ワーキングマザースタイル【シネマ・こむぎスタイル】第54回 沈まぬ太陽




2009年11月19日

【シネマ・こむぎスタイル】第54回 沈まぬ太陽

Posted by 湯河原こむぎ

映画「沈まぬ太陽」オリジナル・サウンドトラック
「沈まぬ太陽」観ました。

「めざましテレビ」で「渡辺謙、初日に万感の男泣き」という話題を見ました。

私の好きな「笑顔で映画館をあとにする」タイプの映画ではないけれども、「観ておかなくては!」という使命感を感じて観に行きました。

エンドロールにも、パンフレットにも「映画『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の作品をもとに映画化したフィクションです。登場人物、団体はすべて架空のものであり、実在の人物、団体等とは関係がありません。」と表示されています。映画に登場する航空会社は「国民航空」、標記は「NAL」となっていますが、誰もがおわかりのように「日本航空」「JAL」のお話です。

「今」「この時期に」「この映画」。

★あらすじは・・・

国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。(シネマトゥデイ)

「この時期に」日航の内部暴露の映画。どう考えても大変だったに違いない。 この小説を書いた山崎さん、それから映画化した方たちもものすごく苦労しただろう。日航機事故のご遺族の方々にも納得していただける映画にしないといけないし。

日航側は「企業として信頼を損なうばかりか、お客さま離れを誘発しかねない」と批判している・・・とニュースにもなっています

ただ、私は、この映画を観て「日本航空ってとんでもない!」とはまったく思いませんでした。不正経理や懲罰人事などの暴露的な事が多く描かれていますが、これは(映画の中の)国民航空に限られた事ではなく、多くの企業で多かれ少なかれこういう事は行われているのでは?と思いましたし、また、それ以上に、上層部によってそういう事が行われている大会社も、真摯に毎日を頑張っている真面目な社員、ひとりひとりの力で成り立っているのだ・・・という好印象でした。

会社の事など「大きな事柄」ももちろんですが、私は、謙さんと鈴木京香さんの夫婦の形がすごくステキだなあって思った。特に子どもが成人してからの2人。婚約の時のエピソードが、ものすごくよかったです。いろいろな苦労を共にし、わかりあえた夫婦だからこそ、の「絆」が、繋がれた手のひらから感じる事が出来ました。


社会派映画なので、観ている間、楽しかったり、うれしかったりも全くないのてすが、日本人として観ておくべき映画。と思いました。いろいろな受け取り方があると思いますが、3時間22分の超大作(途中に10分休憩が入ります)。多くの人々の並々ならぬ苦労の上に出来上がった作品だと思います。



ええと・・・とてもよく出来た映画だと思うのですが、思った事(突っ込みどころ)をいくつか。

★この映画は1962年から1986年までの24年間が描かれています。24年間を1人の俳優が演じるっていうのは可能なのかもしれないけど、若い時の謙さんと三浦さん、ぜんぜん若作りもしていなくて、ほぼ、今のままな感じでした。顔は今のままで、黒髪の七三のヅラをつけている感じ。松雪さんもだいたいそのまま。そこがちょっと違和感でした。これだけお金をかけている映画なので、ブラピの「ベンジャミン・バトン」みたいに「若いころ」をきちんと表現してほしかったなあと思いました。そうでなければ、謙さんの若い時代を長瀬に演じさせてくれたらうれしかったなあ。・・・そこか・・・

★渡辺謙・三浦友和・松雪泰子が「同僚」として出ています。決して「同い年」とは言っていないけど、組合活動を一緒に頑張る「同志」っぽい感じで出ています。その若い時代に、三浦友和と松雪さんのキスシーンがあって、わたし的には「え゛ーっ、無理〜っっっ!だって年いくつ違うの〜っっっ!」と余計な事を考えました。

あとで調べたら
三浦友和・・・1952年1月28日生まれ 57歳
渡辺謙・・・・1959年10月21日生まれ 50歳
松雪泰子・・・1972年11月28日生まれ 36歳
・・・・無理〜っっ。親子かっ。

★若き恩地は熱心に組合活動をしていて、仲間と一緒に「賃金と労働条件の改善が叶わなければ、ストに突入します。」と重役達に訴えます。「期限は明後日、9時。」
「明後日と言ったら、首相が海外から帰る便が着く日じゃないか!それだけはやめてくれ!」と重役達は大慌て。そして、条件はのまれる事になる。仲間から「さすが恩地さん!」と賞賛される。

その時。

「首相機にストをぶつけるなんて。」これが○
「首相機にストーブつけるなんて。」これは×

わたし〜「え゛ーっ、なんで飛行機にストーブつけるのーっっ!あぶないし〜っ!」って本気で思ったバカです。昔は飛行機に暖房なかったの(←あったに決まってるし)って本気で思ったバカです。これから観に行く人。絶対「ストーブつけるなんて!」に聞こえるから聴いてみてくださいっ!

★会社の人の娘さんが観に行った時の感想。「スクリーンから加齢臭が漂って来た」。・・・確かに。22歳の人はそう感じるでしょうね・・・(^^ゞ



渡辺謙主演 映画『沈まぬ太陽』ドキュメントブック
映画のドキュメント本。ぜひ、読んでみたいですね。

映画のパンフによると、渡辺謙さんは、30代の頃に「白い巨塔」のお話をいただいたが、その頃の自分では財前を演じるのには若すぎる・・・とお断りしたそうです。そして山崎先生に「僕がやりたいのは『沈まぬ太陽』の恩地元です。」とお手紙を書いたとの事。それから月日が経ち、この映画の企画が動き出した時に、謙さんにお声がかかったそうです。きちんと頑張っていれば、夢って叶うものですね。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
映画を観て、原作を読んでみたくなりました。がっ!全5巻だというので怖気づいています・・・。


10/29に書き始めたのに、なかなかまとまらなくて今頃になってしまいまた。新鮮さが大切な映画レビューなのに申し訳ありません。とっても大作で素晴らしい映画だったのに、突っ込みたいところもいっぱいで・・・(^^ゞ

また、JALの問題が、ニュースをにぎわせている日々なので、その意味でも、重い重い映画です。私事ですが、大好きな友達がJALにお勤めしていてとっても頑張っているので、どうなって行くのかな〜と、私にとってもドキドキの毎日でもあります。






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コメント

話題作を、早速ご覧になったんですね!
さすがこむぎさん。
いつもは、映画は機内で見るのですが、さすがにこれは放映されないかな?一応A○Aですが。
本、前半2冊だけですが読みました。山崎豊子さん、素晴らしいです!ぜひ読んでください。私は、海外暮らしの大変さが、共感できました。でも、本当に、よくこれが発表できたな、と思いました。けっこう脅迫とかされたみたいですね。
私も、読んで会社のイメージが悪くなるより、一人一人が頑張って仕事している様子がとても好印象を受けました。
息子は、沈まない太陽のご本、沈まない太陽のご本、と言ってます。(笑)

Posted by: mihocchi at 2009年11月19日 19:29

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