投稿者 竹之内ふうこ
そろそろ春休み♪ 2か月前はまだ渦中にいた「元」中学受験生たちも、受験から解放されて、新しい学校生活を楽しみに過ごしていることでしょう。
何人かの身近な知り合いが渦中にいましたが、受験生本人はもちろん、親もこんなに過酷な状況になるのか・・と思い知らされました。ああ、2年後の我が家は一体どんなことになっているのでしょう・・想像できません(涙)
さて、テーマを「習い事と中学受験の両立を目指す」に勝手に変更させていただいたまま、間があいてしまいました。
我が家の娘も、細々とですが、新5年生として、個別指導とグループ受講を組み合わせて、受験勉強続行中です。4年生の間は、個別指導で国語と算数を、本当に細々と。2月の新5年生からは、それに加えて、理科と社会をグループ受講しはじめました。
さて、まずは少しばかり、昨年を振り返ってみたいと思います。
昨年6月に大手進学塾のサピックスを辞めた娘は、その後すぐに体験授業を受けた個別指導塾(栄光ビザビ)を大そう気に入り、週に一度、国語と算数を1コマずつ受講し始めました。
娘が大そう気に入ったのは当たり前といえば当たり前で、裏では事前に室長に全てを話し、当時の娘に合った学習内容や進め方、先生のタイプなど、受け入れ体制を整えていただいていたのです。なんとか「勉強なんて嫌いだ!」という状態を脱して、細々とでも受験勉強を続けさせたかったのです。
体験授業を担当してくださった先生は、
「いやぁ、○○ちゃんの体験授業の70分で、あの日のエネルギーすべてを使い果たしました」
と後で告白してくれましたっけ(笑)。
自分でお膳立てしておきながら、「なんでここまでしてやらないといけないのか!娘よ、お前は何様だ!」と逆ギレしたくなることはその後もしょっちゅうで、「ここまでして中学受験という選択をするのか?よかれと思ってしていることが、本当は娘のためになっていないのでは?」と自問自答の日々。今でも揺れることはあります。それでも、中学受験の目的は?に立ち返り、気持ちを持ち直す・・といったことを繰り返す日々でございました。
さて、塾を週に一度の個別指導塾に変えてゆるやかにしたところで、習い事の方はというと・・
タイミングよく、通っていたスイミングスクールで、念願の選手コースに入れてもらえました。(ピアノとそろばんは、時間的に無理なので、キッパリ辞めました。)
スイミング選手コースは、週3日、5時半に家を出て8時半に帰ってきます。ガリチビの娘は、帰ってくるとクタクタです。が、楽しいのでしょう、どんなにハードな練習でも、前向きです。弱音は吐きません。
もうひとつ、習い事ではありませんが、学校の器楽クラブの活動も本格化してきました。トロンボーンを与えられた娘は、前夜のスイミングの練習で疲れていても、週3日の朝練の日は自分で起き、張り切って登校します。演奏会前は、朝練は毎日になり、放課後練習や土曜日の練習もあるのですが、感心するくらい真面目にやっています。
(余談ですが、受験優先のママは、子供が「器楽クラブに入りたい」と言っても、絶対阻止するのだそうです。活動がハードですからね・・。でも、私は、一生懸命取り組む娘を見て、入れてよかったなぁと心から思います!)
