ワーキングマザースタイル @上海



2014年01月08日

子供の教育 in 上海(2)〜インター校編〜


投稿者 竹之内ふうこ

新年が明けて既に8日経ちますが、皆様、あけましておめでとうございます。
こちら中国では、お正月というと旧正月なので(今年は1月31日が元旦)、1月1日は一日だけ祝日でしたが、お店も開いてるし、なんら普段と変わりないお正月期間でした。


さて、前回、子供の教育 in 上海(1)〜日本人学校編〜をアップしてから、2年半も経ってしまいました。時が経つのは本当に早いものです(^_^;)
当時、中2と小4だった娘たちは、高1とYear8になりました。
長女は、日本で高校受験をして単独帰国、という、全く想定外の道を歩みました。次女は、上海にて2校目のインター校に通っています。学校の選択肢が多い環境にいるのはありがたいことですが、こちらに来てから約3年、常に編入やら受験やら進級やらに振り回されているような、そんな気がします。

上海でインター校というと、大きく2種類に分けられます。
現地校国際部インターナショナルスクールです。
いくつかの現地校に併設された、外国人を受け入れるクラスが現地校国際部で、授業で使う言語は英語か中国語です。小学校から高校までの一貫校が多いです。現地の子たちが通っている本科とは基本的に交流はありません。比較的学費が安いことや、中国語もしっかり学べることから、在上海外国人に人気上昇中で、人気校は非常に狭き門です。
一方、インターナショナルスクールは、いわゆるインター校で、アメリカンスクールやブリティッシュスクールのような学校です。アメリカ系、イギリス系、はたまた、英語力がない子も積極的に受け入れる学校、英語がネイティブレベルでないと入れない学校、IBがとれる学校、現地の子も受け入れる学校、と、いろいろです。ここ数年は新設校も多く、蓋をあけてみると90%以上が現地の子たちというなんちゃってインターもあったり、経営が破綻して潰れてしまったりということもあるので、注意が必要です。

さて、次女は、小4の9月から2年間、現地校国際部に通い、小6の9月にインターナショナルスクールに転校し、4ヶ月が経ちました。
英語ゼロの状態で入ったので、まずは、ESL(英語力が足りない子のための補助クラス)をしっかり受け、小規模な学校ならではの個別サポートを受けながら、なんとか学校に慣れていきました。最初の半年は、言葉の問題だけでなく、女子特有のトラブルも重なり、毎日が闘いでした。日本人学校に戻りたい、と涙することも何度もありましたが、信頼できる先生との出会いもあり、徐々に自信をつけ、本来のリーダーシップまで発揮するようになりました。
こちらでは小5で小学生が終わり、小6から中学生扱いとなります。その区切りにいた次女に、先生が助言をくださいました。現地校は学年が上がるにつれ、アジア人だけの環境になる、次女にはもっとインターナショナルな環境で、スポーツの活動や多彩な競争相手が必要だ、と。確かに、環境に物足りなさを感じていた頃だったので、早速いくつかのインターナショナル校を調べ、編入試験を受け、編入を決めました。
英語にも不便はしなくなったし、現地校国際部とはいえ、2年間インター校で過ごしてきたのだから、今度はすんなり問題なく適応するだろうと、母子ともに油断していましたが、それは甘い考えで、白人率の高さと彼らの英語レベルの高さと速さ(笑)に圧倒され、なかなか孤独で辛い2ヶ月を過ごしたようです。結局は、クラスを替えてもらうことで友達が一気に増え、今はとても楽しく通っています。昨年12月に、ようやくESLを卒業して英語もレギュラークラスに入り、新たにフランス語の授業も始まり、4カ国後をしゃべれるようになるんだ!と燃えています。

日本人学校からインター校に転校し、苦節2年半!
やっとESLを卒業し、インターの教育を受けている!という実感が持てるような学校生活になりました。
「インターに入れるなら、最低でも3年通わないと意味がない」と言われた意味がよくわかります。日本人学校かインターかで悩まれている方は、これが一つの目安ではないでしょうか。
次女も、おそらくこれから1年間の進展が一番大きいのではないかと期待しています。

インター校に我が子を入れるには、やはり親にそれなりのサポートの覚悟が必要ですが、何よりも本人の性格や志向が大きく関係するのかな、と感じます。
我が家の二人の娘を見ているだけでも、本当にそう感じます。

絶対東京から離れたくいない、と東京にこだわる長女、かたや、まだまだ日本には帰りたくない!上海でテニスに打ち込みたい、学校も変わりたくない、フランス語もモノにする!と主張する次女。

約9ヶ月間一人暮らしをさせてみた長女も問題山積みで、まだまだ親のサポートは必要な現状で、かといって、無理やり次女を連れて帰国するのも可哀想だし、私も無念、昨年病気をしてしまった夫も単身にはしておきたくない、、、
私が上海と日本を行き来する半年を過ごしましたが、さぁ、これからどうしましょう(笑)

それでもまぁ、なにはともあれ、心と身体が健康なら、ドタバタしつつも、なんとでもなりますね!
誰か一人が我慢するのではなく、家族皆で、妥協できるところは妥協し、譲れない部分は頑張って継続し、今年もなんとか乗り切っていこうと思います。

今年も一年、皆様、楽しく過ごしてゆきましょう!!

