ワーキングマザースタイルMILK 牛乳




2012年04月03日

MILK 牛乳

Posted by 桜本梨恵子

「栄養学」の分野では日本はアメリカより、10年 〜 20年遅れているって言われているのをご存知ですか? アメリカに来たとき、一般のアメリカ人の食生活を見てびっくりした私は、日本の食生活こそ世界1なんて思っていたのですが・・・。いやいや実は・・・。


 アメリカは面白いほど人の住み分けがされている国。
アジア人の多いエリア、ヨーロッパ系の多いエリア、アフリカ系の人の多いエリアetc。アジア系の中でも韓国人系の多いエリア、ベトナム人系の多いエリア・・・。

 
wholefoods.jpg
これと同じように、スーパーに来ている客層もしかり。
Whole foods Marketと言うオーガニック商品を中心に品揃えているスーパーに来ている人と、一般的なスーパーに来ている客層もあまりに違うのです。
ヘルスコンシャスな私としては、Whole foods Marketでお買い物をするのがほとんどなのですが、どの人のかごも、フルーツやお野菜がたくさん。しかもお客さんも結構スリムなのです。しかも、このスーパー、日本の調味料(しかもオーガニック)も揃うのです!
ところが、一般のスーパーに行くと、かごの中には水色や赤色のソーダー、スナック菓子、缶詰、が多い。

 そう、アメリカはヘルスコンシャスな人、気にしないと人とパカッと2つに別れてしまうのです。良い意味でも悪い意味でも、日本は比較的みんな ある程度知識があり、ある程度ブームにのっかっているのですが・・・。アメリカは人によってあまりにも違う・・・。
確かに移民の国、多民族国家なので、当たり前なのですが・・・ね。

 なので、一見 日本の方が健康志向のように見えるのですが、実はアメリカのヘルスコンシャスなグループから見ると、日本って結構情報が遅れていたりするのです。
でも、誤解しないでくださいね。情報が遅れているから悪いというわけではないですし、アメリカでは日本の伝統食はとても評価されているんですよ。(日本人の私としては自慢です!)

 と言うことで、私の専門でもある、アメリカの最新ヘルシー情報をお伝えしようと思います♪

 前置きが長くなりましたが、今回は牛乳。
学校給食の定番。給食と言えば牛乳を思い出すのは私だけでしょうか?
「牛乳はカルシウムが多くて体に良い。」なんて言われて、戦後、学校給食に取り入れられたのですが・・・。

 アメリカの学校でも牛乳は結構飲まれています。
コマーシャルでも、カルシウムが多くて体に良いってうたっていますし。
でも、本当にそうでしょうか?
確かにカルシウムの含有量のことだけを考えると、牛乳には母乳の約10倍近くのカルシウムが入っているので、比較的、含有量は多いほうの食品ですよね。でも、ちょっと下記の表を見てください。『ゴマ』『いわし』なんて牛乳より群を抜いてカルシウムが多いですよ。これって、私たち日本人が昔から食してきたものではないですか???

    100g中のカルシウム量

   牛乳・・・・・・・・・・・・ 291mg
   母乳・・・・・・・・・・・・ 33mg
   ゴマ・・・・・・・・・・・・ 1160mg
   いわし ・・・・・・・・・・ 371mg
   アマランサ(穀物)・・ 267g
   ケール・・・・・・・・・・・ 249mg
   パセリ・・・・・・・・・・・ 203mg
   豆腐・・・・・・・・・・・・ 128mg
   ほうれん草・・・・・・・ 93mg
   大豆・・・・・・・・・・・・ 60mg
   ブロッコリー・・・・・・・ 48mg

それよりなにより、ここで注目していただきたいのは、牛乳と母乳のカリシウム量の違い。
母乳って当たり前ですが、人間の赤ちゃんが育つために必要な栄養が入っているはず。
その母乳の中に入っているカルシウムの量の10倍が牛乳の中に・・・。
それはつまり、牛の赤ちゃんに必要なカルシウムの量なのです!
哺乳類は赤ちゃんの間はお母さんからお乳をもらって栄養を得ます。でも、ある一定の年齢に達したら、もうお乳を飲まず、他から栄養を得ます。
人間だけですね。大人になってもお乳を飲むのは!

それと、もう一つ考えていただきたいのは、お乳っていつでるのでしょう?
当たり前ですが、お乳が出るのは出産直後からしばらくの間だけ。
と言うことは、乳牛さんのお乳が出るのも同じこと。赤ちゃんを産んでいない牛さんからはお乳は出ないのです。なので、牛乳を出すためには出産をしてもらわないといけません。
そのために、乳牛さんたちは人工授精をさせられ、ホルモン剤をたくさん投与され、せっせと妊娠、出産、搾乳を繰り返すのです。
世のお母さんたちはご存知のはず、自分の食べたものがどれだけ母乳に影響するかを・・・。
ではでは、ホルモン剤をたくさん投与された乳牛さんから出るお乳はどうなるでしょう?そう、同じですよね。
女の子の初潮が早くなったり、子供たちの成長が昔より早くなったのは牛乳のカルシウムのおかげでしょうか?それとも、実はそこに含まれるホルモン剤のおかげでしょうか?
戦後の栄養不足の時ならいざ知らず、現在のような栄養過多のこの時代に、毎日牛乳を飲む必要はあるのでしょうか?

