ワーキングマザースタイル【シネマ・こむぎスタイル】第46回 スラムドッグ$ミリオネア




2009年04月30日

【シネマ・こむぎスタイル】第46回 スラムドッグ$ミリオネア

Posted by 湯河原こむぎ

Slumdog Millionaire

第81回アカデミー賞8部門(作品賞、監督賞、歌曲賞、作曲賞、編集賞、録音賞、撮影賞、脚色賞)受賞のすごさを早く観たい!と公開を楽しみに待っていたこの映画。

★あらすじ★

テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。(シネマトゥデイ)


★みどころ★
・・・なんと言っても前半の「スピード感」「疾走感」が素晴らしかったです。

始まってすぐに映し出されるスラム街に住む子ども達の映像には釘付けになりました。私有地で遊んでいたら「ここで遊ぶんじゃないーっっ!」と警備員?に追いかけられ、走って逃げる子ども達。この疾走感はすごい!全力で走る子ども達の足元を寄りで撮っているので、酔いやすい人は酔ってしまうかも!と思う臨場感でした。

その寄りの映像から、カメラが引いて行く。どんどん引いて行くとトタン屋根に覆われたスラム街の全貌が明らかになる。え゛ーーーーっっ!こんなに広いのーっ!?ってびっくり。驚きでした。


以前、柳楽優弥君の映画「誰も知らない」のレビューを書いた事があります。

その中に

子どもの時って毎日が2Dだった。・・・って言うのは「目に見えている事がすべて。」悲しい事があっても、紙芝居をめくるように、おもしろいテレビを見れば、心から笑えたし、おいしいチョコを買ってもらえば、悲しかった気持ちはどこかに行ってしまった。この子ども達も、心の奥には「ママがいなくなっちゃった。」と思いながらも、カップ麺の空容器に土を入れて、そのへんから集めて来た種を蒔いたりしていると、とても生き生きと楽しそうだった。

と書きました。
まさに、このスラムに生きる、小さな子ども達はそうだったのではないか。お金がなく食べるものもない。でも、友達と遊んでいる時は、無邪気そのもの。笑顔も輝くばかりだった。


ジャマール(主人公)、サリーム(ジャマールの兄)、ラティカ(ジャマールの初恋の女性)の主要人物3人は、幼児→少年少女時代→大人の3人が演じています。

一番ちっちゃいジャマール役の子が、すんごくかわいかったです♪言葉もたどたどしくて。エンドロールに、「幼児→少年少女時代→大人」の順に写真がバン★バン★バンって出て来る紹介の仕方はかっこよかったです。ちょっとアメコミ的で。

この映画を観て思った事は「子どもにお金の苦労をさせてはいけない。」という事。

これは、以前、ウィル・スミスの「幸せのちから」を観た時にも思った事。決して「贅沢に暮らす」と言うことではなく「家があって、食べるものに困らなくて、あたたかい布団で眠れる。」という事を心配しないで暮らせるようにしてあげなくては・・・という事です。それ+「愛されている」という実感。

生きて行くために、盗んだり、他人を傷つけたり、逃げたりしなくてはいけないのは、つらいですよね。でも、そんな境遇でも、自分の足で立ち、自分で行動し、力強く生きている子ども達。はたして、日本の子ども達は、彼らのように生きていけるのだろうか? そんなキツイ境遇でも、ジャマールは、生活の中からいろいろな知識を学び、そして、心を汚す事無く大人になり、初恋を実らせる。よかったね、ジャマール。

最初のスラム街の疾走感がものすごかったので、クイズシーンなど大人になってからの映像が、少し退屈に思えるところがありました。

(ストーリーにはまったく関係ない)ラストのダンスシーン。大いに笑えて、すごく楽しかった〜!「踊るマハラジャ」の国だもんね〜!って思って、みょーに納得しました。でも、ジャマールとラティカは、あんまり踊りが上手じゃなかった・・・^^;下手じゃないけど、もっとリズムに乗ってはじけてほしかったです!そんな2人のダンスは、カット割りでうまく繋げられています。

「スラムドッグ$ミリオネア」ってインド映画って思ってたら、実は、イギリス人監督がインドを舞台にして撮った、イギリス映画なんだそうですよ。おもしろいですね。

音楽もすごくよかったです!映像の疾走感が、音楽によりさらに盛り上がります。






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コメント

こむぎさん、わたしこれ、だめでしたぁ。

途中、臓器売買を連想してしまって。(年代的にそれはないんですよね。あとから冷静に考えれば)それで気分が悪くなって、珍しく途中退席してしまいました。

前半のエネルギーが、後半、近代化されるに従って失速していくのが切なかったです。

Posted by: らむね at 2009年05月06日 15:44

らむねさん
コメントありがとうございます。
PG-12な訳がわかりますよね。

かなりひどいシーンも多く、目を覆いたくなりました。映画だけでも「むごすぎるー」「インドの子たち、大丈夫かなー」と思いましたが、実際はもっともっとひどいのだろうなーと容易に想像出来ましたよね。

>前半のエネルギーが、後半、近代化されるに従って失速していくのが切なかったです。

そそ!そうですよね!前半のスピード感は、本当にすばらしかったです!

日本は幸せだな。としみぢみ。

もちろん、私もインドには住めません。・・・って言うか、私、湿気に弱いので、どんなに素敵な場所でも、きっとバリもダメだと思う(←行った事ないけど)。大好きな香港も冬以外には行けない・・・。

Posted by: こむぎ at 2009年05月09日 12:23

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タイトル: スラムドッグミリオネアと、宝塚あれこれ
ブログ名: うら@らむ 村山らむねの裏ブログ
日付: 2009.05.01
内容: 先週の日曜日に、私が一番大好きだった安蘭けいさんが宝塚星組を卒業しました。 かな
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