ワーキングマザースタイル ・絵本館



2008年06月12日

ちいさなあなたへ


投稿者 湯河原こむぎ

ちいさなあなたへ

このちいさなあなたへという本。最近、本屋さんに行くと、よく平積みにしてあるのを見かけませんか?いつも手にとって読み始めるんだけど、途中で涙がどっと出て来て、その場では絶対に最後まで読めません。今までに3回くらいトライしたけど、絶対に読めません。

あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、その いっぽん いっぽんにキスをした。

という1ページ目から始まります。

挿絵はベッドの上で産まれたばかりのあかちゃんを抱く女性。

1ページごとに子どもが成長して行きます。大きくなって悩んだり迷ったり。うちは、今、娘がだんだん大人になりつつあるので、このページあたりで涙が出て来ます。

先週の日曜日、また、飽きもせず、本屋で最後まで読もうとトライしてみたけど、だめでした。しかも、私のすぐそばで、生まれたばかりのBabyをベビーカーに乗せた若い夫婦が二人でこの本を開いて読んでいるのを見ただけで、もっと泣けて来ました。本屋で絵本を持って佇み、涙を流す怪しいおばさん。それは、私だっ!

どうしても最後まで読みたいから、思い切って買って来ました。

家で読んで当然号泣。最後はこうなっていたのかあ。

勇気のある人は、立ち読みしてみてください。勇気があれば、店頭で5分あれば読み終わります。とってもステキな絵本。店頭で読み終わった人もきっと買って帰りたくなる。そして、子どもにプレゼントしたくなると思います。自分のお母さんへ贈りたくなるかもしれません。あたたかい絵本です。

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2007年11月15日

クリスマスプレゼントにピッタリ!絵本『クリスマスプレゼント』


投稿者 唐土かほる

先日、生まれて初めて結婚式にお呼ばれしたわが家の双子。チャペルから出てくる新郎新婦を花びらをまきながら先導する「フラワーガール」の役をおおせつかり、そのお礼にと花嫁さんから素敵な絵本をプレゼントされました。

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くまのがっこう (PICT.BOOK)」の作者・あいはらひろゆきさん(文)とあだちなみさん(絵)のコンビが書かれた新作「クリスマスプレゼント 1 (1)」と「クリスマスプレゼント 2 (2)」です。

クリスマスイブに起きた不思議なふたつのお話。

1冊目はお母さんと2人暮らしの女の子が主人公で、イブの夜、お母さんの帰りを待っている間に奇跡が起こります。

2冊目はその子のお母さんが主人公。お母さんの仕事はケーキを売る仕事、クリスマスイブは最も忙しく、最終バスに乗り遅れてしまいます。でもそこにサンタクロースがやってきて素敵なプレゼントをくれるのです。

「おとなのわたしにもプレゼントがあるなんて・・・」

クリスマスの夜には奇跡が起こる。

でも、それはとても静かな、あたたかい奇跡なのです。

ワーキングマザーにとっては、鼻の奥がツーンとくるかも。

ぜひ2冊セットで読んでみてください。

クリスマスプレゼントにぴったりの絵本ですよ。

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(プレゼントされた絵本を読む、わが家の双子)

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2006年11月29日

ロバート・サブダのポップアップ絵本~2006Xmas(2)~


投稿者 有栖川ゆうこ

ペネロペの絵本に続いて、絵本のプレゼントをあと1組。
ご存知の方も多いと思いますが、大人気のロバート・サブダのポップアップ絵本!

数年前から買いたくて買いたくて(私が!)、うずうずしていたのですが、
娘1号が2歳ぐらいのときに、サブダ以外のポップアップ絵本をぼっろぼろにされたトラウマから(笑)、まだガマン、まだガマン……、と悩み続けましたが、今年ついに!!
娘2号ももうすぐ5歳です。
もういいでしょー!と、アマゾンで注文しました!
Winter's Tale: An Original Pop-up JourneyThe Night Before Christmas: A Pop-Up (Classic Collectible Pop-Up)

現物は本屋さんで確認しているので、数あるサブダさんの絵本から、この2点を選んだポイントは…。

まず、1つ目。

The Night Before Christmas: A Pop-Up (Classic Collectible Pop-Up)
Robert Sabuda Clement Clarke Moore
Little Simon

The Night Before Christmasは、テーマがずばりクリスマス。
作品自体は、白い紙の切り絵だけで表現されていて、シンプルで美しい!!んです。
アリスのカラフルな世界も素敵だけど、クリスマスの神秘的な感じがとても素敵で、みていてうっとりできます。
娘たちもきっと、大事にしてくれると思います。


2つ目はこちら。


Winter's Taleは、ポップアップだけではない仕掛けが、最後のページに用意されていて、それがニクイんですよね~。
電気を消して楽しみたい…、と言えば、開いたことがない方もピンとくるでしょうか?

今、アマゾンでとても買いやすい価格になっているので、本当はまとめがいでどーん!と!とも思ったのですが、「お母さんがほしかったんでしょ?」といわれそうなので(苦笑)、今回はこの2冊だけにしてみました。
サブダ作品と、他にも質のいいポップアップ絵本が一覧できるので、こちらの特集便利ですよ~

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ペネロペの絵本~2006Xmas(1)~


投稿者 有栖川ゆうこ

もう、すっかり冬!という寒さになってきた北陸在住のゆうこです。

今週のテーマ「今年の子供へのクリスマスプレゼントは、ズバリ何?」を、早速!
今年は、おもちゃは実家のおばあちゃんにお任せして、私は絵本に。

11月22日から、NHK教育で朝と夕方にアニメ放送「うっかりペネロペ」がはじまってますが、ペネロペがめちゃくちゃかわいい!ですよねー。
そう!
リサとガスパールの作家さんが、小さい子向けに出版している、あのシリーズです。

4ヶ月になった我が家の息子ちゃんも、色合いが気になるんでしょうねー。
保育園帰宅後のおねーちゃんたちと一緒におとなしーーーく、アニメに見入ってますもん。

そんなときにタイムリーに楽天ブックスで、特集が!
早速クリスマスプレゼントに注文しました♪

私が6歳・年長、5歳・年中の2人の娘のために選んだのは、この2つ。

メリークリスマス、ペネロペ!
ずばり、クリスマス物ですね。

ペネロペといつもいっしょ
こちらは、小さいサイズでセットになっているタイプ。

どちらが、どの子に、というわけではないのですが、2人+息子ちゃんと一緒に楽しんでくれたらいいなぁ。と思って選びました。
6歳の娘1号はもちろん、5歳の娘2号も、よく4ヶ月の息子ちゃんに、絵本の読み聞かせをしてくれるので、小さいのは、きっと息子向けにも活躍するかなぁ、という期待もこめて(笑)

娘たちが、一生懸命読み聞かせしてくれている様子は、ほんとうにかわいくて、けなげで、こちらがとても暖かい気持ちになります。
3人目生んでよかったなぁ、と思う瞬間の1つですねぇ。


ペネロペシリーズ全体は、楽天ブックスの特集がとってもわかりやすいです。
動画もあって、楽しめました~。

ペネロペ特集

そして、もちろん!
アニメーションのペネロペサイトもどうぞ。


他にも、絵本をチョイスしてただいま注文中!なので、そちらは別の記事にて。

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2006年08月02日

「よいこととわるいことって、なに?」は、我が家の夏の課題図書


投稿者 村山らむね

わたしって、たまに天才じゃないかと思う。それは、自分が求めているときに求めている本に出会う天才。

この間、本屋に言って、手にとってぱらぱらめくり、体と心に、雷がずしーん!!

それがこの本でした。

よいこととわるいことって、なに?

これは、フランスで行われた授業をそのまま再録したというシリーズ。

この本の中には、

ルール   : おなかがへったら、どろぼうしてもいいとおもう? 

やさしさ  : ひとにやさしくしようとおもう?      
  
ききわけ  : どんなときでもおやのいうことはきかなきゃだめ? 

ことば   : おもったことはなんでも口にするべきだろうか?  

自由    : いつでもしたいことしていいのかな?       

思いやり  : こまっているひとがいたら、たすけてあげる?

という、7つの問いかけが出てきます。

たとえば「どんなときでもおやのいうことはきかなきゃだめ?」
という問いかけには、さまざまな子供の答えがあり、それに対してまた、問いかけがある

うーん、説明しずらい!

わたしも気に入りましたが、何よりも気に入ったのが娘。

「ママ、今夜は、このページからだよ」と、二人で先生役と子供役を割り振って、お互いに考えながら読み進めます。一晩に1テーマがやっと。

答えているうちに、たとえば「親の言うことはきくものだ」という、彼女にとって当たり前だったことが、自分なりの考えのもとに導き出される結論となってくる。その考えるという時間が、とても母であるわたしと、娘である彼女にとって、ありがたいのだ。

なんというか、読み進めるうちに、すごく彼女が解放されていくのが手に取るようにわかる。

親にとっての「いい子」から、踏み出す勇気を持つために、とてもいい羅針盤になる本だと思う。

ぜひ、夏に、みなさんにも手にとってほしい、心から願う本です。

こども哲学シリーズは、最終的には7巻が発刊予定です。たぶん、全部そろえちゃうだろうなぁ。

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2006年07月13日

下の子がうまれた時の上の子のキモチ


投稿者 湯河原こむぎ

あかちゃんてね
我が家は一人っ子です。もう10歳です。二人目を生むことはきっとないので、娘は一人っ子。いつまでも一人っ子。「じぶんより、だれかがかわいがられる」というそんな事態とは無縁ですごして来ました。

しかーし!「自分ひとりで人気を独占!」状態ですごして来た娘に、緊急事態が訪れました。いとこの誕生です。去年の11月、私の妹にあかちゃんが誕生しました。妹は実家で母と同居。母にとっては、初めての「内孫」であり、男の子だったので「大事な跡継ぎ」の誕生でありました。

私の妹と、娘はとても仲よしです。妹にあかちゃんが出来たとわかった時、娘は「さっちゃんのあかちゃんが生まれたら、わたしのいとこってことでしょ?」「みんなには、いとこがいるのに、わたしにはいなかったから、うれしいなー。」と大喜び。「生まれてきたら、ゲームをやらせてあげるの!」と先走って「まだまだ5年くらいしないとゲームはできないよ~。」と妹に笑われたりしていました。

予定日までもうすぐ・・・という時期になると、娘は「きっと、おばあちゃんは、私の服をあんまり買ってくれなくなっちゃうかもしれない。」とか「さっちゃんは、あかちゃんが生まれたら、忙しくて遊べないかもしれない。」とか、不安を口にするようになりました。

あかちゃんが生まれると、喜ぶかと思いきや、遠くから見るだけで、なかなかそばには行きませんでした。私たちやおばあちゃんは「ほら、だっこしてあげな」とか「さわってごらん」とか言うのですが、少しさわると、すぐにどこかへ行ってしまいます。娘によーく聞いてみると「あかちゃんが泣いたら、さくらのせいみたいだからいやだ。」と言うのです。「そんなことないよ。あかちゃんは、泣く事しかできないんだから。」と言っても、あまり近寄りません。

私たち大人も、もう大きくなってしまって生意気な事をいう10歳の子よりも、生まれたてでミルクのにおいのするあかちゃんを、無意識にかわいがってしまいます。ひとつひとつの無垢なしぐさがなんともいえずかわいいし、見ているだけで癒されるあかちゃんを、ついつい抱っこしてしまいます。3人の娘を育てて来た母は「やきもち妬いているんだよ。もっとかまってあげないと。」と言い、今まで以上に「さくらちゃん、さくらちゃん」と気にかけています。

先週、娘と本屋さんに行った時「夏休みの感想文課題図書」が並んでいて、その中にこの本がありました。「あかちゃんてね」という本。女の子の家にあかちゃんが生まれて来ます。「一ヵ月後」「二ヶ月後」・・・と見開きで、あかちゃんの全身、その時期の特徴の写真、おねえちゃんのつぶやきの構成になっています。

DSCF1218.jpg

このページは「三ヶ月」。
おねえちゃんのつぶやきは
あかちゃんてね、じぶんの おててを
じーっとみているの。
それからね、ちゅぱちゅぱって しゃぶっちゃうんだよ。
だから よだれで びしょびしょ、いやだなあ。
「あなたも あかちゃんのとき そうだったわ」って、
ママはいうんだけれど・・・。

最初から読んで行くと、おねえちゃんである女の子が、あかちゃんの事を「かわいい」と思いつつ、「私もママに抱っこされたいな」「よだれでびしょびしょいやだなあ」「わたしがつみきで遊んでいると、こわしに来る」という、いやだなと思っている不安定な気持ちが、手にとるようによくわかります。そして、あかちゃんは一歳になり、絵本の最後では「わたしの事を、ねえね、ねえねってよぶんだよ」という、うれしいつぶやきに変わります。なんか鼻の奥がつーんとするようなキモチ。小さいのに我慢してたのね、おねえちゃんになったね、ってほめてあげたいような。・・この本は1.2年生向きだったけど、買って来ました。

娘に「今、ZenZen(←いとこの名前)は7ヶ月だから、ここだね。」と、そのページを見せると、「この間、おねつ出したって書いてある。ZenZenも、この前、はなみず出してて、お薬飲んでたよね。8ヶ月は、はいはいするって書いてあるけど、ZenZen、もうずりずりはってるよね!」と「あかちゃんの成長」を感じている様子。

余白が多い本なので、それぞれのページに、ちょうどその月齢のZenZenと娘の写真を貼ってあげようかな~と考えています。自分にもZenZenと同じように、小さい時があった、そしてその時からずっと今まで、まわりのみんなにいっぱいかわいがられて育って来たんだよ。という事を感じてもらえるように。
そしてこれからも、ずーっとかわいがられて大きくなるんだよ~。一番大事なのはさくらだよ。

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2006年05月19日

性教育 みんなどうしてる?


