ちょっと遠くの映画館まで電車に乗って観に行きました。「老人の合唱の話」・・・まあ、ガラガラだろうな・・・と思って行きました。寡黙でとっつきにくい性格が災いし、周囲から筋金入りの頑固おじさんとして扱われ、息子とも溝ができてしまっているアーサー(テレンス・スタンプ)。そんな彼が愛してやまない、性格の明るい妻マリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)のガンが再発してしまう。そんな中、彼女が在籍するロックやポップスの名曲を歌う合唱団「年金ズ」が国際コンクールの選考大会に出場することに。治療などで練習に参加できないマリオンの代理で「年金ズ」のメンバーになるアーサーだが、個性豊かなメンバーや慣れない合唱に面食らってしまう。
なんと!「近隣のお年寄りに招待券でも配ったの!?」と思うほどの満席でした!ご夫婦で観に来ている方々が多かったです。オドロキ〜。
ふだん、女性はくだらない話をする友人が周りにいますよね。皆さんも自分の周りを見回してみると、会社の友達、LINEで話す友達、数か月に一回だけどご飯を食べに行く昔の同級生、一緒に映画を観に行く友達、ネットで知り合った友達・・・いっぱいいませんか。
「今日の課長、めっちゃ腹立つ〜」とか「だんなのお腹が出て来てさ〜、枕も臭くてさ〜」とか「娘が受験なんだよね〜」とか「義父母がむかつく〜」とか、どうでもいい事やかなり深刻な事とか「解決はしなくても、とりあえず聞いてくれるだけでスカッとする」そんな友達がいますよね。そういう友達に支えられながらどうにか日々を過ごしています。
じゃあ、男の人ってどうでしょう。
もちろん、友達がたくさんいて、どんな事も話し合える人もいるでしょう。でも、わりと「女性同士のなんでも話せる友達」みたいな友達がいる人って少ないのではないでしょうか。
この映画に出て来るアーサーっていうおじいちゃんは、典型的なそんな男。そう、気難しい頑固じじい。奥さんのマリオンは明るくて友達もいっぱいの素敵な女性。マリオンは家の近所で同年代の男女の友達と合唱を楽しんでいます。
病気のあるマリオンにすごく尽くしてくれるアーサー。ぶっきらぼうではあるけれど、かいがいしく世話してあげている。そしてマリオンはおばあさんであるのに、ものすごく「女子力」が高い!甘え上手だし。(映画で確認してください。)
アーサーはいつも送り迎えをしてくれますが、絶対に自分は仲間に入ろうとしません。
そして、マリオンは病気で亡くなってしまうのですが、そのあとのアーサーがとても気の毒。
最初に書いたように、連れ合いが亡くなったあと、女性は悲しみながらも周りの友達に「悲しくてしかたがないの」と話を聞いてもらいながら、けっこう早く立ち直り、どうにか元気に暮らして行けるんですよね。だけど男性はプライドも高いし「弱みなんて見せられるかっ」と強がって気持ち的に孤立してしまいそう。本当にせつない。
数か月前にお父さんを亡くした友達は「前半は夫婦愛に泣け、後半は、父が似たタイプだったので、残されたのが父だったら・・・と思って泣けた・・・」とメールをくれました。お父さんが亡くなって一年経っていない友達にこの映画を薦めてしまって申し訳なかったな・・とはっとしました。私のばかばかばか!でも「素敵な映画を教えてくれてありがとう。観に行けてよかった!」と言ってくれたので、ちょっとホッとしました。
自分も既に人生の折り返し地点を過ぎました。必ず、どちらかが先に亡くなり「ひとり」になる時が来ます。夫が一人残されたらきっと淋しく過ごすだろうから、たった一日でもいいから私が長く生きなくちゃ・・・って思いましたねえ。本当にいろいろな事を考えました。
ちゅうりっぷさんにコメントをいただいたので追記です。・・・夫はたいしてわたしの事を好きではないと思いますが(笑)、けっこう無口で人見知りなので「1人淋しく過ごす」と思うのです。夫だけ残ったら娘にもいろいろと心配をかけると思うので、長生きしなくちゃ・・・と思います。
みなさんはどうですか?「一人になるのはいやだから先に死にたい」って思いますか?
さて、アーサーはどうなるか、ぜひ映画を観てください。
健康でもしかめつらで生きて行くよりも
余命が短くても毎日笑って暮らす方が絶対にいいなって思いました。
でも、健康で毎日笑って暮らすのが一番。家族と一緒にね。普通の毎日に感謝しよう。
私は夫が大好きで、いてくれないと生きていけないので残されるのだけはイヤです。
正に、先に死にたいです。
いつもあと40年生きてね、と頼んでいます。
私もあと40年は生きるつもりですけど。
夫は、私がいなくても大丈夫そうです。
ちゅうりっぷさん
いつもありがとうございます。
「私は夫が大好きで、いてくれないと生きていけないので」と言えるちゅうりっぷさんだからいつまでもラブラブですよね。
いつまでも一緒が一番です。
うちの小さい娘が原因不明の病気にかかっている最中で、苦しくて苦しくてネットで検索してここに辿り着きました。今からしっかり読もうと思います。
くろねこさん
お気持ち、お察しいたします。
子どもが病気になった時の記事をシリーズで書いております。少しでもくろねこさんのお役に立てれば・・・と思います。
お聞きになりたい事などございましたらメールをください。
応援しています。