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2013年03月11日

40代後半の趣味は、ゴルフと中国茶。


投稿者 竹之内ふうこ

ちょうど、自分時間の使い方を考え直したいな、と思っていたところに、今回のお題「趣味、ありますか?」の問い。
夫の駐在で上海に住んでいる私は、東京でせわしない生活をしていた時に比べて格段に時間があり、しかも子供に手がかからなくなってきた今日この頃、ふと、「わ、やることない・・」という状態になることが多くなってきました。

この4月から本格的に再開したいな、と思っているのが、ゴルフ。
4年前に初めてクラブを握り、子供の学校のPTAゴルフ部で2年間レッスンを受けた後、引越しで中断、昨年秋から練習再開しました。

あああ、上手くなりたい上手くなりたい上手くなりたい!!!

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体育会系の私、上手くなるために、4月からレッスンに通うことを決意しました。
上海に慣れた今、お得なチケット買って練習に通いつめるぞ!ラウンドも数こなすぞ!と、かなり鼻息荒いです。
PM2.5なんかに負けないぞーーー!!(´Д` )

なぜゴルフか?

まずは、お天気のよい日のラウンドほど気持ちのよいものはありません!
初めてラウンドしたときに、「これだったのか!」と、ゴルフにハマる人のことが理解できました。
仕事ゴルフではないので、気の合うゴルフ仲間とおしゃべりを楽しみながらも、自分の技を磨き、ハイスコアを目指します。(今はまだ120台脱出が目標(^_^;;)

もうひとつの大きな理由は、夫との唯一の共通の趣味だから、というのがあります。
40代後半を迎え、「豊かな老後」を考えないこともありません(笑)


ゴルフの他に、もう一つ続けたい趣味が、中国茶。
自分や家族の好み、体調、季節に合わせてお茶を選び、淹れ、美味しく飲む。もちろん体にもよい。
日本の茶道よりも、ずっと自由でカジュアル、お茶の種類も多いのです。

そして、お茶でお客様をもてなす優雅な習慣、これは絶対に日本のお友達に持って帰りたいっ!!
私が淹れるとまだまだ優雅には程遠いのですけど、このお茶をあの人に淹れてあげたいなぁ、あの人はこの茶器絶対好きそう、などなど、そんなことを考えながら中国茶教室に通い、少しずつ茶器を集め、美味しいお茶菓子研究もしています。


結局、私にとっての趣味とは、自身の楽しみでもありますが、大切な人とつながるための手段でもあるみたいです〜


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2012年06月19日

オンライン英会話レッスン、続いてます♪


投稿者 竹之内ふうこ

長年の英語コンプレックスから脱するべく、今年3月から一念発起して始めたオンライン英会話レッスン、奇跡的に続いてます♪
私が受講しているスクールは、e英会話。カランメソッドを中心に、ほぼ毎日1時間(2コマ)のレッスンを受け続けること約3ヵ月。現在ステージ5に上がり、ゴールのステージ12は遥か彼方ですが、フリートークがなんとなくスムーズになってきたような気がする今日この頃です。

カランメソッドとは

カランメソッドのいいところは、生徒が英語を発する時間と量が多いということと、習ったことをしつこく何度も復習するカリキュラムであること、だと思います。手元にテキストがないってどうなのかなぁと最初は思ってましたが、これくらい復習させてくれたら大丈夫(笑)

レッスンの基本は「スライドを元に先生が生徒に質問をする」の繰り返しで、先生は先生用のテキストを見ながら質問をしてくれます。ディクテーションやエクササイズもしょっちゅうあり、生徒は答えをskypeのチャットボックスに入力していきます。
長年使われ、確立されているメソッドなので、どの先生から受講しても同じレッスンが受けられるのもよいところでしょうか。

とはいえ、やはりレッスンの質は、先生によってさまざまです。レッスンのテンポ、発音のクリアさ、話すスピード、そして、間違いをどの程度直してくれるか、などなど。前回のレッスンの復習から入ってくれる丁寧な先生もいますし、間違いをスルーするせいか恐ろしく進みが早い先生もいます。
こればかりは、実際にレッスンを受けてみないと分かりません。遠慮せず、自分にぴったりの先生に出会うまで、いろいろな先生のレッスンを受けてみるとよいと思います。


さて、この3ヵ月で私が学んだ、オンラインレッスンを効果的に受けるポイントをまとめてみました。


・無理のないスケジュールで仕事をしている先生がよい!

スクールによって、先生選びの参考に、先生の人気順位などをサイトに掲載していることがあります。
よい先生だから人気がある、というのは事実でしょう。ですが、人気のある先生のスケジュールはぎっしりと予約で埋まります。生活のために1コマでも多くレッスンを入れることを望む先生も多いので、先生によっては朝から晩までギッシリ埋まっていることもあります。いつご飯食べるの?いつトイレ行くの?と、余計な心配もしてしまいます。だけど、大人気の先生だって生身の人間、一日中集中力が続くわけがありません。私も最初の頃、人気の先生のレッスンを午後の時間に毎日受けていましたが、睡魔と戦っていたり、完全に集中力が切れているのをskypeを通して感じることが続き、とてもよい先生でしたが、私はその先生のレッスンを受けることをやめました。おすすめは、人気はあるけど、無理のないスケジュールでレッスンを入れている先生です。

・先生が自宅でレッスンをしている場合、ネット環境をチェック!

