ワーキングマザースタイル ◆常山あかね


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2014年08月20日

実践!リモートワーク!Google Apps™ならいつでもどこでも、そこがオフィス


投稿者 常山あかね

アベノミクスの重要課題である「男女がともに仕事と家庭が両立できる柔軟で多様な働き方」。
もちろん保育所の整備も重要な施策の一つですが、やはり女性が無理なく働ける環境作りも重要!ということで、今日は、8月27日六本木ヒルズGoogle社で開催の「実践!リモートワーク!Google Apps™ならいつでもどこでも、そこがオフィス」という、無料セミナーのご案内をさせていただきます。

私は、育児のため会社を退職後、1999年から、子育てをしながら在宅で、ライティング等のコンテンツ制作の個人事業をはじめました。小さかった3人の子どもたちも、すっかり成長し、上の子はもう大学生です。自分のように子育てと仕事を無理なく両立できる働き方を、少しでも多くの人に実践してもらいたいという思いから、2006年には、「仕事も子供もあきらめない女性が生き生きと輝く日本を目指すソーシャルベンチャー」を合言葉に、在宅で子育て中の女性が働ける株式会社壱頁という会社を起業しました。まだまだそんなにたくさんの女性を幸せにできているわけではありませんが、私は、自分自身のこれまでの働き方に、とても満足しています。(*^_^*)

今回のセミナーは、在宅ワークを実践したい女性起業家の方はもちろん、女性の人材活用・在宅勤務の助成金の活用を念頭に、リモートワークや在宅勤務の導入を検討している企業の経営者様におすすめの内容です。

働き甲斐のある会社に選ばれたGoogle、
創業以来少数精鋭で女性が活躍できる働き方を実践する壱頁、
企業の成長を支援する上田公認会計士事務所の3社がタッグを組んでリモートワークのノウハウをギュッと詰め込んでお届けします。

御興味のある方は、ぜひ、下記フォームよりお申込みください!

Google Apps for Business™セミナー「これから事業拡大を目指す企業経営者様のための『実践!リモートワーク!Google Apps™ならいつでもどこでも、そこがオフィス』」
http://www.page1.ne.jp/information/report/20140827.html


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2011年07月14日

「もっと上をめざす士業・コンサルタントのための『新・3種の神器』とは?」セミナーのご案内


投稿者 常山あかね

早いもので、来週から、子供の夏休みが始まりますね。
特に幼稚園、小学生のお子さんがいらっしゃる方は、仕事で外出もしにくくなるのではないでしょうか。
我が家でも、小、中、高と3人の子供が夏休みに入るので、これまでのように、朝から晩まで家をあけたりするのは、難しくなりそうです・・・

私は、新宿でIT支援の会社をやっているのですが、ここ数年、グーグルアップスというクラウドツールを利用して仕事をしていますので、事務所でも、家でも、いつでもどこでも同じ環境で仕事ができて、こんなときに、本当に助かります。

特に、iPhoen、iPad2 を利用するようになってからは、移動中の電車の中でも、仕事ができるようになって、さらに便利に!(^^)特に、メールの返信は、これまでは暇になりがちだった移動中に、かなりの割合を済ましています。

来週、下記のようなジョイントセミナーを開催しますので、私の「クラウド」のパートでは、そんな日頃の体験談をお話できればと思います。御興味のある方は、ぜひいらしてください!


★「もっと上をめざす士業・コンサルタントのための『新・3種の神器』とは?」
    〜うまくいっている人がやっている
       「クラウド」「情報発信」「事業継続」のポイント〜

東日本大震災や節電をきっかけに、企業経営を継続・拡大させるための取り組みを
真剣に検討されている方も多いのではないでしょうか。

これまでは、士業・コンサルタントにとって、「メール」「顧客名簿」、
そして「先生の体力」が3種の神器だったかもしれません。
しかし、今後は、「クラウド」「情報発信」「事業継続(BCP・BCM)」の3つを、
私たちは、士業・コンサルタント事務所の「新・3種の神器」と位置付けます。
このように、従来からの取り組みを「新・3種の神器」に置き換えることにより、
確実に事業を継続・拡大させることができます。

