ワーキングマザースタイル【シネマ・こむぎスタイル】第50回 ディア・ドクター




2009年07月11日

【シネマ・こむぎスタイル】第50回 ディア・ドクター

Posted by 湯河原こむぎ

ディア・ドクター×西川美和 きのうの神さま
「いい映画」ってどんな映画の事を言うのでしょう?「いい映画だったよ。ぜひ、観て!」って言えるのは。

私が好きなのは「いっぱい笑って、ちょっと泣けて、幸せな気持ちで映画館をあとに出来る」ような映画。そ、単純なのが好きです・・・(^^ゞ

映画をいっぱい観るようになって、気づいた事があります。

★ものすごく泣ける映画が良い映画だというわけではない。

★ハラハラドキドキ、最初から最後まで目が離せない映画が素晴らしい映画だというわけではない。

★お笑いの人ばかり出てるから、くだらない映画というわけではない。

「ディア・ドクター」を観に行きました。家の近くではやっていないから、電車に40分乗って。

(この映画と同名の短編「ディア・ドクター」が入っている西川美和さんの「きのうの神さま」という本は、直木賞候補となっています。)

あらすじは

村でただ一人の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪(しっそう)する。村人たちに全幅の信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった。事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子(八千草薫)を診療していた。かづ子は次第に伊野に心を開き始めていたが、そんな折に例の失踪(しっそう)事件が起き……。(シネマトゥデイ)

映画友達に薦められたこの映画。ノーマークだったので、とりあえず公式ページを見てみました。

公式ページの冒頭のFLASH。

この村に、医者は一人もいない。

山あいの小さな村で起こった失踪事件。

ひとつの「嘘」

ずっと言えずにいた、もうひとつの「嘘」

人は誰もが何かになりすまして生きている

その嘘は、罪ですか。

「嘘」ってなんだろ・・・と、考えた時に「医者がつく嘘」と言ったら、どんな人でもだいたい2つくらい頭に思い浮かぶと思います。

ネタバレになるから書きませんが、映画が始まってすぐ、自分の考えた事が正解だったとわかります。小さな村の医師を笑福亭鶴瓶さんが演じています。

この「嘘」・・・許されるだろうか。

みんな知っていたのでは?それでも、みんな先生を信じていたのでは。

笑えるところもいっぱいあった。でも、いっぱいいろんな事を考えた。

八千草薫さんが自分の母だったら。
肩の骨を折って運ばれて来た人が夫だったら。
自分が井川遥さんだったら。
自分が鶴瓶師匠だったら。

泣けなかったし、いい気持ちにはなれなかったし、すっきりもしなかったし。

そう、ちょうど西川美和監督の「ゆれる」を観た時と同じような気持ち。同じ監督の作品だから?心がざわざわと波立っている。ゆれている。観た後も何度も何度もこの映画の事を思い出して考える。いろいろと。「問題の本質」について考える。気がつくと考えている。このあとどうなって行くのだろう。

「いい映画」には、いろんな種類があって、この映画も「すっごくおすすめ!」と笑顔で誰にでも薦めたい・・・というものではないけれど、かなり「良質な映画」だった事は間違いない。

余貴美子さん(の役)、すごくよかったです。先生がやって来られたのは彼女がいたからかも。



ゆれる [DVD]
今までにも何度か書いていますが、とても素晴らしい映画。オダギリジョーも香川照之さんも素晴らしすぎて、映画館で観終わった後、しばらく席を立てませんでした。心ゆれまくり。






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コメント

気になる映画ですね。「きのうの神様」も読んでみたいと思います。確かにいい映画って余韻を残しますね。
面白い映画や壮大な映画とも違うと思います。

Posted by: リオ at 2009年07月12日 12:46

リオさん、ありがとうございます。

この本、最近読み始めましたがすごくいいです!
映画の監督をされている方らしく、ひとつひとつの描写が「絵になって浮かんで」来ます。
テーマもいいし、ストーリーも描写もいい。

お薦めです!

映画もぜひ観てくださいね〜!

Posted by: こむぎ at 2009年07月16日 17:29

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タイトル: ディア・ドクター
ブログ名: 虎猫の気まぐれシネマ日記
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