ワーキングマザースタイル ・柚子流!英語教材forキッズ



2007年07月13日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.10 良い教材とそうでない教材


投稿者 大葉柚子

Richard Scarry - Best ABC Video Ever
息子と英語を勉強し始めて早3ヶ月。目標をどこに、何に定めるのかによって選ぶ教材もやり方も変わってくるとは思うけれど。私たちのゴール:英語に楽しく触れ続けること、の場合にはどういう教材を選んできたのかを、前9回でご紹介、でした。

実は前9回には書かなかったけれども、この「選ぶ」という作業の中には、私たちにとっては適切でない、良いと思える教材でない、というものが多々ありました。今回最終回では、その手に取ったときの最初の判断基準や材料になるチェック点と、手にとってからわかった経験(私たちが失敗した経験!)に基づく判断材料とをご紹介です。

【手に取るときの判断基準・材料】

●要点を絞ったものを選ぶ
聞くことだけに集中した教材、フォニックスを発音することだけにフォーカスした教材は良質なものが多いです。何もかも網羅している教材は、浅く薄くとなるので初心者には向いていると思いがちだけれど、浅く薄くという教材は力が入っていないというか、手軽に作られたものも多く見受けます。
15分で英語ペラペラとか、そういうキャッチーな題名のものは当然パス。 

●既に買った人の評価をチェックする
今の時代を謳歌しましょう。(笑) 10ドルの本を3000円出して買う時代は終わりました。(拍手!) アマゾンジャパンでは10ドルの本を1000円前後で買えます。しかも、既に買った人の評価も見ることができます。ただし、ここで気をつけて欲しいのはその評価を下している人の子どもの年齢。低い評価のものでも、この子は年齢で早かっただけではないのか?と見受けるものもちらほらあるので、鵜呑みにせず注意しつつ情報をいただいてください。

【失敗に基づく判断基準・材料】

●CDつきの本には注意
CDつきの教材の場合、教材としては手に取ったときにものたりないかんじがしても、CDを聞いてみると納得できるCDのほうに力を入れた教材というのがあります。逆に、教材を見る限り内容がぎっしり詰まったかんじがあって、CDを聞いてみるとCDはいまいちという場合もあります。見極めのポイントはかなり難しいのですが、私たちが失敗したものは「本題で奇をてらったもの」と、「素人もの」です。英語を子どもと勉強するということをはじめたばかりの私が生意気なことを言いますが、10を知っている人が1を教えるというのでなく、1を知った人が1を教えるというかんじでしょうか....。

●子どもの年齢を考慮する
たとえば英語圏では幼少向きとされている絵本でも、第二ヶ国語としては十分小学生中学年で通用するものも。逆に英語を有る程度わかるとしても、年上向きの教材には、年下の子どもには英語以前の理解不可能な内容もあり。たとえば、絵本で紹介したThe Foot Bookはアメリカでは幼少向き。でも、前置詞を学ぶには大人にもいいくらい、の万人にオススメできる本。私たちが失敗したのは、会話を中心とした教材で第二ヶ国語としての位置づけだからと、小学生中学年のものをやってみたところ、会話の内容がわからないという事態に。たとえば掛け算が理解できないとわからない数の話がでてきたり。

英語は、日本で生きていく限り必ずしも必要ではないかも、しれません。いつからはじめるのがいいのか、私も明確な年齢を設定することはできませんが、0歳からはじめるのは疑問を持ちます。3ヶ月から英語を大量に浴びせられた息子の場合は、早すぎました。ただ、中学校からはじめるのがいいのかというと、ちょっと遅い気もします。読み書き偏重もどうかと思います。今の日本の教育の中では、中学校の前に少しずつ生の英語に触れる機会を作ってあげるようにする、というのが美しい姿かなと。私は思っています。

この連載最後に、我が家では英語に触れる面積を増やすということで見せているDVDの紹介です。英語圏に住んでいる人としては2-4歳むけのものなので日本で第二ヶ国語として見せるのであれば3-5歳が対象年齢かと思います。ただ、わが息子6歳は意外と今でも楽しくみてます。(苦笑)