本セミナーでは、これらの仕組みを導入するための、具体的な手法をご紹介します。

今回は、自らの実体験に基づいた営業力アップセミナーが大人気の
東京海上日動あんしん生命の細田収氏と、
企業法務全般(リスクマネジメント含む)・中国ビジネスに詳しい田村淳也弁護士との
ジョイントセミナーになります。

弊社は、第一部を担当します。士業・コンサル業の方、必見の内容です。
みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。


◆セミナー名

 「もっと上をめざす士業・コンサルタントのための『新・3種の神器』とは?」
    〜うまくいっている人がやっている
       「クラウド」「情報発信」「事業継続」のポイント〜

◆セミナー概要

 第一部 14:30-15:20
 「非常時でも大丈夫!?クラウドを活用して、
       いつでもどこでも仕事ができる体制を!」
 講師:株式会社壱頁 代表取締役 常山あかね

 第二部 15:30-16:30
 「簡単実践!”新規クライアントに一生困らない”営業の仕組みづくり
   〜その他大勢から抜け出すためのハウスリスト構築と情報発信術〜」
 講師:東京海上日動あんしん生命池袋支社 第二営業所長 細田収 氏

 第三部 16:40-17:30
 「基礎からわかる事業継続(BCP・BCM)」
  講師: 弁護士 田村淳也 氏


◆日程  2011年7月22日(金) 14時30分〜17時30分(セミナー)
     終了後、場所を移して懇親会を開催します(実費)。

◆会場  東京都千代田区神田錦町3‐21
     ちよだプラットフォームスクウェア 506会議室

◆参加費 3,000円(こちらの記事を見てお申し込みいただく場合、
     講師紹介割引で、2,000円とさせていただきます)

◆詳細・お申し込みはこちらでご確認ください
http://www.page1.ne.jp/information/report/20110722.html

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2011年05月09日

災害に負けない仕事術(情報発信セミナーのご案内)


投稿者 常山あかね

東日本大震災から、早くも2か月が経ちました。震災発生当時は、色々と考えることも多かったことと思いますが、そろそろ日常の仕事モードに戻り始めている頃ではないでしょうか。

私たちのようなワーキングマザーや家庭を持つ方にとっては、家族を守るための危機管理対策が最重要なのは言うまでもありませんが、ご自身で事業をされている方にとって、事業を継続させるためのリスク管理(BCP)の重要性も、強く実感されていることと思います。

私は、子育て中のメンバー全員がSOHOで働く会社を運営していますが、2年半ほど前から、すべての業務をクラウド化【Google Apps(グーグルアップス)を利用】して、運用していました。日常的に、全員がグーグルのプラットフォームを利用する必然性があったため、災害時にもGメールやビデオチャットなど、インターネットを通じてコミュニケーションをとることができました。特にGメールは、スマートフォンや携帯電話でも、PCの環境と同様に利用できますので、バーチャルオフィス環境を持ちたい方には、絶対におすすめです。

今回の震災を受けて、さらに、facebookやtwitterも、社内の緊急連絡用に活用することにしましたが、
緊急時だからこそ、ふだん習慣化していないことはできませんので、日常的に業務で利用する仕組みづくりが重要だと感じています。

そこで、クライアントからの信頼獲得のためにも、スモールオフィスが取り組んでおきたいBCPの課題について、「情報発信」の側面からセミナーを開催することにいたしました。ご興味のある方は、ぜひご参加いただけますと幸いです。 →【情報発信があなたを救う!「士業・コンサルタントのための災害に負けない仕事術」】


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セミナー【情報発信があなたを救う!「士業・コンサルタントのための災害に負けない仕事術」】
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今回は、自らの実体験に基づいた営業力アップセミナーが大人気の、
東京海上日動あんしん生命の、細田収さんとのジョイントセミナーになります。


◆セミナー名
「【情報発信があなたを救う!「士業・コンサルタントのための災害に負けない仕事術」】
◆日程 2011年5月19日(木) 14時半〜17時半(終了後、懇親会があります)

◆会場 ちよだプラットフォームスクウェア 501会議室

◆参加費 3,000円(税込)
(この記事を見てお申し込みいただく場合、講師割引で、半額の1,500円とさせていただきます)

