もうすぐ新年度ですね。
NYに居ても、土曜日の日本人学校は4月から新年度。
我が家の長男も2年生になります。
と、言うことで、この4月から我が家はお小遣い制度を見直す予定。
皆さんはお小遣いをどのように与えていますか?
お子さんと『お金』について話したりしていますか?
恥ずかしながら、我が家にはお小遣いに関するポリシーやルールが今まで全くなく、
『お金』についても子供とちゃんと話したことはありませんでした。
むしろ、 『子供は(には)、お金の話をするものではない』 という先入観すらありました。
先日 Neal Godfrey (ニール・ゴドフリー)さんが提唱する 『お小遣いのあげ方』 なるセミナーを聞きに行ってきたのですが、これまたびっくり~!
カルチャーショック!!!でした。
私はまだ読んでいませんが、日本語でも本が出ているので、参考になるかも?
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その内容をかいつまんでお話しすると…
子供は親からお金について、知らず知らずに学んでいるそうです。
だからこそ、親がしっかりと子供にお金について教育をしなくてはいけない。
その教育というのは 『貯蓄と消費のバランス』 です。
最近問題のサブプライムローンも アメリカ人の悪い癖、消費>貯蓄が招いた結果ですが、そういう甘い罠に陥らないためにも、小さなときから 『お金に対するバランス感覚』 を身につける必要があるようです。
では、いつごろから始めると良いかと言うと、生活習慣的なしつけを始める3歳位からが良いそうです。
具体的には・・・
まあ、簡単に言うと、『働かざるもの食うべからず』ということでしょう。
生きていく以上、何かしらのコミュニティーに属することになります。
そのコミュニティー内での自分の役割、責任を持たせること、果たさせることが重要な鍵になってくるそうです。
必ず、家族の一員として、年齢に応じた役割を果たさせる。
3歳くらいの子供なら 「歯磨きをする」とか「おもちゃをかたづける」というようなこと。
8歳くらいなら「自分で決まった時間におきる」 。
それをちゃんと表にしておき、自分の責任を果たすことを習慣ずけ、1週間ごとに表を確認しながらお小遣いをもらう。(セミナーでは金曜日をお小遣い日とすることを勧めていました。)
金額的には1週間ごとに、年齢と同じくらいの金額。
3歳であれば、1週間で3ドル(300円くらい)。8歳であれば、1週間で8ドル(800円)
それプラス、お手伝いによるお駄賃。
これも日本のお駄賃と少し違って、あらかじめ、年齢に応じた仕事内容を表にしておき、それをすればプラス10セント(10円)とか、プラス30セント(30円)というようにもらえるしくみにしておくそうです。
これも1週間の合計を上記の年齢に応じたお小遣いに加算し、お小遣い日に支給する。
そして面白いのがここからなのですが・・・
A・B・C・D 4種類の貯金箱(できれば中が透けて見えるジャーのようなもの)を用意します。
そしてお小遣いを4つの貯金箱に振り分けます。
A: Quick Cash (お小遣いの30%)
B:中期的貯金(お小遣いの30%)
C:長期的貯金(お小遣いの30%)
D: チャリティー(お小遣いの10%)
もう少し詳しく説明すると・・・
7歳のお小遣いとして7ドル、それにお手伝いによるお駄賃3ドルを1週間で稼いで、合計10ドルのお小遣いを金曜日に子供がもらうと、そのうちの3ドルはAの貯金箱・また別の3ドルはBの貯金箱・また別の3ドルをCの貯金箱、そして残りの1ドルをDの貯金箱に振り分けます。
A: の貯金箱の中のお小遣いは、基本的に子供の自由にいつでも使えるものとします。
B:の貯金箱のお金は、何か使い道(欲しいものや行きたい所)などをあらかじめ決めておき、それを買うために貯めます。欲しいものの予算に達したら使うことができます。ここのポイントはあらかじめ、あまり遠くない将来を目標に使い道を先に決めておくことです。
C:の貯金箱は将来の大学への進学費などのためにためておきます。ここのポイントは貯蓄をするということを覚えることが重要だそうです。
例えば、1週間に40ドル貯金すると、年間2,000ドル(約20万円)たまることになります。そして25歳から35歳くらいの間に、その預金を元に10%くらいの配当の何かに投資をすれば、65歳になるときには750,000ドル(約7500万円) になっている。 そのようなミラクルなことが貯金と言う行為で実現することを子供に教えることが重要だそうです。(注:アメリカ人は貯金という概念がとても希薄です。なので特にこの方法で貯金をするという行為の重要性を学ぶ必要があると言っていました。)
そして、最後のD:の貯金箱は恵まれない人達への寄付用として用意しておきます。
さらに面白いのは、B:とC:の貯金箱に関しては、親が時々お金を足してあげる必要があるのです!
そう、つまり利子がつくのです。
1週間で子供の年齢と同じ額のお小遣いは多いのでは?とも最初は思ったのですが、それを4種類に分けることを考えると、それくらいの金額は必要になってくるのかもしれませんね。
我が家はまだ子供が小さいですが、中学生になったら親と一緒の銀行口座を作りお小遣いを管理する方法を勧めているそうです。
この方法がベストがどうかは分かりませんが、ちょっとこれをベースに我が家風にお小遣い制度を4月から抜本的に見直してみようと思っています。
4種類の貯金箱という発想に「なるほど」と感じました。
うちは子ども達にお小遣いをあげ始めた時は、お金を自分で管理できるように、お小遣い帳をつけさせていました。いくら使って、いくら残っているのか、そしてちゃんと残金と財布の中身が合っているのかを1週間ごとに確認させて、それから次のおこづかいをあげるようにしました。
お金に関する感覚を養うというのは大切なことだと思います。でも、チャリティーという考え方は足りないですね。
上の二人は、お小遣いの中から貯金をして、たまに大きなモノを買ってます。銀行に預けたり、それなりに工夫しているようです。
小学5年の末っ子は、今、トレーニング中って感じですが・・・。