ワーキングマザースタイル小一の壁がないフランス




2010年05月05日

小一の壁がないフランス

Posted by 津田実穂

 ワーキングマザーの皆様、WMSの読者の皆様、すべてのお子様のお母様お父様、遅くなりましたが、入園、入学、おめでとうございます!
 4月から新生活が始まり、親子ともども、慣れるまで最初は大変ですよね。1学期は親の出番もなにかと多く、本当に大変だと思います。
 パリ在住の我が家も、この4月から日本語の補習校が始まりました。といっても入学式も何もなく、いきなり普通に授業が始まりましたが。1週間に80分しか授業がないからしょうがないですけど。

 さて、実は、フランスには小一の壁がありません
 そんなフランスの教育システムについて書いてみたいと思います。

DSC00290.JPG

 まず、公立のほとんどの幼稚園と小学校は隣にあり、小学校の数だけ公立の幼稚園があります。
 フランスでは、幼稚園からが「学校」という位置づけのため(お勉強は小学校からですが)、保育園は3歳までです。
 そして専業主婦の家庭もワーキングマザーの家庭も皆、幼稚園に入ります。幼稚園という幼い年齢のうちに、共働き家庭と専業主婦家庭が出会うし幼稚園は4時半までと長いので、それほど違和感はありません。また、すべての公立幼稚園には、預かり保育のシステムが完備しています。6時半まで、誰でももれなく預かってもらえます。
 そして、その学区の幼稚園に通っていた子がそのまま隣の小学校に上がります。なので、顔ぶれがほとんど変わりません。
 フランスの幼稚園では、人数が中途半端だと、年少と年長の混合クラスがあったりしますが、同じ流れで、年長と小一の混合クラスがあるくらいです。
 
 また、登校時間と下校時間も幼稚園と小学校は全く同じです。朝8時半から夕方の4時半まで。
 だから、子ども達は学年がひとつあがっただけで、今までと同じ環境で過ごす事になります。親も迎えに行くのが隣のドアになるだけで、環境が変わりません。

 ちなみに、公立だけでなく、私立の学校も、幼稚園から高校までがある、というところが大半です。(そういえば、大学付属の学校って全然ありません。)

 また、フランスは短縮授業が一切ないので、これもワーキングマザーにとってはとても助かります。環境が変わらないので、入学したその日から4時半まで授業があります。
 その代わり、長期休みはとても多いです。(夏休みが2ヶ月、春休みと秋休みと冬休み2回が2週間ずつ。多すぎる。)これがWMの悩みのタネなのは日本と同じかもしれません。
 
 このようにして、幼稚園と小学校はセットになっており、このセット自体が共働きに対応しているため、フランスには小一の壁は存在しません。

 小学校に入ると、お勉強が始まって、宿題等もでるので、変化は確かにあり、大変は大変です。
でも、環境の変化がないので、子どもに負担がなく、新しく始まったお勉強に専念できます。親も、小学校になったからといって仕事を辞めたり変えたりする必要はありません。
 
 フランスの教育システムも、いい事ばかりでなく、問題がいろいろありますが、(フランスでもゆとり教育による学力低下はあり、深刻な問題です。)この、小一の壁がないシステムは、とても良いな、と働く母の一人として思います。

 日本でも、民間学童等が発達して(公的な学童も)、少しでも小一の壁が低くなることを願ってやみません。






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コメント

みほっちさん
フランスの小一事情、どうもありがとうございます!
とても参考になりました!!
感じたこと、考えたことは、後日記事としてアップしますね!

というところで、フランスの小学生育児事情について、いくつか質問です。

●幼稚園の規模について
全ての公立小学校に幼稚園が付属している、とありますが、つまり一園あたりの幼稚園の規模も、日本より大きいということでしょうか?

●小学生の放課後保育について
幼稚園と同じく、誰でももれなく6時半まで預かってもらえるのでしょうか?

●お迎えについて
「親も迎えに行くのが隣りのドアになるだけで」とありますが、フランスでは、小学生もお迎え必須なのでしょうか?

●親の勤務体系について
保育が6時半までで間に合うの?!というのが、今回の記事の中で一番の驚きかもしれません。もちろん、間に合わない人はシッターさんをお願いしたりしているのでしょうが…。
フランスの育児支援としての、親の勤務体系(日本なら時短勤務の権利は大抵子の小学校入学と同時に終わりますよね?)には、興味津々です。

みほっちさんもお忙しいことと思いますが、ぜひぜひ教えて下さいませ。よろしくお願いします!

Posted by: 本田いく at 2010年05月05日 15:51

lいくさんへ
コメントありがとうございます。
質問にお答えいたしますね。

●幼稚園の規模について
→どちらかというと、小学校の規模が日本の幼稚園に近いと思います。体育館もプールもないですし、パリだと校庭は猫の額です。日本の小学校は大きいなー、といつも思います。また、小学校は5学年までです。
 写真は、学校ではないのですが学校がこのような感じで、普通の建物の左が小学校で右が幼稚園、という感じです。

●小学生の放課後保育について
→幼稚園と同じく誰でも預かってもらえます。学童と同じく、宿題をここでやる事も多いです。

●お迎えについて
→そうなんですよ!めんどくさい事に、10歳くらいまではお迎え必須です。お迎えというか、大人が付き添わないと犯罪になり罰せられます。
小学校になったら一人で行って帰ってくれる日本の小学生がうらやましいです。

●親の勤務体系について
→フランスは週35時間労働なので、そもそも労働時間はとても短いです。また、パリは意外と狭いですので、通勤時間が30分程度の人が多数なのでその分早くお迎えにいけます。それでもやはり6時半では間に合わない人はたくさんいますので、そのような人達は大抵シッターさんを使っています。お迎えがシッターさん、という子はかなり多いです。また、職住接近にしてる人、子どもの学校を職場の近くにしてお迎えに間に合わせている人等もいます。

フランスには、ワーキングマザーのための制度がとても充実しているので、こちらも別途記事にして紹介したいと思っています。
幼稚園の制度は簡単には変えられませんが、育児支援の制度は少しでも充実して欲しいですね!

Posted by: mihocchi at 2010年05月06日 02:59

幼稚園から小学校まで4時半に終わるというシステム、いいですね!!日本だとそういう決まりはないですし、短縮授業などの日程も4月に年間予定表が渡されるまでわからないので、新学期前に4〜7月の仕事の予定をいれるのはどきどきします。
日本で幼稚園の時間が短かったり、短縮授業があったりするのは「こどもが疲れる(?!)」ことへの配慮があるように感じたりもするのですが、その辺はフランスでは大丈夫なものなのでしょうか。
かえっていつも4時半までと決まっている方が体も慣れるし、子供にとってもペースを作りやすいのかもしれませんね。

Posted by: wadarie at 2010年05月18日 15:21

wadarieさん
コメントありがとうございます。
小学生でもお迎えが必須、という事情からか時間はかなりきっちり決まってますね。働いている人が多いからか、新学期の予定もほとんど前年度に発表されます。これは助かります。
4月にならないと何もわからない、というのは確かに大変ですよね。
 こどもの疲れですが、実は、年少さんは午後の登園は自由です。なので、慣れるまでは午前のみ、という人も少なくありません。
 小学校の短縮授業は、全くありませんが、確かに最初は大変かも。このあたりは、大人の都合かもしれません。大人社会なので。

Posted by: みほっち at 2010年05月19日 00:10

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