高学歴母の陥りやすい罠に、どうかあなただけは陥らないでいきなり刺激的なタイトルで、すみません。
かなり嫌われそうな記事です。嫌味な記事と思われても仕方ありません。しかし、恥をかくことを承知で書きます。書かずにはいられません。同じような罠に、陥らないようにしていただくために。
普通の人は成功談から学ぶと言います。
賢い人は失敗談から学ぶと言います。
どうか、賢い読者のみなさま。私の失敗談から学んでください。そして、わたしの屍を越えて行って下さい。
最近、大学時代の友人とランチをしました。そのときに彼女が「高校時代の友達よりも、大学時代の友達のほうが子供の成績に苦労している」と言ったことではっとしました。
私は慶応の法学部を卒業しました。ひのえうまということもあり、周囲は現役が多く、あまり受験で苦労していません。東大・京大など超難関校とはレベルの差はあれど、中学くらいまでは勉強や成績に苦労した経験のない人が周囲には多かったと思います。私自身も、小学校時代は5段階評価でどうしても5のとれなかった図工を心配されて、絵を習いに行かされたほど。勉強も運動も自然とできていました。
そして、大学の友人たちは、自分と同等もしくはそれ以上の学歴の人と結婚しています。わたしも国立理系現役院卒の旦那と結婚しました。
だから、「普通にしていれば、自分と同じくらい、もしくは理系の血も入っているので、それ以上にはなるだろう」と、たかをくくっていました。
3月生まれの娘の場合、ひどい成績をとってきても、「まあいつかは追いつくだろう」と思っていました。
・・・・・・追いつきません。それどころか(以下略)
そして、もうひとつ。別に慶応の法学部を出たからって、大したことがない。社会に出れば学歴なんてあまり関係なく、実力がある人が伸びるものだ。そう思っていました。ほんと、学歴なんてまったく関係ないですものね。社会では。慶応なんて大したことがない。慶応を出ている割には大したことがない。そのどちらかしか言われた覚えしかなく、あれほどがんばって受験を勝ち抜いても、得をした記憶があまりないのです。学歴じゃ駄目なんだという実感しか今、私の手元には残っていないのです。
・・・・・・だけど、だけど。
ここに、もしかしたら高学歴(というにはわたしの場合、中途半端ですが)な母親の陥りやすい罠があるのではないかと思うのです。
●自然に勉強ができるようになったというのは大間違い
教育本を読み漁って気がついたこと。教育のカリスマたちが「理想の家庭教育」としてあげていた家庭像が、なんと私の育った環境と似ていることでしょうか。決して裕福ではなかったのに、私の母は、私にたくさんの習い事や塾を経験させてくれました。私は自然に勉強や運動ができるようになったのではなく、両親のたいへんな努力と犠牲の上にそうなったのだと、今更ながら気がつきました。
●学歴なんてあまり役に立たないのではと思うのは大間違い
社会に出れば実力主義です。ただ、学校は人。すばらしい優秀な友人、先輩、後輩と、共通のものをもっているというだけで、どれほどのメリットがあったか。あまりに当然過ぎて、そのありがたみに気づいていないだけで、やっぱり恩恵に授かっているのだと思います。
家庭環境、人脈。あまりに当然過ぎて、そのありがたみに気がついていないだけだったような気がします。学歴を粗末に考えがちだったと、今痛烈に反省しています。自分の親に、子育てで負けていると、今猛烈に反省しています。
高学歴ワーキングマザーのみなさんに、メッセージです。
あなたは自然に勉強が出来るようになったわけではない
あなたと同じくらいの子供にするためには、あなたのご両親がしてくれたことを子供にやってあげるしかない
あなたの学歴は、あなたが思っている以上にあなたの現在に寄与しているかもしれない
これが言いたいのです。
これを読んでむかむかしている人もいるかもしれません。でも、もしお子さんが高学歴となった場合に、ぜひ、この記事を思い出して、この記事の言わんとしていることを伝えてあげて欲しいのです。
もうすぐ娘は4年生。中学受験させます。そして失敗するかもしれません。きっとその失敗が、たくさんの果実を与えてくれるでしょう。わたしも無敵だったと思っていたのに、慶応女子高に落ちたことが、4年後のリベンジにつながったことを、最近思い出しました。
この記事を読んで思い出しました。
父:「将来どんな生活を送りたい?」
私:「ハイレベルは求めていないけど、今くらいの生活ならokかな」
父:「それがいちばん難しいんだぞ」
母も「自分が受けた教育と同じくらいは子供に受けさせたい」と言ってピアノなど習い事を長いことさせてくれました。
私も自分と同じ分だけ子供に教育の機会を与えてあげられるか?