今までご紹介した教材で、家庭でちょっと英語をはじめてみようかな、と思うことができる子どもが少し増えることを願いつつ...。Good Luck!です。

★セサミストリート (いわずと知れたアメリカ版お母さんと一緒)

Sesame Street - Alphabet Jungle Game

★Wiggles ウィグルズ (オーストラリア版お母さんと一緒)

Yummy Yummy

★Richard Scarry リチャード スキャリー (友人にすすめられたDVD)

Richard Scarry - Best Busy People Video Ever

★番外編大人にもオススメ★

となりのトトロ他宮崎もの映画は英語吹き替え版のDVDがたくさん出ています。(アマゾンUSでは取り扱いがあるのにジャパンでは現在は残念ながら扱っていないようです。)これを入手する機会があればぜひ、オススメです。英語吹き替え版でも映画の舞台は日本であることを消していないので日本人が流暢な英語をしゃべっているように見えます。プラス、日本語版も既にみたことがあれば、ストーリーもわかっているので英語も抵抗なく入ってくるかもしれません。息子は何度も見ているので英語と日本語を比べてああ、英語だとこういうんだね、と興味もって観ています。

※英語吹き替え版DVD/もともと英語圏のDVDの場合、リージョンフリーになっているかどうか要確認。リージョンが1の場合、リージョン2がデフォルトの日本のDVDでは観れない可能性大。ただ、リージョン1でもパソコンのDVDでは観ることができます。


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2007年06月29日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.9 教室風に教えてみる


投稿者 大葉柚子

Longman Children's Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants
自分で子どもに英語を教えてみようと思ったきっかけは、日本人教師の教える英語の授業を見学したことから。これなら私もできる、と思った。

私の場合日本人でネイティブでない強みというのは、自分が外国語として英語を学んだことがあるところ。母国語として英語を身につける手助けは難しいけれど、外国語としてなら、できそうだ。

そう思ってはじめたけれど自分で絵本・音楽・ゲームと組み合わせてやってみるものの、何か秩序だっていないというか、つぎはぎのイメージがぬぐえない。やっぱり体系的に教えるということを学んでいないからかな。英語がしゃべれるということと、”人に教えることができる”というのはまた別問題だからかな。

これは、具体的なガイドラインとなるものが必要だと痛切に感じて今度は教室風、一冊終わるとなんだかちょっと英語がしゃべれる、という教材を探してみた。

Longman Children's Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chantsは、私にとってはザ・英語教材。というのも、自分が英語を学ぶ塾に通っていたときにこのロングマンシリーズで勉強したから。

このピクチャーブック・絵の辞書という教材は、見開き1ページに動物、フルーツ、季節、昆虫とそれぞれの1枚の絵が描いてあり、いろんな動物やくだものがそこにある。その横脇に単語のつづりが書いてあるのだけれど、それを使ってゲームができるようになっている。Pではじまるフルーツはいくつある?逆立ちをしてるフルーツはどれ?そして、ダイアログ。質疑応答でしめくくる。マンゴ食べたい?はい、お願いします。いいえ、結構です。

それぞれ見開き1ページをさらっとこなすことも可能。さくさくと進める。でも、じっくりやることもできる。黄色いフルーツはいくつあるだろう、と独自の質問を考えて広げることもできる。

附属のCDも悪くない。私たちの場合、まず自分たちで好きなように進めておいて、最後しめくくりにCDを聴いている。

やっぱり私は英語教師としては新前。思考錯誤の上できあがった”英語を教えるための教材”を上手に使って、いやいや、頼っていかないと前には進めないなぁ、と実感するこの頃です。


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2007年06月15日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.8 書いて英語に触れてみる


投稿者 大葉柚子

100 Words Kids Need to Read by 1st Grade (100 Words Workbook)
学ぶというよりも触れるというアプローチの私たち二人だけの英語教室。楽しくをモットーにしているけれど、勉強!というイメージが強くなりがちの書くという関門を避けるのかといえば、NO。日本語にしてもまず聞くことから。そして喋ることに発展して、喋れるようになれば次は読もう、書こうとなる。聞くことと喋ることに重点をおきたいけれど、それでも聞くことと読むこと、喋ることと書くことが相互に影響しあうシナジーって私はあると思っている。

