投稿者 村山らむね
大きな反響をいただいております、ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート第4弾です。
引き続き質問に答えていただける方を募集しております。ぜひぜひメールくださいませ。
●プロフィール編
・お子さんが受験した年
2006年秋
・受験した学校数
1校
・幼稚園・小学校・中学校?
小学校
・本命
国立附属
・2007年4月から通う学校
国立附属
・お母さんの働き方
フルタイム
・ご自分の受験経験
国立附属中学を受験(中高一貫)
大学も国立を受験
●意識編
・受験を意識しだしたのはいつごろ
2005年秋
・自分の受験体験と子供の受験への考え方、どうシンクロしていますか?
私自身が国立の学校で学んだことに、とても満足していたので、できれば娘にも同じ教育環境(学校は違いますが)で学ばせたいと受験を思い立ちました。
また、自分自身の中学受験勉強が小学6年の9月、転校を機に始まった超短期学習だったため、娘も短期間集中学習でのぞませたいと考えました。
・旦那さんとはどう話し合いましたか?
夫の方から「国立附属を受けさせないか」と言い出しました。
実は私、今回志望した国立附属小学校の通学区域に我が家の地域が入っていることを知らなかったんです。
それから二人で教育理念等を調べ、自分たちの理想の教育にかなり近いことを知りました。そして国立ならば、と私も大賛成した次第。
その時、私から夫に出した条件は「受験の準備はあなたが主体でやること」でした。小学校受験は「親の受験」ともいうべき受験ですので、それほど真剣な気持ちでなければ、乗り切れないと感じたからです。
・旦那さんのサポート体制はいかがでしたか?
幼児教室への送り迎えは、仕事がない方が行くことに。ともに休みの日は家族そろって出かけました。
平日に行われた学校説明会にも、仕事を休んで夫婦で出かけました。(娘は幼稚園にいる時間帯でした)
試験の1ヶ月前ぐらいからは、夫が問題集などを使って、猛特訓をしてくれましたし、願書作成も「丸文字のお前にはまかせられない」と二人分書いてくれました。
幼児教室の直前講習最終日に「親子面接練習」があったのですが、教育方針を丸暗記するなど真剣にのぞみ、きわめつけは、娘の誕生以来、ずっとはやしていた髭を面接練習の前日に剃ってくれました。彼の本気度が伝わってきましたよ。
●準備編
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【塾・教材】
先にも書きましたが、幼児教室に通うなどの具体的な準備はかなり遅めのスタートでした。
小学校受験、ということで私なりに1つのリスク想定をしたんです。
受験のシーズンは風邪やインフルエンザなどが流行りやすい季節だし、幼稚園児ゆえ、おたふく風邪や水ぼうそうなどの伝染病にもかかる可能性が高いです。
病気で受験できない可能性が高いことを想定して、幼児教室等への出費は最低限に抑えました。もし、ダメだった場合でも「あ~、あの費用が水の泡になるとは・・・」と後悔しない範囲と決めたのです。国立附属志望だったので、併願ができなかったのも、そうさせた理由です。
幼児教室の選定は、ネット上のクチコミを活用しました。そこで、我が家が志望する小学校受験に比較的強いと評判だったヒューマンアカデミーにターゲットをあて、年長に進級する頃(2006年4月)に資料を取り寄せました。
我が家の作戦は、年長の9月から模擬試験をまず受けさせ、娘の得意・不得意分野を見つけ出し、家庭で教育し、11月から6日間の直前講習を受講させ、プロの先生に仕上げをしていただく、という作戦でした。
ところが、9月に受けた最初の模擬試験の結果をみてビックリ!なんと、38人中、36位だったんですよ。ここで、両親とも、かなりあせりました。「こんなことぐらい、できると思っていた」というジャンルがまったくできていなかったりするんです。その後、模擬試験でできなかった分野(・・・ほとんど)を私たちなりに、特訓しました。
模擬試験は附属小学校向けのもので、本番までに4回受けました。結果は、どん底の初回から、2回目は少々あがり、3回目はまたどん底近くに、そして4回目でやっと、「もう少しで合格圏内」までたどりつきました。