こんな感じで、スイミングとトロンボーンは、私はほぼノータッチですが、自ら本気で取り組むし、それなりの成果も出しています。
一方、勉強の方はというと、残った時間と体力でとりあえずやっている、まさにそんな状況でした。塾には行くことは行きますが、宿題(娘に合わせて量はかなり少なめ)すら進んでしようとはしませんし、やらずに済むならやりたくないと思っていたに違いありません。なので、私とのバトルは絶えませんでしたし、塾のテストの成績は、はっきり言って、問題外。着々と受験勉強を進めている子たちとの差は開く一方で、新5年を前に、焦るのは母のみ(涙)
「これってもしかして、状況は前と変わっていないのでは?でも、子供ってこんなもん??」
と、悶々とする母なのでした。
勉強にも、スイミングやトロンボーンのように取り組んでくれたら・・。そのうち何かのきっかけでそんな日がやってくるかしら?来なかったりして・・などなど、ママ友に愚痴ってはいましたが、「まだ4年だし」と思っていたのも事実(汗)
そんな状況の我が家でしたが、ちょっとした転機がありました。
ちょうど塾の保護者会でこんな話を聞いた直後でした。
5年生からは、「やらされる勉強」ではなく「自発的にやる勉強」に変えていく必要が絶対にある、と。
子供の性格とか親子関係にもよるのでしょうが、我が家の場合、まさにここを変えていかなければ、親子ともどもどんどん苦しくなっていくというのは分かりきっていることでした。
そんな時、いつものようにバトルになり、そこで娘が泣きながら言い放ったんです。
「ママに管理されるのが大っきらい!算数好きだったのに、ママにあれやれこれやれ言われて、もう嫌いになっちゃった!算数が嫌いになったのはママのせいだっ。理科と社会は自分で管理するから、ママは絶対口出ししないでっ!」と。
いつもなら「ママが言わなかったら永遠にやらないでしょーがっ」から始まり、10倍返しの刑になるのですが、その時は妙に納得してしまい、「今だ!このタイミングで自立させなければ!」と決断しました。
「算数を台無しにしてしまってごめんね。これから、勉強に関してはママは一切指示しないから、自分で管理してやってね。勉強以外のことは何でも協力するから言ってね。」と一方的に伝え、「算数はママが台無しにしたからもうやらないからねっ」なんていう悪態は無視し、その日からは勉強に関しては一切口出ししないことにしました。
それまでは、「今日はコレとコレ。ここは間違ってたからやり直して。」など、かなり細かく管理・指示していました。そうじゃないと、絶対とりこぼしだらけになると思っていたのです。
だけど、とりこぼしがあろうと、自分で学習スケジュールをたてる・時間管理をする、という根本的なことは、「トライ&エラー」を繰り返して、今から少しずつでもできるようにならないといけないんだ、と気付きました。
「やらされる勉強」と「自分の意思でやる勉強」では、同じことをやっても、吸収の度合が全く違うことが、この1年でよく分かりましたし(笑)
いやぁぁ、口出ししないと決めてからは、楽になりました(笑)娘も、私に指示されるストレスから解放されてほっとしているんだと思います。バトルがほとんどなくなりました(笑)
塾の先生には、宿題の指示をもっと子供に分かりやすいフォーマットで出してもらえるように、また、宿題をやっていなかったり、間違い直しをしていなかったら、居残りさせてやらせてください、とお願いしましたけど。
とりあえず自分で「やるべきこと」を把握し、自分から机に向かうようになった、というのは、大きな進歩です。(もうすぐ5年なのに、レベル低くてすみません)
「やり方」はまだまだで、夜10時くらいから始めてみたり、貯めていた宿題1週間分を塾に行く前の1時間で必死にやっていたり(ものすごい集中力♪やればできるじゃないか)、私がいなければテレビを見ながら寝そべって宿題やっていたり、など、説教したいことはいっぱいあるけど、今は我慢我慢。
スイミングはもう少し続けたいみたいだし、両方やるには時間の使い方を工夫するしかないということにも気がつくでしょう。昨夜は、また夜10時頃から始めようとして、疲れて眠くて、「宿題が多すぎるーっ」と泣き叫んでいましたが、多少学習したのか、今日はスイミングに行く前に半分終わらせていましたし。
自分で考えながら時間の使い方とか、勉強方法を確立していく、そんな体験ができるのも受験のメリットかなーと思うので、ちょっと口は出さずに、見守ってみることにします。
欲を言えば、目的意識を持って勉強してほしい、とかありますけど、まぁ、それは我が家の10歳児にはまだ無理・・追々ということで。。
まずは、「やらされる勉強」から脱出しかけているかも!?の我が家の娘の新5年の3月なのでした。
次回は、個別指導とグループ受講について、我が家が感じた、そのメリット・デメリットを書きたいと思います。
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
【働きながらお受験を目指す】 第4回 中学受験の塾選び
【働きながらお受験を目指す】 第5回 受験勉強、ひと休み?
【働きながらお受験を目指す】 第5回 受験勉強、ひと休み?