なので、避けない。ということは、”楽しく英語”というモットーをくずすのか?いいえ、楽しく、書けばいいのです。

100 Words Kids Need to Read by 1st Grade (100 Words Workbook)は英語を母国語とする子供たちが普通に使う教材。アメリカで息子が通っていた幼稚園でまわりでもこのシリーズを買ってみた人、買い続けている人がチラホラいた。

英語の場合、前回の英語でゲームでも触れたけれど、日本語のように聞いた言葉をそのまま書き落とすということができない。つづり、スペルを覚える必要がある。ただ基本法則がわかるようになると、だいぶ楽になるけれど、その楽になるまでが試練の道。

で、英語を母国語にする人たちでさえ子どもに言葉を書けるように読めるようにするために学校で、家庭で力と時間を注ぎ込む。彼らのあの手この手のうちの一つの手がこれ。日本でもそうだけれど、かわいい絵がふんだんにちりばめられて、空欄を埋める形で基本進んでいく。

小学校に入るまでに知っておきたい100語というけれど、日本で学ぶ小1でもちょっとつらい部分もあるかもしれない。我が家の場合は難しいところはあとでやろうということで、簡単で楽しそうなところだけアットランダムにはじめたところ。

日本語にも入り込んでいる外来語がふんだんにある100語なので、スムーズに入れると思う。バナナってバナーナって発音してbananaって書くんだね、おもしろーい。そんな感じで楽しく、やってます。

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2007年06月01日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.7 英語でゲーム


投稿者 大葉柚子

子ども英語指導ハンドブック 英語ゲーム92
誰かに何かを教えるということは、それそのものだけでも難しいのに。それが親が子どもに教えるというのはまた違う難しさをプラスする、というのを実感している今日この頃。

まず、時間。日曜日にやろう、と決めたものの、何時と決めてないので後回しになってしまう。何曜日と決めた以外に歌や絵本は他の日にも読もう&歌おうとしてもその日も流動的になる。これは、いかん。まずレッスンは曜日だけでなく時間も決めねば。日曜日の19時寝る前にしようっと。みなさん、この時間には我が家に電話しないでね。(笑)

それから、甘え。ママーわかんないよぉ。ええ~、それやだなぁ。となる息子。生徒モードに切り替われない。ちょっと、なんでこんなのわからないの?と思ってしまう母親、私。先生モードに切り替われず母親を引きずる。さすがに口に出しては言わないけれどきっと顔に出てるだろなぁ。(苦笑) 

そこで。息子が一番喜ぶであろう、奥の手を出すことにしました。それは、英語でゲーム。

アメリカの幼稚園でも、日本の大手英語教室でも、特に単語を覚えるのに頻繁にゲームを使う。日本語の場合、ひらがなさえ分かれば新しい単語でもそのまま書くことができる。知らない単語でも読むこともできる。ひらがなは音そのものを表しているから。

英語の場合、ABCが分かっていても意味を知っている単語でさえ書くことはできない。ひとつずつ、スペルを覚えていくしかない。読む場合も同じ。ABCがわかるという段階から次の読める/書けるという段階がとても大きなステップになる。

その大きな壁をゲームを使って楽しく越えよう!というのが私のねらい。
で、探し当てたのがこの教材。


子ども英語指導ハンドブック 英語ゲーム92。この教材は、非常に便利!私が選んだ教材の中でもお値段高めのほうだけれど、その価値はあり。素人でも、インスタント英語教室を作ることができそうです。