家では、こぐま会の教材を買い込んで使いました。運動については、特に苦手ではなかったので、ボールつき、なわとび、などを夫が特訓しました。
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【生活面】
過去問題や市販の問題集などを使って、週末に集中して「ママ学校」「パパ学校」を開講しました。子供が集中できないようになったら、やめるようにしていました。
あと、晩ご飯の時に、行儀が悪いことをしていると「さて、問題です。この中で間違ったことをしている子に×をしてください」と言い、夫が娘の顔の前で指で大きく×と書くなどの「問題ごっこ」もやり、人の問いに答えるという訓練をさりげなくやりました。
畑で野菜を見つけては問題をだし、実生活の物で数を数える練習をしたり、機会をみつけては、「問題ごっこ」を遊びのように実践しました。
お絵かきについては、もともと大好きでしたので、特に課題は与えず、描きたい時に描かせていました。幼児教室で「ピンクのうさぎなんていないでしょ?」と叱責されたこともありますが、あまり気にせず、普段どおり、家庭では娘が好きなように、のびのびと描かせていました。
・働いていることでの苦労と、どうそれを乗り越えたかを教えてください。
毎日、自分自身が勉強をみてやることができないので、正直あせったこともありましたが、私だけが頑張っても
意味がないと考え直し、両親そろって、娘のモチベーションをあげていくことに心をそそぐことに気持ちを切替えました。そういう意味では、夫の協力・・・というか、主体的参加は不可欠だと思いました。
●直前・当日編
・どのように調整しましたか?仕事との調整などはいかがでしたか?
募集要項が発表され、日程がわかった時点で「学校説明会」「検査日1日目(子供の検査)」「検査日二日目(親子面接)」すべて年休を予定し、仕事の予定を入れないようにしました。
また、検査日の前日は定時で帰社すべく調整していたのですが、二日目の前日は夕方から会議が入ってしまい、帰宅が9時過ぎになってしまいました。
・当日に心がけたことは?
親が緊張すると必ず子供に伝わり、ぐずったり能力を発揮できないので、とにかく自分が緊張しないことを心がけました。
当日は「頑張って」という言葉は使わず、「楽しんでおいで」とできるだけ、普段の態度を取るようにしました。問題に関することや、挨拶のことなどを念押しすることはしませんでした。(緊張を高めるので)
また、「最後に魔法をかけよう」と夫が言い出し、試験当日の朝、「夜中、パパのところに神様がやってきて、ワインの空き瓶に魔法の水をわけてくれたよ。この水を飲むと、試験の時に大きな声が出るんだって」と言って、飲ませました。試験が終わって「パパー、神様のお水のおかげで大きな声でお返事できたよ」と元気な報告がありました。
・面接のときに働いていることについてどう説明しましたか?
親の職業等については、願書に記載する欄もありませんでしたし、面接の際、聞かれることもありませんでした。(国立ならでは?)
●感想
・乗り切っての反省点
受験勉強に取り組んで、最もビックリしたことは、娘が昔話をほとんど知らなかったこと。毎日というわけにはいきませんが、小さい頃から絵本の読み聞かせは努めてやっていたつもりでしたが、「ぐりとぐら」や「こぐまちゃん」絵本ではダメなんですよね。
「昔話100話」の本も買っていたのですが、私自身、「かぐや姫」や「かちかち山」といったメジャーな話が
好きでなく、ちょっとマイナーな話を選んで読んでいたようなのです。模擬試験で昔話の絵を見て「これは何のお話ですか?」とたずねられても答えられず、日本人としてこれでいいのか・・・と唖然としました。よく出そうなお話を今さらながら読んでやり、我が家の場合、時間がなかったので、昔話カードを活用して、とにかく覚えさせたという荒業をやりました。絵本の読み聞かせには自信があっただけにショックでした。日本人の常識として知っておいた方がよい昔話は小さい頃から読んでやってください。
・ここが成功もしくは失敗のポイント
子供自身が「あの学校に行きたい!」と思わせるモチベーション向上の工夫が最も大切だと思います。大人とは違う価値観ですので、子供の性格に合わせて高めていく必要があります。
