さて、前回の続きになりますが、このツアーではパパとママのお勉強の時間もありました。セミナーの間、子どもたちはGAOのスタッフと一緒に森の探検を楽しんでいました。こちらも至れり尽くせり♪
セミナーでは、小室さんの講演と、星野リゾートからリゾナーレのコンセプトやその他のリゾートについてのお話がありました。
■小室淑恵さんの講演〜夫婦で考えるワークライフバランス
小室淑恵さんは、株式会社ワークライフバランスを起業されて4年目。パワフルなんだけれど、とてもしなやかに美しい方です。ご自身も子育て中ですが、子育て中の社員に限らず、会社全体で働き方を変えて、長時間労働をなくそうという内容でコンサルティングをされています。
手がけた企業には約700社。いずれも勤務時間の短縮に成功しているとのことです。著書も多数出されていますが、どれも思わずうなずいてしまう内容ばかりです。「結果を出して定時に帰る仕事術」、「人生と仕事の段取り術」
、「6時に帰る チーム術」
などなど・・・。
講演は盛りだくさんで、ご紹介しきれないのですが、印象的だったことを、いくつかご紹介します。
・「女性が出産後仕事をやめてしまうことで、年金の財源が激減し、家計面では、子育て後パートにでても、生涯賃金で5000万〜2億の差がでる」年金や家計にどれだけ影響があるかを認識する人が多くなれば、働く女性の支援にみんなピンとくるのではないかと思いました。
・「介護休暇取得者はこれから増えてくる。ある企業の試算では、10年後介護する従業員の親の数が、社員の1/6(!)にも上った」 長時間労働があたりまえの会社はやっていけませんよね。
・「消費者の変化やグローバル化で、安くて早ければよいという40年前のやりかたは、通用しなくなっている。生き残るためには、アイディアが必要。アイディアは子育てや学びなど”ライフ”の中にある。」
・「時間制約が人を育てる」これはWMなら実感しますよね。子どもを持ってからの仕事の濃いことといったら!
・「夫も部下も、ほめれば伸びる。」小室さん自身の経験からの例をたくさんお聞きして、参考になりました。
そして、夫婦でとりくむワークがあり、それもよかったです。家事を点数化して夫婦で一緒に、家事分担を客観的に計算するワークでは、「オレは家事をかなりやっている」と思っているパパに、現実をつきつける結果になることが多かったです。例えば、保育園の送りはパパでも支度をそろえるのはママだとか、気づかない家事の大部分はママが担当しているとか、共働きでよくやってくれる夫でも、妻と比べると・・・ということありますよね。他にも、理想のワーク&ライフと現実のギャップを、あぶりだすワークも面白かったです。参加者で意外に多かった望みは、「趣味などの自分の時間がほしい」というもので、たしかに、仕事も子育てももっとちゃんとしたいけど、欲をいえば他のこともしたいんだよなーと、私も自分の欲求に気づきました。
一人でも、もちろんためになったのですが、夫婦でセミナーを受けた方は、かなりためになったと思います。夫に聞かせられなかったのが、ちょっぴり残念です。
■星野リゾートとリゾナーレについて
星野リゾートから、リゾナーレについてご説明をいただきました。
・星野リゾートは破綻したリゾートの再生を多数手がけているが、リゾナーレは、その第一件目で10年前に手がけた。
・再生前は、カップルをターゲットにしたホテルだったが、顧客へのヒアリングを重ね、分析した結果、家族連れに注目した。
・家族連れが重視する「家族サービス」や「思い出作り」のためのしかけを、サービスやアクティビティにもりこんだ。客室の設備、GAOのサービスや、季節ごとのデコレーションなど。
・「大人のためのファミリーリゾート」をコンセプトにしている。子どもは楽しいけど大人はクタクタになってしまうテーマパークのようにならないように。
ベビースイートも見学させてもらいました。おもちゃやベビー用品など、至れりつくせりでした。
ちょうどツアーに参加する前に、NHKの仕事のススメで、星野リゾートの星野社長が特集されていたのですが、顧客サービスにかける姿勢が半端ではないと思いました。顧客サービスを上げるために、従業員の協力が必要ということで、従業員のモチベーションアップにも様々な方法で力を入れていていることが印象的でした。
というわけで、このツアー、充実度120%でした。ご家族で参加されると、本当に得るものが大きいと思います。正式なお知らせが出ましたら、またみなさんにお知らせしようと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。