投稿者 武田りこ
【ヨセミテ国立公園】
夕日に映えるハーフドーム
サンフランシスコからほぼ真東やや南、車で約5時間の位置にあるヨセミテ国立公園は、そのアクセスのよさ、美しさ、そして何日滞在しても尽きることのないアクティビティなどから、アメリカでもっとも人気のある国立公園といわれています。
日本から訪れる人も多いのですが、残念ながら多くの場合、SFからの日帰りツアーのようです。
確かに大きな見所は、ドームを大きなナイフで半分に切ったようなハーフドーム、そして世界一の一枚岩、エル キャピタンで、どちらもとてつもなく大きいので、どこからでも見ることができます。
でもせっかく、ヨセミテの存在を知ってここまで足を伸ばすなら、レンタカーで自分で見て回る足がある場合は1泊2日、バスなどで訪れた場合は2泊3日は滞在してほしい所です。
今回2度目の訪問でしたが、前回は夫と二人車での気まま旅だったので、今回は娘たちと一緒、そして車なしのヨセミテ旅行、果たしてうまくいくのか少々不安のまま出発しました。
左にエルキャピタン、奥にハーフドーム
○ヨセミテへのアクセスと宿泊
レンタカーの場合
サンフランシスコからなら約5時間、ロスアンゼルスから約7時間、ヨセミテに近づくにつれアメリカドライブにしては、狭くカーブの多い道になります。
宿泊も自分で手配することになり、いずれの宿も一年と一日前からの予約で、特に7月8月はすぐにいっぱいになります。
公園の外にはモーテルがありますが、ヨセミテの場合公園入り口のゲートからまだまだ先は長いので、園内に泊まれないと、もったいないです。
当日の朝キャンセルのリリースがありますが、朝早くにキャンセル待ちに登録しないと難しいので、お子様連れや、大人数の旅にはちょっと難しいかも。
ちなみに前回夫といったときはヨセミテのベストシーズンといわれる6月でしたが、Curry villageのテントキャビンにキャンセル待ちで泊まることができました。
SFからのツアーを買う
この場合も予約をする必要がありますが、ヨセミテ内の宿は、ツアー会社が押さえている分があるので、少々出遅れても、園内に泊まることが可能になります。
JTB、パーラーカー社など、1泊2日を基本に延泊という形で、アレンジしてもらえます。
園内の主な宿
アワニーホテル
アメリカ人が一生に一度は泊まってみたい宿、というアワニーホテル。
日本から旅行社を通じて予約すると、1泊7万円もかかるとか。
部屋数も少なく人気なのでなかなか取れません。
ヨセミテロッジ
ヨセミテ内で最大の収容人数。
中級程度のモーテルくらいの設備ですが、ヨセミテ滝にも近くて家族連れには一番お勧め。
カーリービレッジ
主にテントキャビンでバスなしの部屋もあります。
夏でも夜は毛布が必要。
テントサイト
園内に11のキャンプサイトがあります。
ロッククライマーや、ハイカーの方たち、アメリカの人だと家族連れでもたくさん泊まっています。
ただし、熊が出るので食べ物や匂いのあるものは使うとき以外はベアーボックスという箱の中にしまわないといけません。
いずれも個人でとる場合は
Yosemite Reservations
○Yosemiteの見所
エル キャピタン