実際にゲームをやってみて6歳の息子から感じたこと。

(1)体を動かすゲーム
(2)工作の過程が入るゲーム

これが一番入りやすい様子。頭でなく体から入るのがいいのかも。そういえば、歌を歌うときも体の動作がつくものが好きな印象。中でも今のところヒットしたゲームは

●ピラミッド倒しゲーム
キッチンペーパーの芯をピラミッド状に積み上げて、紙で作ったやわらかいボールで何本倒せるか。倒した数を英語でがぞえる

●レストランゲーム
食べ物を書いたカードを用意して、ウェイターとお客さんのロールプレイ。

レストランは出来上がった食べ物でなく、食材とお金にすれば買物ゲームにも応用できる。値段をつけて一番高い注文をした人が勝ちという競争にもできる。

息子が英語を楽しく学べるように、と試行錯誤しているけれど、このゲームは本当にオススメ。
たぶん。ゲームに負ける→次回ゲームに勝とうとする息子を見ているのが楽しいのだと思う。
覚える速度も一気に加速。やる気があるって、すばらしい。

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2007年05月11日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.6 英語の歌 Wee Sing


投稿者 大葉柚子

Wee Sing Childrens Songs And Fingerplays (Wee Sing)

息子をアメリカで子育てするのに戸惑ったことがいくつかあるのだけれど。その中の一つが「子どもの歌」。赤ちゃん単語というか、子どもの単語というか、日本語で言えばご飯をマンマといったりするそういう言葉がふんだんに使われているのもあるけれど、基本的に私がアメリカで幼少期を過ごしていないのでわからない当然のこと、アメリカの文化があって。それがないのがつらかった。

で、日本に帰国してからこんないい教材に出会った。なんだ、はやく探せばよかった。(苦笑)

Wee Sing Childrens Songs And Fingerplays (Wee Sing)は、アメリカで歌われる子どもの歌をほとんど網羅しているのではないかと思えるほどのボリューム。なのに値段がお手ごろで嬉しい。(笑) このCD、万人にいいと思う。日本人にも、あ、聞いたことあるなという曲が盛りだくさん。で、最大の利点は歌詞が全てついていること。数曲簡単な楽譜が付いている物もある。

Barney バーニーというアメリカの子供向け番組があって。それを息子は0歳から見ていて4歳半で日本に帰国するまでずっと好きで見ていた。(アメリカの子どもたちは3歳くらいで見向きもしなくなるけど) 番組の内容はミュージカルっぽいというか、歌をふんだんに織り交ぜて子どもたちが遊んでいく。日本でもそうだけれど、子どもが言葉を覚えていくのに、言葉の言い回しを覚えていくのに歌はとっても良い方法。ちなみに、バーニーのDVDには歌詞がついていないのでこのWeeSingを買って併用すればより歌がわかって良いかと。

このWeeSingをまずはボーっと流している。子どもが歌っているのでなんだか気分も明るくなるし。だんだん慣れてくるし。そしてそれから、歌詞を追って一週間に1曲ずつ教えていくことにした。その1週間同じ歌を歌っていれば覚えるんじゃないかと。<希望的観測。 息子が歌わなくても私が歌ってやる!もうTwinkleTwinkleLittleStar(きらきら星)しか歌えないママを卒業!(苦笑)

絵本もそうだけれど、歌も勉強している雰囲気ゼロでかなり、オススメ~。


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2007年04月27日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.5 英語の絵本


投稿者 大葉柚子

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
日本でフォニックス研究の第一人者松香先生が子どもが英語をきっと好きになる、とオススメしている絵本の中で、私たちがアメリカで子育てしていてすでにもっていた本はこの3つ。アメリカでは0歳の赤ちゃんから読み聞かせる人も多いこの絵本たち。共通しているのは絵が圧倒的にわかりやすくてかわいいこと。そして詩になっているのでリズムが良いこと。繰り返し、繰り返し、同じ文章が出てくるので耳に頭に残るようになっていること。

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
色と動物の組み合わせ。茶色の熊、白い犬、紫の猫。3冊の中では一番リズムが良い。物語というよりも詩。

From Head to Toe
体と動物の組み合わせ。ペンギンは頭をまわせる、君できる?と。実際子どもがついやってみたくなる、息子お気に入りの本。いまだに頭回しますから。(笑) こちらも物語というより詩。

The Very Hungry Caterpillar Board Book
これは物語。はらぺこあおむしがなんでも食べます。(笑) 食べ物がたくさんでてくるので子どもは楽しがります。そして、絵本の仕掛けが子どものハートをつかむらしいです。英語になれる、という意味でも良いかな。


