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今年はインフルエンザの流行も早く始まり、いつも以上に健康管理に気を遣いますね。ただ今、妊娠5ヶ月のワタクシも、日々、風邪対策にいそしんでおります。そんな大げさなことはしていないのですが、「加湿器編」「湯たんぽ編」「ハーブ&食養生編」の3回連続でご紹介しようと思っていますので、皆様のご参考になれば嬉しいです。
まず加湿器。リビングでは電気ストーブ(水を入れるとスチームが出るタイプ)を使っているのでよいとして、問題は寝室。こちらは、デロンギのオイルヒーターなのですが、エアコンやファンヒーターほどではないにせよ、朝起きると、少しのどが痛いような、空気の乾燥を感じます。今までは、ぬれタオルを干したりしていたのですが、万全を期すために、ついに加湿器購入に踏み切りました(大げさ?)。
検討を重ねた結果、我が家が選んだのは、ナショナル ハイブリッド加湿機 FE-KXC05-W[FEKXC05W]。

最初は、外国製やデザイン家電を狙ってました。特に気になっていたのは、Chimney III。ネットでも売っているのですが、やはり実物を確認したくて、表参道ヒルズのお店まで見に行きました。
煙突から薄い蒸気が立ち上る様子はなんとも和みますし、デザインもほんとにおしゃれ! でも、思ったより、ちょっと大きいかな・・・という点と、タイマー機能がない(機能的には実にシンプル)ところが少し気になり、とりあえず他も見てみようと、ヤマギワ・リビナ館へと向かいました。
こちらは、エレクトロラックス、ボネコ、±0、アマダナなどが一同に揃っています。ヒルズの店員さんの説明にも一応納得したものの、家電専門店の意見も聞いてみたい、ということもありました。
ところで、加湿器には大きく分けて3つのタイプがあります。
1)熱い蒸気で加湿する「スチーム式」
2)超音波で蒸気(熱くない)を出す「超音波式」(Chimneyはこのタイプ)
3)空気を水にくぐらせたものを風で送り出す「気化式」(これには、空気を加熱する「加熱気化式」と、加熱しない「気化式」があります)
店員さんの説明によると、「スチーム式」は、蒸気が強すぎて加湿しすぎてしまうこともあるとのこと(たとえば、結露がひどくなったりとか)。また、子どもが小さいので、熱い蒸気が噴き出すこのタイプは、置き場所にも気を遣いそう・・・ということで却下。
次に「超音波式」です。ヤマギワには、ボネコとエレクトロラックスの商品が置いてありました。こちらのメリットは、とにかく音が静か。その点では寝室向きです(ちなみに、スチーム式は水が沸騰する音がしますが、私的には「イヤな音」ではありません)。スチーム式のように、加湿しすぎるということもないようです。ただ、お手入れがちょっと大変そう。エレクトロラックスもボネコも、タンクに水を入れ替えるのはまあ良いとして、タンクに直結している機械の下部にも水がたまるため、こっちも毎日、水を捨てないといけません。しかも、機械本体を移動させて、風呂場に持って行かなければならない! ずぼらな私たち夫婦は「絶対無理だ!」と目を見合わせました。
もうひとつの「気化式」。ヤマギワにあった商品は、一番弱いモードにしても、音がかなりうるさく、とても寝室に置く気にはなれません。
この際、国産もチェックしようか、とヨドバシ・アキバへと足を向けた私たち。「国産だったら、部屋の湿度を感知して自動的にオン・オフする機能とか、タイマーとか、絶対についてるよね~」と言っていたら、いや、ほんとに、いたれりつくせりの機能が、「これでもか!」とばかりについていて、びっくり!
売れ筋は、ナショナル、シャープ、東芝で、その中で、デザインが一番シンプルなナショナルにしました。(私は、家電にパステルカラーが入っているのは嫌いなのです。)あと、「チャイルド・ロック」がついていたのがナショナルだけだったので。ちなみに、機能面や電気代では、外国製とほとんど違いはありませんでした。
使い始めて2週間。使い勝手は、とっても簡単でラク!です。気になるお手入れですが、タンク下部はそこだけ取り外しができるようになっており(こういう、こまめな気配りが、いかにも日本の家電!)、一ヶ月に一度だけ掃除すればよいというお手軽さ。
ただ、音が少し気になります。「ハイブリッド」とあるので、エレクトロラックスやボネコと同じ「超音波式」かと思ったら、「加熱気化式」でした(まぎらわしい!)。外国家電の気化式よりは静かですが、エアコンの音ぐらいはするので、気になる人は気になるかも。
ここで便利なのが、そう、「部屋の湿度を自動的に感知してくれる」おまかせモード。寝る少し前(だいたい、30~40分前)にスイッチオンしておけば、寝る頃には適正湿度になって運転停止するので、音はしません。寝てる間に再スタートしたりはしますが、熟睡してれば大丈夫。音が静かだという「おやすみモード」でもいいのですが、音も点灯するランプの明かりもちょっと気になりますし、加湿力が少し弱い感じがするので、最近は「おまかせモード」にほんと、おまかせ!です。
で、肝心の「朝、起きた時にのどが痛い感じ」はどうなったかというと・・・実は、私はまだ感じます(夫は大丈夫みたい)。なので、首に手ぬぐいを巻いて寝るようにしました。(かなり違います!)息子の園では、ご多分にもれず、風邪でお休みしている子も多いので、時々、息子も咳き込んだりしてるのですが、ひどくならないのは加湿器のおかげもあるかな・・・と思っています。
実は、ちょっとChimneyにも未練があったりするのですが、今後訪れるであろう赤子との怒濤の日々を考えると、「便利が一番!」とも思います。では、次回の「湯たんぽ編」、できるだけ早くアップできるように、がんばります!
朝に「ご飯」を食べるには
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「粗食のすすめ」で有名になった幕内秀夫さんの新刊、思わず「ドキッ」とするタイトルです・・・というのも、うちの息子(4歳児)&夫は、「朝はパンがいい!」とふたりして口を揃えて言うタイプ。たぶん、夫は夜型なので、朝は軽いパンがいい、ということなのでしょうし、息子の方は、「甘いジャムが食べられるから!」が理由だと思います。
でも、食べるのが遅い我が息子、パンにジャムを塗ったりなんだかしてると、ただでさえ遅れがちな朝に、「早く食べなさい」「何やってるの」と小言を言う回数も増えるんですよね・・・親があらかじめ塗ってやればすむ話ですが、私も朝はバタバタしてるので、なかなかそういうこともできず・・・。
ところが、最近、たまたまパンを切らしていたり、お弁当のご飯がなくて朝にご飯を炊いたりすることが何度かあり、朝食にご飯、という日が続いて、気がついたことがありました。
ご飯の方が、息子は早く食べられる! それに、よく食べる!
といっても、普通の白いご飯だったら、そういうことにはならなかったと思います。では、どんなメニューだったかというと・・・
・市販(生協や大地宅配)の焼きおにぎり
おしょうゆ味がしっかりついていて、おいしい!(たぶん、ここが食べてくれるポイント!) それに、サイズが小ぶりなので、子どもでも食べやすい。作るのも簡単(だって、電子レンジで温めるだけ・・・)だし、お味噌汁がなくても平気(おにぎりの味が濃いので、お味噌汁はちょっとくどい)なのもラク。
・おかゆ または 雑炊
残りご飯を使うので、厳密には「おかゆ」じゃありませんが、肌寒くなってきたこの頃は、けっこういいものです。卵を落としておけば、おかずも漬け物程度ですむし、残り野菜を入れれば栄養もアップ。味噌仕立てにしたり、スープの素、トマトジュースなどで洋風にしても。
私自身は、最近、おかゆにごま油をちょっとたらして、お塩を少し入れて、中国風にして食べるのが気に入ってます。ほんとは、揚げワンタンの皮、ザーサイ、ワケギやニラを刻んだもの、あと白身魚の切り身とかあると、ぐっとそれらしくなるんですけど、「ごま油&塩」を入れるだけで、食欲が出てくるから不思議。
・卵かけご飯
幼児にはあんまり生卵はよくない・・・という話を聞いたこともありますが、卵が新鮮な時はやります。普通のおしょうゆより、だし醤油の方が、やっぱりおいしいみたいです。子どもには、ちりめんじゃこや海苔を少しトッピング。あとは、野菜入りのお味噌汁があれば、なお良し。
・海苔巻き
これ、韓国海苔でやると、すごくおいしいです! 時間がなければ具なしでもいいし、ちょっと余裕があれば、タクアンを細切りにしたものを入れて巻くと、食が一層進みます。タクアンも、ごま油でちょっと和えると、ぐっと味が良くなります。お試しください。
夏の間は、朝は暑くて、なかなか「ご飯食べよう!」という気になれないのですが、秋は新米も出回りますし、やっぱりご飯もいいな、と素直に思えます。私はおいしいパンも大好きですが(マオさんがエントリーされていたホットサンドメーカーや柚子さんおすすめのパン焼き機がずーっと気になっています・・・)、この季節だからこそ、「朝の簡単ごはん食」をおすすめしてみました。
2007年09月01日
今どきキャンプは至れり尽くせり!
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この夏休み、子どもの友人家族何組かとキャンプに行きました。軽い登山ならたまに行くのですが、こういうアウトドアは初めて!でも、やってみたら、とっても楽しくて、「なーんだ、心配しなくていいんだ」と、なんだか妙な自信がついてしまいました。
今回訪れたのは、メンバーの実家の地元で一押し!という、きのむらキャンプ場。埼玉県のときがわ町というところにあります。埼玉の地理に詳しくないと、「それ、どこ?」って感じなのですが、すごーく簡単に言ってしまうと、秩父よりはちょっと手前、というと、大体イメージしていただけるでしょうか。都心からは車で90分。都内の渋滞さえ抜ければ、もっと近い!というのが実感でした。
驚いたのは、今どきのキャンプ場って、色々設備が整っていること!
鍋、釜をはじめとする細々とした調理用具のレンタルは100円程度から、炭や薪も現地調達できます。つまり、ほとんど手ぶらで行っても、なんとかなる!ということですね。今回、私たちはバーベキューコンロや炭は持参しましたが、荷物を増やしたくない場合は、レンタルでもまったく問題ないでしょう。そうそう、冷蔵冷凍庫も小さいながらありますので、卵など、翌日までとなるとちょっと鮮度が心配なものも入れておけます。
食器洗い場には、スポンジやタワシ、洗剤も置いてありました。洗面所、トイレもそれなりに清潔(海水浴場なんかより、ずーっときれい!です)だし、コイン式のシャワー棟(100円で4分使えます)もあります。汗でどろどろ、バーベキューの匂いが染みついた身体には、とてもありがたかったです。
私たちは、テントで寝る自信がなかったので、一泊6000円のバンガローを予約しました。ただ、床に薄縁の畳というか、むしろ程度のものが敷いてある程度で、私たち家族はレンタルで敷き毛布を使いましたが、「寝袋は買うべきだったかも・・・」と、ちょっと後悔。でも、虫の心配なんかは、テントに比べると少なかったんじゃないかと思います。(次はテントでもいいかも!?)
木のむらキャンプ場に流れる川は浅瀬で、流れも比較的ゆるめなので、小さな子どもでも、割と安心して遊ばせられます(でも、事故にはくれぐれもご注意を!)大人はバーベキューとビールでまったり、子どもは川で小さな魚を捕ったり、石を拾ったり、虫捕りに精を出したりして、ほんとに楽しい時間を過ごしました。
今回のキャンプで持って行ってよかった!と思ったものは
・カセットコンロ(ちょっとだけお湯をわかしたり、簡単な調理にすごく便利)
・コーヒーメーカー(朝の一杯がおいしい!)
・懐中電灯(夜はまっくら)
・折りたたみ椅子(大人は座りたい)
・割り箸、紙皿、紙コップ(いくらあっても)
・花火用のろうそく
・チャッカマン
それから、これは持って行った方がよかった・・・と思ったものは
・浮き輪(川遊びに)
・着火剤(炭をおこすのは難しい・・・)
おまけの情報(近場のおすすめ!)
・星と緑の創造センター(天文台と宿泊施設があります)
・とき庵(おいしーい手打ち蕎麦!ただし、出てくるまで時間はかかります・・・)
・とうふ工房わたなべ(有名なお豆腐やさん)
他にも、地元野菜の販売所や手打ちそば、うどんの道場などもあり、下手に観光地化されたリゾートなんかより、よっぽど豊かな自然やおいしいものが楽しめるところだなあ、と感激。埼玉の田舎を見直しました!
夏は終わりましたが、秋の芋煮なんかも河原はいいですよね。というわけで、遅まきながら・・・のおすすめでした!
2007年08月04日
世界エスペラント大会が横浜で開催されます!
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エスペラント、って聞いたことがありますか? 簡単に言ってしまうと、世界中の人が使えるようにと作られた国際共通語のことです。
たとえば、今、英語=国際語、ということになっていますが、これって、英語圏に生まれなかった人にとっては、不利な面も多いですよね。構造も発音も違う日本語を母国語とする私たちにとっては特に・・・。でも、エスペラントを学ぶ時、そうした不公平感はかなり少なくなります。
一般的には、エスペラントを学ぶ人たちは世界中で100万人いるそうです。そのエスペラントの国際大会が、8月4日~11日まで、横浜で開催されています。
詳しくは、世界エスペラント大会のサイトをどうぞ。
この世界エスペラント大会は、毎年行われているのですが、世界各国が開催地となるため、前回、日本で開催されたのは1965年。次に日本で大会が行われるまでは数十年待たなければならないでしょう。というわけで、今年がチャンス!です。
催しものは、コンサートやエスペラント講座、ふるさと紹介、三味線講座、ヒロシマから世界に発信、といったものや、子ども向けの人形劇などもあります。4日の夕方には、谷川俊太郎さんがエスペランティストの詩人とコラボレーションする朗読の夕べも行われ、私も、ぜひのぞきに行きたいと思っています。そうそう、託児所もあるみたいですよ。
エスペランティストである私の友人によると、エスペラントをマスターするには、3ヶ月あれば良いそうです。英語以外に、何かもうひとつ外国語を勉強したいなあと常々思っているのですが、エスペラントを学ぶという手もあるわけです。だって、いくつもの言葉を知らなくても、いろいろな国のエスペランティストと交流することで、世界各国の人とコミュニケーションがとれるということですものね。
エスペラントについて、もっと知りたい方は、日本エスペラント学会のサイトを見てみてくださいね。
2007年07月07日
台所の優れもの!白雪ふきん
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実は、私、つい最近まで台ふきんを使っていませんでした。世の中、色々な台ふきんが出回っていて、クリーニングクロスや麻のふきんなどを使ってみたこともあるのですが、こまめに洗濯できずに、いつも臭くなってはゴミ箱行き・・・を繰り返していました。今の時期は特にそうですが、こまめに洗ったり、漂白しないと、すぐ臭くなってしまって、こういうマメな作業が苦手な私は、キッチンペーパーに頼っていたのです。
でも、やっぱりこういう使い捨てが「あたりまえ」になるのは良くない。何かいいふきんはないかなあ・・・と探してみたら、ありました!

蚊帳生地で作られたという白雪ふきんです。
名前の通り、真っ白でシンプルなごく普通の台ふきん、でも、これがすごく優れものなのです。まず、汚れをふいても、さっとゆすげば、雪のような白さもほぼ元通り。だから、一日使っても、薄汚れた感じにならないので、洗濯機に抵抗なく放り込めます。この「洗濯機で他のものと一緒に洗う」というのが、今まで、どうしてもできなかったことなのですが、白雪ふきんは、そのハードルをあっさり取り払ってくれました。流しの洗い桶(そもそも、我が家にない物ですが・・・)で別に洗ったり、漂白をかけたりしなくても、いつもきれい、清潔でいてくれる台ふきん!というわけで、実にラクチン。
もうひとつ、このふきん、ボロボロになって、台ふきんにはちょっと・・・となったら、そのまま雑巾に使える作りになっています。トコトン再利用できる、そんなところもエコですよね・・・って、最近までキッチンペーパーを乱用してた私が言える科白ではありませんが。
もうひとつ、私は、キッチンにあまり色々な色のものを持ち込みたくないので、こういうシンプルな白いふきんは本当に嬉しい! 白雪ふきんのシリーズには柄物もありますが、私は、白いふきんが好きです。でも、これは、人それぞれの好みでしょう。
以前の私のように「キッチンペーパー派」の方、あるいは、今使っている台ふきんに不満がある方、白雪ふきん、試してみてくださいね。お値段も手頃です!
2007年06月16日
ハンバーガーとRV車
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・・・のどちらが環境に悪影響を与えていると思いますか? こういうクイズの答えは「意外な方」と決まっているものですが、そうです、答えはハンバーガー。
国連食糧農業機関によれば、畜産業が排出するCO2は世界全体の18パーセント、車などの交通機関よりも多いというデータ(原文は英語)が出ています。酸性雨の要因となるアンモニアの排出量も全体の64パーセントという高い数字を占めています。その他にも、畜産業や飼料用作物の耕作地は、
・森林破壊や土地の劣化(特にアマゾン原生林)
・水資源や水質の汚染
を引き起こしていると考えられるという報告もされており、これらの調査リポートには「畜産は、現代の深刻な環境問題の最も大きな要因のひとつです」というコメントが添えられています。
こうしたことを考えると、環境に優しい車に乗り換えることも大事ですが、肉を食べるのを控える、あるいはベジタリアンになることも、環境を守るにはとても効果がある方法です。
私自身は、たまたまアメリカで働く機会を得た場所が、バリバリのベジタリアンNPOだったため、「試しにやってみるか」と好奇心で肉を食べない生活に入りました。子どもの頃からお肉が大好きだったのに、肉を食べない日々が続くうち、いつのまにか、その方が心身共に「快適」だと感じるようになり、結局8年間、肉抜き生活を続けています。
「お肉がないと献立を考えるのが大変では?」「野菜ばっかりで満足感があるの?」「栄養は大丈夫?」といった疑問を持たれる方もいるでしょう。ベジタリアンといっても、「野菜食」ではなく「穀物菜食」といった方がイメージが近いと思います。流行りのマクロビオティックなどの玄米菜食も、ベジタリアン的な食事です。バランス良く食べれば、ベジタリアンはとっても健康に良いんですよ。
最近、東京ではベジタリアン・カフェや、ベジタリアン料理本が随分増えてきて、ベジタリアン料理のイメージも変わりつつあると実感しています。たとえば、目黒青葉台にある「カフェ・エイト」というお店は、お肉どころか、魚も乳製品も卵も使わない「ビーガン」料理を出していますが、お肉やお魚が大好きな人でも通いたくなる、お料理もお店の雰囲気も素敵なカフェです。
「カフェ・エイト」は料理本も出しているのですが、お店のおしゃれなメニューを気軽に試せて、おすすめ。最近、2冊目が出ました!

