ワーキングマザースタイル【シネマ・こむぎスタイル】第41回 ヘブンズ・ドア




2009年02月08日

【シネマ・こむぎスタイル】第41回 ヘブンズ・ドア

Posted by 湯河原こむぎ

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私の愛する長瀬智也さんの主演映画「ヘブンズ・ドア」がいよいよ公開となりました。2007年12月にドラマ「歌姫」が終わった直後に「映画主演!」が発表され、それから一年。本当にこの日を楽しみにして来た私でありました。
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11月には、特典つき前売り券を求めてはるばる川崎まで行き手に入れておりました。公開初日には、地元のシネコンで観る予定でした。

二月に入ってから、ヤフオクをのぞいてみますと「初日舞台挨拶チケット」がたくさん出ているではありませんか!中には定価2000円のチケットを「即決価格10000円」とか「希望落札価格13500円」というべらぼうな価格で出している人もいましたが、大体は2000円から、中には100円からというのもありました。

私は、2400円で新宿のチケットをGETし、行って来ました!初日にっ!

今回は(も?)私情たっぷり、長くなる事をお許しください・・・_(_^_)_

この映画、予告編が日々、テレビで流れていますので、観るつもりが全然ない方も、何度か目にしているのではないでしょうか?

まずは・・・

★あらすじ★

突然余命わずかだと宣告された、28歳の勝人(長瀬智也)は、やはり長くは生きられないという14歳の病弱な少女春海(福田麻由子)と出会う。幼いころから病院暮らしで海を見たことがない春海のために、勝人は「天国じゃさ、みんな海の話をするんだ」と語り、二人で海を目指すことにする。(シネマトゥデイより)

★みどころ★
長瀬LOVEな私にとっては、全編がみどころ!

・・・それはさておき、この映画は、日本でも10年前に公開されたドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」が原作です。ドイツ映画では、やはり余命わずかの男2人が海を目指す・・・というロードムービーで、ドイツで大ヒットしたそうです。日本でもこの映画のファンはとても多いらしく、レビューサイトを見ると、日本でのリメイクに大反対!大激怒!という人も多いようです。

今回、長瀬の「ヘブンズ・ドア」公開にあたり、私は、この原作を封印しました。長瀬の「ヘブンズ・ドア」を観るまで、ドイツ映画の方は観まいと思いました。先入観を防ぐためです。

リメイクに反対している人達は「男と男の友情がよかったのに、なんで男女にするんだ!」という理由がダントツのようでした。

私も、ちょっと心配ではありましたが、脚本が、私が長瀬にはまるきっかけとなったドラマ「マイ★ボス、マイ★ヒーロー」の大森美香さんであったので、「きっと大丈夫」と信じる事にしました。・・・って、あんた何様・・・?

長瀬演ずる勝人(まさと)と、福田麻由子ちゃん演ずる晴美は病院で出会う。28歳と14歳。何の関連もない二人。共通点は「余命わずか」という事だけ。この2人の気持ちがだんだん近づいて行く、その絶妙な表情と演技が素晴らしかったです。

病室でタバコを吸っていた勝人の手からタバコを叩き落とす晴美に、なんだ、このガキ!と怒っていた勝人。その後、彼女も余命わずかで7歳からずっと病院で生活し、一度も海を見た事がないという彼女に海を見せてあげようと連れ出す。

盗んだオープンカーを運転しながら、うれしそうな晴美の表情を見て、ちょっと笑う勝人。セリフはないんだけど「こんな事で、こんなに喜ぶなんて。ガキだな、まったく・・・」という包み込むような気持ちを感じました。

二人で旅するうちに、同士でもあり、ケンカもして、協力もして・・・。

28歳と14歳。この設定は本当に素晴らしいと思いました。28歳と18歳だと、恋に落ちてしまう危険性がある。このストーリーにおいて、絶対に2人に恋愛感情が生まれてはいけないんです。28歳と14歳、絶妙です。14歳の女の子は、子どもであるけれども、一歩大人の世界に足を踏み入れつつあり、ちょっと突っ張った気持ちもあり。

28歳と14歳が、いつでも28>14なわけではない。28=14だったり28≧14だったり28≦14だったり。

私は、ラスト近くの28<14になるシーンがたまらなかったです!ある場所に行きたいのに、まるで透明な壁があるように、そこから一歩も動けなくなる長瀬。そして、「これぞ、長瀬!」という泣きべそ顔で振り返る渾身のシーン。そして、麻由ちゃんが14歳とは思えないあたたかい愛で包みこむシーン。長瀬って「せつなさ・悲しさ」の演技をさせたら日本一です。あの大きな体で、せつなそうな表情をすると、いっぺんに「雨の日に捨てられた子犬みたい」に頼りなくなる。これは、ぜひ、みなさん、ご覧になって感じてください。

それと・・・

マイケル・アリアス監督の、「美しい構図」がいたるところに配され、ストーリーとは関係ない「映像としての美しさ」に感動しました。

最初のシーンは「栗まんじゅう」!これもびっくりしましたが

修理工で、毎日をダラダラと過ごしていた勝人のシーンも、グレイッシュな工場の棚なども、なんだか色の加工?表現が特殊で、とっても長瀬ちっく(←バイクや車が好き)に出来上がっていました。

バイトをクビになり、無気力に歩く勝人。長瀬の前をカメラが横切りながら(うまく言えませんが、ぐるっとパンしながら?)撮っている、「アングル」と「速度」の不思議な雰囲気。どうやって撮ってるの?と考えてしまうような、新鮮な映像がそこかしこにありました。

