ワーキングマザースタイルお仕事&プレゼン塾Vol.2 …AO入試を考えている我が家の場合




2013年05月20日

お仕事&プレゼン塾Vol.2 …AO入試を考えている我が家の場合

Posted by 湯河原こむぎ

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5月12日江ノ島にて、ワーキングマザースタイル主催の「お仕事&プレゼン塾 Vol.2 江ノ島で美容ジャーナリスト城後紗織さんにきれいを学ぼう♪」というイベントが開催されました。

この「お仕事&プレゼン塾」の第一回目は、昨年12月に初の試みとして開催されました。

将来何になりたい?と進路を考えさせられることは多くても、判断材料となる経験はまだまだ少ない中高生。そんな子ども達に実際に社会で活躍しているいろいろな素敵な大人の話を聞かせたいと願って企画スタート!
話を聞いて感じたことをしっかりまとめ、自分の意見を練りあげるワークショップをプラスして、
1・社会で活躍中の大人に憧れる力
2・初対面の同世代とからむ力
3・意見をまとめる力(ファシリテーション力)
4・わかりやすく自分の考え方を発表する力(プレゼンテーション力)
5・当事者意識をもった問題解決能力
という5つの力を育めるものにしたいというのが狙いです。

・・・というコンセプトで始まりました。

第一回目の講師はテレビ局にお勤めの岸田花子さんでした。

そして第二回目の今回は、ワーキングマザースタイルのスタッフ城後紗織さん。城後さんは現在は東京・原宿でイメージアップサロン「Mulan」を主宰。美容ライターとしてご活躍されています。

私は高3の娘と参加しました。
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うちの娘は「発表」がとにかく苦手で、たかだか40人弱のクラスの中での発表さえもひびりまくり。2週間前からことあるごとに「発表やだなー」と口にし、前日は「明日学校行きたくないなー」と言い、当日の朝は「考えただけで内臓という内臓が口から出そう」と言う、筋金入りの発表嫌い。

その「発表嫌い娘」が数日前にこんな事を言いました。

「今日ね先生から『AO入試は早い時期に募集があって、合格すれば早く決まるから、体の負担も考えると(←娘がこの学校に入ったのにはこんな経緯があるので、先生もいろいろと考えてくださっているようです。)AOで行くっていうのもひとつの方法だね』って言われたよ。」

そして私は聞きました。「AO入試ってなんだか知ってる?」おっぺけ娘はこう答えました。「知らない」。・・・やっぱりね・・・やれやれ ┐(´-`)┌



私も最近AO入試について調べていたところでした。

wikiによりますと

AO入試(エーオーにゅうし、アドミッションズ・オフィス入試)は、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法である。


・・・と書かれています。

その他にもいろいろと調べてみると学校によっても違いますが、基本は「書類審査+面接」のようです。娘はデザイン系の学科を志望しているので、そういうところでは課題が出されてそれを制作し、自身でプレゼンするというのもあるようです。

志望校のHPで調べてみると6月に行われるオープンキャンパスの中でAO入試の要項についての説明会があると記されていました。

何が課せられるかは、その説明会に行ってみるまでわかりませんが、とにかく「自己アピール能力」「プレゼン力」は必ず必要。そして我が娘にはその能力が欠けている・・・と思っていた母の私でありました。

私が最近調べていたそれらの事を説明し「あなたが一番苦手な『発表』が、一番のポイントになる入試なんだよ。」と話しました。娘は「うーーーん。でも、この学部を選んでデザインを学びたいと思う限り、プレゼンは避けて通れないとは思ってる。」と答えました。

そんな事情を抱えて参加した我が家でした。(申し込み自体は1ヶ月前に済ませていました。)
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今回の「お仕事&プレゼン塾」は

1仕事へのプロセス
2実際の仕事の紹介
3スピーカーに向けて、女子中高生による課題解決プレゼン

という3つのコーナー展開でした。

当日参加した子どもたちは小5〜高3までの7人の女の子たち。本日のテーマである「きれいを学ぼう」は、学生であることが第一に考えられていて、とっても美人で素敵な城後さんが「今、みんなに必要なのは『正しい洗顔』と『紫外線対策』です。」と、子どもたちにわかりやすく丁寧に教えてくださいました。

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特に日焼け止めについては、私も知らなかった事がいっぱいでとってもためになりました。城後さんが用意して来てくださった図をみんな身を乗り出して見ていました。