あと、試験直前まで、まわりで様々な噂(願書は前夜から並んで早めに出した方が有利とか、どこどこのお母さんはエステに通ったとか、読者モデルのお母さんの子供は合格したとか・・・)がとびかいますが、本質に関係ない情報には親がまどわされてドキドキ、くよくよしないことも大切です。
・これから受験をするワーキングマザーにアドバイスを
今回の受験を体験するまで、私は子供を塾に通わせることに反対派でした。特に幼児教室については、かなり懐疑的で受験をするとしても、できるだけ親が努力し、親が教育すればよいと考えていました。けれども実際に幼児教室に預けてみると、子供は親には見せない一面を見せることに気づきました。親に対しては、どうしても甘えが出ます。幼児教室で多少緊張もしつつ、他人からの評価に時には落ち込み、大きな「はなまる」をもらえば有頂天になり、子供なりに、一つ一つできるようになっていくことに達成感を覚えていったようです。環境とプロの先生たちのなせるワザですね。
「時間がないから子供の教育をアウトソーシングする」というのではなく、
他人様に預けて子供の一面をのばしていただく。そう考えて、幼児教室を選び向き合えば、きっとよい成果が得られると思います。
あと、受験シーズンは風邪やインフルエンザなどが流行る季節ですので、体調管理と予防には、十分に気をつけてやってください。これは親にしかできないことです。
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大変貴重な体験談をありがとうございました。旦那様が本当にがんばってくださったのですね。ひげを剃られたというのが、象徴的だと思います。家族全体で、受験を契機に成長した過程が手に取るように見えるようです。ありがとうございました。(らむね)
ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート その3
投稿者 村山らむね
大きな反響をいただいております、ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート第3弾です。
引き続き質問に答えていただける方を募集しております。ぜひぜひメールくださいませ。
●プロフィール編
・お子さんが受験した年
2005年
・受験した学校数
3校
・幼稚園・小学校・中学校?
中学です。
・通っている学校
東京都の私立中高一貫校
・お母さんの働き方
在宅ワーク
・ご自分の受験経験
小学校受験(国立)。高校まで国立、大学は私立。
父親は小学校は公立、中高大とも国立。というわけで私立中学に関する情報はありませんでした。
●意識編
・受験を意識しだしたのはいつごろ
周囲から小学校受験はしないの?と聞かれ夫と話し合い、小学校は地元の公立に行かせて近所の友達と遊ばせたい。中学からは私立か国立、ということを決めていました。近くに私立中高一貫校があったので、低学年から文化祭に連れて行ったり、中学受験のことは話していました。中学受験すると高校受験しなくていい、公立中学に行ってもいいが、高校受験があるよ、など。小学校3年の冬から塾に通いだしましたが、なぜ塾に行くのか、ということは理解していたと思います。土地柄かクラスの3分の1は塾に通っていたので、わりとすんなり受験体制に入れました。
5年生のとき、学級崩壊があり、その中心になっていた子と同じ中学には絶対に行きたくない、ということも受験へのモチベーションになった、と後から話していました。親としては複雑ですが、今はこういうこともあるのですね。
・自分の受験体験と子供の受験への考え方、どうシンクロしていますか?
私は小学校で受験し、学校から帰ってからは近所の公立小学校に通う子と遊んでいたので、小学校受験でも良いと思ったのですが、夫が男の子は小学校のうちは公立で色々な子どもとかかわっておいた方がよい、地元の友達が将来財産になる、という考えでした。小学校入学と同時に今の家に引っ越したので、私もそれに賛成でした。ただし、自分たちの頃と比べて、受験が格段に大変になっていて驚きました。
・旦那さんのサポート体制はいかがでしたか?
