ワーキングマザースタイル子供の携帯、親の責任




2007年09月12日

子供の携帯、親の責任

Posted by 武田りこ

先日も携帯電話のサイトを通じた恐ろしい事件がありました。
子供に携帯電話を持たせる事についてはさまざまな意見があると思いますが、私としては、持たなくて良いなら、持たせたくない、と思っています。
でも現実問題として、中学生くらいになると、ましてや高校生になると特に女の子は周りがみな持っていて、それが主なコミュニケーションツールになっているので、あくまでうちの子だけ持たせない、というわけにはいかなくなってきます。

先日、中学校に警察の少年課の方が携帯電話についての講演に来られて話をされました。
私にとっては目新しい話ではなかったのですが、驚いたのは聞きに来られていたほとんどの方が、”そんな話は知らなかった”という反応だった事でした。
子供に携帯電話を持たせる以上、子供たちがそれによってどんな環境に身をおくことになるかは親の責任として知っておくべきだと強く思いました。

以下は実際にわが娘に起こったことや、娘の身近で起こったことで、少年課の方の話にも出てきた事です。
あまりにも恐ろしいのでご注意を。

○パケ放題のわな
携帯電話を子供に持たせるにあたっての親の最大の関心事は料金のようです。
今、携帯電話各社ではいろいろな割引プランを作っていて、定額制を利用している方が多いと思います。
特にティーンエイジャーではパケットフリーが経済的であるのは事実です。
では、毎月の支払いは決まった額で済みますが、その明細をじっくり見ていますか?
公表するものあまりにも恥ずかしいですが、わが娘、じっくり明細を見てみると、もしパケ放題でなかった場合の請求は、な、なんと89万円!
彼女の場合、夜11時から朝7時までと、中学生の間はもちろん学校に行っている間は、私が責任もって携帯電話は保管していたんです。それでもこの使いよう!
実際に払う料金は八千円位とはいえ、それだけの時間と労力を考えるとただただむなしくなります


○成りすましメール
まだ彼女が私の携帯を共有して使っていたある日、私の携帯に、差出人が娘の名前でCCで多くの人宛のメールが来ました。
”アドレス変更したので登録お願いね”
子供たちの中には毎日のようにアドレスを変更してくる子達がいます。
そしてこのようなメールが来たらみんな、その新しいメアドからきたメールは娘からのメールだと思って当然ですよね。
そしてその子はその新しいアドレスで娘の名前をかたって、男の子に告白メールを送っていたのです。
まだ浅はかな知恵だったので、一斉に送ったアド変の中に本人が入っていた事で、悪事はあっさりばれましたが、知らなかったら大変なことになっていました。

さらにもっと高度なると、あたかも娘のアドレスから送ったように見せ掛けて、娘の友達にけんかを売るようなメールを送った、ということもその後実際起こりました。

○家出サイトなど
家出サイト、出会いサイトなどは人事だと思っていましたが、実際に出会いサイトで知り合った人と家出してしまった子がいて、数ヶ月行方不明でした。
ちょうど監禁事件なども報道されていたときだったので、無事に発見されたときは皆胸をなでおろしました。
子供たちに話を聞くと、さすがにたいていの子供たちは、こういったサイトにはアクセスしないようです。
でも、少年課の方によると、例えば、親とけんかして家を飛び出しても、携帯電話ひとつさえ持って出れば、”今日泊めてあげるよ”というところを簡単に見つけられるサイトがいくらでもあるそうです。


○プロフ
無料で簡単に作れる携帯のHP(プロフ)は子供たちの間で大流行です。
たいていは何人かの友達同士でプロフを作っているので、複数のプロフを持っている子も多数います。
子供たちは、交換日記などの延長といった感じで作っているのでしょうが、HP上に書いたものは、いつでもだれでも見ることができる、ということがわかっているようで、全くわかっていません。
プロフはだいたいプロフィール、日記、BBS、写真、リンクで構成されています。
たいていどのプロフを見ても、住んでいる場所や学校が詳しく書いてあるプロフィール、いつどこで何をやっているか丸わかりの日記、かわいらしいお顔やセクシーないでたちのプリクラ写真や写メール、無防備に”むかつく”などといった言葉のあふれるBBS。
もう危なっかしくて見てられません。
娘に危険性を説明しても、”勝手にひとのHP見るなんて、プライバシーの侵害だ”と逆切れされる始末。
みんなやってるし、友達の親でとやかく言う人なんかいない。”
というのが娘の言い分ですが、講演を聴きにきていた保護者のほとんどの方が(講演をわざわざ聴きにこられているのですから、子供に関心のある保護者だと思うのですがそれでも)、プロフの存在そのものを知らなかったのですから、注意する親もいないはずです。