◆講演タイトル
第一部「事業継続(BCP/BCM)の基本概念」
講師:専門家(有資格者)を予定

第二部「非常時でも大丈夫!?
クラウドを活用して、いつでもどこでも仕事ができるバーチャルオフィス体制を!」
講師:株式会社壱頁 代表取締役 常山あかね

第三部
「事業継続とクライアント開拓のためのハウスリスト構築とその活用法
〜その他大勢から抜け出す情報発信術〜」
講師:東京海上日動あんしん生命池袋支社 第二営業所長 細田収氏


◆詳細はこちらでご確認ください。
お申し込みは下記フォームより、お申し込みください。
  http://www.page1.ne.jp/information/report/20110519.html

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2010年10月26日

営業力をアップするには?(セミナーのご紹介)


投稿者 常山あかね

「自分の好きなことで起業して、夢を実現したい」、「趣味を生かして、お教室(サロン)やネットショップをオープンしたい」

このようなことを、胸に温めている方も、多いと思います。また、女性起業家として、すでに活躍している方も、最近では、増えてきたように思います。

ところで、自分でビジネスをはじめようというときに、一番不安に思うのは、「営業」ではないでしょうか?

よいサービス/商品でなければ売れないのはもちろんですが、いくらよいサービス/商品であっても、ターゲットに適切に情報が届かなければ、売れません。私も、会社をはじめて以来、最大の関心事は、どうやって、自社のサービスを広めて行くかということでした。最近、色々と営業の本を読んだり、セミナーに参加して気づいことは、基本的な営業のセオリーは、成功事例を真似ればよいということです。

もちろん、自社のサービス/商品の最大の理解者は自分ですので、第三者が魔法のように売れ行きがあがるアドバイスをくれるということはまずありませんが、大いに考えるヒントにはなると思います。

さて、今度、機会があり、営業力アップをテーマにしたジョイントセミナーの講師をすることになりました。
日頃、営業力をアップしたいと思われている方や、これからビジネスを始めたい方に、ぜひ何かのヒントを得ていただけたら嬉しいな、と思います。

 【 セミナー情報 】

 11月19日(金)、(株)壱頁代表の常山が、イーエフピー株式会社主催『顧客爆大セミ
 ナー』の講師(前半パート)を務めます。
 後半パートの講師は、保険業界屈指のトップセールスとして知られる
 イケメン社長、(株)ハッピーメイト代表取締役 岡野祐司さんです。

 前半のテーマは「自分ドメイン×クラウド×モバイルの営業力!〜できる営業
 マンのノウハウを大分析〜」。

 IT活用による営業力アップにご興味のある方は、ぜひご参加ください!
 特に、士業、経営者の方におすすめの内容です。

 ◆セミナー名 
 「顧客爆大セミナー
 〜実践!トップセールスとITのプロが教える「あなたから買いたい!」と
 指名され続ける顧客獲得術〜」

 ◆日程  2010年11月19日(金) 15時〜17時30分(セミナー)
      終了後、懇親会があります。

 ◆会場  東京都港区南青山1-26-5 ヒルフラッツ2F
      アイムパーソナルカレッジ乃木坂教室
 
 ◆参加費 申し込み時、「紹介者常山」と書いてください。特典があります。

 ◆セミナー詳細 第400回 顧客爆大セミナー 詳細PDF(PDFファイル)

 ◆主催 イーエフピー株式会社
  

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2010年05月28日

異業種交流会体験レポート


投稿者 常山あかね

異業種交流会というと、なんだか怪しそう・・・と思っている方も多いのでは?
私も、ちょっと前までは実際そう思っていたのですが、最近、幾つかの交流会に参加してみたら、意外にも有意義♪ということがわかりました。
というわけで、これから参加してみたい!という方のために、異業種交流会ビギナーの私が気づいたことを、お話ししたいと思います。(あくまでも私の個人的な感想です)

・ひとりでも大丈夫。ほとんどの人がひとりで参加してます。女性の数も、思ったより多いです。
女性は士業、自営業(フリーランス)、営業職の方が多い傾向にあります。

・料金は2000円前後。食べ物はなく、ペットボトルのお茶かジュースを飲めるぐらいです。

・主催者の方の職業と、同じ業界の方が多く集まります。なので、主催者の方がどんな方かが交流会選びの決め手になると思います。

・東京都内より、横浜(地元色が強い)のほうが、アットホームで断然なじみやすいです。
・一方的な売り込みや自己PRは悪印象。あまりガツガツとしない方が、結果的に参加者の方と仲良くなれます。