逆に私たちが持っていなかったものを購入した。それにしてもアマゾンジャパン、すばらしすぎます。8ドルの絵本を801円で売るのだから。しかも1500円以上まとめて買えば送料無料。良い世の中になりました。(笑)

The Foot Book (Bright & Early Books for Beginning Beginners)
完全に詩。文章らしい文章はないので入りやすいと思います。この本は私も大好きになってしまいました。理由は面白いから!年齢に関係なく、楽しめる本かと~。右足、左足、濡れた足、乾いた足、ほんと、世の中にはいろんな足があって。楽しく形容詞が入ってきます。

Bears in the Night (Bright & Early Books)
これも完全に詩。文章らしい文章なし。なのに物語になっている、傑作。英語の美しさは前置詞にあると私は思うのですが、その前置詞をすっと理解できる、というのが狙い。ベッドの中から、ベッドの外へ、窓のほうへと熊が移動していきます。どこにいったいいくんだろう?何度読んでも飽きないのも、いいです。

私が今回息子と英語を学ぶにあたって、一番重きをおいている「楽しく」学ぶ。英語の絵本読み聞かせはまさにぴったり。絵本だと今日は英語の勉強するぞぉ、というかんじもなく、そこがいいのかも。とにかく英語に接する機会を増やすという意味でも、手軽でよし。値段もかわいくて?!すばらしい。

長い文章を子どもに読んであげる場合、ネイティブの発音ではない私が読んで、その発音が染み付いたらいやだなぁ、と心配しますよね?私は心配です。(笑) なので、短い文章の絵本は気を楽にして読めるのです。このくらいなら発音が染み付くことはないだろう、と。

そういう意味でこの5冊、最高にオススメです。

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2007年04月20日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.4松香フォニックス


投稿者 大葉柚子

英語、好きですか―アメリカの子供たちは、こうしてABCを覚えます
子どもに英語を自分で教える&一緒に英語を学ぶ際に必要な教材を選ぶ。手当たり次第にネットでブラウズしてみたけれど、なんだかピンとくるものに辿りつかない。しばらくしてから、あそうかと気が付いた。たどり着く先が決まらないのだからたどり着かないのだ、と。(笑) まずどう教えていこうかどう学んでいくかを決めたほうがスムーズにいく、と。

自分が中学生のときに学んだ英語の塾では松香フォニックスの教育方法を取り入れていたのと、大学のときにとった音声学を学んでやはり英語の発音を重視するならばフォニックスは避けて通れないと痛感したので、松香先生の「英語、好きですか―アメリカの子供たちは、こうしてABCを覚えます」を読んでみる。

フォニックスとは、英語圏に住む子どもたちも学ぶ発音の基礎知識。thという発音はどう発音するか、Aという文字はエーと読むけれど発音するときにはアと発音する、という基本ルールを身に着ければ新しい単語でもフォニックスルールで有る程度読めるようになる。正しい発音を学べるのと同時に単語を読むチカラになるのが嬉しいところ。

「英語、好きですか」はフォニックスとは何ぞやというところから実際の発音とルールまでが網羅されていて、内容ぎっしり。フォニックスを学んでいきたい場合には辞書にもなる。

「英語が話せる子どもにしたい―家庭で15分の英語タイム」はまさに、英語を親が教えるときのガイドライン的本。何故、いつ、何を、どうやって教えていくと良いかの指針。私の場合は、自分が何を教えたいのか-発音とストレス(強弱)とリズムを定着させたい-ということが明確に見えてきて役立った。こんな性格の子どもの場合は、こう教えるといい、たとえば社交的な子どもは英語を学ぶのに一番向いているタイプでどんどん伸びるとか。そんなアドバイスも面白い。

この二冊を読んで、6歳の息子には第一に英語に触れさせる機会、時間を作ること。その際に、楽しいと思える教材を選ぶこと。これを二大指針とすることに。さらに言えばリズムやストレスも、と欲張りになるけれど。(笑)

巻末の英語教材を選ぶポイントも参考になったけれど、具体的なおすすめ絵本は息子がアメリカの幼稚園でもおいてあった本や絵本やさんで人気の本もあり、一目で信頼に値するなとわかる。楽しい教材、という意味では絵本も買っていこうと思っていた矢先だったので松香先生のオススメ絵本を早速注文してみることに。

その感想は、次回につづく!