・VEGE BOOK 2
正直、マクロビオティックや精進料理のレシピは、手間がかかって、余裕がない時は辛いこともあるのですが、この本に紹介されているのは、材料も、特に買いに走らなければならないものも少ないですし、手順もシンプル、しかもおいしい!と、本当に有り難い一冊です。たとえば、朝食メニューの中の、バナナとピーナッツバターのサンドイッチなんて、栄養もボリュームもたっぷり、その上簡単で、寝坊した時に大助かりで活用させてもらっています。
食の好みは個人的なものだと思うので、お肉が大好きな人を非難する気持ちはまったくありません。でも、たとえば、月に一度でも、おいしいベジタリアン料理を楽しんでみる、そのきっかけを多くの人に作ってもらえたらいいなと思っています。キャンドルナイト(もうすぐですね!)に、電気を消してロウソクの灯りをともしてみるような感じで、たまにはベジ料理、試してみませんか?
ベジタリアンやベジタリアン料理に興味がある方は、
・NPO法人日本ベジタリアン協会
もチェックしてみてくださいね。
2007年05月25日
歯をくいしばっていませんか?
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先日、ほんとに久しぶりに歯医者さんに行きました。子どもが生まれてからは確実に、いえ、それ以前も、いつ行ったのか思い出せないほど、歯医者さんとご無沙汰していた私。歯についた茶渋はずっと気になっていたし、時々、冷たいものが歯にしみたりするので、「行かなきゃ」とは思っていたのですが・・・子どもの時から虫歯もないため、つい後回しになっていました。
ところが、GW中に原因不明の体調不良に襲われ、微熱が続く他に上の歯茎の両側がズキズキ痛み、「もしかして、虫歯?」と不安に。痛み自体は、鎮痛剤を数日飲んだら治まったのですが、これは歯医者に行け!ということだ、と、重い腰をあげることにしました。診てもらって、なんでもなかったら、安心できるわけだし。
結果はというと・・・「虫歯も歯石もありません。歯茎もきれいですよ」と、歯医者さんに誉められました!最近誉められることも少ないので、なんだか無性に嬉しかったのですが、奥歯の一部が欠けていて、少し歯の柔らかい部分が露出しており、そこは削って、詰め物を入れましょう、ということになりました。
治療をしながら歯医者さんが言うのには、「知覚過敏の人が増えているんですが、歯を無意識のうちにくいしばっていることが原因だったりするんですよ。ストレス社会ですからかねえ」・・・「普通、奥歯は少し浮いた状態でしょう?」と聞かれて、確かにその時はそうだ、と思ったのですが・・・家に帰って、ふと気がつくと、知らず知らず、奥歯をかみしめているのです!私も、立派に「知覚過敏予備軍」だったというわけで、それから、意識的に、歯をくいしばらないよう、気をつけるようになりました。皆さんは、どうでしょうか?歯、くいしばってませんか?
ちなみに、「よく磨けている」と誉められた私ですが、普段の歯磨きは、電動歯ブラシを使っているわけでもなく、歯間ブラシやフロスもなし、ほんとに、歯ブラシでシャカシャカ磨くだけです。しいて言えば、Tom's of Maineという、アメリカの重曹入りの歯磨き粉のおかげかもしれません。実際、これを使うようになって、歯のすっきり感が随分違うと実感しています。お値段はちょっとしますが(日本で買うと700円ぐらいだったかな?)、毎日、ちょっとしか使わないものだし、これで簡単にきれいで丈夫な歯を保てるならいいかな?と私は思っています。Tom's of Maineはミントやジンジャーなどいろいろなフレーバーがあって、輸入雑貨を置いているお店や健康食品店などで売っています。アメリカで買うと安いので、お土産で買ってきてもらってもいいかもしれません。
そうそう、「きれいな歯」と言えば、茶渋が気になっていた前歯も、歯医者さんで5分もかからずにクリーニングしてもらえました。気分爽快!です。
2007年05月11日
チョウバエ絶滅大作戦
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昨年の秋頃から、我が家の浴室に小さなハエが出始めました。最初は、「掃除も行き届かないし、虫がわいちゃったかな」と軽く見て、見つける度に手でぺちんとつぶしてやっつけていたのですが、それがほとんど毎日、しかも、浴室をのぞくといつも4,5匹いる・・・虫のわりには、けっこう動きが鈍いので、見つけたら退治するのは簡単なのですが、「殺生」も度重なると気分が悪いもの。
ハエとの闘いが半年続いたところで(そんなに続けるな!)、ついに夫が業を煮やして、ネットで調べたところ、我が家に発生しているのは「チョウバエ」という虫(実は「ハエ」じゃなくて蚊の仲間なんですって)だとわかりました。詳しくは、こちらを。
直接の害はないらしいですが、やっぱりお風呂に入る時に虫がいるのはイヤですよね。これだけ大量発生しているということは、どこかに卵が産み付けられているのだろうと、まず、浴槽の排水口に、漂白剤と熱湯を流し込んでみました。続いて、浴室床の排水口にも。ところが、ほとんど効果はありません。これはもう、徹底的に浴室掃除をするしかないということに。
でも、チョウバエ退治には、ユニットバスも外して掃除をしないといけないらしいとわかりました。素人では、とても無理です。いさぎよくプロにお願いすることにきめて、ネットで探してみましたが、ハウスクリーニングの業者はたくさんあっても、ユニットバスを外してまでの掃除をしてくれるところは意外と少なく、結局、我が家はこちらに頼むことにしました。
恥ずかしながら、ヘドロがたまったシャンプー置き場の下の隙間やドロドロの排水口など、汚いところが山ほどある我が家の浴室、いくらプロとはいえ、他人にお掃除してもらうのには、申し訳なさでいっぱいです・・・。お掃除の人は複数来るのだろうと思っていたら、たったひとりで、午後2時から始まったお掃除は夕方5時頃終了。さすがプロの仕事、どこもかしこも、ツルツルのぴっかぴかになりました。浴室がキレイだとこんなに気持ちいいんだ、と改めて実感。ただ、普段は重曹などで掃除しているため、塩素系洗剤のきつい臭いが3~4日、取れなかったのが、ちょっと気になりましたが・・・。
で、肝心のチョウバエですが、お掃除の人によると、卵や蛹は見あたらなかったとのこと。「いったいどこに潜んでいたのだろう」と思いながらも、お掃除を頼んでから2日ぐらいは出てきませんでした。やった~!と喜んでいたら、3日目に2匹発見!その後、2日おきぐらいに、1~3匹の割合で出没し、こまめに殺していたら、2週間後ぐらいには、ようやく出てこなくなりました。これで、とりあえずは一安心です。
チョウバエのことがなかったら、思い切ってプロにお掃除を頼むこともなかったと思いますが、実際にお願いしてみると、実にキレイになるもので、1~2年に一度ぐらいはプロの助けを借りるという選択肢もありかな?と思いました。お値段は、ユニットバスのクリーニングも含めて2万1000円でした。
ちなみに、チョウバエについては、こんな本も出ています。最近大量発生しているらしいので、ご参考になれば!
2007年04月14日
外国語の水曜日
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皆さん、4月から新しく始めたこと、何かありますか?私は毎年、4月と10月に、NHK語学講座のテキストをついつい買ってしまいます。正直言って、最初の月でほぼ挫折することが多いのですが、知らない言葉に触れるのって、純粋に楽しいですよね。
今は、「英語ぐらいできなきゃ」とか「いやいや、これからは中国語の時代だ」とか、何かと語学学習にプレッシャーがかかるご時世ですが、よっぽど好きか、あるいはせっぱ詰まった状況下になければ、外国語の上達はおぼつきません。だって、普通に暮らしていれば、外国語を使う機会なんて、ほとんどないし、使わなきゃ、うまくなるのは難しい。
それでも、やっぱり外国語に手を出そうとするのは、その言葉を知ることによって、自分の内なる世界がぐーんと広がる快感があるから。映画だって、字幕と生の科白を聞くのとでは、全然、ニュアンスが違ったりするでしょう?日本語にない感覚や文脈を、外国語を通して、のぞき見ることができる。それが、おもしろいんだと思います。もちろん、上手になればなるほど、世界の幅もより広がっていくはずです。「●●語ができれば仕事に有利」とか、そういう損得を超えて、自分の中が豊かになっていく、そこが外国語学習の醍醐味なのではないか・・・と。
なんて、えらそーに書きましたが、これは基本的には外国語の水曜日―学習法としての言語学入門という本の受け売りです。サブタイトルは固そうですが、ユーモアにあふれ、著者・黒田龍之助先生(元NHKロシア語講座講師)の研究室に出入りする語学愛好者(主に学生)のおもしろエピソード満載で、とっても楽しい内容。そして、「●日間でペラペラ」なんて魔法みたいな速習法ではなく、外国語の学習に本当に大切なことを、改めて確認させてくれます。
この本を読むと、英語やフランス語、中国語、ドイツ語、あるいはハングルやスペイン語以外に、こんなに豊かな世界を育む外国語がたくさんあるのだなあ、と思わずうっとりするほど(間違って、テキストを買ってしまいそうになるぐらい!)、著者の外国語への愛の深さが伝わってきます。肩の凝らない読み物としても、春からの外国語学習を励ましてくれる一冊としても、おすすめです。
というわけで、この4月から私が始めたのはテレビのロシア語講座。実は、講師の沼野恭子先生とお会いしたことがあり、エレガントで知的な先生の魅力に、すっかり参ってしまったという理由もあるのですが、実際、今のロシアはすごくおもしろいらしいのです。日本には、なかなか情報が入ってこないのですが、文学しかり、音楽やファッションも、刺激的なカルチャー・ムーブメントがわき起こっているんですって。番組では、そんなモスクワの魅力をリアルにレポートしていて(テキストも読み応えあり!)、観ていて楽しいプログラムだと思います。つまりは、ロシア語のエキゾチックな響きを耳にしているだけで満足している私・・・。
偶然にも、テレビ・ロシア語講座の放送日は水曜日(火曜深夜)と、黒田先生の本のタイトルとぴったり。さあ、まずは巻き舌の練習をしなければ!
2007年03月17日
でんきがまちゃんが、やってきた
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でんきがまちゃんとおなべちゃんという絵本があります。「おいしいごはんができたのに だあれも起きてこないよ」と、でんきがまちゃんが、仲良しのおなべちゃんと散歩に出かけるというお話。年期の入ったお釜ばあちゃんと鉄鍋じいちゃんも大活躍する、ご飯とお味噌汁のいい匂いがページから漂ってくるような、楽しい本です。
わが家の息子もこの絵本が大好きなのですが、「うちには、でんきがまちゃんがいないねえ」と言い出しました。そうなのです、私は結婚以来、鍋(ル・クルーゼやフィスラー)でご飯を炊いてきたので、家に電気釜がないのです。
お鍋でご飯を炊くのって、すごく簡単。いろいろな方法があると思いますが、うちでは、「まず強火、鍋のふたから蒸気が出てきたらとろ火にして10分、余裕があれば10分蒸らす」で、はい、出来上がり! 蒸らしがなければ、12,3分でご飯が炊けます。それに、お鍋で炊くご飯はおいしい!んです。
電気釜を置く場所もないし、鍋炊飯もさほど面倒ではないので、気がつけば10年、電気釜なしの生活でした。ところが、「うーん、やっぱり買った方がいいだろうか」と、最近考え始めたのです。
ひとつは、息子が夕方から夜にかけての習い事を始めたこと。夕飯のおかずの支度は出かける前に大体すませておくとしても、ご飯だけは、熱々を食べたければ(先に炊いておいて、おひつに入れておくっていう手もありますが、やっぱり冷やご飯は寂しい・・・)、帰ってきてから火をつけなければいけません。沸騰するまでは、火の側にいないといけないのも、帰宅後のあわただしい時間には、ちょっと負担です。
それから、これはずっと気になっていたことなのですが、鍋だと夫がご飯を炊けないのです。「沸騰するまで」の見極めが彼にとっては難しいらしく、私の留守中にご飯炊きを頼んで出かけた時、何度も失敗・・・ボタンひとつで操作できる電気釜なら、いくら料理が苦手な夫でも、おいしくご飯を炊くことができるでしょう。将来的には息子に、「ご飯炊いておいてね」ということもできます。
もうひとつ、2,3ヶ月前から、洗濯機の予約モードを使って、夜セットしておいて、朝起きたら洗濯物ができているようにしています。費やす手間と時間は同じなのに、朝の忙しい時にバタバタやるのと、夜寝る前にやるのとでは、気持ちの余裕が全然違うことに気づきました。この「予約」を、ご飯炊きでもできたらいいんじゃないか、と思ったのです。
というわけで、電気釜をついに買いました!「ない、ない」と思っていた置き場所も、ホットプレートを無理矢理電子レンジの横につっこむことで(かなり不安定ですが・・・)解決。使ってみたら、実に簡単、便利です!毎日、予約モードが大活躍で、夕飯の支度も、ご飯炊きの手間が省けた分、余裕ができました。
私が買った電気釜は、「通販生活」で読んでずっと気になっていた圧力沸騰炊飯器「かまど味」。お値段は高いですが、鍋で炊くご飯と同じくらいおいしいご飯を食べたかったので、「えいやっ」と決めました。(代わりに、ずっと買いたかった圧力鍋をあきらめました・・・。)発芽玄米機能付きのものもあるのですが、こういうめんどうなことは私はたぶんやらないだろう・・・ということで、安いタイプの方を選びました。
お味の方は、お鍋ご飯と同じくらいおいしいです(ほっ)。特に三分付きや玄米は、お鍋で炊くとどうしてもパラパラした感じになるのですが、「玄米 もちもち」モードを使えば、かなり圧力鍋で炊いた玄米に近づきます。玄米が苦手な夫も、玄米だと言われなければ気づかなかったほどで、息子といえば4杯もおかわり!よかった、よかった。
難点を挙げるとすると、内ふたと外ふたの間にも、けっこう水がたまったり、おねばがついたりするのですが、ここの掃除がしにくいこと。私はキッチンペーパーでたまった水を吸い取り、申し訳程度におねばを吹くぐらいですが、きれい好きの人は、完璧に掃除ができなくて、ストレスがたまるかもしれません。
電気釜なんて、ほとんどの人は使っている家電だと思いますが、買い換えの時のご参考になれば嬉しいです。
2007年03月03日
「暮しの手帖」を知っていますか?
投稿者 fellow
これは あなたの手帖です
いろいろなことが ここには書きつけてある
この中の どれか 一つ二つは
すぐ今日 あなたの暮しに役立ち
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても
やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮し方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮しの手帖です
この「まえがき」は、雑誌「暮しの手帖」の初代編集長・花森安治氏が書いたものです。世代的に、「そういえば、お母さんが読んでいたなあ」という人(私もそのひとり)が多いと思いますが、その「暮しの手帖」が今号からリニューアルされました。
新しい編集長は、なんと、ユニークな品揃えのみならず、移動本屋など画期的な活動で知られるcow booksの松浦弥太郎さん!
この人選だけでも、「暮しの手帖」のセンスは健在だなあ、と思いますが、先日、書店で新しくなった「暮しの手帖」を手にとってみました。
第一印象は、「意外と変わっていないんだな」ということ。表紙のロゴも絵も、今までとは違います。でも、表紙も含めて、全体の雰囲気は、前とほとんど同じです。正直、少し肩すかしをくったような気持ちになりました。
でも、思ったのです。松浦さんは、きっと、「暮しの手帖」をすごく愛している人なんだ、と。だから、意図的に「変えなかった」。
確かに、「暮しの手帖」は、本当にいい雑誌です。創刊以来、この雑誌には自社広告以外の広告はありません。だから、スポンサーの意志とは無関係に、編集部や寄稿家が読者に伝えたいことだけが載っています。今のような、なんでもかんでも広告がらみで、裏読みが必要なことが多いメディアにあっては、この独特のたたずまいは貴重なものです。
だからといって、カタい一方の雑誌ではありません。以前紹介した「すてきなあなたに」のような素敵な大人のエッセイのコーナーもあり、料理をはじめとする、生活をおしゃれに楽しく彩る記事もきちんと載っています。「戦争反対」や「環境破壊」をきまじめに論じる一方で、「でも、私たちの暮らしはそれだけじゃないよね」という部分にも対等の位置が与えられている。ありそうで、なかなかないスタンスだと思います。誌面のデザインも、さりげないところが、すごくしゃれていたりして。沢木耕太郎の映画評論があるなんてところも、贅沢だと思いませんか?
でも、ここしばらく、「暮しの手帖」は、ずっと「辛そう」でした。編集後記でも、読者が減ったこと、ページ数を減らさなければならないこと、値上げをしないとやっていけないこと・・・等の話がしばしば出てきたり、新しい読者を獲得しようとチャレンジする様子はうかがえても、どこか無理が感じられたり・・・。うちの母も、購読をやめて、もう10年ぐらいは経つでしょうか。
松浦さんの「変えたくない」気持ちを感じつつ、それでも少し欲求不満を覚えながらリニューアル号を最後までめくろうとした時、編集後記でふと目にとまった文章がありました。
「暮しの手帖」は隔月刊です。2ヶ月そばにおいてもらい、読まれる雑誌にしたいと思います。
といったようなことが書かれていました。思わず、はっとしました。自分は、2ヶ月かけて、じっくり雑誌を読んだことがあっただろうか・・・と。
時間に追われて日々過ごす中で、「今すぐ知りたい」「今役に立つことを」という情報の読み方ばかりをしてきたように思います。クリックひとつですぐに知りたい情報がわかる、ネットは、まさにそのニーズにぴたりと合うものですよね。でも、「今すぐ」の情報は、すぐに忘れてしまいます。忘れては、「今すぐ」を求め、そしてまた忘れる。たくさんの情報を得てきたはずなのに、自分の中に残っているものは、ほんのわずかしかない。
松浦さんの編集後記で、そんなことを気づかされました。「いつか こころの底ふかく沈んで いつか あなたの暮し方を変えてしまう」そんな情報も、私は知りたい。
「暮しの手帖」のサイトは、こちらです。今号では、「暮しの手帖」ではお馴染みの商品テスト(今回はGPS付き携帯です)、「おいしい味噌汁といろいろおにぎり」「銀行のサービスをテストする」「貧血を甘くみないで」といった目次が並びます。本屋さんでみかけたら、一度、ページをめくってみてくださいね。
2007年02月10日
選挙の年、少子化政策をちゃんとチェック!
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今日(2月10日)の日経新聞東京・首都圏経済のページに、4月の統一地方選をにらんで23区が子育て支援策を充実させつつある、という記事が載っていました。選挙対策だろうがなんだろうが、子育て支援にはもっともっと力を入れて欲しいもの、そのためには、次の選挙で、少子化政策に積極的な政党や議員に、私たちが一票を投じなければなりません。
選挙が近くなると、ポストに政党や議員からのチラシが舞い込むことが多くなります。でも、それぞれのアピールを鵜呑みにすることは禁物。先日、違う政党がまったく異なる事実を書いているチラシを目にする機会がありました。
仮にA党とします。A党は日頃から「少子化対策に積極的に取り組んでいる」とポスターなどでも訴えてます。ところが、B党のチラシを読んだところ、子育て世帯への医療費助成制度の実現に、つい最近までA党が反対していたことがわかりました。もし、B党のチラシを「B党は興味ないから」と捨ててしまっていたら、A党の「少子化に積極的」というイメージを疑うことはなかったでしょう。
また、無所属議員のサイトなどを見ると、区報など「表」の情報だけではわからない、区議会での攻防や区政の問題点が書かれていたりして、投票する時の参考になるのではないかと思います。
政党や議員のチラシからは、他にもいろんなことがわかります。ある議員のチラシは、「私は任期中にこんなことをしました!」と写真入りで紹介しているのですが、たとえば、車の通行が多くて危ない道路にガードレールをつけた、とか、どこそこのコンクリートブロック塀を植木に変えたなど、「こんなことまで!」ということまで含めて、議員に頼めば実現することって意外とあるんだなあ、と感じました。暮らしの中の小さな不満って、もっと地元の議員に訴えていってもいいんですね。
日経の記事に戻ると、中学三年までの医療費無料化は、ほとんどの区が2007年度から実施となりつつあるようです。その中でも、港区、世田谷区、北区、台東区は既に中学3年までと枠を広げているのが目立ちますが、港区のような財源に余裕がありそうな区以外のところががんばっている点に、本気度を感じませんか?他には、目黒区の「小一プロブレム」対策や理科教育に支援スタッフ、墨田区の放課後の「いきいきスクール」などに興味をそそられます。皆さんがお住まいの区ではどんな子育て支援策が予定されているでしょうか?
ちなみに私が住んでいる区では、次年度からようやく、子どもの医療費助成の拡充が始まります。23区の中でも最後発の部類です。「まったく、やる気ないんだからなあ・・・」というため息も出るのですが、「やる気のない」人を選ぶ方にも責任があるわけですよね。次の選挙では、子育て支援に「本当に」力を入れてくれる人を選びたいと思っています。
2007年01月27日
相撲を見に行こう
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ちょうど一年ぐらい前に、相撲のエントリーを書いた時、予想以上の反響をいただいたのに力を得て、今度は「相撲を見に行きましょう!」のお話です。
なんでもそうだと思いますが、やっぱりテレビと生は全然違います。お相撲さんの身体の大きさ、肌の美しさには、ほんとうに目を見張らされます。「普通の世界」に生きている人たちではないのだなあと・・・。まるで「異世界」ということでいえば、行司さんだってそうですし、呼び出しさんの朗々とした声も、お弁当を運んでくれるお茶屋の出方さんのたたずまい、始まりと終わりに打ち出される太鼓の音なども、相撲見物の楽しみ。歌舞伎や落語など、「和」のエンターテイメントが好きな人なら、そこに身をおくだけでも、絶対におもしろいと思います。
子連れで相撲って、どうなの?という心配もあると思いますが、歌舞伎や落語に比べれば、ずーっと敷居は低いです。
というのは、基本的に、自分の席から出入り自由なので、子どもが飽きてきたな~という時には、ちょっと連れ出して、売店をのぞいたり、軽食スタンドでおやつを食べさせたり(番付が下の方のお相撲さんが、コーヒーなど買いに来るのに遭遇することも!)、遠い席だったら、まだ空いている前の方まで行って見せたりすることもできるからです。なつかしの名取り組みを放送している大型モニターもあるので、タイムスリップしてみるのもいいですね。
売店といえば、お土産も、相撲見物ならでは!というグッズがたくさんあります。力士の錦絵絵はがきとか、千社札シール、大相撲トランプ(載っている力士がちょっと前ですが)、びんづけ油なんていうのも。力士の形をしたチョコレートが大小ずらりと箱詰めされている「人形チョコレート」は笑えます。
そうそう、場所中は、ちゃんこ茶屋もオープンしていて、日替わりで、味噌味、塩味などのちゃんこ(1杯200円)を食べさせてくれます。行列するほどの人気なので、スタート時間と場所を確認したら、早めに行くのがおすすめ。でも、取り組みと重なるので、相撲を取るか、ちゃんこを取るか、悩むところ・・・。
ちなみに、チケットの買い方などの詳しい説明は、日本相撲協会のサイトにあります。以前は、特別なつてがないと手に入らなかったようですが、今はぴあやネットでも買えるので、席に空きさえあれば、いつでも相撲見物をすることができます。赤ちゃん連れでなければ、椅子席が手頃でしょう。お値段も安いですし、身体もラク(桟敷って、意外とせせこましくて、膝が疲れるんです)、土俵までの距離も、意外と近いんですよ。国技館では、軽食スタンドや食堂は2Fにあるので、ちょっとぶらぶらするのにも椅子席は手軽です。
お茶屋さんを頼まないと、お弁当などの飲食物は自分で調達しないといけません。でも、売店には、人気力士の名前をつけたお弁当が揃っているので大丈夫。「朝青龍弁当」には羊肉が入っていたり、「高見盛弁当」には、りんご農園が実家という経歴のため、姫りんごの甘煮が添えられているなど、それぞれ工夫が凝らされているので、ご贔屓の力士のお弁当を探してみるのも一興です。また、国技館には、ちゃんこなどのメニューが揃う食堂もありますので、そちらで一休みするのもいいですね。
開門はなんと8時半!その気になれば、18時の終了時まで、一日いられるわけです。9時頃から、入門したての力士の卵たちの取り組みが始まりますが、まだ髷も結えない(髪が十分に伸びていないため)初々しい若者たちの相撲は、それはそれでいいものです。テレビ観戦だと、幕内力士の相撲っぷりに、「弱いねえ」などと言ってしまいがちですが、彼らはみんな、こうやって下の方の番付からキャリアを始めて、ここまで上り詰めることのできたエリートなのだなあと、ついしみじみしたり。
「関取」と呼ばれる、お給料をちゃんともらえるお相撲さんが登場するのは十両からで、化粧まわし(最低でも200万円以上!)をつけた姿が見られる土俵入りも十両、幕内だけ。十両土俵入りは14時30分頃で、この辺りから、場内も一気に華やかさを増してきます。幕内土俵入りは15時50分頃で、できれば、この頃までには席についていたいですね。ぜひご贔屓力士に大きな声援を送りましょう。
館内ではラジオ放送が聞けるので、小型ラジオをひとつ持って行くと、「今の取り組みの解説を聞きたい!」という時に便利です。館内FM(どすこいFM)も放送されていて、NHKとはまた違う雰囲気。ラジオがない場合には、保証金2千円(後で返金されます)を払って、借りることもできます。
この前終わった初場所、5月の夏場所、9月の秋場所は両国国技館、3月の春場所は大阪府立体育館、7月の名古屋場所は愛知県体育館、11月場所は福岡国際センターで行われます。特に、春場所の大阪府立体育館は、花道を引き揚げてきた力士を間近で見られる(あわよくば、背中に触ったりできる)ので、観戦の楽しみもひとしお。北桜(35才とおじさんなのに、がんばっています!)という十両力士は、ファンとハイタッチまでしてくれるサービス精神を発揮しているんですよ。
朝青龍の優勝ばかりが続き、「つまらない」と言われて久しい大相撲界ですが、実は、客足は少しずつ戻ってきています。この前の初場所なんて、休日は満員御礼、平日もかなりお客さんが入っていました。朝青龍の強さにはまだ及ばないものの、イキの良い若手が育ってきて、彼らの熱のこもった相撲に惹かれ始めた人が多いのではないかと思います。これで、一度綱取りに失敗した大関・白鵬が完全復活して横綱になったりしたら、もっと相撲もおもしろくなるし、お客さんも増えることでしょう。これ以上席が取りにくくなる前に、一度足を運ぶことをおすすめします!
2007年01月05日
つらい鼻水にミントガム
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皆様、あけましておめでとうございます。年末年始、お元気でお過ごしでしょうか?
かく言う私、年末は、ほうほうの体で過ごしました。まず、12月初めに、ノロもどき?の症状になりました。それからまもなく、夫が偏頭痛とやはりノロ?という症状に倒れて、その世話(というほど、しちゃいませんが・・・)に追われ、その後、私が風邪をひきました。いつも、風邪程度では病院に行かないですませるのですが、今回、これがなかなか治らなかったのです。
熱は出なかったものの、鼻と咳が止まらない。特に鼻水。ビタミン剤やミントティーやしょうが湯やダイコン飴(ハチミツに大根のしっぽを漬けたもの。我が家では常備しています)でごまかしながら、年末の仕事を片付けていました。そうこうしているうちに、息子が高熱で嘔吐、3~4日家で養生する事態に。具合が悪いので、不機嫌&いつも以上のわがまま坊やに振り回されつつ、気がつくと、2週間以上、鼻水ずるずるで過ごしていた私。
最終的には、年末に休日診療の病院に行って、薬をもらって、やっと快方に向かったのですが、鼻水に悩まされた2週間以上の間に、発見したことがありました。
鼻水を止めるには、ミントガムが効く!
たまたま、らむねさんのこのエントリーを読んで、「もしかして、鼻風邪にもガムっていいかもしれない?」と試してみたところ、驚くほどの効果がありました。もちろん、ガムでは鼻風邪は治りませんが、1分おきにかまなきゃならなかったような鼻水が、15分に1度くらいにティッシュを取り出せばすむ、ぐらいにはおさまるのです。仕事中やコンサートの最中、料理をしている間(味見には支障が出ますが・・・)など、ほんとに重宝しました。
風邪をひいている時って、ただでさえ、のど飴などで糖分の摂取量が多く、口の中が荒れるので、ガムは、シュガーレスのものがおすすめです。特に、ミント系がよく効きます。といっても、ミントの風味がなくなった後、噛み続けていても、それなりに効果はあるので、アゴを動かすこと自体が、なんらかの鼻水ストッパーになっているのかもしれません。
また、クロレッツのような、小粒のタイプは、ひとつでは効き目が薄いので、一度にふたつ噛むのをおすすめします。ただし、半日噛み続けていると、さすがに、次の日、アゴが筋肉痛になりますが・・・。
ミントガムと鼻水の関係は、医学的に証明されているわけではない(と思う)ので、もちろん、誰にでも効く!とは言えませんが、もし、今鼻水に悩まされている方がいらっしゃったら、試してみてくださいね。
最近、健康ネタが多いカトウですが、皆様のご健康とご活躍を祈って、2007年最初のエントリーとさせていただきます。お互い、元気に一年を過ごしましょう!
2006年12月23日
ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック、行ってきました
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本田いくさんのエントリーに背中を押されて、ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックに行ってきました。健診も妊娠以来ご無沙汰、二人目もそろそろ欲しいしマンモグラフィーも受けておきたいと、ずっと思ってはいたのですが、ついつい忙しさに取り紛れて、伸び伸びになっていました。クリニックの地図や連絡先をプリントアウトしたのは、確か夏だったはず・・・いくさん、きっかけを与えてくれて、ありがとう!
予約時間は平日の午前中だったのですが、10時に到着した時、待合室には、既に5~6人の患者さんが待っていました。さすが、人気クリニック。
待合室にはアロマも焚かれ、クリニックのインテリア全体がソフトな雰囲気で、健診前のドキドキした気持ちを和らげてくれます。フリーのお水、お湯(ティーバッグも使えます)があるのも、朝食抜き(血液検査をするので)の身にはありがたいです。血液検査後にどうぞ、と飴の籠も。
受付を済ませたら、「健診の流れ」が書いてあるシートを渡されます。尿検査の後の問診では、お医者さん(女医さん)が白衣を着ていないのが新鮮でした。その後、内診と乳房の触診、現時点でわかる結果の説明と続きます。10年くらい前に行った婦人科では、「内膜症の気がある」と言われていたのですが、今回はきれいな子宮のエコー写真を見せてもらって、安心。白衣でないせいか、お医者さんのお人柄のせいか、質問もしやすく、看護婦さんが次の患者さんの問診票を持って控えているのにもかかわらず、気になることを色々聞いてしまいました。
たとえば、私はお腹にガスがたまりやすく、一度そうなったら、本当に苦しくて、しばらく横になっていないとダメなほどなのですが、先生によると、生理前のホルモンの変化で、腸の働きが弱くなったりして、ガスがたまることもあるそうです。生理前にガスがたまりやすかったかどうかは、まったく意識していなかったので、これから、ちゃんと観察しようと思いました。
その後、体脂肪測定と血液検査があり、メンタルチェックシートの記入もあります。「テレビを観て楽しいですか?」「本当は、几帳面で仕事熱心ですか?」といった質問に、「まったく」「ときどき」「しばしば」「いつも」のどれかに○をつけて、点数を合計するものなのですが、答えに困る質問(たとえば、テレビを観て楽しいかって、番組によりますよね?)も。メンタル面で気になることがフリーで書ける欄があるといいのになあ、と思ったりして。
そして、いよいよマンモグラフィー。ロッカー室でレントゲン用の服(上半身のみ。チェック柄がかわいい)に着替えて、レントゲン室へ。待機スペースには、マンモグラフィーで乳ガン発見、手術したライターさんの体験記事のコピーがあり、思わず読みふけってしまいました。
こちらのエントリーにもレポートがありますが、板のようなもので、乳房をぎゅーっとはさんでレントゲン写真を撮ります。技師さん(も含めて、スタッフの方は全員女性)の説明によると、乳房の組織をきちんと撮るには、どうしてもつぶして平らにする必要があるそうです。私は貧乳なので、それほど痛くはありませんでしたが、胸が豊かだともっと痛いのかな?
健診が終了したのは、11時半頃。10時半の予約だったので、大体1時間ぐらいかかったことになります。ちなみに、私が受けたのは、30代ベーシックコース。保険がきかないので、いいお値段ですが、自分へのプレゼントだと思うことにしました。
健診だけなら近所の病院でも良かったのですが、女性の身体の特徴を考慮した診療をするという、このクリニックに興味があったこと、また、もし大きな病気がみつかった場合、ここを入り口に信頼できる病院に紹介してくれることが大きなメリットだと思ったので、あえて行ってみました。でも、毎年受け続けるには、ちょっと考える金額ではあります。そうそう、3万円以上の健診コースを受けた人には、セラピールームの優待チケット(アロマや鍼灸などが1000~2000円程度割引に)がもらえますよ。
血液検査等の結果は3~4週間後に送られてきます。私の場合、1ポイントだけ数値が高いものがあったのですが、それ以外は異常なしということで、とりあえず安心しました。フリーで働いていると、40才までは、自治体の健康診断も受けられるものが少ないので、今回、ちゃんと診てもらうことができて良かったと思っています。元気な自分も再確認したことだし、来年もがんばらなければ!
2006年12月02日
クリスマスに行きたい本屋さん、教文館
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絵本のお店というと、クレヨンハウスが有名ですが、私がお気に入りのお店は銀座の本屋さん、教文館の6Fにある「ナルニア国」(いい名前でしょう!)です。クレヨンハウスも好きなのですが、混んでいて落ち着かないのが難点。その点、このお店は、土日に行っても、比較的空いていて、ゆったりした空気が流れています。
本の数はもしかしたらクレヨンハウスに比べたら少ないかもしれませんが、いかにも厳選された、といった感じのセレクションです。店内には、本を読むスペースや椅子が随所に配置されています。カードやグッズ(かこさとしなど、絵本作家のかるたやトランプ、マグカップなど)も、見ていて楽しく、つい欲しくなってしまいます。
クリスマスにぴったりの絵本を探せる「ナルニア国」はもちろんですが、教文館には、他にもいくつか、クリスマスだからこそ行きたいお店が入っています。というのも、教文館はキリスト教関係の書店なのです。1Fと2Fは一般書店(銀座には数少なくなってしまった、品揃えがきちんとした本屋さん)ですが、3Fにはキリスト教専門書店、そして4Fには教会グッズを売るお店があります。
クリスマスといえば、もちろんイエス・キリストの誕生日。ケーキやデコレーションやプレゼントも楽しいけれど、ヨーロッパなどで祝われている、宗教儀式としてのクリスマスもまた、荘厳でいいものです。3Fで、クリスマス関係の本を読んでみるのもよし、クリスマス一色の4Fで、ミサ曲などのCDを聞くのもおすすめ。また、9Fのホールでは、本場ドイツのクリスマス市もやっています。クルミ割り人形はじめ、クリスマス気分がもりあがる素敵なクリスマスグッズがいっぱい!
そして、4Fのカフェ教文館は、ちょっと一息入れるのに、ぴったりの場所。実は、教文館ビルは、アントニン・レーモンドが設計した近代建築で、その古き良き雰囲気を、美味しいコーヒーと素朴な焼き菓子と一緒に味わえるのです。大きな窓に面したカウンター席では、銀座の町並みを眺められるというおまけも。子連れでも、「ナルニア国」で買った絵本など読ませれば、意外と大丈夫です。お値段も、銀座なのに良心的(ブレンドで480円)。
いよいよ12月、皆さんに良いクリスマスが訪れますように!
2006年11月25日
5分あったら
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そろそろ年末に向けて、忙しさに拍車がかかる時期。それなのに、子どもや夫が体調を崩したりして(あ、自分もですね)、なかなか、やるべきことがはかどらないのも、この頃です。
To-doリストが山のようにあり、散らかり放題の部屋、かびだらけの浴室なども気になりながら、優先順位の上の方にあることをこなすのに精一杯、でも、ひょんなことで、ちょっとだけ、「何もない」時間ができたりします。たとえば、外出する用があるのに、あと5分だけ間がある、なんて時。
5分早めに出る、というのも、もちろんアリですが、たかが5分でも、できることが結構あります。たとえば、
・葉書を書く(お礼状や、ご無沙汰の友人など)
・同じく、伸び伸びになっていたメールの返事(一言だけでも!)
・デスクライトのほこりをはらう
・パソコンのモニターやキーボードをちょこっとキレイにする
・手のマッサージ
家にいるなら、
・洗面所のシンクの掃除
・台所の床をホウキで掃く
・トイレの座面を拭く
・観葉植物の水やり(数が3つ以内の場合)
などでしょうか。日頃、目について気になっていたこと(洗面所の汚れとか)や、ずっと気になっていたこと(メールの返事など)を、ひとつでも片付けられると、それだけで、肩の荷が少し下りたような気持ちになれます。
けれども、慌ただしいこの時期だからこそ、おすすめしたいことがあります。それは、瞑想。
瞑想、と言っても、何も難しいことをするわけでなく、私の場合、座って目を閉じて、静かに呼吸するだけのことです。それだけのことでも、5分経ったら、ほんとにリフレッシュします。「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とざわついていた心がすっとリセットされて、頭もスッキリ。後の仕事が、俄然はかどるんです。
ちなみに、瞑想(と言えないレベルですが)する時に私が気をつけていることは、
・できるだけ静かな環境をつくる(会社だったら、トイレの個室?)
・姿勢良く座れる椅子に座る
・呼吸は鼻呼吸
・いいイメージ(今まで自分が見た中で「きれいだな」と思った景色など)を思い浮かべながら、呼吸に意識を集中する
といったところでしょうか。電車やバスの中は、静かとは言えませんが、寝てるふりして瞑想するという手もあります。立ったままでも、できますね。
可能であれば、タイマーをセットして、5分経ったらパッとやめられるようにするとうまく切り替えられますが、それが無理だったら、100まで呼吸を数えるなどでも良いと思います。
忙しい中でも、ほんの少し、自分を取り戻す時間を作って、この年末を乗り切っていきましょうね。
2006年11月11日
来年の手帳、買いました!
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そろそろ、来年の手帳を買う時期ですね。手帳については、毎年試行錯誤を繰り返していて、一昨年はユニセフの手帳、そして昨年はe-womanのアクションプランナーを早々と入手したのですが、今年は、また違う手帳です。
白状すると、去年は、結局の所、アクションプランナーを使いこなせませんでした。まず、私にとってはサイズが少々大きすぎて普段持ち歩くには不便だったこと、それから、こまめに予定を手帳に埋めていくことが私にはできなかったのです。「やりたいことを実現する」ためには、その作業が大事なのだとわかってはいても、書き込むべきスケジュールや「やることリスト」を選別するところから始めなければならず(だって、「どうしても、今日はトイレ掃除をしなければ!」というのを手帳に書くというのも・・・)、その作業自体が面倒になってしまった、それに、まだまだ子どもに振り回される時間が大半の私には細かい時間設定が無理だった、ということがあります。ミリオネーゼへの道は遠し・・・。
で、去年、実際に使ったのは、Mark'scheduleのplanning journalです。中身は能率手帳に近く、1週間の見開きで、左が日にち(横書きで予定を自由に入れる)、右がフリースペースになっています。能率手帳でも良かったんですが、やっぱり、少しはおしゃれなものを持ち歩きたかったので、これにしました。フレキシブルに予定を動かせた方が良い今の私には、こういうタイプの手帳の方が合っているようです。表紙には、ちょっとしたメモやカードをはさめるポケットもあり、これも便利。来年の分も、この前、ソニプラで早々と購入しました。
もうひとつ、これもいいかも?と思ったのが、今発売中のREAL SIMPLEの付録の手帳。こちらも、かなり「ゆるめ」のスケジュール書き込みで、見開き1週間のそれぞれの日にち、週ごとに分かれてTo-doリストを記入できるようになっています。それとは別にMemoというコーナーが大きめに取ってあるのも、使い勝手がよさそう。「付録」を持ち歩くのに抵抗がないというと嘘になりますが、ちょっと試してみたいとも思っています。表紙の赤い色もキレイで上品ですし。
ふたつの手帳を前にして、あと欲を言えば、月間スケジュールのページのところに、「その月のやること」を書くスペースがもっとあるといいのに・・・と思います。この月のこの週にこれをやりたい、というのが、私の場合、けっこうあり、それは、月間スケジュールでぱっと見渡したいのです。
というわけで、来年、めでたく(?)手帳遍歴を終わらせられるかどうかは、まだ未定。皆さんの手帳についても、ぜひ教えてくださいね。
2006年10月28日
我が子を留学させたいですか?
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「英語ぐらいは、できるようになってほしい」「国際的な視野を身につけて欲しい」そんな願いを我が子に持つ人は、少なくないと思います。子どもが小さいうちは、英語教室に通わせるという方法ぐらいしか選択肢はありませんが、成長すれば、「留学も、いいのでは?」となってくるでしょう。
間違いだらけの海外留学は、「我が子に留学させてみたい」と夢見る親御さんたちに、読んでいただきたい一冊です。実は、私が編集のお手伝いをした本なのですが、それを差し引いても、ぜひ皆さんに紹介したい内容のものなので、あえてエントリーさせていただきました。
留学本は、世の中にたくさん出ていますが、この本には、今までになかった特徴があります。それは、「留学の成功は、親子関係にある」とうたっていること。
「留学と親子関係になんの関係があるの?」と思った方、もしかしたら、「留学させれば、後は留学先に任せれば大丈夫。そのために、高いお金を払っているんだから」と考えていませんか?「留学したら、一年に一度、会えるかどうかなのに、親子関係だなんて言われても・・・」と、とまどう人もいるでしょう。
この本の著者、粂原京美さんは、留学コンサルタントとして、18年のキャリアを持つ方なのですが、最近、首をかしげるような相談者が増えていると言います。カウンセリングで子どもには喋らせず自分ばかり話す親、子どもの将来を勝手に決める親、不登校などで体裁が悪いからとにかく海外へ、と自分の見栄ばかり優先する親、子どもに言われるまま、留学先に高額の小遣いを振り込む親・・・そして、せっかく高いお金と膨大な時間を費やして留学させたのに、思うような成果が得られない(たとえば、英語力がほとんど身につかなかったなど)のは、たいてい、このような、親子関係にどこか問題がみられる子どもたちだそうです。
本書は、親子関係がなぜ留学と関わりがあるのか、豊富なエピソードを紹介しながら、わかりやすく説明しつつ、「では、どうすれば?」という問いにも、具体例を挙げて答えてくれます。「私は、そんな困った親じゃないわ」という人でも、留学先の選び方、寮とホームステイの違い、留学先でのトラブル対処法など、我が子に留学させたいと思うなら知りたい基本情報がしっかり押さえてあるので、参考にしてみてください。
たとえば、「年間300万円しか(「しか」ですよ!)授業料が出せないのなら、イギリス留学は無理」とか、「英語とフランス語(あるいはドイツ語)を習得できる留学先として人気のスイスは、クラスメイトが大富豪やロイヤルファミリーが多く、おつきあいが大変」なんて読むと、「憧れ」や「なんとかなるさ」だけで、留学は考えてはいけないのだなあ、と実感します。
最近増えているという、低年齢児のサマースクールや親子留学などについても、本書はその問題点と共に、「失敗しない」ためのアドバイスをしっかりとしてくれています。実は、私も海外のサマースクールっていいかも・・・と、ちょっと考えているので、このあたりはとても勉強になりました。そうそう、一年間、船で世界一周する学校なんていうのも紹介されているのですが、こういうスケールの大きさは、なかなか日本の学校には望めないものですよね。
著者の粂原さんは、「落第しても、退学になっても、親から自立するということができれば、その留学は『成功』なのだ」と述べています。「留学」についての本ですが、何をもってして子どもは自立するのか、読みながら、思わずハッとさせられます。「留学」に興味のある方にも、「親子関係」に悩む方にも、色々な読み方ができる一冊だと思います。書店等でみかけたら、どうぞ手に取ってみてくださいね。
2006年10月07日
起き抜けの一杯で体調を整える
投稿者 fellow
季節の変わり目、風邪をひいている方も多いのではないかと思います。ついこの前まで、TシャツでOKだったのに、ここ数日で、急に足もとが冷え冷えするようになってきました。
というわけで、最近、風邪予防も兼ねて、梅醤番茶を飲むようになりました。いつも、「風邪ひきそう、やばい!」という時に飲むと、なんとかひどくならずにすむので、我が家に常備しているのです。今までと違うのは、朝の起き抜けに飲んでいたコーヒーをやめて、梅醤番茶にしたこと。
梅醤番茶は、梅肉エキスと醤油で出来ているので、「お茶」というより「お吸い物」に近い味(おいしいですよ!)ですが、私の実感としては、コーヒー以上に、眠気がシャキッと覚めます。体も温まり、やる気が出ます。こちらのサイトによると、貧血や疲労回復、二日酔いにも良いそうです。
梅干しとお醤油、ショウガがあれば自分でも作れますが、エキスを使った方が断然ラクです。ティースプーン1~2杯に湯飲み一杯の番茶(マクロビオティックのレシピでは三年番茶ですが、私はほうじ茶。朝は、もっぱらお湯です。あ、「番茶」じゃなくなっちゃいますね・・・)を注げば、できあがり。お値段はだいたい、2000円前後。自然食品店やこちらで手に入ります。
子どもには、4~5倍に薄めたものを飲ませるとよいそうですが、わざわざ薄めるのも面倒なので、私は自分の飲み残しを、起きてきた息子に一口、二口程度飲ませます(ずぼら!)。
梅醤番茶は、空腹時に飲むと効果があるということで、知らずにそうしていたのですが、その意味でも、「起き抜けの一杯」は合理的みたいです。
これからの季節の風邪予防に、「最近、疲れがとれなくて・・・」という方、朝の梅醤番茶、試してみてくださいね。
2006年09月23日
電話の悩み
投稿者 fellow
突然ですが、SOHOで働いている皆さん、電話って、どうしてらっしゃいますか?
我が家では、最近、電話のトラブルが続いています。まず、電話の子機が壊れました。(息子が、ガンガン落としたせいではないかと・・・。)修理に1万円かかると言われ、それだったら新しいのを買った方が、と、家電量販店をチェックしに行って、がっかり。
欲しいと思う電話が、ひとつもありませんでした。
具体的には、どんな電話がいいのかというと、
1.普通紙ファックス兼用
2.デザインがシンプル。色は白かアイボリー
このふたつが譲れない条件なのですが、たったこれだけなのに、合う電話がないのです。
難点は、デザインです。全部すっきりと一色でまとめた方が絶対きれいなのに、変なパステルカラーをポイントに使って台無しにしたり、デザインはおしゃれだけどメタリックだったり、どれも、何かがずれています。
あともうひとつ、できれば、という条件は、「操作が簡単」というものなのですが、これもほとんどがNG。確かに、前に電話を買った時より、「迷惑電話撃退モード」とか、便利な機能が増えています。でも、機能が多すぎて、ボタンがごちゃごちゃしているし、かえって、必要な機能を使うのに、混乱してわからなくなってしまいます・・・これって、まるで老人の科白?
でも、本当に必要な機能って、電話、ファックス、留守電、あと電話番号のメモリ機能ぐらいじゃないかと思うのです。呼び出し音だって、普通のが1個あれば十分なのに、何で鳥のさえずりとかあるのか理解に苦しみます。(好きな人、ごめんなさい。)ついでに言うと、親機の受話器がそのまま子機(そういうタイプもいくつかありますが)だといいのに、少ないですよね。そんなに広い家でなければ、子機は必要はないと思うのですが。
というわけで、今使っている無印良品の電話を、子機を直して、そのまま使おうか・・・という方向になりつつあります。無印の今出ているモデルの子機だけ買うっていう手もありますが、機種が違うとややこしそうだし、それに何よりお値段がいいので、この案は却下。
もうひとつ、今、私の名刺には家の電話番号を載せています。しばらくは、別番号(回線は同じ)を仕事用の番号にしていたのですが、ADSLとかIP電話(最近、話し中になってしまったりとトラブル多し)には対応できないため、電話番号をひとつにし、たまたま、電話を受ける仕事があまりなかったため、そのままにしていたのです。
でも、最近、仕事の電話と家の電話が同じじゃ、やっぱりまずいのでは・・・と思い始めました。携帯しか載せていないフリーの友人もいますが、携帯はやっぱり聞き取りにくかったりするので、あまりメインの電話にはしたくないのです。
ということで、最初の質問に戻るのですが、皆さんは家の電話と仕事の電話、どう使い分けているのかなあ、とすごく興味があります。あと、どんな電話を使っていますか?いいものがあったら、ぜひ教えてください!(特に、海外の電話機って、デザイン良さそうですよね。)
2006年09月09日
Transglobeの素敵な手作り石鹸
投稿者 fellow
我が家は、というより私は、石鹸党です。子どもがいると、ハンドソープやボディソープが簡単でいいなあとも思うのですが、「いやいや、子どもにあんまり便利な生活をさせてはいかん」などと妙にストイックになったりして。といっても、そんなに肩肘はって、石鹸にこだわっているわけではありません。今使っている石鹸が素敵だから使いたい、というだけなんです。
オリーブの石鹸を使ったこともありましたが、匂いが少し渋すぎて、華やいだ気持ちになりたい時は物足りないなあと思っていたら、とっても素敵な石鹸をみつけました。
Transglobeという、手作り石鹸のネットショップで売っている石鹸です。自然派、手作りを売り物にしている石鹸は多いけれど、この石鹸の特徴のひとつに「動物性のものを一切使っていない」ということがあります。たとえば、ハチミツとかミツロウなど、自然派コスメなどにもよく使われているものを、黒蜜や米ぬかなどで置き換えているのです。
「なんで、そんなに植物性にこだわるの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。理由はふたつあって、ひとつは「植物油やハーブの持つ素晴らしい効能を生かしたい」、もうひとつは「動物性原料にアレルギーを起こす人がいるから」だそうです。
私がアメリカのベジタリアンNPOで働いていた時、スタッフは皆、vegan(ヴィーガン)と呼ばれる、動物性素材を一切使っていない日用品や化粧品を選んでいました。実は、渡米時、彼らへのお土産に京都・俵屋の石鹸(金箔っぽいパッケージがジャパネスク!)を持って行ったのですが、それはveganでなかったため、彼らにとってはちょっと困った贈り物になってしまったのです(優しい彼らは、かなり後になって、そのことをためらいながら教えてくれたのですが)。Transglobeの石鹸を知った時、その頃のことを思い出して、早速注文してみました。
Transglobeのサイトの説明はユニークで、テクスチャーが柔らかいか硬めか、泡立ちは良いかどうか(もっちりした泡立ちだともっちりしたお肌になるそう!)、香りの強さ、洗い上がりのしっとり度などが、それぞれの石鹸で説明されています。自然派の石鹸は溶けやすいので、私はテクスチャーが硬めの、TGオールスターとシナモンココアを選びました。今はさっぱり感のあるTGオールスターを使っていますが、秋になったら、シナモンココアを使うのが楽しみ!(だって、秋って、なんとなくココアって感じがしませんか?)そうそう、Transglobeの石鹸は、見た目もすごくきれいで、ちょっと見、お菓子かな?と思うほどです。
お菓子といえば、Transglobeの石鹸の包装には、「製造日(使用解禁日)」というのがあって、本当に食べ物みたい。私は、石鹸にも鮮度があることを初めて知りました。「賞味期限」ならぬ「使用期限」は、6ヶ月から1年ぐらいだそうです。
Transglobeは、「石鹸が大好き!」という店主さんが、コツコツとハンドメイドで作ったものを売っています。なので、品切れも少なくないし、前あったのに今はない、という商品もあります。でも、月ごとにラインナップが変わるのもまた、手作り感があっていいな、と私は思うのです。
お値段は確かに石鹸にしては高い(700円前後)ですが、コーヒー2杯程度のお金で、一ヶ月以上、毎日贅沢な気分を味わえると思って、「えいっ」と払っています。それに、石鹸代は私のささやかな「贅沢」だけでなく、環境保護団体の寄付にもなっているんだし。
包装はシンプルに、というのがTransglobeのモットーですが、シンプルながらおしゃれなパッケージなので、プレゼントにもおすすめ。夏の日差しで疲れたお肌を、手作り石鹸でいたわってみるというのは、いかがでしょうか?
2006年08月26日
夏の冷えにお灸
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クールビズって本当にやってるの?と思うくらい、公共の場所の冷房って、まだまだ強いですよね。上半身は、カーディガン持参でなんとかしのげるけど、問題は下半身、特に足もと。本当は、靴下履けばいいんでしょうが、夏場はやっぱり素足になりたくなります。毛布持参というわけにも、いきませんし・・・。
というわけで、「冷えちゃった後」のケアをするわけですが、私は、「お風呂、ヨガ、お灸」のどれかを寝る前にやって、体を温めます。この3つの中で、一番時間がかからないのが、お灸。せいぜい、5~10分程度で終了です。
ドラッグストアにいけば、せんねん灸など、火をつければすぐに使えるワンタッチ式のお灸が気軽に買えます。私が使っているのは、せんねん灸オフ レギュラー 伊吹 ですが、最近では、火を使わないタイプもあるようですね。お灸独特の匂いが気になる人にはおすすめかも。
で、どこにお灸をするかというと、いくつか冷えに良いとされるツボがあります。せんねん灸などには、ツボ一覧表や症状別のおすすめのツボなどがわかりやすく説明されたものが入っているので、それを参考にしてもよいでしょう。
私の場合、余裕があれば、夫に手伝ってもらって、腰のツボなどにもお灸をしますが、いつもは、三陰交と足三里のふたつが定番のツボ。三陰交は、女性の体調を整えるツボ、足三里も、これひとつで色々な症状に効くとされるツボで、松尾芭蕉も長旅に備えて、ここにお灸をすえたそうです。
ツボの探し方の目安は、リンクされたページを見ていただくとして、目安の場所付近を指で押してみて、「あ、ここが痛気持ちいい!」というところに爪で印しし、お灸のシールをはがしてから火をつけて、ツボに貼ります。じんわりと熱くなり、そのうちキュッとした熱さを感じて、火が消えます。しばらくして、お灸が冷えてからはがしてください。
灰が少し落ちることもあるので、ティッシュか何かを敷いておくと良いと思います。お灸をすえてから、「あ、これがない、あれがない」とウロウロすると、灰だらけになりますから、お灸をしている間に読みたい本やテレビのリモコンなどを近くに揃えておきましょう。
お灸をした後は、体がほんのり温かくなって、寝付きもよくなります。お灸についての疑問は、こちらを見てみてください。
秋まであともう少し、お互い、冷えに負けないように夏を乗り切りましょう!
2006年08月19日
夏の北海道 釧路&知床(続き)
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上は、知床五湖の写真です。前回は釧路湿原までで終わりましたが、私たちは、それから釧網本線に乗って知床斜里を目指しました。
この釧網線という列車、ディーゼルで一両編成、地元の中高生も利用するローカル線です。ローカルといえども、釧路湿原と阿寒という、ふたつの国立公園の中を走るというすごい路線、鉄道好きの私は、深く考えずに、「これ、いいかも!」と、ついルートに入れてしまいましたが、釧路湿原から知床斜里まで2時間ほどかかります。大人だけなら、車窓の景色(牧場あり、阿寒の山々ありと、なかなか変化に富んでいます)を楽しみつつ、読書したり、居眠りしたりできますが、何せ、今回は3歳男児が旅の主役。我が息子は「もしや寝てくれるのでは」という期待もむなしく、ずーっと車中でしゃべって歌って・・・という調子でした。いつかひとり旅でリベンジしたいです。
さて、知床斜里になんとか到着した私たちは、駅でレンタカーを借りて、ウトロ方面に向かいました。ここからは、40分程度のドライブです。
ウトロのホテル街(「街」というほどの規模ではありませんが)に入って、まず驚いたのが、文字通り、そこら中に野生の鹿がいたこと! 駐車場にも、ゴミ置き場の傍にも、スーパーの脇の空き地にも、草を食べる鹿の姿が見られました。北海道で野生の鹿が増えているとは聞いていましたが、まさか、これほどとは・・・。
ウトロで泊まったのは、知床夕陽のあたる家という中規模のホテルです。釧路同様、子連れでも気兼ねなく泊まれるところを選んだのですが、それに加えて、自然体験ツアーをやっていることがポイントとなりました。
自然体験ツアーには、「早朝フレペの滝散策」「知床五湖」「夜の動物ウォッチング」(冬と夏では内容が異なります)などがあり、私たちは、午前中のみの「知床五湖」に申し込みました。
3歳児の足で大丈夫かと心配だったのですが、息子は、約2時間の行程を、休み休みとは言いながら、ちゃんと自分で歩いてくれました。(靴は、せめてスニーカーを。サンダルやヒールのある靴は不向きです。)ちなみに、知床五湖は、駐車場が大型バスで満杯になるほど、団体さんが多く、「心静かに風景を楽しむ」というわけには、なかなかいきませんでしたが、ガイドの鈴木謙一さんは、落語好きということもあって、豊富な知識を軽妙な語り口で披露してくれ、本当に楽しく、また勉強になるツアーでした。年長さん以上なら、ガイドさんの話も、ちゃんと興味をもって聞けるかなと思います。
特に、ヒグマについての話が印象的でした。ヒグマというのは、とても賢い動物で、環境の変化にあっても、すぐにそれに対応するだけの能力をもっているのだそうです。逆に言えば、今は人間を「怖い」と思っているから向こうからは近寄らないけれど(ちなみに、「死んだふり」はすごく危険とのこと!)、万が一、「人間は食べられる!」ということを学習すれば、平気で襲うようになるそうです・・・同じ意味で、もし野生のヒグマに遭遇しても、絶対に食べ物を与えてはいけません。「人間は食べ物をくれる」とヒグマが覚えてしまうと、ヒグマはやはり平気で人間に近寄るようになります。念のため、ヒグマは猛獣です。
野生動物に餌をやるという行為については、路上に痩せたキタキツネの子どもなどが現れれば、「かわいそうに」とつい何か差し出したくなります。でも、これは結果的にはキツネを殺すことになると、鈴木さんは言います。「道路に出れば、食べ物がある」と覚えたキツネが、スピードを出して走っている車の多い北海道の路上をうろつけば、どうなるか、皆さん、おわかりですね。
餌をやらずとも、知床では、鹿をはじめ、頻繁に野生動物が道路に出てきます。レンタカー屋さんで「野生動物に気をつけて運転してください」と言われましたが、これは本当のことで、無事、車を返し終わった時は、いつも以上にほっとしました。
「知床夕陽のあたる家」では、夕食(ウニ、カニ満載で、とても豪華でした!)が終わる時間帯に、知床の見所をまとめたビデオを、ガイドさんの説明付きでロビーで上映しています。ツアーに参加せず、個人で回る場合も、このビデオを観ておくと、目のつけどころが全然違ってくると思います。
知床の自然については、知床財団のサイトをぜひご覧ください。
東京に帰る日、私たちは帰りの飛行機に乗る女満別空港に向かう途中、小清水原生花園に立ち寄りました。「花園」といっても、お花畑を想像すると、「あれ?」という感じになるかもしれませんが、エゾスカシユリやハマナスなどの貴重な北海道の草花が見られ、ガイドさんの説明を無料で聞くこともできます。
といっても、我が家の3歳児に一番ヒットしたのは、原生花園の前に広がるオホーツクの海でした。今まで見たことのない、広い、透明な水の海。ゴミがほとんど落ちていない砂浜。もしかしたら、ロシアから流れついたかもしれない流木や貝殻すらも、ひとつひとつ美しくて、ここで思わず長い時間を過ごしました。
そして、帰路に向かう私たちの前を通り過ぎたのは、あの釧網本線!