休憩をはさんだあとは「こんな化粧品があったら・・時短美容に役立つ一品・・」という課題解決プレゼンです。

これは和田さんが司会をしました。

第一回目の時らむねさんがおっしゃってた、これぞ「和田さんの真骨頂」。

和田さんは、広告会社に勤務されていたのでアイデアの出し方・まとめ方がすごいのです。噂には聞いていましたが「これかーっ!!」と感激しました。

★まず、子どもたちを3人と4人の2チームに分けました。

★一人に20枚、A4の用紙が配られます。そこに「こんな化粧品があったらいいな」というアイデアを一枚に一案どんどん書いて行きます。制限時間は5分。

5分ですよ!5分!

ぼーっと考えていたらひとつも思い浮かばない可能性がある「5分」という短時間にアイデア20案。15秒に1つ考えなければいけません。

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「その時に『こんなの出来るわけないな』『もしかしたら既にこういう商品あるかも』『こんなの書いたら笑われるかも』『これは無理かも』とか考えないでとにかく書くこと」と言われて、よーいスタート!

これはお母さんたちも書きました。これがむずかしいけど、めっちゃ楽しい!でもどんなに頑張っても20案は無理でした。どんどん書きましたが私も11案しか書けませんでした。

★グループごとに、まずはみんなが出したアイデアを見てみる。それから和田さんが示してくださった「オズボーンのリスト」にしたがって「何かと何かを足したらどうかな?」とか「大きくしたら?」「小さくしたら?」とかみんなで検討・取捨選択・融合させてベストな案を考え出す。

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★そしてそれをわかりやすく説明するための資料作り。
「誰向きの商品か」「特徴は何か」「イメージキャラクター誰にしたいか」の3点を入れ雑誌風にまとめる(「タイトル」「イメージキャラクター」「商品説明」)。

まあなんと楽しく、実践的な方法でしょうか?

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そして子どもたちは今日会ったばかりのみんなと活発に意見をかわしながら、自分たちなりの「企画書」を楽しそうに、しかも見事に作り上げました。

★各チーム3分で城後さんに向けて自分たちの案をプレゼン。

これが本当に素晴らしくて、ほぼそのまま「企画書」として成立しているものもありました。

この時にうちの「発表嫌い娘」が、なぜか発表係になっていてびっくりしました。多少緊張はしているようでしたが笑顔で楽しそうに発表していたのがオドロキでした。やれば出来るじゃん!あなたが進んで行く目の前の道の幅が広がったよ。それはあなた自身が頑張って広げたのです。

私たち「おかあさんチーム」の企画書もかなりイケてるものが出来たんですよ。(子どもたちの案もおかあさんチームの案も秘密にしておきます。いつか商品化されるかもしれませんから皆様楽しみにしていてくださいね!)

★城後さんからお褒めの言葉をもらいました。

実は、打ち合わせの時に「城後さんに役立つお話をしていただいて、また、城後さんのお仕事にも役立つような新製品のアイデアを考えます」と和田さんがおっしゃるのを聞いた時に「子どもが考える事だからねー。」とちょっと心の中で思っていた私でした。

でも、本当に「アイデアを出すことが大事」というのが今日わかりました。
みんなで100個のアイデアをどんどん出せば、捨てられるものの方が多くても、断然多くの可能性が生まれる事がわかりました。これは実際に体験してみなければわからない。子どもの考え方の柔軟さは大人が思いもよらない発見を生み出します。素晴らしいです。



ほぼ時間通りに終了し、片付けもみんなでせっせと済ませて、和気あいあいとおしゃべりしながら海岸沿いの道を歩いてレストランに移動しました。

レストランでは、親と子どもは完全に席が離れていましたが、それぞれが楽しく盛り上がりました。初対面の人とお話が出来る・・・簡単そうで実はむずかしい。普通に暮らしていたらなかなかこういう機会は訪れない。そんな事にも改めて気づいた私でした。

あとで娘に聞いたら「みんな私立の学校に行っていて、その学校での話が自分とは違いすぎてぼーーっとしちゃったよ。」と言っていました。そうなんですよ。普通に暮らしていると自分の周りにはだいたい同じような友達が集まっている。なかなか違うタイプの友達と出会う事ってないんですよね。貴重な経験でした。

