長男の春休みに、バイオリンの先生が特別レッスンに連れて行ってくれました♪息子にとってもとても楽しい思い出になっただけでなく、ひょっとしたら彼の人生を変えたかも?と思える素晴らしいレッスンでした!
どんなレッスンだったかと言うと・・・。
な、な、なんと、NYフィルハーモニーのリハーサルの見学だったのです。
息子に同伴した私の方がワクワク、ドキドキしていました。
先生と、もう1組の生徒さん家族と裏口で待ち合わせをし、舞台裏から舞台を通って客席に。前から5番目くらいの席で見せていただきました。こんな良い席で聴かせてもらえるのに、9歳の息子にとっては「猫に小判」「豚に真珠」と言ったところでしょうか。あくびは出てくるし、横から「後、何分?」「今、何時?」の連発だし・・・。ヤレヤレでした。まあ、逆に、今から食い入るように見ていたら、それはそれでちょっと怖いかも?と思いつつ、「この経験がいつか絶対に この子の糧になるはず!」と確信はしています。
一緒に行った、もう1人のママも「子供のころ、遠足で来たことがあるけど、その時はあまりその幸運度に気がついていなかったの。でも、大人になって、マンハッタンにいることの意味がすごいことだと知ったわ。この子達はラッキーね。」と話していました。そう、確かにマンハッタンには博物館、美術館、ミュージカルにオーケストラ、オペラ・・・など世界トップクラスの文化的なものがすべて揃っているのです。その気になれば、子供だっていつでも観に行くことができるわけですからね。
でも、「息子の人生を変えたかも?」と思ったのはここからでした。
リハーサルが終わってから、数ブロック離れたCentral Parkで野外授業があったのです!個人レッスンなので、他のお友達とレッスンをする機会がなかなかないので・・・と言う先生の配慮からです。
でも、Central Parkで? みんなの前で?
かつて、バイオリンの発表会で2年連続失敗した息子は、発表会や人前で弾くことが嫌で、ほとんどしたことがありません。公園についても「僕も弾かなきゃいけないの?」なんて言ってる始末。
でも、お友達が弾き始め、通りがかりの人が足を止め聴いてくれて、拍手をもらっているのを見ると、自分から弾き始めたではありませんか!しかも、リピート(繰り返し)までちゃんとして・・・。
びっくりです!
お散歩途中の小さな子供達も興味心身で、お兄ちゃんおねえちゃんに羨望のまなざしを送っていました。すると、先生がまたその子たちにバイオリンを弾かせてあげて・・・。本当に子供の心をキャッチするのが上手な素晴らしい先生です。
以前習っていた先生の時は、バイオリンが嫌で嫌でやめたかったのに、先生が変わったとたん、バイオリンが好きになり、このセントラルパークでの野外授業以来、人前で弾くことも楽しさに変わったようです。しかも、何も言わなくても自分から練習する日も出てきました。(←母としては嬉しいポイントです!)
こんな体験をさせてもらえて、子供だけでなく親としても感激した1日でした。
「次回は地下鉄で!」とか、「もっと練習して、チップをもらおう!」とか、夢は広がっています。
子供に(親にも)、やる気と夢を与えてくれる素晴らしい先生です。
同じバイオリンでもこんなに教え方によって子供の伸び方が違うとは・・・。
我が家は音楽家にする気もなく、ただ「楽しむ」事を目的にバイオリンを習わせたのに、それが息子のストレスの元(私のストレスでもあった)になっていたのです。でも、今の先生に出会い、親子揃って本来の意味に立ち返れました。この野外レッスンを見ていて、「私が息子に知って欲しかったこと、与えてあげたかったことはこう言うことだったはず。」と、ちょっと胸が熱くなりました。
きっと、息子の心の中にも、この日のことは鮮明に残ることでしょう。
そして、この経験から、いつか何かを感じ取ってもらえたら、母親としては嬉しいのですが・・・。
(これは、またまた私の欲張り根性でした。)
わぁー、素敵ですね。
うちの子も実はバイオリンを習っていて、毎年リュクサンブール公園の野外で発表会をしていて、とっても気持ちいいです。
通りがかりの人が足を止めてくれる聞いてくれる、って子どもには嬉しいみたいですね。
>「次回は地下鉄で!」とか、「もっと練習して、チップをもらおう!」
うちの子も言っています。「もっと練習して」を除いて(苦笑)。
今の先生はとてもいい先生なのですが、他の習い事との時間が重なってしまうため、今年度(6月)で辞めなければならないのです。
先生によってやはり違うのですね。
続けるならいい先生を探さないと。