ワーキングマザースタイル【習い事と中学受験の両立を目指す】 第6回 「やらされる勉強」から脱出!?




2008年03月24日

【習い事と中学受験の両立を目指す】 第6回 「やらされる勉強」から脱出!?

Posted by 竹之内ふうこ

そろそろ春休み♪ 2か月前はまだ渦中にいた「元」中学受験生たちも、受験から解放されて、新しい学校生活を楽しみに過ごしていることでしょう。
何人かの身近な知り合いが渦中にいましたが、受験生本人はもちろん、親もこんなに過酷な状況になるのか・・と思い知らされました。ああ、2年後の我が家は一体どんなことになっているのでしょう・・想像できません(涙)


さて、テーマを「習い事と中学受験の両立を目指す」に勝手に変更させていただいたまま、間があいてしまいました。

我が家の娘も、細々とですが、新5年生として、個別指導とグループ受講を組み合わせて、受験勉強続行中です。4年生の間は、個別指導で国語と算数を、本当に細々と。2月の新5年生からは、それに加えて、理科と社会をグループ受講しはじめました。


さて、まずは少しばかり、昨年を振り返ってみたいと思います。

昨年6月に大手進学塾のサピックスを辞めた娘は、その後すぐに体験授業を受けた個別指導塾(栄光ビザビ)を大そう気に入り、週に一度、国語と算数を1コマずつ受講し始めました。
娘が大そう気に入ったのは当たり前といえば当たり前で、裏では事前に室長に全てを話し、当時の娘に合った学習内容や進め方、先生のタイプなど、受け入れ体制を整えていただいていたのです。なんとか「勉強なんて嫌いだ!」という状態を脱して、細々とでも受験勉強を続けさせたかったのです。

体験授業を担当してくださった先生は、

「いやぁ、○○ちゃんの体験授業の70分で、あの日のエネルギーすべてを使い果たしました」

と後で告白してくれましたっけ(笑)。
自分でお膳立てしておきながら、「なんでここまでしてやらないといけないのか!娘よ、お前は何様だ!」と逆ギレしたくなることはその後もしょっちゅうで、「ここまでして中学受験という選択をするのか?よかれと思ってしていることが、本当は娘のためになっていないのでは?」と自問自答の日々。今でも揺れることはあります。それでも、中学受験の目的は?に立ち返り、気持ちを持ち直す・・といったことを繰り返す日々でございました。


さて、塾を週に一度の個別指導塾に変えてゆるやかにしたところで、習い事の方はというと・・

タイミングよく、通っていたスイミングスクールで、念願の選手コースに入れてもらえました。(ピアノとそろばんは、時間的に無理なので、キッパリ辞めました。)
スイミング選手コースは、週3日、5時半に家を出て8時半に帰ってきます。ガリチビの娘は、帰ってくるとクタクタです。が、楽しいのでしょう、どんなにハードな練習でも、前向きです。弱音は吐きません。

もうひとつ、習い事ではありませんが、学校の器楽クラブの活動も本格化してきました。トロンボーンを与えられた娘は、前夜のスイミングの練習で疲れていても、週3日の朝練の日は自分で起き、張り切って登校します。演奏会前は、朝練は毎日になり、放課後練習や土曜日の練習もあるのですが、感心するくらい真面目にやっています。
(余談ですが、受験優先のママは、子供が「器楽クラブに入りたい」と言っても、絶対阻止するのだそうです。活動がハードですからね・・。でも、私は、一生懸命取り組む娘を見て、入れてよかったなぁと心から思います!)

こんな感じで、スイミングとトロンボーンは、私はほぼノータッチですが、自ら本気で取り組むし、それなりの成果も出しています。


一方、勉強の方はというと、残った時間と体力でとりあえずやっている、まさにそんな状況でした。塾には行くことは行きますが、宿題(娘に合わせて量はかなり少なめ)すら進んでしようとはしませんし、やらずに済むならやりたくないと思っていたに違いありません。なので、私とのバトルは絶えませんでしたし、塾のテストの成績は、はっきり言って、問題外。着々と受験勉強を進めている子たちとの差は開く一方で、新5年を前に、焦るのは母のみ(涙)
「これってもしかして、状況は前と変わっていないのでは?でも、子供ってこんなもん??」
と、悶々とする母なのでした。

勉強にも、スイミングやトロンボーンのように取り組んでくれたら・・。そのうち何かのきっかけでそんな日がやってくるかしら?来なかったりして・・などなど、ママ友に愚痴ってはいましたが、「まだ4年だし」と思っていたのも事実(汗)


そんな状況の我が家でしたが、ちょっとした転機がありました。
ちょうど塾の保護者会でこんな話を聞いた直後でした。

5年生からは、「やらされる勉強」ではなく「自発的にやる勉強」に変えていく必要が絶対にある、と。

子供の性格とか親子関係にもよるのでしょうが、我が家の場合、まさにここを変えていかなければ、親子ともどもどんどん苦しくなっていくというのは分かりきっていることでした。