学校選びの際の情報収集、休日に本人を文化祭に連れて行く、宿題を見る、など積極的にかかわりました。ただし、仕事の関係で平日はほとんど家にいませんでしたので、休日に限り、でしたが。
●準備編
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【塾・教材】
小3までは通信教材(SAPIXのピグマ)、小3の2月からはSAPIXに通いました。たまたま通信教材と同じ塾に行きましたが、塾を決めるのに、通える範囲の塾にはほとんど全部行って話しを聞きました。平日の説明会には行けなくても土日に行けば個別に説明してくれます。
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【生活面】
SAPIXはお弁当を食べる時間がないので、塾に行く前に軽食を食べていくので、その準備(ほとんど冷凍食材利用)と帰りは最寄の駅まで車で迎えに行きました。塾の日は夕食の時間が遅くなるので、最初は消化のいいもの、など考えましたが、子どもは案外たくましく、肉が食べたい、などというので、家族と同じものを食べさせていました。あとは6年生のときの健康管理(インフルエンザの予防接種など)ぐらいでしょうか。
・働いていることでの苦労と、どうそれを乗り越えたかを教えてください。
私は在宅ワークですので、フルタイムの方に比べて時間のやりくりはそれなりにできました。ただ、仕事が忙しいと、夕食がコンビニ弁当、それも息子に買ってきてもらう、なんてこともありました。息子はのんびりした性格ですので、家でも最低限の勉強しかせず、最後までのんびりしていました。それを間近で見ていると親の私の方がいらいら、キリキリしていました。
仕事をしていたので100%息子の受験に時間をかけるわけにはいかなかったのが、私にとっては良かったと今では思います。塾の保護者会に行くと、教材や自宅学習の管理など、親が色々やってくださいといわれるのですが、「私にはそんな時間は無い!」といつも内心思っていました。うちにはうちの受験の仕方がある、と割り切っていました。
中学受験の場合、勉強は塾にお任せでも良いのでは、と思います。子どもも親の言うことより塾の先生の言うことを聞きますし。高い授業料を払っているのだから、その分利用してやろう、と思った方がいいと思います。
●直前・当日編
・どのように調整しましたか?仕事との調整などはいかがでしたか?
願書を取りにいくなど事務的なことは私がしました。4歳下に娘がいますので、受験当日は夫が試験会
場まで連れて行きそのまま出勤、試験が終わる頃私が迎えに行きました。仕事のほうは受験することを説明し、当日はお休みさせてもらいました。仕事仲間も全員母親なので、助け合う体制が出来ていてとても有難かったです。
・当日に心がけたことは?
なるべく普通にしていましたが、親子ともども緊張するのは当たり前のことですよね。寒いので防寒には気をつけました(使い捨てカイロなど)。試験はお昼前に終わるので、帰りがけに子どもの好きなものを食べさせました。
・面接のときに働いていることについてどう説明しましたか
男子校だったので、面接はありませんでした。また、中学受験では私立でも共働きだったり片親だったりすることは受験には影響ありません。(女子校のことはわかりませんが。。。)
●感想
・乗り切っての反省点
小3から塾に通わせて、遊ぶ時間が減ることに躊躇しました。学年が上がるにつれ、休日も塾。勉強以外のことを経験する時間が激減するので、子どもとしてどうなのか、と思いました。しかし、私立中学に入学して、インドア派だったはずの息子がバスケ部に入部し、OBの大学生のコーチ、広い体育館という恵まれた環境でのびのびと中学生活を楽しんでいるのを見て、本当に良かったと思っています。受験前は私の方が不安で、息子に勉強しなさい!と怒鳴りまくったのを反省しています。
・ここが成功もしくは失敗のポイント
私は近くの中高一貫校に行かせたかったのです
が、息子は片道1時間以上かかる学校を受けたい!と言い出しました。行きたい学校が決まってからは勉強の姿勢が変わってきたと思います。どこの塾でも月1回程度のテストの結果がデータになって戻ってきます。息子の塾はその成績でクラスが変わります。親の方はそれで一喜一憂してしまいますが、子どもはさほど気にしていないようで、第一希望校の偏差値に届いたのは最後の最後でした。仕事をしているとデータに対して何か対策を立てようとしてしまいがちですが、子どもは大人と違います。不安に思ったら子どもにあれこれ言う前に塾の先生に相談してみるといいと思います。受験のプロの意見を聞くといくらか安心できました。
息子はゲームが好きで、一度封印しようとしたのですが、ストレス解消になるらしく、結局受験の前の日までゲームをしていました。親がいろいろ周りでお膳立てするより、本人のペースに任せた方が、うちの場合は良かったようです。
・これから受験をするワーキングマザーにアドバイスを
中学受験の場合はWMかどうかはあまり影響が無いと思います。息子が通う学校のお母さんも半数以上が仕事を持っています。なぜ受験をするのか、どのような学校に行かせたいのかなどの方針が家族の中
でしっかり決まっていれば、あとは塾にまかせていいと思います。情報収集も今はネットで知ることができます。私は中学受験母の掲示板にずいぶん助けられました。お子さんの普段の様子を把握して、疲れているようなら早く寝かせる、好きなもの(うちは肉!)を食べさせる、気分転換をさせる、など、生活面でのサポートに徹しましょう。
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大変貴重な体験談をありがとうございました。学級崩壊についてのお子さんの思いの記述は特に胸がきゅんとします。当時はお子さんがおっしゃらなかったというのがとても印象的です。のんびりしていらっしゃるようで、きっと期すところがおありになったのでしょうね。ほんとうにありがとうございました。(らむね)
2006年12月26日
ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート その2
投稿者 村山らむね
大きな反響をいただいております、ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート第2弾です。
引き続き質問に答えていただける方を募集しております。ぜひぜひメールくださいませ。
●プロフィール編
・受験した学校数
国立小学校1校
・幼稚園・小学校・中学校?