投稿者 常山あかね

いのちはどこからきたの?正しい保健体育

★子どもの性教育&安全教育の第一人者、北沢杏子さんのインタビューはこちらから。(2004.7.14追記)

最近、仕事で性教育のことについて調べる機会があり、小学校3年生(9才)迄には具体的な性教育が必要ということを聞いて、「うちの子もそろそろかな」と、ちょっと悩んでいます。

絵本も海外の翻訳ものなど色々なと出版されていますが、あまりインパクトがあるのもどうかな(^^;・・・と、どれを購入してよいか迷っているところに、ちょうどよい本がありました。
この大葉ナナコさんの『いのちはどこからきたの?』は、基本的には親向けの本なのですが、巻末に親子で読めるちょっとした絵本がついているのです。
「誕生のしくみ」をロマンチックに伝え、「自分が大好き」な自尊感情あふれる子を育むという点で、オリジナリティー溢れる性教育の本となっています。

これまで子どもたちに、「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」と聞かれても、曖昧な答えしかできませんでしたが、この絵本を見せたら、とても喜んでいました。

子どもたちが一番興味を持ったのは、赤ちゃんがお腹から出てくる時、「自分であたまの骨を動かして小さくなり、くるくる回りながら生まれてきた」という話。

「私もそうだったの?赤ちゃんってすごい!」と目をキラキラさせていました。
「お母さんは赤ちゃんが出てくるとき、痛いんでしょ?」という質問にも、「子供が産まれてくる喜びを考えたら、痛さなんて吹きとんじゃうよ」と答えておきました。
子どもたちも、「自分もたくさん子供を持ちたい」と思ってくれたようです。

それ以上の具体的なこと(かなり言いづらい(^^;)はまだ言うチャンスがないけれど、今度、聞かれたら、思い切りロマンチックに聞かせてあげてもいいなと思います。
(ちなみに、この絵本では、カブト虫を例にしていていたので、内心ホッとしました)

みなさんのオススメの方法はありますか?

ちなみに、みうらじゅんさんのヒット作『正しい保健体育』では、「性は「恥ずかしい」という文化があるからこそ、若者は幻想(妄想?)を持ちがんばれる」という記述もありますが、本当のところ、どうなんでしょう?

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2006年04月26日

はるになったら


投稿者 常山あかね

はるになったら

思わず兄弟がほしくなってしまう素敵な絵本が、この『はるになったら』。ちいさなおねえちゃんが、ちいさなおとうとにしてあげたいことがいっぱいかかれています。しかも、内気そうなおねえちゃんが、ちょっぴり背伸びして、「かぜがふいたらびんの中につかまえてきてあげる」「ゆめにおばけがでたらたすけにいくわ」とむくむくと空想を膨らませているようすは、絵本から愛情がこぼれ落ちてきそう!


少子化の時代と言われていますが、こんな他人への愛情を、小さいうちからもってほしいなぁと思います。我が家は3人兄弟。いちばん下の子は、最近「ボクも弟がほしい」「うちに赤ちゃんがきたらお世話してあげる」などと言うようになりました。こればかりは叶えてあげられないかもしれないけど、「他人に何かしてあげたい」という優しい気持ちを抱けるぐらいに成長したことを、嬉しく思います。


もうすぐ弟や妹が生まれる予定で、ちょっと不安な気持ちを抱えているお子さんにも、ピッタリです。きっと、とびきり誇らしい気分になれることでしょう!

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2006年04月21日

たべものであいうえお


投稿者 fellow

しりとりしましょ!―たべものあいうえお

私が深く共感するシュタイナー教育では、「知的活動(字を読んだり書いたりも含む)」は7歳から、と言ってはいるのですが、実際、周りにこれだけ文字があふれていれば、教えずとも、「あれ、なあに?」と興味を持つのが子どもというもの。(我が息子は、車のナンバープレートで、ひらがなを覚えつつあります・・・。)

私自身、教えるのはめんどくさいので、「シュタイナーだって、まだ早いって言ってるし」と言い訳にしているのですが、まあ楽しく覚えられるならいいかな、と思っていたところに、知り合いの方から、良い本をいただきました。

あっちゃんあがつく―たべものあいうえおというこの本、たとえば、「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」といったように、ひらがなと食べ物の名前を結びつける言葉遊びが、「ん」まで続きます。正直、キャラメルとかハンバーガーとか、子どもにあんまり食べさせたくないようなものが、たくさん出てくるのですが(子ども向けですから、そんなにシブい食べ物を登場させるわけにもいかないというのは、わかります)、子どもはもう大喜び。イラストもかわいいし、おいしそうな食べ物を想像しながら、言葉遊びを楽しんでいます。食べ物以外でも、「しっちゃん しがつく しんかんせん!」などと、いくらでも言葉遊びができるようになりました。

「この本がそんなに好きなら」と、続編のしりとりしましょ!―たべものあいうえおを図書館で借りてきました。まだ3歳児にしりとりは早いかな、と思いましたが、実際にしりとりは無理でも、ずらずらと食べ物の絵が並ぶページ(これまたイラストがかわいくて、納豆とウニが保健室のベッドでトランプしてたり、遊園地で木イチゴが迷子になって泣いてたりします)がおもしろいらしく、最近は、もうこの本ばっかり「読んで、読んで」。何度も読むうち、しりとりがどういうものか、段々わかってきたらしく、少しずつ、しりとりらしきこともできるようになりつつあります。(しりとりができると、電車の中とか、病院の待合室とか、おもちゃで遊ばせられない時に間がもちますよね!)

ただひとつ、この「しりとりしましょ!」の欠点は、普通、しりとりでは禁じられている、「同じ言葉」が何度も何度も出てくること。確かに、限られた範囲(子どもが知っている食べ物)の言葉を続けて、「あ」から「ん」までつないでいかなければならないというしばりがあるので、しかたないのかもしれませんが・・・。

「そろそろ、ひらがな教えてみようかな」という方にも、そうでなくても、言葉遊びの楽しさを子どもに伝えたい時にも、おすすめの2冊です。

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わたしとあそんで


投稿者 常山あかね

わたしとあそんで

小さいころの想い出の絵本が、この「わたしとあそんで」
私が生まれた翌年に出版され、今でも広く愛されている絵本です。

小さいころ、大人しくて外遊びが苦手だった私は、家で本ばかり読んでいました。たまに誘われても、居留守を使ったり。でも、心の中では、「わたしとあそんで」と切望していたんだと思います。
主人公の女の子のちょっと影の薄い表情や、前髪を一つに束ねてちょっぴんで結んだ感じが当時の自分と似ていたので、なおさら親しみを持ったのかもしれません。

ストーリーは至ってシンプル。

はらっぱへ遊びに行った少女が、「わたしとあそんで」と動物たちを捕まえようとしますが、みんな逃げて行ってしまいます。けれども、女の子が座ってじっとしていると、動物たちが自然と歩み寄ってきてくれたのです。「ああ わたしは いま、とっても うれしいの。とびきり うれしいの。」「なぜって、みんなが みんなが わたしとあそんでくれるんですもの。」と少女はとびきりの笑顔を見せます。

子供が家でぼんやりしていると、ついつい「外でお友達と元気に遊んできなさい!遊ぶお友達はだれかいないの?」と心配して外遊びを強要してしまいますが、それは小さいころの自分を見ているようだから。でも、「友達と仲良く遊ばなければ」と焦るより、ひとりの時間を前向きに過ごすことで、自然と素晴らしい出会いもある。

そんな大切なことを気づかせてくれる本でもあります。

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「クレヨンハウス」で女性のための本を選ぶ


投稿者 常山あかね

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先日、表参道の絵本専門店クレヨンハウスに行ってきました。作家の落合恵子さんが主宰しており、 今年で30年の歴史を持つそうです。子どもの本や玩具が盛りだくさんで心奪われましたが、私がいちばん気に入ったのは、3Fの女性の本専門のフロア。

女性と仕事、育児、少子化、ジェンダー、フェミニズム、性教育、妊娠出産、LOHAS、ライフスタイルなどのコーナーがズラリ。私の本棚にある本がほとんどあるんじゃないかという充実ぶり。一緒に行った夫も思いの他女性向けフロアが気に入ったようで、夢中になって本を何冊か購入していました。

ふだん、オンライン書店で買い物することが99%の私。久々に本屋に行って、実際に、手にとって立ち読みできる醍醐味を感じました。(子どものフロアはテーブルとイスが置いてあり、座り読みもできます)

近所の本屋さんでは、雑誌やベストセラーばかりでほしい本は手に入らないと決めつけていましたが、こんな専門店なら、ちょくちょく足を運んでみたいと思います。みなさんの街には、素敵な本屋さんはありますか?

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2006年04月10日

きせつのぎょうじ絵じてん


投稿者 本田裕美

新年度が始まりましたね。私は”新年”よりも”新年度”の方が「今年はどんな年になるんだろう」とワクワクします。いい年になるといいな。

今日は昨年、『年少さん時代を我が家で過ごす我が子』へ買った本を紹介します。

幼稚園は年中さんから入れると決めた時、年少さん時代幼稚園に行かない子と行った子の違いは何かなぁと考えたんです。いろいろあるとは思うけど、その1つとして行事や季節を触れるチャンスの多さかな・・・と。英語教育をしている私だけれど、『日本人』を育てたいので「日本の文化=日本の行事を伝えることは大事!」という思いも重なり、ちょっと高めかなと迷ったのですが思い切って購入した本です。それは・・・


こどもきせつのぎょうじ絵じてん


こどもきせつのぎょうじ絵じてん


オールカラーで、使われている絵も色もやさしいこの本。各月に合った遊びや工作も載っていて、私の思いに的中した本でした。「どうしておしょうがつがめでたいのか」など説明されていて、「へぇ~」がいっぱい詰まった事典です。
例えば4月の場合は「どうして はなみを するの?」。お花見をする理由って説明できますか?この事典によると、昔、桜の木は春になると山から下りてくる田の神様が留まるところと考えられていたそうです。だから桜の木の下で料理やお酒でもてなしてその年の豊作を祈った・・・というのが答えです。「へぇ~」でしょ?!「今日は何かなぁ~」と我が子が自分で開く回数がとても多かった本、買って正解でした!。

我が子は今日から幼稚園。お友達や先生と、行事や季節をいっぱい楽しんでほしいなっ。

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2006年04月09日

知らない人にはついていかない


投稿者 常山あかね

知らない人にはついていかない
★子どもの性教育&安全教育の第一人者、北沢杏子さんのインタビューはこちらから。(2004.7.14追記)

我が家の子供たちが通う小学校も、ようやく新学期が始まりホッと一息。うちは学童に行っていないので、春休み中はずっ~と子供が家にいました。
「ママは仕事で忙しいんだからどっか遊びに行ってきなさい!」とキレても、「だって公園に行っても誰もいないし~」と家の中で1日パソコンをやってゴロゴロ。私の住んでいる地域は日本屈指の子どもが多い地域ですが、確かにここ数年、公園で子どもを見かけることがめっきり少なくなりました。子どもを狙った犯罪が多発しているご時世なので、昔のように「一人でもテキトーに遊んで来なさい!」と無理強いすることもできません。

そんなとき読んだのが、この「知らない人にはついていかない」。「知らない人に話かけられても絶対についていったらダメ!」という警戒心をトレーニングする絵本です。特に、いちばん下の保育園の子が気に入ったようでした。巻末に練習問題もあり、子どもたちは、ロールプレイングをして、盛り上がっていました。
たとえば、太ったやさしそうなおじさんに「犬を抱っこさせてあげるからおいで」と言われても「いや!」と叫んで逃げるなど、徹底しています。

この「いや!」というのが子供にはインパクトがあったようで、その後も、
「今日、友達から遊ぼうと言われたけど、用事があるからいやっ!と断ることできたよ」
と得意げです。知っている人、知らない人を問わず「いや!」というのが悪いことではないということが、子ども心に学べたようです。
また、「「ありがとうございます。でも、今お腹いっぱいだからいりません」の方が相手が傷つかないよね?」などと自分で相手に失礼にならない断り方もアレンジしていて心強く思いました。

親が口をすっぱくして言うのも大切ですが、絵本で楽しみながら、自然と知らない人への警戒心や、「NO!」という意思表示の方法を身につけてくれればと思います。

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2006年04月02日

てじなでだましっこ


投稿者 唐土かほる

こんにちは、唐土かほるです!

ワーキングマザースタイル今週のテーマは「春休みの、ここに行きます!行きました!」ですが、我が家は双子の片割れが春休みにはいってすぐに「水疱瘡」にかかってしまい、ひきこもりの毎日です。

おかげさまで症状は軽く、外に出られないだけで、全身白い薬をベタベタつけたまま家の中で暴れ回っています。でも、もう1人にうつるのも時間の問題・・・?このまま春休みが終わってしまうかも、です。カワイソウ・・・。

昨日、水疱瘡にかかっていない方を連れて、図書館に行ってきました。そこで「ひきこもり双子」にぴったりの絵本を見つけましたよ。

『てじなでだましっこ』(かがくのとも傑作集、福音館書店)

マンガ形式で、簡単な手品の方法が紹介されています。

手品は全部で6種類、空き箱、折り紙、トランプ、輪ゴム、ハンカチ、ひもと5円玉をそれぞれ使ったもので、身近な材料ばかりで、すぐにやってみることができました。

「4才から楽しめます」と裏表紙に書かれているのですが、5歳半の双子にやらせてみると、それなりにちゃんとできましたよ。

手品って仕掛けも大事ですが、それ以上に「演技力」が重要なんですよね。手元に仕掛けがあるのを悟られないよう、ハンカチの先に注目を集めるよう言葉と演技で誘導したり・・・。そんなコツも教えてやると、「ここに見えない糸を結びますよー、よく見ていてくださいよー」と2人それぞれ自分の言葉で工夫をしていました。

「パパが帰ってきたら、ビックリするよ」と買い物に出かけていたパパを待ちわびる2人。そんなことが待っているとはつゆ知らず、パパ帰宅。

「パパ、みてみてー。輪ゴムが引っ越ししますよ。ワン・ツー・スリー!」

双子の手品などみたことがなかった夫は大そう驚いていました。

どれも簡単な手品ですが、大人も覚えておくと、思わぬ機会に使えるかも、です。

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2006年03月22日

入学祝いに最適!「おはなし名画シリーズ」


投稿者 常山あかね

ゴッホとゴーギャン

季節は春。子どもの春休みの過ごし方に頭を悩ませながらも、なんだかウキウキとした気分になります。そんな春、入学祝いや進級祝いに子供にプレゼントしたいのが、このお話絵本です。

色々な作家のシリーズが出ているようなので徐々に揃えていきたいのですが、私がまず子供のために購入したのが、「ゴッホとゴーギャン」。大判の絵本で、ゴッホやゴーギャンの名画の数々を鑑賞しながら、その伝記を童話で読むことができます。

