千年紀に寄せて潤オ源氏物語はやっぱり「あさきゆめみし」が最高です今年は源氏物語千年紀ということで源氏物語がブームになっています。私も中学生のときから与謝野晶子版の源氏物語に夢中になりました。とはいえ、やっぱり私の源氏物語愛のベースを作ったのはなんと言おうと大和和紀の「あさきゆめみし」です。ああ、こういうことだったのかと、マンガのもつわかりやすさに中学生ながら、涙しましたっけ。

今年は千年紀ということで、久々に無性に「あさきゆめみし」が読みたくなり、大人買い。やっぱりいいですね。初めて、宇治十帖まで読むことができました。
物語の構成としては、決して読みやすいものではないなか、私のおススメは瀬戸内寂聴の女人源氏物語。これは、すべて源氏物語の登場人物の女性たちのモノローグ(独り言)によって構成されています。瀬戸内寂聴の、リアルな想像力が思いきり輝いて、それぞれの女性たちがまるでそこにいるかのように息づいています。短編としても読みやすいので、なんとなく筋は知っているけど、もうちょっと深く読んでみたいという方には絶対のおススメ。
そして、源氏物語大好きで、もうちょっとその頃の時代背景が知りたいという方にお勧めなのが、源氏物語の時代 ― 一条天皇と后たちのものがたり。一条天皇をめぐる定子と彰子という二人のお妃については、なんとなくは知っていました。
父 娘で一条天皇の后 女官
藤原道隆 ― 中宮定子 ― 清少納言
藤原道長 ― 中宮彰子 ― 紫式部
道隆に権勢があったときは一条天皇より年上ではありながらも定子は一身に愛情をうけていましたが、道隆が死に、道隆の弟である道長に権勢がすっかり移ってからは、一条天皇と定子の愛情はさまざまなトラブルに見舞われます。おまけに道長は娘の彰子を入内させ、一条天皇も難しい立場に追いやられます。難しい立場の中で、定子に愛情を注ぎながらも、彰子への義務もきちんと果たす、公器としての天皇を絶妙なバランス感覚にてつとめるのです。
そしてわたしにとっての一番の発見は、彰子。道長のいいなりの深窓のお姫様という印象だった彼女が、定子が存命のときに、そして定子が亡くなってから、一条天皇の中の定子の存在に対して示した態度は、切なく、そして大変立派なものだと私は思います。そして、そのことを最後の最後に、さらりと書いた作者の山本淳子氏に私は敬意を表したいと思います。天皇家はこういう人々の切ない思いを力に、ここまで繋いできたのだなと。
ところで、みなさんは登場人物の中で誰が好きですか?
実は私は主人公である光源氏と紫の上は大嫌い。光源氏の晩年のおろかさ、紫の上の自分に子供がないからと明石の上から娘を奪う傲慢さ。どちらも許せません。
好きなのは明石の上です。恋人という横軸に早々と見切りをつけ、母であること娘であること、縦軸に生きがいを見つけ源氏の人生から去っていく。愛を待つ身から、娘と言う絶対的な愛情を注げる対象に自分の人生のテーマを移していく。源氏物語の中でも、明石の上が一番幸せなのでは、と思います。あと、女三宮も好きですね。
何度かドラマ化、映画化されていますが、私もちょっと妄想配役。
明石の上は昔なら夏目雅子、最近なら柴崎コウ
葵上は昔なら池上季実子、最近なら黒木メイサ
桐壷の更衣(&藤壺女御)は昔なら竹下景子、最近なら竹内結子
朧月夜は昔なら坂口良子、最近なら米倉涼子
紫の上は昔なら宮沢りえ、最近なら ?
花散里は昔なら風吹ジュン、最近なら池脇千鶴
夕顔は昔なら秋吉久美子、最近なら木村多江か稲盛いづみ
六条御息所は昔なら岩下志麻、最近なら常盤貴子
玉鬘は昔なら賀来 千香子、最近なら松嶋奈々子
女三宮は昔の奥菜恵、最近なら堀北真希
こんな感じでしょうか。
キムタクには柏木なんかをやってもらいたいなと。
福山は頭中将
玉木宏は夕霧
伊藤英明は薫
小栗旬は匂宮
光源氏は、いませんね。難しいですよね。この配役。色気があって、かつ、マメであるというのを両立させるキャラクターが、なかなかいないんですよね。
どうしても選ばなければいけないなら、レスリー・チャンでしょうか。頭中将はトニー・レオンで。いっそのこと。桐壷帝は、チョウ・ユンファ。朱雀帝も、アンディ・ラウ。冷泉帝も、チャン・チェンで。
「あさきゆめみし」高校生の時に大流行しました。古典コンプレックスがなく済んだのは「あさきゆめみし」と田辺聖子さんの影響が大きかったと思います。
私も昨年突然読みたくなって、全巻読み返しましたよ。大人になって親になってから読み返すと、また視点が変わって面白いです。そこが古典の底力だと思いました。
紫の上は私も「出来すぎ」で好きではありませんでした。でも晩年に出家を望んでも源氏に引き止められて出来ないまま亡くなるんです。女三宮をはじめとした源氏の女性関係にやきもきし続けて、そういうしがらみから自由になりたくて出家を望むのに叶えられなくて。他の女性の晩年が比較的穏やかなのに比べて、紫の上は物質的には恵まれていたのに、かえって心は縛られたまま亡くなるのが印象的でした。ここらへんも紫式部はウマイですねーー
配役は絶妙ですね!!こういうの考えてあーでもない、こーでもない言うのは本当に楽しいです。
さわさん、コメントありがとうございます。
視点が変わって面白いっておっしゃるとおりですね。
>紫の上は物質的には恵まれていたのに、かえって心は縛られたまま亡くなるのが印象的でした。ここらへんも紫式部はウマイですねーー
深いですね。読み込みが。。。
紫の上ってほとんど光源氏しか男性を知らないですよね。父親もほとんど紫の上に無関心だったので、実際に目にする男性は光源氏と、ちょっぴり夕霧を見たくらい?そう思うと、なんだか悲しい人生ですね。(やっぱり嫌いだけど、ちょっと同情)
ちなみに配役。
夕顔が稲森いずみで、玉鬘が松嶋菜々子って、ありえないですね。でも配役としてはいいとおもうんですけど。だめなら、松嶋さんは秋好中宮で。