投稿者 竹之内ふうこ
中学受験塾に通い始めて早9か月の4年娘ですが、ここでひと休み?または、ちょっとひと休みが休みっぱなしになって受験しないかも?という、ちょっと前までは考えられなかった状況の我が家です。母である私、今、どうするのが娘のためにベストなのか、ぐるぐると考えに考えていたここ数週間でございました。
【働きながら中学受験を目指す】というこのシリーズですが、現在進行形であること、また、受験にはスランプもつき物、方向転換もアリということで、こんなエントリーもお許しください(笑)
さて、なぜ「ひと休み」かというと、娘が塾に通うことをいやがり始めたからです。
前回のエントリーで、塾通いのことについて書きましたが、思いもよらず、早くも一回目の退塾を経験してしまいました(苦笑)
<娘の訴え>
・とにかく宿題がイヤ!やりたくない!
・仲良しの友達は公立に行くので、自分も公立に行きたい
・受験をしないなら、夜遅くまで塾で難しい勉強や宿題をする必要はない
・塾より、スイミングとそろばんと器楽クラブを頑張りたいし、遊びたい
・塾優先で、やりたいこと↑を休んだりするのはイヤだ
<親の本音>
・生活面勉強面とも、安心して娘を預けられるような中高一貫校に入れたい
・せっかく身に付きつつある学習習慣が、塾をやめることで崩れるのは避けたい
・とはいえ、まだ9歳の娘に不要なストレスは与えたくない
・勉強一本ではなく、スポーツなどの習い事にも力をそそいでほしい
入塾自体は娘の意志(淡い憧れ・・)だったのですが、やはり、学校よりも先取りのレベルの高い勉強は、幼い彼女にはそれほど楽しいものではないらしく、積み上げられた宿題を前にゲンナリしていたり、やりながら癇癪を起こすことはしばしば。塾に行くこと自体は楽しかったのが、徐々に塾に行くこともいやがり始めました。
そして、退塾を決意させたのは、何よりも、娘の「勉強させられている」「ママのために宿題をやっている」という態度でした。それと、他の習い事もめいっぱいやっているので、毎日いっぱいいっぱい、疲れ切ってイライラしている娘を見るにつけ、これは絶対間違っている!受験するしないの問題ではない!今すぐ何とかしなければ!と思いたちました。
ただし、本人のせいということではなく、このような状態になるということは、塾・親を含めた学習方法が、今の娘に合っていないからなのでしょう。とはいえ、中学受験を目指す身で、「塾をやめる」という選択がこんなにも勇気のいることだとは知りませんでした。
4年女子は、何よりお友達が大事、というお年頃なのですよね。だから、お友達と同じ公立中学校に行きたいという気持ちを否定するつもりはありません。でも、この先お友達だってまだまだ変わるでしょうし(特に女子は・・)、5年6年になって、娘も、中学のこと、もっと先のことを自然に考えるようになるでしょう。私も親として、もう一つの選択肢である中高一貫校のことを聞かせたり見せたりするつもりです。娘がどちらを選ぶかは分かりませんが、もしも受験することを選んだ場合、その時こそ、遊びや習い事ともうまく折り合えるようになるのかな・・と思います。
今の私の課題は、後で「受験する」という道に戻れるように、最低限の準備はしておく(させる・・のか)ことです。
「受験するしないにかかわらず、勉強はきちんとしなければいけない」ということだけは、さんざん言い聞かせてきたので、塾をやめたからといって勉強せずにいられるわけでないことは娘も承知している様子(笑)
というわけで、習い事を続けながら、娘が納得できる形で、それなりに受験勉強できる方法をいろいろと探索中。今こそ、親の出番ですね・・。
教材研究の他にも、個別指導も含め、いろんな塾に面談に行きました。今月は体験授業もいくつか受けさせる予定です。
いやぁぁ、あるのですね、塾にもいろいろと!(涙)
タイムリーな雑誌も、2冊同時に出ましたので、ご紹介いたします。
プレジデントファミリー8月号 「うちの子にいい塾、悪い塾」
AERA with Kids 2007夏号 親子関係を決める「9歳の壁」/失敗で伸ばす学習法
首都圏では、中学受験が過熱していると言われます。
私も本当にそう思います。
塾をやめて、これからしばらくは、9才の娘と毎日夜ご飯を一緒に食べられるのだと思うと、正直、ほっとしています。お帰りなさい・・と。週に2回も、夜8時まで、よく頑張って勉強していたね・・と。
でもでも、次こそ、あなたに合った勉強方法を、ママはじっくり探し出しますからね(笑)
こんなわけで、しばらくは、「習い事と両立しながら中学受験を目指す」をテーマに、エントリーしていきたいと思います!