特に、ゴッホは、生存中、たった1枚の絵しか売れなかった不遇な作家として伝説となっています。
昨年ゴッホ展に行って以来、ゴッホの絵が大好きになった娘はこの本を読んで、「ゴッホは、絵は輝いているけど、その他のことは輝いていなかったんだね。私はすべてで輝きたいな」とひと言。私は、何気ないこの言葉に、内心ドキッとしました。最近、ライフワークバランスについて思うところがある私には、「仕事ばかりやっても、プライベートが充実していなければつまらない人生じゃない?」という意味にとれたからです。

「ぼくは何かの役立つ人間のはずだ。ぼくには何か目的があるはずだ」と悩み、絵を描かずにはいられなかった天才画家ゴッホ。

名画を鑑賞するだけでなく、その作者の生きざまを伝記で知ることで、作品から生きるヒントを学んでほしいなと思います。

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2006年02月08日

ケータイで朗読つき絵本が楽しめるサイトがオープン


投稿者 津田実穂

最近、携帯端末も進歩が目覚しく、お財布ケータイやSuicaケータイも発売になりました。
コンテンツもホントに様々なものが登場していますが、ワーキングマザーにぴったりのコンテンツがオープンしたので紹介します。

ケータイ絵本の読み聞かせがダウンロードできるサイトです。
「朗読絵本のミミブック」

世界や日本の童話名作を、プロの声優さんが朗読している、ちょっと変わった電子書籍のサイトです。
電子書籍といえば、文字がメインですが(コミックもずいぶんありますが)
これはかわいらしいイラストと、プロって違う!と納得してしまう素晴らしい朗読がついています。

「読み聞かせなんて毎日やってるわよ。プロだろうがなんだろうが、声優よりも私が一番!」
なーんてことを私は思っていましたが、実際に聞くと、プロの読み方は全然違いました。
プロの声優の朗読を聴いていると、普段の読み聞かせも、ちょっとそれっぽく上手にできるようになった気がします。

さらに、最近の英語教育ブームを反映してか、すべての作品にネイティブの声優が朗読した英語バージョンもあります。(アップの時期が若干ずれるようですが。)英語に興味のある方はいいかもしれません。
英語版、日本語版ともに無料サンプルもあります。


なんといっても便利なのは、外出先や旅行先に重たくてかさばる絵本を持って行かなくても、これで手軽に親子一緒に楽しめます。子どもは絵が変わっていくだけでおもしろいらしく、電車の中では音を消しても夢中になって遊んでくれます。

音声をふんだんに使っているため、対応機種は比較的最近のauのWIN携帯のみですが、対応している機種をお持ちの方はぜひ覗いてみてくださいね。

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2005年12月23日

サンタクロースを待ちながら読みたい本


投稿者 樋賀集子

毎年、クリスマスが近づくと、子どもたちと一緒に読む絵本があります。
『まどから☆おくりもの』サンタクロースがネズミやブタやウサギやワニに、プレゼントを配っていくお話しです。

絵本とクリスマスカード

サンタさんが家の窓をのぞいてプレゼントを置いていくのですが、この絵本、しかけ絵本になっています。絵本には窓に見たてた四角く切り取られた穴が開いていて、次のページの絵がちょっとだけ見えるようになっているんです。でも、その四角い窓から見える動物がなんとも愉快!たとえば、窓からはネコに見えているのに、次のページを開いてみたら…、ネコのTシャツを着たブタだったり…。ちょっとした遊び心が子どもたちには大人気。

今では、次のページを開かなくても、「これはワニだよね」「これはウサギだよね」なんて楽しそうにページをめくっています。大きくなっても、こんな楽しい絵本は大好きです。

まどからおくりもの


そして、もう1冊。『とりかえっこ』は、クリスマスとは関係のない話ですが、息子が大好きな絵本です。この本、息子が幼稚園年少組から年中組へと進級する時に、年少組の担任の先生からプレゼントしていただいた絵本なんです。

とりかえっこ

ひよこが、散歩の途中で出会った動物たちと、鳴き声を取りかえていくというお話しで、ひよこが「ぶうぶう」鳴いたり、「にゃあにゃあ」鳴いたりしています。年少組の頃は字も読めなかった息子が、いまだにこの絵本を気に入って読んでいるということは、インスピレーションで感じるものがあったのかもしれないですね。

子どもたちは、かわいいクリスマスカードをつくって、絵本と一緒に楽しんでいます。
クリスマスは、すてきな夢がみられるといいね♪

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2005年12月09日

パパにも読んでほしい絵本です


投稿者 田村小梅

子供を産んだからなのか年のせいなのか、はたまた昔からなのか・・・。最近とみに涙もろい私。高橋尚子選手の復活劇はもちろん、若い介護士を追ったドキュメンタリーを見ては泣き、良い詩を読んでは泣き、悪友が結婚が決まったと聞いては泣き・・・な日々です。ただ、ドラマなどでは「泣かせようという術中にはまるか!!」と意固地に絶対に泣かないのですが。

些細な事で涙腺がゆるむため、「何が一番」とは覚えていませんが、一番最近感動したのはこの絵本。
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「おまえうまそうだな」という、一見コミカルな雰囲気の絵本ですが、読んだことがある方はいらっしゃいますか??

今、幼児向けの良い絵本を紹介する仕事をやっていて、色々な絵本の口コミサイトなどをのぞいています。(自分の子育てではそんな事全く無かったのですが・・・)で、その中で大絶賛されているのを見て初めて知りました。

基本的に「みんなが感動する、と言うものは絶対に見ない」という天邪鬼な私ですが、(そのため韓流も純愛ものも病気ものも、一つも見たことが無い。人生損してるかな?>こむぎさん)仕事となっちゃそうはいかないので、しっかりと読みました。2歳の息子が寝る時に読み聞かせていたのですが、最後の場面はもう涙が出て読めませんでした。(ダンナもそうだったらしい)

この本は、子どもがいなかったらここまで感動する事は無かったかもしれません。こうやって親になるって、今までと違う世界が広がって感受性も豊かになることなんですね。そんな「親としての自分をもっと大切にしたい」としみじみ思う一冊です。まだまだ息子には意味は分かりませんが、何度も何度も見せてあげたいです。

もし、お子さんのクリスマスプレゼントに本を考えている方がいらしたら、ぜひ候補に入れてくださいね。

絵本:『おまえうまそうだな』
作 :宮西達也
出版社:ポプラ社

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2005年12月08日

クリスマスにぴったりの絵本『急行「北極号」』


投稿者 常山あかね

急行「北極号」

もうすぐクリスマス。子供が小学生にもなると、「サンタって本当にいるの?」などと聞かれて、
困ってしまうこともありますね。そんな時おすすめなのが、この『急行「北極号」』です。
この本のテーマは、「心から信じていれば、サンタはきっとくる」ということ。
うちの子どもたちも、この絵本を読んで、「信じている人にしかサンタはこないんだね」と納得したようです。
「ポーラーエクスプレス」という昨年ヒットした映画の原作で、最近、テレビでDVDの宣伝もよく見かけます。


私がこの本を知ったのは、子どもの通う小学校で、昨日絵本の読み聞かせをしたから。
(読み聞かせのボランティアサークルに入っています)
ちょっと大人びた絵本で、高学年に読み聞かせしましたが、つたない朗読なのに、みんな水を打ったように静かに聞いてくれていました。


絵と文は、彫刻と絵画で有名なC.V.オールズバーグ。訳は、村上春樹。色彩を押さえた幻想的な絵画と、スタイリッシュな日本語が、ぴったり息があっています。
「急行北極号は一路北へひた走っていた」
「昔、ぼくのともだちはだいたいみんな、その鈴の音を聞くことができた。でも年月が流れて、彼らの耳にはもう沈黙しか聞こえない。」と、朗読している自分に酔いしれてしまいました。(^^;
気分は、すっかり「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。


テーマ、絵、文章、どれをとっても素敵な1冊です。クリスマスのプレゼントにもぜひ!

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2005年11月23日

日本の昔話なら講談社のシリーズもおすすめ


投稿者 村山らむね

かぐや姫日本の昔話のシリーズが随分出ていたので、わたしもおすすめをひとつ。

この新・講談社の絵本シリーズは、すでに20巻が出ている人気シリーズですが、その人気の秘密は、はっきりいって古臭さ

絵も戦前のものを使っていますし、言葉遣いもかなり古く、かぐや姫に出てくる男性陣の名前などは、大人が読んでもつっかえるほどの難しさ。

しかし、ストーリーは古典にのっとっているので、逆にシンプルでわかりやすく、このシリーズを読んで初めて合点が行くという経験もずいぶんしています。

ただし、お姫様ものはいいのですが、かちかち山や、猿蟹合戦は、絵がかなりキッチュというか、はっきりいって怖いので、一度書店で見てからのご購入をおすすめいたします。

タイトルを選べば、日本の昔話の持つ美しさが溢れています。大人にもぜひ味わって欲しい、それに足る、絵と言葉の美しさを併せ持っています。20冊セットでも売っていますが、絵を見て気に入ったものを買えばいいのではないかと思います。

戦前の「講談社の絵本」は、かなり「愛国・皇道・忠義」を色濃く反映したものだったそうです。もちろん、ストレートな戦記ものは復刊がされていませんが、どこかにその残り香はあるかもしれません。ちなみにわたしの父は、表紙を見て、少々複雑な表情を浮かべました。

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日本昔話とお気に入りの絵本達


投稿者 津田実穂

唐土さん桜乃さんのエントリーなどで、日本昔話がたくさん取り上げられていましたが、うんうん、とうなずきながら読んでいました。我が家には、下の方で紹介する「月刊絵本」ばっかりでスタンダードな物語が少なかったので、ちょうど2週間ほど前にいろいろ調べて購入したところでしたので、私からも一冊。

・日本の昔話―5分間読み聞かせ名作百科
日本の昔話―5分間読み聞かせ名作百科

5分間、というのに何よりも惹かれて買いました。(笑)
ゆっくり読み聞かせして5分程度の昔話が26話も入っています。イラストもかわいい感じでGood。
「ものしりコーナー」というのもあって、たとえば「一休さん」のお話だと「おしょうさんとは?」「こぞうさんとは?」と現代の子どもではわかりにくい言葉の説明があり、こちらもとても役立ちます。

この本の世界の昔話バージョンもあります。
世界の昔話―5分間読み聞かせ名作百科

また、我が家の子どもが好きな絵本は、定番ですが、

・はじめてのおつかい
はじめてのおつかい
絵が細かくてキレイだし、勇気を持ってはじめてのおつかいにチャレンジする、何度読んでもいい絵本です。うちの子は、転んでお金を落として探すシーンがなぜか好きです。

・うずらちゃんのかくれんぼ
うずらちゃんのかくれんぼ
子どもが、大大好きな絵本です。愛子様が読んでいるのを見て買ったのですが(ミーハー?)、色使いがキレイで本当にいい絵本です。うずらちゃんやひよこちゃんがどこに隠れているのかを見つけるのが、本当に楽しいみたいです。子どもは読みながら、じゃんけんをしたり一緒にかくれんぼしたりしています。

あとは、しろくまちゃんのホットケーキ
しろくまちゃんのほっとけーき
ノンタンのたんじょうび(クッキーをつくる場面がある)
ノンタンのたんじょうび
など、お菓子作り系のお話も好きです。お話自体もそれぞれいいのですが、お菓子を作る過程を読むのはとってもおもしろいみたいです。読むたびに「じぶんもつくる!」とせがみ、自分でつくっているまねをします。

というわけでこないだ、一緒にホットケーキを作ってみました
卵や粉や牛乳が飛び散って、材料の半分くらいしか完成せず、また台所がそれはそれはすごい状態にはなりましたが、まぁ楽しかったです。後片付けはとてもとても大変でしたが、また作ってみようかな。


また我が家では、毎月絵本が送られてくる「月刊絵本」というのもとっています。
http://www.childbook.co.jp/month/gekan/gekkan0511/gekkan0511_1.html

この中の
「もこちゃんチャイルド」

「ビッグサイエンス」
を取っています。
「もこちゃんチャイルド」は、サイズが小さく、厚紙でできているので、2歳くらいの子どもが自分でページをめくりながら読むのにはぴったりな絵本です。
「ビッグサイエンス」は科学絵本なのでまだ早いかな、と思ったけれど写真がとにかく大きくて綺麗だったので買ってみたら、子どももすごく喜んでいました。
今月は、羊の毛からセーターができるまでのお話でした。大人が読んでもへぇ~、と思うことが多いです。
毎月絵本が増えるので買いに行かなくていいのと、内容のわりに値段が手頃なので購入しています。
正直、月によって当たり外れはありますが、大人の考える当たり外れと子どもの喜び具合はけっこう違うので、それもまた発見です。
例えば「ビッグサイエンス」で、「ダンゴ虫」というのがあり、延々とダンゴ虫の写真があって親は「今月手抜きだな。。。」と思ったのだけど、普段ダンゴ虫で遊んでいる子どもは、1ページごとのダンゴ虫の違いをちゃんとわかっていて大喜びでした。

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2005年11月22日

おじいちゃんのはたけ


投稿者 村山らむね

ojiityan.jpgこれはもともと図書館で見つけて、あんまり娘が気に入ったので「延長、延長」と、かなり長い期間お借りしていたほど。

種まきから、すっかり雪に覆われるまで、はたけの四季を綴ったものです。フランスらしい色使いで、眺めていてとても楽しい気分になります。

定点観測的に、ひとつひとつの野菜が、芽を出して、葉を広げ、花を咲かせ、実をつけて、そして枯れていくすがたがきちんと描かれています。

今もたまに引っ張り出して読んでいます。

おじいちゃんのはたけは現在絶版。図書館に返してしまってからも、いろんな大規模書店に行くたびに、注文しては「ありません」といわれることを繰り返していたのですが、たまたま近所の書店で見つけて、思わず「あった!」と叫んでしまったほど、うれしかったです。

現在、復刊ドットコムリクエストが出ています。復刊ドットコムは、わたしも大好きでよく見ています。溢れる情報のなかの、小さな真珠を守るための仕事かと思います。応援したいサイトの一つです。

現在、近くに住むわたしの両親は、家庭菜園をやっています。近所の農家の方から、20坪ほどの土地を借りて、トマトや枝豆、しそ、きゅうり、かぼちゃなどを作っています。

絵本の中だけでなく、実際に、「おじいちゃんのはたけ」で、小さい頃から娘は随分遊びました。とても幸福なことかと思います。

食育がブームになっていますが、はたけで野菜がどんなに大切に育てられたかを実感するのも、とてもいい食育かと思います。食べ物には、時間が必要であること。だからこそ、無駄にしてはいけないこと。

そんなことが、この絵本では伝わってきます。万が一、本屋で見つけたら、超ラッキー。絶対に即買いです。

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大好きな洋書絵本


投稿者 本田裕美

Little Blue and Little Yellow: A Story for Pippo and Other Children

Little Blue and Little Yellow: A Story for Pippo and Other Children


子供と一緒に英語勉強中の私から、この本をご紹介。趣味は「洋書集め?」と思うくらい、洋書が増えてきました。海外に行くと、ブランド品はそっちのけで地元のモールやスーパーに行き、いろいろな小物を買ってくるのですが、その小物の中に「本」が入っています。お正月に海外に行かれる方、ぜひ、地元の書店も覗いてみてください。その国によって、本がどのように扱われているのか知るのも楽しいですよ。ちなみにアメリカは「本はゆっくり選ぶ」かたち。私の住んでいた地区の書店にはスターバックスが入っており、コーヒーの香りの中でソファーに座りながら本を選ぶことができました。

この本の登場人物(?)は、折り紙を手でちぎって作ったような丸い青君(Blue)と黄色ちゃん(Yellow)。二人は大の仲良し。やっとめぐり合えたことがうれしくて抱き合ったら・・・2人が1つの緑になっちゃた!。

2人で遊んでいるときは楽しいけれど、お家に帰ったらパパもママも自分たちをわかってくれない・・・。それからどうなったのかはぜひ、読んでもらいたい!