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2007年04月13日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.3英語教材を選ぶ


投稿者 大葉柚子

日経 Kids + (キッズプラス) 2006年 10月号 [雑誌]
自分で息子に英語を教えることに決めたので、ガイドラインとなる英語教材を吟味することにした。まず手に取ったのは日経 Kids + (キッズプラス) 2006年 10月号 。現在の有名どころの教育方法、教材を紹介していて興味深かった。付録についている英語教材集が、まさに私に必要だったもの。いわばサンプルで、Disney他盛りだくさん。

このサンプル集、すべてがちょっとずつ幕の内なかんじで入っていて、とても参考になった。まずほとんどの教材の値段が法外に高いのに、びっくり。万単位は当たり前。数十万単位もざら。私には何故万単位の教材が存在するのかという基本的なところで理解ができない。本格的に言語学として英語を学ぶというなら、わかる。でも子供に英語を教えるだけで万単位というのは、なにかがオカシイ。

私が大学で英文学と英語学を学びたいと父親に告げたとき、彼はこういった。「英語圏では3歳の子供でも英語を喋っているけれどそれをお前は大枚はたいて学ぶのか」。言語に興味が皆無な父に、文学というのは別物で、英語を言語として学ぶ言語学もまた別物なのだと説明しても彼が納得したとは思いにくかったけれど、彼の三歳でもという下りは、それ以来いつも私の心に残っている。

息子にも、将来世界に羽ばたくときに英語というちょっとした武器を持っていては、欲しい。お友達を世界中に持って欲しい。でもでも。やっぱり英語は道具。しかもその道具の使い方は、いくら高い教材を使っても、一度習えば一生忘れない自転車の乗り方とは違い、ずっと使い続けていないと使い方を忘れてしまう厄介なもの。

万単位でなく、千円単位で子供に教えられる教材を探してみることにした。

【教材探索は次回に続く】

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2007年04月06日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.2日本の英語教室


投稿者 大葉柚子

日本で子供に英語を学ばせようと考えて、普通に思い浮んだのは教室に通わせることだった。一番の理由は、ネイティブスピーカー、英語を母国語とする人の発音に触れ続けて欲しかったから。通じれば発音はどうでもいいと開き直る人も(発音は重要じゃない!ときっぱりいえる人も)いるけれど、私は(美しさは必須ではないけれど)美しいに越したことはない、という信条(というほどのものでもないけれど!)。

英語だけでなくなんでもそうだけれど、一番良い先生というのは自分がその物事を上手にできて、かつ上手に他の人に教えられること。自分は上手にできても教えられないのはよい先生と呼べず、上手に教えられるけれど自分はいまいちというのも物足りない。

英語でも他の言語でも、言語の場合はそれが顕著で、その言語を母国語としている人はいくらでもいるので先生としてどうかというのはまた別。私は日本語が母国語だけれど日本語を上手に教えられるかといっても、難しいのと同じこと。

母国語が英語でありつつ教えるのが上手という先生を探してみることにしたけれど、これがなかなか難しい。3つも見学してから最初に通わせることに決めた息子のクラスのアメリカ人の先生は、半年後に辞めていった。後任のイギリス人の先生は幸運なことにまた教えるのが上手だったけれど、1ヵ月後に事故にあってとうぶん休職するとのこと。その後に続いたアメリカ人の先生は悲しくなるくらい拙かった。全国チェーン店の英語教室の最大の弱点は先生が頻繁に変わること。大人クラスにはそこが強みにもなってくるのだろうけれど、少なくとも子供クラスには不向き。

かといって、同じ先生を指定して受けるとなると、有名チェーン英語教室の場合時間は半分で値段は倍。1時間4人レッスンをしていると過程すれば30分で値段が倍というのは理にかなっているのだけれどそこまで当時5歳の息子にかける必要もなく。