雑音が多かったり、レッスン途中でしょっちゅう回線が切れてしまったり、というのは、オンラインレッスンでは致命的。2〜3回レッスンを受けると、大体分かります。
フィリピンでは、突然電気の供給が止まったりということもまだまだあるようで、そういう時のスクール側の対応も要チェックです。

・お気に入りの先生を数人決める

私の場合、ほぼ毎日受講しているので、メインの先生は一人、メインの先生とスケジュールが合わない時のサブの先生を二人、決めています。時々、新しい先生にもトライしてみます。
レッスンの始めに、毎回少しフリートークをします。初めての先生とは自己紹介から始め、メインの先生とは日々の出来事を話します。話題や感覚が合う先生を選ぶと楽しいと思います。型どおりの質問しかしてくれない先生だと退屈ですし、話題が広がらないので会話の練習になりません。
現在の私のメインの先生は独身の女性の先生ですが、レッスンのテンポが安定しているのはもちろん、好奇心が旺盛で、日本や中国のことを知りたがっていろいろなことを質問してくれるので、必然的に私がしゃべる時間が長くなります。逆に私が質問した時にも、きちんと適切な答えをかえしてくれる貴重な先生です。若いけど社会情勢にも詳しく、話が広がって楽しいです(4人目にしてやっと!)
サブの先生は、ママ先生で、この先生のレッスンの日には、カランではなく、フリートークにしてもらいます。子供のこと、勉強のこと、学校のこと、母業のこと、などなど、私にとっての重要分野のボキャブラリー増強と会話の練習になります。

・先生の得意分野、不得意分野を知る

スクールによっては、受講コースを設けています。ビジネス英会話、日常英会話、TOIEC対策、発音矯正、カランコース、ディスカッション、子供英会話、など。それぞれの先生の対応可能コースをきちんと明記し、先生の教育や管理をしっかりしているスクールが安心です。
先生の経歴も参考になります。公立学校の先生をしていた、看護の勉強をしていた、日本で生活していた、既婚/未婚、子供の有無などなど。

・フリートークの罠

オンラインレッスンを試し始めた時、「今さら日常会話もねぇ・・」と、フリートークのコースを選んでいた私。なかなか難しかったです。フリートークこそトークの内容によって先生を選びますし、ベテランのすばらしい先生がリードしてくれる、または、ある程度英語が聞けて話せて、テーマに沿った有意義なフリートークが成立するような方にはよいのでしょうが、私くらいのレベルだと、結局はただのチグハグなおしゃべりに終わり、実は何も残らない・・ということにもなりがちです。


最後に、私がこれまに体験した、フィリピン人先生の「これには参った!」集を。

・何に対しても「それは高いの?いくら?」と聞かれて辟易。きちんと教育されている先生はそんなことは聞いてきません。
・タガログなまりがひどすぎる。英会話教室に、どうしてここまでなまりのひどい先生を採用するのかが分からない・・
・ほめ殺し。ほめ言葉の連発で時間がすぎていき、うんざり。スクールの先生紹介では「褒め上手」とあったけど、ちょっと違うと思う。
・自分の日本語を披露する先生。私、日本語を習ってるわけじゃないんですが・・。
・私のレッスン中に、他の生徒とskypeでチャットしてるでしょ?と分かる時がある先生。


たった3ヵ月でも、これくらいの参った体験をしたので、実は、理想の先生探しは、それほど簡単ではないのかもしれません。
「参ったなぁ」とは思うものの、海の向こうで(多くは生活のために)一生懸命にオンライン英会話講師として奮闘しているのが伝わってくるので、不思議とそれほどいやな気分にはなりませんが、我慢する必要もありません。
遠慮なく簡単に「先生を選べる/替えられる」のも、オンラインレッスンのいいところです。


自宅で、時間の融通が効き、お手軽にマンツーマンレッスンを受けられるオンライン英会話レッスン、もう少し頑張って続けてみようと思ってます。

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2012年04月07日

オンライン英会話レッスン、始めました。


投稿者 竹之内ふうこ

私たち家族、上海に来て1年が経ちました。
こちらの生活や学校にも慣れ、知り合いも増えてきたことを思うと「まだ1年しか経ってないの?」とも思えるし、自分の中国語のレベルの低さに「もう1年も経ったの?」とも思えます。

海外にいると、切っても切れないのが、やはり、言葉の問題
中国に暮らす上で、中国語はもちろん必要なので、生活がより便利になるように中国語は習い続けますが、この1年で痛感したのは、「やはり英語は必要だった・・」ということです。


上海は、世界中から外国人が集まってきている都市です。
去年の9月から中国語を習いに大学に通い始めましたが、アジアやヨーロッパはもちろん、地球の反対側のブラジルや、アフリカの国々からやってきている人々もいます。
大学には、皆さん、中国語を習いにきているので、クラスでは頑張って中国語で会話しますが、プライベートでは、やはり世界の共通言語、英語を使うことが多いのです。
そして、英語が母国語でない人たちが、ごく普通に英語でペラペラ話していることに衝撃を受ける日本人の私。
せっかくインターナショナルな環境にいるのに、英語がダメなせいで、どれだけ損をしているか!!
残念なことに、私のように、楽しげに英語で会話している人たちの輪に入れない日本人の多いこと多いこと・・。


次女もインター校に飛び込んで頑張っていることだし、私も一念発起!長年の英語コンプレックスを克服する決意をいたしました!

