ワーキングマザースタイル @ミュンヘン



2006年12月17日

ドイツのクリスマス


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ドイツのゲッペルみどりさんからのレポートです。

ドイツのクリスマスのカウントダウンは、アドベントカレンダーと共に始まります。

アドベントとは、待降節のことで、クリスマス直前の日曜日が第四アドベント、その前の日曜日が第三アドベント、その前が第二アドベントと逆算していき、毎年11月末または12月最初の日曜日から、第一アドベントが始まります。

アドベントカレンダーとは、12月1日から24日までの扉がついている日めくりカレンダーのことです。毎日カレンダーの数字が書かれてある扉を開けては、クリスマスまであと何日とわくわくしながら過ごします。扉の中に隠されているチョコレートやグミ菓子が食べられるので、子供たちにとても人気のあるカレンダーでもあります。写真のアドベントカレンダーには、19世紀のベルリンが描かれています。

私が住む地方では、第一アドベントの週末だけ、クリスマス市が行われます。教会前の広場に、多くの屋台や露天が並び、クリスマスツリーに飾る物や、プレゼント用品、お菓子、アドベント用のロウソク、グリューワイン(熱くて甘い赤ワイン。オレンジの皮やシナモンなどの薬味が入っていて香りもよい)、キンダーパンチ(子供用のノンアルコールの温かい飲み物)、焼き栗等が売られます。

そこで、今年は「クリッペ」の展示も行われていました。このクリッペとは、馬小屋で生まれたイエス・キリストが、その後飼い葉おけの中で安らかに眠っている場面を人形で見せるもので、工芸品として高価なものもあるくらいです。私が驚いたのは、国によって信仰されているイエス・キリスト像が違っていること。例えば、写真のチリのクリッペのイエス・キリスト像は、チリ人になっているんですよね。

第一アドベントの前の日に、娘を連れて、マリエンプラッツの市庁舎前のクリストキンドルマルクト(ミュンヘン最大のクリスマス市)も見に行ってきました。ものすごい人だかりで、娘を連れて歩くのが大変でしたが、なんとかお店を見て回って、写真も幾つか撮ってきました。

この写真は、リンダーマルクトの8メートルの高さがあるクリスマスピラミッド。今年初めての展示らしく、ミュンヘンが今年のクリスマス市に力を入れているのを象徴するかのようです。優しいメロディーと共に、愛らしい人形がくるくると回っていました。


同じリンダーマルクトには、天使の像もありました。キラキラしてすごくステキでした。

目玉はなんといっても、市庁舎前の巨大なクリスマスツリーではないでしょうか。娘が満面の笑顔で、「ママ、きれいなクリスマスツリー!」と言って喜んでくれたので、とても感激しました。

みなさんは、今年はどんなクリスマスを迎えられるのでしょうか。楽しいクリスマスになるように、お祈りいたします。

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2006年11月15日

ドイツの少子化の行方


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「RRRINGO DER NEUE FAMILIENRATGEBER FUER MUENCHEN」は、ミュンヘンに住むファミリー向けの新しい無料情報カタログです。インデックスは次のとおり。

(1)官庁、役所、社会
(2)託児所、保育園、幼稚園、学校、勉強
(3)健康、栄養
(4)ショッピング
(5)レクリエーション、文化
(6)スポーツ、音楽

育児給付金や子供の病気や昨年新しく導入された「学生のための本代を親が負担する」法律等、情報満載のアドバイス本で、住所録や子供向け遊戯施設等のクーポンが付いています。

このカタログには、他にもコラムが掲載されていて、「仕事と家庭の両立」という記事に目が留まりました。「フレキシブル性が成功の鍵」という内容で、要約するとこうなります。

1957年に1.1%だった女性労働者の割合が、現在は58%と大幅に上昇し、ドイツ経済の成長と共に働く女性たちが増加した。現在、100人のドイツ人労働者が、44人の年金生活者を支えている。

ドイツの人口構成は急激に変化した。4世帯ごとに18歳未満の子供がいて、子供を持たない大卒の女性は40%に達する。1964年以降、2.3人だった出生率が下がり続け、現在は1.4人。長期的に人口を維持するには、2.1人の子供が必要になる。

このままの状態が進むと、ドイツは2035年に、世界一の長寿国家になる恐れがある。2050年には、100人のドイツ人労働者が、78人の年金生活者を支えることになるだろう。

この記事の投稿者は、更にこう問いかけている。「少子化を止めるには、昔のように女は家にいて、子供を産めば良いのだろうか?いや違う!女たちが子供を産んで、安心して働ける環境作りをしなければならない。仕事と家庭の両立が必要なのだ。そのためにはどうすればいいのか?」

ドイツの現状は、理想とは程遠く、ワーキングマザーが働きやすい環境は今だに整っていない。働くお母さんの認知度が低いこと、社会からの不十分あなサポート、そして企業は子供がいなくてフレキシブルな独身女性を求めていること等、様々なマイナス要因がある。

更に、ドイツはスペイン、イタリアに続いて、一番少ない女性労働者数を持つ国でもある。非常に嘆かわしい現実で、この国では、「ワークライフバランス」を持つ女性だけが、「仕事と家庭の両立」の切符を手に入れることができると言える。

日本に負けず劣らず、少子化の道を辿っているドイツ。私の娘が通う幼稚園で働くお母さんたちが少ない理由を、再認識してしまった。お隣の国フランスのワーキングマザーへの手厚い配慮が羨ましい。ドイツは一体いつになったら、フランスのようにワーキングマザーが働きやすい国になるのだろうか。

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2006年10月23日

ドイツのお菓子事情 - いろんな色や形の砂糖菓子


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ドイツのペロペロキャンディ

6月のマオさんの記事「お菓子大好き!-HARIBOのグミにハマってます」で、コメントを書かせて頂いた際に、マオさんから、ドイツのお菓子事情について、リクエストを受けました。

今回は、ドイツのお菓子事情として、「いろんな色や形の砂糖菓子」をレポートしたいと思います。

私の娘は、昨年の10月から、ミュンヘンの日本のプリ幼稚園「ポッポの会」に通っています。ここでは、日本語や日本の行事も学べるので、親としてはありがたい教育の場です。

さて、その日本の行事の一つに、11月の七五三があり、昨年は日本から「千歳飴」を取り寄せたのですが、今年は送料がかかるという理由で、ドイツで千歳飴に似た飴を買おうということになりました。

私は、ミュンヘンの市庁舎前にある「KAUFHOF」という総合百貨店に、リサーチのため行くことになりました(KAUFHOFは日本でいうと大阪の阪急百貨店)。

ドイツのお菓子は、とにかくどぎつい色のものが多いです。黒や濃い赤や濃い紫、変な色の組み合わせ、変な形。こんな色で形のお菓子をよく食べられるなあと思ってしまいます。

いろんな砂糖菓子

上の写真の説明です。緑色のカエル、茶色のワニ、赤い帽子をかぶった青い肌の小人、緑の頭の赤いイチゴ、白と茶色のコーラ、赤と黄色とオレンジのクマ、黒いうずまきがラクリッツ。

ドイツにも日本のような駄菓子があり、子供たちがすごく甘い砂糖菓子を、放課後一つ二つ楽しみに買って食べている光景をよく見かけます。

私が絶対に食べられない砂糖菓子があります。それは、「ラクリッツ」。味は石鹸のようで、匂いはアンモニア臭くて、口の中に入れただけで、すぐに吐き気を催してしまうようなお菓子です(ラクリッツがお好きな方、ごめんなさい)。日本人で、このラクリッツが好きという人を、私は聞いたことがありません。でも、ドイツ人は、私の夫も始め、ラクリッツが大好きなのです。

ステッキ状の飴

結局、今年のポッポの会の千歳飴は、ステッキ状の飴(上の写真。色がカラフルで、オレンジ味、イチゴ味、チェリー味)を使うことになりました。試食しましたが、おいしかったです。

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2006年10月21日

みどり流 外国企業でマネジャーになるための法則


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二〇〇四年秋、突然社長から呼ばれ、私は品質管理責任者に任命されてしまいました。それも、外国企業で、外国人の部下数名の面倒を見なければならないのです。日本語の能力はほとんど要らず、ドイツ語と英語の能力が必須。携帯電話ゲームの品質を保証しないといけない立場なので、テクニカルな知識も必要。なにもかも初めてづくしで、山のように大きな不安を抱え、最初の一年は「私は適任ではない。だれか他の人がするべきだ」と、泣きながら仕事をしていました。

就任して二年が過ぎ、今では、中間管理職として、上司と部下の間にはさまれ、開発者や営業チームやもう一人のQAマネジャーと激論を交わし、日本や外国のビジネスパートナーのケアも行い、終わらない仕事をどうにかこうにかこなす日々を送っています。

ワーキングマザーの私が、なぜQAマネジャーに選ばれたのでしょうか?

言葉の達人でない私が、今も責任者として働き続けることができるのは、どうしてなのでしょうか?

自分の体験から、次の3つのポイントを挙げたいと思います。

(1)上司・部下・同僚と信頼関係を築く(コミュニケーション能力)

仕事をしていく上で、人間関係は本当に重要です。相手を信頼し、相手から信頼され、そういう人間関係を築くことができなければ、仕事を長く続けていくことは難しいでしょう。

得に、外国企業の場合、いろんな国の人たちがいます。自分の考えをオープンに外国語で相手に伝えないと、コミュニケーション不足が生じてしまいます。このコミュニケーション不足が原因で、仕事がうまく進まないことは、よくあることなのです。

信頼関係の築き方は、「あいさつ」「ショートトーク」から始まります。なんでもいいのです。「おはよう。元気?今日は暑いね」とか言って、相手に話しかけるのです。こちらは、あなたとコミュニケーションを取る準備が整っているんですよとアピールするのです。

簡単なことですが、この「あいさつ」と「ショートトーク」は、良好な関係を築くための第一歩になります。

そして、「ショートトーク」することによって、相手の仕事の状態やプライベートな状態がわかるので、何かアドバイスすることができるかもしれません。逆に、困っていることを伝えて、アドバイスしてもらってもよいのです。相手が困っているときに助けてあげることで、更なる信頼関係を築くことができます。

こんな風に、会社のいろんな人たちと、友好関係を築くことによって、仕事を本当にスムースに進めることができるようになります。なぜなら、コミュニケーション不足から発生する問題に悩まされる必要がなくなるからです。つまり、「仕事」だけに集中できるようになるという意味になります。

(2)与えられた仕事を正確にこなす(処理能力)

仕事は大小ではありません。大きい仕事や小さい仕事に関係なく、ミスのないように処理することが大切です。私はQAマネジャーをするまでは、アシスタントの仕事しかしたことがありませんでした。しかし、多岐に渡るアシスタントの仕事を、上司を立てながら正確にこなしてきたおかげで、それまでの仕事ぶりが評価され、責任者の立場になることができたのです。

みなさんは、私が元々マネジャーを目指していたと思われているかもしれませんが、そうではありません。アシスタントの仕事が自分に合っているとずっと思っていました。今回の会社の人事によって、自分の中に埋もれていた新しい能力を引き出すことができたのです。

