ワーキングマザースタイル「ヘブンスそのはら」で満天の星を見る




2015年09月30日

「ヘブンスそのはら」で満天の星を見る

Posted by 湯河原こむぎ

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長野県下伊那郡の阿智村は環境省から「日本一暗い場所」と認定されてから多くの人が押し寄せる場所になったとテレビ番組で見ました。この村は環境省が行っている「星空継続観察」で平成18年に「星が最も輝いて見える場所」第1位になった場所です。

「星を見る時、どんなに山奥に行っても自動販売機が1台あるだけで見える星の数がぐっと減る」という話を聞いた事があります。ぜひ日本一暗いこの場所で満天の星空を見たいと思いました。

長野県阿智村は、我々関東人が「長野」と聞いて思い浮かべる場所(松本とか白馬とか軽井沢などの一般的な観光地)よりも、もっと南西の方角にあります。日本地図で言うともっと下の方。愛知県と岐阜県に近い場所です。

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私が見た番組で放送されていたのは、阿智村にあるスキー場「ヘブンスそのはら」。
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「ヘブンスそのはら」HP
★アクセス★

名古屋方面からだと中央高速の「園原IC」より5分、東京方面からだと中央高速「飯田山本IC」を利用し15分くらいです。高速のICから近いというのはとっても便利で行きやすいですよね。

「ヘブンスそのはら」の近くまで行くと「→」の看板が出て来ますので、カーナビの示す道とは違うかもしれませんが、→の示す方向に進みましょう。すると「無料駐車場」がある「ロープウェイ山麓駅」に着きます。HPには「無料駐車場2000台」と記されています。山麓駅の真ん前の駐車場と、少し歩く駐車場の合計で2000台です。

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ゴンドラで上った山頂には、きれいなお花畑やちょっとしたアスレチックのようなキッズエリアやトレッキングコースもあるので昼間から訪れている人達もたくさんいます。13:30頃到着した時、ゴンドラ山麓駅前の一番近い駐車場はほぼ満車でした。

★ゴンドラのチケット購入★
「星空ナイトツアー」に参加するにはゴンドラで山頂に行きます。「ナイトツアーに申し込む」という手続きは必要なくて「ゴンドラの往復チケット」を買えばOKです。往復チケットの料金は大人2200円・小中学生(HPでは→)1100円(窓口では1000円と書かれていました)・未就学児は無料です。

「ナイトツアーに参加=ゴンドラで山頂に行く」という事です。その回によって限定数が違うようですが、だいたいは2000名限定のようです。

HPにはゴンドラのチケット発売時間が18:45〜20:00、上りのゴンドラ運行時間が19:00〜20:00と記されていますが、当日早めに行って売場窓口のおねえさんに確認したところ、チケット発売時刻は18:00開始との事でした。さらに詳しく聞くと「16:00頃から並び始める人がいて、18:00にはすごい列になっています。」との事でした。また、私たちの到着時ほぼ満車だった一番便利な山麓駅前駐車場は「昼間だけで帰る人もたくさんいるので、夕方早めに来ればけっこう空きが出ています」と教えてくれました。

詳細を確認してから暇つぶしに出かけ、16:00過ぎに戻りました。駐車場は3分の1くらい空いていました。夫がチケットに並ぶ列を確認しに行ったところ、すでにけっこうな人が並んでいて「前売り券が700枚くらい出ていて、残り1000枚くらい」との事だったので、すぐに並ぶ事にしました(夫と30分交替で)。列はどんどん長くなりました。シートなどを敷いて座って待つことが出来ます。

前売り券についてはHP上には書かれていないのですが、あとで調べてみると周辺のホテルや旅館の宿泊とセットになったものや、コンビニで購入できる高速バスと宿泊がセットになったものなどがありました。