相当な努力が必要かも。
改めて両親に感謝です。
決して裕福でないなか、(らむねさんとは比較にならないところですが)大学まで出してもらいました。今思えば、おっしゃるように大変教育熱心な母親でした。
常々、親が自分にしてくれたことは最低限子どもにしてやりたいと思いつつ、日々に忙殺されて忘れてしまっていることを思い出させていただきました。結果としての学歴はどうなるか分かりませんが、環境を提供してやれるのは親の務めですね。。
赤裸々で力強いレポートに圧倒されながら読みました。
私は両親が放任主義だとずっと思っていましたが、そうではない部分もきっと多かったのでしょうね。(高学歴、というわけではありませんが。)
両親に対して、感謝するきっかけになりました。
ありがとうございます。
こんにちは。
今年息子が6年生になり、私もいよいよ中学受験生の母となりました。
私も2年前息子が塾に通い始めたばかりのころはらむねさんと同じように考えていました。私自身は田舎の公立育ちで、親が作ってくれた学ぶ環境云々というものはあまり感じたことがないのですが、息子の入塾まで何もやってこなかったので、塾に入った途端、勉強するということを何も知らない息子に愕然とした記憶があります。
たとえば、うちの息子の場合、「暗記する」ということの意味もやり方も知らず、どんなものでも1回読めば覚えられると思っていました。当然、漢字テストなどは全然ダメ。「ちゃんと覚えたの?」「ちゃんとやったよ。だけどダメだった。」という会話を何回も繰り返して、初めてそういう事実に気がつきびっくりした記憶があります。他にも、都道府県を全然知らないとか、植物の名前を知らないとか、常識を教えてこなかった自分に責任を感じたりもしました。
でも、6年になった今、そういうことも些細なことだったのかもしれないと思い始めています。4年のあのとき、ショックをうけて一生懸命勉強を教えたりしました。それなりの成果はあったかもしれませんが、それ以上に今感じるのはやはり子ども自身の持つ力の大きさです。
受験生になってもまだまだゲームもしたいし、遊びたい息子ですが、彼なりに工夫したり努力して勉強するようになってきて、私のやってきたことなんかは本当にちっぽけなものだったと思ったりしているのです。ご多聞にもれず、リビングには辞書もあり、地球儀もあり、ホワイトボードもありますが、どれもほこりをかぶっています。無駄だったとは思いませんが、必ず必要だったかと言われれば?です。鎌倉時代を勉強しているときには、鎌倉まで行ったりしましたが、この間は「鶴岡八幡宮で殺されたのは、義経?」とか言っていました。
勉強する環境という意味では、親の出る幕はほんのちょっとかもしれません。それより子ども自身の内からわいてくる「切り開いていく力」のほうがすばらしく、力になっているように思うのです。
とはいえ、うちの受験はこれからが本番です。
1年後にはまた言うことが変わっているかもしれませんね。
4月から最大の親の出る幕、学校選びに入ります。どうなることやら・・・。
らむねさん同様のことを私も無意識に感じていました。ものすごい衝撃!
思わず私の両親のことを振り返ってしまいましたよ。長くなるので、記事にさせていただきました。プライベートな内容で恐縮ですが・・・。
アップしようかやめようかと、1ヶ月くらい悩んだ末の掲載だったので、反応が怖かったのですが、みなさんに暖かいコメントというか、私自身も気づかなかったような指摘をいただいて、本当に涙しています。ありがとうございます。
mamworkさん、gowestさん、匿名さん
ありがとうございます。
お3人のコメントを読んで、「ああ、わたしは両親に感謝したかったんだ」ということをつくづく思ったのです。結局、学歴を活かしきれなかったのは自分のせいなのに、学歴自体に意味がないと思うことで自分の実力不足をごまかしていたんですね。それが本当によくわかりました。
むりなさん、
もし娘の成績がよくなったら、それは私の手柄だと思ってしまうことへの、警鐘を鳴らしてくださっています。本当に子供の力はすごいですよね。でもむりなさんの場合、息子さん自身の力に帰することができる謙遜こそ、むりなさんの力のような気がします。わたしもむりなさんのような目を養いたいです。
そして、かほるさん!かほるさんとは、またレベルが違いますが、たぶん同じようなことをお考えでしょう。かほるさんの記事にはまた改めてコメントしますね。
暖かくコメントしてくださったみなさま。本当にありがとうございます。本当にうれしいです。実は、学歴に関する自分自身の屈折した気持ち自体には、折り合えていないのです。大学・社会人時代に経験した様々な辛いことから逃れられないので、たぶん一生折り合えないままでしょう。でも、そういう自分の屈折から一度自由になって、娘の環境作り・人脈作りという点では、親に出来ることはなるべくやろうと、思う今日この頃です。
らむねさん
これ、なかなか書くの、勇気がいったと思います。実はこれに近い事を以前母に言われました。
私は小学校入学前まで社宅に住んでいたのですが(父は一部上場の大企業)、当時の父の会社は8割高卒・2割大卒(しかも旧帝大の国立が中心で、私立だと早慶のみ)だったそう。ちなみに、父は国立出身。