そこで選んだのが、オンライン英会話
きっかけは、昨年末にフィリピンのセブ島に旅行に行き、ホテルやガイドの人たちのきれいな発音とシンプルで聴き取りやすい英語に触れたこと。セブの街を歩いていても、日本人と感覚が似ているかも、と思うことが多々あり(中国では感じたことがない^^;)、skypeでフィリピン人講師から英会話を教わるオンライン英会話レッスンを試してみることにしました。
最近は雑誌などでも「フィリピンへ英語留学」が取り上げられ、話題になっているとか。格安の留学費用、マンツーマンレッスン、必要十分な英語、アジア人同士の親しみやすさ、確かにとても魅力的です。留学はそう簡単にいかないけど、オンライン英会話なら気軽に始められます。


ちょっと調べてみると、実はこのオンライン英会話スクール、山のようにあるのです!
参考にしたのは、こちらのオンライン英会話スクール比較サイト
コースや料金、サポート体制の他、講師が自宅のPCで教えるのか、オフィスにブースとPCを与えられて教えるのかなど、スクールによってさまざまです。
大抵お試しレッスンがあるので、よさそうなところをいくつかピックアップして、体験レッスンを受けてみました。

いくつか体験レッスンを受けた後、とあるスクールの「カランメソッド」のレッスンを受講し始め、今やっと1ヶ月半が過ぎたところです。ほぼ毎日、1日1時間受けました!
カランメソッドとは、イギリスで生まれた、通常の4倍の早さで英語を習得できるという学習方法で、続けさえすれば、確実に語彙も増えていくし、頭と口が英語に慣れていきます。「続けさえすれば」というのがポイントで、ひたすら講師に質問を浴びせられてそれに答えるという単純そうなレッスンに耐えられるかどうかがポイントのようです。でも、実際に受講してみて、「飽きる」心配はありません。今はステージ3に上がり、早くも必死です(汗)。
カランメソッドとは

次回は、この1ヶ月の体験を元に、もう少し具体的に、レッスン内容やフィリピン人講師のこと、効果的にレッスンを受けるポイントなど、書きたいと思います。

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2012年03月20日

スリ対策にバッグ in バッグ


投稿者 森マキ子

海外生活12年うち、中国は5年近く、ついにスリにやられた。年末の出勤中のバスの中だ。被害は450元(感覚的には1万円くらい)とアナスイの財布。その日の夜、同僚と飲みに行くつもりだったので、普段は持たない金額を財布にいれてあったのが悔しい。なによりも出産の記念に購入したお気に入りの財布が残念だ。

会社に遅刻しそうだったので普段は避ける混雑したバスに乗り、財布から小銭を出して運賃(2元)を支払った。確保したのは降り口近くの場所。運転が荒いので両手で手すりにつかまり、立っているので精一杯。身体を押し付けてくる人物がいて、一瞬「え、痴漢?」と思い、いやいやここは中国だスリだよと、その人物(大きめの鞄を持った男性)と距離をとった。念のため確認すると鞄のチャックは閉まっている。バスを下車して立ち寄ったファミリーマートでパンを買おうとして、やっと財布がないことに気がついた。手口はまさにプロ。とりあえず出社して同僚から小銭を借り、銀行カードの停止手続きに向かった。とほほ。

後になって自分のミスが見えてきた。日本ではあまり必要のない注意点かもしれませんが、上海ではめずらしくない出来事。こんなところに気をつけてください。
⑴混雑したバスを避ける
⑵降り口付近に立たない
⑶財布を見せない(出さない)
⑷財布が取り出しやすい鞄=とりやすい鞄
⑸鞄はもちろんチャック付き、そのチャックを手でおさえる
⑹不必要な現金は持たない
⑺なるべく人と離れる

(3)について、現金ではなくプリペイド式の交通カードを使用することに徹底したい。観察していると中国人乗客はカードを取り出さず、鞄ごと機械に押し当てて清算している。私もカードを財布の中から鞄の外側ポケットに入れることにした。上海に観光で来る人はたいていこの交通カードを旅行会社から受け取るようだ。地下鉄、バス、タクシーにも使えるので便利。

(4)について、これからは別の視点で鞄を購入することになりそう。今まで使っていた鞄も使い続けたいので、対策としてバッグ in バッグを購入した。これは300円ショップのもの。この中に財布をしまう。財布は取り出しにくくなったけれど、安全度はアップしたように思う。

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(6)小銭と大きめのお札を別々に持っておくのもよいかも。 中国で一番大きなお札100元札は財布の中にいれず、鞄の内ポケットに入れることにした。

最後に皆さん、上海でスリにあってしまったら、さっぱり諦めましょう。警察に行っても時間の無駄です。できるだけ早くキャッシュカード等の使用停止の手続きをしましょうね。

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2012年02月26日

上海手帳事情


投稿者 森マキ子

新しい手帳を買って記事をアップしたいと思いつつ、年が明けてしまった。iPodを持ち歩いてはいるものの手帳はアナログ派だ。人と話しながら、すぐに書き込めるし、メモがわりにもなるし、手で書く作業も大切にしたいからだ。

上海で職場と自宅を往復する毎日。休日も我が家の怪獣2歳児を連れてショッピングなど、まず無理だ。帰宅の途中にあるお店に駆け足で立ち寄るしか買い物のチャンスはない。2011年も使っていたごく普通のカレンダーつきの手帳(ただし色は鮮やかなピンク)がまた欲しい。ところが日本だったらどこにでもありそうな手帳が、どこにも売っていない。

近くのローカル文房具店3 件ともなし。カレンダーのついていなメモ帳か、カレンダー付きだと大きなサイズの日記帳しかない。無印良品でようやくカレンダー付き手帳を発見するが、カバーのカラーは白のみで、1年間お付き合いしたい色ではない。なになに一般の中国人は手帳を使わないわけ?(そんな気がしてきた)。会議の時、同僚はどうしてたっけ?どこにでも手帳が売っていて、小学生でも手帳使ってるなんて(私は持っていた)、日本人ならではだったのだろうか。日本人同僚から、南京西路の伊勢丹で購入できるいう情報を得た。中国人同僚からは「タオバオ(ネットショッピングのサイト)見たら?」との提案。いずれにせよ、どちらもちょっと面倒というわけで、春節の帰国まで待つことにした。ちなみにドイツに暮らしていた時は、手帳の購入に特に困ったといういう記憶はない。

1月末に実家に帰省して、近所の本屋に行くと、手帳売り場はまだまだ健在だった。どれもこれも使いやすそうで、おしゃれなデザイン。日本って「手帳パラダイス」と言ってもいいでしょう。今年は思い切って、マンスリーだけの薄い手帳にしてみた。まあ、なんだかんだデジタルも併用するからね。

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(写真)色は薄いピンクに。ちなみに隣は娘のプレスクールの連絡ノート。先生が、その日その日の娘の様子を書き込んでくれる。幼児用雑誌からアンパンマンのイラストを切り抜いて貼り付けています。

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2011年10月05日

長期有給休暇をとる!