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
【働きながらお受験を目指す】 第4回 中学受験の塾選び
2007年03月14日
【働きながらお受験を目指す】 第4回 中学受験の塾選び
投稿者 竹之内ふうこ
早いものでもう3月も半ば・・そろそろ卒業式の季節ですね。
中学受験塾では、2月の中学受験が終わってすぐに、新学年の授業が始まっています。我が娘も、学校では3年生だけど、塾では4年生という不思議な状態。私が塾に電話する時も、「4年生○クラスの○○の母です」と言わないといけません(笑)
小学生が塾に入るのは、圧倒的に新4年生が多いようです。娘が通っている塾の教室でも、新4年の2月にクラスが2倍になって、3月にはまた一クラス増えました。おそらく、周りのお子さんが皆行きだして、「うちもそろそろ?」と動き出すご家庭も多いのだと思います。(らむねさんも?(笑)「小1の壁の次に来た、小4の壁」)
塾選びについては、本当にたくさんの選択基準があるので、本当に悩みますね・・。
・通いやすさ
・お子さんの性格
・拘束時間
・目指す学校と合格実績
・習い事との兼ね合い
・求められる親の関わり度
・カリキュラム
・宿題の量
・学校のお友達の人数
などなど。
「出来る子はどこに行っても出来る!」というのは私もそう思わずにいられませんが、そうでない子にとっては「どこの塾だって同じ!」では決してないので、なおさら迷います。「勉強して学力をつける」「受験に合格する」という目的があって塾に通うのですから、ぜひぜひ、実際に見学や説明会に行って、「目的が達成できる=我が子に合う塾」を探してあげたいものですね・・。
首都圏の話で恐縮ですが、一般に、中学受験塾には、大手3つの塾と、地元密着型や個人経営の塾とに分けられます。
大手中学受験塾とは、
・日能研
・四谷大塚(準拠塾:早稲田アカデミー、栄光ゼミナール)
・サピックス
大手以外では、地元密着型や特定の中学に強い塾などもあり、市進学院、ena、個別指導のTOMAS、東京個別指導学院 など、補習塾も入れると、それこそ無数にあるのだと思います。
どちらにも、メリットとデメリットがあります。(あくまでも、私見です)
■大手のメリット
カリキュラムの確かさ、優れたテキスト、情報量。集団授業で他の子の考えを聞けたり、お互いに切磋琢磨する環境。受験生同士での連帯感(6年生)。
■大手のデメリット
人数が多いので、個別対応が難しい。受験への意識が高く、親子でプレッシャーを感じる(笑)
■中小塾や個別指導のメリット
少人数制なので、個別に弱点補強などの指導をしてもらえる。雰囲気が柔らかい。
■中小塾や個別指導のデメリット
情報量に不安がある。受験生同士の刺激が少ない。
我が家もいろいろ考えましたが、現在娘が通っているのは、大手のサピックス。小3の9月から通ってます。
決め手は、通いやすさと「授業の質の高さ」でした。記述力・思考力を鍛えてくれる授業内容とカリキュラム、それに親の私が惚れてしまったのです。ワーキングマザーの大きな負担の一つ「お弁当」が不要というのも、ちょっと魅力的(笑)娘も、夏期講習だけ通った日能研よりも好印象だったみたいです。
ただ、サピックスに不安がなかったわけではありません。サピックスと言えば御三家などの難関校を目指す子たちが行く塾で、授業レベルも高く、中くらいの成績以下の子はただのお客さんになるので行く意味がない、宿題が膨大で親のサポートが大変、という通説があったからです。それでも、他の塾にもこれといった決め手がなく、そうなったらなったで転塾すればいいや・・と、とりあえず入塾。
我が家のこの半年の塾生活はまた後々書くとして、半年経って思うことは、中下位のクラスでも、そのクラスのレベルに合った授業・課題で学力はきちんと伸びるようになっている、ということ。大切なのは、子供の学力レベルに合ったクラスで授業を受け、指定された課題をきちんとこなすこと、ということです。思いっきり下位クラスだった我が家の実感です(笑)
ちなみに、小3の夏は、5日間くらいの日能研の夏期講習をお試しで受けさせました。送り迎えをして教室の様子も見ましたが、あの人数の多さに私が参ってしまいました。授業の合間の生徒の入れ替えの時など、酸欠になるかと思ったほど。自習室の雰囲気も賑やかで、学校みたいです。こんな雰囲気ではうちの娘は勉強よりお友達との遊びに走りそうだと思い、候補から消えました・・
前向きな転塾や、やむをえない転塾もあるでしょうが、転塾自体は子供にもストレスになってしまうので、やはり親が情報収集をしっかりして、我が子に合う塾を選んであげることが大事なのかなと思います。
皆さんの塾選びのお話も、ぜひコメントやトラックバックで伺いたいです!