最後に、知床での注意事項をひとつ。私たちが訪れた時もそうでしたが、思いがけず寒いのが知床です。「夏だから」と油断しては、けっしていけません! 8月でも、トレーナーやセーターが必要な日もあります。夏服と一緒に、厚めの長袖を絶対に持参しましょう。
2006年08月05日
夏の北海道 釧路&知床
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ちょっと早めの夏休みをとって、先日、北海道に行ってきました。今回の旅の目玉のひとつは、釧路湿原を走る観光列車ノロッコ号に乗ること。
ディーゼル機関車に牽かれて、広大な釧路湿原をのんびりのんびり走る(わずか20キロ余りに40分もかけるのです!)この列車、ゴールデンウィークや夏休み、紅葉シーズンなど、期間限定で乗ることができます。運がよければ、鹿などの野生動物も目撃。車の旅では望めない湿原の風景を満喫するには、もってこいです。
自由席と指定席に分かれており、自由席はボックスシート、指定席はレトロな木の座席で、テーブルもついており、湿原に住む動物の写真やぬいぐるみなどが飾られていて、観光ムードを盛り上げます。でも、指定席の窓ガラスには転落防止用の木の柵があり、意外と自由席からの方が眺めがよかったりして・・・。
ノロッコ号のおもちゃや絵はがきなどが買える車内の売店の傍には、ノロッコ号のルートと見所が手書きで描かれた地図が無料で置いてあるので、乗車したらすぐに取りに行きましょう。
団体さんは、終点の塘路で降りて、バスで塘路湖(カヌーツーリングなどができる)やサルボ展望台などに向かうようです。が、私たちには手荷物があり、塘路駅には荷物を預けるところがなかったため、ふたつ手前の釧路湿原駅まで戻り、徒歩10分弱の細岡ビジターズラウンジ(軽食も取れます。私たちは、ここで釧路駅で買った駅弁を食べました)で荷物を預けて(無料!)、周囲を散策することにしました。

3歳児の足でも楽勝、ビジターズラウンジから歩いて10分もかからずに、細岡展望台に到着。目の前に広がる景色の素晴らしさには旅の疲れも吹き飛びます。一面緑、道路も含めた人工物がほとんど見えない風景なんて、日本ではなかなか見つけられないのではないでしょうか。
釧路湿原を満喫するには、ノロッコ号だけでなく、温根内ビジターセンターなどにも立ち寄った方がいいと思います。こちらは、徒歩で湿原を散策でき、センター開園前の人が少ない時間帯は、本当に大自然のまっただ中にいる感覚が味わえます。虫の音、鳥の声、したたる緑・・・よく、博物館などで、ヴァーチャルにそういうものを体験させる空間があったりしますが、本物の迫力には、まさに圧倒されます。
温根内ビジターセンターの方に足を伸ばすのであれば、やはり車は必要です。私たちは、釧路空港からレンタカーで宿(グリーンパークつるい。子連れでも気兼ねなく泊まれる公共の宿で、お値段も安く、温泉もあり)まで行き1泊、温根内を回って、釧路駅で車を返し、そこからノロッコ号に乗りました。
釧路湿原だけを楽しむのであれば、釧路空港から釧路市内まで行き、ホテルに泊まって、ノロッコ号を往復する、後はレンタカーで回るというルートがいいと思います。でも、欲張りな私たちは、「せっかく北海道に行くのだから、釧路だけじゃなく知床も行こう!」ということで、釧路湿原駅から、釧網本線に乗って、知床斜里まで向かうことにしました。この続きは次回に!
2006年07月22日
おいしいパレスチナのビール、飲んでみませんか?
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イスラエルとパレスチナ、そして隣国のレバノンの間で起こっている戦争のニュースが、毎日のように届けられます。でも、例によって、なぜ、このように無惨な争いが続くのか、マスメディアの情報からだけでは、よくわかりません。戦車や空爆の映像に「なぜ?」と感じる、その疑問がクリアにならないもどかしさ。
日本人には理解しにくい複雑な中東の問題について、本やネットで調べるという正攻法でも、もちろんいいのですが、日々、仕事や家庭の用事に追われていると、そういうことは後回しになりがちです。いっそ、おいしいビールをぐいっと飲んで、頭ではなく、まずは体で彼の地について感じてみるというのはいかがでしょう?
タイベ・ビールという、パレスチナで作られているビールがあります。「え? パレスチナ人って、イスラム教徒じゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが(イスラムの教えのひとつに「禁酒」があります)、このビールは、パレスチナのキリスト教徒が暮らすタイベ村産です。(なので、アルコールもOKというわけ。)
先日、パレスチナの食についてのセミナーに出席して知ったことなのですが、ビールには、風味や色合いを出すため、添加物(カラメルなど)が使われていることが少なくないそうです。(お手持ちのビールのラベルはいかがでしょうか?)タイベ・ビールの材料はあくまでナチュラル、麦芽とホップと酵母と水だけです。それなのに、豊かな香りとコク、その上、後味はすっきりしていて、酔い心地が非常に爽やかなのです。もっちりときめ細やかな泡だちも素晴らしい。さすが、アラビア語で「美味しい」という意味の「タイベ」をブランド名にするだけのことはあります。近年の情勢悪化で、経営は苦しいようですが、品質にこだわる生産者の心意気が生きています。
味はゴールドとダーク(黒ビール)の2種類。お問い合わせは、パレスチナのオリーブオイルも扱っているセーブ・ザ・オリーブへどうぞ。タイベ・ビールを買えるお店や飲めるレストランのリストもあります。
パレスチナのオリーブオイルということでは、セミナーで、天然酵母のパンと合わせてみてびっくり。まるで、スポンジみたいに、じゅうっとオイルを吸い込んで、そのおいしいことといったら・・・! というわけで、最近、パン&オリーブオイルが私の朝食の定番なのです。(さすがに、ビールはつきません!)
2006年07月08日
伊勢木綿って、素敵!
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先日、銀座三越で行われていた、もりたもとこさんの浴衣の展示会に行って来ました。数年前に京都の大文字送り火で知り合ったもりたさんは、その頃、骨董市でみつけた古い布やカーテン地などを、ミシンで着物に仕立てて、とってもおしゃれに着こなしてました。「趣味」だった着物のデザインが「仕事」となったもりたさんは、今、着物、帯から着物地のアロハシャツまで、モダンでおしゃれな作品を次々と生みだす、注目の着物デザイナーです。
京都で活動されているもりたさんには、なかなかお会いできないので、「ご挨拶に」と思ってうかがったのですが、三越で展示されていた浴衣があんまり素敵なので、思わず財布の紐をゆるめてしまいました。私が買ったのは、伊勢木綿の格子の浴衣。浴衣としてはもちろん、着物でも着られます。
赤のギンガムチェックなんて、洋服だったら絶対選ばない私なので、「紺とどっちにしようかなあ」と迷ったのです。でも、「絶対、赤やな」と言われて決めました。着物だと、洋服では着ない色や柄でも、雰囲気が変わって、あまり抵抗なく合わせられるのも楽しい。ああ、早く着たいなあ!
もりたさんの浴衣の横に、sousou(そう・そう)という伊勢木綿のお店の商品も展示販売されていたのですが、伊勢木綿で作ったがま口のあまりのかわいさに、すっかり心奪われてしまいました。ちっちゃいのなんかは、小さい女の子へのプレゼントにも良さそう。sousouも、やはり拠点は京都なのですが、東京ではビーナス・フォートにお店があります。ネットショップも兼ねたサイトはこちら。これからの季節、リバーシブルの帽子もいいですね。
これから、浴衣姿を見る機会が増える季節になりますが、暑い夏ですもの、やっぱり浴衣はすっきり、さわやかな柄や素材がいいですよね。その意味でも、伊勢木綿、おすすめです!
2006年06月24日
幼稚園って、男女平等?
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トラックバック・テーマ、「保育園や学校に望むこと」ですが、我が家の息子は幼稚園児なので、ちょっと話がずれるかもしれません。でも、ちょっと気になったことがあったので、書いてみることにしました。
「母の日」参観の日のこと。私は、その日、体調を崩してしまい、夫に代わりに行ってもらったのですが、「お母さん、いつもお料理やお洗濯をしてくれて、ありがとう」という感謝の言葉を、先生と一緒に園児が唱えていたとか。
そして、先日の「父の日」。「お父さん、いつも会社でお仕事してくれて、ありがとう」が感謝の言葉。ある程度、予想通りだったとはいえ、考え込んでしまいました。
確かに、息子が通う幼稚園では、専業主婦のお母さんがほとんどです。でも、働く母(つまり私)もいるわけだし、もっといえば、専業主婦でも、育児で大変な妻に代わって、料理や洗濯を助けるパパがいるかもしれません(いや、いて欲しい!)。
何より、子ども達に「お母さん=料理・洗濯をする人」「お父さん=会社に行く人」という図式が教えられていくのは、どうなのかなあ、と思います。ちなみに、うちの息子は、ママが「お仕事」で出かけるのがうらやましいらしく、「僕も、早くお仕事したい」と言っておりますが・・・。(息子よ、ゆっくり大人になりなさい・・・。)
私自身は、家事も立派な仕事だと思っています。家庭をマネジメントしていくことが、どんなに大変か、わかっているつもりです。それでも、こういうステレオタイプを何の疑問もなく、子どもに教える姿勢に、大きな違和感を持つのです。
息子が通う幼稚園自体は、思いっきり遊ばせてくれて、のどかないい園だと思っているのですが、ある意味、浮世離れしたようなところがあって、そういうところが、「お母さん、いつも・・・」に出たのかなあという気がします。私のこの疑問、園に言うべきか、ただ今、考え中です。
保育園の「母の日」では、さすがに「いつもお料理やお洗濯をしてくれて、ありがとう」とは言わないですよね? どういう言葉で「感謝」を表現するのか、興味があります。
2006年06月17日
背筋を伸ばして
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先日、薬局で手にしたフリーマガジンに、デューク更家さんの親子ウォーキングの記事が載っていました。印象に残ったのは、子どもと手をつないで歩く時は親が背筋を伸ばすことが大事、ということ。
子どもと手をつないで歩くと、つい、かがむようにして歩いてしまいますよね。その上、さっさと歩かない子どもに振り回されて、「あー、子どもと歩くと疲れる」「もう、いや!」などと、うんざりしたり。家にいると煮詰まるから散歩に出たはずが、かえって、子どもを叱ってばっかりでヘトヘト・・・なんてことも、よくあります(汗)。
記事を読んで、早速、やってみました。デュークさんによれば、「親がさっそうと歩けば、子どもも歩く」ということでしたが、確かに、ちゃんと歩くようになります。(ただし、「ちゃんと」と言っても、大人のように、さっさと歩けるわけではありません、念のため。)ただ背筋を伸ばすだけで、子どもを引きずるようにして歩くことは、格段に減りました!
背筋を伸ばして歩くと、何より、自分が気分爽快ですし、イライラが減れば、子どもと歩くこともイヤでなくなる、大人も子どももウォーキングで元気に!・・・と、メリットがたくさんあるはずです。
あともうひとつ、最近私がひそかに心がけているのは、子どもと歩いている時、「もー、ぐずぐずしないでよ~」などと、イライラ・モードに入りそうになったら、「もし、こんなところを、憧れの人(誰でもいいです、私の場合は前、片思いだった人!)に見られたら・・・」と考えること。実に素早く、ええかっこしいモードに変換されます。お試しください。
2006年06月03日
ワールドカップ、ここに注目!
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いよいよ、ワールドカップが始まりますね! 私自身は、それほどサッカーが好きというわけではないのですが、ワールドカップはやっぱり気になります。単にフィールド上のプレーだけではなく(それはそれで、すごいですが)、応援しているサポーターや、出場国のバックグラウンド、それぞれの国のサッカーに対する想いなどが見えて、サッカーのことをほとんど何も知らない私なのに、涙が出てきてしまったりするのです。
日本に勝ち進んで欲しい気持ちはもちろんありますが、普段はなかなか見られない国のサッカーを観戦できることに、すごくワクワクしています。中でも、注目しているのは、セルビア・モンテネグロ。なぜかというと、悪者見参―ユーゴスラビアサッカー戦記という本を読んだからです。
名古屋グランパスで活躍したストイコビッチの名前くらいは、私も聞いたことがありましたが、旧ユーゴのサッカーがどれだけ素晴らしいものだったか(「東欧のブラジル」と呼ばれていたそうです)、そのサッカーが、戦争によって、どれだけの苦難を強いられたか、そして、かつてはひとつの国の代表として共にプレーした選手たちが、民族主義のために次々とバラバラになっていったことを、この本で初めて知りました。
前書きで著者は、「出てくる名前は、なんとかビッチばかりで、どれだけ読んでもらえるか」(この通りの文章ではありません)と危惧していますが、そんな心配はまったく無用、旧ユーゴのサッカーに対するあふれんばかりの愛情に動かされて、戦時下の旧ユーゴを走る著者の取材力、筆力の迫力に圧倒されながら、私は一晩で一気に読みました。
旧ユーゴといえば、クロアチアは日本の対戦国です。そして、セルビア・モンテネグロは、なんとアルゼンチン、オランダと同じ「死のC組」! ヨーロッパ予選で随一の堅守を誇ったセルビア・モンテネグロは、初戦の強豪オランダ相手にどんな戦いぶりを見せるのか、今からとても楽しみにしています。折しも、先日、モンテグロが独立を決め、「セルビア・モンテネグロ」としてひとつのチームで戦うのは、今度のワールドカップが最後になるのです。
著者の木村元彦さんは、最近、オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見えるが話題になっていますが、終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロも、おすすめです。「あとがき」だけでも、ぜひ。
ちなみに、ワールドカップの日程はこちらでどうぞ。セルビア・モンテネグロ対オランダは、6月11日です。
2006年05月27日
発酵ぬかどこ、活用してます
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我が家の息子は、漬け物大好き男。特に、ぬか漬けは、ほっとくと、そればっかり食べてます(塩分高いぞ!)。
余った野菜も活用できるし、ぬか漬け作りたいなあと、ずっと思っていました。手回しハンドルみたいなものがついた、手でかきまぜなくていいぬか漬け容器もチェックしたりして。でも、毎日かきまぜるという、実家の母がごくあたりまえにやっていることが、私には高いハードル。ぬか漬けは食べたし、かきまぜるのは面倒・・・と、なかなか決心がつかずにいました。
ところが、先日、生協(パルシステム)のカタログで、「1週間に一度かきまぜればよい」という「発酵ぬかどこ」をみつけました。毎日は無理でも、1週間に一度ぐらいなら、いくらズボラな私でも、なんとかなりそう。冷蔵庫に入るサイズのホーローぬか漬け容器と一緒に、早速、注文してみました。
実家でぬかみそをかき混ぜたことはありますが、結婚してこのかた、ぬか漬けを家で作ったことはありません。さて、どうなることやら・・・と思いつつ、キュウリ、ニンジン、大根の葉っぱを入れてみました。
さて、1日後。キュウリはやや漬かりすぎですが、古漬けというほどでもなく、どれもおいしくできました! 年期の入った、母のぬか床で漬けたようなわけにはいきませんが、それでも十分おいしいぬか漬けです。息子も、バクバク平らげてくれました。
発酵させているせいか、少し酸味が強いぬか漬けになります。よく、おいしいぬか床のぬかと混ぜると味がよくなるといいますが、「発酵ぬかどこ」に他のぬか床のぬかを混ぜた場合、「1週間に一度」のかき混ぜが「1週間に2,3回」になるとか。
あと、一袋だと、一回に作れるぬか漬けの量は、だいたい、キュウリ1本、ニンジン半分、+アルファ(ダイコンの切れっ端とか)ぐらいです。もっと、たくさん漬けたいという人は、漬け物容器の大きさにもよりますが、二袋注文してもいいかも。
「発酵ぬかどこ」は、生協以外では、こちらで買えるようです。また、埼玉県の方なら、地元のスーパーにおいてある可能性も大。
そうそう、ぬか漬けを切る前に、野菜についた余分なぬかを洗い流しますが、これが、けっこう、台所の流しを詰まらせますので、排水口のゴミはこまめにお掃除を!
2006年05月20日
駆け足おしゃれに心強い味方
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先日、結婚10周年記念ということで、久しぶりに、夫とふたりだけで夜の外食を楽しんできました。いつもは、ちゃんとしたおしゃれと無縁の私。せめて、爪だけでもきちんとしたいと思い、表参道駅に新しくできたエチカにある、ネイルステーション・エクスプレスに行って来ました。
爪の形を整えるなどの爪まわりのケア+マニキュアで、3150円。これは、ビジター料金で、ネイルステーションの会員だったら、1890円になります。なお、マニキュアを塗る時、ベースコートとトップコートで別料金(あわせて700円ぐらい)がかかります。
これは、他のネイルステーションにはないオリジナル・メニューで、通常より短時間で仕上げてくれるコース。時間にして、だいたい2~30分ぐらいですが、混んでいる時間帯だと、5~10分、余裕をみておいた方がいいかも。
実は、私も初めての利用で、限られた時間の中でなんとかしなきゃと、少しあわてていたせいもあり、エキスプレスを利用したはずが、通常のベーシックコースでやってもらっていたことに、後でレシートを見て気づきました。なので、実際のエキスプレスのコースの内容については、ここではリポートできません。(まぬけですいません。)それにしても、プロにやってもらうと、ほんと、見違えるような爪になりますね。
爪がきれいだと、ちょっといいレストランで食事をする時、手元が美しく見えて、自分でも嬉しかったりします。たまに、ちゃんとおしゃれしたい時(「たまに」というのが悲しいですね・・・)、駅でお手入れしてもらえるのは気軽でいいなあ、と、今回利用してみて、実感しました。
ちなみに、ネイルステーション・エキスプレスの向かい側には、キャトル・ボーテというヘアサロンもあって、ここでは、20分2000円でカットしてくれます。その気になれば、1時間足らずで、ヘアスタイルもネイルもばっちり、というわけですね。
ネイルステーション・エキスプレスは、やはり夕方は混み合うようですので、会員でなくても、利用する時は予約をしておいた方がよさそうです。私のようなミスを犯さないためにも、予約で自分がやってもらうコースを確認しておくと、安心かもしれません。
2006年05月06日
動物園にできること
投稿者 fellow

