カレンダー通り 1月3日から学校が始まるアメリカでは、
既にお正月気分はすっかり抜け、普段どおり。
もちろん、宿題もいつものように毎日でています。
4年生になって、宿題が少し変わってきました。
まず、学校のカリキュラム方針の変更もあり算数の宿題がオンラインになったこと。
決まったURLにアクセスし、ユーザーネームとパスワードを入れると上記のような画面が出てきます。そこから課題をクリックすると宿題の開始です。
5題の問題を選択形式で応えていきます。
そして、さらに・・・。
その問題の正解率によって違うプリントが表示されるのです。
さすがオンラインでの宿題ですよね。
それをプリントアウトし、問題を解いて学校にもって行きます。そこまでできたら、最初の画面に戻り、「I am done」のボタンを押します。先生の方は、どの子供がいつ宿題をしたか、何を間違ったか、どのプリントが課題になったかが把握できるようになっているそうです。
時代は変わったものですね〜。
私立ならともかく、公立でもこのようにコンピューターがあることが前提になって宿題が出るのですから!
そして、4年生になって変わったことのもう一つ。
それはプロジェクトといわれる宿題です。
自由研究のようなもので、題材が決められていて、それをプレゼンテーションするために、ポスターをかいたり、工作したりするものです。
親の私も恐れていたプロジェクトの宿題がとうとう出ました。
初めてのプロジェクトは・・・。
「ボストンティーパーティーについてのジオラマ作り」です。
社会の授業で独立戦争のことを勉強していたらしく、( 教科書がないので何をしているか分かりにくいのです。)それに関するトピックリストの中から1つ選び、それについて調べ、靴箱を使って3Dのジオラマを作るというものでした。
実はこの靴箱を使ったジオラマ作り、これはアメリカの小学生の典型的なプロジェクト課題なのです!余談ですが、shoebox diorama で検索すると色々なサンプル画像が出てきます。
ところで、ボストン茶会事件、覚えていますか?
高校生の世界史で習った覚えはあるのですが、詳しくは???
子供の宿題のおかげで復習になりました!子供にバカにされないように、補足説明できるように、子供に隠れて日本語のサイトも英語のサイトも調べまくりました!
まず日本語のサイトで調べたら、「ボストンティーパーティーのパーティーは党と言う意味で、ボストン茶会事件と訳した人は間違いだ!」と書いていた先生がいました。
でも、子供が習ったことやアメリカの子供向けのサイトで調べた限りでは、ボストン茶会事件という訳で問題がなさそうです。
簡単に言うと、イギリスによる課税に怒ったアメリカ人が モホークインディアンに扮し、ボストン湾に停泊していたイギリスの船を襲撃し、紅茶の箱をボストン湾に投げ捨てた事件です。
この光景を見た市民が、「ボストン湾がまるでティーパーティーのようだ!」と言ったことから、ボストンティーパーティーと名前がついたそうです。これが引き金となって、独立戦争に発展したと言う、アメリカの独立戦争を語る上では重要な歴史上の事件なのです。
高校時代に習ったこと、思い出しましたか?
でも、これって、教科書で勉強しただけでは息子も私もここまで頭に入っていたかどうか???
ジオラマを作るために、
・どのシーンを選ぶか?
・何を作るか?
・何を使うか?
など色々と考えたおかげで頭に入ったわけで・・・。
こういう宿題をみると、やはり日本とは違うな〜。アメリカらしい教育だな〜と感じます。
しかもジオラマを作った後は、それを使ってトピックの内容、なぜそのシーンをジオラマにしたのか、ジオラマの素材、ジオラマ作りで苦労した部分などを発表しなければいけないのです。
この宿題に取り掛かる前に、知り合いのお兄ちゃんの作品写真を見せてもらっていたので、イメージはつかめていました。しかも、皆すごい物を作ってくるとか・・・。明らかに小学4年生の作品でないものがほとんどだとか・・・。
我が家もお友達からプロジェクト用の顔型を借りてきて、粘土で顔を作りました。
ちょっと怖いでしょ!
こんな、顔型が売っていることにもビックリ!
詳細までもこだわって・・・。
色々な素材を使って作ることになっていたので、ハッポースチロールで大きな船を・・・。竹串と輪ゴムで船の帆を。 小さなボートは日本人らしく折り紙で・・・。 海は折り紙をひき、その上にサランラップを。そして本物の紅茶の茶葉をボンドでくっつけました。
正直かなり手伝いました!いっそ自分で作れると楽なのですが、子供がしなければ意味がないので、適度に手伝うのは至難の業でした・・・。 ちょっと小学4年生の作品としてはできすぎ!なんて親バカな私は思っていたのですが・・・。
もっとすごい物を作ってきた子も沢山いました!
スイッチを入れるとライトが光ったり・・・。
たまたま他の子が発表しているのを見たのですが・・・。ビックリ!
「ここの柵はお父さんが作りました。そして、この小屋もアイスキャンディーの棒を使ってお父さんが作ってくれました。そしてここも・・・。僕は背景を書きました!」って。
えーーー?、結局、皆親がやっているって事? しかも、堂々と親がやったって言っちゃっていいの???
そこには疑問が残っていますが、親子でケンカしたり、笑いながら考えて作るのも楽しいものでした。また、お影で私も一つ賢くなりましたし♪
でも、このようなプロジェクトを減らして、それよりも もっとテストで点数を取れるように教育内容を見直す動きもあるようです。
私は今回のこの宿題のおかげで、課題内容をじっくり理解できただけでなく、もっと色々な学びがあったように感じています。親としては(子供にとっても)大変な宿題ではありましたが、プロジェクト重視の教育を続けてもらえると嬉しいな〜とおもう今日この頃です。
と、言いつつ、期日が迫っている、自伝を読んでポスターを作る宿題のことで私の頭はいっぱいです・・・。なんで私が???と思う今日この頃でもあります。
ちなみに、1年生の時の宿題はこんな程度でした!
http://www.wmstyle.jp/archives/2008/05/01_133201.php