「お休みの日は何してますか?」と聞かれ「いろいろする事はあるけど、一番楽しいのは映画観ることかな」と言ったら「私も彼氏とデートする時、でかけるのがめんどくさいと映画に行っちゃいます」とおねえさん。えーっ、18歳なのにデートがめんどくさいってどゆこと??・・・とそこはおいといて・・・
「最近何観ましたか?」と聞いてみたら「『シンデレラ』と『ビリギャル』観ました。『ビリギャル』すごくよくて、三回くらい泣いちゃいました!!」と言っていました。
そうなんです。この映画、笑えて泣けて、どんな世代の人でも楽しめる映画なんです!!
名古屋の女子高に通うお気楽女子高生のさやか(有村架純)は全く勉強せず、毎日友人たちと遊んで暮らしていた。今の状態では大学への内部進学すらままならないと案じた母は、さやかに塾に通うよう言いつける。彼女は金髪パーマにピアス、厚化粧にミニスカートのへそ出しルックで渋々入塾面接に行き、教師の坪田と出会う。シネマトゥデイ
主人公のさやかちゃんは本当にお勉強が出来なくて「聖徳太子」の事を「せいとくたこ」っていう太った女の子だと思っているような子です。「日本地図を書いてみて」と言うと丸をひとつ描くような子です。
高二でこれじゃ、慶応大学とか絶対無理っしょ。って思っちゃうけど。
さやかちゃんは中高大一貫の私立のお嬢様学校に行っていたので、もちろん中学受験をして合格しているわけですから「まったく勉強が出来ない子」ではないと思います。入ってから全然勉強せずに遊んでばかりいた・・・と映画のさやかちゃんは言っています。そんなさやかちゃんが坪田さんという塾の先生に出会う事で劇的に成績が伸びました。
この映画、エステのお姉さん世代だったら「さやかちゃん目線」、私達世代が観たら「おかあさん目線」で、それぞれに思う事があります。
さやかちゃんはお勉強は出来ないけれど、素直でかわいい子です。勉強が出来なくてもいじけたりしていないし、間違えた答えを言っても恥ずかしいと思わない。いつも前向きで、少し出来るようになるとすごく喜ぶし、人間としての根本のところが正しい子だと思います。世の中には頭はいいけど、人間としての根本が間違っている人もたくさんいますけど。
さやかちゃんがまっすぐな心を持っているのは、おかあさんが愛情をたっぷりかけて一生懸命育てて来たからだと思います。どんな時でも娘を信じて大切に思って来たからだと思いました。(でもあの金髪は注意しろっ)
エステのおねえさんも私も泣けたポイントが、つらいことがあったさやかちゃんが、おかあさんの職場に行くところ。そういうのって「親離れ出来ていない」って世の中では思われてしまうかもしれませんが、友達には弱いところを見せられなくても親の前ではかっこつけなくていい・・・っていうのは大事なことだと思います。(親には見せられない弱いところを見せられる友達がいる!!っていうのも大事なポイントだと思います。)
おねえさんに「おかあさんとは仲良し?」って聞いてみたら「すごく仲良しです!!一日にあった事を全部話しちゃいます。ウザいって思ってケンカする事もあるけど。」って言ってました。なんでも話せる、そして自分の事を信じてくれている人の存在ってとっても大事だと思いました。
そして何よりも、塾の先生がすばらしい。どんな子でも良いところを探し出して、ほめて伸ばしてくれる。先生の言葉には愛があります。
「こんなのも出来ないのか!!」と叱られて「なにくそっ!!見返してやるっ!!」と奮起して伸びて行く人もいると思います。でもね、たいていの人はどっちが好きかと聞かれたら、ほめられる方が好きなんじゃないのかな。私は絶対「なにくそ」的な立派な人間じゃないから。ほめられたら調子に乗って「もっとやろ!」って思う典型的な「猿もおだてりゃ木に登る」側なので。
さやかちゃんのお友達もお父さんも弟も妹も。やっぱり根本は「愛」だなって思ったこの映画。サンボマスターの歌もとってもいい。慶応大学に合格するって結末がわかっているので安心して観る事が出来ますし(笑)。
エステのおねえさんの話を聞いて、記事にしなくちゃって思いました。ぜひぜひ大切な誰かと一緒に観てください。(私は夫とふたりで観ました)。母親の気持ちで観るもよし、娘の立場で観るもよし。最近娘とうまく話せないお父さんが観るもよし、学校の先生や塾の先生のような教育者の方が観るのもよし。有村架純が大好きでたまらない人ももちろん。
有村架純ちゃんってほんとかわいいなー。でも能年玲奈ちゃんの「ビリギャル」も観てみたいなってちょっと思った。