このGW、動物園に出かけられた方もいらっしゃると思います。我が家は、上野動物園が近いので、よく行くのですが(年間パスポート、フル活用!)、親としては、子どもが喜ぶ姿に目を細めながら、少々複雑な気持ちになるのも正直なところ。だって、動物が住むスペースは狭すぎる。本来、彼らが生活していた場所とは、まったく異なる環境で生きていくって、どういうことなのだろうと、つい考えてしまうのです。
私のアメリカ人の友人いわく、「動物園の動物は、不自然な環境におかれて、本当にかわいそう。動物のことを学ぶなら、ビデオで十分!」彼女の意見に正しさは感じるものの、でも、やっぱり動物園とビデオは違う、という気も。
そんな、もやもやした気持ちに応えてくれる本をみつけました。
動物園にできることというこの本は、「動物園は好き」だけど、まさに私のような複雑な感情を動物園に対して抱いていた著者が、主にアメリカの動物園の試みをリポートしたものです。
まるで熱帯雨林がそのまま移植されたかのような動物園をはじめ、できるだけ自然に近い形での、動物の生活環境を再現することが、アメリカの動物園では主流のようです。読み進めていくと、アメリカと日本の動物園のあまりの違いに、ショックさえ覚えるほど。でも、この本は、「アメリカは進んでいて、すごい! それに比べて、日本は・・・」で終わっていません。
実は、アメリカの動物園が「進んでいる」のは、向こうでは盛んな、動物の権利(アニマルライツ)運動団体からのプレッシャーも大いに関係しているのですが、どんなに「進んでいる」ように見えても、実際、動物の立場にしてみればどうなのか、ということも、鋭く問題提起されています。また、文庫化に際し、大人気の旭山動物園の例も詳しく紹介されていて、日本の動物園ならではの可能性についても、希望を持たせてくれます。
実際、この本が単行本で世に出た時は、「動物園関係者のバイブル」と呼ばれたほど、動物園の世界に衝撃を与えたらしいのですが、旭山動物園に代表される、ここ数年の変化は、もしかしたら、この本の影響も大きかったのかもしれないと思います。
たとえば、上野動物園では、つい最近、新しいクマ舎「クマたちの丘」がオープンしました。私は知らなかったのですが、クマって、動物園のような人工的環境で「幸せに」「快適に」過ごさせるのが、他の動物に比べて、とても難しいそうです。よく、クマやホッキョクグマが、狭いところを、うろうろ歩き回っている様子を見ますが、あれは、ストレスからくる行動なんだとか・・・。
「クマたちの丘」では、夜行性のタヌキと同じ空間で生活し、動物による「時間差」を体験できたり、クマの冬眠する様子がみられたりする他、クマが活発に行動できる仕掛け(旭山動物園でお馴染みですね!)があったりなど、見る側が、「クマって、こういう動物なんだ」とより理解できるようになっているようです。
せっかくビデオではない「本物」を体験できるのですもの。動物園に行って、「かわいいねえ」「大きいねえ」「怖いねえ」というだけではなく、動物本来の姿を理解し、もっといえば、動物たちが住む自然環境について学べる場として、動物園を利用しない手はありません。でなければ、「見せ物」として連れてこられている動物たちに申し訳ない。
ま、こういうカタい話はともかく、「雄の象がいかに凶暴か」とか、「ゴリラの生殖の難しさ」といった、動物それぞれの興味深いエピソードも満載の一冊。気軽に読んで、動物園の動物たちを楽しむネタ本にうってつけです。私も、上野動物園の新クマ舎を見に行く前に、もう一度読み直してみようと思っています。
2006年04月28日
野菜を長持ちさせる方法
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息子が生まれてこの方、買い物は、もっぱら宅配に頼っています。農薬をあまり使っていない野菜を、まとめて買えるのは助かるのですが、自然食系の宅配って、レタスとか白菜とか、時期によっては、思わずひいてしまうほど、大きかったりします。(一生懸命作ってくださっている農家の方には申し訳ないのですが・・・。)
1週間かけても使い切れず、なまじ旬なものだから、次の週にまた巨大レタスが届いたりすると、どうしても、無駄が出てしまいます。食べ物を捨てるのは、後味の悪いものです。でも、最近、あるものを使い始めてから、その罪悪感から、かなり解放されるようになりました!
野菜を冬眠させて鮮度を保持する鮮度保持袋Pプラス鮮度保持袋(P-プラス)というものです。うちで利用している大地宅配では、ジップロックのようにチャック式で開閉できるタイプを扱っているのですが、楽天のこのお店で扱っているものは、輪ゴムで袋の口をしばって密閉するようです。
よく野菜の上手な保存法として、濡れ新聞紙に包んだりとか、すぐ調理して冷凍保存しておくとか、いろいろな方法がありますが、めんどくさがりな私としては、とてもこまめにそういうことはできません。でも、Pプラスなら、宅配で届いたら、そのまま袋に入れておけばいいだけ。とってもラクです!
で、気になる鮮度ですが、たとえば、Pプラスに入れるのと入れないのとでは、もちが1週間ぐらい違うというのが実感です。半分に切って入れておいたキャベツの切り口も、普通ならすぐ茶色く変色してくるのに、Pプラスを使えば、なかなか色が変わりません。鮮度がよければ、当然、おいしい!
Pプラスを使い始めてから、「あの小松菜、早く食べなくちゃ」と残り野菜を食べるために料理する(こういうのって、献立を考えるのも気が進まないし、古い野菜は味も落ちているので、できばえもイマイチ)ことが減りました。余った野菜を捨てる割合もぐんと減り(残念ながら、ゼロにはなっていないのですが・・・)、精神衛生上も大変よろしいというわけです。
水洗いすれば、繰り返し何回も利用できる点も気に入っています。ちなみに、野菜の泥汚れなどがつくと洗うのが大変になるので、届いた時に入っているポリ袋のまま、Pプラスに入れれば、洗うのも簡単。宅配利用で、野菜がどうしても余ってしまう方に、おすすめです。
2006年04月21日
たべものであいうえお
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私が深く共感するシュタイナー教育では、「知的活動(字を読んだり書いたりも含む)」は7歳から、と言ってはいるのですが、実際、周りにこれだけ文字があふれていれば、教えずとも、「あれ、なあに?」と興味を持つのが子どもというもの。(我が息子は、車のナンバープレートで、ひらがなを覚えつつあります・・・。)
私自身、教えるのはめんどくさいので、「シュタイナーだって、まだ早いって言ってるし」と言い訳にしているのですが、まあ楽しく覚えられるならいいかな、と思っていたところに、知り合いの方から、良い本をいただきました。
あっちゃんあがつく―たべものあいうえおというこの本、たとえば、「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」といったように、ひらがなと食べ物の名前を結びつける言葉遊びが、「ん」まで続きます。正直、キャラメルとかハンバーガーとか、子どもにあんまり食べさせたくないようなものが、たくさん出てくるのですが(子ども向けですから、そんなにシブい食べ物を登場させるわけにもいかないというのは、わかります)、子どもはもう大喜び。イラストもかわいいし、おいしそうな食べ物を想像しながら、言葉遊びを楽しんでいます。食べ物以外でも、「しっちゃん しがつく しんかんせん!」などと、いくらでも言葉遊びができるようになりました。
「この本がそんなに好きなら」と、続編のしりとりしましょ!―たべものあいうえおを図書館で借りてきました。まだ3歳児にしりとりは早いかな、と思いましたが、実際にしりとりは無理でも、ずらずらと食べ物の絵が並ぶページ(これまたイラストがかわいくて、納豆とウニが保健室のベッドでトランプしてたり、遊園地で木イチゴが迷子になって泣いてたりします)がおもしろいらしく、最近は、もうこの本ばっかり「読んで、読んで」。何度も読むうち、しりとりがどういうものか、段々わかってきたらしく、少しずつ、しりとりらしきこともできるようになりつつあります。(しりとりができると、電車の中とか、病院の待合室とか、おもちゃで遊ばせられない時に間がもちますよね!)
ただひとつ、この「しりとりしましょ!」の欠点は、普通、しりとりでは禁じられている、「同じ言葉」が何度も何度も出てくること。確かに、限られた範囲(子どもが知っている食べ物)の言葉を続けて、「あ」から「ん」までつないでいかなければならないというしばりがあるので、しかたないのかもしれませんが・・・。
「そろそろ、ひらがな教えてみようかな」という方にも、そうでなくても、言葉遊びの楽しさを子どもに伝えたい時にも、おすすめの2冊です。
2006年04月07日
何歳まで生きたいですか?
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「日本長寿世界一」のニュース、もう毎年恒例になった感じがありますね。今年は、日本人の女性平均は86歳だとか。上位10カ国(同列一位と四位ですが)の平均寿命は80代。日本以外でも、高齢化が進んでいることを実感します。といっても、最下位のジンバブエでは平均寿命は36歳、「人生50年」に満たない国も27(アフガニスタン以外は、すべてアフリカだそう)もあると、リポートされています。
毎年、この「長寿世界一」のニュースを目にする度、「何歳まで生きたいかなあ」と自分自身のことを考えます。
80代でも元気なお年寄りは、実際、知人にも少なくないのですが、なんとなく自分の80代って、想像つかないものです。70代ぐらいまでは、それなりのイメージがつかめるのですが・・・。でも、そう若くして出産したわけではないので、「孫の顔は見られないかも」などと、ちらっと思ったり。たとえ見られたとしても、孫の面倒を見ることは、体力的に難しいだろうなあ。
フリーで働く私の仕事は定年がないとはいえ、これも、体力面を考えると、せいぜい70代かなあという気もします。70代となると、あと30年。うーん、どれだけ、やりたいテーマを形にできるだろうか・・・と、これまた考えます。死ぬ間際まで原稿を書いている、というのが理想だけど、それには、やっぱり元気でいなくては!
元気でいるためには、もちろんトレーニングということもあるけれど、案外、日常の細々としたことを毎日やるのが、老化防止に役立つのかなあという気がしています。だって、毎日三食、料理をするのって、すごくいい知的トレーニングだし、細々した手仕事だって、無意識のリハビリみたいなものですよね。死ぬ間際まで仕事、というのも理想なのですが、死ぬ間際まで、自分で自分の食事を作り、後かたづけをし、掃除、洗濯などをしたい、というのもまた、私の理想だったりします。
そもそも、「何歳まで生きる」なんて自分で決めることではないし、それを前提に人生設計をするつもりもありませんが、たまには、こうしたニュースをきっかけに、自分の老後を考えてみると、命って限りがあるんだなあ、ということが実感でき、なんとなく、人生の優先順位(というと大げさですが)が見えてくるような気もします。
皆さんは、何歳ぐらいまで生きてみたいですか?
2006年04月01日
子どもと一緒に「手のしごと」をマスターする
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恥ずかしい話、私、ひもをきちんと結べません。自分では、ちゃんと結んでいるつもりなのですが、この年になっても親に注意される始末・・・かといって、今さら「正しいひもの結び方」なんて、どこで教わればいいのか、と思っていたら、子どもとマスターする49の生活技術―イラスト版手のしごとという本をみつけました。
箸の持ち方から始まり、生卵の割り方、洋服のたたみ方、ぞうきんの使い方などなど、タイトルにもあるように49の「手のしごと」のやり方が、イラスト入りで、ていねいに説明されています。もちろん、ひもの結び方もばっちり載っています!
アルミ・キャップの開け方、顔の洗い方、本のページのめくり方など、「え~、こんなものまで?」と思いながら、読んでみて納得!という項目もありました。確かに、アルミ・キャップ、幼児には難しいですしね。
目玉焼きの作り方、のこぎりの使い方、ボタンの付け方など、少し大きい子向けの「生活技術」もいろいろと紹介されている他、コラムの「実技調査で、○○が小学校○年生で出来る子は○パーセント」といった話も興味深く読めます。ちなみに、1993年の調査で、ぞうきんを正しく絞れた小学校6年生は、たった26.9パーセントだったそうです。(その10年前の同じ調査では、40パーセントの6年生ができたとか。2006年の今は、どうなっていることやら?)また、生卵を割れない子どもが多いため、修学旅行で泊まる旅館が、朝ご飯の生卵を出せなくなっているという話もありました。
様々な「手のしごと」に目を通しながら、実際の生活の中で、「やってないな~」というものも多いことに気づきました。マッチを擦る、靴ひもを結ぶ(いつも、結んだまんま・・・)、定規で線を引く(フリーハンドだったりして・・・)などなど。あと、我が家には食器洗い機があるので、茶碗を洗う、なんてことも、普段は子どもに見せる機会すらないのですね。便利になるのは良いことだけれど、そうやって、ひとつひとつ、「手のしごと」を忘れてしまい、子どもがその技術を身につけるチャンスを奪っているのかもしれないな、と思いました。
この本はシリーズ化されていて、他に、
・子どもとマスターする49の生活技術〈2〉イラスト版 体のしごと(トップの表紙写真です。)
・子どもとマスターする49の生活技術〈3〉
・イラスト版 子どものお手伝い―子どもとマスターする49の生活技術
・イラスト版 こころのコミュニケーション―子どもとマスターする49の話の聞き方・伝え方
といったものが出版されています。我が家では、次は「お手伝い」を読んでみようかな。
2006年03月25日
伊勢志摩ライナーに乗ってきました!(続き)
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伊勢から鳥羽まで行く電車を待っていたところ、ホームにすべりこんできたのは、なんと伊勢志摩ライナーでした! 実は、伊勢志摩ライナーは、名古屋発と大阪・京都、難波発のものがあり、中川で合流するため、伊勢には、名古屋からと大阪・京都、難波から来る伊勢志摩ライナーが止まるのです。思いがけず、伊勢志摩ライナーに二回乗れて、ラッキーでした。伊勢から鳥羽までは15分くらいと短いのですが、10時台名古屋発に乗り遅れても、ここで挽回できるわけです。
鳥羽の宿泊は、XIV鳥羽アネックスという、会員制のリゾートホテルに泊まりました。同行してくれた夫の父が勤めていた会社のOBが利用できるホテルだったので選んだのですが、ツインの部屋でもそれなりに広いし、レストランのお料理も海の幸をふんだんに使ったもので、別棟の温泉(スパ付き)もきれい。スタッフのサービスもなかなかよかったです。ネットで見た時は、「少し古いかなあ」と、正直、少し不安だったのですが、予想以上に満足できました。
鳥羽では、鳥羽水族館で、ほとんど一日過ごしました。「太陽系最大」というだけあって(しかし、すごいキャッチフレーズ・・・)、盛りだくさんの展示で、ペリカンのお散歩(一緒に写真も撮れるんですよ)やイルカショーなどのお楽しみもあります。館内にふたつレストランはありますが、こちらは「まあ、こんなところかな」というお味でした。
イルカショーといえば、伊勢湾に浮かぶ島々の中に、イルカ島というものがあって、そこでイルカをさわれたりするそうですが、私たちは、時間切れで、伊勢湾周遊だけして、ホテルに戻りました。
さて、鉄道の話に戻りましょう。夫の父方の田舎がある桑名までは、やはり近鉄の特急、アーバンライナー・プラスに乗りました。

アーバンライナーは、伊勢志摩ライナーに比べると色は地味ですが、車体は似たようなデザインで、やはり広々としたシートが快適、デラックス・カーのディスプレイには、運転席からの車窓風景が映し出されるなど、なかなかにくい演出もあります。
名古屋まで戻る時は、もうひとつの近鉄の特急、二階建て車両があるビスタカーEXに乗りました。

二階建て車両の上は展望を楽しむ席、一階はゆったりとしたサロン風の座席と、用途別に使えます。
息子共々、ずっと乗りたかった近鉄の特急に乗れて大満足、伊勢志摩のおいしいご飯も堪能して、ここ数年の家族旅行の中では、かなり点数の高い旅となりました。いつになるかわかりませんが、今度は、九州の特急に乗る旅もしてみたいな!
2006年03月19日
伊勢志摩ライナーに乗ってきました!
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家族で伊勢志摩旅行に出かけていたため、先週のエントリーをお休みして(今週も遅れて、すみません)、失礼しました。伊勢志摩といえば、電車好きな男の子がいらっしゃる方は、もうおわかりですね。そう、伊勢志摩ライナー!

子ども向けの電車絵本には、必ずといっていいほど登場している、我が息子いわく「足の親指の爪みたいな」運転席のデザインがユニークな、近鉄の特急です。
夫の祖母が三重と名古屋にいるため、ふたりを訪問するのはもちろんですが、それにかこつけて、「伊勢志摩ライナーに乗ろう!」というのが、今回の旅の目的。「てっちゃん」ならぬ「みっちゃん」の私にとっても、実に楽しい旅行でした。
東京から新幹線で名古屋まで行き、そこから伊勢志摩ライナーに乗り換えて、伊勢へ。(名古屋発の伊勢志摩ライナーは本数が限られているので、東京発の新幹線は8時台出発とがんばらなければなりません!)切符は、近鉄のサイトから予約購入し、近鉄名古屋駅の窓口で引き換えることにしました。
伊勢志摩ライナーは、運転席の後ろが大きな窓ガラスになっていて、運転席は丸見え、前方の景色も視界良好と、電車好きにはたまりません。

また、別料金が必要ですが、前方にあるサロンカーは、かなり大きな、ゆったりした座席で、窓も大きく、のんびり車窓の景色を楽しみながら旅ができます。
伊勢といえば、「お伊勢さん」にお参りしないわけにはいきません。伊勢、宇治山田のどちらからも、同じくらいの距離ですが、コインロッカーには入らない大きな荷物を預けられるのは伊勢なので、そちらで下車しました。(名古屋からは、だいたい1時間くらい。)
お昼は、伊勢名物、伊勢うどん。

