私は昨年の今頃、家を買おうかなぁとぼんやり考えていました。お金がたんまりあるわけではないので、銀行ローンで。果たして一馬力の私に買えるのか?どこから手をつければ、それがわかるのか、それすらわからない。
.....結果私は、半年後に小さなマンションを買った。それまでの経緯を日記につけていたので、当時の気持ちとか行動を、ここで紹介していこうと思う。これから家を購入しようと思っている誰かに、ちょっとでも役にたってもらえたら、うれしい。
●2006年08月19日
今までまったく興味がなかったのだが、家を買うのもいいなぁと思うようになりました。マンションじゃなくて、一戸建て!
結婚してるときは、一生賃貸でいいや!好きな場所に移動できるし夫婦二人で好きな場所に住もうね、なんて言ってたのに、どうしてだろう。たぶん、新たな目標が欲しいのだと思う。今は実家に居候だから子どもは喜ぶだろうし、実家の父や母も、思春期の子供らに手を焼いてる最中である程度距離感があったほうがいいと望んでるはず。弟もぼちぼち結婚しそうだし、私はみんなの計画外に離婚のバタバタで飛び込んできたんだしね。
祖母が住んでいた家を父が処分したとき、ぼろぼろの古い家だったにも関わらず土地があったので、資産として残ったのをみてなのかもしれないが、マンションにはあまり興味が湧かない。住むためだけならマンションのほうが便利だろうけど、多少場所が悪くても、今後開発が期待できる場所なら、土地付一戸建てのほうがいいのかなぁと。どうせ、通勤ないんだし。あ、子どもは通学があるのか(爆)
思い描くだけなら、タダだっ。ということで、心ゆくまで悩んでみようと思ってます。今買わなければ、41才という年齢からいっても、一生買わない(買えない)だろうし。
明日は資金計画について、確定申告の控えを持って、業者さんに教えてもらいに行ってきます。物件も見せてもらえるんだって。一馬力で三人子どもがいて自営業の私が果たして買える物件があるのか?希望は高く、4LDK以上で、自分で設計から関れる土地付物件。 はてさて、どうなることやら。
●2006年08月20日
駅前の三井のリハウスに子供たちと出向く。店舗で自分の勝手な希望をいろいろと述べてみる。「とりあえず、見てみませんか?」と中古の一戸建て住宅物件を、車で見せてもらったところで、お店に戻って資金計画について話す。
私は自営だし、子ども三人だし、母子家庭だしとハードル高いはず。私のほしい物件が、私の希望価格内で買えて、ローン審査は通るのか?確定申告の控えを持って突撃。
結果は...なんと、この予算なら大丈夫とのこと。ほほう、私でも住宅ローンを組めるんだ。しかも予算内で、希望する条件をクリアした物件が、出てくる可能性は高そうなのだ。すごいなー。その気になれば、買えるのか。
とはいっても、もう少し頭金を貯めたいところ。目標があれば、だらだら使わないで貯められるかも。 不動産業者さんとは、定期的に会って、物件を見せてもらうことにした。他の不動産屋にも、ちょっと顔出してみようかな。
●2006年09月08日
お家をいろいろ物色していると、どんどん欲が出てきて、どんどん広い家、駅に近い場所の物件に目移りしていきます。子どもと一緒に下見に行ったりするのが休日の恒例行事となりつつありますが、それもまた、楽しい。
とりあえず最低ラインの住宅ローンはクリアしたものの、いいなぁ、こんなところに住めたらなぁと望む少々身分不相応な物件になると、当然手が届きません。
届くようにするには、自営業の場合、経費引き後の年収過去三年間の平均値をあげること。会社員なら、年収と、三年以上勤務がローン審査突破の鍵らしい。ただし、不動産屋によってもかなり違う。細かい事情(過去の実績など)をプリントアウトして持参すると、ちゃんと考慮に入れてくれる。この事業は有望とか、そうじゃないとか、そういうことまで見ているという(不動産屋さん談)。だから「この銀行なら、融通効くかも」とか「ここは自営の人に有利」など、銀行を変えて仮審査してくれる不動産屋もあるし、まったく門前払いの店も。直接銀行に申し込んでみる方法(ネットの住宅ローン審査)もあるが、私の場合は、不動産屋を通さないと、相手もしてもらえないという状況だった。特にネットのローン審査は、細かい事情を説明するすべがないから、自営のフリーライターな私には不利なのだ。
条件だって「子供三人いるから信用できる」と有利に働く場合もあれば「子供三人いるから出費が多いはず」と、不利に働く場合もある。銀行でローン審査をしているのは、統計や数字ではなく、人なのだ。自分の人となりを見てもらっているのと同じだ。だから、銀行によって同じ金額でもNGだったり、OKだったりするのだろう。ちょっと面白い。
いろいろ通ううちに、不動産屋がどうしても売りたい物件なら、銀行にあらゆる手を使ってローンを通させる努力をしてくれるというのがわかった。年収が少なくても、勤務期間が短くても、理由をきちんと説明でき、支払い能力がしっかりあることを説明できれば、ローン審査突破の可能性はある。駄目でも違う銀行ならOKかもしれない。最初からあきらめたら損だね。
私の場合、来年まで待って、15年度分(まだ離婚前で主な収入を夫分としていた)の年収を削れば、平均年収がアップするため、買える家の金額がグンとアップする。
来年まで待てば、いいなぁと思っている一戸建て住宅(中古)にも、たぶん手が届く。
だもんで、しばらく様子見です。
でもね、今でも手が届きそうな新築マンションもみつけてしまった。4LDKなのに安くて場所もいまより便利でなかなか魅力的。ただ、来年になれば、もっと広い家に手が届くわけで、悩みます。もちろん、たくさん借りれば月々の返済だって増えるし、現状でも手が届くくらいのローンのほうが、安全ではないだろうかとも思う。その後の生活に響いたら大変だし。
一戸建てにこだわることもないかな。庭がある家にあこがれてたけど、専業主婦時代ははまってたガーデニングも、“しなければならない”状態になったとき、負担にならないかな。いずれ女一人住まいになるのに、一戸建ては怖くないかな。
家探しはタイミングだね。やりなおせない買い物だけに、なかなか思い切れないでいます。
続きはまた次回!