海と空の分量。陸地と空の分量。どれもが絶妙でした。

私は、自分がもっと号泣してしまうかと思ったのですが、そうではなく、「死」をテーマにしているのに淡々と進んで行くストーリーでした。でも、あとからあとからじわじわと心に沸き上がって来る思いがありました。

ラストは海のシーン。普通、ラストシーンの事はネタバレになるので書かないものですが、予告編でもこのシーンが流れていますので、あえて書きます。

ボブ・ディランの名曲「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」をアンジェラ・アキさんがカバーした曲が流れます。この曲は、長瀬自身も自らのアレンジでカバーしています。私は、アンジェラも大好きなのですが、長瀬が歌っているなら、自分の曲の方がいいのでは?と映画を観るまでは思っていました。でも、このラストシーンには、アンジェラの澄んだ美しい声がぴったり合っていました。本当に素敵なシーンでした。
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さて、上映後、マイケル・アリアス監督、長瀬智也さん、福田麻由子さんによる舞台挨拶がありました。

今、スクリーンで動いていた、勝人と晴美が目の前に現れたのは不思議な感覚でした。前から8番目だったので、ライブで観るのとは違って、とても近くてうれしかったです!

「長瀬って、本当に存在してるんだー。」って。はあと。

むずかしかったシーンは?と聞かれた麻由ちゃんが、私がたまらなかった28<14のシーンの事を語りました。「監督から『おかあさんのように』と言われました。」と。なるほどねえ。監督、あなたは素晴らしい!そして麻由ちゃんも。
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★くらげの水槽、キャンドル、遊園地の三角屋根、メキシコ料理屋さんの車・・・素敵なものがたくさん登場します。

★脇を固める俳優さんたちもとてもよかったです。私は、大倉孝二さんが大好きなのですが、彼とコンビで出て来る田中泯さんがとっても素敵で「ほれてまうやろ〜っっ!」状態でした。三浦友和さんも、とってもいい役でした。



ヘブンズ・ドア OFFICIAL BOOK (ぴあMOOK)
「ヘブンズ・ドア」オフィシャル・ブック。ただいまAmazonに注文中。早く届かないかな〜!

2/10追記・・・この本、すっごくいいです!この本の中の大森美香さんの記事。2005年に「長瀬君で『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』をやらないか」という話があったそう。まだ監督も全然決まっていない時から。で、相手役は、とても年上のビートたけしさんとか、年上の女性、小泉今日子さんとか、いろんな案があったそうです。ほんと、楽しい本でした。
ガチャピン・ムックの映画『ヘブンズ・ドア』ナビゲートDVD
ガチャピンとムックが「ヘブンズ・ドア」をナビゲート。「ガチャピンの死ぬまでにしたい事ベスト10!」・・・その情報いらなくないっすか・・・。ねえ、ガチャピン・・・。
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア (デジタルニューマスター版スペシャル・エディション) [DVD]
原作のドイツ映画。長瀬の映画を観てから、この映画を観ました。「原作とまったく違う!」と怒っている方達も多いようですが、私は、とても忠実にリメイクされていると感じました。主人公の設定はまったく違いますけど。ドイツ映画の方が、かなりコミカルかも。日本版は、繊細に作られていると思いました。

原作のプロデューサーであるトム・ツィックラー氏と長瀬が対談した時に、トム氏が長瀬に「君は、原作のティル(右側の人)にとてもよく似ている」と言っていました。この映画を観てみたら、トム氏の言った事がとてもよくわかりました。
ヘブンズ・ドア (角川文庫)
「ヘブンズ・ドア」の本が文庫本で出ているらしい。読んでみようかな。
メゾン・ド・ヒミコ [DVD]
田中泯さんは、「メゾン・ド・ヒミコ」でヒミコの役をしていた人です。
鉄コン筋クリート (通常版) [DVD]
マイケル・アリアス監督のアニメ作品。彼の世界観をもっと観てみたいと思いました。



5/1追記
ヘブンズ・ドア プレミアムBOX (初回限定生産) [DVD]

とーっても楽しみに待っていた「ヘブンズ・ドア」のDVDが7/15に発売されるそうです! うれスィ〜!






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コメント

おお。こむぎさんの長瀬愛が伝わりますよ。

最近、私の見ているテレビにもよく出てきていて、その天真爛漫さを満喫しましたよ>長瀬くん

Posted by: らむね at 2009年02月09日 02:27

同じく長瀬loveのりこです。
渾身のレポートありがとうございます。
>長瀬って「せつなさ・悲しさ」の演技をさせたら日本一です。あの大きな体で、せつなそうな表情をすると、いっぺんに「雨の日に捨てられた子犬みたい」に頼りなくなる。
これ、これ。この表情の長瀬には一瞬でノックアウトされちゃいますよね。
28歳と14歳ってほんと、絶妙の設定ですよね。
原作と両方見たいと思います。

Posted by: りこ at 2009年02月09日 09:09

らむねさん
長瀬への愛は隠しきれないわ〜。

>最近、私の見ているテレビにもよく出てきていて

らむねさんの見ている番組・・・ってなんだろ?気になる〜!

私の予想→「嵐の宿題君」「堂本剛の正直しんどい」

りこさん
ぜひ観てね!「大号泣」とか「大感動」ではなくて、じわじわとせつない映画でした。受験、一段落したらぜひ!

観たら、感想教えてくださいね〜!

Posted by: こむぎ at 2009年02月10日 23:13

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