太めの、ふにゃふにゃになるほど柔らかくゆでた麺に、濃~いたれがかかった、不思議な組み合わせのうどんですが、なかなかおいしかったですよ。
伊勢神宮は、子連れで行くと、単なる運動場と化してしまうかもしれませんが(息子は、ずーっと走り回っていました・・・追いかける私は汗だく)、他の神社とは違う、独特の静謐で神秘的な雰囲気は、やっぱりいいものです。
伊勢神宮の内宮傍にある「おかげ横町」は、お土産やお買い物に絶好のスポット。古い町並みを残した趣も素敵ですし、これまた名物の赤福はじめ、伊勢のおいしいものを売るお店がずらりと並びます。観光客の中には、「お伊勢さんには、もう行ったから、今回はお参りしないで、『おかげ横町』だけでいいわ」という人も、けっこういるとか。子連れだと、お買い物に時間をかけられないのが辛いところですが、伊勢木綿のお店など、良さそうだなあ、と横目で眺めてきました。
あと、ここも子連れだと間が持たなかったのですが、赤福を優雅にいただくなら、「おかげ横町」の「五十鈴茶屋」がおすすめです。風流なお座敷で、お抹茶と一緒に、赤福や他の美味しい和菓子を出してくれます。ちなみに、私が行った時、料理研究家の有本葉子さんのロケをしているところを目撃しました!
伊勢はあれほどの観光地なのに、めぼしい宿がほとんどないので、泊まりは鳥羽まで行くことにしました。この続きは、次回に!
2006年03月04日
緑茶で認知症予防!
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今日の日経夕刊に、「東北大の調査で、緑茶に多く含まれるカテキンが、高い認知症予防効果を持つ可能性があることがわかった」という記事が出ていました。なんでも、一日に二杯以上緑茶を飲むと、「週三杯以下」のグループと比べて、認知症になる割合が半分以下になったとか。マウスを使った実験では、緑茶の効果は判明していたものの、人間でも効果があると裏付けられたのは、初めてだそうです。
朝、パン食だと、つい紅茶かコーヒー(またはハーブティーとか)になって、緑茶を飲む機会が減ります。また、緑茶は、カテキン同様、カフェインも多く含まれているので、夕食や寝る前に飲むと、寝られなくなる可能性も大。緑茶というと和菓子をいただく時につきものですが、毎日というわけにもいきません。
となると、緑茶一日二杯を達成するためには、パン食でも、思い切って飲み物を緑茶にするか(アメリカの代替医療の権威である、アンドルー・ワイル博士も、コーヒーや紅茶の代わりに緑茶を飲むよう、勧めてますし)、あるいは、朝はご飯!と決めて緑茶を飲む方が、日本人の感覚ではぴったりくるかもしれませんね。そうすれば、一日二杯の緑茶は、たやすくクリアできるでしょう。(でも、一杯の量って、正確にはどれくらいかしら? 湯飲みにしても、男女で違いますよね。)
どうせなら、認知症予防にいいからというだけでなく、おいしい緑茶を飲みたいもの。私は、玄米茶やほうじ茶は、いつも利用している大地宅配のものを買っていますが、緑茶はちょっとはり込んで、京都の一保堂のものを求めています。だって、本当においしいんですもの!
楽天でも近鉄百貨店などで買えますが、私は、一保堂のオンラインショップで注文するようにしています。まず、種類が色々選べるし、茶筒(一保堂のは、デザインも素敵!)はもうあるという場合、詰替用を買うこともできて、その上、ポイントもためられる。そして、サイトでも違うバージョンで見ることができますが、注文するとついてくる、お茶についての豆知識がまとめられた細長いカードが60枚という、ちょっとした小冊子並みの付録があり、これを読めば、お茶を上手に、おいしく淹れられるようになること請け合いです。値段だけでなく、こういう総合力が「お得」だと思いますし、何より、お店のお茶に対する「愛」が伝わってきます。
最近は、紅茶を飲むことが多くて、緑茶を淹れる機会が減っていたのですが、今日の記事をきっかけに、また飲み始めようと思うカトウでした!
2006年02月25日
すてきなあなたに
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忙しいばかりで、やることは山ほどあるのに、なかなか思うように片づかなくて、日々が過ぎていく。いつもより多めに睡眠をとったりして体を休めても、なんだかすっきりしない。これは、体だけでなく、いつも何かに急かされている心の疲れも取らなければならないなあ、と感じます。
そんな時におすすめしたいのが、すてきなあなたにという本。「暮しの手帖」という雑誌の連載をまとめたもので、今、(4)まで出ています。もうすぐ、(5)も発売予定だとか。
1月から12月まで、月ごとに、短いエッセイが静かな語り口で綴られています。話題は、暮らしのちょっとしたヒント、おいしくて簡単なお料理の紹介、おしゃれの工夫、外国生活で出会った一コマなど、多彩で、心が和むエピソード。最初の一巻は、書かれた年代も1970年代ではないかと思いますが、今よりもずっと時間がゆっくり流れていた時代の空気も感じられて、それが、かえって新鮮です。
たとえば、1月の最初のエッセイは、紅茶のおいしい淹れ方についてのお話。紅茶好きな人ならもう常識なのだろうけど、茶葉は「ポットの分も一杯」加えること、ポットの中に一杯分は常に残して置くこと、ポットとカップはちゃんと温めておくことなどが、「この人は、紅茶が大好きなのだな」と想像させる書き手によって、ていねいに描かれていて、つい、紅茶を淹れに台所に誘われてしまいます。あたたかな紅茶のイメージ、それだけで、くつろぐ気持ちにしてくれる文章の優しさ・・・。
「すてきなあなたに」は、編者の大橋鎮子さんはじめ何人かの執筆者によるエッセイが、すべて匿名で編まれているのですが、奥付の著者名を見れば、犬養智子さんなどエッセイの名手ぞろい。さりげなくも、贅沢なエッセイ集なのです。
その他に、私の好きなエピソードとしては、フランスパンのおいしい食べ方(アルミ箔に包んで、ガスであぶるんですって)、紅茶で染められたハンカチ、ベレー帽のおしゃれ、お引っ越しのお見舞いの品、皺のできない顔の洗い方など、どれも、ささやかながら、心に残るものばかりです。
実は、最近発売されたもので、食べ物の話だけを集めたムック形式の「すてきなあなたに」もあります。わかりやすいイラストが入って、気軽に手に取れるムックの良さは理解できながらも、私は、単行本の方がずっと好き。少し厚みのある表紙の手触り、ページに添えられた花森安治(「暮しの手帖」の初代編集長)のしゃれたスケッチ、上等な舶来物のようなページの香り・・・内容だけではなく、きちんと装幀された「本」の良さが、手にとってほっとする、「すてきなあなたに」の魅力になっていると思うのです。
疲れていてなかなか寝付けない、眠る前にちょっと軽い本でも読もうかな、という時にでも開いてほしい、そんな本です。ひと月分を読み終える頃には、忙しさでこわばった心も、だいぶほぐれているはず。毎日、仕事や育児や家事にフル回転のワーキングマザーの「すてきなあなた」ひとりひとりに、この本を贈れたら、と思います。
2006年02月18日
東京23区の少子化対策
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先日、新聞を読んでいたら、東京23区の来年度予算案に新たな少子化対策がいろいろと盛り込まれている、という記事が載っていました。どれどれ、と読んでみたところ、トップに紹介されていた私が住む区の支援策が、あまりに貧弱で、がっかり。
「12歳までの子供がいる家庭に、区内の商店で使える商品券を配る。額は子供1人あたり五千円。」
これで、「やったー!」と喜ぶ子育て家庭が、どれくらいいるでしょうか。
「五千円」という額の少なさは、まあ、区の予算も厳しいのだろうなあ、ということにしておくにしても、区内限定の商品券とは。区境で、いつも行くスーパーは隣の区という場所に住む人も多いのに。「子育て支援と商業活性化の一石二鳥を狙う」とありましたが、なんというか、せこさを感じます。
私自身は、商店街でも時々買い物をしますし、商店街にもっと活気が戻ればいいなあと思うひとりですが、実際、「やる気」のないお店も多く、これじゃさびれてもしかたがないと感じることもしばしば。「子育て支援商品券」を使えるお店に、はたして、欲しいものがあるのかどうか、気になります。
他の区の対策といえば、
港区:「出産費を全額助成し、自己負担ゼロに」
千代田区:「妊娠五ヶ月の胎児から十八歳までを対象に『次世代育成手当』を支給」
(このふたつの区は、財源もわりあいあるのだろうなと想像します。)
大田区:「助産師による親への育児指導やヘルパーによる家事援助。対象は育児放棄などの問題がある家庭に絞る」
新宿区:「妊娠中の女性(父親や初産直後の女性もOK)が新生児に似せた人形を使い、湯浴みやだっこの練習をする」
(こういうサポートが、今の今まで「なかった」という方が問題では・・・。)
その他、品川区や練馬区は不妊治療費の一部を助成するそうです。こういうのは、実際的で、「生もう」というモチベーションを起こさせますよね。支援額がどれくらいかにもよりますが。
区という行政規模で、できることは限られていると思います。でも、小手先の、「一応、少子化対策をやってます」と言い訳になるような支援策ではなく、もっと身近に、すぐにできること、たとえば、子供の遊び場の確保とか、もっと簡単なことでは、公園や児童館、学童クラブの整備(古くて汚い施設の多いこと! うちの区だけかな?)など、区だからこそできることからやってほしい。今回の支援策のうち、どれだけのものが、実際に区民の要望を聞いて考えられたことなのかな、と思います。(特に、うちの区!)
実は、私が住む区は、猪口大臣も住民で、今年最初の区報では区長と対談していました。大臣、少子化対策って、こんなもんでOKなんですか?と、聞いてみたい!
2006年02月11日
さよなら、交通博物館
投稿者 fellow
鉄道おたくのことを、「てっちゃん」といいますが、女の「てっちゃん」はなんというのでしょうか。以前、矢野顕子さんのコンサートに行った時、「みっちゃん」と呼ぶのだと聞きました。(矢野さんも、鉄道好きだとか。)そして、ワタクシもかなり「みっちゃん」の気があります。学生時代はシベリア鉄道(まだ「ソ連」だった頃)に乗って、その先の東ヨーロッパからロンドンへ鉄道で旅をしました。アメリカにいた時は、アムトラックでLAからシカゴまで行きました(バスで行くより遠かった・・・)。
神田にある交通博物館は、だから、息子(多くの男の子同様、鉄道大好き)だけでなく、私にとってもすごく魅力的な場所。でも、今年の秋にさいたま市に移転してしまうので、今の場所に行けるのは5月までです。
『電車男』の影響もあるらしいですが、クローズまであと少しなので、混雑は覚悟していかなければなりません。何しろ、平日でも、模型鉄道パノラマ運転(入り口入ってすぐのところ)は、20分ぐらい前から席取りしていないと、座って観られない。平日と土日では、運転時間が違うので、事前にチェックしていくことをおすすめします。
1Fは電車や機関車の展示です。山手線や新幹線の運転シミュレーターもありますが、けっこう難しく、私は子供を膝に乗せてやってみたところ、どうにもうまくできなくて、後ろに並んでいたお兄さんに「それは、○○しないと動きませんよ」と教えてもらう始末でした。ひとりでやらせるにしても、3~4歳の子だったら、ちょっと厳しいかも。(レバーやなんか、わりと硬めです。)
機関車や客車の実物を見ているだけでも、電車好きの子は楽しそうですが、意外とはまるのが、ドアを開け閉めするボタンを操作できる中央線車両。御料列車の展示の手前にありますが、車掌さんごっこが好きな子は、ここからなかなか動こうとしません。
2Fから上も、いろいろと興味深い展示があるのですが、1Fの鉄道展示だけでもかなり盛りだくさんなので、じっくり回るとかなり時間がかかりますし、親もヘトヘト。鉄道以外にはあまり興味がない子だったら、上の階は飛ばしてもいいかもしれません。ちなみに、エレベーターやエスカレーターはないので、ベビーカーだと、なおさら辛いでしょう。
食事や休憩は、4Fの軽食堂か、各階の休憩コーナー(1Fは狭くて自販機ぐらいしかありませんが、2Fでは、土日祝日のみ数量限定で駅弁やサンドイッチなども買えます)でできます。売店もいろいろなものが売っていて楽しいです。(子供でも開けやすいお弁当箱、なんてものもありました!)
せっかくですから、近所のおいしいお店で一休みもいいですよね。あの界隈は、お蕎麦の「まつや」(昼時は混むので子連れには不向き。でも3時~4時なら入りやすい)、甘味処の「竹むら」(粟ぜんざいが絶品!)、フルーツパーラーの「万惣」(ホットケーキで有名)、それからパンと洋菓子の「近江屋」(子連れにはここが一番気楽かも? ドリンクバーがお得)など、おいしいお店が並んでいます。
新しい交通博物館のオープンも、それはそれで楽しみですが、今の、木造家屋がぽつぽつと立ち並ぶ風情ある一角にある古い建物も大好きなので、なくなってしまうのは、本当に名残惜しい。クローズまで、あと何回行けるかな?
2006年02月02日
手洗いをちゃんとしよう!
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先日、保育園の先生を長年務められた方に、「先生が風邪をひいているところって見たことがないですが、何か健康法とかなさっているのですか?」と訊ねてみました。「そうねえ、なんでもよく食べることと、あとは手洗いうがいね、なんといっても!」という答えが返ってきたのですが、「手洗いとうがいで、そんなに効果があるのかなあ」と半信半疑だった私。でも、ある時、保育園の「ほけん便り」を見て、自分の手洗いがいかにいい加減だったのかが、よくわかりました!
「ほけん便り」の内容をそのままここには載せられないので、だいたい同じ手洗い方法が書いてあるサイトをリンクしておきます。ご存知の方にとっては、「なーんだ、そんなこと今さら」というような話かもしれませんが、ここまでちゃんと洗えば、なるほど、風邪予防になるなあ、と思いました。
でも、小さな子供に、こんなちゃんとした手洗いをさせられるのか、という疑問は残ります。「ほけん便り」では、「手のひらをよくこする洗い」は「おねがい洗い」、「手の甲を洗う」のは「すべりだい洗い」、「指先やツメの間をこする洗い」は「おおかみ洗い」、「指の間を洗う」は「おやま洗い」、「指を洗う」のは「こま洗い」、「手首を洗う」は「ブレスレット洗い(うでどけい洗い)」と、子供にもわかりやすいように、教えていました。試しに息子にやらせてみたところ、根気よく続けるうちに、親がいわなくても、ちゃんと手洗いするようになりました!
これだけやると時間がかかるように思えますが、40秒間が目安だそうです。慣れないうちには、タイマーを使ってみてもいいかもしれませんね。
もうひとつの「うがい」ですが、私はいつもガラガラうがいを2回ぐらいやっていただけ。でも、正しい方法は、「ぶくぶくうがい」「ガラガラうがい(のどの入り口)」「ゴロゴロうがい(のどの奥)」を、それぞれ15秒ぐらいやるそうです。小さい子は「ぶくぶく」だけでも、やらせるといいということ。
風邪予防の基本、「手洗い、うがい」で春までなんとか乗り切りましょう!
2006年01月28日
仕事をする意味
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まだ子供が生まれる前のことです。深夜に及ぶ残業も長期の海外出張もあたりまえの職場で仕事をしていたワーキングマザーの友人が、「この前、息子に、『ママはなんでお仕事してるの?』って聞かれちゃって」困ったという話をしてくれました。とっさに返事ができなかった彼女は、「ママがお仕事してなかったら、保育園に行けないでしょ」と答えたそうですが、彼女自身、「そんなんじゃねえ」と納得しかねる様子でした。
それ以来、自分の子供に同じ質問をされたら、なんて答えればいいかなあと、ずっと考えてきました。まだ小さい今のうちは、「パパとママがお仕事しなかったら、○○くんは、ご飯もおやつも食べられないし、おもちゃも買ってもらえないのよ」ぐらいで、「そうなんだ!」という顔をしてくれます。ま、これはこれで、本当ですしね。
でも、一家の経済を成り立たせるために働くのはもちろんですが、仕事って、自分が自分でいるために必要なものですよね。男女問わず。
今年のお正月に読んだ、森有正先生のことからは、仕事をする意味について、多くのことを教えられました。
「森有正」という名前は、朝吹登水子さん(サガンの「悲しみよ、こんにちは」等の翻訳者ですが、ご自身で書かれた小説やエッセイも素晴らしい! 昨年、お亡くなりになりました)や石井好子さん(日本のシャンソン界の第一人者。80代にして現役!)のエッセイ等で知ってはいました。装幀家であり、ルリユールという伝統的な製本工芸を日本に伝える栃折久美子さんが書いたこの本で、森有正というパリに生きた哲学者がどれほどユニークで、強烈な「放射能」を発する人であったかを、私は初めて知りました。
「森有正先生のこと」は、一種の恋愛ストーリーと言えるかもしれません。ロマンチックな匂いはまったくしないのに、ふたりの男女が、お互いの激しい磁力でひかれていく様に圧倒されます。著者の筆は淡々と静かに進むにもかかわらず、読み終わった後、私は幾日かぼーっとしてしまいました。
栃折さんは、森有正の本を読んで、人生が変わるほどの衝撃を受け、その人と直接に深く関わり、最後には離れていくことで、真の「自分の仕事」を見いだします。本当の意味で仕事をするということが、いかに孤独か、そしてその孤独こそが良い仕事をすることを助けるのだと、改めて感じました。そして、家族を持ちながら、孤独な精神を保って仕事を続ける困難を私は乗り越えなければならないのだと。
そういうことを息子に話せるようになるのは、いったいいつになるやら。けれども、息子に納得してもらう前に、まず自分自身が、「なぜ仕事をするのか」という問いに対して、いつでも明快に答えられる状態でいるのが大事なのだと、「森有正先生のこと」の美しい表紙は言っているような気がするのです。
2006年01月21日
やっぱり相撲はおもしろい
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久しぶりに、相撲が盛り上がっているようですね。先場所は、いかにも不入りな様子がテレビからも見て取れたものでしたが、今場所は、新大関・琴欧州の誕生、そして、先を越された他の若手力士たちの発奮もあって、なかなか熱気のある取り組みが多いように思います。子供の頃、先代貴乃花のかっこよさにしびれて以来、相撲好きの私。普段はテレビをほとんど観ないのですが、場所中だけは別、子供とテレビの前に陣取っています。
確かに、ここ数年は、あまりにも横綱・朝青龍が強すぎて、なんだかつまらない、というところはありました。それ以前に、小錦や曙、武蔵丸といった巨体のハワイ勢に対抗するために力士の大型化が進んで、相撲自体が単調になり気味、相撲とは関係ないスキャンダルが続いたり、私も、「もう相撲はいいや」と思ったことも。
また相撲を見てみようという気になったきっかけは、朝青龍はなぜ負けないのかという本です。「温泉教授」として有名な松田忠徳先生が書いた、とってもおもしろい相撲論、相撲に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
実は、松田先生はモンゴルに縁が深く、奥様もモンゴルの方なのだそうですが、強い力士を輩出しているモンゴル相撲そしてモンゴルという国の魅力をはじめ、モンゴル人力士のバックグラウンド(モンゴルでは、名門出身の白鵬が人気で、朝青龍はけっこうバッシングされている、とか)など、普通ではなかなか読めない話が盛りだくさんです。
それと同時に、なぜ相撲人気が低下したのか、という分析も痛快。たとえば、スポーツ万能という素質を持っている上で相撲を選んだモンゴル出身者に、肥満児だからということでスカウトされた日本人が勝てるのか、という件など、単に「外国人ばっかり目立って、おもしろくない」とは言えないのだなあ、と気づかされました。他にも、チケット料金の設定の不合理さ、力士の給与体系の不思議さなど、要は、内向きの論理ではやっていけないよ、ということになるのでしょうが、これって、相撲界だけじゃなくて、日本全体が抱える問題ですよね・・・。
この本のタイトルは、最初、「朝青龍はなぜ強いのか」というものにする予定だったそうです。でも、横綱に取材を申し込んだら、「自分はまだ強くないから、そういう本では取材は受けられない」と言われて、タイトルを変更したという経緯が書かれていました。あんなに強いのに、「まだ強くない」と言えるメンタリティーのなんてプロフェッショナルなこと! いかにも憎々しげな朝青龍に、あまり好感を抱いていなかった私でしたが、この本を読んで、ファンとまでは言えないにしても、「やっぱり悪役が強い方がドラマはおもしろい」と思えるようになりました。正直、朝青龍の調子がいまいちの今場所は、少し物足りない。
では、私が今誰のファンかというと、やはりモンゴル出身の安馬です。幕内最軽量なのに、正攻法の相撲で土俵を湧かせる安馬を見ていると、「私もがんばらなきゃ」と、思わず熱い気持ちになります。こんなに一生懸命、いい相撲を取ろうとがんばっている力士は、外国人だとかそういうことは関係なく、心から応援したい。昨日(金曜日)、安馬が朝青龍に勝った時は、安馬もすごく嬉しそうでしたが、私も嬉しかった!
一緒にテレビ観戦している息子もはまっており、「お相撲、取ろうよ~」としょっちゅう、相撲を取らされます。(息子の決まり手は、「押し出し」だけですが・・・。)何度も取らされると、けっこう疲れますが、まあ、エクササイズだと思えばいいか。
今の悩みは、息子に「いつ、本物のお相撲見られるの?」とせがまれること。連れて行きたいけど高いし、それに、どれだけおとなしく見ていられるか心配。本当は、昼間の早い時間から、だらだら飲み食いしながら枡席に陣取ってみたりしたいんですけどね。
2006年01月14日
とにかく、めげずに英語に触れる
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まず、らむねさんの質問から。
1、仕事で英語を使いますか?
使います。英語で記事を書くことも、時々あり、また、情報収集に英語は不可欠です。
2、自分の英語力はどのくらいですか?自信がありますか?それとも不満がありますか?
中の上ぐらい。オフィシャルな場で、相手が自分とコミュニケーションをとらなくてはいけない場合などは、意志疎通がしやすいけれど、たとえば、いきなりネイティブばかりの集団に放り込まれて、対等に渡り合うのは、今の能力ではちょっと難しい。自分の英語力には、もちろん不満だらけで、だからこそ勉強します。
3、英語力を維持するために、もしくは向上するために、どんなことをやっていますか?
以前のエントリーで私なりの英語の勉強法について書いたことがあります。でも、忙しいと、どうしても、英語の勉強は後回しになります。しばらくさぼった後で、久しぶりに、映画やドラマのビデオを英語で観ると、英語力がかなり落ちていて、愕然としたりします。
でも、けっしてめげない! だって、めげたら、そこでおしまいです。確かに、一瞬落ち込みますが、悔しかったら、また勉強するしか、リベンジする道はありません。
前のエントリーでも、習慣にすることが大事と書きましたが、一番いいのは、定番ですが、ラジオかなと思います。特に、「基礎英語」など、ごく初歩のレベルの講座は、ちょうど夕方の家事時間と重なり、何かしながらでも英語の勉強をすることができます。いずれにしても、基礎は大事ですし、これぐらいのレベルであれば、多少、雑音(洗い物や料理の音など)が混じっても聞き取れる。テレビの語学講座もいいですが、やっぱり、テレビの前に座って観ないと集中できないし、ながらでは効果も低いような気がします。その点、ラジオは「ながら学習」向き、忙しいワーキング・マザー向きです。
ちなみに、私は、気合いを入れて勉強する時は、「ビジネス英語」をやります。このレベルだと、何かやりながらでは、ちゃんと聴けませんので、ラジオの前に座って、ヘッドホンして、15分という短い時間にとことん集中します。スピーキングの能力をブラッシュアップしたい時は、「英会話 レッツ・スピーク」がおすすめです。とにかく、英語を話す筋肉(口も脳も)が鍛えられるプログラムですし、明るくも厳しい、講師の岩村先生の叱咤激励が身にしみます・・・。
ラジオの語学講座では、「シニアのためのものしり英語塾」も、音楽や映画など、雑学を取り入れながら文法的なポイントもきちんと押さえていて、なかなか楽しく聴けます。でも、時間帯が、ちょっと微妙。録音して後で聴くというのもありですが、テープに録ると、聴かないまま、すぐたまっちゃうんですよね・・・。
NHKラジオ語学講座のタイム・スケジュールはこちらから見られますので、自分に合った時間帯の講座を、まず聴き始めてみるというのはどうでしょうか。
正直なところ、日本で普通に生活するならば、英語で話す能力よりも、読み書きの能力を鍛える方が優先順位が高いのではないかという気もします。これも、習慣化することが大事。私は、週末に、The New York TimesとThe Asian Wall Street Journalをタイトル・チェックし、興味のあるものだけ読みます。(AWSJにはワーキング・ペアレンツ向けのコラムもあって、これだけでも読んでいておもしろいですよ。)前は、AWSJの紙版を購読していました。今の収入では、ちょっとお高い購読料なので、ウェブに切り替えましたが、実際のところ、毎日届いていた紙版の方が、やっぱりちゃんと読んでいました。TIMEも購読中ですが、これも、毎週定期的に読むという強制力が働く点で、効果があります。(もちろん、隅から隅まで読んだりはしませんし、興味のない記事が集まった号は、タイトルだけ読んでおしまい、という週もあります。)
定期購読ということでは、日本の英字新聞がとっつきやすいでしょう。日本語の解説がついたAsahi Weeklyや週間STなどから始めてもいいし、そもそも、日本語で触れているニュースが載っている日本の英字新聞は、多少知らない単語があっても、それなりに読める記事が多い利点があります。レイアウトなどで読みやすいのは、Daily Yomiuriのように思いますが、Japan Timesでもヘラトリ朝日でも、普段通るキオスクなどで入手できるものをまず読んでみるというのが、実行の鍵かもしれません。全部読もうなんて思わなくていいんです。(日本語の新聞だって、全部の記事を熟読しないでしょう?)一面と最後のページだけとか、スポーツ欄だけとか、見出しだけとか、自分の英語力に見合ったところからスタートすれば、挫折しにくいと思います。
ふうこさんもコメントで書いていらっしゃいましたが、語学って、使わないと本当にさっぱりと忘れるんですよね。それがイヤなら、あるいは、英語をものにしたいなら、とにかく使い続けるしかない。たとえ、細々とでも、長く続けることに意味があると、つい怠け癖の出る自分自身に言い聞かせています。
2006年01月07日
魔法の板、カプラ
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年末に3歳を迎えた息子の誕生日プレゼントに買ったのが、カプラ200~魔法の板~です。積み木といっていいのでしょうが、今までの積み木のイメージを越えた遊び方ができる、すごいおもちゃです。実は、カプラに決める前、他の積み木(形がいろいろあるもの)にしようか迷いました。だって、カプラは、1:3:15の比率の薄い白木の板だけの積み木です。この決まった形ばかりで、どんな風に遊べるのか、使ってみるまではよくわかりませんでした。でも、シンプルな、決まった形だからこそ、自由自在に様々な造形ができるおもしろさは、ほんとに魔法のようです。
息子の大好きな電車はもちろん、高速道路やケーブルカーもお手の物。家も、イスも、動物も、人の顔も、作れます。ただひたすら積み上げて、どこまで高くできるか(最高記録は18メートルだとか!)やってみるのもよし、気の向くままに何かを作ってみるのもよし、手を動かしているうちに、創造意欲がわいてきます・・・って、これは大人にもあてはまることで、つまりは、夫も私も、カプラで夢中になって遊べるのです。特に、プラモデルづくりとか機械いじりが好きな「男の子系」な男性(つまり、うちの夫)は、はまるはず! カプラに没頭している夫と息子の姿を見ていて、これぞ、テレビの前から離れられない子供、そしてお父さんたちをも、テレビなんか忘れてしまうほど熱中させるおもちゃだなあと思いました。
積み木ですから、ちょっとしたことで、崩れてしまいます。でも、その崩れる時の、軽やかでちょっと硬質な「カラカラカラ」という音の美しさも、個人的にはとても気に入っています。
自分のイマジネーションのままに手を動かすのも楽しいですが、カプラデザインブック(レベル別に4冊あります)で、「こんなのも作れるんだ」「これは、こういうふうに作るのか」と形作ってみるのも、また別の発見があります。メイド・イン・フランス(考案者はオランダ人のようですが)だけあって、ビジュアルもおしゃれな本ですよ。
2005年12月31日
2006年のMy New Year Resolutions
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今日は大晦日。カレンダーも手帳も新しいのがスタンバイしています。そして、大晦日の夜は、私にとって、来年の抱負を書く時間。2005年の分はWMSにも投稿しましたが(とりあえず、3と4と7は実行しました!)、2006年は、もう少し、シンプルにいきます。「ヒステリックに怒らない母になる」とか「夫に優しくする」とか「一日一日をていねいに過ごす」なんて、きっと毎年言い続けることでしょうから・・・。
さて、2006年の抱負は、ふたつあります。
その1 早寝早起き
その2 整理整頓
なんだか、小学生の「今年の目標」と変わらない気もしますが・・・。
でも、本当に「早寝早起き」したいのです。したいのですが、どうしても、子供が寝た後に仕事をすると自分の寝る時間が遅くなってしまい、「遅寝遅起き」な生活パターンから抜け出せません。せっぱ詰まっている時は、子供と一緒に9時頃寝て、夫が寝る2時頃起こしてもらって仕事する、ということもやるのです。確かに、仕事ははかどります。朝、余裕があるのっていいなあ、とも思います。でも、毎日となるときついものがあります・・・。
2時起きを続けられない根性なしの私ですが、せめて、5時~6時頃起きられたらいいなあと思います。子供を寝かしつけた後、少し用事をすませて、11時頃までに寝て、5時に起きて、仕事のウォーミングアップをしてから、朝の家事をする。うーん、理想的。なんて言ってないで、実行しなければ!実際に早起き生活をされている方、ぜひアドバイスをお願いします!
「整理整頓」を入れたのは、最近、ホウキとヤルキ―掃除にドラマありという本を読んで、深く反省したことがきっかけです。この本の中に、うろ覚えなのですが、整理整頓という言葉は、英語では、simplifyとorganizeになるという話が出てきて、そうか!と目からウロコが落ちました。見渡せば、乱雑な我がデスク周り・・・これで仕事がはかどるわけがありません。とりあえず、何年も手をつけていなかった事務書類の諸々の整理をはじめ、仕事環境をすっきり、整頓させようと思います。年末の大掃除では間に合わなかった(というか、大掃除自体できていない・・・)ので、1月は「整理整頓月間」にして、2006年をスタートさせる決意です!
来年の大晦日、「ふたつとも実行できました!」と皆様にご報告できるように、がんばります!
2005年12月24日
忙しい夜、足を洗う
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毎日、寒いですね。そして、年末は忙しい! バタバタしているうちに、子供を寝かしつけ、やることをやって、ああ、まだまだやり残しがあるなあと時計を見るともう深夜。明日に響くからもう寝よう、あ、お風呂入ってない、顔もまだ洗ってない、歯磨きも・・・・。
ということが、私の場合、よくあります。
寒い夜、お風呂に入るのは、けっこうおっくうです。入れば疲れが取れるのはわかっていても、髪を洗ったり、その後乾かしたり、とやっていると、どんどんベッドに入る時間が遅くなります。いいや、今日はもう寝ちゃおう、となるのはしょっちゅう。でも、そんな時でも、足だけは洗うようにしています。
といっても、洗面所のシンクに片足ずつ入れて、お湯と石けんでジャバジャバッと洗うだけ。タオルは用意しておいて、片足がすむごとに拭きます。2分もあれば、完了です。それだけのことですが、本当にさっぱり、リフレッシュします。顔を洗うのもめんどくさいと思っていたのに、「よし、顔もついでに洗っちゃおう」という気になるのが不思議。足を洗うと、そうしない時と比べて、寝付きもずっと良いようです。
温かいお湯を浴びて、生気のなかった足の肌に、ほんのりと赤みがさしてくる様子を見ると、「ああ、今日も一日、この足はよくがんばってくれた」と、少しクリームを塗るぐらいのご褒美はあげたくなります。ささやかながら、自分を大切にするって、こういうことかな?と思いながら。
風邪をひいて、お風呂やシャワーは入りにくいという時も、私はせめて足だけでも洗っているのですが、この手は子供にも使えますよ。(子供の足って、大人以上に汚れてますよね。)
来週はもう大晦日。忙しい年末を、少しでも自分をいたわりながら、なんとか乗り切っていきましょう!
2005年12月17日
14年目にかなえる夢
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大学時代の友人からもらった喪中葉書の片隅に、「私事ですが、来年4月から東京都社会人枠で小学校教員となります」という言葉が添えてありました。
彼は、在学中から教員志望だったのですが、私たちの卒業当時は(今もかな?)、教員の新卒枠は非常に少なく、すぐに希望通りの進路をかなえることができず、会社員として社会人のスタートを切ったのでした。その後、中国留学などで中国語を身につけ、フリーで翻訳なども手がけていたようですが、ようやく夢をかなえることができたのだな、と、私も感無量でした。
振り返れば、大学を卒業し、社会に出てから、来年で14年目に入ります。彼は、14年というけっして短くはない時間、夢をあきらめることなく持ち続けて、ついにかなえたのでした。
つい先日、ふと、「この年で、夢といえるものがある人はどれくらいいるだろうか」と考えていたところです。子供の頃、いえ、20代前半ぐらいまでは、「○○になりたい」「△△をしてみたい」という夢が、大なり小なりあると思うのですが、社会に出て10年以上ともなると、だんだん現実をこなすのが精一杯、老後もあまり明るいようではないし、なかなか「夢」なんて抱けないのかもしれない。それでも、私は夢を持ち続けていたいし、夢の力を信じていたいと思っています。大きな声で言うのは、ちょっと恥ずかしいけど。
私自身の夢は、仕事上のことがほとんどなのですが、夢というよりは、「こういう本を出したい」という企画がたくさんある、という感じです。でも、子育てをしていると、なかなか仕事がはかどらず、いったい何年かけたら、あれもこれも世に出すことができるのだろう、と、時々、ため息をつきたくなります。ただでさえ出版不況の世の中ですから、じっくり時間をかけて本を作っていてはとても採算が合わないという心配もあります。
特に来年は、今やっている連載のほとんどが終わり、次の仕込みにかかるため、収入面ではかなり厳しくなることが予想されます。お金のために仕事をするのは簡単ですが、それで失った時間やエネルギーを本来やりたいことに向けられなくなるのがイヤなので、出来る限り、踏ん張りたいとは思っていますが、それでも、不安がないわけではありません。
そんな不安を、14年目にして夢をかなえる友人が軽くしてくれました。彼も、回り道はしたのでしょうが、会社員としての蓄積、中国での体験など、14年をけっして無駄にせず、夢に結びつけたのです。私も、少々の回り道ぐらい恐れずに、長い目でがんばらねば。
というわけで、来年の仕事の目標は、今までもそうですが、「自分を信じて、やるべきことをやる」です。何度もくじけそうになるでしょうが、「夢」を失わずに、前を向いて進んでいきたいと思っています。
2005年12月10日
世界で一番寒い冬
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先日、亀も空を飛ぶという映画を観てきました。戦争が日常の、イラク北部に暮らすクルド人の子供たちを描いたもので、もしDVDになったら、ぜひご覧いただきたい、素晴らしい映画でした。
そのパンフレットに載っていたバフマン・ゴバディ監督のインタビューに、次のような一節がありました。
イラクで今一番みんなが切望していることは文化的な活動、文化センターのような場所です。(中略)韓国の軍隊、兵士たちは歩きながらものを直していく、歩きながら学校を作っていく。(中略)それでクルド人の中では韓国人はとても親しい人たちになりました。
おそらく生活そのものも成り立たないような暮らしを送る中でも、人々は、単なる生活援助物資以上のもの、文化や学校のようなものを切に欲するのだと、強く印象に残りました。
そのような支援を必要としている地は、世界のいたるところにあるのでしょうが、今、特に気にかかるのは、10月に起きたパキスタン北部地震の被災地です。
地震から2ヶ月が過ぎた今でも、国連は、国際社会の支援が足りないと訴え続けています。昨年末のスマトラ沖地震では、「援助合戦」と揶揄されるほどの募金が、世界中から公私を問わず集まったのに対し、たとえばユニセフは、支援金は必要額の半分にも満たないと悲鳴を挙げています。
パキスタン地震の被災地は、主に、ヒマラヤを背にした険しい山岳地帯。地震によって、交通路も遮断され、援助物資の輸送もままならないうちに、零下にもなる冬が訪れています。家は倒壊し、布張りのテント暮らし、暖房といえば、煮炊き用の竈ぐらい、衣類さえ防寒に必要なほどの量はありません。
死者7万人以上、負傷者10万人、被災者は300万人といわれるこの地震の被害規模は、生き残った人々が厳しい冬を無事に越せるかどうかが、今後の分かれ目となるでしょう。
さきほどのゴバディ監督の言葉ではありませんが、シャンティ国際ボランティア会では、毛布や防寒用品、日用品などの配布の他、被災した子供たちのために、文具セットや絵本、スポーツ用品などを送っているそうです。もし自分たちが地震などの災害にあったとしたら、子供たちへのこのような援助は、どれだけありがたいだろうかと思います。そんな時、親はなかなか子供をかまってやることはできませんから。
2005年12月03日
圧力鍋かル・クルーゼか悩む
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結婚以来、我が家でがんばってくれていたル・クルーゼの鍋を焦がしてしまいました。ホーローがはがれてしまったので、使い続けると、錆が出てしまいます。空焚きに気づかなかった自分の愚かさを責める日々・・・。
そこで今、新しいル・クルーゼを買うか、ずっと気になっていた圧力鍋にするか、悩んでいます。
圧力鍋は、玄米がおいしく炊けるということで、購入を検討していました。うちは、ずっと鍋でご飯を炊いてきたのですが、お鍋だと、圧力鍋のように、もっちりとした食感にはならないのです。白米は十分おいしいのですが、分付き米や玄米は、圧力鍋の方が食べやすいのではないかと思っています。
でも、ル・クルーゼはル・クルーゼで捨てがたい。なんといっても、食卓にそのまま出せる、あの美しさがいいですよね。それに、煮物やシチュー、カレーなどは、圧力鍋でがーっと調理するより、ル・クルーゼでコトコト煮込んだ方がおいしい、という話もあります。オーブンにもそのまま入れられますしね。
圧力鍋を買うんだったら、フィスラー圧力鍋 ニュービタクイック4.5Lにしようと思っています。お値段も手頃だし、火力の調節は必要ですが、まあそれくらいはできるかな、と。手入れが簡単そうなのも、ズボラな私には向いていそうです。
本当は、圧力鍋とル・クルーゼの両方を買えればいいのでしょうが、お金のこともあるし、収納場所もないし、ということで、どちらか選ばなければなりません。皆さんだったら、どちらにしますか?
2005年11月26日
ババールと一緒にヨガをする
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ヨガが気になりだしてから、かなりの時間が経つのですが、幼児がいては、教室にも通いにくいし、以前エントリーされていたDVDもいいなーと思いながら、思っただけでそのまま何ヶ月も過ぎてしまった私。せっかくのヨガマットも十分に活用しきれないままでいました。ところが、図書館で、誰かが置き忘れていった本が何冊か積み上がった山の一番上に、この本があったのです。
ババールといえば、子供の頃から大好きだった絵本です。そのまま、誰も手に取る様子がないので、早速、借りてきました。
この本によると、ババールが暮らすセレストビルでは、今、ヨガが流行中ということで、街中で、誰もが気軽にポーズをとっているのだとか。ババール自身も、日々の暮らしではもちろん、パリやニューヨークに出かけた時でさえ、ヨガをやっているんだそうです。
といったようなストーリーが多少入りつつ、基本的には、「これは、僕が朝起きた時にやるヨガ」などと、ババールがポーズをとるイラスト満載の、ヨガのテキスト・ブックとして読むことができます。自分でやってみる時には、「えーと、ここで左足を曲げて・・・」などと、いちいちページを見なくてはならないので、DVDの方が、見ながらやるのはずっと簡単だと思いますが、なんというか、「ババールと一緒にヨガをやる」楽しさは、なかなかいいものです。そのせいか、今のところ、寝る前のヨガ(もどき?)は続いています。
一応、この本は「象向けのヨガ・ブック」ということになっていますが、まあ、鼻の動きなんかは確かにマネできないものの、人間でも十分、役に立つと思います。念のため。
2005年11月19日
イギリス好きにはたまらない絵本
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好きな絵本は数え切れないほどあるのですが、今回は、パンやのくまさんを紹介したいと思います。金井美恵子が絵本について綴ったエッセイ集ページをめくる指(このタイトルのセンスの良さ!)で知り、息子と一緒に読んでみたところ、ふたりともはまってしまいました。
毎日、朝早く起きて、パンやケーキを焼き、配達をし、お店に来る子供たちには、カウンターの下においてある特別の缶からキャンディーをあげ、パンが売り切れたら、晩ご飯を食べて、売り上げを計算して、寝床に入るやいなや、すぐに眠ってしまう。なんとも、働き者のくまさんです。
アマゾンの書評を読むと、このくまさんの淡々とした勤勉さに心打たれている読者も多いらくしく、たぶん、作者の方も、この本を読む子供たちに、こういう規則正しい、勤勉な生活の美徳をインプットしたかったのでしょうが、私は、どうも、それだけではつまらないなあ、と思うのです。(根が怠け者だから?)
息子がこの本のどういうところを気に入っているのかはわかりませんが、とにかく挿絵が魅力的です。素朴なタッチのかわいらしい絵は、正直、うまい部類には入らないのですが、イギリス人の生活が実にリアルに描かれています。たとえば、買い物にやってくる女性たちの、ちょっと野暮ったい感じとか、クマさんが、晩ご飯の後や寝しなに読む(仕事でくたびれているくまさんが、本当に読んでいるかどうかは疑問ですが)本が釣りの本だったり、お茶のポットのずんぐり丸い形などに、「ああ、イギリスだ!」と、しみじみ感じます。丁寧にディティールを書き込んでいる、この本の挿絵は、見れば見るほど楽しくなって、イギリス好きにはたまりません。
もうひとつ、私がいいなあ、と思うのは、くまさんは、勤勉ではあるものの、けっして、仕事に追われているという感じがしないところです。(まあ、そもそも、ぬいぐるみですからね。)何しろ、朝一番の仕事はじめには、たっぷりとお茶をいれて飲むわけですし、ランチをいつとっているのかは不明ですが、晩ご飯は、なんと暖炉の火であぶったマフィンです。ただでさえ忙しいくまさんが、ちゃんと、暖炉の火をおこし、電子レンジではなく、火でマフィンをあぶるという行為の優雅さに、私は感動してしまいます。暖炉がある家というだけでも、かなり素敵ですが、1人掛けのソファには、ちゃんとオットマンもついています。(そんなスペースは我が家にはありません!)さりげなくアンティークの風情が漂う食器類、ベッドの傍らで灯るのは、ろうそくの火。壁には絵がかかっています。
こういう、日本では望むべくもない、イギリスの「普通に優雅な暮らし」は、くまさんが登場する他の絵本、
せきたんやのくまさん、ゆうびんやのくまさん、うえきやのくまさん、ぼくじょうのくまさんでも描かれています。どのシリーズでも、ちゃんと、仕事の合間にはお茶を飲むのが、いかにもイギリスですが、「ぼくじょうのくまさん」なんて、まさに、イギリス人が夢見るリタイア後の暮らしそのものといった感じです。
「ゆうびんやのくまさん」は、クリスマス絵本でもあるので、これからの季節の贈り物にしてもいいかもしれませんね。
2005年11月12日
インフルエンザに予防注射は効かない?
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11月に入って、インフルエンザの話題が急に増えてきました。「かからないためには、早めに予防摂取を!」と、メディアでも呼びかけています。今年は特に、鳥インフルエンザのことがあって、いつも以上に、危機感をあおる記事が多いようです。私は、「インフルエンザの予防接種は受けない派」なのですが、それでも、「何もしなくて、いいのだろうか」と不安になります。と思っていたら、タイムリーな一冊が出ました。
今年はどうする?インフルエンザ―疑問だらけの予防接種と特効薬。ユニークな育児雑誌「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」の編集委員(小児科医の毛利子来先生、山田真先生など)が中心となって執筆されたこの本では、「インフルエンザに予防接種は効果がない」と、明快に言い切っています。また、特効薬と言われる「タミフル」についても、疑問を呈しています。
これだけ巷で「インフルエンザには予防接種、かかってしまったらタミフルで治す!」とアピールされていたら、「効果がない」と言われても、なかなか納得がいかないかもしれません。ここで、私があれこれ書くより、この本をきちんと読んだ方が誤解がないと思いますが、要は、
・ワクチンにもタミフルにも、それから解熱剤にも、死亡事故や重大な副作用が出るほどの症例が出ている
・インフルエンザは毎年変化しているので、ワクチンの型がそれに対応しきれない(だから、予防接種をしてもインフルエンザになったりする)
この二点が、「効果がない」とする主な理由です。
だけど、「予防接種していたら、かかっても軽くすむのでは?」「タミフル飲んだら、劇的に熱が下がったって」「副作用よりインフルエンザが怖い」「今年のインフルエンザは特別に怖いんでしょ」などなど、いろいろな疑問がわきおこると思います。それらすべてに、はっきりと納得のいく(少なくとも、私は納得しました)説明があります。ぜひ読んでください。
「インフルエンザに予防接種は効かない」根拠のひとつとなっているものに、「前橋レポート」という調査結果がありますが、これは、カンガエルーネットというサイトに全文が掲載されています。ご参考までに。
ワーキングマザーとしては、仕事は休めないし、子どもに病気になられたら困る。家族中がインフルエンザにかかったらと思うとゾッとしますが、予防接種や薬を無防備に受け入れるのも怖い。正直、舵取りが難しいところです。
2005年11月05日
ベジーな食事は美容にいい
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アメリカで働かせてもらった職場が、たまたまベジタリアンのNPOだったので、それ以来、肉を食べない生活を送っています。前は焼き肉とか大好きだった私ですが、今は、肉を食べたいとは、まったく思いません。肉抜きの食生活で、何が変わったか。まず、お通じがよくなりました。
それから、太らなくなりました。(重力による自然現象は起こってますけど・・・。)ほとんど、ノーメイクですが、よく人から「肌がきれい」と言われます。特別なお手入れは、紫外線対策も含めて何にもしていないので、何か理由があるとすれば、それも、肉を食べないからではないかなと思います。
というのも、肉がない食事だと、必然的に野菜や大豆製品、お麩などの植物性タンパク、海藻や切り干しダイコンといった乾物が登場する機会が増えます。こういう食品がローカロリーで低脂肪なのはもちろんですが、肉の脂肪は、いわゆる血をドロドロにする元なので、それもなくなるわけです。
肉抜きだと栄養はどうなの? という疑問に対しては、すごく簡単に言ってしまうと、卵や乳製品を食べていれば問題はありません。 ちなみに、タンパク質も、カルシウムも、鉄分も、穀物と野菜から十分に摂ることができます。
肉がない食事なんて、単調でつまらないのでは? という方には、日本のベジタリアン(精進料理は別として)の草分け的存在のひとりである鶴田静さんのベジタリアンのいきいきクッキング~豆と野菜のおいしい80品がおすすめです。鶴田さんは、千葉・鴨川で自給自足に近い生活を、写真家である御夫君と共に送っていらっしゃるのですが、生命力あふれるベジタリアン料理の、どれもなんておいしそうなこと! 生命力といえば、「ベジタリアン」という言葉は、「生き生きとした、活力のある」という意味のラテン語から来ています。(「野菜人」じゃないんですよ。)
私自身、美容面はさておき、精神面での変化がすごく大きかったかな、と思います。一言で言うと、何もかもを、すごくシンプルに考えられるようになりました。自分の人生における枝葉末節はどうでもよくなった、というか。肉を食べるということも、その枝葉末節のひとつと言えるかもしれません。
とはいえ、ベジタリアンにもいろいろな問題があって、一応「ベジタリアン」を自称する私も、自分の中で解決しきれていない矛盾は抱えています。だから、ベジタリアンになることを、他人に強制する気はありません。でも、ベジタリアンをやっていいこともあるよ、ということは、もし機会があれば、伝えていければいいな、と思っています。
2005年10月28日
レッグウォーマーで冷え対策
投稿者 fellow