与えられた仕事を、心なしで片付けてはいけません。何か資料を作るにしても、ちゃんときれいにできているのか、丹念に工夫する必要があります。誰にでもできる仕事ぶりではだめです。外国では特に、先手先手を打って、自分だけの仕事のスタイルをアピールしなければなりません。「使える」と思ってもらわなければならないからです。

そして、一番大切なのは、「わからないことがあれば質問すること」です。少しでも不安な部分があれば、上司や同僚に尋ねるのです。

外国では、「失敗する前に聞け」と良く言われます。「尋ねるのはお金がかからない」というドイツ語のことわざまであるくらいです。ミスなく正確に仕事をこなすことは、外国企業で働く上で、本当に大切なことと言えます。

(3)タイムマネージメントを身につける(時間管理能力)

仕事を時間内にこなすためには、時間を有効に使わなければなりません。そのためには、優先順位を考えたり、空き時間を使ったり、同時に複数の仕事を処理したりと、時間の管理が完璧にできるようになる必要があります。

得に大切なのは、「優先順位」です。この優先順位を間違えてしまうと、とんでもないミスにつながる可能性があるからです。自分の仕事の優先順位がわからなくなったら、上司にすぐに尋ねましょう。上司とは、常にコミュニケーションを図り、プロジェクトの進捗状態を伝えることも大切です。つまり、情報の共有です。

仕事の期限も、常に尋ねた方がよいでしょう。上司から、「これやっておいて」と言われたとき、「はい、わかりました」だけではだめです。「いつまでにすればよいのですか?」と、必ず「期限」を尋ねることをお勧めします。

私は最初、外国企業に勤め始めたとき、質問すると「仕事ができない」と思われるのではないかと思いこんでいたので、何かを質問することができませんでした。「はい」としか言えなかったのです。それくらい自分に自信がありませんでした。しかし、上司から「わからないことがあれば聞け」と言われて以来、なんでも尋ねるようにしています。尋ねても怖くないことがわかったからです。

私は電車2つとバス2つを乗り継いで、会社と家を往復します。この2時間の通勤時間は、私にとって本当に貴重な時間で、翻訳、ゲームのテスト、長文メールを読む、数十ページの英文ガイドラインの解読等の仕事を処理してきました。つまり、空き時間を利用して、本当にたくさんの仕事がこなせるということになります。

時間をどうやって使うか、または使えるかは、その人次第です。与えられた仕事を、期限内にこなす。簡単なようで、一番難しいことかもしれません。得に、仕事が複数になって、同時進行させなければならない場合、なおかつ、期限がバラバラな場合、本当に時間を有効に使うことが求められます。

仕事をしていく上で、「無駄な時間は一切ない」と断言できます。「無駄な仕事」はあっても、「無駄な時間」はないのです。

子供を持つお母さんは、これらの3つの能力「コミュニケーション能力」「処理能力」「時間管理能力」を基本的に備えられていると思います。

親戚づきあいや近所づきあいや、もちろん、子供の保育先の先生との関係を良くするために、コミュニケーション能力は毎日鍛えられていると思いますし、家事を時間内にこなさないといけないので、処理能力や時間管理能力も毎日鍛えられていますよね。

私は、働くお母さんたちがもっと増えて、どんどんマネジャー業に就かれることを願っています。共に苦労を分かち合いたいからです。

今回の記事が、みなさまの「気づき」になれば、とても嬉しいです。

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2006年10月13日

本当の自分 - 母語とはなんぞや


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きれいな夕焼け

本当の自分が何なのかよく考える。

自分の思っていることをすべて言えるのが本当の自分だとしたら、日本語を話しているときが本当の自分ということになる。完璧でない言語を話しているときは、本当の自分ではないということになる。

フランス人女性の元同僚がこんなことを言った。

「ドイツにいる自分は本当の自分ではない。だって、ドイツ語で冗談が言えないから。私は冗談が好きな人間なのに、冗談が言えない自分がいる。フランスにいる自分が本当の自分だ」

私も子供が生まれて、子供と大阪弁を話すようになってから、本当の自分を見つけた気がする。

ドイツに来て初めて勤めた場所は、日本貿易振興会だった。そこで初めて標準日本語を学んだ。

当然と言えば、当然なことなのだが、それまでの24年間、大阪生まれ大阪育ちの私は、大阪弁しか話せなかったのである。

大阪弁にも口語と敬語が存在する。例えば、誰かが冗談を言って、それの受け答えとして、「何を言っているのですか」とつっこみたい場合、口語だと、「何言ってるねん」となり、敬語だと、「何言ってはるんですか」となる。

ミュンヘンの日本貿易振興会のスタッフは、東京出身者や東京で働いたことがある人が多く、私の大阪弁は最初すべて通じなかった。初めてのカルチャーショック。それから、私の言葉はどんどん標準語に変わっていった。

大阪弁よりも標準日本語を話す方が頻繁になっていったときの苦しさを今でもよく覚えている。自分のようで、自分でない感じ

初めてドイツで大阪出身の人と知り合ったときの感激も忘れられない。夢中になって、大阪弁でおしゃべりした。本当の自分に戻れた気がした

娘が生まれてから、毎日大阪弁で娘に話しかけるようになり、もっと本当の自分を感じるようになった。そして、娘が話す大阪弁を聞いているだけで、心地よくなり幸せな気分になるのである。

今の私は、ドイツ語を話すのにまったく問題ないと言ってよい。しかし、日本語で話す方が気楽であり、大阪弁だともっとリラックスできる。

母語が話せる環境は、生きてく上でとても重要なことなのかもしれない

娘にとって、どちらの国の言葉を話すときが本当の自分になるのだろうか。

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2006年10月07日

ドイツの数独ブーム


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数独ブーム

久しぶりに、ドイツのHUGENDUBELという本屋に行きました。日本で言うと、大阪の紀伊国屋になるでしょうか。

そこで、おもしろいものを発見しました。日本の有名な頭脳パズル「数独」の本が何十冊も山積みになっていたのです。

今年に入って、スーパーマーケットの書籍コーナーで「SUDOKU」と書かれた、うすべったい冊子を見たことはありましたが、「数独」の本の山を見たのは初めてでした。正直驚きました。ドイツでは、いやいや欧州では、「数独」は密かにブームなようです

ドイツ人は元々クロスワードが好きなので、もしかしたら、「数独」はドイツ人好みのゲームなのかもしれません

本のタイトルは、「SUDOKU」「KAKURO」「SAMURAI」「NAZO NAZO」等いろいろあります。漫画のキャラクタが書かれてあるものや、子供用、上級者用、サッカーエディションもあったりして、とどまるところを知らない感じです。

数独ブーム

そして、今週から、「SUDOKU - DAS QUIZ(和訳では、「数独 ザ・クイズ)」というゲーム番組まで始まりました。月曜日から金曜日まで毎日放映され、ゲストと視聴者の脳に刺激を与えようという試みのようです。一般常識に数字の謎がからんで、ハラハラドキドキの展開。毎週土曜日はファイナルバトルです。

私はクロスワードが苦手なので、今まで数独をしたことがありません。でも、日本のゲームが外国でブームになっているのは少し嬉しいです。

みなさんは数独をしたことがありますか?

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2006年10月02日

女は欲張りな方がいい


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朝顔の花

最近、ワーキングマザーは欲張りな生き物かもしれないと思っている。仕事も家庭も両立させたい。働くお母さんは誰もがそう思っているのではないだろうか。

例えば、私の場合、妻モード、母モード、女モード、仕事モードの私を、満足させたいと思う自分がいる。それぞれの「私」が、何点なのか考えてみた。

妻モード(50点): ドイツ人の夫との間には、今までいろんなことがあった。結婚生活7年目のときに、夫婦の危機があって、離婚するかもしれないというところまで話が進んだが、夫の深い愛情に稲妻のごとく感銘を受けて、自分も生まれ変わるきっかけにもなった。

結婚9年目のときに、待望の娘を授かり、それ以降は、結婚生活が本当に安定したものになった。夫は良きパパであり、とても感謝している。私の仕事に対する理解もある。

でも、私と夫との間には、娘を妊娠してから夫婦関係がない。なぜなら、子供は一人で良くて、100%の避妊方法がないため、二人目ができないように、私が夫にお願いしたのだ。私たちは精神的にお互いに愛し合っていると思う。でも、妻モードの私は、夫に対してひどいことをしているという罪悪感がある。近々、私の避妊治療を試みるつもりだ(もっと早く始めるつもりだったのだが、仕事のせいで延ばし延ばしになってしまった)。妻モードの私は、夫に悪いことをしているので50点。

母モード(70点): 4歳の娘は、本当にママっ子で、お風呂に入るのも一緒。寝るのも一緒。とにかくママがいないと不安になる娘なのだ。このことは、私が長い間母乳育児を続けてきたことが起因しているのかもしれない

娘が3歳になる直前まで授乳してきた。1歳のときに仕事に復帰したので、約2年間母乳を与えながら、仕事をしてきたことになる。私はこの間よく乳腺炎になって、本当に辛い思いをした。でも、断乳することがなかなかできなかったのだ。

娘が満足そうにおっぱいを飲む姿は本当に愛おしくて、止めることができなかった。でも、実家の母のおかげで断乳に成功。母モードの私は、娘に寂しい思いをさせているかもしれないので70点。

女モード(80点): 別の言葉に言い換えれば、私時間を楽しむ自分。現在の私が私時間にしていることは、もちろん「物書き」である。こうやって、文章を書いているときが、一番落ち着く。

仕事が混んでくればくるほど、あふれ出てくる言葉を書き綴っているので、ストレス発散にもなっている。今、自分のブログと、他社女性向けサイトと、ワーキングマザースタイルで、コラムを書いている。そして、今度新たに、ドイツの日本人向け情報誌に、私のコラムが連載されることになった。とてもわくわくしている。女モードの私は、目標に向かって一歩ずつ進んでいるので80点。

仕事モード(100点): 20歳の頃から、足掛け17年仕事をしてきて、現在ドイツの携帯電話ゲーム開発会社の品質管理責任者をしている。ずーっとアシスタントの仕事しかしたことがなかったので、QAマネジャーに任命されたときはとまどったが、今は自分の天職でないかと思うくらい、この仕事が気に入っている

現在のポジションが、会社人間としては、最高のポジションでないかと思っている。あと何年このポジションを維持できるのだろうか、、。部下との年齢差がどんどん広がることは避けられず、同僚も私より10歳くらい若い人が多い。私は会社の中では、恐らく社長以外で二番目に年齢が高く(女性の中では一番年上)、上司も私より一つ年下だ。

頭と心と体をいつも若々しく保つことを心がけたい。特に頭の中。軟らかい脳をいつまでも持ち続けたい。仕事モードの私は100点。一つくらい満点がないと寂しいものね。

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2006年09月30日

上司に初めて嘘をつく


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今週は風邪が流行しているようだ。部下が次々と風邪で倒れた。かくゆう私も、娘の風邪が感染したようで、火曜日から木曜日まで喉が痛くて、ひっきりなしに喉飴をなめていた。