HPには18:45からと記され、窓口のおねえさんは18:00からと言っていたチケット発売は、実際には17:45から始まりました。

★上りゴンドラ乗車★
HPでは19:00と書かれていましたがチケットを買ったら19:00を待たずにどんどん乗って行けました。

ゴンドラは12人乗りで、外の看板には「最大63基」と書かれていました。どんどん来るので少し待てば乗れました。15分の乗車で600メートル上り、標高1400メートルの山頂駅に着きます。

このゴンドラがすごい!!目の前にそびえたつ、直角とも思える真っ暗な山をぐんぐん上って行きます。山麓駅を出発してしばらくは駐車場の灯りなどが見えますが、そのうちまったく光が見えなくなります。さすが「日本一暗い場所」と思いました。

★星を見る場所★

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山頂駅に着くと、星を見る広場に進みます。
案内のお兄さんがマイクとライトでアナウンスしてくれています。園内は「寝そべって(あるいは座って)星を見るエリア」と「写真を撮る人のエリア」に分かれています。

「写真エリア」以外は、20:25に鑑賞が始まったら一切の光は禁止となります。ケータイやデジカメの液晶も使用する事は出来ません。

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スキー場なのでとても広々としていて、2000人が訪れても「シートを広げる場所がない」ということはありません。

★装備★

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テレビで見た時、山麓駅の気温が28℃で山頂駅が18℃でした(撮影は8月との事)。「いつでも山頂は山麓より10℃低い」との事でしたので寒くないように厚手のシートと寝袋やブランケットを用意して行きました。着る物も長袖シャツ、スウェット、フリースを用意しました。

私たちが行った9/22、長野県の昼間の気温は30℃でした。神奈川の家を出る時23℃だったのに。

「今日、寝袋いらないかなー?」と車の中で話しましたが「ま、そんなに寒くなかったら寝袋使わなければいいんだし、寒いからと行って車に取りには戻れないから持って行こう」という事になりました。

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結果、一番寒い時間、気温は14℃まで下がりました。重装備は大正解でした。まわりには寒くて震えてる人がたくさんいました。広場でも「地面に敷くシート」と「フリースのブランケット」が売られていました。山をなめてはいけません。大げさと思うくらいの防寒を、自宅から準備して行く事をお勧めします。

また、園内は暗いので、トイレやレストランなどに行く時に懐中電灯などがあると便利です。

★食事★
山頂のセンターハウスにはレストランもあります。山麓にも軽食が食べられるところがありました。規模がどのくらいかわからなかったので、混雑を考えておにぎりやパンを買って行きました。暖かい飲み物もボトルに入れて持って行きました。「真っ暗」を想像していたので自販機もないかと思いましたが普通にありました。

★星空観賞★
20:25にすべての電気が消されます。

期待に胸をふくらませて行った星空ツアーでしたが、結果は開始時、星がひとつも見えませんでした!その前までぼんやり見えていたお月様さえ雲に隠れてしまいました。

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昼間あんなに晴れていたのに!と思ったら「お天気が良すぎて地上の水蒸気が上に上がり雲になっている」との事でした。
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曇り空でしたが、説明のおにいさんとおねえさんが雲にレーザーポインターを当てて「このへんにいつも見えているのがこと座のVEGA、織姫さんです。このへんに見えるはずなのがわし座のアルタイル、彦星さんです。この間に天の川が流れているんですけどね・・・」とか説明してくれたのが楽しくて、また気の毒で、それはそれでおもしろかったです。娘は天文サークルの中の神話班に所属し、二年後期の授業で「神話」をとるほど星の神話が大好きなので、星は見えずとも興味深い話、また去年の文化祭のプラネタリウムでナレーションした内容でもあり、楽しんでいました。終わりの方になってほんの少しだけ星が見えて来ました。先日は雷が鳴ったあとにさーっと晴れて星がいっぱい見えたこともあったそうです。
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お天気がいいとこんな星空が見えるらしいです。自分が見たわけではないので強力にPushは出来ないのですが、こんな星空を見てみたいと思いませんか!?私は絶対にここで星空を見たいです!