10月の東京は、すっきりしない天気が続いて、いつのまにか、セーターが必要な陽気になってしまいました。これからの季節、私が手放せないのがレッグウォーマーです。妊娠中も、腹巻きはパスしても、レッグウォーマーだけは必ず身につけていましたが、これひとつ、あるのとないのとでは、本当に冷え方が違います。
夜、パソコンに向かっている時などは、特に、膝から下の冷えを感じます。ここをやられると、すぐ風邪をひいてしまうので、入浴後は必ずレッグウォーマーを身につけ、就寝中もはずしません。普段は、ジーパンやパンツスタイルなので、本当に寒い間は、昼間でもレッグウォーマーをしています。
巷でよくみかけるのは、アクリルやナイロン製のものが多いのですが、それだと、肌がちくちくしてしまうので、シルクのものを探します。長さも、膝下までは絶対に必要で、理想を言えば、指先が出る程度(指を覆ってしまうと、今度は「息苦しい」感じがするのです。聞いたところによると、指先には体温調節機能があるんですって)、足の甲もカバーしてくれれば最高。
ネットで検索したら、天然シルク休足サポーターという、まさに私が求めていたものがあり、お値段も、1800円と手頃だったのに、既に売り切れでした! うーん、出遅れたか・・・。代わりに、同じところで出している天然シルク 冷え取りレッグウォーマーを少し、下にずらしてはいてみようかな。
草鞋を室内履きにしている私としては(夏は最高です!)、天然シルク健康足袋 滑り止め付も気になっています。5本指ソックスだと、いかにも「健康商品」という感じがしますが、足袋だと、ちょっと「和」でいいかも・・・なんて、そんなに変わらないかな?
2005年10月22日
育児でお給料をもらう?
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10月17日(月)の日経新聞朝刊に、「人口減と共に生きる~私の意見」という、読者の声とあわせて識者の意見が紹介されているコーナーがありました。その中に、「塩じい」こと塩川正十郎前財務相の意見があり、次のようなことが書かれていました。
若いお母さんは子どもを保育所に預けるのではなく自分で育て、国から幼児扶養料という月給を得る。
へえー、育児をきちんと「仕事」として認めるということか、と思ったところ・・・
公立保育所を廃止すれば財源はまかなえる。
と続いていたので、がっくり。キャリアを続けていきたい母親は、どうすればいいんでしょう? 「公立」とあるので、「私立」の保育所を頼んで、ということなんでしょうか? あと、「お母さん」だけでなく、「お父さん」が育児に専念しても、お給料はもらえるのかしら?
塩川前財務相が考える育児の「月給」がどれぐらいの額なのかも、気になります。皆さんは、いくらぐらいもらいたいと思いますか? いや、それ以前に、お給料をもらえれば、育児に専念できますか?
私自身は、育児はお金に換算できない「仕事」だと思いますし、それどころか、お金をもらうだけでは全然足りません。
夫も育児に関われるよう、早く家に帰れるようにしてほしい!
一日中子どもと狭いスペースで顔をつきあわせてたまるストレスを考えると、広い家が欲しい!
子どもが自由に安全に遊べる、原っぱのような「外の」遊び場プラス「中の」遊び場が欲しい!
自分が病気になったり、冠婚葬祭に出席したり、友人と会ったり、勉強したり、息抜きする時に子どもを安心して預けられる保育施設が欲しい!
気軽に育児のことを相談できるカウンセラーが常駐する「子育て広場」が欲しい!
それに何より、
子育てに理解のある社会、子どもに優しい社会が欲しい!
公立保育所を廃止するだけで、これだけのニーズ(って、私が言ってるだけですけど)をまかなえる財源が得られるとは、とても思えません。
それから、もし、数年間、育児に専念するとしても、子どもが成長した後はどうするのでしょう。育児という「仕事」のキャリアを、社会は認めてくれるのでしょうか? 再就職支援はどうでしょう? 育児を終えた女性に、企業は門戸を大きく開いてくれるのでしょうか? 育児を終えたら、今度は、「介護で月給」になったりするのでは・・・と勘ぐりたくもなります。
細かいことですが、「若い母親」というところもひっかかります。若くないと子どもを生んじゃいけないの? 確かに、若い方が子どもを何人も生めて、少子化対策にはなるでしょうが・・・。塩川前財務相はご高齢なので、40代も「若い」うちに入っているのかもしれませんけれど。
ともあれ、「私は育児をしながら、なぜ働くのか」、改めて考えさせてくれた記事でした。
2005年10月15日
蒸し料理で、ほかほか朝ご飯
投稿者 fellow
最近、パンを蒸すのにはまっています。元々は、近くの自然食系パン屋さんのよもぎパン(これが、よもぎ餅かと思うぐらい、よもぎがたっぷり!)を「蒸すとおいしい」と聞いて、やってみたのが始まり。今まで、パンと言えばトーストでしたが、蒸してみると、ふっくら、もちもちした食感になって、お腹にやさしいおいしさ。食欲がない朝も、蒸したパンなら、すっと胃におさまります。
それともうひとつ、ライ麦パンや全粒粉のパンといった、いわゆる「健康にいい」パンは、男性(つまり家では夫)に評判が悪いのですが、蒸すと、案外、おいしそうに食べてくれます。ボソボソした感じがなくなるからでしょうか。こういうヘルシーパンを蒸したものは、バターやマーガリンをつけず、そのままジャムを塗って食べても満足感があり、結果的に、カロリーダウンにもなるというおまけつき。
蒸すといえば、朝、野菜を蒸して、練りゴマとマヨネーズをあえたものをつけて食べたりもします。我が家には、ちゃんとした蒸し器がないので、パスタ鍋に付属のすのこをしいて、その中に、火の通りにくい野菜から火の通りやすい野菜の順番(たとえば、にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、いんげん、といった感じ)で、切っては入れ、切っては入れていくだけ。トータルで10分かかりません。朝から野菜もたっぷり食べられます。水に少し塩を入れておくのがコツです。
蒸し器がなくても、要は、食材が直接水につからなければよいので、深めのお皿を使ったりすれば大丈夫(取り出す時、お皿が熱いので注意!)。鍋の中の水蒸気が食材にたれると水っぽくなるので、蓋の下にふきん(私はキッチンペーパーで代用)をしくこと。水は少し(1センチ~2センチぐらい)で、沸騰してから食材を入れる。あと、長時間火にかけない(鍋が焦げます!)ようにすれば、ほぼ失敗なく、おいしい蒸し料理の出来上がり!です。
これから寒くなる季節、何かあたたかいものを朝ご飯に、という時、蒸し料理はぴったり。とりあえず、蒸したパンのおいしさから、ぜひ味わってみてください。
2005年10月08日
たかが風邪でもあなどらない
投稿者 fellow
久しぶりに、風邪を引きました。ちょっと肌寒い夜に、スカートで過ごして、足を冷やしたのがたぶん原因。普段は、引き初めに治してしまうのですが、今回は長引いて、今日でもう10日目です。数日前から、声がほとんど出ず、いたずらする息子を怒ろうにも怒れない・・・。
長引いてしまったのは、ちょっと良くなるとすぐに無理をしてしまって、まだぶり返す、という繰り返しを何度かやってしまったからかなあと思っています。
無理といっても、たいしたことはしていないんです。「久しぶりにいい天気だから、たまった洗濯物を洗おう!」とか「もうすぐ図書館に返す仕事の本が何冊かあるから、読んどかないと」と少し夜更かししたり、せいぜいそれぐらいのこと。それから、子どもがいるので、毎日、どこかしら遊びに連れ出すというのも体力を消耗するのでしょうが、家にふたりでずっといる方がよっぽど大変なので、これはまあ、しょうがない。
声が出ないことと、食欲がない以外は、熱も引いたし、症状が重いわけではないのです。でも、今回、10日も元気がない状態が続いて、たかが風邪といっても、あなどってはいけないなあ、と実感しました。とにかく休養が第一なのだと。
仕事があると、なかなか「無理をしない」を通すのは難しいでしょうが、せめて続けて2日、少しでもゆっくりすることで、後のこじれ方が随分違うのではないかと思います。これから、風邪を引きやすくなる季節、皆さん、お互いに自分の身体を大切にしましょうね。
2005年10月01日
廃校の宿
投稿者 fellow
先週、遅ればせながらの夏休みで小淵沢に行って来ました。宿は、「子連れにやさしい」とネットですすめられていたペンションを選んだのですが、まあ悪くはなかったものの、細かいところでは不満もあり、去年の夏の家族旅行で行った廃校の宿を、つい思い出してしまった私です。
その宿は、群馬県の湯ノ小屋温泉にある葉留日野山荘というところです。
子連れ(1歳児)旅行は初めてだった私たち夫婦にとって、ペンションみたいな家族的雰囲気はもとより、子どもが走り回るだけのスペースもあり(何せ、元学校!)、和室でみんなで布団で雑魚寝というのもよし、食事も健康的かつおいしい(ちょっとした高級旅館並)、しかも温泉(正真正銘の名湯)がある! と、いいことずくめ。建物の造りや設備は確かに質素ですが、その分、子連れは気を遣わなくていいし、水回り(洗面所やトイレ)の清潔さには頭が下がります。
周囲には、普段、東京では体験できないような自然もたっぷり(今時、カラスもほとんどいないような田舎)、少し足を伸ばせば、谷川岳や尾瀬はすぐそこです。宿の目の前には、手を入れると痛いほど冷たい水が流れる川もあって、宿にいると、そのせせらぎの音が聞こえてきます。
東京からは、車で3時間。新幹線を使えば、上野から1時間、そこから車で1時間ちょっとなので、子どももそんなに疲れずに(飽きずに)すみます。
山荘から車で30分ほど走ると、ちょっとしたハイキングもできるブナ林があり、そこに行くまでの景色は、「紅葉の時はさぞかし」という素晴らしさ。紅葉シーズンの土日は、すでに予約でいっぱいだそうですが、いつか行ってみたいなあと思っています。
他にも、こういう廃校を利用した宿泊施設というのはあるらしく、泊れる!遊べる!全国廃校ガイド83選
という本もみつけました。(葉留日野山荘も載ってます。)どこも、お値段がリーズナブルなのが、魅力的です。
2005年09月23日
季節のかわりめに手作り化粧水
投稿者 fellow
まだまだ残暑が厳しい日もあるとはいえ、なんとなく、お肌がかさつく感じがするこの頃。湿気がたっぷりある季節は、化粧水だけをバシャバシャやるだけでよかったのが、美容液やクリームが欲しくなってきます。
以前は、へちま水やすぎな化粧水(これ、冬には最高です!)、ローズウォーターなどを使っていましたが、たまたまお金がなくて(というか気分的に節約したかった。たいした値段じゃないんですが)、新しいものを買えなかったのを機に、前から気になっていた、エッセンシャルオイルの手作り化粧水を作ってみました。
作り方は、本当に簡単。
1)スプレー容器に無水エタノール(薬局で買えます)を5CC入れ、そこにエッセンシャルオイルを合計4~5滴垂らし、よく混ぜます。これは、エッセンシャルオイルをよく溶かし、水と混ざりやすくするためと、防腐効果のためです。
2)精製水95CCを加えて、使う時はよく振って混ぜる。
私は、ラベンダーのエッセンシャルオイルに、たまたま苗で買ってきたローズマリーのフレッシュな葉っぱ4,5本を入れて使ってみました。ローズマリーはあまりよく考えずに入れたのですが、実は老化防止によいハーブで、このおかげか、こんなシンプルな化粧水なのに、使った後のお肌が、とってもやわらかく、いい感じになるのです。もちろん、ほのかに香る匂いも素敵。
無水エタノールが千円弱ぐらいしたと思いますが、ひとつあれば、かなり長持ちしますし(何せ、一回の使用料がわずかですから)、スプレー容器(本当は遮光性のガラスがよいのですが、私はプラスチックのものを使っています)はせいぜい数百円、エッセンシャルオイルも化粧水の他、お風呂や洗濯やリフレッシュに使えるので、値段の割にはお得です。実感としては、市販の化粧水より、ずっと割安感があります。しかも、材料は安心なものばかりで、お肌への効果もよし!
お肌のタイプ別に合うエッセンシャルオイルは、脂性肌ならサイプレスやシダーウッド、乾燥肌ならサンダルウッドやカミツレ、敏感肌ならネロリなどで、ラベンダーやローズ、ゼラニウムなどは、すべての肌タイプに合うそうです。ちょっと乾燥気味な時には、乾燥肌に合うエッセンシャルオイルをプラスしたり、逆に、さっぱりしたいなら、脂性肌用のものを混ぜてみるとか、お肌の調子や気分によって、応用が利きそう。
私が参考にしているのは、ハーブとアロマの楽しみかた―香りでゆったりからだとこころという本です。この本には、ビューティケアの他、お料理やお掃除、体調不良の時の処方など、アロマやハーブの使い方がいろいろコンパクトに説明されていて、ぱっと思い立ってアロマを試してみたい時に便利です。
※エッセンシャルオイルは妊娠中には使わない方がよいものがありますので、使用する際には、使っても大丈夫なものかどうか、必ず確認してください。
2005年09月17日
窓ぎわのトットちゃん
投稿者 カトウヒロコ

窓ぎわのトットちゃん。ある年齢以上の人なら、大ベストセラーだったこの本をリアルタイムで経験していると思います。私も、初めて読んだのは子供の時です。それ以来、読み返したことは、ほとんどありませんでした。でも、黒柳徹子さんの小さいときから考えてきたことを最近、読む機会があって、久しぶりに「トットちゃん」も手にとってみたくなりました。
やっぱり、子供の時と親になった今とでは、読み方が全然違うものですね。トットちゃんが通った小学校の校長先生、そしてトットちゃんの母親が、ある種の「問題児」(今で言う「学習障害児」みたいな感じ)だったトットちゃんに対して、なんて懐の深いこと! 「大人」の余裕を感じます。
たとえば・・・大切なお財布を落としたから、と、その頃はくみ取り式便所だったトイレのくみ取り口から、ひしゃくで中のものをくみ出して探し続けるトットちゃん。授業開始のベルが鳴ってもやめずに、周りには、「中のもの」がどんどん山となって積み上がっていく・・・そこへ通りかかった校長先生は「なにしてんだい?」「お財布落としたの」「そうかい」・・・それだけで行ってしまう。その後、またやってきた校長先生は、財布がまだみつからないと知ると、「終わったら、みんな、もどしとけよ」と言って、そのまま行ってしまうのです。(私だったら、「授業が始まってるから、また休み時間になってからやったら?」とか言いそう。)なかなか、できないですよね、こういう対応。
もうひとつ、感心したのは、学校に持ってくるお弁当。「海のものと山のもの」が入っていればいい。一番シンプルなのは「海苔と梅干し」でもいいのだけれど、栄養とかごちゃごちゃ難しいことを考えずに、「海のものと山のもの」というルールさえ押さえておけばいい、というのは、親にとってはありがたいですよね。結果的にバランスのとれたお弁当にもなるわけだし。
「窓ぎわのトットちゃん」を読みながら、「星の王子様」(最近、新訳が相次いでますね)の「みんな子供だったけれど、そのことを覚えている大人は少ない」(うろ覚えですが)という一節を思い出しました。いざ親になってみると、「子供だったことを覚えている」のがいかに難しいか、毎日痛感します。ユニセフ親善大使として、不幸な子供たちを抱きしめ続けている黒柳徹子さんは、「そのことを覚えている」数少ない大人のひとりです。
2005年09月10日
選挙前にもう一度チェックしておきたいこと
投稿者 カトウヒロコ
あっというまに、明日は投票日ですね。私は、小選挙区で投票したいと思う候補者がいなくて、「あー、不信任投票があればいいのに」と悶々としています。
「ワーキングマザースタイル」でも選挙の話題が出ていますが、投票日前日ということで、もうひとつ、憲法についての各党の姿勢をチェックしておきたいと思います。「郵政民営化」が争点と言われても、けっこう、憲法改正の動きも進んでいるのですよね。ほとんど議論されてないですけれど。
憲法というとカタい話のような感じがしますが、今の憲法をめぐる状況をわかりやすく説明してくれるサイトがマガジン9条。発起人には、椎名誠さん、森永卓郎さん、ピーコさん、香山リカさんなどの顔ぶれが揃い、毎週水曜日更新の、雑誌スタイルのサイトです。今週は特に、森永さんの記事が秀逸!9条については賛否両論あると思いますが、素朴な疑問についても(他国から攻撃されたらどうするの?とか)、ていねいな解説コーナーがあって、参考になります。
護憲というと社民党が浮かびますが、でも経済政策とかはどうなんだ・・・と思うと、また悩む。全部がOKという政党って、なかなかないものですねえ。
2005年09月02日
アメリカのハリケーン被害で考えたこと
投稿者 カトウヒロコ
ハリケーン「カトリーナ」のニュースを見聞きするにつけ、自然災害の前に人間はいかに無力か、そして、国レベルでも地方レベルでも政府の対応如何で、どれだけ被害が増すのかという現実が、実にリアルに迫ってきます。乳幼児、老人、病人、貧しい人々・・・社会的弱者が、こういう非常時にどうなるか、ということも。
ニュースを観ていて、「家族がバラバラに救助され、連絡もつかないので困っている」という話があり、このところの防災週間でPRされていた、災害用伝言ダイアルのことを思い出しました。
これは、災害時に「171」をダイアルすることで、「今、○○に避難しています」といったメッセージを録音できたり、聞けたりするシステムです。9月5日まで、体験期間があるとか。
以前、らむねさんが、携帯の災害用伝言板について書いていましたが、実は私、携帯を持っていません。ひとり暮らしの母も携帯なし(しかも留守電すらつけていない!)なので、災害時に、すぐ連絡がつかない場合でも、こういう手段を知っていれば、とりあえずの安否はわかるわけです。
母に、「171」の体験をしてみよう、と持ちかけてみたところ、そういうものがあることすら、彼女は知りませんでした。私は、いつも聞いているラジオで情報を得ましたが、テレビのニュースとか新聞記事では目立たなかったのかしら。携帯所持率が低いであろう高齢者こそ、こういう知識は必要だと思うのですが・・・。
「171」は、「忘れていない(171)」と覚えます。操作自体は簡単なのですが(171をダイアルして、メッセージの録音なら1,再生なら2を押した後、連絡を取りたい電話番号を市外局番からダイアルして、メッセージを録音するなり聞くなりする)、私は、今日、公衆電話から試した時に、「117」を押してしまい、時報が出てきて、「あちゃー」となりました・・・。
ラジオといえば、被災地の避難所では「情報がない」という不満が強いようです。着の身着のままで避難してきて、ラジオを持ち出すどころではなかったのかもしれませんが、やっぱり情報は大事なのだ、と改めて思いました。私も早く充電器付き携帯ラジオ、探しておかなければ・・・。(どなたか、おすすめはありますか?)
浸水したニューオーリンズには、数年前に仕事で訪れたことがあり、あの美しい街、心あたたかい人々に訪れた災厄に心が痛みます。それこそ、知人に連絡を取る術もありません。
2005年08月27日
来年のe-womanアクション・プランナー入手しました
投稿者 カトウヒロコ
手帳については、昨年末のエントリーでクオバディスやユニセフ手帳のことを書きましたが、今の私の生活ペースにはどうもしっくりせず、別の手帳に買い換えたりもしたのです。でも、結局、今年はほとんど手帳を使わずに過ごしてきました。スケジュールは、パソコン脇に置いたカレンダーに書くし、やるべきことは、やっぱりパソコンのHDにポストイットでぺたぺた貼って、それで済んでいたのです。
少し前、手帳に関する本が流行りましたが、遅ればせながら、先日、佐々木かをりさんのミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法を読んでみました。
私にできることもあれば、「これは無理」と思うこともありましたが、「やるべきリスト」に「いつやるか」という観点を入れる(具体的には、スケジュールに入れてしまう)という件には、なるほど!と、早速実行してみることにしました。といっても、ポストイットの「今週のやるべきリスト」に、今まで、「メールする人」「手紙を書く人」「振込する」などと、一日のリストとは別に項目を立てていたものを、「いつやるか」書き込むようにしただけです。今の私に使える自由な時間は限られているので、「何時に」というのは書かず、「何曜日にやるか」と、すごく大ざっぱ。
たったそれだけのことなのに、今までは何週間も続けて「○○さんにメール」と書き込んでいたのが、1週間ですっきり用事が片づいてしまいました!
これはやってみる価値ということで、早速、佐々木さんがお使いの手帳を日本仕様にアレンジしたという、e-womanアクションプランナーの来年度版をネットで購入。8月に販売を始めて、もう売り切れ続出という人気ぶりだそうです。
7時から10時まで、30分ごとに区切られた見開き1週間のページは、シンプルですが、その分、使い回しが効きそうです。私的にはポイントが高い、海外との度量衡換算表や海外の祝日のページもちゃんとあります。でも、米国の時差地図だけでなく、世界地図のタイムゾーンもあったら、もっとよかったのにというのが少し残念。あと、見開きで1年12ヶ月が見えるページが、やっぱり欲しい。その年の予定や休暇のイメージなどをつかみやすいからです。
サイズの大きさが気になる方には、能率手帳とのコラボレーションである,タイム・デザイナーもあり、こちらもe-womanのサイトから買えます。アクションプランナーにはない、地下鉄路線図や年齢早見表などもついています。
まだ秋にもなっていないというのに、新しい手帳って、「さあ来年はがんばるぞ!」という気にさせてくれるものですね。
2005年08月20日
流れる星は生きている
投稿者 カトウヒロコ

私は、数学者にしてエッセイストである藤原正彦先生の大ファンです。最近は、作家の小川洋子さんとの共著世にも美しい数学入門が話題になっていますが、ご自身でお書きになる名数学者たちの奇人変人ぶりを彷彿とさせる風貌、そしておかしみのあふれる達筆なエッセイの素晴らしさに、すっかり参ってしまっています。先生の本は、どれも、けっして難しくはないので(数学どころか算数のレベルでもうダメな私が言うのだから間違いありません)、機会があったら、ぜひご一読を。
それはさておき、今日の本題は、藤原先生の母上藤原ていさんがお書きになった流れる星は生きている。終戦後、旧満州から、乳幼児3人連れて(夫は行方不明)、日本に帰ってきた苦心惨憺たる旅路の記録です。
こう書くと、すごく重そうな感じがしますが、今で言うと、群ようこさんにも通じるシビアなユーモア感覚とでもいうのでしょうか、書いていることは辛い話で、私自身、途中で何度も涙が出ましたが、とにかく「おもしろい」のです。先へ先へと読みたくて、私は、まだ乳飲み子だった息子に授乳させながら、片手でページをめくりました。
それにしても、上が5歳、真ん中(藤原先生です!)が2歳、一番下の女の子がまだ1歳にもならない、という中で、もちろん、おむつは布なわけで、食べものがなくて、子どもたちもお腹が空き、自分も母乳が出なくなる、赤ん坊は栄養失調で、どんどんやせ細り、「もうこの子はあきらめて、上の子ふたりを守ることに専念しなければ」と覚悟をしなければならないほど追いつめられる・・・想像するだけでぞっとしますが、戦時下(この場合は難民状態)では、こういう弱い立場の人は、周囲に助けられることは皆無といってよく、逆に、邪魔にされたり(赤ん坊の泣き声がうるさいとか、替えられないおむつが臭いとか、子連れで働けないからと、収容所では一番寒くて狭い場所に割り当てられたりとか)、意地悪されたりするのです。なんにもない平和な状態でも、ただでさえ子連れには冷たい、今の日本の社会を考えると、これがもし「有事」になったら・・・本当に暗い気持ちになります。
今、世界中に、「難民」と呼ばれる人々は4千万人近くいるそうです。やはり、子連れは虐げられているのだろうかと思うと、胸が痛みます。
8月は、戦争に関連する話題がメディアで多く取り上げられますが、この本は、子どもを持つ親に、「戦争になると、どういうことが起きるのか」を実にリアルに伝えてくれる一冊だと思います。特筆すべきは、藤原ていさんは、帰国後、病に倒れている時に、子どもたちへの遺書のつもりで、本書を書いたということです。迫力あふれる力強い描写は、「死ぬ気で書いた」その気力のためかもしれません。
2005年08月13日
麻のタオルが気持ちいい!
投稿者 カトウヒロコ

さらっとした肌触りの麻は、前から大好きな素材でした。たまたま、家のタオルが随分古びてきたのをきっかけに、麻のタオルを試してみたら、その気持ちいいこと!
私が買ったのは、fog notebooksのリネンワッフルタオルです。fogのリネンは、テーブルクロスやキッチンクロスを持っていて、その普段使いにも耐える丈夫さ、気楽さ(ノーアイロンだって平気!)、そして、シンプルなデザインのセンスの良さが気に入っていました。でも、タオルとなると、それまで使っていた毛足の長いタイプは吸水性もよく、ふっくらした肌触りもいいと思っていたので、まったく違うタイプの麻のワッフルタオルを試す勇気(大げさ?)がなかなか出なかったのです。
でも、大正解でした!
薄いのに、乾きがいいんです。特に、夏には大事なことですよね。
縮むので乾燥機にはかけられませんが、外に干しても、すぐ乾きます。それと、毛足の長いタオルだと、一度生乾きのイヤな臭いがつくと、なかなか取れないのですが、この麻のタオルには、臭いがつかないのです。これも収穫でした。
そういえば、リネンは元々、雑菌がつきにくいため、キッチンタオルなどに最適と言われていたのですね。
シャワーをよく浴びる今の季節、同じシリーズのバスタオルもいいだろうなあ、と思います。思いますが、お値段もなかなか「いい」ので、今年の夏はちょっと我慢、我慢・・・。

ちなみに、fogの経営者、関根由美子さんが書かれたリネンワークには、リトアニアで作っているリネンのストーリー、リネンの端切れで作るバッグやエプロン、普段使いのリネン、それからボックスシーツのきれいな畳み方(個人的には一番役に立ちました!)などが、美しい写真入りで紹介されています。こちらも、おすすめです!
2005年08月06日
暑い時こそ、布ナプキン
投稿者 カトウヒロコ

息子がおむつを卒業したら、試したいと思っていたのが布ナプキン。今年の春から、少しずつ使い始めています。まだ、軽い日だけですが、なかなか快適です。なんといっても、肌触りが素晴らしい!
特に、今みたいな蒸し暑い時期は、今までだったら、生理用ナプキンのむれるような感じと匂いが気になって、不快指数が上がったものでした。でも、布ナプキンは感触が柔らかくて、比較的さらっとした感じがします。匂いも生理用ナプキンほどではありません。
使うたび洗うというのは、面倒といえば面倒ですが、これは、思っていたほどではありませんでした。ただ、家族の目は気になるので、蓋付きの、かわいいブリキのバケツなんかがあるといいなあと、雑貨屋さんを物色中。汚れ落ちは、取り替えてすぐじゃじゃっと水(お湯はダメです、念のため)で洗って、重曹少々を振り入れた水につけておけば、洗濯する時までには、大体、汚れは落ちています。といっても、まだ軽い日がメインなので、量が多い日の汚れは、もう少し手強いかもしれません。
布ナプキンにも色々あるようで、最初は、どれを選べば良いのか、正直、よくわかりません。私が使っているのは、ショーツにポケットが付いていて、そこにナプキンを挟み込むタイプ。これなら、気軽に使えそうと思って選びました。ワッフル地とプレーン地の表裏両方使えます。肌触りはワッフルの方が良いのですが、色が白なので、汚れが気になる時は、茶色のプレーン地の方をあてます。白でも、けっこう、落ちますけれど。
基本的には気に入っているのですが、私にとっての問題点はふたつ。ひとつは、ショーツのしめつけが少しきついように感じること。もうひとつは、量が「普通」程度でも、1枚だけでは、ちょっと油断するとすぐもれてしまうこと。2枚重ねればよいのですが、パンツ・スタイルの時はやっぱりもこもこします。もれるといえば、夜も、量が多い時は、パッドの「大」(後ろが少し広がっているタイプ)でも不安がある感じです。
生理期間中、ずっと使い続けるには、今手持ちの枚数(大1枚、小6枚)だけでは足りないので、他のタイプの布ナプキン(スナップで留めるタイプや、ホルダー&パットのタイプなど)も試してみようかなと思っています。
私のような布ナプキン初心者には、はじめての布ナプキンというサイトが参考になります。ナプキンの種類や選び方、洗濯の仕方、布ナプキンの利点など、色々な情報があって、わかりやすいです。
そうそう、布ナプキンを使い始めてから、生理が軽くなったこともご報告しておきますね。
2005年07月30日
余った豆腐は冷凍保存
投稿者 カトウヒロコ
毎日、暑いですね。実家にいた頃、夏の朝食は、いつもの和食からパン・メニューに変わったものですが、母が「暑いからね」と言っていたのを思い出します。(おみそ汁を作らないだけでも、確かに、だいぶ暑さは違うかも・・・。)
暑い時は、のどごしのいいもの、さっぱりしたものが欲しくなる、というわけで、お豆腐を買うことが多いのですが、賞味期限が短いので、ちょっと気を抜くと、「あ、もう今日で期限切れ! でも、今晩のメニューは決まっている・・・」ということがよくあります。そんな時は、豆腐を冷凍!
豆腐を凍らせるというアイディアは、アメリカにいた時、ベジタリアンの友達が冷凍豆腐でカツを作ってくれた時に知りました。生とは違う、すごく弾力性のある食感になって、味つけ次第では鶏肉みたいな感じ。肉もどきメニューには、うってつけです。煮物にもいいですし、中華風の炒め物にすれば、まさにチャイニーズ・ベジタリアンの一品に。
私がよくやるのは、豆腐餃子です。普通は、豆腐の水切りをしっかりしなければいけないのですが、冷凍豆腐を解凍したものを、ぎゅっとしぼれば、かなり水分が抜けて、水切りする時間がない時に重宝します。豆腐餃子には、ニンジンやニンニクをすりおろしたもの、青ネギの類、干し椎茸などを入れて(後はその時あるものを適当に加えることも)、ゴマ油、お醤油、塩こしょう少々で下味をつけておきます。あとは、普通の餃子と同じように、皮で包んで焼くだけ。ヘルシーで、お腹いっぱい食べても胃もたれしないし、肉好きの夫がパクパク食べるおいしさです!
豆腐を冷凍する時のコツは、八等分ぐらいに切り分けておくこと。パックに入ったまま丸ごとの冷凍もできますが、解凍するのに、すごく時間がかかります。(冷蔵庫なら2日以上!)めんどうな時はそのまま冷凍庫に入れちゃいますが、切り分けておくと、冷蔵庫に一日いれておけば、料理に使える程度には解凍されます。出してみてまだ凍っていたら、さらに小さく切って、他の料理の準備などしているうちに、室温で解凍します。
一丁買ったお豆腐が少しだけ余ってしまった時も、冷凍保存は便利です。もうひとつ、絹ごしはあまり冷凍向きではないので、残ったら、とりあえずおみそ汁など汁ものに使い、それでも余れば、マヨネーズと和えて、サラダに使うのもいいと思います。
2005年07月23日
一石二鳥! 英語の育児書を読む
投稿者 カトウヒロコ

英語に限らず、外国語を勉強する時は、自分に興味がある分野を教材に使うと、効率がアップすると思います。何に興味があるかは人それぞれでしょうが、子どもがいるなら、育児書は絶対おすすめ。特に、このWhat to Expect: The Toddler Yearsは、アメリカでもベストセラーになっている、育児書の定番として知られています。
What to Expectはシリーズとなっていて、What to Expect When You're Expecting(妊娠中)、What to Expect the First Year(生まれてから1歳になるまで)、その後に、The Toddler Years(1歳から3歳の誕生日を迎えるまでの幼児)というカテゴリーと続きます。私は3冊とも持っていますが、最初のWhen You're Expectingにまずはまりました。日本のこの手の本と比べて圧倒的に多い「実用的な」情報、そして「お医者さんが書いた堅苦しさ」のかけらもないユーモアあふれる気さくな文章は、とかくブルーになりがちだった妊娠中の私を大いに助けてくれました。翻訳も出ていますが、残念ながら、原書の文体の良さは、ほとんど失われてしまっています。
その次の、the First Yearは、私としては、ちょっと期待はずれでした。生活環境の違いが大きく、参考にならない話もけっこう多かったのです。慣れない赤ん坊の世話で、洋書の育児書を開くどころではなかった、ということもありますが・・・。
でも、このToddler Yearsは当たりでした! 内容は、月齢別の気になるポイントのQ&A集、栄養や病気・怪我の手当、トイレトレーニングのやり方、幼児の安全をどう保つか、障害のある子どものケア、幼児のいる家庭生活、幼児の親であるということ、子どもを他人に預ける時など、多岐にわたります。どれも、実践的で、明快で、ユーモアにあふれている(たとえば、SHOPPING WITH TODDLERS:MISSION IMPOSSIBLEというタイトルの妙!)ので、読んでいて、前向きな気分になれるのがいい。
英語で育児書なんて難しそう、と思うかもしれませんが、Qにあたる母親のコメントは、「ああ、アメリカ人だって、同じようなことで悩んでるんだ!」と、嬉しくなるようなものばかりです。たとえば・・・
Every time I sit down to write a letter, look at the newspaper, or get something else done, my daughter demands that I play with her. How can I get her to play by herself?
うちの息子も、まさにこんな感じでした!
これに対するA(回答)は、こんな文書で始まります。
Toddlers who can play alone for any lentgh of time are a rare breed---with lucky parents.
要するに、「それが普通なのよ」ってことですね。悩める親の肩の力を、すっとほぐしてくれるような書き出しです。この後、では、どうすれば、子どもがひとりで遊べるようになるのか、具体的なアドバイスが続くのです。
確かに、学校で習わなかったような単語も出てきますが、だいたい身近にある言葉なので、辞書をいちいち引かなくても、なんとなく想像がつくものも多いのです。英語の勉強をしたいけれど、どこから手をつけていいのかわからない、という方にとっては、語彙を増やすのに良い教材になりますし、それに加えて、育児の知識も身に付けられる、一石二鳥の育児書です。日米の育児文化の違いも、おもしろいですよ。
2005年07月16日
子どもが喜ぶわらべうた
投稿者 カトウヒロコ

「いっぽんばし、こーちょこちょ」「おふねがぎっちらこ」「なべなべ、そーこぬけ」・・・自分が子どもだった頃に、母に遊んでもらったわらべうた。親になって、ふとした時に思い出して歌ってみると、息子は大喜びで、「またやって」とせがみます。
たまたま、図書館でみつけたこの絵本、あがりめさがりめは、絵もほのぼのとかわいらしく、付録でわらべうたの楽譜がついているので、「あれ、これはどういうメロディかな」という歌があっても、大丈夫。ま、ほとんどのわらべうたは、メロディはあってないような、微妙なものですが。
いくつか覚えておくと、雨の日など、外遊びができない時や、電車で退屈した時など、けっこう、場を持たせてくれます。「ちょちちょちあわわ」なんて、けっこう小さい赤ちゃんでも、楽しく遊んでくれますよ。
2005年07月09日
子どもたちのアフリカ
投稿者 カトウヒロコ

ライブ・エイトなどで、最近、アフリカが話題になっていますが、アフリカについてもっと知りたい、と思った時に、おすすめしたいのが子どもたちのアフリカ―〈忘れられた大陸〉に希望の架け橋をです。
著者は、環境問題の専門家です。けれども、この本には、直接、環境問題のことは語られていません。アフリカの子どもたちが直面する数多くの問題の中でも、特に深刻と思われる「エイズ」「性的虐待」「女性性器切除」「子ども兵士」「子どもの労働」「奴隷」というテーマが、感情を抑えた文章にもかかわらず、生々しく伝わってきます。ここに書かれていることは、この本の活字の世界だけで起こっているのではない、現実に、こういう悲惨な痛みを味わっている子どもたちがいるのだ、と・・・。
表紙写真の女の子の明るい笑顔が切なくなるような話ばかりです。私は、特に、教育現場の現状(教師が成績を上げたり、経済的な見返りの代わりに女子生徒に性交を強要することが半ば習慣となっている、など)にショックを受けました。よく、子どもへの援助には教育が大事、と言われますが、本当ならば、学力を付け、その子の将来を助けるはずの場である学校で、そのような酷いことが横行しているなんて・・・。
また、アフリカでは、女性に貞操を守らせる目的も持つ女性性器切除が多くの地域で慣習となっているのに、セックス・ワーカーとして働かざるを得ない女性や子どもが多いという現実にも考えさせられました。男性優位社会では、貞操は多くの場合女性のみに求められ、もちろん、それはエイズの問題とも関わってきます。
本文はもとより、巻末の関連ウェブサイトのリストが非常に役に立ちます。アフリカについて何か知りたい、何かできないか、と思った時、必ず、その想いの入り口になってくれるはずです。
余談ですが、アマゾンでカップリングされている難民キャンプの子どもたち―カラー版も、素晴らしい本。ぜひご一読を。
2005年07月02日
英語の筋肉を鍛える
投稿者 カトウヒロコ
6年前、会社を辞めて、周囲に日本人がほとんどいない環境で7ヶ月過ごしました。それなりにできると思っていた英語が全然役に立たず、最初の3ヶ月は、毎日のように涙を流していました。言葉ができないと、扱いは子供以下という情けなさ。今までのキャリアなど、なんの関係もありません。自分で選んだこととは言え、本当に、あの時は悔しく、辛かった。
日本に帰ってきて、成田空港に足を踏み入れた途端、それほどまでに苦労してなんとか覚えた英語が、ザーザーと音を立てて、頭からすごい勢いで抜けていくのを感じました。このままでは、あの7ヶ月はなんだったんだ! ということになります。なので、なんとか英語の力が落ちないよう、今日まで努力を続けてきました。
細かいことは、いずれまた書く機会もあると思いますが、インプット(読む、聞く)は、時間をとろうと思えばとれるし、やろうという気も起こるのですが、問題はアウトプット。話すことと書くことは、相当意識しないと、なかなかできません。それでも、書く方は、海外とのメールのやりとりを日常的にすれば(たとえば、日本人で海外にいる友人と。相手のパソコンが日本語環境OKでも、英語で文通させてもらう)、なんとかなります。
話す練習が一番難しいのです。英語学校の会員になってフリートークできるロビーを利用するという方法もありますが(本当はレッスンを受ければいいんでしょうけど、お金も時間もない)、子供がいると、なかなか外に出にくいですよね。私の場合、余裕がある時は、好きな洋画や海外ドラマのビデオの科白やテレビ・ラジオの英語ニュースを、シャドウイング(聞いたとおりにまねてしゃべる)します。でも、これもなかなか時間が取れない。
そういう時は、読むのと話すのを一緒にやります。情報収集もあって、毎日何らかの英文を読みますので、それを目だけではなく、声に出して読みます。できるだけ大きな声で。でも、家族が傍にいたりしてやりにくい時は、小声でも。
それすらもできない!という忙しい日もあります。そうなると、独り言です。英語で独り言を言うのです。間違っていても、とりあえず、何かしらの英語にします。子供と散歩していて、「アブナイ!」とか、「犬、かわいいね」などと、そんなことでもいいのです。(日本語で言った後、ひとりでブツブツつぶやきます。)日常の言葉を英語に置き換えると、知らない言葉が本当にたくさんあって、「後で辞書で調べておこう」と思うのですが、これも、全部でなくて(もちろん全部できれば一番ですが)いいと思います。一語でも二語でも、「英語ではこういうのか!」という発見が頭に残れば、チリも積もればなんとやら、になるはず。
英語をしゃべる時の口の筋肉は、日本語をしゃべる時とは明らかに違っていて、スポーツや楽器の演奏と同じように、練習し続けていないと、すぐに衰えてしまいます。たとえわずかなことでも、まったくやらないよりは、ずっとましです。そして、「日曜日だからお休みしようかな」などという誘惑に負けず、毎日続けることが大切なのだと思います。最初は辛いかもしれませんが、習慣になってしまえば、今度はやらないと何かすっきりしない、という感じになってきます。
たまたま日経のコラムで読んだのですが、国連軍縮大使も務めた猪口邦子・上智大学教授(双子の母でもあります)は、毎朝、朝食を作りながら英字新聞の一面を音読するそうです。あれほど英語が堪能な方でも、日々の努力は怠らない、いや、日々地道に努力し続けるからこそ堪能になれるのですね。
2005年06月25日
ラジオは友達!
投稿者 カトウヒロコ
いつからか、テレビをほとんど観なくなりました。観たい番組がない、というのと、なんだか疲れるのです。NHKのニュースですら、神経がザワザワしてしまいます。番組表はチェックしてますが・・・。
というわけで、ニュースはネットと新聞、それからラジオに頼っています。特にラジオは、私の生活の中で、ほとんど欠かせない存在。
平日の朝は、J-WAVEのGood Morning Tokyoから始まり、だいたい、その次のBoom Townの占いコーナー(担当の「スターマン」が、とっても楽しい!)まで聞きます。両番組のDJ(ジョン・カビラさんとクリス智子さん)が好きだというのもありますが、かかる音楽が「大人」向きなのが、80年代に青春を送り、もっと古い年代のジャズやロックも好きな私としては嬉しいのです。(だって、童謡以外の音楽も聴きたいじゃないですか。)
夕方は、NHK第一を聞きながら、ご飯の支度をします。6時からはニュース解説番組なのですが、テレビより落ち着いていて、気になる話題は専門家へのインタビューでじっくり説明してくれるので、「ながら聞き」でも、けっこう頭に入ります。そして、息子を寝かしつけた後、メールチェックをする時には、ネットラジオのBBCで英語のブラッシュアップ。家事をしながらだと(水仕事の音や換気扇はうるさいですよね)、なかなか耳が早口英語をキャッチできないので・・・。
そして、土日はできるだけラジオを消すようにしています。テレビよりラジオの方が静かなものの、それでも、ラジオのスイッチを切ると、「ああ、こんなに静かになるんだ」と実感します。忙しいと、ついイライラしがちですが(特に、締め切り前なのに、仕事がはかどらない時・・・)、そういう静かな時間があると、ふっと気持ちも切り替わるような気がするのです。
2005年06月18日
パレスチナのオリーブオイル
投稿者 カトウヒロコ
知り合いがパレスチナ産のオリーブオイルを日本に輸入するプロジェクトを立ち上げたため、試しに一本購入してみました。オリーブオイルというと、なんといってもイタリアが有名ですが、元々、パレスチナのある東地中海地域はオリーブの原産地で、この地域のオリーブオイルを飲むことは、黄金を飲むようなものだと、昔から言われてきたそうです。
エキストラ・バージンのさらりとした味わいとはまったく違う、濃厚なとろみがあり、ピタパンなどにバター代わりにつけて食べると、とってもおいしい! くせのあるチーズ(フェタなど)とトマト、タマネギ、黒オリーブ、パセリのサラダのドレッシングにも相性ばっちりです。私の大好きな、中近東料理のハマス(ひよこ豆のペーストに練りゴマとオリーブオイルと塩を合わせたもの。パンに塗っても、生野菜のディップ、手作りピザのソースにもよし)などは、それこそ、このオリーブオイルでないとしっくりこない、という感じがします。
こくがあるので、「何か物足りない」という時の隠し味に1,2滴足らすこともできますし、お醤油とも意外に合います。焼き魚やお刺身に、たらりとかけたり、なんていうのもOK。「生醤油のような」感覚で色々使えるのです。評判が良いのか、最近、輸入食品を置いているようなスーパーや自然食品の宅配などでも、「パレスチナ産オリーブオイル」を扱い始めたようです。
また、「セーブ・ザ・オリーブ」のサイトにある「Q&A」のコーナーには、「エキストラ・バージンとはなんぞや」という説明もあって、「エキストラ・バージン」といえばただただありがたがっていた私には、目から鱗の話でした。
パレスチナの人々が祖先代々大切にしてきた美しいオリーブ林も、現在8割がた破壊が進行しているといわれます。そのようなことも心にとどめつつ、力強い味わいのパレスチナ産オリーブオイルで夏バテ防止を目指そうと思っています。
2005年06月11日
靴は大事!
投稿者 カトウヒロコ