小学校
・4月から通う学校
区立小学校
・お母さんの働き方
フルタイム
・ご自分の受験経験
高校まで公立、大学から私立
●意識編
・受験を意識しだしたのはいつごろ
子供が3歳くらいのとき。
保育園で年上の子供たちが近くの小学校に入学するのをみて自分の子供ならどこに行かせたいかな?とおぼろげに考えるようになりました。
・自分の受験体験と子供の受験への考え方、どうシンクロしていますか?
自分は公立で育ったので当初、公立しか考えていませんでした。また「エリート教育をしたい」という意識もなかったのですが、学級崩壊や公立にいっても塾にいかないとろくな勉強ができないといった話を聞くにつれ、時代の変化を感じ、「いい先生がいる環境」におきたいなと思いました。ただ働きながら子供の受験サポートは時間的に無理があって結局「形だけ受けてみる」ようになってしまったので中途半端で子供にも悪かったかなと思いました。
・旦那さんのサポート体制はいかがでしたか?
一緒に私立の小学校を見に行ったり最後の3ヶ月くらい週末の試験勉強を子供と一緒にやってくれました。
●準備編
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【塾・教材】
私がフルタイムで働いていたので塾にいかせる時間的余裕はありませんでした。ただ教材は本屋やネットで購入して国立関係の筆記試験は3ヶ月くらいやらせました。私立は2校見に行ったのですが、あまりにお行儀がよすぎてのびのびした感じがなく、魅力を感じなかったので挫折。もともと「お行儀のよさ」をもとめる私立は選択肢になかったので、私立向けの受験準備は全くしませんでした。
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【生活面】
生活面では特になしです(笑)
・働いていることでの苦労と、どうそれを乗り越えたかを教えてください。
やはり子供の受験対策に時間をさけないことが一番の苦労でしょうか。
●直前・当日編
・どのように調整しましたか?仕事との調整などはいかがでしたか?
受験の学校説明会にも行く時間がなく、受験票は祖母にとりに行ってもらいました。また試験日が2日あったので、1日は私が担当し、もう一日は主人にいってもらう形でなんとか調整。
・当日に心がけたことは?
子供の本当の姿で判断してもらえばいいと思っていたので、萎縮させないように、気負わず、時間に余裕をもってのぞみました。
・面接のときに働いていることについてどう説明しましたか
面接はありませんでした。
●感想
・乗り切っての反省点
結局落ちてしまったので乗り切ってないですね(笑)
・これから受験をするワーキングマザーにアドバイスを
うーん、やっぱり小学校受験は特殊なので、塾は必須のように感じました。その場しのぎの対策や記念受験が通用する世界ではないのかなと。なのでフルタイムで働きながら受験対策するには、身内のサポート(祖母とか旦那とか)が必須だと思います。
ということで小学校受験では、いかせたい学校もちゃんと見つけられず途中で諦めてしまいました。最終的には、公立が現実的な選択肢だと考えていたので、前から気に入っていた公立の小学校の入学を前提に、いいきっかけなので引越しをする予定です。
また公文の先生から男の子ならちゃんと小学生の間に勉強して中学受験をするべき、というアドバイスがあったので中学受験ではしっかりと対策をとって臨もうかなと思っています。
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ありがとうございました。いい区立にお子さんを入学させるために引越しをするというのは、すごいですね。もしかしたら、受験と同じくらい、いい学校に入れるための住宅選びも重要になってくるかもしれません。(らむね)
2006年12月22日
ワーキングマザーのお受験 体験者アンケート その1
投稿者 村山らむね
ワーキングマザーもお受験への関心が強くなってきました。わたしの周囲でも、ずいぶん「受験した」「受験する」との声が聞かれます。
そんななか、今年お受験を体験したての方々に無理を言ってアンケートをさせていただきました。不利といわれるワーキングマザーのお受験。集合知によって少しでもみなさんの今後のお役に立てばということで、掲載させていただいております。ぜひ、参考にしていただければとの思いとともに、もし、質問に答えていただける方がいらしたら、ぜひぜひメールくださいませ。
●プロフィール編
・受験した学校数
3校
・幼稚園・小学校・中学校?