火曜日は二人のテスターを予定していたが、一人が風邪でダウン。そのため、一人のテスターと私とで、ゲームのテストを行った。締め切りはなんと今週の金曜日。山のようにあるテストをこなさなければならない。果たして間に合うのだろうか。

水曜日はなんと予定していた一人のテスターも風邪でダウンし、私一人でテストをしなければならなかった。プラスQAマネジャーの仕事もあり、微熱のある体をなんとか鞭打って仕事をこなした。病気になっても、仕事が休みづらいところが、管理職の辛いところかもしれない。

水曜日の朝、上司から、「テスターが一人もいないとはどういうことだ。他のテスターに電話して来てもらってくれ」という指示を受けた。でも、6人いるうち2人が休暇で、2人が風邪でダウン、1人が引越しで、1人はミュンヘンにいない。全員ボツがわかっていた。

休暇中の2人と、ミュンヘンにいない1人に電話するのは気が進まなかった。みんな、いっぱいいっぱいで、スケジュールを割いて来てくれているのだ。たまたま2人のテスターが病気になり来れなくなってしまっただけのこと。

無理に来てもらったところで、モチベーションが下がり、テストに集中できず、仕事の質が落ちることになるかもしれない。私はそう判断して、誰にも電話しなかった。

上司があとでやって来て、「電話したのか?どうだった?」と聞いてきたとき、「誰も来ません」とだけ返事した。電話しなかったので、上司に対して嘘をついたことになる。

でも、もうこれ以上、私の部下に無理をさせるわけにはいかないと思った。部下を守ることも私の役目だと思った。

結局、金曜日の締め切りが月曜日に延期になり、明日の日曜日、私は一人でゲームのテストをするために休日出勤する予定だ。管理職とは、責任者とは、なんと大変な仕事なのだろうかと、ひしひしと身にしみている。

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2006年09月29日

ドイツの生活はダンケから始まる


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一度、ドイツ人の同僚から、こんなことを言われた。

「みどりって、本当によくダンケを言ってるわよねー。めずらしい、、」

「ダンケ」とは、日本語で「ありがとう」という意味になる。それまで、あまり意識したことがなかった感謝の気持ちだったが、今またふとそのときの同僚の言葉が思い出された。

なぜなら、人間関係を潤す言葉の一つが、この「ダンケ」だからである

私は娘が一歳のときに、ドイツの保育園に預けて、仕事に復帰した。保育園の保母さんは二人いて、どちらも優しくて有能だった。一人がベテラン20年の保母さんで、娘が2歳になったとき、こんなことを言われた。

あなたはちゃんと自分の境界線の基準を持っていますか?子供に【していいこと】と【してはいけないこと】の境界線を引いていますか?でないと、あとで大変なことになりますよ

私はこのとき、人にはいろんな事情があって、朝忙しいときに、子供の要求どおりにしなければ、時間に間に合わなくなることがあるんですよ、、と、内心思いながら、

貴重なアドバイスをありがとうございます。がんばって境界線を引いてみます」と答えた。

この先生とは、その後、いろんな話をするようになり、育児のアドバイスも受けるようになった。私があのとき、彼女の助言をちゃんと受け止めて、「ありがとう」と感謝の気持ちを表したからだと思っている。

幼稚園の先生に対しても、感謝の気持ちをストレートに表すことにしている。もちろん、職場でも同じである。上司、部下、同僚関係なく、何かをしてもらったり、何かを依頼するときは、いつも「ダンケ」を伝えるようにしている。

感謝されて嬉しくない人間はいないはず。「ダンケ」は私にとって、万能な魔法の言葉である。


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2006年09月25日

イザールの川くだり


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イザールの川くだり

9月の前半の金曜日に会社の遠足イザールの川くだりがあった。私が勤める会社では、年に何回かこういったイベントがある。夏はバーベキューパーティー、秋はオクトーバーフェスト(世界最大のビール祭り)、冬はクリスマスパーティー(忘年会)。誕生日っ子がケーキ等を持ってきてお祝いする誕生会もあったりする。

そして、一番ステキだなあと感じるのは、パーティーのときは、上下関係なくいろんな話ができること。会社のスタイルにもよるかもしれないが、みんなが名前で呼びあうアットホームな雰囲気なので、上司と部下との関係が親しみのあるものになっている。

バス酔いと船酔いをする体質の私は、当日の朝、ドキドキしながら集合場所に向かった。

もちろん、いかだで川を下るのは初めてのことだ。行きのバスの中では、部下を隣りに座らせて、ずーっとおしゃべりしていた。バスに酔うことなく、目的地に着くことができたので、それだけでほっとした。

そして、船酔いしないことを望みながら、いかだに乗り込んだ。なんと、いかだは、急流に出合わない限りは、まったく揺れないのだ!もちろん、足元を見れば川なので、水の上を渡っているのだが、前方だけを見ると、まるで道の上を走っている気になる。ポジティブな驚きと共に、船酔いする心配がないことがわかり、感激したのは言うまでもない。これで、いかだ生活が楽しめると思った

バイエルン州の川くだりの歴史はとても古く、12世紀に逆のぼる。ミュンヘンのイザール川のいかだくだりは、1158年に始まったらしい。いかだは長さ18メートル、幅が7メートルで、重さは20トン。写真のようにトイレまでついているのだ。

いかだのトイレ

このいかだは、目的地に着くと解体され、トラックでまた出発地点まで搬送される。そして、また一から作ることになるそうな。100年前と同じ方法が、今でも行われていることに、伝統を感じる。

いかだをこぐ人は二人いて、前がリーダーで、後ろがアシスタント(この写真はリーダー)。

いかだをこぐ人

川くだりの途中で、アヒルや白鳥がたくさん集まってきた。いかだの上で出されたパンをちぎって与えると、みんな喜んでパクついていた(この写真は白鳥)。

白鳥

いかだの上では、バイエルンの生演奏が聞けて、おいしい生ビールが飲み放題で、本当に楽しい一日を過ごすことができました。

みなさんも、ミュンヘンに来られた際には、一度イザールの川くだりに挑戦してみてくださいね。

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2006年09月23日

しがみつかない生き方をしよう


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先日、こんなことがあった。日本人の友人の一人が、ワーキングマザー一年生になりたいということで相談してきた。子供を連れてドイツに戻ってきて、だんなさんは別の国に駐在して、シングルマザーのような生活をしたいと言うのだ。ドイツの子育て事情、労働事情の情報が欲しいので教えてちょうだいと言う。

そのとき私は彼女にこう伝えた。

育児休暇後、仕事に戻るのはいいけど、その職場がずーっと保証されているとは限らないと思う

そして、更にこうアドバイスした。

「閉鎖されるかもしれないし、リストラされるかもしれない。子供を育てながら、フルタイムで仕事をして、ダンナさんからのサポートなしの生活は、想像以上に厳しいと思う。ストレスの発散ができなくなって、行き場がなくなって、愛しいわが子にやつあたりするかもしれない。バラ色の人生が待っているのか、イバラの人生が待っているのか、やってみないとわからないけど、あまりにもリスクが大きすぎるんじゃないの?そして、家族がバラバラになるのには、賛成しかねるわ。もうちょっと考えてみる方がいいと思う」

結果、彼女は子供と一緒に、ダンナさんの赴任先についていくことになった。彼女の幸運を心から祈っている。

転職人生を歩んできた私だから言えることだけど、仕事は一つだけではない

「仕事をしたい」という気持ちを忘れずに模索し続ければ、何かのきっかけで、チャンスが転がりこんでくることがあるのだ。現に私は、そうやってチャンスをつかんできた。

「私にとっては、今の仕事だけ」と思い込んで、しがみついてはいけない。会社がこけたときどうするのか?リストラされたときどうするのか?

スキルを磨いて、オールラウンダーの道を歩もう。そうすれば、会社がこけても、リストラされても、自分が飛躍するチャンスだと思って、きっと頑張れるはずだから。

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2006年09月19日

部下の言葉 - 上司というよりは同僚という感じ


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9月前半の金曜日、会社の遠足があって、私の部下も2名参加した。外ということもあって解放的になり、夏季休暇中に私の代理をしてくれた部下といろんな話をすることができた。

私 「代理の仕事はどうだった?思ったよりもしんどかった?それとも、楽だった?」

部下 「思ったよりもしんどくなかったです。もっと大変だと思ってました。」

私 「それはよかった。社長も、他のテスターも、開発チームのメンバーも、チェコのQAマネジャーも、あなたの仕事ぶりを評価していたわよ」

部下 「すっごく嬉しいです」

私 「がんばったね。突然なんだけど、私のことをどんな風に思ってる?

部下 「(ためらいながら)上司というよりは同僚という感じです

私 「えっ?(ちょっと驚く)」

部下 「会社の中でも、みんな名前を呼び捨てにして、アットホームな感じですし、、」

私 「でも、私のこと尊敬してくれてるよね?

部下 「もちろんです。あなたが言ったことは、すべてMUSTですから」

私 「ありがとう」

部下 「それに、今までいろんなアルバイトをしてきて、どこも一ヶ月や二ヶ月しか続かなかったのに、今のテスターの仕事は、一年以上続いています」

私 「それって、私と一緒に働くことが、楽しいっていう意味なの?

部下 「もちろんです。そうでなければ、こんなに長く続いていません」

私 「ありがとう」

この会話のとおり、私はたまに、部下に気持ちを尋ねたりしている(もしかしたら、部下に自分を上司として、どう思っているのかを尋ねるのは、非常識なのかもしれないが、、、)。

部下が満足して仕事をしてくれているのか気になっているというのもあるし、部下とのコミュニケーションが大切とも思っている。しかし、一番の理由は、自分に自信がないのだ

なぜなら、テクニカル・バックグラウンドを持たない私は、技術的分野で弱点を持つからだ。そして、ドイツ人に、母国語でないドイツ語を話して、仕事の指示をするので、ちゃんと理解してもらっているのかどうか、不安な部分もある。更に、英語も部下の方が上手だったりするので、上司として情けなく思っていたりもする。

私は、上司として自分がどう見られているのかを、常に気にしている。6名いる部下は、一番下が21歳で、一番上が27歳。全員ドイツ人男性で、37歳の私とは、10歳から15歳の年齢差がある。

「上司というよりは同僚という感じ」とは、私は頼りない上司ということになるのだろうか?それとも、親しみやすいという意味で、褒め言葉になるのだろうか?

