この秋からシネスイッチ銀座で公開される「うまれる」の試写&トークショーにご招待いただきました。
本も出版されました。
この映画は、「うまれる」をテーマにしたドキュメンタリー映画です。
色々な「うまれる」をとりあげています。
単なる「お産バンザイ」映画ではなくて、虐待を受けた経験のある女性の出産、死産、不妊、障害をもって生まれた子供、などちょっと重い内容も含まれていて、深く考えさせられます。が!不思議と全体に漂っているのは、圧倒的な幸福感なんです。子育て中のイライラや、親との関係、パートナーとの関係の悩みも、ほっこり感謝できる瞬間を持てると思います。産んでくれてありがとう、生まれてくれてありがとうという、気持ちがあふれてくるのを感じました。
映画の中で、「子供は雲の上から親を選んで生まれてくる」というようなスピリチュアルな話が出てくるのですが、正しいかどうかは別として、信じて幸せになれるならそれでいいと思いました。
また、映画の製作の過程で、たくさんのミラクルが起こっているという「秘話」をお聞きしました。
お産の撮影は、タイミングが本当に難しくて、赤ちゃんに歓迎されていないと、なかなか撮影できないそうです。また、撮影されていると、緊張で陣痛が遠のいてしまうというケースも多いそうですが、この映画の撮影では、むしろ、撮影クルーが到着すると、お産になるという・・・名づけて「陣痛促進隊」だったそうです。
そして何よりもすごいミラクルが、監督の豪田さんとプロデューサーの牛山さんがともに産み育てる「産約」をして(婚約ならず)、実際に今牛山さんのお腹には赤ちゃんがいるというのです!
豪田さんは、かつて自分の親との関係が良くなく、自分が子供をもつ、結婚するなんて考えられなかったそうです。でも、「胎内記憶」の話を聞いて「子供が親を選んでうまれてくる」という話を聞いたことをきっかけに、素直に親に感謝する気持ちになって、この映画を企画しはじめました。さらに映画を作る中で180度変わって、パパになることを望むようになったそうです。家庭を築きたいと思う土台には、やっぱり自分自身の家族関係が大きく影響しているんですね。家族との関係を前向きにとらえる人を増やすのも、少子化対策なんだなあと思いました。男の人で結婚も子供も望まないという人は、自分の親との関係や、親になる教育をうけるチャンスがないことが原因なのではないか、と豪田さんもおっしゃっていました。
色々と考えさせられるこの映画、是非ご覧下さい!