そんな時、いつものようにバトルになり、そこで娘が泣きながら言い放ったんです。
ママに管理されるのが大っきらい!算数好きだったのに、ママにあれやれこれやれ言われて、もう嫌いになっちゃった!算数が嫌いになったのはママのせいだっ。理科と社会は自分で管理するから、ママは絶対口出ししないでっ!」と。

いつもなら「ママが言わなかったら永遠にやらないでしょーがっ」から始まり、10倍返しの刑になるのですが、その時は妙に納得してしまい、「今だ!このタイミングで自立させなければ!」と決断しました。

「算数を台無しにしてしまってごめんね。これから、勉強に関してはママは一切指示しないから、自分で管理してやってね。勉強以外のことは何でも協力するから言ってね。」と一方的に伝え、「算数はママが台無しにしたからもうやらないからねっ」なんていう悪態は無視し、その日からは勉強に関しては一切口出ししないことにしました。

それまでは、「今日はコレとコレ。ここは間違ってたからやり直して。」など、かなり細かく管理・指示していました。そうじゃないと、絶対とりこぼしだらけになると思っていたのです。

だけど、とりこぼしがあろうと、自分で学習スケジュールをたてる・時間管理をする、という根本的なことは、「トライ&エラー」を繰り返して、今から少しずつでもできるようにならないといけないんだ、と気付きました。
「やらされる勉強」と「自分の意思でやる勉強」では、同じことをやっても、吸収の度合が全く違うことが、この1年でよく分かりましたし(笑)


いやぁぁ、口出ししないと決めてからは、楽になりました(笑)娘も、私に指示されるストレスから解放されてほっとしているんだと思います。バトルがほとんどなくなりました(笑)
塾の先生には、宿題の指示をもっと子供に分かりやすいフォーマットで出してもらえるように、また、宿題をやっていなかったり、間違い直しをしていなかったら、居残りさせてやらせてください、とお願いしましたけど。


とりあえず自分で「やるべきこと」を把握し、自分から机に向かうようになった、というのは、大きな進歩です。(もうすぐ5年なのに、レベル低くてすみません)

「やり方」はまだまだで、夜10時くらいから始めてみたり、貯めていた宿題1週間分を塾に行く前の1時間で必死にやっていたり(ものすごい集中力♪やればできるじゃないか)、私がいなければテレビを見ながら寝そべって宿題やっていたり、など、説教したいことはいっぱいあるけど、今は我慢我慢。

スイミングはもう少し続けたいみたいだし、両方やるには時間の使い方を工夫するしかないということにも気がつくでしょう。昨夜は、また夜10時頃から始めようとして、疲れて眠くて、「宿題が多すぎるーっ」と泣き叫んでいましたが、多少学習したのか、今日はスイミングに行く前に半分終わらせていましたし。
自分で考えながら時間の使い方とか、勉強方法を確立していく、そんな体験ができるのも受験のメリットかなーと思うので、ちょっと口は出さずに、見守ってみることにします。
欲を言えば、目的意識を持って勉強してほしい、とかありますけど、まぁ、それは我が家の10歳児にはまだ無理・・追々ということで。。

まずは、「やらされる勉強」から脱出しかけているかも!?の我が家の娘の新5年の3月なのでした。


次回は、個別指導とグループ受講について、我が家が感じた、そのメリット・デメリットを書きたいと思います。

【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
【働きながらお受験を目指す】 第4回 中学受験の塾選び
【働きながらお受験を目指す】 第5回 受験勉強、ひと休み?






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コメント

ふうこさん!

わが子も吹奏楽クラブでホルンです。
お互い、いっちゃなんですが、どちらかというとマイナーな楽器ですよね、、、。でもうちの子も夢中で。

うちの学校も、受験を考えている子は絶対に入れさせていません。4月から入る塾でも、「ホルンなんか絶対にものになりませんから無駄です。早くやめさせてください」というようなことを言われ、カチンときてしまって。

うちも吹奏楽、バレエ、レゴ、英語と、それに塾。大丈夫かいな?と思いますが、本人、どれもほどほどに楽しんでいるので、まあいいかなと。

受験も大切だけど、今を楽しむことを絶対におろそかにしてほしくない。モノにならなくても本人が楽しいことをできるひとが、結局は勝ちなんだからと、自分に言い聞かせていますが、正直、揺らぎます。

Posted by: らむね at 2008年03月25日 00:59

このまま中学受験必須の小学校へ行くか、小学校生活をもっと有意義にするために一貫校を目指すか、で揺れている我が家にとっては本当に勉強になる記事です!今後も楽しみにしています。

Posted by: 小梅 at 2008年03月25日 04:03

コメントありがとうございます。

らむねさん、ほんと、お互い、地味目ですね(笑)
1年経って、娘も、やはり主役はトランペットと気付いた模様(笑)うちの小学校、ソロはトランペットなんですよねー。

そうそう、今の塾でも言われましたよ。「高校受験なら、クラブで楽器を一生懸命やることは内申アップにつながりますが、中学受験では何のメリットもありません」って。
でもまぁ、やるやらないは自分たちが決めることで、それを承知で時間的に融通のきく個別授業を、高い授業料払ってとってるんですから、そんなこと言われたくなかったなーとは思いましたよ。
何事もバランスですよね!どっちも大事ですから!