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2006年09月14日

仕事第一の女


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私にとって、「仕事」は永遠のテーマであり、「仕事=自己満足」だと思っている。男の同僚の一人は、「自己満足で終わってはいけない。ちゃんと会社も満足させないといけない」と言う。もちろん、上司が満足する結果をいつも出せることが理想的だが、会社で働く以上、そんな日ばかりではない。そして、そんな日をどうやって生き延びるかと言うと、「自己満足」なのではないだろうか。「自分で自分のことをよくやった」と言えるかどうかということだ。もし言えないのであれば、努力が足りないわけで、次からもっと頑張ればいいだけのことなのだ。

でも、自分に100%自信がないから、どこでも働けると思っていないから、「失業」に対して、すごい脅威を抱いている。「自己満足」だけでいいのかどうか、迷っている自分もいる。

私という人間を表している詩、「仕事第一の女」をここで紹介させてください。みなさんも、「仕事=自己満足」と思っていらっしゃるのかどうか、教えて頂ければ嬉しいです。

「仕事第一の女」

女にはいくつもの顔がある。妻である私、母である私、女である私、仕事人である私。どの顔を優先させるかは、その人次第。私の場合、仕事人の顔を一番に選んできた。

二十歳の頃から働き始めて足かけ十七年。転職四回。それぞれの職場で吸収したことすべてが、今の自分の仕事につながっている。

証券レディ時代は、セールストークと顧客開拓術を、船会社では、コンピュータの使い方を学んだ。結婚のため渡独。日本貿易振興会で雑務一般を担当。生きたドイツ語に触れ、ドイツの生活を楽しみ始める。

二十九歳のとき、ドイツの通信ソフト開発会社で正社員になる。念願の正社員。ばら色の人生が始まると思った。しかし、待っていたのは厳しい現実。ドイツ語が同僚に伝わらない。日本語のメールの内容がわからない。同僚が話すドイツ語がわからない。悩んで落ち込む日々。

いつ辞めさせられてもおかしくない、いつ辞めてもよいと自暴自棄になる。でも辞める勇気がない。失業者になりたくない。もう少し自分を試してみよう。辞めるのはいつでもできるんだから、、、。

不思議なものでそう決めた瞬間、心が軽くなり、仕事が乗ってきた。プロジェクトも成功し、自信が少しついた。しかし、勤めてた会社が親会社の命令で解消。運良くドイツの携帯電話ゲーム開発会社に転職していたので、恐れていた失業を免れる。

三十三歳で娘を出産。会社とつながっていたいという気持ちから、妊娠中も育児休暇中も、仕事を出来る限り続けた。時間に追われるというストレスはあったが、仕事ができることと、会社は私を忘れていないという満足感が私を包んだ。

仕事再開。最初の一年は、自宅勤務。娘におっぱいを飲ませながらメールを書いて、そのまま娘が眠ってしまうということもしばしば。娘にビデオを見せながら、急ぎの仕事を片付けたりもした。娘に申し訳ないと思いながら、仕事に熱中してしまう私。母親失格だと自己嫌悪の日々。

仕事に復帰して一年後、社長から品質管理責任者に任命される。予期せぬ出来事に、身体中の血が駆け巡り、熱くなるのを感じた。現在、数人の部下を操り、テスト三昧の毎日を送っている。

私にとって仕事とは何か。なぜここまで仕事に執着するのだろうか。私の心の声に耳を傾けてみる。有名になりたい。尊敬されたい。賞賛をあびたい。褒められたい。自分に挑戦したい。自分の可能性を見つけたい。様々な気持ちに気づく。

私は自己満足のためだけに仕事をしているのだろうか。そのために家族を犠牲にしているのだろうか。娘や主人と一緒にいる時間でも、気がつけば、頭の中には仕事のことがある。

仕事は私に生きる活力を与えてくれる。仕事と共に泣き笑いする人生。仕事している自分が好き。心が働くことを欲している。それが私。

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2006年09月10日

「できる子」の親がしている70の習慣


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「できる子」の親がしている70の習慣

里帰り中に、実感の母が私に薦めた本のタイトルは、「できる子」の親がしている70の習慣。PHP文庫で、教育学博士の七田眞氏の著書だ。

母から娘のしつけについてアドバイスを受け、この本が参考になるだろうと言われた。読後感は、「すばらしい」の一言。ぜひみなさんにも読んで頂きたい一冊である。特に、子育てで悩んでいる方は必見。

「できる子」の親がしている70の習慣から、いくつか、「うーん、なるほどなあ、、」と思った箇所を、以下のとおり、ご紹介したい。

2.「あなたなら、きっとできる」と励ます

... 現実に夢をつぶされない子に育てるためには、たとえ今子どもの能力が低く見えても、子どもの本来の能力を信じ、学校の評価などに関わらず、子どもを100パーセント認め、励まして育てることです。「あなたならきっとできる」と励ます言葉が、志の大きな子どもを育てます。...

あなたの子供は、いろんな可能性を持っているのです。励ますことにより、子供に大きな志や、困難に立ち向かっていく勇気を与えられるのであれば、こんな素晴らしいことはないのではないでしょうか。

25.入学までに教えておきたい10の基礎

幼児が学校に上がる前に、身につけておくべきことがあります。それは次の10個の基礎概念です。

(1)色(赤、青、黄の三原色が基本)
(2)形(○△□の三つの形が基本)
(3)大小(大きい・小さい)
(4)数(一つ、二つ、三つ...・一、二、三 ...)
(5)量(多い・少ない・半分・もっとがわかる)
(6)空間認識(上下・前後・左右)
(7)比較(長い・短い・高い・低い等)
(8)順序(一番目・二番目・三番目j
(9)時(昨日・今日・明日・何時・五分前等)
(10)お金(一円・五円・十円・五十円・百円)

これには、本当に感心しました。4歳の娘は、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)がわかります。(9)と(10)は、今教えているところです。(10)は円ではなくて、ユーロになります(笑。(4)も十までは数えられるのですが、十一からがまだです。あと、ひらがなも少しずつ教えていきたいなあと思っています。

この本によると、小学校に入るまでの家庭学習が、本当に大切とのこと。

38.動じない、キッパリした態度をとる

徳育の基礎は、耐える力、意志力、感謝する心を育てることです。早寝早起きをすることで耐える力、意志力が育ちます。子ども達は善悪の区別と自制を教えないと、本来わがままなものです。そのわがままを抑え、自制する力は意志力です。この意志力は耐える力を育てることによって伸ばされます。親は子どもの願うままに、子どもを育ててはなりません。

これを今実践しています。私は根気がなかったため、娘を我がままに育ててしまったと反省しています。子供との戦いには、本当に根気が必要です。子供との根気比べと言えるでしょう。

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2006年09月02日

休暇の意義 - 自分のライフスタイルを見直す時間


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3週間の里帰りで得たものは大きい。仕事のことでいっぱいだった私の頭の中を、からっぼにすることができス。もしかしたら、これが休暇の意義かもしれない。

頭の中をからっぽにして、新しいエネルギーを思いっきり吸い込む感じ。

そして、実家の母から子育てについていろいろ指摘を受けた。

● 私が娘を構いすぎる傾向にあること。
● 娘が甘やかされていること。
● 娘が小食で偏食であること。
● 規則正しい生活をしていないこと。

母と話ながら、原因と対策を考えてみた。

娘を構いすぎて、甘やかす傾向にある原因としては、娘に対する罪悪感だ。自分が毎日忙しく働いているので、娘との時間を十分に取ることができない。この罪悪感のために、娘を甘やかしてきたのだと思う。

娘の小食と偏食については、もっと食事を工夫して、根気よく食べさせる必要があったのに、そうしてこなかった。忙しくて、子供に付き合ってる時間がなかったからだ。今、そのつけが返ってきていると言える。娘は、好き嫌いが多くて、小食の子供に育ってしまった。

規則正しい生活をしてきてこなかった原因は、娘が自分から眠たいと言うか、寝入るまでほったらかしにして、自分の時間(仕事と趣味)を優先させてきたからだ。

具体的にはこうだ。朝6時起床。8時まで、コンピュータで仕事や趣味の作業。夫が娘のお弁当を作る。娘は7時半から8時に起床。8時半から9時に娘を幼稚園に連れて行く。会社に直行で、10時出勤。15時半までノンストップで仕事して、いつもあわててバスに乗る。16時半ぎりぎりに娘のお迎え。帰宅後、17時までにコンピュータで仕事を開始。19時まで、メールを書いたり、チャットで部下に仕事の指示。娘はその間、ビデオを見て、お菓子を食べて、時には大泣き、時には2時間夕寝。夫が19時から20時に帰宅。夫が調理したものや、インスタントものを食べる。娘はママと一緒に22時ごろ就寝。忙しいときは、たまに、夜中に起きだして、コンピュータで仕事の作業。

今まで「仕事をこなさなければならない」という責任感だけで、仕事をこなしてきた。頭の中が仕事のことでいっぱいで、休暇に入る前の2ヶ間は、娘との格闘が続き、本当に修羅場だった。特に、娘が夕寝しないときは、泣き叫ぶ子供の声を聞きながら仕事をした。誰か助けてくれと思った。

母にこのことを話しながら、ふと涙がこぼれた。でも、今まで家庭をおろそかにして、仕事を優先してきたのだから、報いを受けているのだと思う。自分のライフスタイルを振り返る時機に来たのだ。

母からの助言もあり、ミュンヘンに戻ってきてから、規則正しい生活と、娘にご飯をしっかり食べさせることを実践している。夫も協力してくれている。二人で娘の食育に力を入れていくつもりだ。とは言っても、毎晩、怒りながら、娘にご飯を食べさせている。でも、その甲斐があって、初めて夜通し眠ってくれたのだ。21時に就寝して、7時まで爆睡してくれた。今まで、「トイレ」や「おなかがすいた」や「のどが渇いた」と言っては、夜中に目を覚まし、何か食べさせたり飲ませたりビデオを見せたりして1時間くらい起きていることもしばしばあった。

水曜日からしていることは他にもあって、娘のお弁当と自分のお弁当を朝6時に起きて作っている。洗濯も朝やって、娘の幼稚園に連れて行くのとお迎えも私が引き続き担当。夫は娘のお弁当を作る必要がなくなったので、朝早めに出勤して、早めに帰宅することができる。みんなで一緒に18時に夕食。21時に娘を寝かせるのを続けるつもりだ。これで、やっと規則正しい生活ができる。

夜、1時間もらって、仕事や趣味の時間に充てる。書くことは私にとって、ストレス発散の時間。必要不可欠であることを感じながら、このエントリを書いた。

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2006年08月29日

食べることは生きること


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安藤百福

お久しぶりです。ゲッベルみどりです。8月は日本で3週間、里帰りしていました。夏祭り、川遊び、ショッピング、、、。両親や弟たちと会って、親友と語らい、本当に充実した日々を送ることができました。帰るたびに思うことですが、実家はやっぱり一番です。きっと、娘に戻れるからかもしれません。

弟夫婦と一緒に、娘の4歳の誕生日の思い出づくりとして、大阪の池田市にある、「インスタントラーメン発明記念館」に行ってきました。

そこで感動する出来事があったのです、、。

「チキンラーメン」「カップヌードル」の発明家である、安藤百福(あんどう ももふく)氏の、「時は命なり」という概念に、強烈なインスピレーションを受けたからです。「食べることは生きること」、、。人間にとって一番大切なことを、彼は提唱しています。

