ワーキングマザースタイル働く母の母乳育児その2〜出勤編〜




2011年07月11日

働く母の母乳育児その2〜出勤編〜

Posted by 森マキ子

とにかく不安をかかえたまま上海に戻ってきた。母乳を与えた後に、さらに搾乳して冷凍保存をすることを試みたが、これは面倒なのと搾乳によって胸がよけいに張って痛いのとでやめてしまった。スーパーに行くと1缶200元ほどで輸入された外国製粉ミルクが、万引き防止タグつきで棚を占めていた。明治の粉ミルクも販売されていた。こちらで200元というとかなりの金額だ。高くても外国産の粉ミルクを与えたいという親の思いは同じだ。粉ミルクに使う水は妊娠中から飲用していたもの、日系の会社から取り寄せていた軟水を。これも割高だが子供のためだ。沐浴用の水は迷ったが水道水をそのまま使うことにした。浄水器の取り付けも見当したが「そんなに神経質になる必要なし」という夫の意見があったため。水道水が透明無臭で、そのまま飲めておいしくて、しかもその水で毎日お風呂に入れるだなんて、日本のすばらしいところだろう。ちなみに自分が慣れてしまったのかもしれないが、ここ数年間で上海の水道水の質は、ずいぶん良くなったように思う。

そうして1週間はあっというまに過ぎ、出勤の日が来た。
胸がデッカくて、しかも母乳の甘い匂いがしている。なんだか気恥ずかしかった。復職初日はなんと締め切り日。山のように仕事がたまっていて、それをそのまま、まかされた。いっしょに仕事をする同僚には「もう1日後で復帰すればよかったのに…」と同情らしき言葉をかけられたが、どうしようもない。産前産後休暇の4ヶ月間、ソフトをまるで使っておらず、ショートカットキーを探りながらもものすごい勢いで仕事をした。勤務時間内に終わる量ではなかったからだ。中国人女性同僚は赤ちゃんのことを聞きたいようだったが、話をしている時間がない。日本人同僚はあくまでクールに自分たちの仕事に集中していて、まあ職場がほぼ独身者の職場なので仕方ないのだけど、なんだか辛いな〜と思ってしまった。困ったことに初日は挨拶程度で帰宅するつもりだったので、うっかり搾乳機を持っていなかった。爆発しそうな胸を抱えて、正直泣きたい気持ちだった。夜7時を過ぎて、乳房はガチガチ、母乳パッドもパンパンに膨張して、そろそろ限界というところで、上司が「後は自分がするから帰っていいよ」と。「すみません。ありがとうございます」を連発しながらも「バカ、今頃気づいたの」と心の中では毒づいていた。とにかく大急ぎでタクシーで自宅に帰った。

自分も、妊娠して子供を産むまで、妊婦や赤ちゃんのいる生活がどういうものなのか、母親の体の状態など、考えたことがなかった。興味もなかった。おそらく我が職場の上司や同僚にとっては、まさに想像のおよばない世界なんだろう。甘えたいわけではないけれど、少なくとも自分の上司には状況を理解しておいてほしい、それには私が自分で説明をする必要があるのではないかと考えた。

復職2日目、上司に授乳/搾乳についてざっと話した。上司といっても相手は同年代の独身男性。照れくささもあって非常に説明しにくかった。しかし、なんだかたいへんなんだな…ということは伝わったように思う。仕事量はそのままで、1日6時間勤務にしてもらう約束を取り付けた。昼休みも休まず仕事をすればなんとかこなせるだろうと考えたのだ。






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