社宅の人の中で、子どもの教育にしっかり手をかけ受験に成功したのは高卒のお宅がほとんどで、うちの様な大卒家庭は、「子どもの自主性云々」「親だってガリガリやらなくとも大丈夫だった」と放任で、結果、子ども(私)の世代では、大逆転現象が起きている、と。
で・・・、今度は私が子どもを育てる立場になると、自分自身が受験に失敗したため、(大学受験では13校受験して合格は2校のみ)「子どもが受験で成功するイメージ」が全く沸かず、一刻も早く、とお受験をしたりして。説明が難しいですが、らむねさんがおっしゃっている理論と同じです。
誰かが教えてくれないと、こうやって交互交互になっていくのかもしれません。それこそがまさに「罠」。今からまだまだ取り返せるうちに、罠に気づいてはっとした方も多いと思います。
私みたいな二流大卒だと、罠には落ちないんですけどね(笑)。
先日は携帯版サイトの閲覧方法の問い合わせに、お答えいただきありがとうございました(お礼が遅くなってしまってすみません)
この記事、私もずっと考えていた事でした。書いていただいてありがとうございます。
私も夫も私大卒です。そして二人とも「中学までは勉強で苦労しなかった」ので、当然子供の教育に関しても「本人の自主性に任せようね」とよく話しています。その根底には「自分たちの子供だし、(義務教育ぐらいなら)勉強ができないはずがない」という思いがあるんでしょうね。
>家庭環境、人脈。あまりに当然過ぎて、そのありがたみに気がついていないだけだったような気がします。
確かに、就職すると「学歴なんて関係ない」と思いがちでした。でも考えてみると、職場も同じような学歴・環境の人が多いんですよね。それに気づいたのは主人が転職して地元の役所に入所した時でした。地元の小さい業者さんと関わっていると、書類一つ満足に作れない人のなんと多い事か!「話もまともにできないんだよ」と夫はびっくりしていました。世の中には色々な人がいるんだと改めて思いました。
らむねさんを初め、お子様が小学生で、受験を考えられているお母様方に質問です(プライベートな事なので無理にお答えいただかなくて結構です)。
○お子様は勉強に対する意欲はどれぐらいですか?
(例えば言わなければ宿題もやらない、とか、悪い点をとればそれなりに落ち込むとか)
○受験する事はお子様は納得済みですか?
(受験が受かれば小学校の友達と離れる事になります。それでも行きたい、といっているのですか?)
受験を否定しているわけではありません。純粋に疑問に思ってしまったのでお気を悪くされたらごめんなさい。
子供時代、私は負けず嫌いで自分から勉強していましたが、反対に弟は宿題はやらない、見張っていないとドリルの答えを写してしまうような子供で、母は付きっきりで勉強させていました。私は拘束されている弟が可哀想で「放っとけばそのうちじぶんでやるよ」と言ったのですが、母は「やる気のない子供には、こうやらざるを得ないのよ。あなたも子供を持てばわかるわ」とよく言われました。なので昔から勉強意欲のない子供なら、つきっきりで勉強の面倒見なくてはいけないな、と覚悟していたのですが、それが「イコール受験」には結びつかないのです。
私の場合、子供は2歳ですのでまだまだ先ですが、今後の参考にぜひお聞かせ下さい。宜しくお願いします。
長文すみません。。。
旧帝大の博士号を持つ二歳児の母です。記事とても参考になりました。記事にあるように高学歴が自分の仕事環境に足を引っ張っているイメージがあり、大学生の頃のような自分の学歴に対する誇りを失っていました。
よく考えれば、この学歴から仕事以外でも沢山の恩恵ん預かってることに気づかされました。勇気を出してこの記事を書いてくださったことに感謝します。
ところで私は、親からあまりお金も手もかけてもらえなかったので、どのような教育が今の筆者様の学歴の糧になったか教えていただけたらありがたいです。筆者様と同様に放っておいても勉強できるだろう、と言うスタンスで子育てしてきてしまったので、今から軌道修正したいと思っています。
私の生い立ちは、かろうじて高卒の努力と我慢が嫌い、民度の低い親に育てられました。2つ上の兄は、同じ家庭環境で育ち学区内で下から二番目のヤンキーだらけの高校を卒業しました。
私は幼稚園から大学院まで、全て公立。博士過程は某研究員に採用され給料をもらい授業料を捻出しました。
学部時代など沢山奨学金を借りて学歴を積みました。親は小さい頃から、子供の教育や心に興味がなく、習い事をしたいと言ってもさせてもらえず、かわりにバクチや、無駄な出費にお金が消えていました。
滑り止めで受けた偏差値69の高校も、入学金が高い(たかだか10万円)との理由で手付金を入れてもらえず、もう1つの偏差値50程度の高校のみが滑り止めでした。しかしうちには同時にしては珍しいほど家電が沢山あり、ブランドものまちらほら、外食、タクシーなどの出費も沢山あり、貧困ではありませんでした。
他にも色々ネガティブなことはありますが、これと言って両親から受けた教育が思い当たりません。なにか分かればいいのですが。。せめてよそのご家庭の「これは自分の糧になた」と言う教育を教えていただければと思います。