投稿者 森マキ子

海外在住者にとっては、最大の楽しみ、かつ頭を悩ませる帰省。

上海から日本へは、距離が近く航空券が割安なこと、職場から年に一度航空券が支給される等といったことにより、年に1〜2度のペースで帰省している。しかし、夫の国ドイツへは、なかなか帰省できないままでいた。夫の両親からくるたびたびの催促。今年89歳になる夫の祖母に娘を見せてあげたいということもあり、娘の2歳の誕生日を目前に家族で帰省することにした。2歳までの子供は、大人の航空券の10%の料金で(ただし席はない)切符が購入できる。今、帰らない手はない。

とはいえ、長い休みのある留学生のころの身軽さとは大違いの現在。有給休暇の残りの日数や仕事の状況を考えながら日程を組まなければならない。結果、私は7日間の有給休暇と2回の土日をあわせて、11日間の日程を組んだ。往復にそれぞれ1日ずつかかっても9日間あれば、まあゆっくりできるだろう。

ドイツ人の舅と姑の有給休暇は年間30日。私たちの帰省にあわせて休暇をとるという。一方、私は年間12日。そして有給休暇というものがあっても使いづらいのが日本人だ。義理の両親のようには簡単にいかないだろう。夫は彼の仕事の都合も兼ねた帰省なので、問題はない。

休暇修得のおよそ3ヶ月前に仕事に関連している同僚に長期で休暇をとりたい旨をメールで伝え、探りを入れた。慌ただしい我が職場で11日間もの休暇をとるのは、かなりの勇気が必要だ。1ヶ月半ほど前になると直接上司に相談した。とにかく、いっしょに仕事している同僚に個別に事情を話し、仕事に影響がないか了解を求めるように言われた。同僚たちには海外で働いている者同士、少しでも長く帰省したいという気持は理解してもらい易かった。その後、具体的なフライトの時間を調べ、絞り込んだ日程を上司に伝えた。最後まで(立場上)上司はかなり渋ったものの(仕事がまわるのか不安だったようだ)、私はほとんど辞める覚悟で交渉し、なんとか了解を得ることができた。参考までに私のマル秘(実はしてた?)裏工作を書いておこう。

①とにかく上司、同僚よりも朝早く出社する
始業時間の30分前を目標に出社するようにした。出社したら、さっさと仕事を始め、同僚が来るまでに少しでも多くの(具体的に目に見える)仕事を猛スピードで片付けた。これによって「森さんは、ずいぶん朝早くから来て仕事しているのね」という印象が(本当はそれほどでなくても)与えられる。また、集中した朝の30分は、1時間の残業に値すると信じている。

②長期休暇を取った同僚の仕事を引き受ける
休暇中の同僚の仕事を、頼まれていない範囲も快く引き受けた。これによってこの同僚に休暇中の私の業務の代理をお願いしやすくなった。

③関係を作る
直接いっしょに仕事をする同僚には、機会があれば家族の話などをして、事情を解ってもらう、親近感をもってもらっておくと良いような気がした。幸い現在仕事にかかわっているメンバーは、私が妊娠する前からいっしょに働いていて、なにかとこちらの事情も理解してもらっている。

④上司の雑用、仕事の依頼などを快く引き受ける
誰か手があいている人がやってくれると助かるんだけど、といった業務を率先して引き受けた(結果、目がまわるような忙しさでしたが)。

校了がちょうど金曜日。就業時間の7時まで働き、その夜11時40分のフライトで出発した。空港に向かうタクシーの中での何とも言えない達成感と安堵感は忘れられない。続いては小さな子供連れでの長いフライト。これについては、次の機会に。

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2011年08月08日

子供の教育 in 上海(1)〜日本人学校編〜


投稿者 竹之内ふうこ

海外赴任で最も気になることは、やはり、子供の教育問題です。
ここ上海には、外国人がたくさんいます。
そのため、外国人のための幼稚園や学校が、選び放題!というくらい、たくさんあるのです。

日本人の場合、道は大きく3つ、でしょうか。

・日本人学校に通わせる
・インターナショナルスクールに通わせる
・現地校に通わせる


上海では、大多数の日本人家庭が、子供を日本人学校に通わせています。

海外赴任お初の私は、せっかく外国にいるのに、なぜこんなにも日本人学校?と、最初は不思議に思ったものでした。
でも、やはりそれなりに理由があるのです。
一番大きな理由は、

赴任期間が未確定で、いつ帰国するか分からない
 →スムーズに日本の学校に編入できるよう、日本のカリキュラムで教育を受けさせておきたい

つまり、日本に帰った後に困らないように、ということのようです。

「せっかくだから、インターに通わせて、英語と中国語を覚えさせて帰ろう!」と目論んでいた私は、帰国後のことなどほとんど考えていなかったので、これは衝撃的でした。
いつ帰国になるか分からない、または、2〜3年の赴任であれば、日本人学校で日本の教育を受けながら、学校生活以外で異国の地ならではの経験をさせてあげる方が安心であることは理解できました。


