【大学院に入院!】第10回 入試対策この春、新入学を迎える皆さま、おめでとうございます。
期待がふくらむ季節ですね。
近所の小学校の桜が入学式まで持ったらいいな・・・と見守っています。
さて、超スローペースで更新してきたこのシリーズも、10回目となりました。
今回は、「入試対策」について、私の経験をもとにまとめてみます。
まず、
大学院は、学部よりも入りやすいです。
・・・という乱暴な言い方では語弊があるかもしれませんが、出身大学よりも上位の大学院に行くことを、マネー・ロンダリング(資金洗浄)になぞらえて、学歴ロンダリングと呼んだりするぐらいで、こんな本もあるほど。
かくいう私自身も、主婦業(←適当ですが・・・)やPTA役員(←これは大変・・・)のかたわら、大学受験時には敷居が高かった国立大の博士課程に合格できました。なぜかというと・・・
院入試の内容は、大学や専攻によってさまざまですが、専門科目の知識を問う試験(用語説明や論述など)に加え、外国語が必須の場合が多いようです。
辞書は持込可だったり不可だったり、TOEICやTOEFLのスコア提出で英語の試験が免除されたり、英語以外の外国語も課されたり・・・etc.
しかし、概して、一般的な大学入試よりも科目数は少なく、また、研究計画をもとにした面接試験(あれば、それまでに書いた論文も)の比重が高いのです。とくに、社会人入試は、一般入試よりも科目数が少ないなど、負担が軽くなっています。
また、事前に研究室を訪問し、指導教授になる予定の先生が「うちに来てもいいよ」と言ってくれれば、筆記試験がイマイチでも(水準以上であれば)合格事例がちらほら。
・・・とはいえ、傾向と対策をふまえる必要はあります。
以下に、項目ごとに説明します。
1.入試説明会
受験年度の春から夏にかけて。先輩院生に質問をしたり、雰囲気をつかむ、よい機会です。
開催日時は、各大学のHPをチェック。
2.研究室訪問
受験したい年度の春から秋にかけて、アポをとって訪問します。冬場は、先生方が論文指導や入試業務などで多忙ですし、出願書類に指導教授の希望を書く前に先方の了承をとっておくのが望ましいからです。
訪問時は、手ぶらでなく、やりたいことを紙にまとめていきます。先生がどんな人か(自分と相性が合いそうか)、ほかのゼミ生はどういう研究をしているのか、どのような指導体制なのかを確認する機会でもあります。その教授の論文もいくつか読んでおくこと(ミスマッチを避けるのと、礼儀として・・・)。
会ってみて、多少付き合いづらそうに感じても、研究能力が高いこと、自分の関心の延長線上にあることが重要。私は、自分だけでは到達できない世界に引っぱってくれそうな先生に師事し、視野が広がったと感じています(厳格な人で、よく怒られてビビってましたが・・・)
3.研究計画
社会人にとって、これがいちばん難しいかも。
『研究計画書の書き方』といったガイド本を読んだり、通信添削を受けたり、それなりに努力が必要です。該当分野の専門書も、何冊か読んでおきましょう。
問題意識があっても、それを学術論文の形にまとめるための作法がないことはネックになりますが、社会人受け入れ態勢を前面に出している大学院なら、入学後に身につければ済むこと。それを面接時にネチネチと非難するような人が指導教授になると何かと厄介なので、こちら側からもよく見極めましょう。
4.英語対策
まず、語彙を増やすこと。そして、速読できるよう長文に慣れておくこと。
この2点が重要だと痛感しました(ちなみに留学経験ナシ、高校まで公立でした。英語はニガテでもなかったけど、完全に忘却・・・)。
辞書持込可の場合も、いちいち引いてると時間が足りません。わからない単語が多いと、長文を読む気すら失せるので、入学後のためにも語彙を増やすことは必須です。
 ̄儻譴慮贏辰魃用レベルまで持って行く
受験以降、英語を使う機会がなかったので、昔覚えた英単語を見ても、20年ぶりに会う同級生の如く、名前が出てこず・・・。そこで、大学入試用の『英単語ターゲット1900』からやり直しました(「単語帳を見て驚いた」と夫があきれるレベルです)。
『ターゲット1900』で「難読」とされるものが『院単』では「基本」なので、短期間に上級レベルまで達する必要がありましたが、覚えた端から忘れて行くのが、悲しいアラフォーの性・・・。雑事に追われて2、3日放置しているうちに記憶が振り出しに戻っちゃって・・・。高校生時代と同じやり方では、飽きちゃいました(;'A`)
飽きたときには、DSの英語系ソフトをやったり、家にあったTOEICやTOEFL用の問題集を使ったりしました。TOEICは実生活で必要な単語が多く院入試と傾向が異なりますが、TOEICの通信教育の教材(ALCのチャレンジ英単語752)の中の「意見・姿勢」や「程度」「時間」に関する分野は、参考になりました(政治・経済専攻なら、参考になる分野はもっと多いと思います)。
該当分野の専門用語の英語表現をおさえる
たとえば、「価値のある」「貴重な」という意味のvaluableは「変数」という意味を持ちますが、知らないと誤訳すること必至。研究計画を考える際、先行研究のなかで頻出の用語を調べておいて、100個ぐらいはリストアップして覚えておくとよいと思います。
D絞呼媛鬚了間配分のカンを取り戻す
私は先日、完全に失敗・・・。
大問が2つあって、両方トータルで7割を目標にしましたが、1問目を丁寧にやりすぎて(9割は取れた感触あり)、2問目の時間が足りず、ちんぷんかんぷんなまま時間切れで、5割ぐらいしかできませんでした。合わせて7割になったはずですが、2問目の配点が大きかったら終わってました・・・。
辞書は、分厚いと引くのに時間がかかり非効率ですが、論文に出てきた偉人(隣接分野の人なので、詳しくはわからない)の名前を引いたらプロフィールが載ってて読解のヒントになったことがありました。・・・一長一短です。
電子辞書は、どこも持ち込み不可のようです。
5.面接対策
志望動機や研究計画(方法、スケジュールなど)への説明を求められます。簡潔に話せるようにまとめておくこと。
予想もつかない質問を受けて言葉に詰まることもあるかと思いますが、根幹にかかわる部分で誤解を受けていて、それを解かなければまずいといった場合を除けば、その場で背伸びして反論したり論駁しなくてもよいかと(プロを相手に議論し勝てるなら、大学院に入らずとも、もう論文を書けるはず)。
指摘の鋭さに感銘を受けつつ、自らの至らなさが恥ずかしくもあり・・・という素直なリアクションで、「精進します」という姿勢なら、伸びる素質アリということで、大目に見てもらえるんじゃないかと思うのですが(たぶん)。
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今年度はPTA役員も務めていたので、受験のピークともちつき大会が重なったり、綱渡り状態で、どうなることやら・・・という感じでしたが、憧れの大学院に合格できたことで、終わりよければ全てよし、という心境で年度末を迎え、ほっとしています。
これからが大変ですが、今後の目標に向かって、精進します。
このシリーズにこれまでおつき合いいただき、ありがとうございました。
何足ものわらじをはかれた中でのこの快挙、本当におめでとうございます!!!