日記の不用意な書き込みがもとで、見ず知らずのほかの学校の子と思われる人たちから、悪口誹謗の嵐の書き込みをされたりすることも起こりました。
中には”お前、締めにいったるから覚悟しとけよ”
という恐ろしいものもありました。
こちらは名前も顔も住んでいる場所も学校もHPに書いてあり、相手は匿名で書いてくるので、本当に恐ろしいです。

検索すれば簡単に近所の学校に行っている子のプロフを見つけることができるので、ストーカーの被害にあった子もいます。


子供が携帯電話を持っていると便利なこと、安心なこともたくさんありますが、一方で親たちの知らないところで子供たちの携帯電話の世界はどんどん広がっています。
少年課の方も力説されていましたが、子供はまだ自分では判断できないのだから、親がどんな人とメールをしているのか、どんなサイトにアクセスしているのかをチェックするのは権利ではなくて義務なんです。 
携帯電話によって、ボーダーがなくなっているので、平和な地域だから大丈夫、とか私立だから大丈夫ということも全く通用しません。
子供に携帯電話を持たせる以上は、親がしっかり管理して使用状況を把握しておくのは親の責任だと思います。
一人では難しいですが、多くの親が子供の携帯電話の使い方にしっかり関心を払うことが、子供たちを危険から守ったり、加害者になることを防ぐことになると思います。






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コメント

本当に恐ろしい話ですねー。
うちの高校生の娘の料金も定額制にしていなかったらすごい金額です。
無駄な時間とは考えていないんですね・・・
でも、もう携帯がないと親も困ります。
高校生にもなると行動範囲も広いし、帰りも遅くなって心配だしで、確認の為に必要です。

親の知識がないって問題ですよね。
昨日、青少年育成協議会(青少協)からのお便りがきたのですが、その中の記事で、フィルタリングについて中高生の認知度がすごく低いというのがありました。
8割がフィルタリングという言葉も知らないというんです。
利用状況も少ないんですが、これって親も知らないからですよね。
うちの地域では、青少協が保護者向けに講演を企画することになったようです。
まずは親に知ってもらうことが大事ということだそうです。

Posted by: ちゅうりっぷ at 2007年09月13日 08:52

これはいい記事ですね。プロフや裏サイトの危険具合は、もう目をふさぎたくなるばかりです。子供たちはある種その危険性も無意識ではわかっていながら、ゲーム感覚で楽しんでいるのでしょうか?

Posted by: らむね at 2007年09月13日 17:16

ううう、ほんとに恐ろしい話ばかり(涙)
りこさんのこのエントリーをコピーして、そこらじゅうの中高生とその親にばらまきたいくらいです。
どんなにうるさがられても、監視せずにいられませんね・・

それにしても、今の子たちって、携帯中毒?
5~6人集まっているのに、全員が無言で自分の携帯をいじってるという不思議な光景をよく目撃します。

という私も、携帯メールは電話よりも気軽で便利でよく使いますが、ほんと時間くうんですよねー(涙)若者たちの貴重な活動時間をそんなことに費やしてほしくはないですよね・・。

Posted by: ふうこ at 2007年09月14日 00:05

本当にすごい時代になっているんですね・・・。今でそれなら、まだ4&1歳の息子が思春期になる頃は一体どうなっているのか。
恐ろしいです。

Posted by: 小梅 at 2007年09月14日 04:03

電車通学している我が子たち、同級生にもキッズケータイを持った子が多いので、「サンタさんにキッズケータイをお願いする」と無邪気に言ってますが、その先にはこんなこわいことがあるんですね。私もお恥ずかしながら、りこさんが書かれている全容をちゃんと理解していませんでした。
いつかはケータイを持たせる時期が来るかと思いますが、保護者として、しっかりとしたポリシーで考えないといけないと気をひきしめました。
りこさん、ありがとう。