実際、日本人学校に通う中2の娘の周りは、日本の高校に進学する子がほとんどなんだそうです。初めから、高校進学時には母子だけでも帰国する予定で赴任についていきている、というのです。

上海には、今年、世界で初の日本人学校高等部ができました。それなのに、なぜここまで日本に戻って高校受験する子が多いの?と不思議だったのですが、それは、義務教育の中学校とはちがい、高校は途中からの編入が難しいためなのですね。
上海の高校在学中にお父さんが帰国することになったら、家族も帰国しないといけません。そうすると、都市部では編入を受け入れている高校はいくつもあるでしょうけど、限られるのは確かだし、学校が少ない地方ではかなり難しい状況のようです。
帰国後のことは、考えざるをえない問題です。
我が家は、帰国する時は東京ですし、まだまだ先の話ですし、長女は中高一貫校に一応籍を残してきているので切実ではなかったのですが、次女はおそらく中学生で帰国するだろうことを考えると、なるほど・・と納得しました。


そのためか、こちらにも日本の進学塾はたくさんあり、たくさんの子が、日本での中学受験・高校受験の準備をしています。
特に中学生は、日本の高校に進学する子がほとんどなので、内申獲得のための定期テスト対策にも一生懸命ですし、ここ上海の日本人学校では内申が取りにくいということで、中3から母子で帰国するというご家庭もあるようです。

日本人学校の進路指導の先生たちも、それはそれは大変そうです。なにしろ、日本全国の高校を受験する子たちなのですから。地方自治体によって受験制度は違いますし、用意する書類も違うことでしょう。そのため、受験校の絞り込みや決定、受験対策は、実質、親のお仕事・親の責任となります。この夏休みも、学校見学のために帰国していたり、日本の塾で夏期講習を受けたりしているお子さんも多いようです。


こんな感じで、日本人学校に限っていえば、日本とあまり変わらない学校生活です。
というか、日本です
違うことといえば、

・週に1時間、レベル別の英会話と中国語の授業がある
・日本全国から子供たちが集まっている(先生も)
・転入転出が多い
・現地校との交流がたまにある
・部活がない(中学生は週2回の課内クラブのみ)

ということくらいでしょうか。
「せっかく外国にいるのに、日本と同じように受験のための塾通いをするなんて・・」と、どうしても「もったいない感」を感じてしまう貧乏性の私です。

それでも、東京でせわしない生活をしていた私たち家族から見ると、ここ上海では、全体的にゆったりと時間が流れていると感じます。


今つくづく思うこと・・それは、東京での生活は忙しすぎた、ということ。

「暇」を自分で楽しむようになった長女、ギターを始めました。
習い事や塾から解放され、放課後にお友達と遊びたおす次女の生き生きとした姿。

子供たちのこんな姿は、実は私、初めてみたような気がします。あれもこれも、と、忙しくさせすぎていたんだな・・と、ちょっと切なくなったりして。

東京での生活に未練もあった私たちですが、良くも悪くも、生活が完全にリセットされ、こちらでの新しい生活に慣れてきた今日この頃です。


慣れてくると、また新たなチャレンジもしたくなってくるもので(汗)

次回は、「インター校へチャレンジ!?」です。

来月9月から、次女はインター校への編入が決まりました。
長女はそのまま日本人学校です。

日本と同様、海外でも、それぞれの子の性格・年齢に合う学校選び、悩ましいものです・・

小4の次女のインター校へのチャレンジ、簡単に考えていましたが、想像以上に大変でした。
でも、英語ゼロからのインター編入、もっと大変なのはこれからみたいです(恐)。半年は嵐のごとくすぎてゆくのでしょう・・
親子で乗り越えるべく、チャレンジ中です!

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2011年06月17日

「転勤」は、忘れた頃にやってくる!(2)


投稿者 竹之内ふうこ

晴天の霹靂だった海外転勤話を書いてから、随分と時間が空いてしまいました。
無事に家族で引越し、現在、上海生活2ヶ月半が過ぎようとしています。

夫の上海転勤、家族の帯同・・。
この3カ月、まさに怒涛の日々で、既に半年前のことは忘れかけていますが、今回は当時の娘たちの反応について書きたいと思います。


「○○ちゃん(当時中1長女)、よく行くって言ったねー。」

と、当時は本当によく聞かれたものです。

本人、実はあまり真剣に考えてなかったのかも・・とは今でも思うのですが、とりあえず、本人の意思であったことは間違いありません。

昨年12月、突然の上海転勤の話に、全く一緒に行く気のなかった私が、

「お父さん、転勤だって〜。中国の上海に。でも近いからしょっちゅう帰ってこられるって。」

と、単身赴任確定の口ぶりで私が伝えた時は、ちょっと驚いたものの、女の子ですし、父親大好き!という年頃でもないので(当時、小3と中1)、娘たちの反応もさらっとしたものでした。

その後、私が「やはり家族で行った方がいいのかも・・いや、行かなきゃ。」と思い始めた時、やはり一番のネックは中1の長女でした。
学校生活にも慣れ、部活(バスケ)も楽しい、勉強のペースもできてきた、友達と遊び歩く楽しさも覚えた、そんな頃だったので。
「行く」というはずがない・・と思っていました。

そこで、まずは、娘と一緒に上海のことを調べ、興味を持たせるところからスタートしました。


東京と変わらないくらい都会であること
東京から飛行機でたった3時間で行けること
日本人がとても多い都市であること
日本人学校がものすごく立派であること
上海の教育レベルの高さ