小学校
・本命
埼玉県 私立
・4月から通う学校
埼玉県 私立
・お母さんの働き方
フルタイム
・ご自分の受験経験
高校まで公立(都立)、あとは私立
●意識編
・受験を意識しだしたのはいつごろ
2005年春
・自分の受験体験と子供の受験への考え方、どうシンクロしていますか?
基本的に、私の勢いにつられて、子供は取り組んだ感じです。子供自ら勉強に積極的に取り組んだり、意識的に私立の小学校へ行きたいというのはありませんでした。
公立の小学校の先生や教育指導の不安から、母親としてはより楽しく勉強できる環境へ子供を進ませたい、と思っていました。このため、子供に時々勉強が楽しくなる学校へ行けるよ。という説明はしました。ただ、本人はそれほど理解したり、同感した感じはありませんでした。
・旦那さんとはどう話し合いましたか?
私のほうから、設備と教育プログラムの整っている私立の小学校へ行きたいと説明し「それなら挑戦してみれば?」という感じでした。最初は、母親まかせというか、好きにしてみれば?いう感じでした。
・旦那さんのサポート体制はいかがでしたか?
時折、塾の送り迎えには行きましたが、メインの土曜の塾の送迎と勉強は母親が担当しました。
また、受験の佳境に入る夏休み以降の平日の講習は、義理の母が送り迎えに、フル活動しました。(これは本当に助かりました)
しかし、夫も直前2ヶ月からエンジンがかかり、面接の下調べをしたり説明会に行ったり、応募する学校3校すべての願書作成をしてくれました。
●準備編
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【塾・教材】
2005年4月から個人経営の塾に通いましたが、家庭的な母の役割を重視するところだったので(それが合格の条件、のような感じ)働く私には続けるの難しいと判断し、やめました。
小学校受験大手のJackへ2006年1月から転校しました。集団行動や、ペーパー、巧緻性などをバランスよく習うことができ、また、親に余計なプレッシャーをかけずに親身に相談にのってくれました。
家で、使った教材はこぐま会のものが中心です。子供は運動が苦手だったので、週2回、受験体操も習いました。
・受験準備の様子を具体的に教えてください。【生活面】
平日は朝、出勤前の20分~30分 4~5枚のプリントをやりました。(週2~3回、1回のときも)
土日は、1時間ずつくらいプリントやお絵かきをしました。
・働いていることでの苦労と、どうそれを乗り越えたかを教えてください。
毎日勉強をみることができない、そのハンデをお金で解決しようとして失敗講習を受ければすむ、と思って手をぬくと、子供が伸びません。そこで、毎日でなくても少しずつ、子供と勉強したり遊んで、成長の様子を実感するよう心がけました。
●直前・当日編
・どのように調整しましたか?仕事との調整などはいかがでしたか?
試験日がわかった時点で、仕事の予定は入れませんでした。自分が行く必要がないときは、夫または親に頼みました。
・当日に心がけたことは?