地元に住む母国語が英語の教えるのが上手な教室があれば、それが一番。ではその一番がない場合、日本人でも英語が上手で教えるのが上手という場合はどうなるか。今回はそれも見学に行ってみた。一番最初に感じたのは、教えるのが上手というより好きだという人が多いように見受けられること。ただ、発音面ではどうしても物足りなさが残る。特に私の場合は自分が英語をある程度喋ることができるので、なおさら。どうせネイティブスピーカでなくて物足りない英語なら私も一緒じゃないか、と。

で、ひらめいた。あ、そうか。私が教えればいいのかと。

周りの人に散々親が子供に教えればいいのだと言われてもピンとこなかったのに、今頃。(苦笑)Never too late, 遅すぎるってことは決してない。ということで自分で息子に教えてみることにした。

【英語の教材選びは次回に続く】

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2007年04月02日

【柚子流英語教材forキッズ 】vol.1 帰国子女のその後


投稿者 大葉柚子

本人の意思とは別に海外に1年以上在住した子供のことを帰国子女と呼ぶらしい。本人の意思というのは留学を差す。で、私たちの息子の場合は3ヶ月のときから4歳半までアメリカにいたので帰国子女ということになる。とりあえず。でも息子は早くも英語を忘れてきていてすでにバイリンガルとは呼べず。これで帰国子女っていうのもどうだろうと。なので聞かれないと自分からは言わないことにしている。(笑)

その帰国して1年半ですでに英語を忘れているという話になると、周りは口々に親が悪いという。はい。その通りなのです。英語を忘れさせないように努力をしたけれど、その努力は他人任せでしかも最小。英語のクラスに週一通うのみ。私たち両親は英語を操るにもかかわらず、自らは何も手助けしてこなかった。その理由は二つ。

一つは、いずれ忘れてしまうだろうという強い確信があったから。自分を振り返っても、他人を見ていてもそう。英語圏にしばらく住んだ後、日本に帰国する。数年後、愕然とするほど英語を忘れる。まったく忘れる、というわけでなく。ちょっと忘れるというわけでもなく。言葉が出てこなくなる。

いずれ忘れるというのを前提にすれば、息子に対して忘れないようにするというのは。どれだけ長く引き伸ばせるかという遅延にすぎない。この遅延という概念があると英語学習に前向きになりにくい。

二つめは、日本語をきちんとした母国語にしてあげたかったから。息子は決定的に日本語が弱かった。かといって英語が強かったわけではない。両方とも弱かった。いろいろな人の話を聞いたり本を読んだところを総合すると、息子の場合3ヶ月のときから英語と日本語を同時に注ぎ込んでしまったので、おそらく脳が混乱して確固とした母国語というのが存在しなかった。どちらがうまいかと聞かれれば、日本語。でもその日本語も不安定。何が決定的に使えないというわけでなく、不安定。名詞の場合、耳から聞いた言葉どおりに発音するけれど、それがうまくいかない。今でも任天堂DSはイントDS。何度直しても直らない単語がある。

どちらも不安定で弱いというのは、好ましくない。やはり日本語をしっかりと根付かせてあげたかった。その上息子は、人種多種の世の中からほぼ日本人のみの世界に入り、一生懸命なじもうと努力していて。私が英語でしゃべりかけると、ここは日本だから日本語でしゃべってくれと言われた。こんなフレーズ、教えた覚えもない。誰かに言われたのかなと思うと心が痛んだ。

そして1年半たった今、何もしないという選択の結果は予想通りの結果。彼は英語を聞くことはできても喋ることはままならない。聞くことさえも怪しくなっている。その代わり、私の望みどおり彼は日本語をほぼ完璧に話せるようになった。いくつかの単語を除いては。読み書きも多少遅れているくらいで、なんとかなりそうなところまできた。

人間ないものねだりとはよく言ったもの。英語が息子の中から消えゆくのを目の前にして、やっぱりもったいないなと思い始める。で、来月から小学校。英語をもう少し触れさせる機会を作ろうかな、と。それで日本でできる最良の英語教育って何だろうと調べ始めた。

【調査結果は、次回に続く】


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