我が家は親子して散歩が大好き。自転車も車も便利だけど、やっぱり人間、基本は自分の足で歩くことだと思うので、2歳児の息子も、毎日2キロぐらいは歩かせます。つきあうのは大変ですが、それなりにシェイプアップにもなるし。
今、息子が履いているのは★ペピーノ★ EDIK ネイビーというドイツ製の靴。お値段は、1足1万6千円ぐらいと、すぐ履けなくなる子供靴の値段としては、正直、痛いのです。けれども・・・
半年前のこと、息子の靴を買い換えようと訪れたデパートの子供靴売り場で、国産のそれなりに良さそうな(値段もほどほどの)品とペピーノのどちらにしようか、悩んでいました。国産のコーナーにも、「幼児の足の健康を考えてデザイン」などと、心惹かれる文句が並んでいて、「じゃあ、安い方でいいじゃない」と思いながら、両方、息子に試し履きさせてみることにしました。
歩く息子の足取りを見て、びっくり! 足さばきの軽やかさが、全然、違うのです。高いだけのことはあるのだなー、と感心してしまいました。
シューフィッターの資格を持つ店員さんに、「あらー、きつい靴を無理して履いてたから、親指がちょっと変形しかかってますよ」と注意されて、新しい靴を買いに行かなきゃと思いながら、ついつい機会を逸していた私はドキッ・・・お祝いにいただいた商品券がまだ残っていたのを幸い、えいやっとペピーノを選んだのでした。
私が子供の頃、やっぱり子供靴をすぐ買い換えるのはもったいないと思ったのでしょう、母は、少し大きめのサイズを買って、ティッシュか何かをつま先に詰めたものを、私に履かせていました。母の気持ちはわかるものの、足にフィットしていない靴の気持ち悪さを私は今でも思い出すことができます。
これから先もペピーノを買うかどうかはわかりませんが、少なくとも、足に合った靴を息子には履かせてあげたいと思います。そろそろ、夏用のサンダルも買ってやらなければ・・・。(まだ商品券、余ってるかな。)
2005年06月04日
小児科へ行く前に
投稿者 カトウヒロコ

久しぶりに、息子が熱を出しました。前の晩から、真夜中に起きて、「足が痛い」と泣いていたので、熱そのものはたいしてなかったのですが、念のため、小児科に連れて行きました。
実は、息子が予防接種以外で病院に行くのは、一年に2、3度あるかないか。初めての子ですが、ちょっと熱が出たり、下痢したりする程度で、私はあまり慌てません。私自身が病院嫌いということもありますが、頼りになるこの本、小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方が家にあるからです。
子供の病気については、育児書にも詳しく書いてありますが、育児書は分厚くて重いので、「熱が出た!「吐いた!」と大変な時に、いちいち開くのは、ちょっと面倒。それに、病気の解説のところは、けっこうカタい文章で、ちょっとした記述に、「これは最悪のケースでは」と心配になりがちです。
この本は違います。アメリカの小児科医が書いたものの翻訳なのですが、あちらでは、電話で症状を聞いて、医師が指示を出すことがけっこうあるそうで、本書も、「子供が病気になって慌てている親」がお医者さんに電話をかけたらどういうことを言ってもらえるか、といった雰囲気で、時にはユーモアもまじえて書かれています。それが、とっても読みやすいのです。子供の症状のどこを見るか、どういう時に心配するべきかのポイントが、すっと頭に入ります。厚さも、普通の単行本と同じサイズなので開きやすい。
息子の発熱は今日になっても続き、親としては心配でない、ということはないのですが、この本の「発熱」「泣く、痛がる」「下痢」の項を読んで、たぶん、ウィルス性の風邪か胃腸炎だろう、と見当をつけることができました。でなければ、「若年性リウマチ性関節炎かも?」と青くなって、救急病院に連れて行っていたかもしれません。
病気になった時、特にそれが幼い子供の場合、素人判断には危険が伴います。けれども、この本に載っている、どういう場合がすぐ医者に行くべきで、そうでなければ家で様子をみるかという症状のチェックリストを読めば、必要以上に心配せずにすむでしょう。むやみに病院に連れて行って、病気なのに待合室で長い時間待たされたり、体力が弱っている子供が他の子供から別の病気をうつされたり、といったことも避けられます。「お菓子を食べたがるか」とか「おもちゃで遊びたかるか」とか、そういう判断基準も、わかりやすいと思います。
アメリカのお医者さんが書いたものなので、日本の状況とは合わないところも多少ありますが、その辺りは、監修の山田真先生が、コメントでフォローしてくれています。しおりがふたつあって、「ここを読んで、あそこも見ておきたい」という時に役立つなど、非常にきめ細やかな心遣いが感じられる一冊です。
2005年05月21日
ハワイアンの「虹の彼方に」
投稿者 カトウヒロコ

先日、父が他界しました。胆管癌という、完治が非常に難しい病気だったため、父がこの病を患っていることを知った時点で、それなりの覚悟はしていました。頭では、こういうことが、近い将来、現実になり得るとわかっていたはずでも、いざ現実になってみると、父親が亡くなるとは、こんなにも心細く、悲しく、やりきれないものなのか、と思います。父と一緒に、私自身の心の一部までが、死んでしまったかのようです。
そんな時、いつも習慣でつけているラジオから、どこかで聞いたメロディが流れてきました。
大好きだった海外ドラマ「ER」の主要キャスト、マーク・グリーン医師が、脳腫瘍で亡くなるシーンで流れていた曲でした。ハワイアンのアレンジに新鮮さを感じ、また、静かな深い歌声が、とても印象的だったので、覚えていたのです。
ラジオから流れる曲を聞くともなしに聞いていた私でしたが、次の歌詞が耳に入った時、あっと思いました。
Where trouble melts like lemon drops
(そこでは、嫌なことは、レモンドロップのように溶けていってしまう)
High above the chimeny top
(煙突のてっぺんより遙か上の方)
That's where you'll find me
(そこに、僕はいる)
父は、今、「嫌なこと」はすべて溶けてしまった「虹の彼方」にいるのだと、思ったのです。この有名なスタンダード・ナンバーの歌詞は前から知っていたし、「ER」を観ていた時も、そんなことは思いもよらなかったのですが、あらためて「虹の彼方に」の歌詞を口ずさみながら、もっともっと長生きしてほしかった父を喪ったやるせなさも、少し和らいだ気がしました。苦労の多い人生を送った、特に癌がわかってからの2年間は肉体的にも精神的にも辛いことが多かった父も、今では虹の光に包まれているのだと。ただ悲しいだけではない、涙が出て、止まりませんでした。
この歌を歌っている、イズことイズラエル・カマカヴィウォオレは、1997年に38歳という若さで亡くなった、ハワイの大スターです。私が聞いた"Over The Rainbow/What A Wonderful World"は、「小説家をみつけたら」「ジョー・ブラックによろしく」などの映画のサントラにも使われました。ハワイアンとしては歴代最高のセールスを記録したというFacing Futureには、この他、深く心をゆさぶる美しい曲が多数収録されています。アマゾンのレビューも読み応えがあり、彼の音楽を愛する人々の熱い気持ちが伝わってくるようです。
父がいない悲しさ、淋しさは、まだまだ続くでしょうが、音楽というものがこの世にあって、本当によかったと、あらためて思うこの頃です。
2005年04月23日
ヨガマットエコ
投稿者 カトウヒロコ

在宅で仕事をしている私にとって、息子が寝た後の9時半以降が、仕事諸々に費やせる唯一の自由時間。どうしても、活字やパソコンに向かうことが多くなりますが、そうすると、ベッドに入ってから、頭が興奮状態で、なかなか寝られないのですね。頭を使った後、すぐ寝ようとするからいけないのだ、そうだ、ストレッチでもしよう、と思ったものの、我が家はオール・フローリングでカーペットを敷いていないため、そのままでは固くて、とても柔軟体操なんかできません。そこで、思いついたのが、ヨガマット。
「ヨガマット」で検索してみると、色々出てきた中にヨガマットエコという商品がみつかりました。
・通常ヨガマットに含まれるPVC素材の含有量を限りなくゼロに近づけ
・通常は残ってしまう開封時のビニル臭さをカット
とあります。私は、あのビニルの臭いが大嫌いなので、「おお、それはよい!」と心惹かれました。お値段はちょっと高めですが、ヨーロッパの環境基準やアメリカの食品基準に適合した環境にやさしいマット、つまり、その上で息子がゴロゴロしても安心、というのも気に入りました。
到着して、早速、床の上に敷いてみると、3.5ミリという薄さにもかかわらず、あたりが本当に柔らかい。うたい文句通り、ビニル臭さはまったくなく、触った感じもなかなか気持ち良いです。息子は、早速、ヨガマットの上に転がって、ミニカーで遊び始めました。
説明書きに、この商品を扱っている「ヨガワークス」は、売り上げの一部をNPO法人J.POSH(日本乳ガンピンクリボン運動)に寄付している、という一文がありました。少々高くても、そういうことに使われるのなら、私は受け入れたいと思います。
今は自己流ストレッチ程度のことしかしていませんが、いつか、ちゃんとヨガをやってみたい! それでも、身体を伸ばすのって、ほんと気持ちいいですね。
2005年04月16日
中国について知りたい
投稿者 カトウヒロコ

中国の反日デモ、ここのところずっとトップニュースで流れていますね。経済優先でデモはないだろう、と言われていた上海でも、ついに今日、5千人から1万人規模の反日デモがありました。
報道を見ていて、何か私は違和感を持つのです。お互い、かみ合わないところで話をしているようなもどかしさを感じるというか・・・。
ここ数年の中国の急成長ぶりに、中国に関心をもつ人は増えてきたと思います。でも、私自身も含めて、中国を理解している人はどれだけいるのだろう、という疑問もあります。経済的な相互依存は進む一方で、相互理解となると、どの程度のものなのか、不安を感じます。中国で反日が盛り上がる一方で、日本にも、嫌中、あるいは反中ムードが高まっているとはいえないでしょうか。
たまたま、前から購読していたメルマガのおすすめで、「中国解体新書」というサイトを知りました。主宰者は、日本でジャーナリストとして働いた後、アメリカの大学院で国際政治について学び、その後、ネットビジネスに転じて、ロンドン、上海で暮らした経験の持ち主。最近では、反日デモについて、連日のように記事をアップしています。日本の報道に接しているだけでは、なかなか得ることのできない視点が、大いに参考になります。
ちなみに、この方は、「中国開発区の森」という、中国ビジネスのポータルサイトも運営しています。中国でのビジネスに関心のある方は、こちらも興味深いのでは、と思います。
中国について知る、ということでは、最近話題を呼んでいる「中国の歴史 全12巻」(講談社)もおすすめです。アトランダムな順番で発刊されており、まだ全12巻をいっぺんに読めるわけではありませんが、一冊一冊が、最新の研究結果を踏まえたもので、非常にエキサイティングです。(三国志ファンなら、三国志の世界(後漢 三国時代)が、今までのイメージをひっくり返すような話が色々出てきて、おもしろいかも。)
第11巻 巨龍の胎動(毛沢東VS鄧小平)から始めるのも良いでしょう。この本のおかげで、私は中国関連のニュースが随分わかりやすくなりました。分厚いので、ちょっと読み応えはありますけど・・・それでも、あえて今だから、おすすめします。
2005年04月09日
電子レンジで、かんたんパンづくり
投稿者 カトウヒロコ

焼きたてのパンって、おいしいですよね! 本当はパン焼き機が欲しいのですが、我が家の台所にはもうこれ以上、家電は置けません。それでも、焼きたてパンへの未練が捨てられずにいた時、子供の遊び場で、手作りのパンをお弁当に持ってきているお母さんに出会いました。
「子育て中なのに、自分でパンを焼くなんて、えらすぎる!」と感動する私に、彼女は「電子レンジで発酵させるから、1時間もあればできちゃうのよ」と、レシピを教えてくれました。
彼女は、子供が食物アレルギーで、何を食べさせたらよいか悩んでいた時、インターネットで、このレシピをみつけたそうです。よって、卵も牛乳もバターも入っていない、超シンプルパン。
材料
(A)強力粉 200g ドライイースト 3g 砂糖 25g 塩 3g
ぬるま湯 130CC サラダ油 大さじ1
作り方
1. ビニール袋に(A)を入れ、良く混ぜる
2. サラダ油を入れ、ぬるま湯(人肌程度)を入れ、袋が破けない様にこねる。ひとまとまりしたら耐熱ボール(丼やテフロン鍋でもOK)に入れ、箸で持ち上がる程度にコネ回し、まとまったら、軽くラップを掛けてレンジ弱(150~200W)で40秒加熱
3. 室温で10分位置くと少し膨らむ。これが一次発酵。基本パン生地の出来上がり
4. まな板に粉を振って生地を平らに広げ10分程休ませる
5. 生地を軽く押さえてから6~8等分に切り分け表面を滑らかに丸め、まな板に並べてクッキングペーパーを掛けその上に固く絞ったフキンを掛け、室温に10分位置くと少し膨らむ
6. ひとつずつ生地を軽く押さえてガス抜きをしたら、再び丸めて成形します(クロワッサンの形とか)
7. 耐熱皿(オーブン皿、ターンテーブルでもOK)にクッキングペーパーを敷き、生地を並べてその上にクッキングペーパーを掛けレンジ弱で40秒
8. 室温に出しクッキングペーパーの上に濡れフキンを掛け10分ぐらい置くと1.5倍位に膨らみます。これが二次発酵
9. 200℃のオーブンで12~15分焼けば出来上がり
パンなんて焼いたことがない私でも、できました、できました! 焼きたての、ほのかに甘いパンに、息子も大喜びです。その後、微調整をしてみて、今は自分なりに次のようなアレンジをしています。
・サラダ油はオリーブオイルを使う
・強力粉にちょっと全粒粉を混ぜる
・最初に混ぜる時、ビニール袋がない時は、直接丼を使う。ちょっと混ざり方があまいけど、焼き上がりは問題なし(と思う)
・冬場は、3,5,8の発酵時間を15分ぐらいにする
・我が家のオーブン(デロンギ)だと200℃だと焦げてしまうので、180℃で焼く
雨の日で外出できない時など、子供と一緒に作ると、いい暇つぶし(おいしいおやつもできる!)になります。成形は、子供にもやらせられますし、ほんとはいけないんでしょうけど、ボールに残ったパン生地なども、味見させると喜びます(ちょっと、お腹がゆるめになりますが・・・)。欠点は、この分量だと、あっという間になくなってしまうこと。倍にして、2回に分けて焼いてもいいのかな。
これから陽気もよくなるし、ドライイーストの代わりに、ドライイーストと同じように使える(らしい)天然酵母を試してみようか思案中です。うまくできるかな?
2005年04月02日
大統領はみんなマザコン!
投稿者 カトウヒロコ

アメリカ合衆国大統領といえば、タフでなければやっていけない職業の中でも、一二を争うといってもいいものでしょう。それなのに、TIME誌の記者として、長年、歴代大統領を取材してきたこの本ファーストマザーズ―わが子をアメリカ大統領にした母親たちの著者によれば、彼らは筋金入りのお母さんっ子、ひらたくいえば、マザコンです。たとえば、父親を称賛する言葉はほとんど聞かれないのに、母親の話になると、感謝の言葉のオンパレードといった具合、目は潤み、口元はしまりなく緩み、「ぼくのママは世界一!」・・・母親が世界で一番かわいい、と信じてくれている幼い男の子とほとんど変わりません。
本書には、大恐慌から第二次世界大戦の時代の指揮を執ったフランクリン・ルーズベルトから現ブッシュまで、12人の大統領の母のストーリーが収められています。興味深いのは、彼女たちの中には裕福な名門家庭のお嬢様も含まれているけれど(たとえば、ケネディやブッシュ父子の母)、息子が有名になるまで貧乏とは縁が切れなかった女性の方が、大統領の母としては多数派なのです。たとえば、ジョンソン、ニクソン、レーガン、クリントン・・・こういう家庭環境でも、息子が大統領になるアメリカは、なんだかやっぱりドラマティックだなあ、と改めて思いました。
ドラマティックといえば、12人の女性たちは、生い立ちや財産の多寡にかかわらず、皆、本当に「すごい」人ばかり。共通するのは、教育熱心だったこと、職業を持っていようがいまいが、夫に頼るばかりではない、自立した精神の持ち主だったこと、確固とした価値観を持っていたこと、そして、家庭に埋没せず社会に関心を持っていたこと・・・彼女たちのストーリーを夢中で読みながら、アメリカ女性の底力を見せつけられたような気がしました。個人的には、68歳で平和部隊に志願し、インドで看護士として活動したリリアン・カーター、世間の常識では「あばずれ」でも自分自身に対する誇りを決して失わなかったバージニア・クリントンが印象に残りました。
本の中に、「たいていのアメリカの母親は、『自分の息子をアメリカ大統領にしたい』と思う」といったようなことが何度か書かれていますが、日本で息子を総理大臣にしたいと思う母はどれだけいるのだろう、とふと思いました。権力の大きさが桁違いだ、といえば、それまでですが・・・。
2005年03月19日
早寝早起きさせるには
投稿者 カトウヒロコ

日本の2歳児の約60パーセントが、夜10時以降に寝ている・・・この数字、どう思いますか? 確かに、私の周りでも、「うちの子、夜寝るのが遅くて・・・」という悩みをよく聞きます。だいたい、11時とか12時とか・・・本当に大人並み、つきあう(母)親もへとへとになっています。我が家では、ちょうど2歳児の息子が寝る時間は9時前後をなんとか死守してますが(もう昼寝しないのですが)、起きる時間は、私自身が仕事が忙しくて朝ベッドから出られないと、ついつい遅くなります(ちなみに、夫も夜型朝寝坊なのです)。朝9時とか10時起床だと、貴重な昼間の時間があっというまに過ぎていってしまい、反省していた頃、この本早起き・早寝・朝ごはん―生活リズム見直しのススメに出会いました。
薄いブックレットのような作りですが、内容は充実! おもしろくて(特に、「困ったちゃん」家庭のエピソードの数々には、「こんなのあり!?」と、つい笑ってしまいます)、説得力あふれていて、実用的で・・・子供の遅寝遅起きに悩んでいる方は、ぜひご一読をおすすめします。
たとえば、いつまでも寝ない子供をどうするか。遅く帰ってきた父親が子供を起こしてしまう問題をどう解決するか、なかなか食べない朝ご飯をどう食べさせるか・・・著者の鈴木みゆき先生は、3人のお子さんを保育園に預けながら仕事を続けてきた方だけあって、母親に無理のないようにという、細やかな配慮が文章の端々にみられます。「子供は8時には寝なければ」と譲らない研究者もいる中で(本当は、それが理想なのでしょうが)、「2歳児はせめて10時までに寝る、を目標に!」と、ゆるやかな目安を示してくれるのが有り難い。保育園に子供を預けていたら、夜7時に迎えに行って、それからご飯、お風呂・・・となれば、8時就寝なんて非現実的ですものね。
とにかく決め手は、「寝かしつける」ことを、親が意識する。子供が寝ないからと、だらだら本人が眠くなるまで自由にさせるのではなく、「もう子供の時間じゃありません」と、断固として寝床に入れてしまう。
それにしても、この本を読んで、しみじみ思うのは、眠ることがいかに大切か、ということ。本当は、子供だけでなく、大人にも「休む」ことは必要なはずなんですよね。
2005年02月19日
今気になる俳優、遠藤憲一さん!
投稿者 カトウヒロコ
男性の手にときめきます。たとえば、キビキビと運転するバスの運転手さんのがっしりとした手とか、ちょっと触っただけなのに自由自在に素敵なヘアスタイルにしてしまう美容師さんの魔法使いのような手とか。そして、手の素敵な俳優といえば、(私にとっては)遠藤憲一さんです! 長身の遠藤さん(「エンケン」という通称があるらしい)の手は大きくて、男っぽくて、それでいて、指が長くて、動きがしなやか。俳優なのだから当たり前といえば当たり前なのでしょうが、手だけでこんなに素敵な表情を出せるなんて、と感心してしまいます。
私は、テレビも映画もビデオもほとんど観ないので、時代劇の遠藤さんしかちゃんと観ていないのですが、いわくつきの過去のある耐える男を演じさせたら絶品です。本当は殺すはずだった女とわりない仲になってしまう元隠密頭領とか、幼なじみを想い続けるちんぴらヤクザとか、恋女房を殺された岡っ引きとか・・・。出演リストを見たら、「デカレンジャー」の映画とかにも出ていたらしい(悪役?)。子どもにかこつけて、チェックしてしまいそう・・・。
遠藤さんの公式サイトには、二匹の愛犬(マルチーズ!)とくつろぐジャージ姿の写真が! 他にも、初々しい少年時代のエンケンさんの写真など、仕事を忘れて、思わず見入ってしまったりして・・・。
悔しいのは、デビュー作がNHKの「壬生の恋歌」という、新撰組を題材にした時代劇だったそうなんですが、私はリアルタイムで熱心に観ていたにもかかわらず、エンケンさんの記憶がまったくない・・・このドラマには、渡辺謙とか内藤剛史とか、今大活躍の俳優さんが無名に近かった時代、何人も脇役で出ていて、その意味でも印象に残っているのですが・・・ビデオもないみたいだし。うーん、もどかしい。
公開中の、ドメスティック・バイオレンスを描いた話題の映画「DV」では、エンケンさんはDV夫を演じています。エンケンさんはさておき、DVに苦しむ友人もいるので、DVDになったら観てみようかな。
2005年02月12日
安売り下着は買わない!
投稿者 カトウヒロコ

美肌作りと違って、直接、アンチエイジングに結びつくかどうかはわからないのですが、「おばさん」化しないために、私が心がけていることのひとつが、安売り下着を買わないこと。よく、スーパーの洋品売り場や生協のカタログで、「5つで500円!」なんて、すごい値段のものが売られています。緊縮財政中の私にとっては、かなり魅力的なのですが、ここで負けては、ただでさえ下がりっぱなしの女が一気に急降下すること間違いなし。「お金もないし、誰が見るわけじゃないんだから、いいじゃない」という悪魔のささやきを何とか払いのけて、えいやっと買うのが、ハンロの下着です。値段は、スーパーの安売りと桁違い。はっきり言って、清水の舞台ものの買い物(少なくとも私にとっては)ですが、肌触りや着心地の素晴らしさといったら!
似たデザインで、やはりコットン100パーセントの下着を、「安いから」と買ったこともあったのですが、ピンキリとはこのことか、というほどの差があって、お財布は傷まなかったけれど、すごく後悔しました。布地や縫製の美しさはもちろんですが、洗濯機で他のものと一緒にガンガン洗っても(うちでは乾燥機にもかけちゃいます~ほんとはいけないんでしょうけど)、ほとんど型くずれしない丈夫さ。これがまた、有り難い。
「ハンロ」は、1884年創業のスイスのブランドで、シルクのような肌触りの最高級コットンを、熟練の職人が縫製しています。高いので、そう数は買えませんが、いい下着を身につけていると、やっぱり心のもちようが違います。下着から始めて、安売りのスパッツとかTシャツとかにも手を出さないよう、これからがんばろうと思うカトウでした。
2005年02月05日
食べない子どもとうまくつき合うには
投稿者 カトウヒロコ

子どもって、本当に、「まともに」食べません。昨日はモリモリ食べたものを、次の日になると、まったく見向きもしなかったり、大人がおいしいと思って食べさせても、べーっと口から出してしまったり。特に、手をかけ、心をこめて(これは栄養があるから、とか、こうすればおいしくなるとか、色々考えて、という意味ですが)作ったものを、スプーンや手でコネコネいじくり回されたあげく、皿をひっくり返された日には、こっちは理性も何も吹っ飛んで、ただただ逆上するばかりです。こんな修羅場の食事時を繰り返していた頃、この本、どうして食べてくれないの?―子どもの食事--これだけ知っていれば大安心に出会って、「なんだ、簡単なことだったんだ」と、すーっとラクになりました。
ドイツで大ベストセラーになったという本の翻訳なので(ドイツ人だって、子どもの食に悩んでいるんです!)、いくつか、日本の事情と合わないところはありますが、それでも、大いに参考になる話が満載です。「健康な子どもは自分が何をどれだけ食べればよいのか、(本能で)知っている」ということを様々な実験結果によって裏付け、平和で楽しい食卓のために親が実行すべき具体的な「ルール」を挙げています。興味深いのは、ドイツ人が書いたこの本の主張が、たとえば真弓定夫先生(クスリを使わない医療を続けている小児科医)や幕内定夫氏(「粗食のすすめ」で有名な栄養士)が言っていることと、いくつか重なっている点です。たとえば、幼い子どもの「能力」を信頼しよう、とか、食事のメインは米などの炭水化物であるべき、とか・・・。
詳しくは本を読んでいただくとして、私が一番、納得し、かつ反省したのは、次のようなエピソードでした。
”お姑さんから招待を受けて、本当は好きじゃない、脂肪たっぷりのケーキが出てきました。このケーキは、お姑さんが手をかけて作ったもの、「おいしいかしら?」と、彼女は期待に満ちたまなざしで訊ねてきます。お姑さんをがっかりさせないために、無理してケーキを全部食べ、聞かれるままに、「おいしいです」と言ったところ、お代わりがお皿に・・・。ケーキの好き嫌いとお姑さんの好き嫌いは全く関係がないはずなのに。”
このお姑さんと同じような態度を、私も子どもに対して取っていました。今でも、時々やりそうになりますが、その度、この話を思い出して、たとえ、私が一生懸命作った料理を子どもが食べなくても、「まあいいや」とあきらめられるようになりました。「子どもが食事を残したり、嫌ったりしても、それが自分の母親としての資格には全く無関係」というこの本の一節を、離乳食に悩むお母さんたちに贈りたいと思います。
2005年01月29日
眠れない夜にカモミール
投稿者 カトウヒロコ

カモミールが不眠に効く、というのは知っていたのですが、ティーバッグで飲むカモミール・ティーは、今ひとつ好きになれなくて、「試してみるか」「やっぱりまずい」の繰り返しでした。ところが、たまたま友人からもらった、ドライのカモミールジャーマンは、そんな私の「カモミール不信」を吹き飛ばしてくれました。とにかく、ティーバッグのあの味はなんだったの? というおいしさ!
よく「カモミールは青りんごの味がほのかにして・・・」などと説明されていたりするのですが、いつも「嘘ばっかりー」と思っていました。それが、ほんとに、フレッシュでさわやかな青りんごに似た、ほのかな酸味があって、匂いや味に癖がないんです。試しに2歳の息子に飲ませてみたら、喜んでごくごく、そして「おいしい!」と笑顔。ハーブが苦手な夫も、「上品な味だね」とまんざらではない様子です。私は、ミルクを入れて飲むのが目下のお気に入りで、コーヒーや紅茶だとちょっと胃が・・・という朝のホット・ドリンクに、もちろん寝る前の一杯(ノンカフェインですから)にと、毎日のように飲んでいます。
私がもらったカモミール・ジャーマンを扱っているお店、麦わらぼうしは、ハーブやアロマのスペシャリストの他、看護士や栄養士などの資格を持つ方が運営しているようで、花粉症の季節に役立つリラックスティーや、妊婦さんや母乳の出をよくするハーブティーなど、つい買いたくなる商品をいろいろ揃えているようです。
そういえば、カモミールは夜泣きが激しい赤ちゃんにも効くそうです。息子は、もうそれほど夜泣きはしませんが、カモミールを寝る前に飲むと、寝付きがすばらしくよくなりました。(パチパチ!) 寝る子は育つ、母親の方も、せめて短い睡眠時間を、カモミールの力でぐっすり眠りましょ。
2005年01月23日
読みやすいシュタイナー教育の本
投稿者 カトウヒロコ

以前、蜜蝋粘土について紹介した時、シュタイナー教育にちょっと興味があるようなことを書きましたが、なかなか納得のいく本がみつからず、困っていました。簡単そうなのは、個人的な体験談で、ではどう実践すればいいのかが今ひとつわからず、シュタイナー教育のバックボーンの解説書は難しすぎて手に負えず・・・でも、この虹の彼方からきた子どもたち―7歳までのシュタイナー教育は、うってつけの入門書だと思います。
この本では、アメリカで長年シュタイナー教育に携わってきた専門家が、親子教室での質疑応答も交えながら、自分の幼児期、そして教育者としての体験などを、やさしい口調で語っていワす。これ一冊で、シュタイナー教育について、すべて理解することはできませんが、たとえホ、リズムのある生活や、(メディアやハイテク玩具によってではなく)子ども自身の想像力を育てる、子どもに選択肢を与えすぎない、など、何が子どもにとって大切なことなのか、読み進むにつれて、すとん、すとん、と腑に落ちていく感じがしました。(それでも、「大声を出さない」ことは難しいなあ、と今日も大声で息子を叱ってしまった私は反省・・・。)
中でも、家事の大切さについて、筆者が強調していることに、はっとしました。子どもたちには、大人が「仕事」を真剣に、丁寧にやっている姿を見せることが大事だ、と書かれているのですが、筆者がいう「仕事」とは、パソコンや事務作業ではなく、皿洗いや、掃除や、縫い物や、アイロン掛け、といった家事を指すのです。なぜ、「仕事」が家事でなければならないのかは、この本には書かれていません。だからこそ、家事とは何か、改めて私は考えさせられました。家事とはめんどうなもの、だから投げやりにやっつけ、あるいは、お金を出して人任せにすることでラクをしたい。そんな家事がなぜ大事なのか・・・答えはまだ出ていませんが、考えながら、私自身の家事に対するスタンスは、少し変わってきたような気がします。
巻末に、シュタイナー教育ですすめられる、素朴な抱き人形の作り方も乗っています。買うとけっこう高いそうなので、自分で作ってみよう!という方には参考になると思います。
2005年01月16日
英語について悩む時に
投稿者 カトウヒロコ