・同じ交流会に、定期的に出たほうがよい。初対面の人とはなかなか馴染めないものですが、何回か同じ交流会に出ていると、自然と顔見知りの人が増えてきます。

・二次会に出ると楽しい。一次会は食事もなくひたすら名刺交換するだけなので、二次会ではじめて食事ができて、ざっくばらんにくつろげるという感じです。

・漫然と参加するのではなく、どういう人と知り合いたいか、きちんと目的をもって参加すると、有意義。

・名刺交換しただけでは、ほとんどの場合何もおこりませんので、自分が興味を持った方と積極的に連絡をとるとよいです。私は、個人的に連絡をいただくと嬉しいので、他の方もそうだと思います。

・自分が興味のない業種の方でも、話を聞くと、思いがけない発見があることがあります。

・仕事に結びつくこともあります。その場で依頼されるということはあまりありませんが、名刺交換をしてだいぶ経ってから、会社のサイトを見て、仕事のご依頼があるということは、ままあります。(信頼性のある事業用サイトを持つことは重要です!)


私は、交流会に参加するときは、家族の夕飯の準備をしてから、夫になるべく早く帰宅をしてもらうようにして、出かけています。
とはいえ、ワーキングマザーにとって、夜は出かけにくいもの。最近は、昼間の異業種交流会も増えているようですので、自分にあった、長期的に参加できそうな交流会を探してみるとよいでしょう。よい出会いがあるといいですね!

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2009年08月31日

子供の受験に思う


投稿者 常山あかね

どの親にとっても、重要な関心事が子供の受験。我が家でも、今年、高校受験を控えた子供がいます。
これまで無関心だった私も、親としてアドバイスをする立場となり、遅ればせながら、受験対象となりそうな学校の研究をはじめ、色々と気付くことがありました。

ややもすると子供は「受かりそうな高校」を志望校にあげがちですが、親にとってみれば、受かりそうな高校ではなく、本当に行きたい高校を受けてほしいもの。受験という人生最初の勝負を通して、結果はどうれあれ、困難を避けずに全力でチャレンジすることの大切さを理解してくれればいいなと思います。

まずは、「上を目指してがんばろう!」という自分こそが、現状に甘んじることなく、常に上を目指さなくてはいけないと身が引き締まる思いです。

これからの半年間、子供の受験を通じて、自分自身の生き方を問い直す、よいきっかけとなりそうです。

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歴女ブームに納得!の一冊〜『燃えよ剣』〜


投稿者 常山あかね

この夏休みは、子供の受験などであまり遠くに家族旅行ができなかっがので、人生ゲーム(M&A版(^^;)を家族でやったり、読書三昧で過ごしました・・・。
「燃えよ剣」は、言わずと知れた司馬遼太郎の名作ですが、これまで一度も読んだことがありませんでした。

一言でいうと、「幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く」という内容です。

土方歳三の、革命家としての生き方の美学に陶酔したのはもちろんですが、組織作りの面で、参考になる部分がたくさんあり、思わず、ラインを引いて読んでしまいました。リーダーとはこうあるべきだというエッセンスがちりばめられており、組織の代表や、マネージャーの仕事をしている方などにも、とても役立つ内容だと思います。

歴女ブームと言われる昨今、戦国武将など、歴史上のヒーローにはまる女子の気持ちがよ〜くわかりました。小学生にはやや不向きな描写が多いように思いますが、夢中で読める一冊なので、読書好きになるきっかけになるかもしれません。

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病時保育のパイオニア【マザーネット上田理恵子さん著者インタビュー】


投稿者 常山あかね

最近、注目の「社会起業家」。その社会起業家の草分けが、病時保育を中心とした育児・家事代行サービスで知られる、「マザーネット」代表取締役の上田理恵子さん。

秋以降に大流行すると予測されている新型インフルエンザの対応で、ますます注目されている病時保育ですが、上田さんがマザーネットを立ち上げたのは、2001年のこと。ワーキングマザーを総合的に支援する会社が社会に必要だという強い思いからでした。