世界一の一枚岩、ロッククライマーの聖地と呼ばれる巨大な岩です。
この距離から見ていても、登っているはずのロッククライマーは、双眼鏡でも小さすぎて見えないほど、この岩は巨大です。
熟練したロッククライマーで平均3泊4日かけて登るんだそうですが、いったどうやって寝たり、食べたり、その他いろいろするのか不思議でなりません。
ハーフドーム
これも大きいので、ヨセミテのバレーから見ることができますが、バレーから車かヨセミテ内から出ているバスで約1時間半のグレーシャーポイントから見ると、真正面に見ることかできます。
バスツアーは昼間しかありませんが、夕日に映えるハーフドームはグレーシャーポイントが最高です。
グレーシャーポイントまで歩いて登るトレイル(片道3~4時間)もあります。
ハーフドームに登るトレイルもあり、健脚なら普通の人でも往復13時間くらいで登れるそうです。
ただし最後は一本のロープだけが頼り、滑落死する人も珍しくはないそうで、高所恐怖症の人は絶対無理ですね。
グレーシャーポイントに設置してある望遠鏡をのぞくとハーフドームに登りきった人の影が、ありのようにうごめいて見えます。
グレーシャーポイントからのハーフドーム
滝
落差では世界第三位のヨセミテ滝をはじめ大小さまざまの滝が岩の割れ目から噴出しているように見えます。
ヨセミテ滝は2段に別れていて、下段の滝は散歩程度の装備で15分も歩けば到着します。
メタセコイアの森

宿のあるヨセミテバレーからは車かバスで2時間ちょっとでメタセコイアの森があります。
車が木の中を通る写真ってみたことないですか?
ここにもその木はあったのですが、あれは人間が木に穴を開けたので、その木は枯れてしまったのです。
そういった反省から、今はメタセコイアのこの森はとても丁寧に管理されています。
上の写真の木は樹齢2000年以上、雷に打たれたりして穴が開いているのだそうです。
車がない場合は、グレーシャーポイントと、このメタセコイアの森を回るバスツアーを、各宿泊施設のツアーデスクで申し込むことができます。朝8時半から夕方5時くらいまで、英語ですがバスの運転手さんがガイド兼お笑いトークでしゃべり続けて楽しませてくれます。
○Yosemiteの過ごしかた
Valley内
ヨセミテは谷の底がvalleyになっていて、すべての宿泊、トレイルへの入り口はValley内にあります。
そしてそのValley内には無料のシャトルが頻繁に走っているので、移動に不便はありません。
むしろ車で移動しようとすると、駐車場が少ないので苦労します。
人気の国立公園ゆえの問題点として、車の排気ガス汚染があり基本的にはValley内の移動は車を持っている人もシャトルを使うことになっています。
このシャトルは電気で動きます。
トレイルを歩く
ヨセミテ滝(下滝)やミラーレイクなど、お散歩気分ででかけらるトレイルから、ハーフドーム登頂のように夜明け前から出かけるようなものまでヨセミテ内には本当にさまざまなトレイルがあります。
今回挑戦したバーナル滝は初級コース往復2~4時間、夏でも枯れない滝で、水の多い季節はトレイルに滝の水しぶきが降りかかってずぶぬれになって滑る、ということだったのでちょうどいいや、と思い登り始めました。
前半、思ったより急な道だな、なんて思っていたら、後半は大変。
不規則な自然の急な石段が果てしなく続き、左側は滝つぼに向かって切り立っているのに、手すりはたまにしかありません。
登るのはいいけど、降りるのは恐ろしそう(実際降りるときはへっぴり腰になりました)。
滝が流れ落ちはじめるところまで登り、滝が落ちていくところを間近で見ることができますが、そこにもたいした柵はありません。
”滝に落ちる水は急に流れが速くなります。川に入って滝に流される人が毎年います。落ちたら助かりません。”という注意書きを見ました。
このトレイルは、すごい人気のトレイルで、3歳くらいの子供を何人も一人でつれて登るお父さん、首が据わったばかりの赤ちゃんを担いで登るお母さん、88歳と85歳の杖をついた老カップルなどなどここに来る人たちのバイタリティーには圧倒されます。
ここからさらに上にもうひとつ滝があって、さらに登るとハーフドームだそうですが、特に熟練していなくても大丈夫、とは言うものの、相当な覚悟で登ったほうがよさそうです。
のんびりすごす
グランドキャニオンと逆で、ヨセミテは谷の底に宿泊施設があります。
真ん中を川が流れ、その周りが草原になっています。
アメリカ本土から来ている人の多くは、ゆっくり滞在して、川の周りで一日水遊びをしてすごしたり、自転車を借りてValley内を散策したりしています。
川の水は雪解け水なのでヒヤッとして冷たくて、昼間はとっても気持ちがいいです。
馬に乗って短いトレイルを歩くこともできます。
そうやってすごしていても、ちゃんとエルキャピタンとハーフドームは見えるので、小さいお子様連れにはのんびりすごすのが一番のお勧めかもしれません。
○Yosemiteの動物たち
アメリカの国立公園は、野生動物を野生の習性のままに、という取り組みをしています。
ヨセミテのように、観光客がとても多い場合は難しいのでしょうが、さまざまな努力をしています。
普通に出会うのは、リスや鳥たち。
トレイルを歩いてであったり、草原に散歩に来るのは、シカたち。