でも、牛乳や乳製品はある民族にとっては重要なタンパク源となってきたことも事実です。
インドのアーユルベーダーにおいては、牛乳はとても優れた栄養強壮剤です。
また、動物実験においても、牛乳を与えた動物の方が骨の成長が大きく頑丈になったというリサーチ結果も出ています。
ただこれらの牛乳は、放牧され、緑の牧草を食べて、抗生物質やホルモン剤を一切使わずに 育てられた乳牛さんが出すお乳でした。

milk.JPGなので、牛乳を否定するわけではありませんよ〜。牛乳はタンパク源にもなりますし、カルシウム源にもなります。でも、それらの栄養を牛乳に頼る必要は現代の日本においてはないですよね。
各言う私も牛乳、乳製品は大好きです。美味しいですもんね〜♪

でも、我が家にとっての乳製品は嗜好品です。なので、時々、少しだけいただくようにしています。しかも、放牧され、Green grass(緑の牧草)を食べて、ホルモン剤や抗生物質などが投与されていない乳牛さんのものを・・・。

牛乳を論じると長くなってしまうので、次回、牛乳の消化についてお話したいと思います。






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コメント

とても勉強になりいつも楽しみにしています。

でも、「ゴマの方が全然カルシウムが多い」といっても、牛乳100gとゴマ100gを取るのではどちらが簡単か、と考えるとやっぱり牛乳は手軽に多くのカルシウムが取れる食品だと思います。

Posted by: yumiko at 2012年04月03日 22:28

牛乳だけじゃなく、野菜も肉も、生育環境を考えるとオーガニック専門店じゃないと買い物できないですね。私はそんなお金も時間もないので、うちの子達は化学物資たっぷりで育てるしかないなー(笑)。

Posted by: まんざい at 2012年04月04日 13:45

りえこさん!

柚子と申します。めちゃめちゃ久しぶりにWMSコメントしてます。

ええと、細かいことで恐縮なのですが、アメリカ人のヘルスコンシャスな人たちは日本人のヘルスコンシャスな人に比べて情報が遅れているということでしょうか。。。 それともアメリカ人のヘルスコンシャスな人と日本人全体? 

後者だとそれはそうだと思います。でも前者だとどうなんでしょう。言い切るには難しいと思います。ヘルスコンシャスな人たち同士での交流や勉強会がたくさん日本にもありますし、牛乳の是非はよく問われています。

アメリカはあまりにも両極端なのでヘルスコンシャスがスポットライトをあびる(=逆もありき)なのかなという印象を持っていますがいかがでしょうか。

Posted by: 柚子 at 2012年06月01日 23:02

【yumikoさん】
そうですね。ゴマだけで1日のカルシウム量をカバーしようと思うと、確かに無理がありますよね。
我が家は結構なんにでもゴマをふりかけていますが、
それでも1日分をゴマだけではもちろんカバーできません!なのでいろいろな食材からトータルで摂取できるように心がけています。

【まんざいさん】
私も日本だったら今と同じ生活ができていなかったかも?
アメリカでも私が住んでいる地域は、オーガニック食品が日本と比べると手ごろですし、しかも近くのスーパーで手に入るし、アイテム数も多いので助かっています。
それでも時々びっくりするような値段のものもあって、手を出せない時も・・・。主婦なので家計とのバランスも重要ですものね。
夢物語かもしれませんが、価格や流通方法も含め、インフラが整うと日が来るといいな〜と思っています。

【柚子さん】
ごめんなさいね〜。私の文章力のせいで誤解を与えるような書き方になってしまって・・・。
『日本人全体』と言い切ってしまうと、またまた語弊があるかもしれませんが・・・。
日本人全般的に(もちろん全員とは言えませんが!)です。
記事の中でも触れていますが、日本って、一般の人もアメリカと比べると比較的健康志向だと私は思っています。TV番組にしても、お昼の時間帯はもちろん、ゴールデンタイムにも健康に関するTVが放映していたりしますもんね。なので、比較的皆さんも知識や情報はあると思うのです。また多かれ少なかれ、何かしらそれぞれの生活に取り入れている人も多いと思います。

でも、アメリカは全体で見た場合、柚子さんもお分かりのように、まだそれほどそういった情報や知識が浸透していないのです。子供の肥満も増えていて問題視されていますし・・・。

なのでそれだけで考えると、日本のほうが健康志向のように感じてしまいがちですが、アメリカのヘルスコンシャスな人たちからみると当たり前ですが、そうではないって言いたかったのです。
これで伝わっているかしら???

また、柚子さんがおっしゃるように、私もアメリカはとても両極端だと思いますよ。
でも、だからヘルスコンシャスな人にスポットライトが当たるというわけでもないと私は思います。
日本のような中間層があまりいないので、ヘルスコンシャスな人はストイックな健康志向の人が多いです。

そういう意味においても、アメリカの健康志向(ヘルスコンシャス)な人と、日本の健康志向(ヘルスコンシャス)な人とでは結構温度差があると私は思っています。
もちろん、日本でも、とてもストイックなヘルスコンシャスな人もいますし、情報や知識が豊富な方も多いですから、どこで線引きするかによっても変わってきますが・・・。その辺をちゃんと定義せずに記事にしちゃったので、失礼しました。

ソーダーをがぶ飲みして、ファーストフードばかりを食べるイメージのアメリカも確かにいまだ顕在ですが、ヘルスコンシャスな人は確実に増えていて(特に都会において)、栄養学のリサーチ分野でかなり秀でているのもアメリカの現実です。

そして残念なことではありますが、ヘルスコンシャスか否かということに、所得が関係していることも否定できない事実です。なので、いわゆるセレブや裕福層の人たちに健康志向の人が多いので、それによってスポットライトを浴びているのも事実だと思います。

Posted by: Rieko at 2012年06月02日 14:52

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