同氏は、1958年に「チキンラーメン」、1971年に「カップヌードル」を発明しました。いろんな気づきから、チキンラーメンやカップヌードルが生まれたことを間の当たりにし、正直すっごい感銘を受けました。「気づき」は本当に哲学そのものであり、非常に深い人間の心理だと思います。「気づき」がなければ、人間は進歩しないからです。

この記念館では、インスタントラーメンの歴史や、世界初の宇宙食ラーメン「スペースラム」の展示以外に、チキンラーメン手作り体験工房や、マイカップ・ヌードルファクトリー等、展示物を見るだけでなく、実際にラーメンやカップヌードルを作ることができるというメリットがあります。

私たちは、マイカップヌードルの手作り工房を体験しました。自由にカップをデザインして、スープを選び、好きな具材をトッピング。世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」。とってもドキドキしながら、みんなで楽しく作ることができました。

大人も子供も楽しめる、「インスタントラーメン発明記念館」は、世界初のインスタントラーメン記念館として、1999年11月21日にオープンしました。大阪のイベントの一つとして、ぜひ足を運んでみてくださいね。オススメです。

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2006年07月30日

BIOLADEN(ビオラーデン) オーガニック商品を売る店


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グリュナー・マルクト

家の近くに「GRUENER MARKT」グリュナー・マルクトと読んで、緑の市場という意味になる)という、オーガニック商品を売っているお店があります。

日本では、ロハス的な生活が浸透し始めているようですが、ドイツでも、ロハス的な生活、つまり、健康的に暮らすことが注目を浴びています。

ロハスとは、LOHAS=LIFESTYLES OF HEALTH AND SUSTAINABILIITYの頭文字をとった略語で、健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル「ロハス(ローハス)」を意味します。

例えば、遺伝子組み換えが行われていない食品や、無農薬で栽培された野菜や、その野菜で作られたジュースや加工製品への関心が高いのです。他にも、化粧品、チーズ、ワイン、お菓子等、本当にびっくりするくらい、様々なオーガニック商品が存在します。

お花

日本食材コーナーもあり、豆腐、醤油、海苔、味噌、煎餅等が売られています。この煎餅が結構おいしかったりします(笑。

日本食材コーナー

ミュンヘンには現在、このようなオーガニック商品を扱っているお店がたくさんあります。「GRUENER MARKT」系列のお店は4軒あり、どこも人気があります。

少々割高ではありますが、「体にいい」というキャッチフレーズで、顧客に安心感を与えるのかもしれません。

私は単においしいという理由で買うのですが、、。やっぱり、少々高くても、同じお金を出すのであれば、「おいしいもの」を食べたいですよね。みなさんはどう思いますか?

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2006年07月26日

犬とアヒルは仲良しではない!


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アヒルの親子

ミュンヘンは暑い日が続いているので、娘を近くの小川で遊ばせることが多くなってきました。ひんやりしたお水に足をつからせるだけで、十分体がクールダウンできるようです。

土曜日に夫と私と娘の3人で、小川に水遊びに行きました。私たち夫婦はベンチに座り、娘は水着を着て川でぴちゃぴちゃ。アヒルの親子も川で遊んでいました。ママアヒルと子アヒル4羽です。「かわいいねえ~」と、私と娘は感激していました。

そこへ、老犬が暑そうに、とぼとぼやって来ました。「ありゃりゃ、気の毒に、、」と思っていたのもつかの間、信じられない出来事が起こったのです

川で遊んでいたアヒルの親子を襲撃したのです。ワンワンと吠える犬。ガーガーと騒ぐアヒル。

私は飼い主がなぜ止めないのだろうと腹立ち、おとなしい夫までもが、「犬!!」と激怒。娘は興奮して、犬が動く方向に合わせて、行ったり来たりしています。

飼い主はなんと、ドイツ人のおじいさんで、まったく犬をしからずに、見て見ぬ振りをしていました。

怒りが頂点に達した私は、おじいさんに向かって、

「犬を止めさせてください。アヒルの親子が怖がって逃げ回っているのです。あなたは飼い主なんでしょう!」

と叫びました。

おじいさんは無言で犬を連れて帰りました。「なんだ、この老人は??」と私は思いました。飼い主としてあるまじき行為です。モラルを重んじる私にとって、ルールが守られていない出来事は信じがたく、相手が老人であろうが、子供であろうが、日本人であろうが、外国人であろうが、機関銃のように相手を叱りつけます。

犬が去った後、アヒルのお母さんが狂ったように子供たちを探していました。犬を怖がって、まだ川の草たちの間に隠れているのかもしれません。アヒルのお母さんが気の毒で、私は涙が出そうになりました。

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2006年07月23日

ドイツで働くワーキングマザー 本当に働きやすいのか?


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友人知人の中に、ワーキングマザーの女性たちがいます。ドイツでは、3年の育児休暇を取ることが一般的で、育休中でも、週に19時間から30時間までなら仕事をしてもよいことになっています。

まずは、私のママだちたちがどんな仕事人生を送っているのかを紹介していきたいと思います。

【友人A(ドイツ人)の場合】
ドイツの大手電子製品開発会社秘書として仕事していたが、2人の子供を育てるため、育休を6年取得。今年に入って復帰したい旨を上司に伝えたところ、会社から出張が多いポジションに変更、または遠距離の場所への異動を命じられ、退職を決意(間接的な解雇)。大ショックを受け、どうするか迷っていたが、最終的には、退職金をもらって、現在失業中

【友人B(日本人)の場合】
1人の子供のお母さん。ドイツ人の夫を持つ。失業時代に、子供をだんなさんに見てもらいながら、夜間の学校に通い、ドイツ企業で仕事をするための資格を取得。日系企業で一般事務に従事した後、会計事務所経理担当として働き、現在に至る。子供は全日制の小学校に通う。

【友人C(ドイツ人)の場合】
2人の子供がいるので育休6年取得。週に2日、日本貿易振興会アルバイトとして勤務。子供は代理ママが見ている。

【知人A(ドイツ人)の場合】
娘と同じ幼稚園に通う子供のお母さん。2人の子供を持つ。銀行で週20時間勤務。渉外担当。週20時間で仕事が終わらないと嘆いている。

私の場合、育児休暇を1年取得して、2003年10月1日に復帰しました。その間に、実は会社の仕事をしています。恩人のドイツ人の社長から時々翻訳を頼まれたり、私の代理が夏季休暇を取った際に、メールによるエンドユーザーサポートをしたりしました。そして、10月1日に、週20時間、4日間はSOHOで、仕事を再開しました。

マネージメントアシスタントだった私の仕事は、ファイリング、ユーザーサーポート、ニュースレター作成、ホームページ更新、日本のお客さんのケア、翻訳等、ほとんどメールで片付けられる内容でしたので、会社と交渉して、自宅勤務が可能になりました。ファイリングをするためだけに、週に1回会社に行けば良いだけでしたので、その当時、1歳の娘を育てながら仕事をするのには、本当に理想的な仕事環境だったと思います。

仕事量がどんどん増えるにつれ、労働時間が長くなっていきました。2004年11月から、QAマネジャーの仕事を週30時間しています。会社と自宅の両方で働けるので、融通が利きます。私も終わらない残業という問題を抱えていますが、自宅で仕事がこなせるのでまだまだ幸せなのかもしれません。

ドイツは日本と比較すると、ワーキングマザーが働きやすい環境にあるかもしれませんが、子供を育てながら仕事をするのは並大抵のことではありません。

それに育児休暇後、会社はワーキングマザーに仕事を与える義務があるのに、友人Aのようなケースもあったりするのです。ドイツはまだまだ景気が悪く、大手企業のリストラは引き続き行われていくと思います。

しかし、育児休暇を終えて、さあ、仕事に復帰しようと思うワーキングマザーにとって、会社から「よく戻ってきてくれた」ではなく、物理的に不可能な労働条件を押し付けられる現状はショック以外のなにものでもありません。こんなことがあっていいのでしょうか。

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2006年07月21日

クウォーターの子供たち 日本語は母国語になるのか?


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バラの花

ミュンヘンには日本人の子供たちや、ハーフ(ミックス)の子供たちが、日本語や日本の文化が学べる教育の場があります。

日本人国際学校や、日本語補習授業校や、ジャパニーズ・キンダースクールのようなちゃんとした学校もあれば、各地域にプレイグループ等もあり、本当に様々なコミュニティーが存在します。

私は、外国にこのような日本語や日本の文化が学べる場があることを、本当に素晴らしいと思っています。外国に住んでいると、子供たちが日本語に触れる機会が少ないからです。

しかし、一つ、疑問に思っていることがあるのです。ドイツに住むクウォーターの子供たちにとって、日本語は母国語になるのかどうかということです。

例えば、日本語補習授業校は、土曜日だけやっているw校で、月曜日から金曜日まで、ドイツの学校や幼稚園に通う子供たちが、日本語や日本の文化に触れようという主旨の元、がんばって勉強しています。

この日本語補習授業校の幼稚部の下に、ポッポの会という、3歳から5歳までの子供が入会できるコミュニティがあります。現在、私の娘が楽しく通っていて、私は4月から幹事をしています(不思議と忙しい人にほど、いろんな役が回ってくるんですよね。なんでだ)。

ポッポの会の会員の条件としては、「日本語がある程度できること」というのも含まれています。昨年の4月以降に、クウォーターの女の子Tちゃんが入会してきまオた。Tちゃんのおばあさんが純日本人で、お母さんがハーフ(ミックス)で、Tちゃんはクウォーターになります。Tちゃんのパパはドイツ人です。Tちゃんのおばあさんの「Tちゃんが日本語が話せるようになって欲しい」という強い希望により、異例の形でTちゃんの入会が決まったのです。Tちゃんは、数を数えたり、カタコトの日本語が話せますが、自然に話す言葉はドイツ語です。「行きたくない」という日もあるようで、周りは見守っている状態です。

先週、入会したいという子供の見学がありました。ポッポの会では、入会を決めるために、見学する機会を設けています。クウォーターの女の子Yちゃんがお母さんと一緒にやって来ました。Tちゃんと同じく、パパがドイツ人なので、家庭で話す言葉は、ほとんどドイツ語のようです。

私はポッポの会の意義として、クウォーターの子供でも、日本語を学びたい、日本の文化に触れたいという気持ちがあるのであれば、門戸を広げる意味で、入会を許可するのは大変素晴らしいことだと思っています。クウォーターの子供たちが、日本語を学ぶ機会は本当に少ないためです。

ただ、クウォーターの子供たちの気持ちはどうなのだろうかと考えてしまうのです。ポッポの会で学ぶだけで、日本語がマスターできるとは思いません。家庭でも日本語が話せる環境でなければ、日本語の習得は難しいでしょう。つまり、大人の希望をかなえるために、子供の気持ちを無視するようなことがあってはならないと強く思っています。

ほとんどドイツ語だけの家庭環境で育っている、ドイツに住むクウォーターの子供たちにとって、日本語は母国語になるのでしょうか。みなさんはどう思いますか?