お気に入りの点は、1ページに1行の、簡単な英文で表現されていること。(なのに。前半は「現在形」、後半は「過去形」で作られていて、現在形だけを並べた本よりも私は話の勢いを感じます。)そして緑になって遊ぶ箇所は、自分の子供の行動に当てはめて使うことが出来る文章だという点。
こんな簡単な文章で、目も鼻も何も無い「でこぼこ丸」の登場人物(?)の表情が読み手に伝えちゃうところもすごいなぁ~と思います。

私はこの本をず~っととっておきます。それは我が子が自分で読めた、最初の洋書絵本なのです。1年たった今でも時々読んでくれて、お話の「ホンワカ」を倍増してくれます。子供のためというより、私の思い出の一品かも。

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2005年11月21日

昔ばなし100話


投稿者 唐土かほる

唐土です!

桜乃さんの記事「日本昔ばなし」を読んで、そうそうと思った私。スタンダードな昔話の絵本って意外に持ってなかったりするものです。でも日本人として、会話の中でも「それってまさに『ウサギとカメ』状態ね」などと、お互いに共有知として使ったりしますから、ある程度は子供の頃から語ってやりたいお話たち。本当は自分の口で伝承するのが素敵なのかも知れませんが、話の山場はおぼえているものの「そもそもどんな話だったっけ・・・?」「どういうオチだったっけ?」とうろ覚えなのも事実。(^^;)

我が家も探しましたよ、日本の昔ばなしの絵本。そしたら、こんないい本を見つけたんです。

「親と子の読み聞かせ・昔ばなし100話」

『主婦と生活社』から出ているこの本、すごいんですよ。全部で432ページもあって、電話帳のように分厚いのですが、1話はだいたい4ページほどで、読みやすくなっています。絵本ではありませんが、それぞれのお話に挿絵が多く入っていますので、生活様式が違う時代のイメージを子供たちに伝える助けになります。「鍬」とか「つづら」とか「杵」とか「臼」とか言ってもイメージわきそうにないですものね。

「桃太郎」「一寸法師」といった超有名どころから、「かさじぞう」「やまたのおろち」などちょっと渋めの話もあり、「乙女峠に眠る少年」「小池のばあさん」など私も知らなかった話も入っています。なんといっても100話!ですから。

国際幼児教育学会会長の松原先生が監修されていて、言葉も厳選されているように思えます。何度も何度も繰り返し読む(読んでやる)本なので、言い回しや言葉のテンポなどが気になるのですが、この本はなかなか満足しています。

以前に買って、時々読んでやっていたのですが、最近、がぜん興味を持ち出して、しょっちゅう「読んでー」とリクエストされます。テレビでも「まんが日本昔ばなし」が再放送されるようになったからかな?この機会に、と私もせっせと読んでやっています。

興味がある時期だからか、一度読んでやった話を双子はすぐに覚えます。「それでね、たぬきがね、おじいさんに『ばばあじる』を飲ませてね、「やーほいやーほい」って言ってね・・・」と最初から最後までをつっかえつっかえ話す双子につきあうのは、ちょっと大変なのですが。(^^;)

おおすすめの一冊です!

「親と子の読み聞かせ昔ばなし100話―3~6歳」
主婦と生活社・1,995円(税込み)

4~7歳用もあります。

「親と子の読み聞かせ昔ばなし100話―4~7歳 (上)」
主婦と生活社・1,575円(税込み)
「親と子の読み聞かせ昔ばなし100話―4~7歳 (下)」
主婦と生活社・1,575円(税込み)

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『あらしのよるに』


投稿者 fellow

12月10日に映画も公開予定の『あらしのよるに』。
親子で原作の絵本シリーズにハマって、大人買いしてしまいました。

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ヤギのメイとオオカミのガブが、嵐の夜に出会うのですが、食物連鎖上、食べる側と食べられる側というこのふたり(二匹?)の関係に、ハラハラドキドキ。ストーリーは、読んでのお楽しみですから、多くは語りますまい。

会話形式の部分が多いので、親子でガブ役とメイ役に分かれるのも楽しいと思います(ちなみに、私はひとりで読み聞かせをしていると睡魔に襲われがちなため、この方法が向いていた)。

中村獅童さんと成宮寛貴さんが主役のふたりの声をどんな風に演じてくれるのか、楽しみ! 
キャラクターはちょっとアニメ風で、個人的には絵本のテイストのほうが好みではありますが、動くふたりも見てみたいし。同じ日に公開の「ふたりはプリキュア マックスハート2」と、どっちに先に行くか迷ってます。

それと、この絵本、大型判とコンパクト判があるのですが、うちは、私と夫で手分けして買い揃える過程で、大きさがバラバラになってしまいました・・・。大人買いを検討される場合は、判型を調べて揃えることをおすすめします。

大人が読んでもいろんなことを考えさせられる内容なのに、小さい子どももじゅうぶん楽しめる。これって、なかなか両立しませんよね。貴重な本です。

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2005年11月19日

日本昔ばなし


投稿者 桜乃ゆめ

桜乃です~。

ももたろう ← 「日本昔ばなしはやっぱり定番!


みなさん、子供が寝るときには本を読んであげていますか?あるいは、創作話を聞かせてあげていますか?

我が家では、必ず子供が寝るときには、「一冊本を読む」「一つお話をしてあげる」、のどちらかをしています。私よりも創作能力がたくましいダーリンがもっぱら、「オリジナルお話」担当。で、私は 「本を読む」担当になっています。

寝る前に読むご本を選ぶのって結構大変。仕事でクタクタに疲れた日なんかは、ナガーイ絵本を読むのはツライわけです。。

ページ数が手ごろで、おもしろくて、知っておいてほしいお話ってないかなぁ、、と考えていました。

ある日、はたと気づきました。

いろいろと絵本は読んでいるけど、「スタンダードな日本昔ばなしって読んでない、、」と。

これはまずい。。。

気がついたら知っていた日本の昔ばなし。 考えたら自分の親も同じように、きっと私が子供のころに絵本を読んでくれていたか、お話をしてくれていたんだろうなぁ。

そう思ったら「しっかりお話を聞かせてやらねば!!」と気合が入りました(笑)


本屋で探してみると結構シリーズでお手ごろ価格のミニ絵本が出ていました。


いろいろなシリーズがあったのですが、永岡書店の日本昔ばなしアニメ絵本シリーズ
を選びました。

値段が手ごろだった、ページ数もちょうどよかった、サイズがちょうどよかった、と理由は色々あるのですが、決め手は近所の本屋数件に必ずおいてあった、でありました。


ももたろう、かぐや姫、さるかに合戦、かちかちやま、かさじぞう、うらしまたろう、きんたろう、こぶとりじいさん・・・・。

改めて読み返すと「へぇ。。こんなお話だったっけ」という事もあります。

このシリーズ「世界名作アニメ絵本シリーズ」もあるので、小さいお子様のいる方にはオススメです。

我が家では、先週から「世界名作アニメ絵本シリーズ」に突入しています~。
当分、絵本ネタには困らなくてすみそうです(笑)


●永岡書店のアニメ絵本●
日本昔ばなしアニメ絵本シリーズ
世界名作アニメ絵本シリーズ
定価:370円(税込)

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イギリス好きにはたまらない絵本


投稿者 fellow

パンやのくまさん

好きな絵本は数え切れないほどあるのですが、今回は、パンやのくまさんを紹介したいと思います。金井美恵子が絵本について綴ったエッセイ集ページをめくる指(このタイトルのセンスの良さ!)で知り、息子と一緒に読んでみたところ、ふたりともはまってしまいました。


毎日、朝早く起きて、パンやケーキを焼き、配達をし、お店に来る子供たちには、カウンターの下においてある特別の缶からキャンディーをあげ、パンが売り切れたら、晩ご飯を食べて、売り上げを計算して、寝床に入るやいなや、すぐに眠ってしまう。なんとも、働き者のくまさんです。

アマゾンの書評を読むと、このくまさんの淡々とした勤勉さに心打たれている読者も多いらくしく、たぶん、作者の方も、この本を読む子供たちに、こういう規則正しい、勤勉な生活の美徳をインプットしたかったのでしょうが、私は、どうも、それだけではつまらないなあ、と思うのです。(根が怠け者だから?)

息子がこの本のどういうところを気に入っているのかはわかりませんが、とにかく挿絵が魅力的です。素朴なタッチのかわいらしい絵は、正直、うまい部類には入らないのですが、イギリス人の生活が実にリアルに描かれています。たとえば、買い物にやってくる女性たちの、ちょっと野暮ったい感じとか、クマさんが、晩ご飯の後や寝しなに読む(仕事でくたびれているくまさんが、本当に読んでいるかどうかは疑問ですが)本が釣りの本だったり、お茶のポットのずんぐり丸い形などに、「ああ、イギリスだ!」と、しみじみ感じます。丁寧にディティールを書き込んでいる、この本の挿絵は、見れば見るほど楽しくなって、イギリス好きにはたまりません。

もうひとつ、私がいいなあ、と思うのは、くまさんは、勤勉ではあるものの、けっして、仕事に追われているという感じがしないところです。(まあ、そもそも、ぬいぐるみですからね。)何しろ、朝一番の仕事はじめには、たっぷりとお茶をいれて飲むわけですし、ランチをいつとっているのかは不明ですが、晩ご飯は、なんと暖炉の火であぶったマフィンです。ただでさえ忙しいくまさんが、ちゃんと、暖炉の火をおこし、電子レンジではなく、火でマフィンをあぶるという行為の優雅さに、私は感動してしまいます。暖炉がある家というだけでも、かなり素敵ですが、1人掛けのソファには、ちゃんとオットマンもついています。(そんなスペースは我が家にはありません!)さりげなくアンティークの風情が漂う食器類、ベッドの傍らで灯るのは、ろうそくの火。壁には絵がかかっています。

こういう、日本では望むべくもない、イギリスの「普通に優雅な暮らし」は、くまさんが登場する他の絵本、
せきたんやのくまさんゆうびんやのくまさんうえきやのくまさんぼくじょうのくまさんでも描かれています。どのシリーズでも、ちゃんと、仕事の合間にはお茶を飲むのが、いかにもイギリスですが、「ぼくじょうのくまさん」なんて、まさに、イギリス人が夢見るリタイア後の暮らしそのものといった感じです。

「ゆうびんやのくまさん」は、クリスマス絵本でもあるので、これからの季節の贈り物にしてもいいかもしれませんね。

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2005年11月16日

教えて!家においておきたい絵本


投稿者 武田りこ

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子供が小さいころにあったたくさんの絵本、ほとんどは幼稚園児の甥っ子にあげたのですが、どうしても家においておきたくて、とってある絵本があります。

それはこわがりうさぎホッペル
上の子が幼稚園のときに、園で希望者に月一冊ずつ配られる絵本のうちの一冊でした。
hopperumori.JPGお話もかわいく、何より絵が独特で色使いが、個性的。
娘は大のお気に入りで、何度も読んで欲しいとせがみました。
面白いのは、したの息子。
はじめは何ともなかったのですが、ある日私がこの絵本を読んでいると、このページで、急に怖くなってしまったのです。(読み方が、怖かったのかも。)
小学6年生になった今も、なぜ怖かったのか本人もよくわからないけど、今もなんだか怖い、といっています。
この絵本の作者はアンティエ グメルスといって、画家なので、絵が面白いのでしょうね。
あんまり息子の反応がおかしかったので、この絵本は彼の婿入り道具にしてやろうと、大事にとってあります。

ちいさいおうち 
もう一冊、あげずにおいてあるのはちいさいおうち。 こちらは、絵本のわりにはちょっと長いのですが、私が好きで、おいてあります。

自分で選んだ一冊と、偶然幼稚園で配られた一冊。
絵本との出会い方も様々ですね。
自分で選ぶとお気に入りが買えますが、好みが偏りがちですよね。
だから私は、人に選んでもらった絵本を読むのも好きです。
皆さんや、皆さんのお子様のお気に入りの(又は、印象に残った)絵本は、どんな絵本ですか?

