著者の一人でいらっしゃる白河桃子さんから献本いただきました。ありがとうございました。
泣きました。ほんと、最初の50ページくらいでボロボロ泣いちゃうくらいでした。普段、家族に迷惑をかけながら仕事をしていると、仕事、結婚、子供を手に入れているなんていうことが、どれほど素晴らしいことかなんてまったく思えず、ただひたすら、あらゆるところに「申し訳ない」と感じています。でも、この本を読んで、いかにそれが幸せであるかをつくづく感じます。ワーキングマザーって本当に、ロイヤルストレートフラッシュぐらいに幸運なことなんだと。仕事があって、結婚して(離婚してという方もいるかもしれませんが、それも含め)、子供がいて。就活、婚活、妊活の、すべてに成功している。とりあえず。
成功しているという実感が今ひとつないかもしれません。でもこの本を読むと、この3つを成功させることがどれだけ難しいか、よくわかります。よくよく考えると、私自身の就活も、婚活も、妊活も、イバラの道でした。だからこそ、この本のありがたさがよくわかります。
娘に読ませたい、私よりも若い女性たちに読んでもらいたい、そして、白河さんが今、女子大生向けに行なっている講座を一人でも多くの人に受けて欲しい。心から思います。そして、ぜひ、ワーキングマザーのみなさん、特に娘を持つみなさま、お願いですから読んでください。
白河さんのあふれだすような愛を感じる本です。ご本人も書かれているように、お子さんはいらっしゃいません。だからこそ、若いうちに妊娠することについての重要性を愛を持って説かれています。
共著の就活の神様と名高い常見陽平さんが本の中で紹介する、就活の先輩たちのケースもまた、生々しくて、考えさせられるものが多いです。がんばれ!って声を出して応援したい女子ばかり。
実は私自身もあるこの夏から秋にかけて女子大の講座に何度か呼ばれて話す機会がありました。自分のキャリアを見直すいい機会でもあり、大企業→ネットベンチャー→一人会社の起業を経験していること、モテナイ、婚活、結婚、不妊、妊娠、出産、流産など、仕事、結婚、育児、それぞれに困難を抱えて、どうにかこうにかやってきていること。特にぱっとしたキャリアを持っているわけではないけれど、とりあえずいろいろやってみて、それなりに楽しく仕事をさせていただいている。キラッキラのキャリアウーマンとは別のリアリティがあるのか、非常に好評をいただきました。
今、女子大生たちに知っておいて欲しいことをいくつか話しています。アドバイザーとしてベンチャーの採用のお手伝いをすることもあり、どのような点を企業が評価するのかも、専門家ではないものの少しはかじっています。そのコンセプトが非常にこの本にも共通しているのです。
・あまり考えすぎずに柔軟に。旦那さんの転勤など、自分ではコントロール出来ない不測事態がやっぱり女性は多い。頑迷に自分の理想を追い求め過ぎない。
・旦那さん一人の収入で家族4人を養えた時代→男女ともに一人で自立できた時代→2人の稼ぎ手がいなければ家庭を維持できない時代 と急激に動いている。専業主婦は時代の徒花。結婚しても働き続ける、90歳に伸びた寿命を最後まで維持できるように、一生稼げる技術を持たないといけない。
・キャリアは比較的いつからでも作れるけど、子供が作れる時期は非常に限られている。
この本でも同様のことが、より強い説得力を伴って書かれています。
それと、女子の見た目力についても言及されています。このあたりは、メークも髪も野放図な私などは大いに反省しなければ。
何度も繰り返しますが、とにかく娘に読ませたいし、私自身、すごくこの本を読んで元気になりました。娘も、この本を読んで、正しく焦って、正しく未来を作ってくれるといいな。
最後に、本当にこの本を書いてくださってありがとうございました。
白河さんは今、 仕事、結婚、出産、どうする?女子学生のためのライフプランニング講座というボランティア講座をやっていらっしゃいます。ご自分の娘さんの通う大学や、母校などでぜひ、この講座が実現できるように、お力を貸してください。