木の間などにたまに現れる、熊。

朝早く出くわしたコヨーテ。
人間は、自分たちの食べこぼしなどを動物たちが食べたりしないように気をつけることを要求されます。
○Yosemiteの気候
夏のヨセミテは昼間はとっても日差しが強くて暑いくらいですが、湿気がなくて夜は温度が下がります。
前回夫と行ったときに、カーリービレッジのテントキャビンのキャンセル待ちで、「暖房はないけどいいですか?」と聞かれて、冷房の聞き間違いかと思いましたが、朝方になってその意味がわかりました。
昼間でも、グレーシャーポイントは標高が高いので半そででは寒いくらいです。
一般的にはベストシーズンは6月です。
ヨセミテバレーに流れる水はすべて雪解け水なので、8月には滝はほとんど枯れてしまいます。
4月くらいから、水量が増して迫力が出てきますが、5月だとまだ雪が残っていて、閉鎖さている道路やトレイルがたくさんあり、いけないところがたくさんあります。
何度も通っている人や、このあたりに住む人たちは冬の雪に閉ざされた静かで荘厳なヨセミテが一番だと口をそろえて言います。一度いってみたいな~。
【子供と満喫!海外大自然旅行】 第5回 映画ロケ地の宝庫カウアイ島
投稿者 武田りこ
【映画ロケ地の宝庫カウアイ島】
ナパリコースト
ハワイ諸島の主な島の中で最も古い島、カウアイ島はホノルルから西に150kmしか離れていませんが、最近まではあまり観光化されていませんでした。
近年はアメリカ本土からの直行便の乗り入れなどで、注目度が急上昇中です。
それもそのはず、このたった直径50kmの島の中には、グランドキャニオンにも引けをとらない渓谷やジャングル、切り立ったコースト、そして勿論ディープブルーの海など、本当に盛りだくさんなのです。
近年の人気の高まりのおかげで、リゾートホテルも充実しているので、バカンスをかねての自然体験旅行には最適。
車しか移動手段はありませんが、小さい島に見所がつまっているし、なんといってもハワイなので、子供連れにも安心です。
空港のあるリフエからリゾートエリアのポイプあたりまでは、ショッピングモールもあり、島の中心です。
このあたりでも少し奥にはいれば、カヤックのできる川もあります。
プレスリーのブルーハワイなどの映画で有名なシダの洞窟へは、遊覧船でダンスを観賞しながら川を上っていきます。
青い海のイメージのハワイですが、このカウアイ島のワイメアキャニオンに向かうと、自分がハワイにいることを忘れます。
切り立った谷沿いにドライブウェイを上がっていくと空気がひんやりしてきて、周りの景色が濃い緑の木々から、高原のように変わっていきます。
日本の山を登るようなくねくねしたヘアピンカーブの道を上がっていくのとは随分違うので、自分がどれだけ登ってきたのか車に乗っている間は実感がわきませんが、あっという間に1000メートル登っているのです。
そして上から見下ろすキャニオンは、グランドキャニオンさながらです。
キャニオンから海まで見渡すことのできるポイントもあり、グランドキャニオンよりもこちらに軍配を上げる人も多いのも頷けます。
トップの写真のナパリコーストもジュラシックパークなどのロケに使われていますが、ここは陸地から車で行くことができません。
へリツアーに参加するか、私たちがしたように海から近づいていくかのどちらかになります。(歩いていくという人もいるようですが)
ナパリコーストに向かうボートには、イルカがよってきたり、海がめが横切っていったり。
絶景を見ながら、子供たちはシュノーケリング、私たちはダイビングを楽しみました。
リゾートエリアもとてものんびりしていて、やしの木よりも高い建物は禁止されているので、落ち着いた雰囲気です。
真っ白に続くビーチは、少し波があってボディーボードやサーフィンを楽しむ人が多いので、小さいお子さんは、波のないエリア(ちゃんと囲ってあります)で遊ぶ方が安全です。
わが子たち(親たちもです)はボディーボードにはまって、いつまでも波と戯れていました。
カウアイ島はサーフィンでとても有名なんですよ。
カウアイ島は映画のロケ地としてもとっても有名なので、代表的なものをいくつか紹介します。
まずはいかにもハワイ、という映画の代表、ブルーハワイ。