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2005年11月11日

火垂の墓(ほたるのはか)


投稿者 常山あかね

火垂るの墓火垂るの墓(DVD)

今、我が家でブームなのが、「火垂の墓(ほたるのはか)」。ジブリのアニメでは、お馴染みですが、先日、テレビドラマで実写版が放映されているのを見て、子供たちも、この話が大好きになってしまいました。幼い節子の天真爛漫さ、清太と節子の兄弟愛が、戦争の悲惨さをいっそう際だたせており、涙なしには見られませでした。


(あの松島菜々子さんが、自分の子供を守るために冷酷に変わっ ていくおばさん役で主演して話題に。私は、足の悪い義弟役の、要潤さん目当てで見ました。昭和時代の控えめで誠実な青年の役柄がすごく素敵でした・・・)


ところで、このドラマを見てからというもの、子どもたちが全員、白いお米を残さず食べるようになりました。
わずか60年前、日本にも戦争があり、親を戦火で失い、ご飯を食べれずに栄養失調で死んでいった子どもたちがいることを知り、心底驚いていました。


今、日々の食事の大切さを伝える「食育」の必要性が叫ばれていますが、そういう意味では、どんな食育よりも、効果があると思います。(我が家は実際そうでした)


アニメもいいですが、絵本、小説(野坂昭如氏の原作)も出ていますので、ぜひ読んでみてください!我が家は、寝る前に、この絵本の読み聞かせをするのが日課になっています。

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2005年09月25日

だいすきっていいたくて


投稿者 本田裕美

だいすきっていいたくて


自分のことが忙しくなると、娘が何か言いたそうにしていても、じっくり聞いてあげることができなくって、自己嫌悪になってしまうことがあります。あと5分で家を出なくっちゃ遅刻だよぉぉぉって時に、トイレから「おかあさ~ん」なんていわれると「なに(よぉ!トイレットペーパー取って!てかぁ?)」なんて、ちょっと不機嫌モードになってしまったり。でも、ある日のトイレ中の彼女の用件は「お母さん、大好き」だった。あぁぁ・・・。ごめんね。

だいすきっていいたくては絵本なんだけど子供だけではなく、ぜひ、大人にも読んでもらいたいな、と思う本です。
主人公のロラが目覚めた時、素敵な言葉が口の中に広がっていました。ロラはその言葉を伝えたくって仕方がないのだけれど、伝えたい相手とタイミングがなかなか取れなくって・・・。そして、だんだん不機嫌に。
でも、やっとロラが素敵な言葉「だいすき」を言えた時、私の心も穏やかになりました。言葉に言い表すのがもったいないと思えるほど。暖かいものが胸の中に広がった・・・とでも言えば良いかな。そして読み終えた時は、ちょっと今の自分を反省したりして。

今までは娘が夜、眠れずにジタバタしていると、「そんなことをしていると、鬼さんが来るよ!」と言って寝かせていました。この本を読んでからは「おとなしく寝ないと、素敵な言葉が漏れちゃうよ」と言うように(そして口をキュッと結ぶ我が子)。恐怖心で言うことをきかせるよりず~っと素敵。


今日は幸せをもらった本を紹介しました。

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2005年09月05日

くまのがっこう


投稿者 唐土かほる

くまのがっこうジャッキーのパンやさん

こんにちは、唐土かほるです!

今月は我が家の双子のバースデー。今年で5歳になります。双子の誕生日には、いつも私の妹が絵本をプレゼントしてくれます。これまでは「マドレーヌちゃん」シリーズや「ぐりとぐら」シリーズ、そして「よるくま」シリーズを贈ってくれ、どれも双子のお気に入りです。

そして今年、彼女が選んでくれた絵本が誕生日より早く、週末に届きました。それは・・・

「くまのがっこう」です!

12ひきのくまの子がくらす「くまのがっこう」。一番おちびさんで『紅一点』のジャッキーが活躍(?)する爆笑絵本・・・いえいえ、ほんわか絵本です。今回プレゼントしてくれたのは「くまのがっこう」と「ジャッキーのパンやさん」。1冊目と2冊目ですね。

双子に読んでやって、私も即気に入りました!

なんてったって、一番チビのジャッキーが可愛い。「がっこうでくらす」という寄宿舎のシチュエーションが、ヨーロッパ調で素敵です。

あだちなみさんの挿絵も抱きしめたいぐらい可愛いんです。1ページ1ページ切り取って、飾っておきたいぐらい。

2002年8月にはじめて発売され、以来、56万部を超える(2005年7月現在)人気シリーズなのでご存じの方も多いことでしょう。2004年10月にはなんとフランスで出版されたそうです。欧米の絵本が日本に入ってくることは珍しくありませんが、すごいですよね。

双子の反応は「可愛い~」よりも「大爆笑」。12ひきのくまたちが生活する中で、ジャッキーだけがいつも、はずれたことをやっているのが、おかしくて仕方ないみたいです。イラスト中のジャッキーを指さしては「(掃除しないで)水遊びしてる~」とか「パンにとびこもうとしてる~」と言って、読み聞かせをしてやっているにもかかわらず、途中でゲラゲラ笑い出していました。

なんだかクセになりそうな絵本です。次はどの本を買おうかしら。

■くまのがっこう公式ホームページ■
http://www.pictbook.jp/km/
ホームページだけの書き下ろし「ジャッキーのちいさなおはなし」がたまらなく可愛いです。「くまのがっこう」グッズのオンラインショップもあり。

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★唐土(もろこし)かほるのブログサイト「双子日記」~ミレニアム生まれの双子の毎日を執筆中!★
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2005年07月30日

夏休みに読みたい絵本~「みどりの船」


投稿者 常山あかね

みどりの船

みどりの船

小学校が夏休みに入って、1週間経ちました。わかってはいたことですが、SOHOで仕事をしているので、子どもたちがいると気が散るし、お昼は毎日作らなくてはいけないし、どこかにでかけようとせがまれるし、もうストレスで一杯。1日に数回は爆発しています。
本当は、親として、子どもに生き生きと充実した夏休みを送ってほしいのは当然のこと。でも、毎日イライラしてばかりの自分が悲しいです。みなさんは、どうされていますか?


ところで、先日、小学校の読み聞かせ会で、高学年向けに「みどりの船」という絵本を読みました。

~おばあちゃんの家で過ごす少し退屈な夏休み。偶然もぐりこんだお屋敷の庭で、少年たちは、みどり色の船(?)を発見します。並木を刈り込んだ船には舵もついていて船長の写真も飾ってあり…~お屋敷の主の女性トリディーガさんや水夫長(庭師さん?)と過ごしたすばらしい夏の航海の思い出を綴った美しい絵本です。
もちろん、航海とは、全部、想像の世界の話。でも、トリディーガおばさんは、まるで本当に世界中を航海をしているかのように、少年たちをもてなし、いろいろな話を聞かせてくれます。

小さい頃、冒険ごっこをしたときの、甘酸っぱい記憶がよみがえってきました。ディズニーランドに行くよりも、プールに行くよりも、こういう非日常的な体験が、子どもには一番キラキラとした思い出として残るのではと思います。今はよそのお屋敷や秘密の場所に子どもだけでもぐりこんだり、冒険ごっこの相手をしてくれる大人も少なくなったのが残念です。

イライラしたとき、この本をちょっと思い出して、庭を改造してみたり、子どもたちとささやかな空想の世界を楽しんでみたいと思います。

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2005年07月16日

子どもが喜ぶわらべうた


投稿者 カトウヒロコ

あがりめさがりめ

「いっぽんばし、こーちょこちょ」「おふねがぎっちらこ」「なべなべ、そーこぬけ」・・・自分が子どもだった頃に、母に遊んでもらったわらべうた。親になって、ふとした時に思い出して歌ってみると、息子は大喜びで、「またやって」とせがみます。

たまたま、図書館でみつけたこの絵本、あがりめさがりめは、絵もほのぼのとかわいらしく、付録でわらべうたの楽譜がついているので、「あれ、これはどういうメロディかな」という歌があっても、大丈夫。ま、ほとんどのわらべうたは、メロディはあってないような、微妙なものですが。

いくつか覚えておくと、雨の日など、外遊びができない時や、電車で退屈した時など、けっこう、場を持たせてくれます。「ちょちちょちあわわ」なんて、けっこう小さい赤ちゃんでも、楽しく遊んでくれますよ。

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2005年06月24日

ママたちの絵本読み聞かせ会


投稿者 常山あかね

いただきまーす!ちびくろ・さんぼ
今日は、子どもの小学校で、はじめて絵本の読み聞かせをやりました!
朝、授業が始まる前に、子どもたちに絵本や小説を読み聞かせるママたちの有志の会があるのですが、私は、今日初参加です!

私は低学年のクラス担当ということで、選んだ本は「いただきまーす!」
「ちびくろ・さんぼ」
「いただきまーす!」は、命の尊さと食べることの大切さを感じてほしいと選びました。
食卓のハンバーグが急に牛に変わったりしてちょっとシュールなんですが、絵がユーモラスで「食育」にピッタリなんです。

「ちびくろ・さんぼ」は、最近復刻したばかりだし、私が今でも憧れている「トラの黄色いバターで作ったホットケーキのおいしそ~なようす」を子どもたちに伝えたかったから。(2冊とも、食べることばっかりですね・・・(^^;でも、復刻版のちびくろさんぼの挿絵は、私の小さいころのリアルなイメージとだいぶちがっていてちょっと残念)

子どもたちの反応は・・・

「えっ!トラがバターになるってホント?」「はい。トラがバターになるなんてありえないと思います!」なんて、たくさんの手があがりました。みんな目をキラキラさせながら聞いてくれて、本当に心があらわれました。「子供浴」とは、こんなことを言うんだなぁと朝からとっても幸せな気分になりました。

さあ、来月はどんな本を読もうかな? 私のひと月に一度の楽しみになりそうです。

ちなみに、このママたちの読み聞かせの会は、もう5年以上も前、ひとりのお母さんが、
「葉っぱのフレディ―いのちの旅」を自分のお子さんに読み聞かせたらとても感動してくれたので、その感動をみんなに伝えたいと、担任の先生に申し出て、クラス全員に読み聞かせたことから始まったそう。それを職員室でも読んだところ、校長先生も感動して「ぜひこれからは全部のクラスで読み聞かせてあげてください」とおっしゃられたそうです。なんだか、とても微笑ましいエピソードですね。私も、これから、その感動の輪を繋げていきたいなぁ・・・。

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2005年03月10日

「絵本であそぼ!」~絵本は、ママが読む?パパが読む?~


投稿者 常山あかね

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【楽天ブックス】絵本であそぼ!子どもにウケるお話し大作戦

先日、このブログで紹介した「パパ'S 絵本プロジェクト」から、「絵本であそぼ!」という本が出版されたので、早速読んでみた。
端的にいえば、「パパの絵本読み聞かせ」を実践する出版界の現役パパ達が選ぶ「おすすめの絵本ガイド」だが、この本の本当の魅力は、パパ達の「子育てを楽しもう」という熱いメッセージと、「絵本が好きで好きでたまらない」という純粋な情熱が感じられるところだ。
実際、母親が選ぶオススメ絵本より、ずっとマニアックかつ思い入れタップリだ。絵本の解説が、いつのまにか独自の体験に基づいた子育て論へと発展する。自分の得意なことで、育児に関わっていこうというパパ達の姿勢に、共感!

早速、夫にこの本を見せた。「ほら、すごいお父さんたちがいるんだよ。こんなに育児に熱心なんて羨ましいな~。」「ふーん。まあ、僕は息子(長男)をいつもサッカー観戦に連れていってるから、ことさらに絵本を読む必要ないしな~。でも、娘に絵本を読んであげるのは、悪くないかもね。(娘とは)あまり接点ないもんね」という反応だったが・・・。

ちょうどその翌日、小学生の長男が、家族への感謝の手紙を学校の授業で書いたとのことで、親に一通ずつ手渡してくれた。私への手紙は、比較的無難なことが書いてあったが、夫への手紙には、Jリーグを観戦した時の話題が、なんと私への手紙への3倍くらいの分量で、綿々と綴られていたのだ。「●●スタジアムは、たくさんの人がいて驚いたね。」「●●が勝った時は、本当に嬉しかったよね。」という具合だ。正直、「負けた」と思った。保育園時代、私が「ないたあかおに」の絵本を読んであげるのを何よりも楽しみにしていた息子。でも、息子はいつまでも母親を必要としていなかったのだ。思えば、子供たちも、それぞれ自分の世界を見つけて、私と遊ぶこともほとんどなくなっている。
遅ればせながら、せめて、子供が小学生のうちは、一緒に読書をしたり、公園で遊んだり、子供との貴重な時間を大切にしたいなぁ、と思わされた。

よく考えたら、絵本を読んであげるのは、親の義務ではなく、子供とのかけがえのない貴重なひととき。もう少しすれば、読んであげたくても、聞いてくれる子供はいないのだ。テレビやゲームに邪魔されず、一つのテーマを子供と共有できる贅沢な時間。そのためにも、自分が伝えたい、好きなテーマの絵本を選ぶのは大切なことなのだ。

最後に、この本の著者のパパ達の後書きで、一番心に残ったのが、この一言。
「お話し会に喜んで出かけていく僕を、家族はいつも手放しの笑顔で応援してくれているわけではない。」

うん、わかります。もし私が奥さんでも、「その前にうちの子供の子守りしてよ!」と思うかもしれません。でも、きっと間もなく、パパの出番が全面的にやってきます。だから、パパの好きなことをいつまでも続けて、将来思いきり子供を巻き込んでいってほしいと思います。パパの好きなことを子供に伝授する、そんなパパの後ろ姿を見せるって、素晴らしいことだと思うからです。

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2005年02月06日

バンロッホのはちみつ、バンロッホのチューリップ


投稿者 有栖川ゆうこ

かわいい。んです。
もう、それだけ。

バンロッホのはちみつ
井口 真吾
学習研究社 (2001/09)

…、だとオススメ理由にならないか(笑)

バンロッホは、2003年~に、中高生のこたちを中心にヒットしたキャラクターでもあるので、すでにご存じの方も結構いるはず。
実は絵本が出ているのはご存じでした?

リンク先の、アマゾンのすでに入っているレビューがすごく参考になるのですが、
とにかくもー、間抜けでねぇ…。そこが愛しいです。バンロッホちゃんてば。
そんなことを忘れるな~!!!っちゅう感じのラストなんですけど(笑)
(マヌケ加減は、読めばわかります(笑))

色合いもすっごくステキで、
シンプルな線で力強いのだけど、ほんわかキュート。

お子さんも気に入ると思うのだけど、やっぱり読んでるこっちもにんまりしちゃうぐらい、かっわいい!のが、楽しいですよねー。

ということで、このバンロッホちゃんシリーズはすご~くオススメです!
チューリップ↓も出ているのでセットでどうぞ。
シリーズ3冊目が待ち遠しいなぁ。

公式サイトもあります!
バンロッホ VANROGH

うちの2歳と4歳は2人とも大好きで、すっごくお気にいりです。
1歳ぐらいの子から、反応いいんじゃないかな~?と思いますよ~。

楽天ブックスでバンロッホを買いたい!方はこちらから

バンロッホのチューリップ
井口 真吾
学習研究社 (2004/09/29)


うぅぅ。
楽天ブックスでのリンク先を探していたら、こーんなクラクラする商品が~!!
ビームスxポーターxバンロッホ Tote Bagビームスxポーターxバンロッホ Tote Bag
トート好き、ポーター好き、ビームス好き(あー、でも最近買ってない!)な私にはストライクゾーンなこのトート。ほ、欲しい…!!