素敵な一日でした。らむねさんの当初のコンセプトが実感出来た〜と思いました。

第一回目は参加出来ませんでした。らむねさん達の記事を読み「こんな感じかなー」と頭で想像していたのですが、まったく想像と違いました。それは、想像をはるかに超えていました。

この「お仕事&プレゼン塾」というアイデアを考え出したらむねさんってすごい。そして形にして実行。出会った時からすごい人だと思っていたけどやっぱりすごい。年々パワーアップしています。参加出来てよかった。
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さて、その後の我が家。

娘はデザイン系の学校に通っているので「印刷」「ポスター」「彫塑」やらなんやら・・・創作や制作の課題がいつもいっぱい出て、日々「いろんなアイデアを生み出す事」が必須。考える事に行き詰ると「お母さんも一緒に考えて」と言われ、いつも長い時間をかけて二人でない頭をしぼっていました。

今回のプレゼン塾に参加して「これからはだらだらと長時間考えず、短い時間に区切って『採用』『不採用』『こんなの変だな』『出来るわけないよ』とか思わずに20枚くらいどんどん書く方法を取り入れよう!」と二人で「めっちゃ、いい事教わったよね〜」と大興奮でした。今日参加した他の誰よりも娘にとって必要で、授業にすぐに生かせるスキルだったと思います。だけど、今までに誰も教えてくれなかったこと。

「次もあったら絶対行く」と言っています。いつも学校の発表がある日は「内臓が全部出そう」と言っていた娘からは想像も出来ないです。今日の経験は必ずAO入試にも役立つはず。
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そして、「娘の事」とは別次元の私自身の感想。

今回は企画会議から参加させていただきました。そこで感じたのは「自分でお仕事されている方」たちの企画力の素晴らしさ。らむねさんはもちろん、和田さん、城後さんはそれぞれ「会社員」ではなく、ご自分の力でお仕事をされています。

私はずっと会社に勤めて来ました。そして、その業界は「決められた事以外してはいけない」のが基本。きっちりした決まりがあり、そこで自分らしさを出すとしたら「わかりやすく説明する」「感じよく人と接する」・・・くらいかな。「こんな事したらいいかも?」と思ってもそれが採用される事はまずない(「提案制度」っていうものもありますが・・)。クリエイティブな事はまったくない仕事。その事を今回改めて思い知りました。

個人で仕事しているという事は自分が思いついた事を考えて形にする事が出来る。どんどん膨らませて良くして行く事が出来る。「仕事を選ぶ」事も出来る。もちろん、うまく行く事ばかりではなくて、失敗も自分の身に返って来る。「自己責任」はとても厳しい事ですが、反面、とてもやりがいがある。もう、みんな素晴らしすぎます。

今回facebookからお申込みいただき、ご参加くださったスタッフ以外のお母様方もそれぞれ自分でお仕事をなさっていらっしゃる素敵な方々でした。その方々のお話を聞く事が出来たのもとても勉強になりました。

「お仕事&プレゼン塾」に参加出来た事は、娘だけでなく私にとっても大きな経験でした。「自分で道を開いてバリバリと進んで行く人がいる」という事をこんなに身近に感じる事が出来るのは、2004年にこのワーキングマザースタイルに参加出来たからだと改めて感謝しました。(会社の人はきっと「自分のいるその世界がすべて」・・・と思って生きている人がほとんどな感じなんだよ・・・)

あ゛ーこんなに長くなってしまいました。娘にとっても私にとっても、本当に貴重な経験をさせていただきました。本当に本当にありがとうございました。

最後にらむねさんと私からひとこと。

らむねさん・・・「この塾は、娘の再発見が裏テーマです。けっこうやるじゃん、うちの娘も。とみんなが思ってもらえるのが一番です。そうハハが思えば、娘も自然と自信がつきますから。」

こむぎ・・・「学校とは違う場所で、授業参観みたいに一緒の部屋で子どもの意外な一面を見る事が出来るのが新鮮です。みんないくつになっても頑張った時に『ママ、今の見てた?』って顔で振り返るのがかわいいです。」

皆様も次回は「お仕事&プレゼン塾」にぜひぜひ参加してみてください。






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コメント

記事を読ませていただきました。意外と引っ込み思案の性格を持つ方は著名芸能人にも多いので、悲観する必要はありません。

Posted by: テレビブログ○テレビ局 at 2013年08月01日 15:24

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