ターゲット、なんて懐かしいのでしょう。
ターゲットもでる単も、18の頃は完全に覚えたはずが・・・今は3割も残ってるかどうか(汗)。
この年になって「自主的に学べる」って、本当に素晴らしい事だと思います。
今息子が通っている教室の先生も40歳前後でやはりドラゴン桜の院生。時々リサーチに来る教室の仲間も同じ年だそう。
そのパワーたるやすごいです。
体力は確実に衰えていますが、ねちっこい探究心とか打たれ強さとか顔の面の厚さとか・・・きっと、今の年だからこそ持っている武器もたくさんあるのでしょう。
とても楽しみにしていたこの連載も終わってしまうのでしょうか!?
出来れば今後の院生活もぜひぜひお聞きしたいです。
あらためて合格おめでとうございます!!
小梅さん、ありがとうございます。
>今の年だからこそ持っている武器
あると思います(by天津木村)。
前回の記事で書いた先輩(私より少し年上)の就職の際、
「この人は簡単には壊れませんから、どんどん使ってやってください」という指導教授からの品質保証(?)とともに、納品されたそうです。
そういうタフさは、ありますよね。
睡魔との闘いで敗れがちになる、とか、先生や保護者と間違えられないようにするには、とか、課題の種類が変わってくるのですが。。。
このシリーズは、とりあえず、ここでひと区切りのつもりでしたが、今後はどうしましょうねー。
質問などある方は、コメントいただけるとうれしいです。
遅れましたが、「合格、おめでとございます!!」時間を自分のためだけに使えない中、結果を出したこと、本当に素晴らしい。この状況で結果を出すってことはワーキングマザーだけではなく、多くの大人の願いじゃないでしょうか。
全く別世界を垣間見れるこの連載、楽しかったです。私も小梅さん同様、院生活を語ってほしいなっと思います。
お疲れ様でした&おめでとうございます&これからもがんばれぇ〜!
Hiromiさん
脱サラ宣言したときから、応援してくれててありがとう。
そう、大人になると、使える時間が減りますよね・・・。
(1)周りが多少騒がしくてもできること
(2)人がいない静かな場所で長時間かけてやりたいこと
と、To Do Listを2つに分けて、
子供と一緒に自宅にいるときや、電車での移動中や、他の人がいる院生室では(1)、
図書館の自習室や、子供が学校に行っていたり寝ている時間帯の自宅では(2)をやってました。
(1)でいえば英単語を覚えるときにブツブツ言っていたら、子供が英語に興味を示し「習いたい!」と言い出したのが、予想外の収穫?でした。
ただ、使える時間の量よりも、「意識」のほうが大事かも。社会人として、複数の仕事を同時進行で進めながら成果を出すことを課されてきた人なら、十分、アドバンテージはあると思います。
私(アラフォー)は、自分で決めたレベルに達するまでは、徹夜してでもやる!と思ってきましたが、最近の若者は「できる範囲でやりました〜」「バイトが忙しいので、そこまでできません」的なノリの人が少なくなくて、簡単に「大変」という言葉を使いがちなんですよね(モチベーションの高い人もいて、個人差はありますが)。
なので、もっと、骨のある(笑)社会人学生仲間が増えることを期待しています♪
社会人の大学院の情報を探していてたどりつきました。
大変興味深く読ませていただきました。
社会人のはあっても、働くママの実体験は、
初めて読んだかもしれません。
続きもぜひ、聞いてみたいです。
るかさんの、大学院で学ぼうとした経緯など、
自分も重なる部分がオオアリでして。
今後も大学院ネタお願いします。
遅レスで失礼しました。
はじめまして。実はこの間、大学院の試験に無事合格はしたのですが、ワーキングマザーで大学院という3足のわらじで果たして、卒業できるのか?と悩んでいます。続きも、教えてほしいです。
後進のためにも、ぜひぜひ、連載をお願いします。
まるいさん、ハルさん、ありがとうございます。
新しくブログを始めたので、よかったら、ご覧いただけたらうれしいです。
大学院のことも、書き足していく予定です。