自分が緊張しないこと。子供をリラックスし楽しませること。(電車やバスに乗れるよ、など)
・面接のときに働いていることについてどう説明しましたか
特に働くことについては聞かれませんでしたが、病気や怪我などがあったときには、迎えにこれますか?という質問はありました。義理の母が同居なので、大丈夫です。と説明しました。
●感想
・乗り切っての反省点
日々、子育てを手を抜いていたことを痛感。一緒に絵を描いたり、外で遊んだり、何かを作ったり。
そんな、普通のことをあまりやっていなかったので、普通のことが苦手な子を標準値にひきあげるのがまず大変でした。。
・ここが成功もしくは失敗のポイント
続ける意思。
・これから受験をするワーキングマザーにアドバイスを
受験をすると決めたら、受験をするか・しないか迷わない!
公立が中心だった家庭の場合、周りからは、小学校から私立に行く必要はない、かわいそう、という意見が多数集まりますが、そんなことは気にしないで、つき進みましょう。迷いがあると、親が受験対策に集中できません。
また、受験をするなら、遅くとも年中のクラス。つまり年少の11月から準備をはじめることをオススメします。子供の得手・不得手が早めにわかります。できれば、年少にあがる前の11月からはじめたほうがよいと思います。(実際、下の3歳の子は今から初めています)
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ありがとうございました。「迷いがあると、親が受験対策に集中できません。」という言葉は、受験以外でもまったくそうですね。(らむね)
2006年12月16日
小学校受験に必要なもの
投稿者 桜乃ゆめ
今年の11月、我が家では小学校受験をいたしました。
おかげさまで、第一志望の学校に合格することができ、先日、第一回の保護者会に参加してまいりました。
今年の小学校受験は、ゆとり教育への反発、教育熱心な親が増加したこと、ミレニアムベビー世代ということもあり、どこの小学校も過去最高の受験者数だったそうです。昨年にくらべ、どこの学校も10~15%増しだったとも。
今年は、補欠のまわりも遅いらしく、すべてが、例年とは違い、大変な年であったということが徐々にわかりました。
慶應幼稚舎の受験者数は男女ともに1000人を突破し、かなりの話題になりました。
もともとワーキングマザーだったので、小学校受験は無理だなろうなぁ、とずっと思っていました。
受験経験者の友人によると、幼児教室のつきそいは絶対母親、しかも、お教室は平日にあるのが普通というではありませんか! また、子供が小学校から帰ってきたら、母親がいるもの、、という、いわゆる良妻賢母を求める学校が多いのも現実です。たしかに、時代がかわり、世の中の動きとして「働く母親」への理解が広まりつつあるとはいえ、幼児教室に入るときにも「お母様が働いていることは不利な学校もあります」といわれるケースもあるらしいと、聞いていたので、全然考えていなかったのです。
そんな我が家が受験を決意したのは、昨年の9月末。
ある日、「娘は、環境に非常に流されやすく、このままでは、野生児になってしまい、とんでもない子なってしまう。。。」と夫婦そろって自覚する出来事があったからでした。
元気いっぱい、少しぐらいお転婆でもかまわないと思っていました。でも、主人も私も娘には、「当たり前のことを、きちんとできる子供になってほしい」と思っていたのですが、それが出来ない子供になってしまうかもしれない!と直感的に思ったのでした。人前で挨拶をする、人にやさしくする、自分の思っているいことをお話できる、自分のことをきちんとお話できる、、そんな当たり前のことが出来なくっていくのではないか、、、と不安になったのです。
ワーキングマザーに小学校受験を乗り切れるか。
正直、迷いました。
でも、「やる」と決めたら、結構なんでも乗り切れました。
この最初に、「何とかなるから、やってみよう」と思えるかどうか、、、これが一番のハードルだったなぁと思いました。
そして、小学校受験を体験をしてみなさんに知ってもらいたいことがあります。
小学校受験は、子供の能力以上に、親の力が試されます。
ずばり、親に必要なのは、、、「体力」・「気力」・「財力」です。
これから小学校受験を考えられているみなさん。
決心されたら、覚悟を決めて臨んでください。
親の頑張りが子供を支えます。 母親だけではなく、父親の力も重要です。
家族一丸となって取り組まないと乗り切れないのが小学校受験です。