この、『働くママに効く心のビタミン』は、上田さんの17年間の会社員時代にはじまり、起業してから現在に至るまでの自身の生きた体験談がたっぷり詰まった、まさに「ワーキングマザーのバイブル」。「仕事も子どももあきらめない」ワーキングスタイルを目指す方、必読の書です。

今回は、「3人で行こう!仕事も子供もあきらめない!」インタビュー特別編として、上田さんに、初の著書にかける思いをうかがいました。

  
上田理恵子さん プロフィール

rieko-ueda.jpg自らの仕事と育児の両立体験から、ワーキングマザーが働きやすい環境作りに使命感を感じ、17年間のメーカー勤務を経て、ワーキングマザーの総合支援サービス会社である株式会社マザーネットを創業。高2と中3の男の子のお母さん。

2006年「第一回にっけい子育て支援大賞」、2007年「女性のチャレンジ支援賞(内閣府・男女共同参画大臣賞)」はじめ、受賞歴多数。

 

 


いつの間にかテーマが変わっちゃったんです(笑)

この本は、どんな方に読んでほしいですか?

仕事と子育てを両立することで罪悪感を感じていたり、悩んでいる人に読んでほしいと思います。世の中には、「がんばって乗り越えてよかった」と思っている人もたくさんいます。「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じていただけて、元気になってもらいたいですね。

当初は、3月9日の発売に合わせ、「ホワイトデーに、ママへのプレゼントとしていかがですか」というPOPを書店に出したりして、男性に購入してもらいたかったんです。でも、「『離婚したくなったら』という章があったから、結局、部下にあげた」という声も(笑)。ママ社員を部下にもつ上司の方からも反響がありましたね。
経営者がまとめて購入して、ママ社員に渡してくれたらいいのになぁと思います。

 

具体的に、読者の方からどのような感想が寄せられましたか?

60代の男性から寄せられた、「娘が働いているので保育園の送り迎えをすることになったのだけど、この本を読んで娘の気持ちがはじめてわかった。じいじいもがんばります」との声が印象的でした。男性からの感想が多いことに驚きましたね。

また、「全部で三度泣きました」「泣いて泣いてまた泣きました(フジテレビの佐々木恭子さん)」など、本を読んで泣いたという感想も多く寄せられました。
意外にも、独身女性からの反響も大きかったですね。

パートの人にも派遣の人にも、これから働きたい人にも、幅広い方にぜひ読んでいただければと思います。

 

待望の上田さん初の著書となりますが、出版に至った経緯を教えてください。

これまで本業が多忙のため出版の依頼はお断りしていたのですが、今回は、編集者の三田さん(日経BP社)の強い熱意のもと、実現しました。

当初は、「病時保育のあり方」というテーマで取材にこられたのですが、三田さんもワーキングマザーということで、お話しているうちに、いつの間にかテーマが変わっちゃったんです(笑)。
ご自身も、ワーキングマザーとして色々と悩みがあり、まさにこのような本を欲していたのだと思います。
キャッチコピーなども、三田さんと二人で一生懸命考えました。

 

おふろでひざをかかえて一人で泣きました

上田さんは、会社員時代、育児休暇取得第一号、総合職第一号ということですが、どういう方を働き方の参考としていましたか?
当時は、相談できる人やモデルになる先輩もいなかったので、ぜんぶ自分で決めていました。
昇格の時期になると、同期社員と同じように昇格できないことが悔しくて、おふろでひざをかかえて一人で泣きました。「男性と同じように大学を出て就職をしたのに、子供を産んだだけでどうして・・・」という、そのときの悔しさが、今の私の原点になっています。

 

現在は、当時と比べて女性をとりまく環境が変わってきていると思いますか?

今は逆に、責任をある仕事をまかされすぎて、ストレスをかかえている女性が増えています。「管理職になったはいいが夜の10時〜11時まで働きすぎて、子どもと過ごす時間がとれない」という悩みも多く寄せられるようになりました。

 

以前とは逆の悩みが増えてきたわけですね。
ところで、上田さんは、どのような社会が理想だと思われますか?
今は子どもが小さくてたくさん働けない人も、子どもが大きくなったら本格的に働ける社会が理想ですね。「今大切なことを、大切にできる社会」が理想的だと思います。

 

ご自身のワークライフバランスはいかがですか?