そのほかにも、ハワイ、としてではなく、ジャングルや、豊かな地形を利用した映画もたくさんあります。

ジュラシック・パークもそのひとつ。
はじめてこの映画見た時、こんな島(恐竜はいなくていいです)に行ってみたい!と思ったのですが、カウアイ島に来て、その念願がかなったわけです。

1976年の名作映画館版のキングコングで、キングコングが住んでいた島も、ここ。
ほかにも、えっ、これがハワイで撮影されたの?という映画もたくさんあります。

その代表がハリソンフォードのインディージョーンズ。
インディージョーンズの冒険はエジプトとか中東だったはず。
でも、そういうシーンの多くは実はこの島で撮影されています。
それだけこの島はいろいろな顔を持っているのです。
今もきっといろいろなハリウッド映画やドラマの撮影が行われているはず。
しかもこじんまりした島なので、ホテルやレストランでハリウッドスターのくつろいだ姿に出会えるかも、という浅はかな目論見は外れましたが(大体、いても気がつかないかもしれない私)、あらゆるところで、大自然しかも、映画の中で見た場面に出くわすこの島は、私の大のお気に入りです。
行きやすさ ★★★★☆
子供満足度 ★★★★☆
自然感動度 ★★★★☆
2006年08月23日
子供と満喫!海外大自然旅行 第4回世界初の国立公への旅3
投稿者 武田りこ
【世界初の国立公園への旅3】
イエローストーン国立公園野生動物編
悠々と寝そべるアメリカバイソン
アメリカに住んでいたときに夫と二人、車でアメリカ、カナダの国立公園をたくさん巡って、一つ一つの公園に感動した私たちは、子供を絶対に連れてこよう!と話していました。
そしてそのチャンスが巡ってきた時、子供たちの年齢(小学2年と年長)も考慮して最初のアメリカ大自然を体験する国立公園として、
イエローストーンを選びました。
その大きな理由が、
野生動物の宝庫であること、です。
グランドティトンからの道すがらからすでに、草原で悠々と草を食んでいるバッファロー(正式名称はバイソンといいます。)が数頭、車窓から見え始めます。
その大きさといったらオスは900キロというから、相当おおきいです。
もうこの時点で子供たちは大興奮。
はじめのうちはいちいち車を止めてみていましたが、次々現れるので、途中からは車の中からみて通り過ぎることに。
そして、
前回紹介したOld Faithfulのあるガイザーカントリーに到着です。
ここでいろいろなガイザーやプールを見るためにトレイルを歩いていると、群れから離れたオスのバッファローが悠然とトレイルを横切っていったのです。
あまりの大きさとあまりの近さに子供たちだけでなく夫もフリーズ。
おとなしい性格とはいえ野生ですし、この自然はもともと彼らのもの。
ここでは彼らが主役なので、ただじっと通り過ぎるのを待ちます(足が震えますが。)
実はバイソンはこの国立公園内には本当にたくさん住んでいて、一日目はバイソンを見るたびに興奮していたのですが、二日目以降は、他にもいろんな野生動物に出会うこともあり、バイソンはよほど近くに現れるか、ものすごい数の群れにでも出会わない限り素通りされてしまうのでした。


