新宿駅からバスで5時間もかかる飛騨高山。冬は氷点下なんて当たり前。という土地に冬いくか?と友人につっこまれつつも。(そういえば12月に行った韓国のときも同じ突っ込みがあったような気が) 冬の高山にしかない、イベントを見つけ、にやにやしていた私。そう、酒蔵めぐり!
この時期にだけ、酒蔵の中を見せてくれるというもの。私がお邪魔したのは平瀬酒造さんの当番の時期。高山では一番大きな酒蔵だそうです。15分くらいの短いツアーだけれど、感動ものでした〜。無料でなんて素敵過ぎる。
ツアーは絶えず行っていて3人の酒蔵の方が5分ごとくらいにその場にいる見学希望者を連れて回ってくれるというもの。お米を蒸すところから始まり、貯蔵タンクの中まで見せていただき、
ぶくぶくと発酵の泡を吹き出すお酒を人生初めて見せてもらいました。なんだか科学の実験みたい。搾り取る過程を説明していただいた後に、お待ちかねの試飲タイム。瓶詰されることなく、火入れすることなく、試飲させてもらった出来立てのそのお酒の香りのよさといったらもう。私日本酒はそんなに好きではないのですが、なんていったことあったな。私が間違っておりました、と思うくらい美味しい。コクなのかな。とてもしっかりとした個性なのに、飲みやすい!すっかり平瀬の久寿玉のファンになり、たくさん生酒を買って帰ったけれど。やっぱり蔵で飲ませてもらったものには及ばないのよね〜。経時劣化かなぁ。
平瀬さん以外にも深山菊の舩坂酒造店さん、山車の原田酒造さんの瓶詰スキップした生原酒をいただきましたが(有料)こちらもやっぱり、すばらしく美味しいです。ちなみに、この舩坂酒造店さんの写真の丸い玉、ご存じですか?杉玉という名前で、酒蔵が新酒を絞り始めた合図でこの杉玉を出すそうです。杉の葉でできたこの玉の緑がだんだん茶色に変わっていくと、お酒の熟成度もわかる、ということらしいです。ほほー。
ちなみに、酒蔵以外には何が良かったかというと。朝市とか、街歩きかなぁ。白川郷は期待しすぎて、拍子抜け。一番大きな合掌造りの和田家に行ったけれど、家の半分だけ公開していて半分は居住中。仏壇があったり、蒲団がしまってあったりとまさに暮らしています!というかんじ。入館料は300円。あっという間に観終わってしまうので、なんだかちょっと寄付したような気持ちになります。次々と押し寄せる観光客から一人300円が支払われて。結構な収入になるなぁ、なんて世界遺産の収入を邪推してしまいました....。
飛騨高山、冬に行く場合にはぜひ2月に!
酒蔵めぐり、いってみてください〜。