「10分の外での一人コーヒーが一生で一番美味しく感じられるのは乳児を育ててる時かも。」という私のツィートに思いのほか反応があって、乳児期のドロドロ、、、特に夜泣きの大変さを思い出しました。
徹夜仕事が多かった私は妊娠中「赤ちゃんの夜泣き?どんとこい!」という気持ちでいて、産後も少しの間はその元気が続いていたのですが、人々が劇的に楽になるという3ヶ月を超えても寝てくれない娘にだんだん参ってきてしまいました。
子供って疲れたらすぐ寝るもんじゃなかったの?!
赤ちゃんだった長女が一番元気になるのは23時!
夫が帰ってきてひとしきり遊んで、夫が寝た後も朝3時までは超ごきげん。
そして朝6時過ぎまでえんえん泣き続けて、寝る。
私はといえば睡眠不足でいつも不機嫌。頭はもうろう、身体に力も入らないけれど、母の代わりはいないゆえ休むこともできない。赤ちゃんの授乳、オムツ替え、離乳食などなどはまったなしですからね。
寝かしつけに良いと聞けば、テレビ放映終了後の砂嵐も見せました。胎内にいた時に聞いていたママの心音に似ているので寝るという音も聞かせ続けました。それでも状況は全く改善しません。マジックで「ウルサイ」と書かれた紙がポストに入っていたこともあり、ますます泣かせてはなるまいと緊張し、力を尽くしましたが、いっこうに状況は改善せず……。
そんな時、1才の健康診断に近くの小児科に出かけました。9ヶ月健診からほとんど体重が増えていないというショックな結果でした。
先生は状況をよく聞いてから「栄養は足りてるみたいだね。季節柄赤ちゃんも夏バテでやせたのかもしれないけれど……。でももっと眠れた方がいいね」と言って、とっておきの秘策を伝授してくれました。
それは「夜9時になったら、家中のすべての明かりを消し、親も隣で一緒に寝ること」
「いいですか。どの部屋もすべて消して下さい。居間でテレビを見ていてもいけません。そして赤ちゃんが寝てしまっても親が起きてごそごそ活動始めちゃいけません。一緒に朝まで寝て下さい」
赤ちゃんは何か楽しそうなことが起きてるみたいって察知して起きちゃうんですって。
お話を聞いても半信半疑。なんてったって夜11時が元気さのピークの娘です。9時に寝るわけなんてない、と思いました。
確かこの日は土曜日。夜9時に家中すべての明かりを消し、夫と赤ちゃんと寝室へ。
そして、しばらくして……
「寝た!」
夫共々「寝るもんなんだね…」とびっくり!見たいテレビも片付けたい家事もいっぱいあったけれど、とにかくすべてに目をつぶって親も寝ました。あまりのうれしさにコーフンしてちょっと寝付けなかったですけれども……
それから一ヶ月後、小児科に再び行きました。体重、増えてました!
先生がカルテに「お母さんがんばりました」って大きな字で書いてにっこり笑ってくれました。ダメダメ母なもので、その一言が本当にうれしかったです。
どうも赤ちゃんっていうのは、生活リズムを教えてやらないといけないみたいです。赤ちゃんのペースにあわせて眠りたい時に寝かせていればそのうち整ってくるのかと思っていたのですが、そういうものでもなかったみたいです。
で、この場合の生活リズムは大人の生活リズムとは違います。平日できれば夜8時、無理でも9時には寝かせた方がいいです。平日はパパと触れ合う時間はなくなっちゃうかもしれないのですが、赤ちゃんの体と成長のためには睡眠リズムの方が大事だと私は考え、夜の赤ちゃんとパパの触れ合いタイムと自分のやりたいことについてはあきらめました。
その後、次女、三女と生まれましたが、夜泣きに悩まされた日はほんの数日。これには、夜9時に一家で寝つくこと+上の子の登園のため赤ちゃんが夜寝てなくても毎朝9時前に家を出て外の空気に触れ、お日様にあたること。がリズムを整える上で良かったと感じています。
というわけで夜9時、朝9時は赤ちゃん夜泣き退治にとっても大事なキーとなる時間!
「夜9時にはすべての明かりを消して、親も一緒に寝る」
「朝9時には前夜寝てなくても、一緒に外に出る」
「クジラー」になって、赤ちゃんと一緒におだやかな夜が迎えられる人がたくさん増えるといいなと願っています。
この夏末っ子がお世話になっていた保育施設に中学生の次女がボランティアに行きました。
お昼寝の時、保母さんは子供を1分で寝かしつけるのにびっくりしたそう!
片手で肩のあたりをとんとんしながら、もう一方の手でおでこから目をとじるような感じで鼻先まで何度かなでてやるとすーっと寝るそうです。
寝かしつけも技があるんですね!