その姿の美しさで言うならナンバーワンはelk(エルク=鹿)です。
今回の旅はいろいろな都合上9月の終わりから10月はじめという、この公園としてはぎりぎりのところだったので、結構寒かったり、吹雪に遭ったりしました。
でもこのエルクに関しては、この季節が最高です。その立派な角は秋から冬にかけてのオス同士の戦いのために成長し、冬には抜け落ちてしまうので、この季節には一番立派な角を見ることができます。
吹雪の中、オス同士が、雄たけびを上げて縄張りを主張している場面に出くわした時は、その幻想的な風景に、子供たちも声も出さずに見守っていました。

こちらはちょっととぼけた感じの
プロングホーン。
群れで棲んでいるので、バイソンほどではありませんが、見つけやすいです。

これはちょっと見にくいのですが
コヨーテです。
動物の宝庫とはいえ、コヨーテはすばしっこく、単独で行動するので、見つけるのは難しいらしいです。
他にも写真が間に合わなかったのですが、
おおかみ(Gray Wolf)や
イーグルにも遭遇しました。
野生に生きている動物をこちらがよそからやってきた者として、彼らに敬意をはらって観察させてもらう、そんな姿勢を子供たちに学んで欲しい、ここはそういう国立公園なのです。

さて、イエローストーン国立公園の中の宿は、各エリアにありますが、最もにぎわっていて施設も整っているのはガイザーエリアです。
その中でも
オールドフェイスフルインという
世界最大のログキャビン風ホテルが有名です。
吹き抜けのロビー、大きな暖炉、ロッキングチェアーなど古きよきアメリカそのものです。
勿論日本からも予約できます。
旅のインフォメーション
イエローストーン国立公園内宿泊予約
シーズン5月から10月(ベストは6~8月)
アメリカの国立公園全般に言えることですが、食事は期待しない方がいいです(というか、はっきり言ってだんだんいやになってきます)。
特にこのグランドティトン~イエローストーンはとても園内が広いので、いったん園内に入るとマ○ドすらありません。
国立公園内施設の売店やレストランのみです。(つまり超アメリカの超田舎の食事)
小さいお子様のいる場合日本からある程度もって行ったほうがいいと思います。
行きやすさ ★★☆☆☆
子供満足度 ★★★★★
自然感動度 ★★★★★
自然を守るために
写真以外はとらなで。
思い出以外は持って帰らないで。
足跡以外はのこさないで。
2006年08月02日
子供と満喫!海外大自然旅行 第3回世界初の国立公園への旅2
投稿者 武田りこ
【世界初の国立公園への旅2】
イエローストーン国立公園見どころ編
GrandTeton国立公園を北に抜けると、もうそこはYellowston国立公園の南ゲートになります。
ここが世界最初の国立公園。
広さは四国の約半分なので、ここまで来たなら、できれば3泊は国立公園の中でステイして、盛りだくさんの見どころを満喫して欲しいですね。
宿泊はそれぞれのエリアにありますが、子連れの場合特に荷物も多いので、一番にぎやかなガイザーカントリーに連泊をおすすめします。(詳しくは次回)
さて、Yellowstone国立公園は5つのエリアに分かれています。
○ガイザーカントリー

