ワーキングマザースタイル子宮頸がんの予防ワクチンを娘と受けてきました。




2010年01月26日

子宮頸がんの予防ワクチンを娘と受けてきました。

Posted by 武田りこ

昨年の暮れ子宮頸がんの予防ワクチンが日本で承認され、一般に接種出来るようになりました。
先進国で最後です。
子宮頸がんは原因が解明されています。
ほぼ100%がヒトパピローマウィルスの感染によるもので、全女性の80パーセントが一生のうちに一度は感染しているといわれているそうです。
その中でがんに移行するのは一部ですが、誰もがかかりうるがんであることは確かです。
感染は主に性行為、そしていま20代から30代の女性に急増しているそうです。
この予防ワクチンはヒトパピローマウィルスのうち子宮頸がんの原因となるものの60パーセントにとても効果があります。
そして重要なことは、このウィルスにさらされる前にワクチンを打つととても効果的であるということです。
娘、高三受験生、おそらくは春から大学生、いまがワクチンを打つもっとも適切な時だと思い立ち、あらかじめ調べてあったワクチンを接種してくれる医院の受付終了1分前に、娘を連れて行ってまいりました。

★どこで受けられるの
グラクソ スミスクラインのホームページに全国で受けられる機関が掲載されています。
私はこの中から住んでいる地区に2件あるうちの近所の産婦人科に行きました。
先週一度電話で問い合わせたところ、予約は必要ない、との事でしたが、念のために行く前に電話で確認しました。
行ってからわかったことですが、この医院は先週やっとワクチンが入荷できたところで、問い合わせは多数来ているので、やはり行く前に電話で確認したほうがいいようでした
実際に受けに来た患者としては第一号だったそうです。

産婦人科だけでなく小児科や内科で実施しているところもあるようです。
高校生の娘にとって産婦人科は敷居が高いと思い、本当は最初小児科か内科に行きたかったのですが、残念ながら私の住んでいるエリアでは産婦人科でしか実施されていませんでした。

★どのように受けるの
実はこのワクチン合計3回の接種が必要です。
2回目は1回目の一ヵ月後、3回目は1回目の6ヵ月後。
これを考えて娘は、いまが一番のチャンスだと思ったのです。
いま1回目を受ければ、2回目は国公立の前期試験が終わった頃に、3回目は(たぶん大学の)夏休みに。

★接種の対象者は?
欧米では10歳〜14歳が最適といわれています。
これは、要するに性体験をする前の年齢ということで、日本だと(これは私見ですが)高校卒業までにしておくといいのでは、と思います。
ではその年齢を過ぎればしても意味がないのか?というと、決してそんなことはありません。
今回、私も一緒に接種しました。
このヒトパピローマウィルスは感染してもそこからがん化するまでには数年〜10数年かかるので、もし感染していたらガン化を防ぐことが出来ます。
大人の場合でもしないよりはしたほうがいい、というのが今回のかかった医院の先生のご意見でした。

★費用
一回15000円それを3回。
今回は初診費用などを含めて一人17540円かかりました。
先日新聞に明石市が兵庫県では初めて6年生から中学3年生の女子に無料接種をするという記事を見つけました。
各自治体や国がこれから、無料接種や補助の政策を打ち出してくるかもしれないので、まだお子様が10代前半の方はもう少し様子を見るのもいいかもしれませんね。
我が家の場合は、まもなく高校を卒業すること、補助などが出るようになっても対象年齢から外れる可能性が高いことを考えて、費用はかかりますが、今受けることにしました。

★実際の流れ
普通の医院と同じように最初に問診票を記入。
産婦人科なので、初経年齢とか、最終月経など婦人科領域の質問が多く、やっぱり小児科か内科で受けた方が、娘は気が楽だったんじゃないかな、と思いました。
その後、先生からこのワクチンの説明を受けました。
先生も娘はこのタイミングで受けるのベストだと思うとの事。
先生のお嬢さんにも接種したそうです(たぶん高校生)。
その後検温して、注射。
インフルエンザの予防接種と同じ感じです。
翌日接種した腕はちょっと痛いです。

次は約一ヵ月後に、やはり行く前に電話でワクチンの在庫を確認してからきてください、ということでした。

★接種後
ワクチンの有効期間は実のところまだはっきりとはわかっていませんが、少なくとも8年くらいは効力は落ちなくて、20年くらいは大丈夫なのでは、ということでした(先生談)。
すべての子宮頸がんのヒトパピローマウィルスに有効というわけではないので、子宮がん検診は続けてくださいとのこと。

自分自身振り返っても20代のときなど、婦人科に検診に行くなんてあまり考えなかったと思います。
もちろん検診に行くのが一番ですが、このワクチンで娘が子宮頸がんになる可能性をかなり低くすることが出来たのではないかと思っています。


子宮頸がんの基礎知識

ワクチンの接種できる医療機関検索

明石市子宮頸がんワクチン補助の記事






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コメント

りこさん
今日、娘の花粉症の薬をもらいに小児科に行ったら、この子宮頸がんの予防接種のポスターが貼ってあったので、あとでネットでよく調べよう!と思ってポスターの写真を撮って来たところでした。

りこさん、ナイスタイミングな記事ありがとう〜!

