ワーキングマザースタイル曾おばあちゃんからの「命」の授業。




2006年10月28日

曾おばあちゃんからの「命」の授業。

Posted by 雅薫子

歳のきみへ




日野原 重明

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから


自分のサイトでも紹介したのですが、この日野原重明さんの本を、小学校3年生の娘に読ませていました。私事ですが、今週初め、主人の祖母が急に亡くなり、家族で東北地方にある主人の実家まで、関西地区から新幹線を乗り継いで、大移動をしてきました。もう、大往生の歳でしたから、「お疲れ様・・」で送り出した、家族やご近所皆での、温かい葬儀でしたが、地方ならではのたくさんのしきたりや、儀式・・そしてご近所の繋がり・・そして、命の入れ替わり・・・を、直球で感じる、都会とはひと味違った葬儀でした。実は、昨年も、もう一方の主人の祖母が亡くなっていることから、こちらの田舎での通夜、葬儀の体験は2回目となります。なので、こういった経験も2回目の娘たちでしたが、この本を読んでいた長女は・・・この度の1件で、「命」というものを心で受け止めたようでした。


そもそも、なぜこの本を娘に読ませようと考えたかといえば、それは「長女の反抗期」でした。簡単に、「死ね!」とか「あほや!」とか覚えたての関西弁で威勢よく言葉を発するようになり・・娘としては、子供たちの中で気軽に交わされている言葉を、三人娘同士の喧嘩で吐いていただけかもしれませんが、親の私としては、「こんな言葉を発しながらの女同士の喧嘩」を家の中で聞いているだけで、恐ろしいサスペンスドラマの「3姉妹事件・・・」みたいなのがふっと頭によぎって、「ああっ。こんなのだけは嫌っ」ってところから、「そんな言葉を使うんじゃないのっ」と3姉妹の喧嘩に私も参戦して、物凄いことになることが多かったんです(汗)。

そんな時、この本を見つけて読んでみたら、日野原さんが子供たちへ向けた言葉で、解りやすく「命」についてを、ご自身が大病にかかった経験や、ドクターとしての経験などから語られていて、「子供向けの言葉」だったからこそ、私の胸に沁みこんで離れず、子育てや仕事に悩んでいた事からもふっきれるきっかけとなった素晴らしい本だったんです。

「生きる事は、空っぽの器の中に命を注ぐ事・・・」

日野原さんは、そのように「生きる事」をこの本で説明されていらっしゃいました。そこから、与えられた時間にどれだけ命を注げるか・・・といったことに繋がって行くのですが、私の長女は、このしきたりいっぱいの田舎での、曾おばあちゃんの最後の儀式から、おぼろげながらの「生きる事・・」を悟ったようでした。

多分・・なのですが・・。納棺の儀といって、納棺する際にひとつずつ衣服や道具を説明しながら曾おばあちゃんに着せていって、支度をしていく儀式があり、その際に「ずた袋」という味噌や米、塩などが入った袋を首にかける儀式や、道に迷ったときのための、杖を持たせる・・ということをしたんですね・・。

「命を注いで生きた後は・・こうやって旅立つんだ・・」といった事を、おぼろげに思ったらしく、「ママも死んだら、こうやって行くの?」とか、「じゃあ、私は、家を作りたい!」といったような事を、急に戻ってから言い始めたんです。

きっと、この気持ちをきちんと持ち続けてくれればいいのでしょうが・・(そうはうまくはいかないでしょうねぇ・・笑)、でもこれは「曾おばあちゃんがひ孫に残してくれた大切な命の勉強だったかもなあ・・」と、しみじみ思いました。

しかし、三女が大変な事をやらかしてくれたりと・・(汗)、おもしろエピソードもあったり?!だったのですが、子供を通じて、「自分の人生」を、30半ばにして初めてといっていいほど真剣に考えてしまったのです。思い返せば、ずっと反抗期みたいな娘?!の私が親になって・・、こんな事を考え始めた「親としての年頃?!」を私も迎えたのかなあ(笑)と。

しかし、しみじみ思うのも束の間・・・。やっぱり、3姉妹バトルは・・・凄いです(汗)。







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コメント

薫子さん、こんにちは。曾おばあちゃまのお葬式、おつかれさまでした。心からご供養をお祈りいたします。

日野原 重明さんの「十歳のきみへ―九十五歳のわたしから」の本、ぜひ拝読してみたいです。今度日本に里帰りしたときに、取り寄せたいと思います。

子供同士が、ケンカをしているときに平気で「死ね」って言いますよね。私の4歳の娘も、ドイツの幼稚園で、そのような言葉を聞いたり使ったりしているみたいで心配しています。家でそんな言葉を聞いたときは、夫と一緒に、使ってはいけない言葉だと言って注意しています。

いつから使っても良い言葉ってわけではないですけど、自分で判断できる年齢になるまでは、親がしっかり子供が使う言葉を管理するべきだと思っています。

Posted by: みどり at 2006年10月28日 21:48

みどりさん!有り難うございます。

この本・・私は涙が出てしまいました。日々の生活でイライラしていた事が、一気に吹き飛んでしまうくらい、中身が濃い、先生の子供たちへの気持ちがこもった素晴らしい本だと思います。「言葉」の先にあるもっと大切なものを感じ取ってもらえたら、きっと「死ね」なんてつまらない事は言わないでくれたらなあって・・いつも思いますが、手こずっています(笑)。子供が大きくなると、こういった悩みが多くなりますね~。

Posted by: 薫子 at 2006年10月28日 23:47

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