ワーキングマザースタイル地方ならではの「選べない」をどう克服?―隣の青い芝生が眩しい―




2013年07月01日

地方ならではの「選べない」をどう克服?―隣の青い芝生が眩しい―

Posted by 有栖川ゆうこ

大阪の都市部で生まれ育ち、26歳で第一子の長女を出産、27歳で夫郷里の北陸へ。県庁所在地でもない小さな町に移住して、早いもので、もう12年。

生まれ育った環境が人を作る。
人口の多さは、経済に直結する。

そんな当たり前の事を本当に実感するのは、自身の仕事面でも日々感じるところはありますが、それ以上に長い目でみると「子どもの教育に関して、あまりにも選択肢が少ない」ことに、地方暮らしのハンデを強く感じます。

「どう克服するか」なんて、大見得を切ったタイトルで書き始めた割には、克服出来る結論を見いだした訳ではありません(最初に、お断りしてしまいます)。揺れる気持ちを一度書いてみたかった。それが本音です。

今暮らしている町の規模(市の人口は10万に遠く及びません)を考えると、仕方の無い事だと思いつつ「選ぶ候補が豊富にあっても、能力的に届かなくて選べない」ことと、「そもそも存在しないので、選びようがない」ことは、決定的に違う。
自宅から通えるエリア内だけでも色んな進路が選べる事自体、何てありがたい環境だったんだろう!心底、今そう感じます。

私立の小学校はそもそもなく、中学も数校。
高校ですら、公立を含めても選ぶと表現するには違和感のあるぐらいの数。
県内の大学は片手ほどしか存在しないから、多くの18歳以上は県外の大学に進学して親元を離れていく。
生徒数が減り、合併したり、閉学する短期大学も出てきたほど。


自分自身が、様々な選択肢から進路を選べる(もちろん、見合う能力は必要ですが)環境で育っただけに、いざ「我が子が」となると、あまりの選択肢のなさにふと不安が募るんですよね。

どうしても自分が経験したことを基準に考えてしまうので、都市部から地方へ移住した場合、子どもの教育に関しては不安が募りがちだと思います。一時的な転勤ならまだしも、私のように夫の郷里に移住するパターンなら、その先ずっと続くのですから。


でも、一歩引いて考えると、これってまさに「隣の芝生は青い」状態でしかない。
不安になるのは「選択肢が沢山ある世界を知っているから」で、そもそも知らなければ目の前にある候補から選ぶことが当たり前なわけなんですよね。


経済的にもっとゆとりがあれば、母子留学でもしちゃえばいいんでしょうけど、義父と同居している状況でそれは現実的に難しい。
何より、今のご時世、いわゆる「(国内の)いい大学」に進んだからその先も安心。と行かなくなっている事だって、よくわかってるわけで・・・。


そんなモヤモヤした気持ちを抱えつつ、たしか今年中学生になった長女が、小学校2年生になるぐらいかな?ちょっとムリヤリかもしれないけれど「選べないから、ラクさせてもらえてありがたい」。
そう思う事にしたんです。

一度「ラクだ」と思ったら不思議なもので、随分客観的に考えられるようになりました。


実際、都市部で育てるよりも、教育に関して色んな問題を先送りにしている状況なんだろうな、とは思います。
でも、私が一人で焦っても仕方ないんですよね。
今の暮らしで、出来る範囲で選択肢を広げる努力はするけれど、何より、学ぶのは子ども達本人で、私じゃないんだから。


とはいえ、いよいよ長女が中学生になり・・・。
遅まきながら、2年半後の初めての入試に向けてさすがに「ラクさせてくれてありがとう」マインドセットに一旦区切りをつけ、のんびりした生活に慣れきった私こそが、気合いを入れ直さないといけないんでしょうね。

子ども達がどんな進路を希望するのか、まだわかりませんが、頼られた時に応えられる母でありたいな。






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コメント

私自身、地方出身→大学首都圏→その後も首都圏で働く→夫の転勤でまた地方へという経歴ですが、地方は地方でいいところもありますよ。
とはいえ、確かに選択肢が少ないのも事実ですが。。。。
でも、そのおかげか、「地元にないなら、都会に出て行こう!」と反動で思い立ったのも事実です。
また、仕事で自分の地元に、同僚や先輩を出張で案内した時に「こんな田舎で育ったら、夜も暗くて、誘惑も少なくて、勉強するしかなくて、成績良くなるよな」と、東大卒の上司にからかわれました。ある意味、誘惑がないので、本当だなとも思えます。
あとは、自然が多くて、学校のグラウンドが広いので、体を動かす機会には恵まれるかも。
あと、逆に、車社会だと、車で移動になれてしまって、運動不足になるという事実もはらんでします(今の私がそれ)。いいところもわるいところも、どっちもどっちかなというのが本音です。

Posted by: ちゃい at 2013年07月04日 21:42

学生時代を過ごした私の実家は人口と仕事、両方減少し活気が無くなってきている地方都市です。でも、この記事、共感してます。うまく自分の意見がまとまらないですが、学生時代の私の気持ちを思い出しました。

関東なので情報はいっぱい入ってきました。結果、興味も湧いてきます。けれど、できない。インターネットも無くお金も無い学生時代、自分のやれることは限られるし、親の賛同が薄い。正直、辛かったです。
(つらかったなぁ〜)

都市部をしらない学生時代だったので、ゆうこさんがおっしゃる通り「隣の芝生・・・」感情バリバリなんですけどね。

Posted by: hiromi at 2013年07月19日 12:28

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