ワーキングマザースタイル夏休み子ども模擬裁判ツアーの本当の狙いは




2009年07月28日

夏休み子ども模擬裁判ツアーの本当の狙いは

Posted by 村山らむね

夏休み、とても楽しみにしていたイベント。それは、子供向け刑事裁判ツアー。実際の法廷を使っての本格的なもの。事前に配られたシナリオの読み合わせにもつき合わされるなど、娘はやる気まんまん。

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実は私、学生時代、法学部だった割には実際の法廷に入るのは初めての体験。結構新鮮でした。

今回、使った法廷は、さいたま地方裁判所の裁判員法廷。通常は3席の裁判官席が、裁判員の6席も加えて9席になった新法廷です。

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まずは事前に配られた資料を使っての、オリエンテーションがありました。

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次に、かなり具体的なシナリオで模擬裁判。娘は、法廷服に魅かれて裁判官役。10人で割り振ったので、セリフは二言。

被告人以外の、弁護人、検察、弁護側証人、検察側証人、などすべて子供たちが担当。求刑は、検察役の子供たちで話し合って求刑され、判決は裁判官役の子供たちはもちろん、すべての立場の子供たちが話し合って結論を発表しました。

その後、子供たちと保護者は法廷内を見学
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法廷の裏側の裁判官と裁判員が討議をする場

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検察側、弁護側、双方がプレゼンテーションするためのモニター

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子どもたちも興味津津だけど、大人たちも興味津津

子どもたちは裁判所内を見学。そのあいだ、保護者達は、実はもしかしたらメインだった?裁判員制度の説明を受けました。

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かなりわかりやすく詳細なパンフレット

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おみやげにもらった裁判員などに関するDVD。まだ見ていません(^_^;)

子どもたちが裁判官やら検察、弁護士などの司法に関わる仕事にトライしているのを、キッザニア感覚で写真に撮ったりビデオに撮影したりと楽しんでいたら、なんとなんと、裁判員制度の保護者向けの説明は、かなり本格的なもので、もしかして、こっちがメインではないかと思ってしまったほど。いや、たぶんメインなんだろう。8月3日から東京で国内最初の裁判員制度による裁判が始まる。さいたま地方裁判所も日本で2番目に行われる予定だそうだ。

わたしは今回の説明を受けるまでは、法学部だったこともあり、すごく興味深かったし、任命されれば喜んでやるつもりだった。しかし、実際に説明を聞くと、正直躊躇してしまう。まず時間的に負担が多い。裁判員の選び方も初めて知った。

候補者名簿に掲載された人には前年11月頃に通知がある。調査票が送られ正当な事由があれば辞退が可能。事件ごとに名簿から50人程度がピックアップされ、辞退しなければ、当日裁判所に行かなければいけない。当日、抽選で、裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれる。午前中に手続きをして、午後から法廷へ。その案件が終わるまで2回から5回、裁判所に行かなければならない。

これは、結構たいへんだ。裁判員に決まるのもたいへんだけど、補充裁判員や、抽選をするために朝、裁判所に行かなければいけない候補というのも、結構、つらくありません?一人ひとりの時間の総量を合わせれば、ものすごい国民的な時間の損失である気がする。

なんでこんな制度ができちゃったのか、そればかり気になる。

当初は混乱しながらも、開かれた司法へ向けて国民一人一人が自覚を持つこと、その意義は大きいと考えるべきなのか。

時間的な負担、いや、それよりももっと重いもの。模擬裁判で、人を裁くことの怖さを知った。無罪と有罪。その判断ができるのか?あの法廷で、自分が裁判官になったわけでもないのに、自分の子供が、有罪か無罪かについて意見を言うだけで、心がものすごくざわざわした。有罪か無罪か。その上、量刑まで話合う。2年とか、3年とか簡単に言うけれど、言い渡す側からはたった1年の違いが、言われるほうにとってはどんなに大きいか。

黒い法廷服を着て機嫌よくほほ笑む娘にシャッターを切りながら、胸が苦しくなって軽いめまいを覚えた。子どもの自由研究のために行ったのに、予期せぬ重い宿題をもらってしまった。えらいこっちゃ。

裁判員制度
すでに裁判員候補である通知を受けている人もいるでしょう。裁判員や裁判員候補者などになったことを公にすることは法律上禁止されていますので,ご注意くださいとありますが、同じ立場の人と思いを共有するような場がないと、辛い方もいるのではないかと思います。そのあたり、改善を求めます。少なくとも、もし私が裁判員候補になったら、同じような立場の人と気持ちを共有する場が欲しい。






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コメント

裁判所、子ども向けのツアーの裏でこんな事をしてるとは、うまいというかなんというか。
裁判員制度については、私も、呼び出されたら、行ってみるのもおもしろそー、程度の認識で細かいことなど何も知りませんでしたが、これを読んで恐ろしくなってきました。
人を裁くって、確かに簡単な事ではないですね。
でも、実際にはすっぽかす人が多そうな気がして(もしくはなんとしてでも辞退する)、だからこそ真面目な人が辛い思いを抱え込んでしまいそうな気がします。

Posted by: 匿名 at 2009年08月02日 00:20

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