どー考えても、高校生~大学生向けの商品なんだろうけど、
ほしーーいーーー!!。

しかし。
義両親との同居の身では、ちと使いづらいほどのまぶしいキュートさ。
こどもが小学生だったら、子供用の名目で即買ってたと思うんだけど(笑)
あー、あぶない。

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2005年01月21日

ないた あかおに


投稿者 常山あかね

akaoni.jpg
ないたあかおに ( 著者: 浜田廣介 / 池田竜雄 | 出版社: 偕成社 )

 この「ないた あかおに」は、近代童話の創始者といわれる浜田廣介の”ひろすけ童話”の代表作。私も、子供の保育園のクリスマス会でこの本をもらって以来、毎日、毎日、寝る前に子供に強制的に読まされていました。(^^;
はじめは、「けっこう文字も多いし、もう口が疲れた・・。耐えられん・・。」と不満に思いながら、子供にせがまれるままに本を読み続けていたのですが、ある日、異変が!まだ幼い子供が、頁の挿し絵を見ただけで、字を読むより先に「ああ あおくん、きみは そんなに ぼくをおもってくれるのか。」とスラスラと諳(そら)んじはじめたのです。どの頁を見ても、かなりの部分を暗記しています。5、7、5調の耳ざわりのよい美しい日本語を使ったフレーズのせいか、自然と覚えてしまったようで、得意げに諳んじています・・・。


その様子を見て、はじめて「絵本ってすごい!」と思いました。昔、字がなかった頃は、親から子へとお話は語り伝えられてきたのでしょう。そして、印刷の技術が広まると、本という形で一般に広まったのでしょう。きっと、そこには挿し絵があって、みんなワクワクしながらその本を宝物のようにしていたのではないかな、と思います。時代は変わり、本も小さく文庫本になり、電子出版も盛んな今日この頃ですが、「本」という概念は、永遠になくならないのではないかと思いました。 装丁や、挿し絵を含む、本そのものを愛し楽しむ気持ちは、液晶に映ったテキストに取って代わることは決してないでしょう。 

だいぶ昔の話ですが、偶然金沢の石川近代文学館に行った時、「さし絵・装丁」展を開催していました。現在日本を代表する挿し絵作家の方の作品(主に、時代物や版画など)や、明治~昭和の本を展示してありました。 
昔の本は、表紙なども本当に凝っており、もちろん内容は文庫本で読んだことがあるのですが、あんまり趣があるので、物理的な「本」としての価値から、手に入れたくなってしまいます。 

この「ないた あかおに」の絵本は、私にとっても、子供にとっても、一生の宝もの。そして、「おに」といえば、池田龍夫氏の、本当の鬼に気持ちをよくあらわしたひょうひょうとした挿し絵を、いつも思い出すことでしょう。

最後に内容についてですが、私は「あおおに君の、自己献身的な生き方は美談ではあるが、子供にはすすめない生き方だなぁ。」と感じました。もっとも「○○ちゃんは、あおおに君が大好きなの。ママはあかおにね!」と無邪気に言っている子供がどう感じているかは、知る由もありません・・・・。

最近、自分の小説に関係した絵を見る度に、「おお」「あ-」「へえ」と感嘆してしまうことが多い。私自身余り気づかなかった小説の雫を、華麗に拡大された場合などとくにそうだ。絵の魅力はそこにある。<作家黒岩重碁氏>
(石川近代文学館「文学を彩る挿絵と装丁~草鞋之会展~によせて」より引用)

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よるくま~この本が好きな人とお友達になりたい!


投稿者 唐土かほる

???????????????????

本屋さんで子供に立ち読み(?)してあげて以来、すっかりはまってしまった絵本です。


なんとも不思議なお話なのです。この「よるくま」


テディベアと一緒にベッドに入っている男の子がお母さんに語る場面から始まるこの絵本。真夜中に「よるくま」という真っ黒なツキノワグマの子供がやってきます。「おかあさんがいない」と泣きじゃくる「よるくま」とおかあさんを探しにいく男の子。真っ暗な夜の中、二人の緊張感が伝わってくるような展開の末、おかあさんが無事に見つかり、「よるくま」と男の子は「よるくま」のおうちのベッドで眠りにつきます。するとそれはテディベアと眠る男の子になるのです。


小さい頃、こんなことってありませんでした?現実と空想のはざまで生きていたこと・・・。

子供の頃の、この不思議な感覚を思い出させてくれる絵本です。このなつかしさは、現在進行形で「子供」をやっているわが子にはわからないかも。「よるくま」の不思議な世界にはまっているのは、きっと私の方です。


大人になってもこんな気持ちをなつかしんでくれる人とぜひお友達になりたいです。「よるくま」ファンの方がいらしたら、ぜひぜひコメントください。


シリーズの「よるくまクリスマスのまえのよる」も切ない気持ちとあったかい気持ちになる絵本です。忘れかけていたあの頃の気持ちを思い出してみませんか?


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★唐土(もろこし)かほるのブログサイト「双子日記」~ミレニアム生まれの双子の毎日を執筆中!★
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2005年01月08日

どうぞ触ってください博物館(Please Touch Museum)


投稿者 大葉柚子

front.jpgここフィラデルフィアには、美術館や博物館がたくさんある。4歳の息子がいる私にはちょっとまだ絵をみせに連れて行く勇気はない。静かにしてなきゃだめよ、ああ、それには触らないで。息子のよい刺激にはなるだろうなと思いつつ、そう大騒ぎする自分が容易に想像できるから。(苦笑) ダメダメっていうのは親も疲れるよね。でも子供だって疲れちゃう。興味のあるものに触りたい、大きな声で喜びたいっていうのはこの年頃にはごくごく自然なことだから。

そんな子供と親の気持ちにぴたりと寄り添う博物館がある。プリーズタッチミュージアムという名前なのだけれど本当にそのまま、どうぞ触ってください博物館なの。あるもので触っていけないものはナシ。大きな叫び声歓迎。走るのOK!床に寝転ぶのもOK!ただ友達とは仲良くしてね。この子供のための博物館は息子の大のお気に入りスポット。子供が触って、見て、体中で感じて自然に学ぶことをコンセプトにしているらしい。

bus.jpgtro.jpg入るとまずバスが壁を破って入ってきたところに出会う。バスの運転席に座って操縦できるようになっている。ちなみにお客さんのシートも少しある。信号もある。バスだけでなくて路上電車も運転席に座れる。その隣には水の入った川があってそこをボートがたくさん浮かべてある。それを手につかんで水遊びできるようになっている。川の流れが見えるように、水は下に流れていくというのがわかるように工夫された場所で子供たちは思う存分水と遊べて大喜び。

Where the Wild Things Arewildthing.jpgその向かいは私と息子が大好きな冒険の絵本「Where the wild things are」の情景を再現したコーナ。床に浮かぶボートが動くようになっていて自分で操縦できる。絵本の中の少年が怪獣の世界に迷い込んだように、今度は自分たちが絵本に迷い込んだ気分。当然ここを訪れた日の夜はこの絵本を読んで、ここが楽しかったねなんてお話できるのも楽しい時間。あ、そうそう、この絵本日本語版「かいじゅうたちのいるところ」もでているようなのでぜひ読んでみてください。大人も楽しめますよん。

hen.jpgfarm.jpgちょっとした砂場を通り過ぎていくと、ミニ牧場がある。ニワトリに木でできた餌をあげたり、これまた木でできたキャベツの収穫をして荷台につんだりして遊ぶ姿は本当に、かわいらしい。子供って子悪魔じゃなくてやっぱり天使かも。そう思う瞬間。

cart.jpgcasher.jpgそして最後。息子が一番ハツラツとする一角。グローサリーストア/スーパーマーケット。地元のスーパーが出資して子供用のカート、中身が抜けた箱もの商品。木でできた野菜をかい、レジで清算。お客さんになるだけじゃなくてレジで働くことも在庫を出す係りの人になることもできる。この日息子は在庫を出すベルトコンベアを手で回して回転させる係りに夢中になり、30分以上ずっとまわし続けていました。お役目ご苦労。

tile.jpg子供が心から楽しめる場所はどこの国でもあると思う。
しかしながらこのミュージアムにとくに感動したことがある。
それは、その運営の仕方。スーパーが地元実在のスーパーから出資されて作ったことは、触れたけれど。バスはバス会社のロゴが入ってるからたぶんここからお金がでてる。絵本の舞台はたぶん出版社だろう。出版社にとって決して悪い話じゃない。土地と箱と運営費以外のほとんどのものは、ほかの人たちがお金を出して作った博物館。

両者が嬉しい立場になること、両者に利益があることをWin-Winというならば、この触ってください博物館はWin-Win-Win-Win。出資した側も運営する側も訪れる子供たちもその親も。みんなハッピーな博物館です。

日本にももっと、こんなの、できるといいなぁ。

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追記:日本でも本はでていたり、少しですが子供の博物館もできはじめているようです。
ハンズ・オンは楽しい―見て、さわって、遊べるこどもの博物館
染川 香澄 吹田 恭子
工作舎 (1996/11)
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チルドレンズ・ミュージアムをつくろう―Knowledge begins in Wonder
目黒 実
ブロンズ新社 (1996/01)
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2005年01月06日

お年玉で買った本


投稿者 湯河原こむぎ

まいにちトースト
「お年玉、おかあさんにあずけておきなさい。」・・・「出た!」「あれが正月恒例『おかあさんにお年玉あずけておきなさい』だ!」
・・・・って、某CMで言っているので、娘が「おかあさん、使っちゃうんでしょー」と疑いの眼差しを私に向けた。娘は、まだお金に執着がなく(小さいうちからあったらコワイ!)、もう少し大きくなると「お年玉でだいたい○円もらえるから、××が買えるな。うっしっし(*^-^*)」となるのだろうが、お年玉をもらうと、そのまま中も見ずに「はい、おかあさん持ってて」と渡す。今年、初めてそのCMを見て「自分のお年玉はどうなってるんだろう?」と思ったみたい。お正月に銀行が開いたら、いつもちゃんと、娘の名義の通帳に入れてるのに~と思い、今年は、一緒に銀行に行ってATMで入れるところを見せておいたわっ。もらったお金のうち、5000円を「本代」として抜いて、残りは通帳へ。

一緒に本屋へ行って4冊の本を買いました。娘が選んだ本がおもしろいので、見てください。

「読み物」としての本は私が選びましたが、ビジュアル本と言うか「楽しめる本」は娘に選ばせました。「これは?」「これは?」と私のところに何冊か持って来た中から、私も気に入ったものを二冊買いました。(却下したのは「キャラクターもの」ばかりです・・・)

まず1冊目。文頭にあげたまいにちトースト
これは、表紙もかわいいし(娘は表紙にひかれて手に取ったのだと思う。)中もなかなかおもしろい。トーストのレシピが80種類載っているそう。バターにメイプルシロップとか、チーズにこしょうとか、定番と言えるものから、納豆トーストとか、チーズ+バナナとか、ちょっとゲゲゲなものまで。「モーニング」・「ランチ」・「おやつ」・「ディナー」と「番外・いろいろな国のトースト」にわかれています。「これから、一つずつ作ってみて、作ったのには○つけようよ!」と鼻息の荒い娘。この本のなら、どんなレシピでも、所詮はトースト。子どもでも簡単に出来ます。さっそく、今日、娘は定番「チーズ」(やろう!と言うわりに、A型なので冒険できないタイプ)、私は「バター+しょうゆ+味付けのり」を作って食べました。「バター+しょうゆ+味付けのり」まいう~。サイコーでした。どう?おいしそうでしょ?
DSCF5331.jpg

2冊目。
ブラウンダイアリー
DSCF5332.jpg
これ、すごくかわいいんです。表紙は、パジャマを着て、ホテルのベッドで寝ているところ。ブラウンという名前のぬいぐるみのくまさんをおともに、いろんなところに行った写真がたくさん!香港や、私の大好きなコストコ、動物園、お花畑、プール・・・。このシリーズ、三冊出ていました。娘は三番目のを持って来たんですけど(その表紙が、またちょーかわいい♪)3冊出てるなら、まず1番目から・・という事で、このブラウンダイアリーを。(いずれ3冊買う気まんまん)写真集なので字はないんですが、すごく想像力が広がると思い、購入決定。娘は、この本を見てると一人でしゃべってる。←怪しい?あぶない?・・・ブラウンとしゃべってるの。時々は自分がブラウンになったりして。「きゃー、コップが高すぎて、ケータイに登らないと、ジュースが飲めない~っっ。」とかね・・・。そんな気持ちを何歳になっても持っていてほしいなーと思って。
「さくらも今度から、どこかに行く時、くまを連れて行こうっと。だからおかあさん、デジカメで写真撮って。」いいわよ、いいわよ。あんた、なかなかいい趣味!