英語の早期教育、流行ってますね。「早く始めないと手遅れになる」とあおられて、自分の英語コンプレックスを我が子には味わわせたくない、という気持ちもあり、「まわりがやっているのだから・・・」と焦って、まだ日本語もろくに話せない子どもを英語塾に通わせる。そんなパターンが多いのでしょうけど、ほんとに、こんな小さい子に英語の勉強をさせて効果があるのだろうか、という疑問もぬぐいきれなかったりして。そうしたモヤモヤを、かなりの程度まですっきりさせてくれるのがこの英語習得の「常識」「非常識」―第二言語習得研究からの検証
です。
たとえば、目次にはこんな項目が並んでいます。
「第二言語学習は幼少期から始めないと遅すぎる」のか?
「幼い内なら日本人でも/l/と/r/を聞き分けられる」のか?
「大人になって始めてはネイティブ並みにマスターできる領域はない」のか?
早期教育に限らず、自分自身が「英語を身につけたい!」と考えている人には、こんなことも気になるかもしれません。
「聞くだけで英語はできるようになる」のか?
「多読で英語力は伸びる」のか?
「ものおじしない性格の人は第二言語習得に向いている」のか?
ここでは、あえて答えは紹介しません。それにしても、英語学習について、なんとなく思いこんでいたことが、なんの根拠もない俗説だったりするものだなあ、と、巷にあふれる数々の広告を思い出してしまいました。
外国語習得研究の専門家が書いたものなので、本文はちょっと難しいですが、それぞれの項目の最後にまとめてある「答え」を先に読んで、もっと詳しく知りたければ本文へ、という読み方でも、十分にスリリングな本です。でも一番スリリングなのは、「『どうしたら英語ができるようになるのでしょうか』という問いに対する答えは今のところありません、できるようになるのかどうかということすら、はっきりしません」と、書かれているところです。言ってみれば、英語(に限らず外国語)を勉強することって、頂上があるのかどうかわからない山に、信頼できるツールもなしに登るようなものなんですね。おお、怖わ。それでも、とにかくやるしかない、と、まずは「CNNのサイトを毎日読む」習慣を今年になって復活させた私でした。
2005年01月09日
できることは、あります
投稿者 カトウヒロコ
昨年末のスマトラ沖大地震の災害について、心痛むニュースが続きます。各国政府も、セレブリティも、こぞって寄付や援助を申し出ているようですが、こうした時にいつも思うのは、その援助は必要な人に届いているのだろうか、ということです。今回の災害でも、家や生計の元を失った地元民の救済は後回しになっているとか、野ざらしにされた救援物資があるという報道を目にします。善意のお金も、無駄になったり、何に使われているのかわからないのであれば、寄付をためらう気持ちが生まれてしまうでしょう。
こういうことを考えるきっかけとなったのは、アフガニスタンで最も貧しい人々への医療援助活動を続ける中村哲医師、彼を支えるペシャワール会を知ったことです。20年にわたり、現地の人々にとって今何が最も必要なのかをみきわめ、それに対して果敢に行動してきた中村医師は、「援助活動の流行りすたり」や援助する側の甘えや傲慢について、巨額のお金が本当にそれを必要とされるところに生かされていないことについて、厳しく批判します。
もうひとつ、政府レベルで桁違いのお金が出るのであれば、非力な個人にすぎない自分は、自身の生活もけっこう大変だし、これ以上何もする必要はないのではないか、と感じるかもしれません。けれども、ひとりの人間の善意はけっして「非力」ではありません。こちらも、20年近くタイやラオスの貧しい子どもたちの就学を助けてきた、日本民際交流センターの秋尾晃正さんの言葉です。
「各国の利害関係の複雑さや、基礎教育への資金拠出の割合の少なさなどにより、本当に必要とする子どもたちは見捨てられがちです」
「出稼ぎのために両親とともに都市のスラムや建設現場の暑いトタン屋根の下で暮らす少年たち、繁華街で厚化粧を強いられる少女たち、基本的な教育すら受けられない多くの子どもたちがいるのです」
そして、「直接基本的な教育に接する機会を提供する地道なダルニー奨学金が、その子たちには必要とされているのです」と、秋尾さんは言葉を続けます。
問題の大きさ、深刻さに対し、「私にできることはたかがしれている」と思う人もいるでしょう。厳しい生活の中から、寄付をするのも大変かもしれません。それでも、たとえば、書き損じの年賀葉書やあまってしまった年賀あるいは喪中切手を、こうしたNGOに送ることは、それほど難しくはないと思います。
中村医師も含む無償のボランティアで運営されているペシャワール会では、書き損じ葉書や未使用の切手の寄付によって、増え続ける会員への通信費の負担を減らすことができ、日本民際交流センターでは、書き損じ葉書や未使用テレカは、奨学金の重要な一部となります。他の多くのNGOでも、こうした寄付を必要としています。(たとえば、国際協力NGOセンターのサイトには、地道な活動を続ける様々なNGOや援助する方法が紹介されています。)
余った葉書や切手を封筒に入れ、宛名を書いて郵送する手間やお金は、私たちにとって、さほどの負担ではありませんが、受け取る人にとっては非常に大きい「財」となります。いえ、もしかしたら、送る私たちにとっても、恵みをもたらしてくれるのかもしれません。本当に微力な協力しかできない私自身、そう感じています。
2005年01月03日
2005年のMy New Year Resolutions
投稿者 カトウヒロコ
アメリカ人は毎年新年に、New Year Resolutionという新年の決意(「抱負」より、もうちょっと強い感じ)を立てます。「今年はダイエットするぞ~」とか「禁煙する!」とか、まあ、そんなのが多いのですが、それにならって、ここ数年の元日には、「今年はこういうことをしたい」「こういう自分でありたい」と専用のノートに書き込んでいます。一度書いたものは、次の年の元日まで見ることはしないので、「ああ、去年はこんなこと考えてスんだ」「これはできたけど、あれは無理だったなあ」などと思い出すのも楽しいものです。さて、今年の私の誓いは、こんな感じです。
1.ヒステリックに怒らない母になる
2.夫にもうちょっと優しくなる
3.仕事をもうひとがんばりする
4.(大好きな)落語に行く
5.英語の勉強を再開する
6.不義理を続けないようにする
7.株式信託を始める
8.古典を読む
9.もうちょっと女を磨く
10.一日一日をゆっくり、ていねいに過ごす
1は、つい感情的に怒ってしまう自分を反省しつつ、まあ「努力目標」というところでしょうか。2~6は、子育てに追われて、どうしても後回しになりがちだったもので、このままでいくとそれが習慣となってしまいそうだったので、気合いを入れ直し(まあ、夫に優しくするのに気合いは必要ないかもしれませんが)、7で少しお金のことを真剣に考えたい、8~10は前から引き続きの「誓い」です。
いい年になるよう、一緒にがんばっていきましょう!
2004年12月25日
託児付きコンサート、行って来ました!
投稿者 カトウヒロコ

先日、「鼓童」のコンサートに夫婦で行って来ました。託児付き、ということで、もうすぐ2歳の息子は開演前にホール敷地内の託児ルームへ。演奏中は、時折、「どうしてるかな」と気になったものの、久しぶりのエンターテイメントを、安心して楽しむことができました。
終演後、迎えに行ったら、最近ほとんど昼寝しなくなった息子が、すやすやと寝ているではありませんか。担当のシッターさんが記入してくれたシートには、「どんなおやつをどれだけ、いつ食べたか」「どんな遊びをしたか」「楽しんでいたのか」等、丁寧に書かれていて、預けている間、息子がどんなふうに過ごしていたか、よくわかりました。(どうやら、おやつを食べた後、少しぐずったものの、シッターさんに抱っこされているうちに寝てしまったらしい。)
祖父母の所に預けるというのも方法ですが、夫婦のお楽しみという理由ではお願いしにくい、という時もありますし、何より、同じ場所で預けられれば、それだけ手間もかかりません。それから、プロに見てもらっている、という安心感も大きいと思います。気になる費用ですが、今回は助成金が出たそうで、なんと無料でした!
今回のコンサートの託児を担当した「マザーズ」はイベント専門の託児会社で、コンサート・スケジュールもサイトに掲載されています。日にちではなく場所で見るようになっているのが、ちょっとわかりづらいですが、興味のあるイベントがあれば、一度試してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、私の大好きな矢野顕子さんも、会社は違いますが、毎年、託児付きコンサートをやってくれています。こういう試みがどんどん増えていけば、育児中でも出かけていけますよね。
2004年12月18日
イギリス男って、素敵!
投稿者 カトウヒロコ

映画好きの友人に勧められて、DVDを借りてきて観たのが、このラブ・アクチュアリー。日本での公開はバレンタインのシーズンだったのですが、大人のクリスマス映画、と呼ぶのにふさわしい、ハート・ウォーミングで、ちょっぴりほろ苦い、素敵な愛のオムニバスです。
登場人物もエピソードも多彩で、最初は誰が誰だか、ちょっと混乱するのですが、つい見とれてしまうのが、イギリス男のかっこよさ。さりげないセーターの着こなしとか、イギリスならではのしゃれたユーモアのセンスとか、基本的に私はおじさん好きなので(憧れの人はキース・リチャーズと夏八木勲)、もう若くはない男性の魅力を、この映画で大いに堪能しました。
若くはない、と言えば、エピソードの中で、特に心に残ったのは、エマ・トンプソンとアラン・リックマン(「ダイ・ハード」で悪者をやっていた人)演じる夫婦のストーリー。エマ・トンプソンの、体型といい、ファッションといい、物の言い方といい、長年、妻をやってきた女性のリアルな造形にも圧倒されますが、胸に何か重い物が残るストーリーは、ハッピーエンドが多いこの映画を引き締めるアクセントとなっています。見終わった後、ジョニ・ミッチェルが聴きたくて、しょうがなくなります。
それにしても、エマ・トンプソンがヒュー・グラントの「妹」っていうのは、どうしても解せないなあ。
2004年12月11日
クリスマス・ソングは一年に一度だけ!
投稿者 カトウヒロコ

我が家では、クリスマスといっても、特別なことは何もなし。夫とは、つきあってる時から、なぜかクリスマスにプレゼントを交換する習慣はなかったし、息子はまだ小さくてサンタさんの存在すら知りません。私は肉を食べないので、チキン料理も登場せず、せいぜいケーキを食べる口実に、「クリスマスだし」と口走る程度のことです。
それでも、12月になると、ここぞとばかり、クリスマス・ソングのアルバムを毎日聴いています。ケーキやプレゼント、それからチキンは、他の日でもOKでしょうが、クリスマス・ソングが似合うのは、今だけ。定番から新しいバージョンまで、クリスマス・ソングにはいい歌が多く、クリスマスらしいことは他になんにもしない私でも、しみじみ、「クリスマスって、いいな~」という気分になって、なかなか良いものです。
カーペンターズ、ハワイアン・スラック・ギター、いろんなアーティストのオムニバス盤、ウィンダム・ヒルなど、何枚かクリスマス・アルバムを持っていますが、今年は、アリー・myラブ ~クリスマス~がお気に入りです。もう終わってしまったけれど、「アリー」は大好きなドラマだったので、このアルバムを聴くと、クリスマス・シーズンに放映されたストーリーや、キャストが歌っている(みんな上手なんです!)シーンを思い出します。お馴染みのスタンダード・ナンバーが揃っていますが、特に、ドラッグ所持で残念な降板をしたロバート・ダウニー・ジュニアが歌っている「リバー」は、素敵です!
毎年、いろいろなクリスマス・アルバムが出ていて、つい買ってしまうのですが、今年は、マンハッタン・トランスファーのアカペラ・クリスマスと、ダイアン・リーブスのChristmas Time Is Hereが気になっています。でも、早くしないと、クリスマス終わっちゃうな。
2004年12月05日
ユニセフの手帳
投稿者 カトウヒロコ
毎年、クオバディスのビジネス手帳を、その年の気分でカバーの色を変えて使っていたのですが、ユニセフのカタログを見ていたら、濃紺のシックなポケット・ダイアリーを発見。クオバディスにもありますが、世界の祝日や時差、国際電話の国番号、度量衡の換算表(英語のレシピ翻訳の時は必需品!)などは、出産前、海外出張が多かった頃は必須情報でした。今は、飛行機に乗ることすら夢フような生活ではあるものの、こういう手帳を日々めくっていると、それだけで、「世界」が意識のうちに入ってきて、視野が広がるような気がします。コンパクトなサイズの割には、スケジュールを書き込む欄が多いのも実用的。ユニセフのロゴも、ほとんど目立たないので、これみよがしがイヤな人にも良いデザインだと思います。
この手帳ももちろんそうですが、ユニセフの商品を買うことで、世界の子どもたちの健康や人権を保護するプログラムを金銭的に支援することができます。国連機関には、いろいろな批判がありますが、国連機関でなければできない活動というのもあると思いますので、私自身は、毎年のグリーティング・カードはユニセフのものを使っています。ユニセフのカタログには、定番のグリーティング・カードの他、デザインのきれいなレターセットなどもあり、個人的には、こちらもおすすめです。
2004年11月27日
蜜ろう粘土
投稿者 カトウヒロコ

最近、シュタイナー教育関係の本を読んでいるのですが、その中に、蜜ろう粘土の話が出てきました。口に入れても安全で、ほのかに蜜の匂いがして、手のひらで温めて柔らかくして使う、というのが、なかなかよさそうで、今日、ここならあるかな、とあたりをつけたクレヨンハウスに行って来ました。平日の昼間だというのに、クリスマス前のせいか、すごい人! 入り口前にずらりと並んだベビーカーは圧巻でした。
で、蜜ろう粘土ですが、ほんと、蜜の甘い匂いもかすかにして、手で温めてぐにゃりとなる感じもいいし、薄くのばすと透き通ってすごくきれい。粘土の匂いや油っぽさが苦手な私には、これで1200円ちょっとなら悪くない買い物だと思いました。固めなので、細かい成形にはちょっとコツがいりますが(オーブンやお湯で温めるとよいそうです)、色を混ぜたりもできて、先々も楽しんで遊べそうです。
実は、今日、息子を本気で叱ることがあって、気持ちを静めるために、試しに買ってきたばかりの蜜ろう粘土で適当に形を作っていたら、割と短時間でクールダウンすることができました。無心になれるのがいいのかな? というわけで、子供だけじゃなく、自分も大いに使うことになりそうです。
本当のところ、すぐ「ママ、ママ」とまとわりついてくる息子に、粘土で少しひとり遊びをしてもらおう、という打算があって、蜜ろう粘土を買ったのですが、こちらの方はどうなることやら。
2004年11月20日
ゆっくりと育てる
投稿者 カトウヒロコ
この前、息子と近所の植物園を散歩していた時のことです。通りすがりの年配の女性が息子に目をとめ、少し世間話をした後、こう言い残して、先に歩いて行かれました。
「今の子育ては急ぎすぎているから、どうぞ、この子はゆっくりと育ててあげてくださいね」
その方の背中を見送りながら、なんだかガツンとやられた気になりました。何を指して「急ぐ子育て」とおっしゃったのかはわかりませんが、最近の私は、息子に対して、「早く」とか「なんで○○できないの」と言うことが増えていたなあ、と反省。
子供が生まれる前は、「4ヶ月ぐらいから預けて、仕事を再開しよう」と思っていた私が、結局は保育園にも保育ママにも息子を預けず、多方面に迷惑をかけながら細々と仕事をする、という選択をした理由はいろいろとあるのですが、そのひとつとして、預けることにより、「何時までに○○しなければ」という時間的制約が生活の中にできて、その結果、「早く」「急いで」が口癖になるであろう自分を恐れたのでした。私は、それをいつのまにか忘れていたのでした。
「這えば立て、立てば歩め、の親心」ではありませんが、子供が何かをできるようになると、「もっと、もっと」と欲張ってしまいます。たとえば、数字に興味を持ち始めたら、「1とはこういうこと」「2とはこういうこと」という数の概念も理解して欲しい、などと、ついつい先走ってしまったり・・・でも、よくよく考えれば、息子はまだ2歳にもならない、幼子なのでした。今は、数の概念がわかるかどうか、なんて、そんなこと、どうでもいいのです。何よりも、身体をつくり、五感を鍛え、日々、自由に幸福に過ごせることが、彼にとっては、大切なことのはずでした。
スローな子育て、というと、なんだか流行り言葉に便乗しているみたいなので、あえて「ゆっくりと育てる」と言ってみましたが、子育てだけでなく、自分の人生でも、万難を排して、「ゆっくり」といこう、と改めて考えるカトウでした。
2004年11月19日
プロおろし
投稿者 カトウヒロコ

野菜そのままではあまり食べない夫(子供、ではありません!)も、すりおろすと、意外と気づかずに食べてくれるので、にんじんをすりおろしてマフィンに入れたり、れんこんをすりおろして豆腐ハンバーグ(れんこんバーグでもおいしいです!)を作ったり、我が家ではおろし金を結構使います。今までは、その辺で買ってきたステンレスのおろし金でガリガリやっていましたが、目がそろそろダメになってきたので、ようやくちゃんとしたおろし金を買うことにしました。セラミックのものや、素朴な鬼おろしもいいかな、と迷った挙げ句、生協のチラシにあったプロおろし2(小)に決定。これが、今までのガリガリが嘘のように、ラク~におろせるんです。面倒くさがって、あんまりまめに作らなかった大根おろしも、気軽にできるので、登場回数が増えています。
力を入れずにおろせば、目の細かいおろしに、力を入れておろせば荒いおろしに、と、力加減で出来上がりを変えられるのも、便利です。私自身は、今までの癖で、つい力を入れて、ガリガリやってしまうのですが・・・。
欠点は、ラクにおろせるので、つい大量におろしてしまうこと。いっぱいできたから、と、にんじんをマフィンに入れすぎて、「あー、べちゃべちゃになっちゃった!」と何度か失敗もしました。そういう意味では、ちょっと危険(?)なおろし金です。
2004年11月06日
何が食べたいかわからないほど疲れている時に
投稿者 カトウヒロコ
子供と一緒にたっぷり外で遊んで、子供は疲れて昼寝(というより夕寝)、親もくたくた、でもご飯の支度をしなきゃなんない。冷蔵庫の中にはおかずになるようなものはないし、冷凍ごはんのスペアもない。かといって、疲れている時だからこそ、コンビニご飯や出前は食べたくない。もちろん、ご飯を一から炊く元気もない・・・そんな時は、とりあえず、台所の棚に並べてある料理本の背表紙をぼーっと眺めます。その中から目についたのが、小麦粉ごはん―いつものおかずとおいしいあれこれ。ページをめくった中に、ありました、ありました。今、こんな状況の時にぴったりの料理が!
「すいとん」です。小麦粉に塩をちょっと混ぜて、水でこねてゆでるだけ。ありあわせの野菜をザクザク切って、適当に作ったスープに入れて、すいとんを加えて、できあがり。簡単に作れて、身体もあったまって、野菜もたくさん食べられて、疲れもふっとぶようでした。この本によると、すいとんは、こうやってスープにするだけでなく、炒め物にしたり、イタリアンみたいにしたり、いろいろ応用範囲が広いのですね。
この本には、すいとん以外にも、チャイニーズの花巻とか、インド料理のチャパティとか、毎日の献立にちょっと変化をつけたい時に役立つ「小麦粉ごはん」がたくさん載っています。小麦粉粘土じゃないですが、小麦粉を手で練る時の感触も、気持ちよくって、なかなかの快感ですよ!
2004年10月29日
奥薗壽子を味方につけよう!
投稿者 カトウヒロコ

テレビや雑誌で大活躍の家庭料理研究家、奥薗壽子さんですが、まだ彼女を知らない人のために書きます。「おいしい、早い、簡単、安い」と四拍子そろい、なおかつ、健康に良い、できるだけ安心な食べものを、ということに配慮したレシピは、特に、子供を持つ家庭では威力を発揮します。最近は、「うちで作るより、買ってきた方が安いし、ラクだし、子供も喜ぶし」というお母さんたちも多いと思いますが、奥薗さんが教えてくれるのは、「いやいや、うちで作る方が、安くて、ラクで、やっぱりおいしいよ!」といえるような料理ばかりです。この奥薗壽子の子どものおやつ―簡単・安心!愛情レシピにも、そんな最強レシピがいっぱい。食べ残しのトーストを使ったパンケーキ、余った餃子の皮で作るピザ、揚げない大学芋、お麩のスナック・・・どれも、おいしそうで簡単そうで、すぐ試してみたくなります。
ちなみに、この本に載っていた、お餅をピーラーで削って作る簡単あられは、うちの子供、それから夫にも大好評でした! 子供がもうソょっと大きくなれば、ピーラーで削るのは手伝わせられるかな、なんて思ったりして。
手作りの良さを語りながら、「市販のお菓子も子供には大切な体験」と言う彼女は、「何が何でも手作りで」とがんばったのに子供が食べてくれなかった、という苦い経験を持つ人でもあります。だから、押しつけがましくない。家庭料理や健康食をアピールする本の多くが、「こうしなければ」とプレッシャーを与えがちなのと、そこが大きく違うのです。
実は、奥薗さんとは何度か仕事をご一緒したことがあります。
シンプルに育てる7つの方法―何が大切で、何が余計なのか(色々な情報に振り回されず、子育ては「根っこ」を育てることが大事、ということがテーマの本)
ズボラ人間の料理術(「ナマクラ流ズボラ派家庭料理研究家」奥薗壽子のエッセンスがぎゅっと詰まった一冊)
も、よろしければぜひ!
2004年10月22日
野菜料理ならおまかせ!
投稿者 カトウヒロコ

子供が生まれて、「我が子には安全なものを食べさせたい」と自然食の宅配を始める人が多いようですが、エゴイストの私は、結婚して台所権を握った時から、その手の宅配をとり続けています。無農薬とか有機栽培とか、安全というのももちろんですが、その前に「おいしい!」ですよね。息子が野菜好きなのは、歯がため代わりに、オーガニック野菜のスティックをあげていたせいもあるかな、と思います。大人との味覚の違いはあっても、子供は、おいしいものなら、よく食べます。
でも、こういう自然食の宅配でよくあるのが、「多すぎる! こんなに食べられない!」というぐらい、ドサドサーッと野菜が届けられること。丹精込めて作った農家の方々には申し訳ないけれど、ニンジン10本、とか、大人の頭以上にばかでかいレタス、とか、冷蔵庫に入りきらないダイコン、とか、正直、げんなりします。
夫は平日、家ではほとんど食べないので、私と乳幼児の息子だけで、これを片づけないといけない。食べきれなくて捨てる時の気分の悪さ(もちろんお金がもったいない、というのもあるけれど、それ以上に、食べものを無駄にする罪悪感に責められる)を、配達されたその日から感じてしまいます。
そんなイヤな気分から、すっきりと解放される本をみつけました。雑穀料理で有名な大谷ゆみこさんの野菜だけ?―目からウロコの野菜まるごと料理術 野菜料理大図鑑です。タイトル通り、本当に「野菜だけ」、肉も魚もチーズなどの乳製品も(ついでに言えば、砂糖も)使わず、大量の野菜を、あれでもか、これでもか、と自在にアレンジして料理しています。だから、ドサドサッと届く野菜を前にしても、「あ、こんな料理もできる。へえー、こういうのもいいね」と、この本をめくりながら、余裕でレシピを選べるわけです。
もうひとつ、ありがたいのは、この本に載っている野菜料理のほとんどが、とってもシンプルなこと。皮もむかずに、切って、調味料と一緒に火にかければOK、それでいて、ちゃんとおいしい。そんな料理がたくさん載っています。2800円という値段は、本を買うにはちょっと躊躇する金額かもしれないけれど、自然食の宅配をとっている人なら、すぐに元がとれるでしょう。もちろん、宅配派でない人にも、野菜料理のレパートリーがぐーんと広がる、優れものの一冊です。
2004年10月15日
コズグロシャンプー
投稿者 カトウヒロコ

突然ですが、私はリンスが嫌いです。第一に、めんどくさい。そして、洗い流しの加減がよくわからない(流し足りずにヌルヌルが残るか、流しすぎてしまうか、どっちか)。もうひとつ、子供と一緒の入浴では、リンスなんかしてるヒマはない。なので、いつもシャンプーの後、椿油を地肌にチョチョッともみこんで終わり、というズボラを決め込んでいます。それで困るのが、「洗髪もできるオリーブオイル石けん」や「石けんシャンプー」を使う時です。界面活性剤が入っている普通のシャンプーに抵抗を感じるので、そうしたものに手を伸ばしたりするわけですが、「石けん」は、リンスをしないと、ベタベタ、ごわごわ、きしきしの髪になってしまいます。いくら、毎日Tシャツにジーパン、ノーメイクの私でも、それはイヤです。困っていたところにみつけたのが、コズグロシャンプー(300ml)。
半年ほど前、たまたま、ネットでオーガニックコットンのベビー服を買った時に、「オーガニックコットンの洗濯におすすめ」と、コズグロの洗剤のサンプルがついてきました。説明書を読んでみると、「温泉ミネラルが主成分」「硬水でも軟水でも汚れがよく落ちる」「石けんかすがつかない」「すすぎ洗いが短時間ですむ」等とあり、試しにシャンプーと、子供用にボディソープ、それから、「毛穴の汚れがよく落ちて」「洗顔後つっぱらない」という洗顔ジェルを購入。以来、洗剤も含めて、我が家の定番となっています。コズグロ・シャンプーのおかげで、リンスなしでも大丈夫になり、子供はボディソープ(イランイランの香りも好き)で頭も洗えます。洗顔ジェルは、忙しくて洗顔後すぐ化粧水さえつけられない時に威力を発揮。期待していた毛穴の汚れ落としは、私の実感としてはそれほどでもありませんでしたが。
私のように、リンス嫌いの方に、そして、敏感な子供の肌にも安心して使えるコズグロ、おすすめです。
私がいつも購入しているのは、「ブレーメンの散歩道」
です。センスのよいヨーロッパのオーガニックコットン・ベビー服をたくさん取り扱っています。
2004年10月09日
気になっていた育児書
投稿者 カトウヒロコ
皆さん、育児書って持ってますか? 持っているとしたら、どんな本でしょうか? 私自身は、自分で買った、『シアーズ博士夫妻のベビーブック』と、友人が出産祝いに贈ってくれた『定本育児の百科』の2冊、それから、アメリカで出版されたWhat to Expect: The Toddler Yearsを必要に応じて読んでいます。(これらの本については、また別の機会に書こうと思っています)
それにしても、どうして育児書というものは、こんなに分厚くて、重たいのでしょう。正直、出産直後、息子がおっぱいにうまく吸い付けず、一回の授乳に2時間以上格闘していた時の私には、分厚く重たい育児書を手にとる体力・気力はありませんでした。問題を解決するために必要なことはページを開けば書いてあったのに。製作費はかかるのでしょうが、「1歳まで」「2歳から3歳」「3歳から小学校まで」「病気編」みたいに分けて、それをボックスに入れてセットにすれば、もっと気軽に育児書に「相談」することができるのではないかと思います。
けれども、これだけ育児関連の本や情報が氾濫している中では、いい育児書が一冊あれば、かなり「効率よく」知りたいことがわかるのは確かです。あれもこれも、と探し回るよりも、「この一冊があるから大丈夫」と、でんと構えていられる安心感も、育児の最中には、けっこう大事なことかもしれません。
ある時、書店で、『はじめて出会う育児の百科』をみつけました。

監修者3人の中に、『ベビーブック』の監修者でもある榊原洋一医師、教育研究者の汐見稔幸さんの名前をみつけて、興味をそそられました。(もうひとりは、言語療法士の方。)ひとりのお医者さん(小児科医)が監修者というスタイルをとる今までの育児書と、何か違う雰囲気が、表紙から伝わってきたのです。
とはいえ、育児書が既に三冊ある我が家に、これ以上の育児書は必要ありません(本棚もただでさえあふれそうなのに)ので、図書館で借りて、ざざっと読んでみました。
あくまでななめ読みでの印象ではありますが、具体的で、ていねいで、そして、悩める親によりそうようなやさしさもあって、「悪くない」という感じです。月齢・年齢ごとの子どもが喜ぶ遊び(これはイラスト入りでとてもわかりやすい!)など、親が欲しい「情報」も色々とそろっています。もうひとつ、おもしろいな、と思ったのは、コラムの執筆陣が多彩なこと。河合隼雄さん(文化庁長官)、料理研究家の村上祥子さんのお名前もあります。育児書というより、ちょっと雑誌みたいなテイストが今風です。(それでも、分厚くて重い、という本のつくりは、やはり「育児書」ですが。)
保育園についても、かなりポジティブなとらえ方をしていて(たとえば、「保育園に行く子には、何人ものスーパーママ(パパ)がついている」など)、このあたりは、ワーキングマザーにとって嬉しい視点ですね。この他、お父さん向けの章がかなり頻繁に登場したり、地域の子育て支援の話、インターネットの情報など、今どきの育児で押さえておきたい話題を、かなりきめこまかく盛り込んでいます。これから何か育児書を一冊、という場合には、なかなか良い本では、と思いました。
2004年10月05日
コドモより親が大事!
投稿者 カトウヒロコ

会社員だった頃の職場が、たまたまヤングミセス(死語?)向け雑誌の編集部だったので、詩人の伊藤比呂美さんが書く育児エッセイの評判は前から聞いていました。でも、育児本って、子供がいないと、なかなか実際に読んでみようとは思わないですよね。子供が生まれたら生まれたで、文字通りいろいろなことに忙殺され、ようやく読めたのは、出産後1年8ヶ月経ってからでした。でも、その代わり、というわけではありませんが、まとめて3冊、一気に読みました。『コドモより親が大事』『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっぺおしり』・・・タイトルからして、素晴らしいではありませんか。今、忙しくて、とても本を読む時間なんてない、という人でも、イライラして、子供にあたって、後で「ああ、私ってダメな母親・・・」と自己嫌悪の涙を流すような時(私にはよくあることなのです)、「コドモより親が大事」という呪文を唱えるだけで、かなりラクになると思います。
この3冊の内容をざっと説明すると、『コドモより親が大事』は育児雑誌「プチタンファン」の読者からの相談コーナーに伊藤さんが返事を書いたものが中心、『良いおっぱい悪いおっぱい』は、伊藤さんの妊娠中から長女の出産、育児時代のエッセイ、そして『おなかほっぺおしり』は、2~3歳の長女と次女の誕生~1歳までのことを書いたものです。どれも、「けっしてかわいいだけじゃない、でもやっぱりかわいい」子供を育てるということが、実にリアルに描かれていて、私はカタルシスさえ感じました。生半可ではない伊藤さんの言葉の力、ユニークかつ的を射た視点は、書かれた時代こそ少し前(1980年代後半~1990年代前半)ですが、悩める21世紀の母親にとっても「救世主」たり得る本です。ちなみに、金曜日の日本経済新聞夕刊では、伊藤さんの「現在」がわかるエッセイも読めます。
言葉の力、と言えば、『おなかほっぺおしり』の佐野洋子さんの解説が、これまた素晴らしいのです。育児に疲れ果てた時、ここに書かれた佐野さんの文章を思い出せば、きっと「大丈夫、やれる!」と元気を取り戻せるんじゃないかと思っています。というわけで、本当は空いた時間が少しでもあれば仕事をしなければいけないのに、ついつい佐野さんのエッセイも読みふけってしまったりする、ダメダメ・ワーキング・マザーなのでした。
2004年10月02日
数え方、これでいいの?
投稿者 カトウヒロコ
ロラン・ド ブリュノフ Laurent de Brunhoff せな あいこ
評論社 (2004/04)
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通常3日間以内に発送します。
「ぞうが2ひき」「かばが4ひき」「ワニが5ひき」・・・あれあれ、何か変だな。最近、数字に興味を持ちだした息子(1歳8ヶ月)のために、図書館で借りてきた『ババールの123』を読んでいたら、気になる数え方が続々。「おかしいな」と思いながら、読んでいると、「だちょうが6わ」「らくだが9ひき」・・・やっぱり何か変です。
飯田 朝子 町田 健
小学館 (2004/03)
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なかなか面白い

日本語のよさを再認識

物を書く機会が多い人は必携
そこで、新聞の広告などでずっと気になっていた(椎名誠さんが絶賛していたのです)『数え方の辞典』を、この際だから、と買ってみました。象やカバが「頭」なのはすぐわかるとしても、ワニやだちょうやらくだは、どうでしょう。この本によると、ワニは「爬虫類として扱う場合は『匹』、大型の動物として扱う場合は『頭』」、だちょうは「鳥類なので、原則として『羽』で数えますが、大形であるため、『頭』で数えることも」、そして、らくだは「頭」で数えるのが正解でした。それにしても、ほんとに数え方っていろいろあるんですね。「フィールド」とか「鳴門巻き」とか、そうそう「国宝」なんていう項目もあって、いい日本語の勉強になります。
ババールの絵本に戻りますが、絵や色づかいが綺麗で好きなシリーズなのに、言葉そのものがなってないとは、がっかり。子ども向けだから、あえて簡単に全部「匹」にしたのでしょうか。でも、一度間違って覚えると、後で正しい言葉を覚え直す方がよっぽど大変ですよね、と思うカトウでした。
2004年09月16日
カトウヒロコのプロフィール
投稿者 カトウヒロコ

1970年東京生まれ。
女性誌編集者を経て、1999年、生活文化ジャーナリストとしてフリーランスに。退職後、夫を残して、単身、アメ潟JのベジタリアンNPOに7ヶ月間「留職」。帰国後は、書籍を中心に執筆&取材。著書に、『寿司、プリーズ!―アメリカ人寿司を喰う』(集英社新書『「シャキッと炒める」を英語で言うと』(幻冬舎)、『食べるアメリカ人』(大修館書店)など。
現在は、ひとり息子(2002年生まれ)の育児が生活の中心。せめて「年収103万円の壁」に到達できるよう、細々と仕事をしています。
座右の銘は「自信をもって自分の夢へ向かって進み、自分が思い描いたような人生を生きるように努力すれば、予想外の成功を得られるだろう」(ヘンリー・デイビッド・ソロー)。なかなかこうはいかないので、「座右の銘」(自分にカツを入れる日々の戒め)なのです。
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