などなど。

まず娘が食いついたのは、やはり学校のことです。
日本人学校とは・・という説明から始め、まずはホームページを見せてあげました
数年前、東京で私立中を見学した時に、その施設のすばらしさに腰を抜かしたものですが、それに全く引けを取りません。
でも実は、何より娘を釘付けにしたのは、「私服&共学」ということでした・・そんなものです・・
中1にして、美容とファッションに命をかけてる子でしたから(汗)

それと、学校で覚えてきた「帰国子女」という憧れの響き。上海に行けば自分も帰国子女になれる?と漠然と思っていたことでしょう。

もう一つ、既に渋谷原宿で遊び歩く楽しさを覚えていた都会っ子の娘は、「渋谷みたいなところある?」と聞いてきました。
「あるよあるある、プリクラもカラオケもあるって書いてあったよ」と答えておきました(笑)

なかなか好印象だったようなので、数日後、一緒にお風呂に入っている時に

「一緒に行くっていう手もあるんだよ?でも○○は行きたくないよね〜?」

と聞いてみたら、

「ええ、そうなの?全然行ってもいいよ!ていうか、行きたい!!」

と、ウキウキの娘。

この子は何も分かっていないんじゃないだろうか?
それなのにこんなに簡単に決めていいのか?

と、こっちが少々不安になりましたが、なんとかなる!とりあえず決定ね!と、家族帯同決定。

ちなみに、通っていた中学校は、高2いっぱいまでは籍は残しておいてもらえます。
「また戻れる!」というのも、娘の「行く!」になったんだと思います。


さて、忘れ去られた当時小3次女ですが。
かわいそうなことに、彼女に選択権はありませんでした。事後報告です(笑)。
彼女はどこでもやっていける子、という確信が、母親の私にありましたので。

「お父さんについて上海に行くからね!今の学校は3月までだから、しっかり楽しんでおこうね!」と。


それから引越しまでの3ヵ月間は、家族全員、慌ただしい日々を送っておりました。
娘たちにとって、初めての転校です。
震災があり、日本中が大変な時期で、特に次女は震災以降ずっと休校で、学校のお友達とはきちんとお別れもできませんでした。
そんな中でも、お友達の大切さ、ありがたさを、しみじみと感じた時期だったと思います。

こちらに来ていろいろな方とお話していると、やはりお子さんが来るのを嫌がった、というご家庭も多いです。
1年だけね、と、なんとか説得して、ほぼ無理やり連れてきたというご家庭も。
それでも大抵は、「嫌がっていた子ほど楽しんでいるのよねー」という話になります。

我が家は、現在、2人とも日本人学校に通っています。
まだ2ヶ月半ですが、学校はとても楽しいようです。

案の定、我が家では次女が一番こちらの生活をエンジョイしています。習い事や塾から解放され、放課後にお友達と遊び倒す姿、生き生きしてます。
長女は、共学&私服の学校生活はかなりエンジョイしている様子。でも、街を遊び歩くという自由がないので、そこはちょっとストレスみたいで、暇を持て余してます。
悔しければ、中国語覚えて生活力を付けなさい!
と言ってます。これから徐々に・・ですね。


こんな感じで、上海生活を開始しました。
私はというと、時間があり余るこちらでの生活、またもや教育ママゴンの血が騒ぎ出し、娘たちの今後の教育についてガツガツ検討中です。

せっかく外国にいるんだから!と、インター校を物色中♪
上海の学校事情、はたまた、海外での子供の教育、などなど、教育ママゴン心をくすぐる課題も盛りだくさん!


あんなこんなの上海を、これからも綴っていきたいと思っております♪


「転勤」は、忘れた頃にやってくる!(1)

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2011年04月02日

被災地の方への活動〜上海編


投稿者 森マキ子

今回の地震は上海の職場で知った。午後、同僚が「日本で大きな地震があったみたい」と言い出し、ネットを使って情報を集め、報告しだした。にわかには信じられないような内容だった。帰宅してから夜更けまでニュースを追い、あまりの悲惨さに泣くしかなかった。


私は神戸の出身だが、阪神大震災当時はすでに大学生で地元を離れていた。私はぼろぼろになった神戸の景色を見るのが恐ろしく、また自分が行っても邪魔になると思い、震災からほぼ1年経って初めて帰省した。当時はインターネットも携帯電話もなく、高校時代の友人何人かとは今も音信不通になったままだ。あの当時、私がしたことは、被災した叔父叔母にセーターを買って送ったことと、わずかな募金をしたことだった。自分の無力さを感じずにはいられなかった。今でも、なにかもっと故郷のためにできたのではなかったかと悔やまれる。

さて今回の地震後、勤め先(日系)ではすぐに募金が行われた。在住の日本人による震災地への義援金募集もどんどん始まっている。私たちが気軽に募金できるよう具体的な活動をされている方々には心から感謝したい。私もうつうつとしていられない。先週末に娘と訪ねた2カ所の活動を紹介したい。

ひとつ目はPeas&Podsという上海在住の国際色豊かなママたちのグループが企画したチャリティバザー。このバザーの入場料、出店費用、ケーキの売り上げは、中国国内外の子供を対象とした活動に寄付されるようである。今回、日本人グループによる出店があり、この売り上げはすべて震災被災地のために日本赤十字へ寄付されるという。私は絵本を購入し、少しばかりの寄付もさせていただいた。このバザーの商品がなかなか良く値段もリーズナブル。もっと物色したいところだったが、子供がおとなしくしておらず、ゆっくり見られなかったのが残念だった。場所は、ホテル•ホリディ•イン。20元で利用できるキッズスペースやおむつ交換用ベッド(トイレ内)もあり、ママたち手作りのケーキも絶品だ。定期的には行われていないようだが、小さな子供連れで出かけても安心のお薦めイベント。
peasandpod.jpg
写真はキッズスペースにて。あちこちでよく見かける「砂絵」。シールをはがして、色つきの砂をのせる。