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
2006年08月22日
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
投稿者 竹之内ふうこ
小学校受験ほどではないにしても、中学受験も、親の負担はかなりのものになることでしょう。
受験するのは子供、勉強は塾にお任せ!とはいかないのが現実。
中学受験を真剣に考えるのであれば、親だってそれなりの覚悟が必要です。
具体的に、受験生の親がやるべきことをリストアップしてみました。
・我が子に合った塾選び(説明会に出席、親子で見学など)
・必要に応じて、塾の送迎・お弁当作り
・必要に応じて、勉強・宿題等のサポート
・学校説明会・オープンスクール・行事巡り
・志望校についての情報収集、志望校選び
・子供の健康管理、精神面でのサポート
・塾との連携
これらが一般的な「親の仕事」かと思いますが、つまりは、
我が子にベストな勉強方法を、親が戦略的に選んであげる
ということじゃないかと思います。
おそらく、この戦略次第で、子どもの受験生活が大きく左右されるのでは・・と想像します。
やはり、受験すると決めたら、いかに楽しんで、前向きに、そして効率的に受験勉強をしてもらうか、を考えるのが親心・・。
基本的には知識欲旺盛な時期の子どもたちですが、所詮小学校中学年、子供の意志だけでは充分ではなく、何かにつけ、親が仕向ける・方向付けることが必要なんだと思います。
例えば、
■塾選び
数ある塾の特徴を知った上で、我が子が向いている塾かどうかを判断し、体験授業を受けさせたり見学させたりする。子ども自身も納得して決めた塾なら「通わされている」感は少なくなるでしょうし、転塾が必要になった場合でも、情報を持っていれば最善の策をとれるのではと思います。
■志望校選び
まずは親が校風や通いやすさ、難易度、費用面などで検討した上で、子どもと一緒に見学に行って、子どもの意志を確認する。「この学校に入りたい!」という本人のしっかりとした目的意識が、塾通いや受験勉強の原動力にもなることでしょう。そういう目的意識を持つように仕向けるのも、結局は親の役目なのだと思います。
■志望校に合った学習計画をたてる
受験生とはいえ、睡眠時間を削って勉強・・は、心身共に成長期の大事な時期には避けたいもの。子どもの実力や性格を的確に把握し、早めに志望校を絞り、試験問題の傾向を調べる。もし中堅校狙いなら、いたずらに難しい難関校向けの勉強は不要なのでカットする・・塾に勧められても不要と思われる講習はパスする・・など、志望校に合った無理のない学習計画をたてる(たててもらう)。塾は難関校に一人でも多く入れることを目的とした企業なので、そこは惑わされないよう、親がしっかりかかわらないと、子どもに余計な負担をかけ、余計なお金も使うことになります。
■子どもそれぞれの性格を利用して、ノリノリ状態に持って行く
どのように接したら子どものやる気を引き出せるか、というのは、親が一番知っていることですね。(知っているのと実行できるのは違う・・というのが実感ですが)
そこで、受験への親のかかわり方について、とても共感した本をご紹介します。

子供が勉強に集中できるノリノリ状態にさせられるかは親次第(親技)、塾や家庭教師を最大限効果的に利用するには・・など、親ができることについての、目から鱗状態の興味深い内容が盛りだくさんです。忘れた頃に読み直したい1冊として、手元に置いています。
書いているうちに、どんどん弱気になってくる私ですが、でも、完璧なお受験ママをこなしている方って、ごく少数派なのではないでしょうか?(超勝手な想像ですが、汗)
山あり谷ありで、子供と一緒に泣いたり笑ったり悩んだりしながら乗り越えていくものなのかなーと想像しています。
次回は「親の関わり方 ~ワーキングマザーの工夫~」の予定です。
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
2006年06月21日