これは、絶対です。
ワーキングマザーだからってあきらめないでください。
まずは、はじめないと、スタートラインにも立てませんから。 あきらめるのは、まだ早い。
私は、受験本番まで1年しかなかったのですが、やるべきことをすべてやり、悔いを残さず1年過ごすことができました。
ワーキングマザーでも合格された方もたくさん、いらっしゃいます。
この1年体験したこと、不安になったこと、いろいろありました。
それについては、これから少しずつ書いていきたいと思っています。
2006年08月22日
【働きながらお受験を目指す】 第3回 親の役目
投稿者 竹之内ふうこ
小学校受験ほどではないにしても、中学受験も、親の負担はかなりのものになることでしょう。
受験するのは子供、勉強は塾にお任せ!とはいかないのが現実。
中学受験を真剣に考えるのであれば、親だってそれなりの覚悟が必要です。
具体的に、受験生の親がやるべきことをリストアップしてみました。
・我が子に合った塾選び(説明会に出席、親子で見学など)
・必要に応じて、塾の送迎・お弁当作り
・必要に応じて、勉強・宿題等のサポート
・学校説明会・オープンスクール・行事巡り
・志望校についての情報収集、志望校選び
・子供の健康管理、精神面でのサポート
・塾との連携
これらが一般的な「親の仕事」かと思いますが、つまりは、
我が子にベストな勉強方法を、親が戦略的に選んであげる
ということじゃないかと思います。
おそらく、この戦略次第で、子どもの受験生活が大きく左右されるのでは・・と想像します。
やはり、受験すると決めたら、いかに楽しんで、前向きに、そして効率的に受験勉強をしてもらうか、を考えるのが親心・・。
基本的には知識欲旺盛な時期の子どもたちですが、所詮小学校中学年、子供の意志だけでは充分ではなく、何かにつけ、親が仕向ける・方向付けることが必要なんだと思います。
例えば、
■塾選び
数ある塾の特徴を知った上で、我が子が向いている塾かどうかを判断し、体験授業を受けさせたり見学させたりする。子ども自身も納得して決めた塾なら「通わされている」感は少なくなるでしょうし、転塾が必要になった場合でも、情報を持っていれば最善の策をとれるのではと思います。
■志望校選び
まずは親が校風や通いやすさ、難易度、費用面などで検討した上で、子どもと一緒に見学に行って、子どもの意志を確認する。「この学校に入りたい!」という本人のしっかりとした目的意識が、塾通いや受験勉強の原動力にもなることでしょう。そういう目的意識を持つように仕向けるのも、結局は親の役目なのだと思います。
■志望校に合った学習計画をたてる
受験生とはいえ、睡眠時間を削って勉強・・は、心身共に成長期の大事な時期には避けたいもの。子どもの実力や性格を的確に把握し、早めに志望校を絞り、試験問題の傾向を調べる。もし中堅校狙いなら、いたずらに難しい難関校向けの勉強は不要なのでカットする・・塾に勧められても不要と思われる講習はパスする・・など、志望校に合った無理のない学習計画をたてる(たててもらう)。塾は難関校に一人でも多く入れることを目的とした企業なので、そこは惑わされないよう、親がしっかりかかわらないと、子どもに余計な負担をかけ、余計なお金も使うことになります。
■子どもそれぞれの性格を利用して、ノリノリ状態に持って行く
どのように接したら子どものやる気を引き出せるか、というのは、親が一番知っていることですね。(知っているのと実行できるのは違う・・というのが実感ですが)
そこで、受験への親のかかわり方について、とても共感した本をご紹介します。

子供が勉強に集中できるノリノリ状態にさせられるかは親次第(親技)、塾や家庭教師を最大限効果的に利用するには・・など、親ができることについての、目から鱗状態の興味深い内容が盛りだくさんです。忘れた頃に読み直したい1冊として、手元に置いています。
書いているうちに、どんどん弱気になってくる私ですが、でも、完璧なお受験ママをこなしている方って、ごく少数派なのではないでしょうか?(超勝手な想像ですが、汗)
山あり谷ありで、子供と一緒に泣いたり笑ったり悩んだりしながら乗り越えていくものなのかなーと想像しています。
次回は「親の関わり方 ~ワーキングマザーの工夫~」の予定です。
【働きながらお受験を目指す】 第1回 中学受験、する?しない?
【働きながらお受験を目指す】 第2回 中学受験の目的は?
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