とろけるような暑さの日々☆。
夏休みも目前となりました。
3月11日の東日本大震災から4ヶ月が経ちました。
今年は、この夏休みに「防災やエコ」について子供たちと考える時間を作ろうと思っている肩も多いのではないかと思います。
先日手に取ったこの本。
震災後、進まない瓦礫撤去作業、仮設住宅の建設。政治の混乱をほんとに悲しく見守る中、自分に何が出来るのか、子供たちに何を伝えるべきか色んなことを考えました。その中でも、私の気がかりは、福島原発事故における放射線物質による汚染の影響でした。家族が住んでいるからです。
今問題になっている「脱、原発か否か?」。
私は、この本を手にとって、素直に「脱、原発」を子供たちに伝えようと思いました。
著者の親としての心があふれた言葉に、母として心を打たれたからです。
原子力発電において、私達の現代生活が便利になったことは確かでしょう。
今回の事故で、私は、電気という存在が、空気のようになっていたことを痛感しました。無くなることで、どうなるのか?ということを、社会全体を踏まえて考えてみたこともなかったことを、ほんとに反省しました。子供の頃、キャンプをして、電気のない1日を過ごしたくらいのことではなかった。。
「電力会社がどのように電気を作って送電しているのか?」
「日本全国の発電所がどこにあるのか?」
「何故、原子力発電なのか?」この4ヶ月で、勉強できたことは多かったと思います。
私自身、親にはなっているけれど、どこか「人任せでもOK」で育っているところがあるので、「自分の人生や、自分の生活をどうするか?」という事に対しては、ある程度考え、行動をして積み上げてきましたが、「政治や国について」子供の頃から真剣に考え、自分たちで考え行動し、社会を作ることを強く意識したことは、ほとんどありませんでした。
それは、別の人たちが担ってくれることであり、平和でいい社会が、生活の背景にあることは、永遠に当たり前のことだと「神話」のように思い込んでいたことに気付きました。
恥ずかしいことに、これは「遅い気付き」だったかもしれません。
でも、子供たちの未来の為にも、子供たちが大人になって社会を作るまで、少しでも「きちんとした日本社会」を残すことは、親としての義務のように思えて、遅い気付きだったかもしれませんが、何を先ずするべきか?を考えました。
その結論の1つが、「教育」です。
被災地のボランティアや、募金活動への参加など、何か行動を起こす上でも、「家庭での教育が先ず私に出来ることの1つだ」と思いました。
私の言葉で、私が得た知識で説明しても説明しきれない部分が、この本の著者の言葉によって、親としても気持ちも伝えながら「原子力発電について」を子供たちに語りかけてくれています。そして、私達にもわかりやすい。
「原子力発電」というものを、きちんと理解しているからこその、子供にもわかる説明と、「自分で考え行動できるように」という願いを込めた語りかけ、思いが、私の心にしみわたりました。
「父親として、結論を出した理由」も、わかりやすく語りかけています。
この本を通じて、夏休み、「原子力発電のこと」を子供たちと話し合いたいと思います。被災者の皆様が、この暑い夏を乗り切れるように、心よりお見舞い申し上げます。