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
投稿者 竹之内ふうこ
「中学受験、する?しない?」のレベルで、正直まだ迷っている部分がある我が家でした。
「中学受験(私立中学校入学)の目的は?」 ということなのですが、何で中学受験させるの?と言われると、キッパリと答えられない状態がしばらく続きました。一番大事な部分なのですが。
おそらく、ご自身が私立の学校に行かれていた方は、ご自身の経験を元に受験を決意されるのでしょうから、こんな迷いはないのだと思います。
でも私は田舎の公立育ち、大学も国立大学1本に絞って入ったクチです。はっきり言って、つい最近まで、「東京の私立中学って、どこかの特別なお嬢様が入る学校でしょ。」くらいの認識でした(汗)。
なので、どこかの私立中学のパンフレットなどを見ても、そこに自分の娘を入れる?となると、全くピンと来ないんです。
美しいステンドグラスがある豪華な礼拝堂・・うーん、うちはクリスチャンじゃないし、中学校にそんなもん、いらん!と、妙な違和感すら覚えたりしました。
それと、「公立じゃだめなの?私は公立でここまでやってきたけど、全然OKだったわよ。」という思い。
子供にどんな中学校生活を送らせたいかと考えると、「学ぶ楽しさに気付かせてくれるような授業をしてくれる学校がいい」とか、「自由な校風で自立心を育ててくれるような学校がいい」とか、「何か熱中できるものを持って欲しい」とか、希望を言えばきりがありません。
もやもやしてはいたけれど、一つだけはっきりしている我が家の方針がありました。
それは、「しっかり勉強できる環境を与えたい」ということ。何でも学べ!という感じ。その上で、スポーツや習い事など、興味のあることをやればいい。
何も東大目指せ!とは言わないけれど、これからの実力主義社会でのびやかに生きてゆく力をつけるためには、基本的には学力・知識が必要だと考えます。(あくまでも我が家の意見です。いろいろな意見があると思います。)
最近、理屈ではなく私が漠然と感じていたのは、「もっと勉強させてもいいんじゃない?」ということ(笑)
小学校低学年の絵本のような薄い教科書や、辞書引きゲームで国語の1時間が終わってしまったりという、あまりにゆっくりな授業の進み具合を見て、こんな勉強で大丈夫なのか?と感じてはいたのですが。
ゆとり教育に代表される学習指導要領の変更により、土曜日も学校が休みになり、学習内容が削減され続けてきたのは知っていましたが、それがどのくらいかというと、驚いたことに、私たちが小学校時代の学習量の6割程度まで減っているのだそうです。これには本当にびっくりです。
ゆとり教育のよい点もあるでしょうが、今はゆとり教育の是非はおいておくとして、その結果としての「学力低下」という事実は、何だか情けない・・。学力低下の事実が受け止められ、今後また学習指導要領の変更があるらしいですが、とにかく「ゆとり教育の失敗」では済まされません。我が子たちは「渦中の人」なのですから。
それからです、学習指導要領に沿った検定教科書ではなく、独自の教科書を使い、授業時間も多い私立中学を考え始めたのは。基本的に、勉強は安心して学校にお任せしたい(笑)
受験勉強という名目ではありますが、読み書き計算を始め、小学校で学ぶべき勉強の総復習もでき、学習環境の整った中学校につながるのであれば、中学受験も悪いものでもないな・・と。(こちらは塾にお任せとは行かず、親のフォローが必須ですが)
もちろん、公立中で学力がつかないというわけではありません。学校によって対応に差はあるでしょうが、習熟度別授業や少人数制授業などのフォローも今後は多くなるようですし、もっと勉強しようと思えば塾がありますし、私立中にはない地域と連携した魅力的な取り組みなどもあるようです。
住んでいる場所などの物理的な条件や、経済的な問題もあるので、公立志向、私立志向、という言葉だけでは済まされないとは思います。
幸い、我が家は、地理的には通える学校が多く、経済的にも、続いて下の子も・・となるのでヒジョーに厳しくはなりますが(涙)、まぁ大丈夫そう。それならば、「学習環境が整った学校」という譲れない条件でしっかり選び、受験の準備を始めるか・・という状況です。