私が選んだ二冊は、字がいっぱい書いてある本。寺山輝夫の「ぼくは王さま」シリーズの王さまびっくりまたたびトラベルを選んでみました。本好きの子どもに育って欲しいもんです。
またたびトラベル


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2004年12月31日

お正月はしばわんことすごす


投稿者 村山らむね

まあ、これは本当に良く出来た本です。
わたしたちが面倒くさいと切り捨ててしまった日本の風習がすごく素敵に描かれていて、もっと身近なことを大切にしないといけないなぁと、読むたびにつくづく思います。

しばわんこの和のこころ
しばわんこの和のこころ

シリーズ化されて、『しばわんこの和のこころ〈2〉四季の喜び』『しばわんこの和のこころ〈3〉日々の愉しみ』がでていますが、やっぱり一番最初のこの本が一番好きですね。わたしは。娘も大好きで、今では、日本のちょっとした風習は、娘のほうが詳しいくらいです。

絵やこまわりが、漫画っぽいので、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は大好きです。(漫画好きです、ハイ)

しばわんこの、ちょっとがんこで融通のきかないところが、とってもラブリーです。

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2004年12月30日

[絵本]とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本


投稿者 有栖川ゆうこ

わかりやすく、逃げ方を説明するための絵本。
とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本

奈良の女児誘拐殺人事件の容疑者が逮捕されたというニュースが。
捕まってよかった。でも、いったいいつ自分のこどもたちが同じ被害に遭わかもしれない…。そんな不安は悲しい事に今や全国共通の悩みになってしまった。

とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本
ベティー ボガホールド Betty Boegehold 安藤 由紀 河原 まり子
岩崎書店 (1999/01)

この絵本は、昨年母親関係の掲示板などで話題になっていたもの。
購入してもまだ理解できないかな?と思い、最寄りの図書館で調べると入れてあったので、借りて当時3歳だった上娘に読んであげたことがあります。

まだ、当時の娘は、家庭保育だった事もあるのか、この絵本の内容はまだ捉えにくかったようで、関心を示しませんでしたが、今年は保育園に通うようになって世界観も広がって、「うちの人」「よその人」「先生」「おともだちの家族」などが区別できるようになってきたので、そろそろ購入してもいい時期かも。

内容は、くちに出して読むと「声にしたくない」というようなフレーズも若干含まれているのですが、それはそれでぼかしようがない言葉だし、言い換えた曖昧な表現では、こども自信が学ぶことができませんし…。

去年もとてもひどい事件が多く発生していましたが、2004年も減る様子もなく…。
自衛の考え方を、小さいこどもに「教えなくてはいけない」、という事自体が、悲しくもありますが、いざ何か起きた時の後悔を思えば、背に腹は代えられない。というところでしょうか。

次に図書館に行った時に、もう一度手に取って、娘が興味を示したら今度は購入しようと思います。

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2004年12月18日

大好きな絵本「きゅっきゅっきゅっ」 「おててがでたよ」


投稿者 樋賀集子

今は中学生になった長男が、幼稚園の頃に読んでいた絵本です。日常にある風景を絵にしたような、ほのぼのとした話で親子ともども大好き。今でも本棚に並んでいます。

きゅっきゅっきゅっ
きゅっきゅっきゅっ

「ふいてあげるね、きゅっきゅっきゅっ」
赤ちゃんと、遊び友達の“ぬいぐるみ”たちは、スープを飲もうとエプロンをしてスプーンを持って「いただきます」。
けれど、ぬいぐるみは上手に飲めず、こぼしてしまう。それを、赤ちゃんがふいてあげるのだけど、そのしぐさがかわいい。ぬいぐるみは、ちょこっと首をかしげたりするくらいでほとんど動かないのだけど、でも、赤ちゃんは自分がママからしてもらったように、ぬいぐるみがこぼしたスープを優しくふいてあげる。

かわいいやり取りが、温かく優しい気持ちにさせてくれます。他人に親切にする、困っている人に手を貸すなど、人間としての基本である部分にふれられる、愛情が感じられる本です。ストレートには伝わらなくても、心のどこかで感じとってくれればって思います。
育児にちょっと疲れた新米ママだった私も、心がじわ~って潤いました。

おててがでたよ
おててがでたよ

この本は、赤ちゃんが一生懸命、ひとりで服を着る様子を楽しく描いた絵本です。
手や足が袖から出てくる楽しさが表現されていて、子どもが一人で着替えている時も
「おててがでたよ、今度は足かな」 
なんて、絵本のフレーズをマネしながら励ましていました。子どもも、絵本のフレーズを覚えているので、その言葉を聞くとガテン頑張るのです。
我が家では他の言葉より、子どもを楽しくやる気にさせる魔法の言葉でした。

スープを飲むことも、着替えをすることも、毎日の生活の中で子どもは覚えていかなければならないけれど、この本は、その楽しみ方を教えてくれたようです。
我が家の子ども達も、長男の次に長女、そして次男、3人の子どもが順番にこの本をめくりました。みんな、この本を暗記してしまうくらい大好き。
言葉もページ数も短い本だけど、ぜひぜひ読んでみてほしいオススメの1冊です。

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2004年12月10日

ねこねんね


投稿者 湯河原こむぎ

ねこねんね―寝るより楽はニャかりけり
どうしようもなく疲れちゃったり、たまらないほどいらいらしちゃったり、死にたくなるほど悲しくなっちゃったり・・・そんな時に必ず開く絵本です。絵本というか写真集なんですけどね。寝ているねこばかりの写真集です。

もー、たまりませんっっ。
「ねこねんね」・・・この言葉を小さな声でつぶやいただけでも、なんだかしあわせになりませんか?この赤い表紙のしなやかな寝姿にまずノックアウトされる私・・・。裏表紙の子もちょーかわいいんだーっ。自分の腕を枕にして寝ているみたいなの。寝ている子ばかりなんだけど、シャッターの音に気づいて薄目を開けてる子もいるの。でもきっと10秒後には、またねむってしまうんだろうな~(*^-^*)ねこの柔らかい毛の感触と、暖かい体温が伝わって来るようで、最後まで見終わる頃にはすっかりまあるい気持ちになれるの。癒されたい時の必需品でございます。娘もこの本が大好きで、時々学校にも持って行ってお友達に見せています。
ちなみに、これは我が家の「うさこ」と「すみれ」の「ねこねんね」
DSCF3958.jpg
DSCF4701.jpg

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2004年12月09日

みんなでね


投稿者 fellow

アマゾンで、「クリスマスに贈りたい皇室の愛読する絵本15選」という特集が組まれていました。

みんなでね
みんなでね
posted with amazlet at 04.12.10
まつい のりこ
偕成社 (2001/08)
売り上げランキング: 19,718
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 シンプルだけど面白い


そのなかの「みんなでね」は、とってもかわいい絵本。うちの子のお気に入りです。2歳ぐらいのときは、字が読めないのに読めた(=暗唱していた)ほど。

字が読めるようになった今も彼女にとっては特別な一冊のようで、今日久しぶりに取り出したら、大事そうに読んでいました。

「みんなでね・・・○○したの」の繰り返し。というシンプルな内容だけど、人生とは順風満帆なときばかりでなく楽ありゃ苦もあるさ、なこと、みんなで喜怒哀楽を共有すると良い、ということ、などなど、いろんなことを教えてくれて、示唆に富んでいます(深読みしすぎか?)。

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2004年11月28日

しかけ絵本のカリスマ Robert Sabuda ●3歳以上におすすめ


投稿者 村山らむね

2003年のクリスマスに私からプレゼントしたのが、このCookie Countというすばらしい仕掛け絵本。

どうやら、仕掛け絵本にもカリスマがいるらしく、Robert Sabudaはたくさんの仕掛け絵本を手がけています。そして、この作品もそんな彼の作品です。

Cookie Count: A Tasty Pop-Up
Cookie Count: A Tasty Pop-Up


ものすごくかわいくて、おいしそうで楽しいのです!

かなり長い間、枕もとにおくほど、気に入ってくれました。

単なるポップアップではなく、複雑でウィットに富んだしかけは、大人の心もくすぐります。彼の作品は全部手にしてみたくなるほど。

少々高いけど、お子さんと、お母さんのためにぜひぜひな本です。

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2004年11月25日

とびだししかけえほん『不思議の国のアリス』


投稿者 fellow

しかけえほん、その2です。

『不思議の国のアリス』

大人に贈るクリスマスプレゼントとしても、おすすめ。
alice.JPG

会社で見てたら、20代女子たちから「キャー!!」という歓声が上がりました。

内容は、見てのお楽しみ・・・ですが、ティーパーティーなどの名場面が見事に立体化していて、必見!

文字がぎっしり詰まっているので、小学校高学年以上ならストーリーとビジュアルの両方を楽しめます。字が読めない子も、眺めたり、しかけをさわって動かすだけでも、十分好奇心を刺激されるはず。

その年齢なりにいろんな楽しみ方ができそうなので、子供が長く愛せる宝物になるといいなと思っています。

ちゃんと折りたためるかどうかドキドキするぐらい、凝ったつくりです。どんな仕掛けなのかは、このページでわかりやすい画像がみられます。

不思議の国のアリス
発売元:大日本絵画(2004年11月発売/3800円)

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サンタさんって本当にいるの?・・・との戦い・・・


投稿者 湯河原こむぎ

我が家では、サンタさんに前もって、自分の近況報告と欲しいものを書いてお手紙を送ると12月22日の夜にプレゼントが届く事になっています。なぜ22日の夜に来るのかと言うと、23日は毎年必ずお休みなので、プレゼントが届いて大喜びする娘を、一日、見ていられるという「親ばか」な理由からです。24日25日は平日である可能性が高いので、喜ぶ姿を朝ちらっとだけ見て、仕事に行くのはなんだかもったいなくて。・・・というわけで、毎年我が家には22日の夜、サンタさんが来てくれます。娘には「世界中の子どもたちにプレゼントを配るから、一晩では配りきれないの。いい子から順番に先に配るんだよ。」と言ってあります。

娘は3年生ですが、サンタさんを信じています。でも小学校に入った頃から、周りのお友達に「サンタさんなんていないんだってば。」と、言われる事も多く「○○君がサンタさんいないって言うんだけど、ほんとなの?」と聞かれる事もしばしば・・・いつまで信じていてくれるか・・・親としても綱渡り状態でハラハラです。

さむがりやのサンタ
娘は小さい頃から、この絵本と、DVDファーザー・クリスマス(絵本と同内容)を、何百回と見ていますので、クリスマスでない日のサンタさんが何をしているかも、よーく知っています。フランスやスコットランド、ラスベガスに遊びに行っている事も。ラスベガスでシーザースパレス・ホテルを見た時に「あっ!サンタさんが行っていたホテルだ!」と指差していました。(そっくりなホテルがDVDに出て来ます)

あのね、サンタの国ではね…
去年は、「サンタさんっているのかな?」と娘なりにすごく悩んでいたので、この本も一緒に送りました。サンタさんの国の1月から12月までの仕事や様子が描かれています。

娘がサンタさんを信じている、大きな理由は、毎年、娘の生活を「こっそりちゃんとみている」サンタさんからのクリスマスカードがプレゼントと一緒に届くからです。これは(私や夫の字だとわかってしまうので)会社の後輩に頼んで、毎年、書いてもらっているのです。たとえば「インフルエンザの注射、泣かずにできてえらかったね。」とか「毎日、おかあさんのお手伝いをしているのも知っているよ。」とか「サンタさんは、いつもお空からさくらちゃんを見ています。」とか・・・。娘は目を真ん丸くして「注射してるのどこから見えたのかなー?窓閉まってたのに・・・」などと言いながら、頼んだとおりのプレゼントが届く事に満足しています。

そんな娘が、今年、サンタさんにお願いしたものは、
プリントネイル
プリントネイルという、おもちゃ。
こういうの欲しがるんですよね~。将来の夢は「ネイル・アーティスト」だそうです。

私が用意したものは(サンタさんからという事で靴下の中に一緒に入れます)くまのプーさん10年日記です。このリンクに載っているのは「名入れなし」の商品ですが、夏にカタログで見つけたものは「名入れ」ができるものでしたので、娘の名前を入れてもらいました。実は、去年、サンタさんからのプレゼントの中に、サンリオのシナモンのノートが入っていて「毎日、日記を書いてみよう」とカードに書かれていたのです。そしたら、毎日ちゃんと一年間日記を書き続けたのです!短い1行だけの日も多いですが「継続は力なり」ですよね。寝る前にいつも書くので、私も一緒に書き続け、二年間空白が多かった私の10年日記も今年一年、毎日書けました。「おかあさんはいいなあ。その日記帳があって。」と、何度か言われていたので、ディノスで見つけた時、クリスマス用にすぐにオーダーしました。この日記が終わる頃には19歳。何歳まで一緒に日記書けるかな?なんて考えて、ちょっとうるうる・・・。

昨夜、娘が「クリスマスの前の日に、クッキーを焼いて、置いておいてみようかな?」と言うのです。ぷぷっ(*^-^*)そして「明日、さむがりやのサンタのDVDをもう一度見て、飲み物何が好きか調べてみよう!」と言いました。
・・・・今、観ていますが、なんとオレンジジュースを飲んでいると言う事で、クッキーとオレンジジュースを置くことに決めました!☆⌒(*^-゜)bこんなクリスマスがあと何年迎えられるのかな。

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メイシーちゃんのしかけえほん~プレゼントに最適な絵本です!


投稿者 唐土かほる

メイシーちゃんのおうち―くみたてあそびえほん    メイシーちゃんしかけえほんシリーズ
メイシーちゃんのおうち―くみたてあそびえほん メイシーちゃんしかけえほんシリーズ

これはすごい絵本です!


絵本というか、ドールハウスというか・・・。一目見た時から親の私の方がぞっこんになってしまったほど。


絵本を開くと「ダイニングルーム」と「バスルーム」と「ベッドルーム」のあるメイシーちゃんのおうちが飛び出します。ちゃーんとメイシーちゃんの紙のお人形も入っていて、あちこちのお部屋で遊べます。着せ替えもついていて、夜はベッドルームの窓の外が夜空になり、朝もちゃんとやってきます。


引き出しがあいたり、戸棚があいたりして、あちこちに細かい仕掛け付き。目覚まし時計やパンダのお人形、ご馳走がのったプレート、カップ、シャンプーや石鹸などなど・・・小物も充実しています。しかもどの部屋も小物も可愛い~。目の前にひろがる外国のおうちです。こうやって書いていてもワクワクしてくる気持ち・・・わかります?

