本日、ワーキングマザースタイルは9周年を迎えます。
2004年にこのサイトをオープンした時から見ればずいぶんワーキングマザーも増えましたし、支援する企業や自治体、サポートするサービスなども増えました。すばらしいことだと思います。
「北風と太陽」という物語があって、「仕事と育児の両立、たいへんだぞお〜」と真実を突きつけて訴えるのは、そういうのが得意な人にお任せしよう。あえて、「仕事と育児の両立、なんて贅沢!なんて幸せ!」と、多少やせ我慢でもその醍醐味をみせていくことによって、なにか変わることがあるのではないだろうか、そのコンセプトのもとに、できるかぎり楽しい記事をたくさんアップしようというのがこのサイトの目的です。
私達スタッフの子どもたちもだいぶ大きくなり、育児と仕事の両立よりも、少し子育てに余裕ができたことからの自分の時間の充実や、また介護など、新しいテーマで話しあうことも随分多くなりました。
そろそろこのサイトの役割も終わってきたかなと正直思うこともあります。ただ、そんななか、実は最近、ワーキングマザーに対するヘンな逆風が吹いていることに複雑な思いを抱いています。
男女共同参画ということで、女性の活用を企業が進めています。これは非常にすばらしいことです。女性管理職の数値目標を置く企業も見受けられます。今まで以上に、出世できる環境が整ったことで、産むことよりも仕事に集中する女性が出てくることも考えられますし、悩みも深くなるでしょう。
また、普通に今の仕事を続けながら、2人目、3人目がほしいと思っている人にとって働きやすい環境整備が進んでいるかといえば、あまりそうではないような気がします。女性のリーダーシップを育成することも重要。でも何人も産みながら、それでも仕事に復帰して、つとめ続けられる。そんな環境整備は本当に進んでいるでしょうか。
安易に起業をすすめることにも違和感を感じます。何よりもつとめ続けられること。それが最優先です。勤め続けることができなかった私からの祈りのような気持ちです。新しい夢を見られることができた人は幸せです。でも、子供を育てているからといって、そのせいで新しい夢をみることを押し付けられるのはごめんです。
「子供ができたら、仕事はやめなさい」というような、極論をいう女性もいます。そんな言葉が通用するのはもはやユートピアであることを、彼女に誰か教えてあげてください。すでにこの高齢化社会。働けるものは、猫でも働かなければ、年金制度・健康保険制度を維持できません。くだんの女性は当然、裕福でいらっしゃるでしょうから、年金返上し、100%自費診療でいらっしゃるからこそ、あんな暴言が吐けたのでしょう。そうでなければ、収入から様々な保険料を払いながら現在の社会保険制度を支え、未来の社会保険制度を担う子どもたちを育てる女性たちに、仕事をやめなさいなどと、言えるはずがありません。あの発言を怒るべきは、我々ではありません。年金や健康保険を利用している人、全員です。
さて。
今までと同じ仕事を続けたい、子供ができたからこそ仕事をしないといけない、今まで以上に高いレベルの仕事にチャレンジしたい、ワーキングマザーの思いも、様々でしょう。
様々な思いを抱えながら、とりあえず今日一日を乗り切っていく、私達。今の私達と、これからのワーキングマザーたちに、まだまだ応援の余地があるならば、このサイトの存在意義も、もう少しありそうです。
いろいろなキラキラした、ギラギラした、ワーキングマザーたちを紹介するコーナーなども作って、もう一度、10週年を前に、楽しんでみようと思っています。
フレーフレー!わ・た・し・た・ち!
9周年おめでとうございます。
私はパートをしていたこともありますが、専業主婦です。
ですが、こちらが開設された頃から拝見しています。
いつも、皆さん働きながらすごいなーと思っていました。
最近は投稿記事が減ってきて寂しい感じがしていました。
皆さん、色々と変化があるのでしょうね。
働いていても働いていなくても、女性の働く環境というのには無関心ではいられません。
これからもご活躍を応援しています。
9周年おめでとうございます。
私も開設当初から拝見しております。
ちょうど私も子育て真っ最中でしたから、随分勇気付けられましたし、前向きに家庭と仕事そして育児ができました。本当に感謝しております。
上は大学生、下は高校生、中学3年生となり私も時間に余裕がでてきました。
いろいろ経験してこういったひとときの時間を過ごすことができています。
ここ最近、投稿記事のアップ頻度が少なくなってきていましたのでとても心配していました。
予想通りでさびしく感じていますが、更なる方向性を見出してくださったようで安心しました。
いつのときもチャレンジです。
どうかこれからも末永く宜しくお願いします。