中学受験の目的は、現在の我が家ではこんな感じですが、これこそ各家庭によってさまざまだと思いますし、迷っている時は、日々揺れ動くものかな、と思います。
よかったら、皆さまの「中学受験の目的」についてのお考えも、コメントやTBでお聞かせいただけると嬉しいです。
次回は、中学受験における「親の役目」について書く予定です。
<参考>
新学習指導要領
ゆとり教育の失敗 わが子の学力を守るには
2006年06月12日
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
投稿者 竹之内ふうこ
首都圏の学校事情、つまりお受験事情というものを全く知らなかった私たち夫婦。2年半前に今のマンションを買って引っ越してきたのですが、この地を選んだ理由のひとつに、「公立小中学校が荒れていない」というのがありました。
それなのに、いつのまにか、現在小3の娘に中学受験をさせる可能性は90%くらいまでに上昇中(笑)
でも、少し前までは、中学受験には何だかとってもモヤモヤとしたものを感じていました。
1.中学受験(私立中学校入学)の目的は?
2.小学生生活の後半、受験一色の生活にしてしまっていいの?
3.我が子が受験勉強に耐えられるのか、投げ出さないか、不安
4.親に受験サポートをする覚悟があるのか?できるのか?
5.残念な結果に終わった時、親子共々、立ち直れるか
6.経済的な負担が大きい
私の場合は、上記のようなことがモヤモヤの原因でした。
そこで、自分なりにモヤモヤを解消すべく、お子さんを受験させた方の話を聞いたり、塾の説明会に出かけたり、本・雑誌・メルマガなどを読みあさったりしてみました。
一番参考になったのは、以前も紹介しましたが、eduという小学生ママ向けの雑誌の5月号、「中学受験、どうしよう。」という特集です。
![edu (エデュー) 05月号 [雑誌]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000ETQRI6.09.MZZZZZZZ.jpg)
塾の冊子などは、おそらくごく一部の成功(合格)した人たちの体験談が大きく取り上げられていたりしますが、この雑誌の特集は、まさに「どうしよう」と悩む人向けです。
その辺にいる子たちの、合格体験記、不合格体験記、そしてそれぞれの親の思い、子供の気持ち。
受験に対するスタンスも、受験生活も、学校選びも、各家庭でいろいろな形があるし、それでいいんだな・・ということがよく分かって、変に構えることがなくなりました。等身大の特集である分、説得力がありました。
受験生というと、「毎日塾通いで遊ぶヒマなど一切なく、寝る間も惜しんで勉強勉強・・」という生活だけを想像していましたが、そんな子ばかりではなく、遊ぶ時は遊び、5年生くらいまでは習い事とも両立しつつ、塾の勉強はおもしろい!と塾通いを楽しんでいる子も意外と多いのだということも分かりました。
もちろんラスト1年くらいは受験勉強中心の生活になるでしょうが、何か目的に向かって一生懸命に頑張るという体験は、決してその後の人生にマイナスにはならないのでは?私の子供時代は部活一色だったけど、それが受験だって別にいいのでは?
「まだ小学生なのに勉強ばかりさせられてかわいそう・・」と思うのは大人であって(私もずっとそう思ってました)、子供ってもっとずっとたくましいものなのかもしれない・・最近、そう考えを改めました(希望も入ってますが)。
とは言え、「中学受験、する?しない?」のレベルで、正直、まだモヤモヤと迷っている部分もあります。
「中学受験(私立中学校入学)の目的は?」 です。
一番大事な部分じゃないか!と突っ込まないでくださいね。続きは次回・・。
まだまだこんなモヤモヤ状態の我が家ですが、この場をお借りして中学受験についての諸々を体当たりで調べつつ、10回にわたって、書いてゆきたいと思います。よろしくお願いいたします!
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