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2006年07月16日

美しいミュンヘンを堪能あれ!


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昨日のミュンヘンは、透き通るような真っ青な空に白い入道雲が少しある程度で、まさに写真を撮るのには絶好な天気。デジカメを持ってミュンヘン市中心をうろうろしてみました。

ペーター教会

まずは、ペーター教会の写真。ミュンヘンのマリエン広場から歩いてすぐの所にあり、ミュンヘンで最も古い教会です。この教会には、老ペーター (Alter Peter) の相性で親しまれている塔があります。ただし、約300段の階段ですので、上まで登るのは非常に辛いです。私は夫と一回、実父と一回登ったことがありますが、頂上に着いたときへとへとでした、、、。

ヴィクトアリエン市場の花屋さん

次の写真は、ヴィクトアリエン市場(Viktualien Markt)の花屋さん。この市場は、1807年に創立され、ミュンヘン最大の青果市場です。毎日、地元の人や、観光客や、外国人がいっぱいで、活気がある場所です。ワールドカップの余韻が残っているのか、ドイツの国旗がまだ掲げられていました。

ヴィクトアリエン市場の八百屋さん

次も、同じくヴィクトアリエン市場で、八百屋さん。おいしそうな大根が山積みで売られていました。ドイツの野菜や果物のサイズは、ドイツ人の体格に合わせているのか、どれもとても大きいです。最初、私は「こんなん食べられへんわー」って思っていたのですが、住むうちにビッグサイズも大丈夫になっていくのですから、いやはや、人間の慣れとは恐ろしい、、。

ヴィクトアリエン市場のスープ屋さん

またまた、同じくヴィクトアリエン市場で、スープ屋さん。立て看板が、なんと、ドイツ語、英語、フランス語と一緒に、日本語でも表示されていました。日本語表示の看板って、結構多いんですよ(多くの日本人は外国語ができないって思われているせいかもしれません)。ただ、中央駅のアジア系レストランの看板に、「いらっしゃいませ」ではなくて、「いらっしゃいました」と書かれていたのには、すっごく驚きました。一体、誰が和訳したの??って、目が点でした。

今後も、美しいミュンヘンを写真で紹介していきたいと思います!

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2006年07月13日

毎日が幼稚園


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ウィリアムテル 

娘は誰に似たのか、大きい声でエネルギッシュにいろんなことを話す。疲れているときは、時々、もう少し静かにしてくれーと思ってしまう。

夫に、「私もこんな大きい声でエネルギッシュに話してる?」って尋ねてみたら、「二人で遊んでいるときは、家の中がまるで幼稚園のようだ」という返事。

どうやら、私も娘と同じらしい。というか、娘が私と同じということか、、、。

娘は幼稚園で毎日いろんなことを学んでくる。「A君がバカと言った。みあ泣いた」とか、「Sちゃんが髪の毛ひっぱった。みあ泣いた」とか、「Sちゃんがおかしをくれた。うれしかった」とかである。

みなさんは、子供が「泣かされた」と言ったとき、どう対応していますか?私は、「やり返せ」とは絶対に言いません。「痛いからいややって言うんやで。」と言います(私と娘の会話は大阪弁なんです)。娘は泣きはしますが、やり返すことはありません。

Sちゃんはお姉ちゃんがいるので、娘に悪口を言ったり、髪の毛を引っ張ったりと、たぶんお姉ちゃんからされることを、そのまま娘にしているのだと想像しています。しかし、Sちゃんは娘のことが好きみたいで、自分が持ってきたおかしやフルーツを娘にくれるそうです。娘も「Sちゃん嫌い」というときもあれば、「Sちゃん好き」というときもあるので、まあいわゆる姉妹ゲンカに近いものなのかもしれません(Sちゃんの方が娘よりも少し上です)。一人っ子の娘にとっては、幼稚園でこんな風にもまれるのはいいことだなあって、私は見守っています。

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2006年07月11日

ワールドカップから学ぶ


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ドイツの異常すぎるくらいのワールドカップフィーバーが終わりました。私はドイツのクリンスマン監督の今後の動向に注目しています。

彼がすごいのは、若手をたくさん起用して、成功に導いたことです。2年前、クリンスマン監督がドイツのナショナルチームを率いることになったとき、彼は「目標は2006年のワールドカップで優勝することです」と宣言しました。そのときは、ほとんどのドイツ国民が無理だと思っていたのです、、、。


なぜなら、国際経験の少ない若手をたくさん起用したために、ワールドカップまでの国際試合であまり勝つことができなかったからです。それが、ワールドカップ期間中、ナショナルチームはどんどん成長して、世界で3位になったのですから、たいしたものですよね。

私なりに、何が成功の要因だったのか分析してみました。答えは2つあります。

一.監督と選手の絶対的な信頼関係
二.選手の高いモチベーション

クリンスマン監督は、若手の能力を信じ、彼らも監督を信カじたからこそ、味わえた勝利なんだと思います。これが、別の監督だったら、同じ選手でも成功したかどうかわかりません。そして、クリンスマン監督が選手のモチベーションを最大限に引き出したからこそ、国際経験の少ない選手が能力を120%発揮できたのだと思うのです。

この2つの成功の秘訣は、チームリーダーの仕事にも当てはめることができます。部下を信じること部下から信じてもらうこと部下のモチベーションを高める工夫をすること。そうすれば、チームワークが完璧になり、スムーズに仕事をこなすことができるのではないでしょうか。あなたはどう思いますか?

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2006年07月09日

ワールドカップ ドイツは世界で3位


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本屋もワールドカップ一色

みなさん、昨日のドイツ対ポルトガル戦を観戦されましたか?3対1でドイツが世界で3位になりました。もう、最高の気分です。

私はテレビの前で、試合開始前の特別番組から、試合終了後のインタビューまで、ずっと食い入るように見ていました。夫も娘も途中で眠ってしまったので、最後は静か~に勝利を味わっていました。試合終了後、選手たちやファンたちが歓喜に沸いている姿を見るのは、本当に最高で思わず感涙。ドイツチームは3位で終わってしまいましたが、優勝したのと同じくらい感動を与えてもらいました。スタジアムで上がった花火の美しさが忘れられません。

今日はいよいよ決勝です。こんなにも盛り上がったワールドカップは今までにないくらい、ドイツ国内はワールドカップで大フィーバーしました。そして、ワールドカップ前は、ドイツ国民はすごく悲観的だったのが、ワールドカップが開始したと同時に、楽観的になり、それどころか、国民全体が優勝を願うようになっていったのですから、どれほどナショナルチームがすばらしいプレイをしたのか想像がつくと思います。

クリンスマン監督も同様に、3月のイタリアとの親善試合で1対4で負けたとき、国民からバッシングを受け国民の不信感がピークに達したのが、ワールドカップが始まって以来、誰もがクリンスマン監督を尊敬するようになり、今では、「クリンスマン監督、辞めないで」に変わっています。クリンスマン監督が辞めないように、オンラインで署名活動も数日前から始まり、1時間で2000名の署名が集まってるそうな、、、。実は私もクリンスマン監督辞めないでちょうだいって思っている一人です。

最後に忘れてならないのは、昨日の試合でゴールキーパーとして活躍したカーン選手です。試合終了後のインタビューで、「最後のワールドカップだ」と言ってました。カーン選手、本当にありがとう!

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2006年07月08日

ドイツのおもしろ情報 ココロコランド


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ワニの滑り台

みなさん、こんにちは。ゲッベルみどりです。ドイツのおもしろい情報をお伝えしていきたいと思います。まずは子供天国「ココロコランド」です。

娘には、今、四人のドイツ人のお友達がいます。一人は保育園のときから知っているEちゃん。あとの三人は、幼稚園で一緒のSちゃん、Lちゃん、Rちゃん。幼稚園の先生の話によると、娘はいつも、Sちゃん、Lちゃん、Rちゃんと一緒に遊んでいるらしい。

四歳を目前にして、初めてお友達と呼べるような関係が築けたことになります。6月の半ば、娘はLちゃんのバースデーパーティーに招待されました。場所は、子供天国「ココロコランド」。私はどんなところなのか興味深々で、娘について行きました、、。

「ココロコランド」は、ミュンヘンの高級住宅街で、芸能人がたくさん住んでいるグリュンバルト(日本語に訳すと緑の森)に位置する、子供のためのレジャーランドです。迷路付き大型滑り台、電動ゴーカート、三輪車、スケーター、巨大なワニの滑り台等、子供たちにとっては魅力満載の遊び場と言えます。

ココロコランドのロゴ

ドイツらしく、すべての遊戯には安全が施され、子供が怪我をしないようになっています。夫いわく、ドイツは安全性における品質保証が徹底されているので、子供のための遊具は、100%の安全が保障されないと、設置することができないそうな。そのため、ドイツの試験認証機関「テュフラインランド社」の認証が必要になり、この認証機関はこの国では絶対的な権威を持っています。

「ココロコランド」では、子供のバースデーパーティーが行えるようにもなっていて、子供が大好きなチキンナゲットやフライドポテトが、パーティーセットになっています。アイスクリームやカプリソーネ(ドイツの清涼飲料メーカー「カプリゾンネ社」の果物ジュース)も安価で売られています。

バースデーケーキ

一緒に招待されたRちゃんの親は付き添わなかったのですが(子供だけが招待されていたため、親なしでもよかったのだ。合理的なドイツらしい)、私は娘が遊ぶ姿を見たいと思って付き添いました。子供が遊ぶところを観察していると、どんなことができるようになったのかがわかっておもしろいです。

子供たちが本当に楽しそうに遊んでいたので、「ココロコランド」は、文字通り、子供のパラダイスでした。

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2006年07月05日

ワールドカップ ドイツが涙の敗退


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サッカーつれづれ

みなさん、昨日のドイツ対イタリア戦を観戦されましたか?PK戦に備えていたドイツは、直前でイタリアに0対2で負けてしまいました。私は「えー、なんでやねん」と叫んでしまいました。夫はショックで呆然とし、しばらくこのショックから立ち直れそうにありません。

昨日は、まさにドイツ国民全員がドイツの勝利を信じていたので、まさかの敗退になってしまいました。でも、素晴らしかったのは、負けてしまった後も、「ドイツ!ドイツ!」とファンがナショナルチームに叫び続けたことです。

私は、遅い時間でしたが、娘と夫と一緒に試合をテレビで観戦していました。前半戦と後半戦の試合運びから、「ドイツチームの動きが少し固いなあ、、」って思っていました。延長戦でも、ゴールが決まらず、このままPK戦にもつれこめば、ドイツが勝利するはず、、と思っていたところ、悲劇が起きたのです。119分で1点、その後、ダメ押しの1点を、イタリアが決め、ドイツの優勝の夢がこっぱみじんに打ち砕かれました。イタリアに勝てないドイツの歴史が再び続くことになったのです。