一番南でもっともにぎわっていところ。
Old Faithfulという間欠泉が中心。
このOld Faithfulは120年間ほぼ一定の噴出時間、間隔、高さを保っているので、すぐ前にあるビジターセンターで時間を確認して、噴出を見ることができます。
65分おきに4万リットル!の熱水が60メートルもの高さまで吹き上がるのです。
アメリカの国立公園はどこもそうですが、厳重な柵などは一切設けていないので、間近で見ることができる代わりに、子供などが落ちたりしないようにするのは、すべて親の責任です。
ここでもほかにも大小さまざまな間欠泉、Poolと呼ばれる熱湯の温泉もすぐ近くまで行ってみることができるので、くれぐれも子供から目を離さないことは絶対必要です。
このpoolがこんなに綺麗なブルーなのは、温度があまりにも高いため、生物が繁殖しないからなのだそう。(子供が落ちたら、ほんとに大変です。)

なかなか大きさが伝わらないとおもいますが、人はこのように大地にしかれた木の歩道の上だけを歩きます。(下に降りたら、熱い!です。)
一日目はここをみてまわるのが、精一杯。
○マンモスカントリー

ガイザーからまっすぐ北へ80キロほどいったマンモスホットスプリングスの景色は本当に不思議です。
マンモスの温泉といわれるだけあり巨大なウェディングケーキのような温泉段丘の上から大量の温泉が流れ落ち続けています。
トレイルがあるので、歩いて間近に見ることができます。(子供の手を離さないで。)
○ルーズベルトカントリー
公園の北東部。ここはほのぼのとした草原地帯なので、マンモスホットスプリングの帰りか、次に紹介するキャニオンカントリーのついでに、よるくらいでいいのでは。
パスしてもいいですが、なぜか子供たちはここのロッジの一階のレストランのアイスクリームが気に入ったようでした。
二日目は、朝から出発してこの2つのエリアを見て回りました。
ここはずいぶん緯度が高いので、私たちが訪れた9月の終わりには、このあたりで、吹雪に遭いました。
○キャニオンカントリー
トップの写真のようにイエローストーンがYellowstoneと呼ばれるゆえんの大峡谷。
38キロにわたる黄色い峡谷をイエローストンリバーが流れて、滝になって落ちていきます。
この滝の下までいけるトレイルがあります。
アンクル トムズ トレイル。150メートルを一気に降りるトレイルで結構きついですが、年長児だった長男も降りきって、登りきる(こっちが大変、でも降りるほうが恐いです。)ことができたので、ゆっくり時間をかけて、歩いてみてはいかがでしょうか。(くれぐれも子供の安全は注意してください。)
ものすごい水量で流れる川のふちまでいけるところもあり、この辺りは、どこを取っても大自然の驚異を感じます。
途中お店などは一切無いので、ホテルを出るときにお昼の用意を買っていって、自然の丸太のベンチで、オープンエアランチを楽しんでください。
○レイクカントリー

キャニオンから南へ行くと、マッドボルケーノというカラフルな泥沼がありボコッボコッと不気味な音を立てています。
そこを抜けると今までの荒々しい不思議な光景から一変して、穏やかな美しい湖が現れます。
ここは、ゆっくり滞在するといいのですが、残念ながら日程の都合上、(他に見どころが多すぎるので)さっと見て回るだけになりました。
Yellowstoneの魅力は、この圧倒的な自然だけではありません。
ここは、びっくりするほどたくさんの野生動物に出会える場所なのです。
続きは次回。
Yellowstone国立公園基本情報はここ
行きやすさ ★★☆☆☆
子供満足度 ★★★★☆
自然感動度 ★★★★★
自然を守るために
写真以外はとらなで。
思い出以外は持って帰らないで。
足跡以外はのこさないで。
2006年07月05日
子供と満喫!海外大自然旅行 第2回世界初の国立公園への旅1
投稿者 武田りこ
【世界初の国立公園への旅1】
グランドティトン国立公園