小梅さん、小学生は小学生らしく(遊び呆けるという意味ではなく・・)、過ごさせたいものですよね。
小学校6年間て、結構長いですよ~。どういう環境で過ごすかは、大きな問題かも・・。
どうか小梅さん親子にとってベストな選択ができますように!!

Posted by: ふうこ at 2008年03月26日 11:24

はじめまして 偶然見つけて読ませていただきました。私の娘は6年生になります。受験まであと10ヶ月です。3年生の終わりから塾に通い始めて水泳と勉強をなんとか両立させたいと頑張ってきましたが、それはそれは大変でした。週5日の練習と塾のテスト勉強と土日に大会など・・それでも両方がんばりたいと言う娘の応援をしてきたのですが・・塾の日数が増え、水泳の練習に週3回しか行けなくなったところ、コーチからどちらかを選べと言われてしまいました。娘は今更選べないようです。どうしたらいいのか悩んでいた時に、偶然読ませていただき、両立を目指している方がいるんだ!と嬉しく思いました。結論は出ていませんが諦めないで何か良い方法を考えてみます。

Posted by: ツナ at 2008年03月27日 01:44

ツナさん、コメントありがとうございます。
すごい!6年になるまで両立されてきたのですね!週5回の練習というと、娘さんはタイム短縮などのプレッシャーがかかるレベルの選手でいらっしゃるのですよね。それだけでも相当キツイはずなのに、それに塾の勉強も、とは、いろいろ御苦労はあったと思いますが、それだけですばらしいです。

私も、選手と受験、どちらも続けた方を探し出しては話を聞きまくりました。
一番多かったのは、途中で勉強に専念した、という方。最後まで両方続けた方でも、「どちらも中途半端に終わった・・」という方もいれば、練習をチョコチョコ休みながらも選手は続けつつ、難関校突破されたお子さんもいらっしゃいます。
で、私の結論は、「やってやれないことはない、が、本人のやる気・クラブの理解・家族の協力、は必要」です(笑)

まず第一に、所属するクラブの理解が必要ですよね。サッカーや野球のような団体スポーツは、即レギュラーから外されたりなど、もっとシビアだそうです。ツナさんのクラブでも、受験までの数か月だけでも、練習日を減らすことを認めてもらえるとよいのですが・・

我が家は、まだまだ甘っちょろいレベルなので、本人も「夏の合宿行きたくないから、合宿前までかなぁ・・」なんて言ってますが、切り替えの時期だけは、本人に決めさせるつもりです。

ツナさん、なんとか両立できる方法が見つかるとよいですね!

Posted by: ふうこ at 2008年03月27日 12:55

ふうこさん お返事ありがとうございました。嬉しかったです。にもかかわらずその後の報告が遅くなってごめんなさい。受験も水泳も辞めたくないと言う娘の気持を尊重してクラブのコーチもしばらく様子を見てくれる感じでした。春休みは水泳を休んで塾の春季講習に行きました。4月からは週3日の練習に行って帰って来てから勉強・・両立させてあげたい親心が仇になってしまいました。練習の後疲れてうとうとしながら勉強して身につくはずもなくて塾のテストの結果は散々。水泳もタイムが見事に落ちています。どちらかを選ぶ時期がきたのかな~残念なのは両方がんばると言っていた娘が逃げている事。塾の成績が悪いのは水泳で疲れてしまうから。水泳のタイムが悪いのは塾で練習が出来ないから。親がどちらかに決めるしかないのかな~何だか愚痴になってしまいごめんなさい。

Posted by: ツナ at 2008年05月12日 02:25

ツナさん、ご丁寧にありがとうございます!
「両立」とか「がんばる」とか、本人に意志があっても、やはりまだまだ小学生なのですよね。
どちらか一つでもめいっぱいのことを二つやっているのですから。きっと娘さんもとても悩んでらっしゃると思います・・

この現実を子供自身がどう受け止めて、どう動くか・・見守りたいけど、受験は待ってくれないし、親が方向性を決めたくなってしまう気持ちよーく分かります・・。でも、とても意志のはっきりした頑張り屋の娘さんのようですし、きっと自分で結論を出すのではないかしら・・。
うちはまだ5年だからこんなこと言えるのかもしれませんが、この「試練」を乗り越えたら、親子ともグッと成長するんだろうな・・なんて。

受験か水泳か、と言われれば、私の中では迷わず受験なので、未熟な私は、なんとか子供自身が受験に絞る方向に向くよう、いよいよとなったら、もろもろ作戦を錬ってジワジワと追い込みそうで怖いです(汗)

ツナさん、とにかく応援しています!
やっぱり中学受験でも、親の受験でもありますね・・

Posted by: ふうこ at 2008年05月13日 15:26

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