年齢・性別を考え選ばれたとの事です。パイロット役は実際パイロットの経験がある人、客室乗務員役も経験のある人を使っているそうです。そして管制官は、9.11当日勤務していた本物の管制官が自分自身の役をしています。映画のエンドロールを見ているとCASTのところに「AS HIMSELF」という人が何人もいました。実際「その日」を経験した人が、この映画に出るのって、ものすごくつらくて重い決断だったと思います。映画の前半は、アメリカの各地にある管制塔のシーンばかりですが、緊迫感が伝わって来て、持って行ったお茶さえ飲めないくらい(身じろぎ出来ずにただただスクリーンを見つめるのみ)のドキドキ感でした。

事実を基にして作られた映画であるので、結末は観る前からわかっています。ユナイテッド93便に乗るために空港に向かう人々、朝の美しい光が差し込む待合室、とても切なかったです。もし自分があの飛行機に乗っていたら?自分には何ができるだろう?と観た後、深く考えました。あの日、乗っ取られた4機のうち、目標(ホワイトハウス)に到達できなかったのは、このユナイテッド93便だけでした。全員が死亡してしまいましたが、乗客が力を合わせてテロリストに立ち向かったため、建物に突っ込むことなく、乗客以外に多くの犠牲者を出さずに済んだのです。

5年前の朝、駅の階段を降りながら、職場の後輩に「こむぎさん、あのピッツバーグ(当時、確か「ピッツバーグ郊外に墜落」と報道されていたと思います。映画の中ではペンシルベニア州・シャンクスビルに墜落、となっています。)に墜落した飛行機の本当の目的地はどこだったんですかねえ?」と聞かれて「どこだったんだろね~?」と答えた事をはっきりとおぼえています。私が「どこだったんだろね~」なんて軽く答えていた「その」飛行機の中で、起こっていた事を、今日、初めて知りました。乗客の方々の勇気と行動、それから、あの日に起きたことを絶対に忘れてはいけない!と強く強く思いました。

とっても、つらいし重くて、まるで胃をつかまれているような苦しい映画です。「みんなにオススメ!」とは決して言えないのですが、勇気のある人には、ぜひ観てほしい映画です。私は、持って行ったひざかけを(さむがりなの・・)ライナスみたいに握りしめて観ていました。館内が明るくなってもしばらくは立ち上がれないような、かなりの衝撃でした。遺族の方々から承諾をもらって制作に入ったというこの映画。パンフには乗客・乗務員、ほぼ全員のプロフィールが4ページにわたって丁寧に記されています。ああ、切ないです~(∨∨)>子どもが一人も乗っていなくてよかった。
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★「ユナイテッド93公式ページはこちら

★10月7日に、やはり9.11テロを扱った、ニコラス・ケイジ主演の「ワールド・トレード・センター」が公開になります。私、ニコラス・ケイジって苦手なんですが(どうしても、モト冬樹に見えちゃって)、でも、この映画は港湾警察官の役で帽子をかぶっているから大丈夫そうでした。これは予告編を観るだけで泣けました。






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コメント

見たい映画のひとつです。
なんだか、絵空事みたいに思えるんだけど、そうじゃないってことを確認しなきゃ、って思って。
ワールド・トレード・センターに2機の飛行機が突っ込んだとき、確かNHKの21時のニュースでオンタイムで放送してたんです。それをビールの見ながら、「飛行機事故?ビルにぶつかっちゃったの?」って見てたら、もう1機がドーンと隣にぶつかっていったから「ただごとじゃない」って思いました。でも、テレビの映像は現実味がなかった。。。そんなことじゃいけないよね。

Posted by: でぼら at 2006年09月10日 17:56

湯河原さん、初めまして。この映画の衝撃は大きいそうですね。
アメリカ政府の「93便は墜落した」という公式見解を基にしてますが、
この事件は日本の新聞・テレビが隠している? 事実が沢山あるようですね。
最新の米・世論調査では約4割の人が政府の9/11への関与を疑っています…。

「2001年9月11日にはテロは起こっていない・・・」とする、
22歳のディラン・エイブリー監督が百万円以下で自主制作した、
9.11 ドキュメンタリー「Loose Change=ルース・チェインジ」が
全世界で波紋を広げてますが、既に二千万人以上がネットで観て話題です。

いまアメリカ国内では「9.11真相解明運動」が高まっていて、
5年目を迎えるまさに今、NYで真実運動派の4日間のイベントも行われてます。
又、5周年に合わせ、世界12カ国のTVで「LC」が放映されるという情報も。

英語版なら色んな場所から、2弾=完全版を無料でダウンロードできます。
グーグル版は「911 cover up」410MBと、著作権対策の「Recut」827MB。
ZIPの「DVDripConCen」のSRTがグーグル版英字幕。詳しくは検索で。
観ると目から鱗が落ちるかもしれません。真実に関心があればお薦めします。
http://www.wa3w.com/911/index.html
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1461254
http://www.youtube.com/watch?v=ewvMBRZiM9g
http://www.loosechange911.com/download/trailer.wmv

Posted by: ホワイト・ラビット at 2006年09月11日 00:06

こむぎさん コメント,TBありがとうございます。
劇場で見てみたい気も,今となってはしますね。
衝撃度は何倍にもなるでしょうけど・・・・。
ラストのパニックシーン,「ダメだ!(操縦桿が)上がらない!」という絶叫の後,スイッチが切られたように画面が暗くなって終了したのを観たときは,ただ呆然とするばかりでした。
助からないという結果は分かっていても,やはりやりきれないほど心が痛かったですね。
おっしゃるとおり,子どもが乗っていなくてよかった。あの時間帯だから,夫婦もあまり乗ってなくて,ビジネスのために旅行していた人が多かったみたいですね。
ワールド・トレード・センターは,私は涙も出ませんでした。感動もなかったなぁ。

Posted by: なな at 2007年12月13日 15:55

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