アメリカ ワイオミング州の北西に位置する
Yellowstone国立公園は、
世界で初めての国立公園で、アメリカに住む人たちにとっても憧れの国立公園です。
日本から、Yellowstone国立公園に行こうとすると、ジャクソンという小さな町がゲートシティとなります。
そこから北へ車で向かうわけですが、Yellowstoneに到着する前に現れるのがGrand Teton国立公園です。
息を呑むような美しい山、悠々と流れるスネークリバー、静かな湖面に映る山々のリフレクション、どの位置にいても360度パノラマの大自然に圧倒されます。
この景色、見覚えのある人も多いのでは?
ここは、映画シェーンの舞台なのです。

車であらゆる場所から景色を眺めるだけではなく、ちょっとしたトレイルを進んでいくと、川のほとり、湖のほとりにも出られます。
こんなに大きな風景に出会ったことの無い子供たちは、時間を忘れて飽きることなくただただ、あたりを歩いたり、川や水に触れてみたりしていました。
本格的なものから、子供もでも気軽に歩けるものまで、さまざまなトレイルがあるので、時間と体力に応じて、歩いてみると、さらにすべてのスケールの大きさを感じることができます。
少し車で山に登ってトレイルを少し歩くと上からスネークリバーを眺めることもできます。
ベストシーズンに行くと、遠景では見えなかった、小さな花が実はたくさん咲いていることがわかります。
神戸っ子の私は山とか海には親しんでいるのですが、大きな川や丘というものにあまりなじみがなくて、ここの風景はまさに私の憧れの景色そのもの。
下を見ると、どこまでも続く丘に小さな花がつながってはるか向こうにゆったりと川がながれていて、背後の山は夏でも雪に覆われて、ごつごつと聳え立っています。
木々の陰から鹿が覗いていたり、小さなリスはあちらこちらから、顔を出します。
これらはすべて野生なので、絶対食べ物を与えない、のがアメリカの国立公園の鉄則です。
アメリカの国立公園は、とてもしっかり管理されていて、ビジターセンターで自然の成り立ちや、かかわり方などの説明や展示があり、大人でも勉強になることがたくさんあります。
子供たちがここで地球や大自然について、少しでも学んでくれたなら、ここまで来たかいがあります。


そして、ここでは、運がよければ野生のヘラジカ(moose)に出会うことができます。
ヘラジカは臆病なのか、人の気配がするとすぐに消えてしまうのでちょっとした忍耐が必要ですが、実際に見るとその意外な大きさと、ユニークな風貌に魅せられること、名違いなしです。
ヘラジカに会うには、朝早くか、夕暮れ時がチャンスです。

さて、せっかく西部劇の舞台GrandTetonを訪れたら是非体験して欲しいのが、ブレックファーストライド。
早朝から片道小一時間景色を見ながら馬に乗ります。
そして川辺でカウボーイに作ってもらう朝食を、澄んだ空気の中でいただくツアーです。
夏でもひんやりする中で、熱い珈琲と雄大な景色、一生忘れない朝食です。

刻一刻と表情を変えるサンセットは、ずっとこのまま見ていたい、そんな気持ちになります。
サンセット、ブレックファーストライド、そしてMooseを体験するためにもぜひ、国立公園内の宿泊施設で最低1泊することをお勧めします。
さてGrand Tetonを南から北に抜けると、いよいよ世界で最初の国立公園であるYellowstone国立公園に向かいます。
旅のインフォメーション
アクセス
ゲートシティ ジャクソンにはソルトレイクシティーから約50分のフライト
ジャクソンホールエアポートでレンタカー(小さい空港なので、行く前に予約しておく方が安心)
ここからは北にほぼ一本道なので、アメリカドライブ初心者にも比較的行きやすいと思います。
むしろ帰りに注意。
小さい空港なので、最後に空港に曲がる所の小さいサインを見逃して、ずいぶん行き過ぎて、帰りの飛行機に間に合わないかと、冷や汗をかいたのは私です。
宿泊
ジャクソンの町にもホテルはありますが、せっかくなら国立公園の中で。
Jacson Lake Lodge (設備の整ったホテル形式)
Colter Bay Cabin(山小屋風のキャビン、子供はこちらの方が楽しいと思います。)
GrandTeton国立公園内宿泊予約サイト
Grand Teton国立公園基本情報はここ
ベストシーズン
6月7月がベストですが、5月から10月半ばくらいまでなら楽しめます。
緯度が高いので、それ以外のシーズンは特に子供づれには厳しいです。
(ジャクソンのあるジャクソンホールはクロスカントリーなどのウィンタースポーツのリゾートでもあるので、ウィンタースポーツに興味のある方は、冬もまた違った魅力があります。)
ここが舞台の映画