私は最後までドイツの優勝を信じていたので、本当にショックで、悔しさでいっぱいです。

土曜日に3位争いの試合があります。それまでには私も復活していると思います。

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2006年07月01日

ワールドカップ ドイツの劇的な勝利


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ワールドカップ一色のPEP

みなさん、昨日のドイツ対アルゼンチン戦を観戦されましたか?延長戦後、ドイツはPK戦に競り勝ち、ベスト4進出を決めました。

この日のドイツは、2日試合がなかった日が続いたせいか、静かにじんわりドイツ戦を楽しむ雰囲気がありました。夫も娘の幼稚園の先生も、「アルゼンチンは強いから、ドイツは負けるよ~」と悲観的。本当に典型的なドイツ人です(ドイツ人は悲観的な人が多いのです)。私は、そんな中、ドイツの勝利を信じていました。

前半で、アルゼンチンが1点入れて、ドイツはこのワールドカップで初めて先行される形になり、まずは同点に持って行けるかどうかが焦点になりました。

前半は、アルゼンチンの鉄壁な守りを崩せなかったのと、攻めのミスが目立ったこともあり、ドイツの選手たちはほとんど目立つプレイがなかったのですが、後半でじわじわと好プレイが出てくるようになり、80分クローゼ選手のヘディングにより、やっと同点になりました。

私はテレビを見ながら、「大丈夫。あきらめないで。同点にするんだ!」と、ずーっと唱えていました。そして、そのとおりのことが起こったんです。しかし、アルゼンチンは強かったです。延長戦でも両者譲らずで、試合は進み、PK戦にもつれこんだのですから、、。

みなさん、ご存知でしたか?ドイツは、ワールドカップで、一度もPK戦に負けたことがないんですよ。その記録が更新されたのです。そして、ドイツがアルゼンチンと延長戦で戦うのも初めてでした。ワールドカップの新しい歴史の誕生に、私は興奮して、「サッカー観戦はなんてすばらしいんだろう」と、酔いしれてしまいました。夫は、アルゼンチンに勝利したことがすぐに信じられなったようで、10分くらいしてから、「ドイツはアルゼンに勝ったんだなあ、、」と、一人でにんまりしていました。はー、、この反応の遅さ。

次は7月4日にイタリアと戦います。みなさんもドイツを応援してくださいね。

(画像は、近くの総合ショッピングセンターPEPの様子です。ドイツの試合が終わった後、娘を連れてアイスクリームを食べに行き、写真を撮りました)

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2006年06月30日

食料品配達サービスのありがたさ


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チューリップ

ミュンヘンにはいくつか日本食料品が買えるところがある。日本人が経営しているところもあれば、アジア人が経営しているところもあり、ドイツの百貨店でも、ラーメン、うどん、味噌、醤油、海苔等が手に入る。日本人にとっては、かなり住みやすくなってきていることは確かだ。

私は、老舗の日本食料品店「みかど」の食料品配達サービス(月一)と、知人の食料品配達サービス(月二)を利用している。そして、この食料品配達サービスが、ワーキングマザーにとっては、本当にありがたいのだ!

みかどでは、「りぼん」、「ベビーブック」、「サスペリア」を定期購読していて、食料品と一緒に配達してもらっている。「りぼん」は、1993年にドイツに住み始めてからずっと購入していて、漫画も付録も楽しみにしている。ここ二年くらいで付録が一気に豪華になったので驚いている。カバンとか時計とか文房具類とかいろいろ入っていて、娘の遊び道具になっている。娘は「ベビーブック」の付録も愛用している。夫は、「サスペリア」の垣野内成美さんのファン。家族三人、漫画&アニメおたくなのだ。

知人の配達サービスも便利で、彼女は以前日本レストランを経営していたので、レストラン向けの卸売り店で顔が利き、安価で新鮮な野菜、肉、魚介類が手に入るらしい。それを顧客に分けてくれるのだ。このサービスを通じて、「イベリコ豚」も食べた。とっても美味で、ほっぺが落ちそうになったB業者向けの2006年ワールドカップ記念ワインも買った。ドイツチームが優勝したとき飲もうと思って、冷蔵庫に冷やしてある。

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2006年06月27日

ハーフの子供たち 2つの母国語


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ドイツ在住で国際結婚しているゲッベルみどりです。私の夫はドイツ人なので、娘はハーフです。ハーフの子供を育てていく過程で気がついたことや悩み等、いろんなことを語っていきたいと思っています。同じように、国際結婚されている方、または、これから国際結婚しようと思っている方、コメントお待ちしていま~す。

今回のテーマは「母国語」です。一般的にハーフの子供たちは、ハーフに生まれているので、自動的にバイリンガルになると思われていますが、そうではありません(実は、私も娘を産むまではそう思っていました、、、)。

努力しなければ、バイリンガルになれないのです。

例えば、日本に生まれたハーフの子供は、日本語の方が上手になっていくのはあたりまえで、親と子供自身の努力により、もう一つの母国語も上手になっていくのです。親の努力とは、いつも自分の母国語で子供に話しかけることと、子供に最高の教育の場を与えることです。子供の努力とは、両方の言葉の勉強でしょうか。

娘が生まれたとき、私は、同じく国際結婚している会社の社長に言われました。

「母親は自分の母国語で、子供と接すること。決して、ドイツ語で話しかけないこと。子供が混乱して、言葉のマスターができなくなるから」

私はその助言を実践しました。しかし、国際結婚仲間の中には、子供に1歳までドイツ語で話しかけてたという日本人女性もいます。そのことが、あとで子供にどんな影響を与えるのでしょうか。興味深々です。

最高の教育とは、日本語の文化や言葉を学べる環境を整えてあげることです。ミュンヘンには、日本人国際学校、日本語補修授業校、ジャパニーズ・キンダー・スクールと「う風に、日本語を学べる学校があります。お金はかかりますが、子供に与えられる最高の教育の場だといえます。

しかし、国際結婚仲間の中には、学校に入れる余裕がないので、年に一回、子供を連れて里帰りしたときに、日本の学校で短期間学ぶ環境を与えている日本人女性もいます。日本にいる間、子供の日本語能力がぐんと上がるそうですが、ドイツに戻ってくると、また元の低いレベルに下がるそうな、、、。

私の娘の場合、今のところは、ドイツ語も日本語も上手ですが、そのうち、ドイツ語の方がどんどん上手になっていくと思います。

ハーフの子供たちの中には、母親が話す日本語は理解できるけど、ドイツ語で返事してしまうという場合もあります。それは、ドイツ語で話す方が楽だからでしょう。

母国語が2つある場合、第一母国語、第二母国語という風にランクづけされるような気がします。どっちも同じくらい完璧に話せるというのは、親の期待しすぎだと思いますが、みなさんはどう思いますか?

雨にぬれたチューリップ
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2006年06月25日

ワールドカップ ドイツベスト8入り


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マリエンプラッツの市庁舎前

みなさん、ドイツがスウェーデンに2対0で勝利し、ベスト8の切符を手に入れました。ほんっとにすばらしい試合内容だったので、監督も、サッカー界のOBたちも、政界の方たちも、試合終了後のインタビューで、ドイツのナショナルチームをほめちぎってました。この日は、私は娘を連れて、ポッポの会に行ってきました。そのときの、ミュンヘンの町の様子をリポートしたいと思います。すっごい現象が起きていたのですから、、。

まずは、ポッポの会の説明から。ポッポの会とは、日本の幼稚園みたいなもので、毎週土曜日に、日本の子供やハーフの子供たちが集まって、日本の行事や日本語の歌をうたったりおどったりして、日本的な教育が受けられるようになっています(ポッポの会については、今度詳しく紹介させて頂きますね)。

14時半ごろ、私と娘は、ミュンヘンの町中心、マリエンプラッツにいました。市庁舎前の様子を写真に撮ろうと思って、通過したのですが、もう既にすごい人だかりで、ドイツファンとスウェーデンファンたちが、旗を振ったり、歌を歌ったりして、大騒ぎでした(画像はそのとき撮ったものです)。私たちは、なんとかその人ごみを抜けて、地下に潜りました。Sバーンに乗るためです(Sバーンとは市電のことです)。マリエンプラッツの駅には、Sバーンと、Uバーンが走っており、いくつもあるエスカレータ前の踊り場も、あふれんばかりの人でいっぱいでした(Uバーンとは地下鉄のことです)。

私は、エスカレータが使えないので、エレベータを使うことにしました。しかし、エレベータの前も人だかり。私の前には、車椅子の人が2人いました。私たちの番になったとき、周りの人たちが、「子供が先だ」と口々に言って、安全にエレベータに乗り降りすることができました。どこもかしこも、人の山で埋め尽くされていましたが、みんな平和に並んで待っていました。そして、車椅子や子供のような弱き者たちを優先してくれたので、フェアプレイができるドイツ人たちに感心したのは言うまでもありません。

帰りのバスの中で、こんなアナウンスがありました。

「オリンピック公園のファンフェスト会場はいっぱいなので、もう人は入れません。他の場所を利用して試合観戦してください」

ファンフェスト会場は、3万5000人が入れるんです。試合が始まる2時間前でいっぱいになるなんて、みなさん、熱気が伝わりますでしょうか。

娘は、この民族大移動の出来事を知ることなく、バギーに座って家に着くまで眠っていてくれました。私は炎天下と人ごみと無事に帰って来れたあという安堵感で、ドイツ戦前に少し眠ってしまいそうになったのですが、なんとかコーヒーを飲んで頑張りました!

この日は、真夏日のように暑く、ミュンヘンはワールドカップで陽炎が立つくらい燃えました。次は、アルゼンチンと対戦します。試合は、6月30日金曜日です。みなさん、ドイツを応援してくださいね。

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2006年06月23日

ワールドカップ 前半45分の夢


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日本は、ブラジルに、1対4と、大負けしてしまいました。ブラジルの強さを見せつけられた試合結果になってしまったと思います。

しかし、みなさん、前半45分(ロナウドが前半ロスタイムで1点入れるまで)は、日本ファンにとって、本当に夢のような時間だったのではないでしょうか。

玉田選手が前半34分で、1点目を決めたとき、感極まって、私はテレビの前で、日本の旗を振って、踊り狂ってしまいました(娘から、「ママ、うるさい」と何度も言われながら、、)。

日本リードのきっかけを作ったのは、もちろんGKの川口選手の活躍があったからでしょう。ブラジルのするどい攻防を、彼が最高のプレイをして防いだからです。その姿は、ドイツのGKカーンを思い出させました。

日本にとっては、初戦のオーストラリア戦に負けたことにより、最後まで苦しい戦いを強いられたと言えると思います。でも、選手たちにとって、世界の舞台を踏むことは、貴重な体験のはずです。

日本は、予選突破できませんでしたが、前半45分の戦いぶりに、私は満足しています。夢を与えてくれてありがとうと、日本のナショナルチームの選手たちにお礼を言いたいくらいです。そして、次のワールドカップを目指して、気持ちを切り替えて、頑張ってほしいと思います。