Posted by: かほる at 2007年09月14日 07:57

ちゅうりっぷさん、コメントありがとうございます。
普段の生活に携帯電話が、これだけ浸透しているので、もたせないわけにいかなくなってきているのも事実ですよね。
現実をまず親が知ること、そこからしか始まらないですよね。


らむねさん、
子供たちはある程度は危険だとはわかっているんだと思います。
でも、ストーカーにあった子は、自分がタレントか有名人になったかのように勘違いしているようなので、ゲーム感覚なんでしょうね。

Posted by: りこ at 2007年09月15日 14:40

ふうこさん、本当に恐ろしいでしょ!
今の子達の携帯中毒ぶりは、本当にすごいです。
わが娘は部活、クラスなどの彼女の友達の中で最後まで携帯を持たせませんでした。
でも、友達たちが家に遊びに来ても、全員部屋のあちこちにばらばらに座ってそれぞれ携帯をいじっていて、時折、ほかの子に携帯を見せる、うちの子は持っていないので手持ち無沙汰に、友達が見せてくれる携帯を時々覗き込む、という状態だったので、さすがにこれはかわいそう過ぎるとおもいました。
でも持たせる以上は各家庭きっちりルールやマナー、使い方を話し合うべきですよね。

小梅さん
今は急速に携帯が広まって、親たちの知識がついていっていない、のだと思いたいです。
小梅さんのお子さんたちが大きくなるころには、携帯文化がもっと成熟して安心して使える環境になっていることを祈ります。

Posted by: りこ at 2007年09月15日 14:49

かほるさん
電車通学だと、携帯をもたせると親も安心ですよね。
せっかく技術が発達して、うまく使えばこんなに便利なものはないのだから、親がしっかり危険性などを知って、管理することが子供を守る大事な手段ですよね。

昨日も、娘の友達Aちゃんの携帯にAちゃんのアドレスから成りすましメールが来ました。
「9月○日(翌日の日付)午後6時18分、○○A(Aちゃんのフルネーム)交通事故死。」
背筋が寒くなります。

Posted by: りこ at 2007年09月15日 15:44

出遅れました~。

りこさん・・。コレ、かなり・・です。なんだか、凍り付いてしまいました。
私は、今のところ「子供携帯」は持たせるつもりはないのですが、だんだんと大きくなってくると・・・ですね・・・。

3人控えているかと思うと・・。ぞっとします(汗)。
親がきちんと示すべきことをしっかり考えなくちゃと思いました。

Posted by: 薫子 at 2007年09月16日 00:24

 親が携帯を子供に預ける前にきちんとマナー等を教えるべきですよね
あまりにも親が今の子供たちの携帯事情をしらなすぎます この記事本当に学校等などに配布したいくらいです 良い記事ありがとうございます!

Posted by: はる at 2007年10月21日 13:41

初めてこの記事を読んでから、「携帯を持たせる意味」を深く考えるようになりました。何事に対しても表と裏があるから、与える親がそのことを理解する努力を怠ってはいけない!と強く感じたんです。りこさん!ありがとうございます。まだ幼稚園児を持つ私ですが、思わず『日経Kids+ 12月号』を買ってしまいました。(この12月号には「これが子ども社会に起きている問題だ!」という記事が載っています。)

Posted by: 裕美 at 2007年10月21日 23:13

薫子さん、コメントありがとうございます。
この記事を書いた後、神戸の私立高校生の自殺の背景にも、携帯メールや、プロフがかかわっているという報道が盛んにされるようになり、本当に暗澹たる気持ちになりました。
いじめられた側、いじめた側、せめてどちらかの親たちが子供たちの携帯の中身までもう少し踏み込むことができていたら、命が救えたのかも、と思うとつらいです。

はるさん、コメントありがとうございます。
親があまりにも無防備に子供たちに携帯を与えているのが、現実ですよね。
子供たちの携帯と取り巻く状況、もっと親たちに認識してもらいたいですね。

裕美さん、本当に親が努力しないと、どんどん携帯文化は進化しているので、ついていけなくなってしまいますよね。
子供たちの携帯などに関する情報の速さは、驚くほどです。善し悪しやリスクなど、子供の判断に任せるのは親の義務の放棄だと思います。
携帯が欠かせない世の中になっているし、これからもっとそうなることは避けられないので、親の責任がますます重くなりますよね。

Posted by: りこ at 2007年10月22日 10:25

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