曇天や雨天の時はチケットの裏にスタンプを押してくれて、次回の割引券として使えるそうです。(ゴンドラ往復2200円→2000円になります。ただし今シーズンのみ)

★帰りのゴンドラ★
帰りは2000人が12人乗りのゴンドラに殺到するので、次々に来るとはいえ、21時に終了後、片付けを済ませて列に並んだら山麓駅に着いたのは22:50でした〜!ひょえー。この点については、二人以上で行ったら、一人が先に列に並び、それ以外の人が寝袋等を片付けてあとから合流するという方法がいいかもしれません(余談ですが、片付ける時、ブランケットや寝袋の表面が夜露でしっとりとしていました)。また場所についてはゴンドラ乗り場に近い場所で星を見れば、帰りも速いと思います。(私が行った日は、ゴンドラ乗り場に近い方は写真を撮る人エリアでした)センターハウスに近ければ近いほどゴンドラ乗り場には遠いです。

その日21時近くなりそろそろ説明が終わるかなーと思った時に、けっこうぞろぞろと起き上がって帰る人がいました。「もっとゆっくり最後まで見てればいいのに」と思いましたがゴンドラにものすごく並ぶ事を知っていた人達なんだなーと後から思いました。

驚いた事に23時近くに山麓駅に戻って来たらお土産屋さんがまだ開いていて、レジに列が出来ていました。従業員の方は本当に遅くまでお疲れ様です。私たちの後にもまだまだ列は続いていましたから、ゴンドラ乗り場の方たちは何時までお仕事するんだろう・・・と頭の下がる思いでした。

★今後のナイトツアー★

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今年のナイトツアーについては、現在(この記事を書いているのは9/30)ゴンドラの点検中で休止中。その後、10月3日(土)〜17日(土)までの二週間で終わりです。(その後10月18日(日)~11月23日(月)雲海を見る事が出来る「雲海ハーバー」が始まります。それも見てみたいですね!)運営日程についてはHPで確認してください。

★感想★
5時間半かけて行った阿智村(食事休憩時間含む)。結果全然星が見えませんでした。でも「行かなきゃよかった」とか「損した」という気持ちはまったくなく、楽しい一日でした。どんなところかがわかったので、よりいっそう「ここで満天の星空が見たい!」という気持ちになりました。家族で行ってももちろん楽しいのですが、カップルで行ったらよりいっそうロマンチックだと思います。

行く前の下調べの時になかなかHPがわかりにくく難儀しました。HPに書かれている事と実際行われている事で違う事がけっこうあったので、少し注意が必要だと思いました。窓口のお姉さん、売店の方、説明のお兄さんお姉さん、みんなとても丁寧で親切でした。わからない事があったら直接人間に確かめてみる事をお勧めします。

ここから車で15分くらいのところに「昼神温泉」というところがありますので、そこに泊まって星を見に行けば夜中に長距離運転する事も避けられます。四季を通じてたくさんの見どころがあるようです。次は泊りで行きたいなと思います。






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コメント

ご無沙汰しております。

私、愛知県在住なのですが、見ていると名古屋・一宮あたりからのバスツアーが結構出てます。
名古屋あたりから行く方は、ご自分で車を出すよりもバスツアーをおすすめします。安いので。

あと、私も昨年8月に、私の両親と妹家族と一緒にヘブンスに行ったのですが、お天気が悪くて雨になってしまい、かなり寒かったのです。
ここは天気がいいときの方が少ないという話を聞いていて、その後9月に妹と母がリベンジしたのですが、やっぱり天気が悪かったそうです(汗)

今年ここにいったお友達もやっぱりお天気悪かったと言ってました。山なので天気が変わりやすいです。また、あまり小さい子や、天体観測に全く興味のないお子さんを連れて行っても楽しめないかもしれません。

Posted by: ことなりままっち at 2015年10月03日 01:56

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