ふたつ目はSAPPOROショートフェスト in 上海
札幌で行われているフィルムフェスティバル
のダイジェスト版を上海で紹介するというイベント。ドリンクの売り上げは、日本赤十字に寄付されるという。また、入り口には募金箱も置かれていた。入場料のかからないイベントなので、映画館に来たと思ってお金を寄付できる。こういう寄付の募り方、芸術もなにかできるということの現れのようで大歓迎。

お金では人の命も街も戻っては来ないけれど、寄付は現在上海にいる自分ができるベストのことだと考える。これからもこういう活動があれば、ぜひ参加していきたいと思う。

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2011年03月01日

「転勤」は、忘れた頃にやってくる!(1)


投稿者 竹之内ふうこ

ほんとに忘れてました。
うち、転勤族でした。
辞令が出たのは、去年の12月1日。
辞令が出る日ということすら知らなかった私に、夫から一通のメールが。

「異動になった。大変なことになった。」

と(汗)あららら。
長女が中学受験をして私立中に入学したばかりなので、今後転勤になったら単身赴任だね・・という話はしていた矢先。
なので、異動&単身赴任は、まぁ一大事ではありますが、「大変なことになった」という意味が分からなかったのです。
それで、

「どこ?」

と聞いたら、帰ってきた答えは、なななんと、

「上海」

へ??上海って、あの上海??なぜに海外??

晴天の霹靂とはこのことです。
夫のタイプ的に、海外は全くないと確信していましたので。

うううううううむ。

万博にもそれほど興味を抱かず、恥ずかしながら、「中国」に対しては「避けられるものなら避けて通りたい」というネガティブな感情しかなかった私。
上海という都市についても、ほとんど何も知らなかった私は、その後数日間は、自分たちがついていくことなど、これっぽっちも考えていませんでした(汗)


ところが。


夫を訪ねていくこともあるだろうし、どんなところなのかな・・と調べ始めると。


意外とキレイなところなのねー。
へー、都会なんだー。
おや、随分と日本人が多いのねー。
わおー、なんて立派な日本人学校なの!
なになに?国際学力テスト、どの科目も上海がトップ独占じゃない!
もしかして子供たちのためには行った方がいい?
日本に帰りたくないっていう人が多いだなんて・・どんなに楽しいの??

無知とは恐ろしい・・と、思い知りました。


もちろん、子供たちと私のことだけじゃなく、夫のことも考えましたよ(汗)
中国でビジネスをするのは夫、つまり、心身共に、一番キツイ状況になるのは夫。
一緒にいれば、お腹壊した時にはおかゆを作ってあげられる。
うまくいかずウツウツとしている時には、気分転換に外に連れ出せる。
仕事から帰ってきたら、明るい家とご飯が待っている。
仕事のことで力にはなれないけど、これだけでも随分違うよね・・と。
何より、同じ異国の地で、子供たちが逞しく成長していくのを見られるのは、夫にとっても何よりの励みになるのでは?

それからというもの、私は、自分が信頼・尊敬する方たちに相談しまくりました。
すると彼女たちは、皆口をそろえて、「行くべき!」と。
そうか、そうだよね。


よし、行こう! 家族で行くぞ!


そう決めたのは、12月中旬のことでした。


人生、何が起こるか分かりませんね。
私たち家族にとって、最大の転機。


次回は子供たちの反応について書きたいと思います。


ううう、出発まで1カ月を切りました。
家のこと、学校の手続き、引越しのこと、ほぼすべてこれからですが、なんとかなるんでしょうか(笑)


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2011年02月08日

春節の上海から


投稿者 森マキ子

中国は、春節のお休み中。旧暦のお正月だ。今夜は、お金の神様がやってくる!とかいう日で、外は盛大に花火があがり、爆竹が鳴らされている。お金の神様の気をひくためなら、「どんどん鳴らしまっせ〜」と、まあ、にぎやかだ。

振動に反応してバイクに取り付けた防犯装置が鳴りだしたりして、さらにうるさい。娘は、一度目が覚めて「ふえ〜ん」と泣いたけれど、ミルクをあげると、また眠りの中へ。なかなかたくましい。我が家もこれまで縁が薄かったけれど、来年は、ちょっとパンパンならしてみようかと思う。

屋根のすぐ上で花火が上がる。

shunsetu1.jpg


大晦日もなかなか賑やかだった。年越しの前後には、家の中まで火薬の臭いであふれ、外の空気は煙で白く濁り、空はずっと赤白く明るかった。空襲ってこんな感じではないかと想像する。密集した高層建築の間で、一般市民が日本の花火大会級の花火を上げるので、これでよくぞ大きな火災が起きないものだなと思う。マンションの高層階の場合、窓ガラスが割れることもあるらしい。

新年には、いろんな方から、携帯にショートメッセージを頂いた。干支をメッセージに取り込んだものが、面白かったので、倣って書いてみよう。
「ウサギのような優しさ、ウサギのような温かさ、ウサギのような健康、ウサギのような逞しさをこのサイトを見てくださっている皆様にお祈りします。新年が跳躍のウサギ年になりますように!新年快楽!」

ショッピングモールのデコレーション。
春節中は、人が少なくて、写真がとりやすい。

shunsetu2.jpg

中国パワーを体感したい人、非現実的な夜を体験してみたい人、ぜひ一度、中国で春節を過ごしてみてはいかがだろう。

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