今日(2月10日)の日経新聞東京・首都圏経済のページに、4月の統一地方選をにらんで23区が子育て支援策を充実させつつある、という記事が載っていました。選挙対策だろうがなんだろうが、子育て支援にはもっともっと力を入れて欲しいもの、そのためには、次の選挙で、少子化政策に積極的な政党や議員に、私たちが一票を投じなければなりません。
選挙が近くなると、ポストに政党や議員からのチラシが舞い込むことが多くなります。でも、それぞれのアピールを鵜呑みにすることは禁物。先日、違う政党がまったく異なる事実を書いているチラシを目にする機会がありました。
仮にA党とします。A党は日頃から「少子化対策に積極的に取り組んでいる」とポスターなどでも訴えてます。ところが、B党のチラシを読んだところ、子育て世帯への医療費助成制度の実現に、つい最近までA党が反対していたことがわかりました。もし、B党のチラシを「B党は興味ないから」と捨ててしまっていたら、A党の「少子化に積極的」というイメージを疑うことはなかったでしょう。
また、無所属議員のサイトなどを見ると、区報など「表」の情報だけではわからない、区議会での攻防や区政の問題点が書かれていたりして、投票する時の参考になるのではないかと思います。
政党や議員のチラシからは、他にもいろんなことがわかります。ある議員のチラシは、「私は任期中にこんなことをしました!」と写真入りで紹介しているのですが、たとえば、車の通行が多くて危ない道路にガードレールをつけた、とか、どこそこのコンクリートブロック塀を植木に変えたなど、「こんなことまで!」ということまで含めて、議員に頼めば実現することって意外とあるんだなあ、と感じました。暮らしの中の小さな不満って、もっと地元の議員に訴えていってもいいんですね。
日経の記事に戻ると、中学三年までの医療費無料化は、ほとんどの区が2007年度から実施となりつつあるようです。その中でも、港区、世田谷区、北区、台東区は既に中学3年までと枠を広げているのが目立ちますが、港区のような財源に余裕がありそうな区以外のところががんばっている点に、本気度を感じませんか?他には、目黒区の「小一プロブレム」対策や理科教育に支援スタッフ、墨田区の放課後の「いきいきスクール」などに興味をそそられます。皆さんがお住まいの区ではどんな子育て支援策が予定されているでしょうか?
ちなみに私が住んでいる区では、次年度からようやく、子どもの医療費助成の拡充が始まります。23区の中でも最後発の部類です。「まったく、やる気ないんだからなあ・・・」というため息も出るのですが、「やる気のない」人を選ぶ方にも責任があるわけですよね。次の選挙では、子育て支援に「本当に」力を入れてくれる人を選びたいと思っています。