さっそく医療機関を検索したら、今日行った小児科がちゃんと出ていました。しかも「女性の医師がいます」になっていました。

>各自治体や国がこれから、無料接種や補助の政策を打ち出してくるかもしれないので、まだお子様が10代前半の方はもう少し様子を見るのもいいかもしれませんね。

ををっ、そうなったらうれしいな。うちは14才だから、もう少し様子を見てみます。

本当にありがとう!

Posted by: こむぎ at 2010年01月26日 18:01

これ、わたしも記事にしようと思っていましたが、すばらしいですね。

ぜひ、早めに受けるべきだと思います。

接種するときに、娘さんとどのような会話を交わしましたか?うちも早めに受けたいとは思うのですが、もうちょっと大人になり、それがどういう意味かわかってからのほうがいいかなと思っていました。

アメリカのドラマを見ていると、このワクチンを受けたいと娘が言うことが、ある種の大人になる瞬間というような描かれ方をしています。親は「まだ早い」となかなか首を縦に振らないという場面だったりするので、自分の娘のときはどんな感じになるのか、と思っていました。

Posted by: らむね at 2010年01月26日 23:00

こむぎさん。
グットタイミングでよかった〜。
諸外国ではもっと前に発売になっていますし、今のところほとんど補助がないのは日本くらい、だそうです。
少子化対策といって、子供手当てとかでばら撒くよりも、こういった女性を守るところにもっとお金使って欲しいですよね。
早く補助が広がって欲しいですよね。

らむねさん
娘がいるとやはり、いろいろ考えますよね。
我が家はほんと受験真っ最中(センター試験と関西私立個別試験の間の週)だったので、あまり刺激したくなかったこともあり、
子宮頸がんはウィルスによって起こること。
20代〜30代に増えていること。
感染してから数年から、10数年で発症すること。
ということは今から予防しておくと有効なこと。
を話しました。
あまり性体験とは強く関連付けて話しませんでした。
アメリカのドラマを見ていると、親と子でかなりオープンにセックスについて、まじめに話しているシーンが多いですよね。
娘もよく一緒に見ているので、意味はわかっていると思います。
私も娘から(そろそろセックスする機会がありそうだから)このワクチンを受けたい、といわれたら、なかなか承認しづらいと思います。
高校を卒業というのは、区切りもいいし、実際大学生になると行動範囲が急に広くなるので、親も子も納得できるタイミングかなと思いました。


Posted by: りこ at 2010年01月29日 09:52

子宮頸がんワクチンの発生率は0.0215%くらい。
1万人いて2人です。

ワクチンはその7割の発症を抑えると言われています。が、日本で多いHPVの型とは異なっていて、本当に7割も有効か疑問さえあるよ。
(因みに、副作用は軽度のもので99%、海外で死亡例もあります)
http://www.thinker-japan.com/PDF/hpv_vaccine.pdf

ただし、ワクチンをしたら安心ではなく、検診をしないと予防は出来ません。
逆に検診(早期発見)さえすれば、子宮摘出などをせずに完治するものです。

10000人にワクチン接種させるより、検診を徹底した方が実は全体で安上がりだったりします。

事実を冷静に判断してワクチン接種を考えて欲しいですね。
後日、騙されたとかならないために。
ワクチン打ったから安全と思うほうが危険だったりするからね。
武田さんも最後に言ってるように、検診が一番必要でワクチンほどの副作用の恐怖も無く効果的です(=゚ω゚)ノ

Posted by: クラ at 2010年05月25日 22:26

クラさん、コメントありがとうございます。
随分遅くなってごめんなさい。
確かに予防接種には、リスクがつき物なので、するかしないかは個人で判断するしかないですね。
する、しないの選択肢があることは、選択肢がないよりはいいことかな、と思います。
そして、何より検診が大切ですが、特に若い女性には、婦人科のあの検診は敷居が高いですよね。
そう思うと少しでもリスクを低くしたいと思うのも親心で。。

さて、先日3回目の接種を終えて、無事ワクチン接種を完了しましたので、ここで報告させていただきます。

3回目は最初にワクチンを受けよう、と思い立った時の勢いが薄れていることもあり、ちょっと間があくこともあって、忘れがちです。
正確に言うと忘れてはないけど、ずるずる後回しになりがちでした(それにやっぱり大学生の娘、捕まえるのが難しい)。

接種後ですが、私の場合一回目はたいしたことなかったのですが2回目の接種後4日間ほど左腕がかなり痛くて、実際にはほとんど腫れていないけれど、なんだかすごく腫れているような感じでした。
左を下にして寝れないくらい、です。
接種2日後にテニスをしましたが、サーブのトスが全然上げられず、惨敗しました。
娘はその日の晩に少し痛かっただけだといっていますので、個人差があると思いますが、大事な試合や発表会などの前は避けたほうがいいかもしれません。
3回目もその日の晩からかなり痛かったのですが、次の日がピーク(右を下にして寝る、以外の体勢は無理、くらい)でその翌日の晩には気にならない程度になりました。
娘は2回目と同じくその日の晩ちょっと痛かった程度だそうです。

これから受けられる方の参考になれば幸いです。

Posted by: りこ at 2010年07月09日 13:49

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