行きやすさ ★★☆☆☆
子供満足度 ★★☆☆☆
自然感動度 ★★★★★
自然を守るために
写真以外はとらなで。
思い出以外は持って帰らないで。
足跡以外はのこさないで。
2006年06月26日
【子供と満喫!海外大自然旅行】 第1回ハワイ島
投稿者 武田りこ
子供と満喫!海外大自然旅行を担当します。武田りこです。
皆さんはどんな旅行スタイルがすきですか?
私は、都会よりは田舎、ショッピングよりは、大自然を体感できる旅行が好きです。
そんなにしょっちゅう旅行に行けるわけではありませんが、行く時は自分も子供たちも自然の偉大さに抱かれるような旅行を目指しています。
これから行こう!と思われる方の参考に、また、当分は行く機会がなさそう、という方にも、こんなところもあるんだ、と思っていただけると幸いです。
さて第一回は、皆さんにもなじみの深く、子供連れで行きやすいハワイです。
せっかくハワイに行くなら、一足伸ばしてビッグアイランドと呼ばれるハワイ島もすてきです。
ハワイ島はハワイ諸島の中で最も大きく、そして若い島です。
今でも活動中のキラウエア火山、世界の天体観測所のあるマウナ ケア山など、時間があれば見所はきりが無いほどです。
子供連れのハワイ島の場合、拠点はコナ、そしてその北に広がるリゾート地帯が便利です。
この旅で子供たちの印象に一番残ったのは、ドルフィンクエストです。
ヒルトン ワイコロア ビレッジ内にあるこのドルフィンクエストでは、イルカと触れ合うことができます。
イルカの生態をトレーナーの人に教わり、実際に一緒に戯れたり、キスをしたり、最初はこわごわだった子供たちも、イルカに促されるように、ふれあいを楽しむことができます。
5歳以上の子供なら参加資格ありです。
大人のプログラムもあるので、興味のある方は、要チェック。
ただ、イルカの負担にならないように人数が限られているので、是非事前にインターネットで予約していくことをおすすめします。
ちょうどアトピーにイルカセラピーがいい、という話を聞いていた私は(下の子がアトピー)、迷わずここを目指しました。
コナのマリーナでは毎夕とローリングから帰ってきた船が、その日の獲物を引き上げる風景も見ることができます。
このマリーナからダイビングに行きましたが、子供のボートに一緒に乗って、ボートと追いかけっこをする野生のイルカたちに歓声を上げていました。
とても広い島なので、せっかくの大自然を満喫するならレンタカーは必要です。
でもお子さんの年齢によってはヒルトンワイコロアビレッジなどのとても大きな規模のリゾートもたくさんあり、その中でゆったりすごしても、素敵な休日になるでしょう。

アクセス
ホノルルからアロハ航空かハワイアン航空でコナ空港まで約35分
ヒロ空港まで40分。
ヒルトン ワイコロア ビレッジ
Dolphin Quest
ハワイ島観光局
行きやすさ ★★★★☆
子供満足度 ★★★☆☆
自然感動度 ★★★☆☆
テーマ別インデックス