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2006年06月21日

ワールドカップ ドイツの快進撃


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ミュンヘンの町

昨日のドイツも、ワールドカップで揺れました!もう朝からミュンヘンの町中がすごい熱気で、ドイツの国旗色を顔に描いている人や、ドイツの国旗をまとっている人、もちろん、ドイツナショナルチームのユニホームを着ている人等で、文字通り「ワールドカップ一色」で、街はあふれかえっていました。道路を走る車も、ドイツの国旗があしらわれ、本当に国の式典があるのかって思われるくらい、今回のワールドカップはものすごい熱気なんです。

私の会社の社長は、大のサッカー好きなので、社員全員に、サッカーの試合を見たい人は、会社のテレビで観てもよいと前日に通達がありました。自宅、または他の場所で観戦したい人は、水曜日に少し早めに出勤するという条件で、間に合うように帰っても良いということでした。そのため、会社は、15時以降店じまいで、ほとんど人がいなくて、会社でテレビ観戦する人のみが残っていました。

ドイツ対エクアドルの試合は、ドイツ時間で16時開始でしたので、普通は働いている時間なのです。サッカーファンの社長の寛大な計らいに感謝しています。
夫の会社の社長は、サッカーファンではないみたいで、前日に、試合観戦は厳禁という通達があったようです。社長によって、こんなにも違うものなんだろうかと驚きました。

私は間に合うように帰宅するつもりだったのですが、プロジェクトの提出期限があり、前半はほとんど見れませんでした。後半も、イギリスのキャリアに電話したり、ドイツ人の同僚と電話したりして、あまり見黷ワせんでした。でも、イギリスのキャリアとは、もちろん英語で会話したわけで、仕事的にはとてもうまくいったので、満足感でいっぱいです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ドイツは3対0で、エクアドルを下し、グループ一位で、決勝トーナメント進出です。次の対戦相手は、スウェーデンで、6月24日土曜日に試合があります。みなさんも、ドイツの快進撃に注目してくださいね。

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2006年06月19日

ワールドカップ 日本は引き分ける


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テディベアワールドカップその一

みなさんは、日曜日の日本対クロアチア戦を観戦されましたか?ゴールキーパーの川口選手が、クロアチアのペナルティキックを阻止した場面は見事でしたよね。それに、クロアチアの攻撃に対しトも、日本はよく守り抜いたと思います。でも、点が取れなければ、サッカーでは勝てないのです。勝ち点1ポイントを獲得した日本ですが、予選突破できるのでしょうか?

私たち家族は日曜日、ドイツ人の元同僚の誕生日パーティーに招待されていたので、試合の生中継をどうしようかと悩んだのですが、彼の家のテレビで観ることができました。元同僚は、日本語を学んでいるので、彼の日本語仲間もたくさん来ていて、試合観戦はすごく盛り上がりました。

テディベアワールドカップその二

試合終了後、日本語を学んでいるドイツ人の一人が、「ブラジルェオーストラリアに勝利すれば、次の日本戦で勝たせてくれるかもしれない」という希望的観測を言っていたのが、印象的でした。そのようになって欲しいと思っています。サッカーだけではなくて、スポーツ全般に言えることですェ、決してあきらめてはいけないのです。信じていれば、奇跡が起きるのですから。絶対に勝てないと言われている試合でも勝つことができるのは、この奇跡を信じているかどうかにかゥっているからなのです。私は、日本がブラジル戦に勝利して、決勝トーナメントに進出すると思っています。

土曜日は、2004年にミュンヘンの展示会場の街リームにオープンした、超大型ショッピングセンター「RIEM ARCADEN」に、娘を連れて行ってきました。120店舗がひしめきあっていて、まるで日本の百貨店を思わせるような作りになっていました。

目玉は、テディベアのワールドカップの展示です。ドイツ対オランダの試合をテディベアが行っていて、テレビ中継をしているテディベアや、負傷した選手を手当てしているお医者さんのテディベア等、とってもかわいくって、大人も子供も楽しめるようになっています。もちろん、ドイツファンのテディベア達で、サッカースタジアムはいっぱいになっていました。写真をお届けしますので、みなさんも「かわいいー」を絶叫してくださいね。

テディベアワールドカップその三

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2006年06月10日

ワールドカップが開幕しました!


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六月九日は、ミュンヘンはワールドカップで揺れました。ワールドカップで始まって、ワールドカップで終わったと言っても過言ではありません。

朝の通勤バスに、コスタリカ人の男性二人を見かけました。そして、通勤電車の中には、たくさんのサッカーファンが乗ってました。私はそれだけで、血沸き肉踊る状態で、18時のワールドカップ開幕が待ち遠しくてたまりませんでした。


祭典は、16時くらいからテレビでやっていたようですが、仕事のため見れませんでした(残念、、)。でも、娘と一緒に、ドイツ対コスタリカの開幕試合を見ることができたのでよかったです。

試合結果は、ドイツが4対2で、コスタリカに辛勝しました。途中、2対1や、3対2に追い込まれたので、はらはらしましたが、勝利で終わってほっとしています。やはり、試合前から懸念されていた、守備の弱さがまた浮き彫りになってしまいました。ドイツがいる予選チームAには、ポーランドとエクアドールと強豪がいないので、予選は突破すると私は予想しています。そのあと、ドイツはどこまで勝ち進めるのか?決勝までいくのかどうか?一戦一戦が見逃せません。

日本がいる予選チームFには、ブラジル、クロアチア、オーストラリアがいます。オーストラリアには勝利すると予想していますが、クロアチアに勝てるのかどうかで、日本は予選突破できるのかどうかが決まるでしょう。

ミュンヘンでは、センセーショナルな出来事が起きています。なんと、ワールドカップ期間中、お店が22時まで開いているのです。ドイツは、あまり働いてはいけない国なようで、数年前までは、木曜日以外は、18時半でお店が閉まっていました。土曜日も、13時まででした。日曜日は、お店は開いていません。数年前、法律が変更になり、月曜日から金曜日までは20時まで、土曜日は18時までお店が開くようになりました。ワーキングマザーにとっては、買い物しやすくなり、快適になったことは言うまでもありません。

最後の15分を見ずに、娘を連れて近くの総合ショッピングセンターPEPに出かけました。まず、普段は人や車でいっぱいな道路やバス停回りが、ほとんど人気がなくて、驚きました。国民全員がテレビに釘付けという感じだったのだと思います。

ショッピングセンターには、大きなテレビのブラウン管が、アディダスファンショップの壁にあり、サッカーが中継されていました。私はかろうじて、ドイツの勝利の瞬間を観ることができ、テレビの前で吠えてしまいました。

アディダスショップには、日本の中村選手の姿が他の有名選手に混じっていましたので、写真をお届けします。22時までの買い物は本当に快適で、ワールドカップが終了しても続けて欲しいと思ってしまいました。


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2006年06月03日

ワールドカップだ~いすき!


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はじめまして。ゲッベルみどりです。これから、ワーキングマザースタイルのスタッフの一員として、ドイツのライフスタイルや、シゴト人生論、国際結婚のこと等、日々のつぶやきをコラムとしてお送りしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、みなさん、ワールドカップが六月九日にいよいよ開幕します。それも私が住んでいるミュンヘンで、開幕試合は、ドイツ対コスタリカです。五月三十日のドイツ対日本戦をご覧になりましたか?私は、テレビで生中継を観戦しました。ドイツのブンデスリーガで活躍する高原選手の2ゴール、すごかったですねー。感激してテレビの前で叫んでしまいました。試合を見る前、ドイツと日本のどちらを応援すればよいのか、少し悩んでしまったのですが、高原選手が最初のシュートを決めた時点で、心は既に「ニッポン、チャチャチャッ」でした。。。

こちらでは、ワールドカップ開幕まで一ヶ月を切った頃から、ワールドカップ熱が強まってきました。例えば、スーパーマーケットのビニール袋にサッカーボールの画像が加わったり、ドイツの旗が売られたり、チュッパチャップスの包み紙がサッカーボールに変わったりと、販売者側は、今トレンディーなワールドカップを採り入れて、消費者の心を掴もうとしているようです。

また、ドイツの音楽のヒットチャートには、ワールドカップにちなんだ曲が上位にランキングされています。私が一番気に入っている曲は、スポーツフレンド・シュティラー(SPORTFREUNDE STILLER)が歌う「54,74,90,2006」です。彼らはビデオクリップの中で、54+74x90=2006だと叫んでいます(本当は、54x74-1990=2006が正しいのですが、、)。つまり、ドイツは今までに、1954年、1974年、1990年に、ワールドカップで優勝しているので、2006年も優勝するぞと歌っているわけです。

「ワールドカップまであと何日」とテレビで表示されるたびに、サッカーファンの私は、踊る心を抑えるのに苦労しています。しかし、実際のドイツチームは、対日本戦で、批判されてきた守備のもろさが浮き彫りになり、果たしてどこまで進めるのかといった感じです。優勝を信じている人は少ないと思います。しかし、サッカーはドイツの国技ですので、老いも若きも、男女も関係なく、また、サッカーファンであるなしに関わらず、ワールドカップはみんなの注目の的です。ドイツ、そして、日本チームの試合にみなさんも注目してください。一緒に手に汗握りましょう。

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【新スタッフ】ゲッベルみどり プロフィール


投稿者 fellow

ドイツミュンヘンから、新スタッフゲッベルみどりさんがワーキングマザースタイルのスタッフとして加入なさいました!よろしくお願いいたします。

ゲッベルみどり

ゲッベル みどり
1968年生まれ さる年のO型 (怒るとこわ~いさそり座の女)
ドイツのミュンヘン市在住

●仕事
足掛け17年仕事を続ける。転職暦4回。証券レディ(二年半)→外資系船会社営業アシスタント(一年半)→結婚のため渡独→日本政府機関で雑務一般(五年半)→ドイツのソフト開発会社で営業アシスタント(l年)→ドイツの携帯電話ゲーム開発会社でマネージメントアシスタント(二年)→同社で品質管理責任者(現在にいたる)

実家の母のように子だくさんの専業主婦になるつもりが、気がつけば中間管理職としてドイツで働くワーキングマザー。人生とは摩訶不思議。

●家族
24歳のときにドイツ人の夫と結婚。出会いは文通。外国で暮らすことなど夢にも思っていなかったのに、気がつけばドイツ在住。33歳で長女出産。美空ひばりの唄ではないが、私の人生は「川の流れに身をまかせ」。

●趣味
サッカー観戦。映画鑑賞。音楽を聴くこと。文章を書くこと。

●挑戦していること
コラムニストになるべく現在修行中。いつか、本を出版したい。

●好きな言葉
「一日一生」

●ひとこと
料理好きで家事をよく手伝ってくれる夫と、仕事を始めるとノンストップで数時間、飲まず食わずシャワーも浴びずで働いてしまう私は、まチたく正反対な性格の持ち主。
でも、以心伝心できるほど信頼しあっています。

ハーフな娘は、大阪弁とドイツ語を上手に使いこなせるバイリンガルで、みんなの人気者です。

豊かな自然に恵まれ、親切な人たちに囲まれ、ドイツで幸せに暮らしています。

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