このサイトのオーナーである村山らむねさんが、関西に遊びにいらした時に我が家の双子にプレゼントしてくれました。実は、双子の出産祝いに他の方から同じものを1冊いただいていたのですが、双子がある程度成長するまで大事にとっておいたのです。そして、3歳を過ぎた頃から「そろそろ遊ばせてあげようかなぁ・・・」と思ったものの、何しろ我が家は双子。1冊の絵本を取り合いしてビリビリに破いてしまったらどうしましょう、と悩んでいたところに、らむねさんからもう1冊、タイムリーなプレゼントが。


2冊そろったところで、双子にドーンとプレゼントしました。


絵本を開くとおうちが・・・!!!二人とも目を丸くしていました。それからこの絵本で遊ぶときはいつも2軒のメイシーちゃんのおうちが建ち並び、お互いの部屋を訪問して遊んだりしています。


人気の絵本のようで、よっぽど小さい本屋さんじゃない限り、絵本コーナーには大抵並んでいます。もちろんアマゾンでも 購入可能。(1500円以上なので1冊でも送料無料です)


たたむとちょっと厚めの絵本になるので、収納場所にも困りません。我が家も本棚に絵本として2冊一緒に並べています。


らむねさんからプレゼントしていただいてから、私も他のお友達に2回プレゼントしたのですが、皆さん、ビックリ&おおうけしてくれました。


これからの季節、知り合いのお子さんへのクリスマスプレゼントに最適です。おもちゃでも絵本でもない、不思議なプレゼント。 子供たちの夢が無限に広がるプレゼントです。


大人にも子供の時のワクワク感を思い出させてくれますよ。

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2004年11月24日

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった


投稿者 常山あかね

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

先日、子供が小学校の図書室から借りてきたのがこの本。今、クラスでも人気のある本らしい。なるほど、大人が読んでも、つい夢中になってしまう。内容は、他人の目ばかり気にして生きている女の子が、ある日、頭のてっぺんから足の先までカラフルなしましまもようの体になってしまうという奇想天外な話。
それから、クラスの誰かがが「水玉!」といえば全身水玉もようになったり、見たもの、言われたものに影響されて、どんどん七変化。でも最後には、本当の自分を取り戻すのだが・・・。
教訓的な話なのに、カラフルでリアル、かつなんともいえないアーティスティックな絵のインパクトのおかげで、思わず笑ったり、怖くなったり。この本で読んで、私は、自分の少女時代を思い出した。

中学生の頃、ある地方都市に転校して、言葉やその他様々な違いからいじめられた私は、まったく自分の意見を言わない子になってしまった。その後も、とにかく少しでも目立たないようみんなと同じようにふるまい、それが、子供なりに、生きていく処世術だと思っていた。そして、自分ではそんな作戦がそこそこに成功していると思っていたのだ。

でも、大学に入って、あるクラスメートに「あなたって、本当はとても変わった人なのに、フツーに見せよう、フツーに見せようといつもしていて、滑稽だよ」と言われたことがあった。その人は、見るからに我が道を行くという風情の人で、ちょっと憧れていただけに、ショックだった。まるで、「人間失格」の主人公が、まさかと思っていた友人に「ワザ。ワザ」と道化を見破られたときのように。

今ではすっかり大人になった私は、はたからみれば、それこそ我が道を行くタイプに見えるらしい。でも、自分が自分らしくなれたのは、ここ数年だと思う。

我が家では、毎年クリスマスプレゼントは、子供が希望するものをサンタさんが届けてくれることになっているが、いかにも流行のおもちゃ(ポケモンカード、遊戯王カード、ベイブレードなど)は、翌年には、もう、いらなくなってしまったことも多い。

そんな時は、親からのクリスマスプレゼントということで、こういうユニークな絵本も、1冊プレゼントしてみてはいかがでしょう。本を通じて、自分の人生の体験談を聞かせてあげることが、何よりの子供へのプレゼントかもしれませんね。

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2004年10月31日

かさぶたくん


投稿者 唐土かほる

【子供の教育について考えること(8)】

かさぶたくん かがくのとも傑作集

「とりたいなあ とりたいなあ かさぶた とりたいなあ 」で始まるこの絵本、子供の心理をズバリついています。だって「やぎゅう げんいちろう」さんの絵本なんですもの。私はこの人の絵も文字も、そして何より子供のような視点が大好き!


うちの双子の一人はかさぶたができると必ずめくってしまい、傷あとが残ることが多くて困っていました。「取ったらだめ!」と何度も言って聞かせるのですが、ついついやってしまうようです。かさぶたをめくっているところを発見して「こらっ!」と叱ると照れたように笑うので悪いこととはわかっているみたい。どうしたものか、と思っていたところに見つけたのがこの絵本。

いきなり3ページ目に大きな赤い手描き文字で「あっ、かさぶたとっちゃだめよ!!」と書かれています。ものすごいインパクト。そのあとはいろんな子供のかさぶた自慢(?)が書かれていて、かさぶたって何でできてるの?と続きます。「血?」「紙?」「傷のうん○?」「かりんとうみたいだから食べられる?」ときて「ぼく食べたことある」なんて子供がでてきます。このあたりでうちの双子はもうすっかり「かさぶたワールド」にひきこまれていました。乗り出して聞いていましたから。


答えは「血が固まったもの」。そのあとは「けっしょうばん」とか「フィブリン」とかの言葉が出てきて4才の双子はちょっとひきぎみになっていましたが、すりむいて皮膚がやぶれて、血が出てきて、血がかたまって「かさぶたくん」ができてきて傷口をしっかり守ってくれる展開に再度ひきこまれます。


ラストは「かさぶたがなくなってちょっとさびしい・・・またできるかな」と締めくくられます。読んであげていて、かさぶたって子供の頃はしょっちゅうできてたなあ・・・と自分が子供だった頃のことを思い出しました。私もかさぶたをめくって血がでてきてあせったり、すこーしずつ加減しながらはがしてみたり、かさぶたがとれた後の皮膚はちょっと他の部分と違うことに気づいたりしたもんです。


かさぶたをはがさないように教育することも大事かも知れないけど、自分で自分の身体のことを体感していくことも大切なことだと気づきました。かさぶたは傷のバンソウコウとわかっていながらめくってしまうのは大目にみましょうか。


これからまだまだ「かさぶたくん」とつきあっていく、やんちゃざかりのお子さんにおすすめの1冊です。


【今日のもう1冊】
おへそのひみつ かがくのとも傑作集
同じく、やぎゅう げんいちろうさんの『おへそのひみつ』。子供って自分のおへそもよくさわっていますよね。おへそって何?って不思議に思っているかも。そんな疑問に答える1冊です。お母さんのおなかの中にいた時は大切な命綱だったおへそ。そんなことを教えてくれます。

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2004年10月21日

ちいちゃんのかげおくり


投稿者 湯河原こむぎ

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ちいちゃんのかげおくり
娘の授業参観に行きました。休み時間に廊下に出て見ると「学年文庫」がテーブルの上に出してありました。その中に、この「ちいちゃんのかげおくり」と言う本があり、小さい頃「ちいちゃん」と呼ばれていた私は、なんとなくそこに目が行き、この表紙の女の子のなんとも言えない淋しそうな表情にひきつけられて、本を開いてみました。

内容は、日本が戦争をしていた頃の事。おとうさんが出征する前の日に、家族4人で「かげおくり」という遊びをします。お天気のいい日に、まず自分たちの影をじっと見て、10数えて、それからすぐに空を見ると、自分たちの影が空に映って見えるという遊び。家族四人の「かげおくり」は、その日の記念写真のようでした。そしておとうさんは戦争に行きました。その後、空襲があり、おかあさんともおにいちゃんともはぐれ、ちいちゃんは一人になってしまいます。そして最後は一人で「かげおくり」をし、亡くなります・・・。

すごく悲しくて、学校だと言うのに、廊下で涙がポロポロ出てきてしまいました。(授業参観の日に廊下で涙を流しているなんて、かなり怪しい人だよね・・・)

家に帰って、娘に「宿題は?」と聞くと「ちいちゃんのかげおくりを読んで、感じた事を書いて行くの。」との事でした。このお話は、三年の国語の教科書に載っていて、今日から、その単元に入ったようでした。まずは、音読させました。戦争の事など何もしらない娘は淡々と最後まで読みました。私は、さっき自分で一度読んだのに、またまた涙が出ました。「おかあさん、どうして泣いてるの?」と娘が不思議そうに言うので「戦争すると、こんな小さい子までひとりぼっちになって死んでしまうんだよ。さくらは悲しくないの?じゃあ、もう一度、『ちいちゃん』のところを『さくら』に変えて読んでごらん。」と言い、読ませました。

もちろん、私たちも戦争は知りませんが、母(昭和14年生まれ)から「妹をおぶって防空壕に逃げ込んだんだよー。」なんて話を聞かされた事があります。私の娘の年代だと、戦争の話など、まるっきり、一度も聞いた事がない子の方が多いかもしれません。戦争のことなど知らなくていいのかもしれません。でもでも、教えなくてはいけない事の一つだと思います。「みんなが不幸になる戦争を、二度としてはいけないのだ」と。
火垂(ほた)るの墓

かつて「火垂るの墓」を見た時、4歳くらいだった娘は(死体がごろごろと穴に落とされるシーンで)途中で部屋を出て行ってしまいました。私も、途中で何度も見るのをやめようと思いましたが、もしかして、最後は幸せになれるかもしれない・・・と思って最後まで見ました。でも、まったく救いはありませんでした。それ以来、二度と「火垂るの墓」は見ないと心に決めています。一度見ただけで、忘れる事の出来ないほどの衝撃を受けたので、私には一度で充分です。今でも「火垂るの墓」と聞いただけで、ツタヤで「火垂るの墓」のパッケージを見ただけで、また思い出して泣けてくるほどです。(泣き虫すぎ)友達のお子さんが行っている保育園では、毎年、八月に必ず「火垂るの墓」を見るのだそうです。私にとって、それは「拷問」ですが、子どもたちには必要な事かもしれません。

戦争をしていた時代「ちいちゃん」や「節ちゃん」だけじゃなくて、数え切れないほどの小さな子がなくなった事を、絶対に忘れないようにしたいと思いました。三年生のみんなが、このお話を読んで、何かを感じ取ってくれるといいなと、心から思いました。

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2004年10月04日

すてきな三にんぐみ


投稿者 常山あかね

sanningumi.jpgすてきな三にんぐみ改訂版 ( 著者: トミー・ウンゲラー / 今江祥智 | 出版社: 偕成社 )

今、3才の子供の一番のお気に入りの絵本は、トミー=アンゲラー作/今江祥智訳の「すてきな三にんぐみ」だ。保育園で読み聞かせしてもらって以来、大のお気に入り。すべてのページを暗唱してしまったほどの、ただならぬ熱の入れようだ。
「くろマントに、くろいぼうしのこわーい3人組のどろぼうの話」とあって、全体的に夜の暗~い絵ばかり。おどしの道具の真っ赤なおおまさかりが、赤々と印象的だ。
一見子供に好まれそうにないこの本だが、なぜ子供に大人気なのだろう。

それは、絵も、文も、本物だからだと思う。絵本なのに、ことさら子供向けに作られたのではない、色彩豊かで独創的な絵。文章も、テンポよく暗誦できる上、「おどしのどうぐ」「すみをながしたようなよる」など、難しい表現も使われていて、とびきり詩的である。子供は、大人が思っている以上に、感性豊か。本物に触れると、スポンジのようにどんどん吸収していく。ああ、そうえいば、最近では、毎日、鍵盤の貴公子=マキシムのピアノの早弾きを聴いて、夢中になって踊り狂って(?)いる。
とにかく「いいものはイイ!」んだなぁ。

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2004年10月03日

ぐりとぐらが教えてくれること


投稿者 唐土かほる

【子供の教育について考えること(3)】

ぐりとぐらこどものとも傑作集

私が生まれた年に同じく誕生した「ぐりとぐら」の絵本。中川 李枝子 さん作、山脇 百合子 さん挿絵のあまりに有名なこの絵本は今なお多くの方から愛されています。


同じ年に生まれながら、私がこの絵本と出会ったのは我が家に双子が生まれてから。それまで題名だけは知っていたのですが手にとってみたことがなく、野ネズミのぐりとぐらも双子と知って(ネズミなので双子どころか・・・ですが(^^;))興味を持ち、シリーズ最初の1冊を買ってみました。以来、すっかりはまってしまい、シリーズの絵本を次々に購入しています。


ぐりとぐらは赤い屋根の小さなおうちに暮らしていて、二人(二匹?)ともお料理が大好き。自分たちでどんぐりを拾ったり、畑で野菜を作ったりしておいしい料理を作ります。おうちの中もドライフラワーを作っていたり球根を育てていたり、季節季節で素敵に飾られ素朴な生活を楽しんでいる様子がうかがえます。

そう、この「生活をしている」という雰囲気が伝わってくるというのがこのシリーズの最大の特徴だと思います。少なくとも私はぐりとぐらの生活ぶりにはまっています。


このシリーズに影響されて、私は双子たちの添い寝話に「森のおうちのお話」というのを作ってあげています。ぐりとぐらと同じ森に住む双子の女の子の話です。こちらもシリーズ物で、小さなおうちで二人だけで住んでいる双子のさーちゃん・まーちゃんがイチゴを詰みに行ってケンカをしたり、シチューの作り方をお隣のクレアおばさんから教えてもらったり、寒い冬の日に暖炉があってあたたかい二人のおうちに森のお友達が続々やってきてみんなでご飯を食べてネンネしたり、ぐりとぐらのおうちで開かれる双子パーティーによばれたり・・・そんなお話です。


自分たちが主役だということと、二人だけで生活するというシチュエーションがたまらないようで、我が家の双子も気に入ってくれています。


本当の生活はもっといろんなことがありますが、「暮らす楽しみ」をぐりとぐらの絵本は教えてくれます。


【今日の1冊】ぐりとぐらこどものとも傑作集
最初に出会ったぐりとぐらシリーズ1冊目。森で大きな卵を見つけ、その卵で大きなふわふわのカステラを作ります。そのカステラのおいしそうなこと。作る楽しみ、食べる楽しみを教えてくれます。

【今日のもう1冊】ぐりとぐらの1ねんかん日本傑作絵本シリーズ
ぐりとぐらの生活ぶりを知るのに最適の1冊。12ヶ月の暮らしを1ヶ月ずつ紹介しています。


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2004年09月29日

ジェインのもうふ


投稿者 常山あかね

ジェインのもうふ―アメリカのどうわ

近所の図書館に行った。子供向けの絵本を見ていると、そこに懐かしい本が。
劇作家アーサー・ミラー作の「ジェインのもうふ」である。私が子供の頃、繰り返し繰り返し読んでいた本だ。本文は白黒なのだが、挿絵の毛布の色だけがふんわりとしたピンク色で、見るからに柔らかそうだったのを覚えている。ピンクの毛布が大のお気に入りでいつも手放せなかったジェインは、いつの日か大きく成長し、その毛布が鳥の巣に使われても、へっちゃらになるという話である。
子供に、「ママの小さい頃お気に入りの絵本だったから、是非読んでね」というと、
「うん、じゃあ、私も、大きくなったら、きっと自分の子供にも紹介するから」と一言。
自分のお気に入りの絵本を子供に伝えていくって、なんだかとても素敵な気分。

残念ながらもう伝えられなくなってしまったけど、黄色いトラが溶けて甘~いバターになってしまうちびくろサンボの話や、いつか世界の昔話全集で読んだ、つぼに入った色とりどりのジャムのなんともおいしそうだったこと・・・。子供にも、たくさんの絵本にまつわる想い出をプレゼントしてあげたい。

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