会社員だったころは子どもといる時間がとにかく足りなかったですね。
一緒の空間にいるだけで幸せでした。

起業してからは自分のペースで仕事ができますので、子どもとの時間も十分とれるようになりました。
当社は子連れ出勤OKですから、病気の子どもを横で寝かしつけながら仕事をすることもありました。大阪の本社も、現在部屋を2つ借りていて、1つは託児付きルームなんです。

子どもは、保育研修も兼ねてケアリストさんに見てもらったり、ときには社員の子どもである高校生・大学生にアルバイトで見てもらうこともあります。

 

社員同士が勤務中におかずを作りあって

社員の方も、子連れ出勤で気兼ねなく仕事ができるわけですね。

ほかにも、他社にない当社ならではの特徴として、「おかずの持ち帰り制度」があります。社員同士が勤務中におかずを作りあって、家に帰ったらすぐ夕食を食べられるようにしています。うちの子どもたちも、どの社員の味付けかすぐわかるようになって、「今日は、●●さんの煮物やろ?」と喜んで食べています。1パックたったの200円で手作りの煮物も食べることができて、独身者にも大好評です。調味料は会社持ちで、食材は、社員でお金を出し合って購入しています。

 

それは素晴らしい制度ですね!私も、日々の一番の悩みが、夕食の支度なんです。

会社で仕事をしながら家事ができるなんて、いいでしょ?事務作業の合間に圧力なべで煮物を作り、おやつにはワッフルを焼いたりしてます。社員の健康には手作りが一番です。現在、社員は7人でパートさんも含めると12人。お互いが協力して楽しくやっています。

当社では、子育て中の女性にかかわらず、病気などで外での勤務が難しい方など、いろいろな事情を抱えた人に働いてもらっています。

 

著書の中で、育児休業明けの単調なお茶汲みの仕事を自分なりに工夫して、上司に認めれらるようになったという話に感動したのですが。
子どもが保育園でがんばっているのだから、肝心のお母さんがくさっていたり、ただ仕事を流していたりしたら、別れ際に泣いていた子どもに申し訳ないという気持ちでした。
当時は、コピーの仕方を工夫したり、お茶の入れ方に命をかけたりしてましたね(笑)。

誰もやらないなら私がやるしかない!

1994年に「キャリアと家庭両立を目指す会」をお一人で立ち上げられたとき、新聞にとりあげられ、大変な反響があったそうですね?

ちょうど出産予定日に、新聞にとりあげていただきました。「とりあえずやりたい!」という気持ちが先立ち、新聞社の方に思いを伝えたところ、趣旨に大いに賛同してくださったんです。

 

問題意識を抱えている人は多いと思いますが、上田さんのように一歩を踏み出すことは、なかなか勇気がいると思います。その秘けつを教えてください。

関西気質というのもあるんでしょうか。ただ待っているだけでは、お役所も誰も、解決してくれないんですよ。
私が起業したときは、波が来て、自然と大きな海に押し出された感じでした。「誰もやらないなら私がやるしかない!」と覚悟を決めました(笑)。

普段は、流れに逆らわず常に真っ白な心を持つようにして、自分の考えに固執しないようにしています。
それと、色々な人の話を聞くことで、すでにあるサービスではなく、本当にみんなが求めているものが何かを考えることを心がけていますね。

 

家事・子育てと仕事の両立で意識していることは?

子どもが2人とも塾に通っているので、夕食の時間は10時半と遅いです。
でも、必ず家族そろって夕食を食べるということを大切にしてます。
「お母さん、今日、仕事でこんなトラブルがあったんやけど」「それは困ったな〜」などと、にぎやかに食卓を囲んでいます。

 

ワーキングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージをお願いします。

働く理由を常に問いかけてみてください。私は、年に4回ほど、自分自身に問いかけるようにしているんです。「自分の能力を開花させる」、「社会的意義」という目的が2つそろってはじめて、前向きに楽しく働き続けることができるのではないでしょうか。人は、必ず自分にしかできない役割があると思うし、それを実現する仕事こそが、天職だと思います。

子供に対しては、SOSのサインをしっかりと汲み取ってあげることが大切です。 仕事の手を緩めなければいけないときには、緩めることも必要です。
仕事への本気度を見せつつも、子供のことを心から好きだということを、しつこいぐらい(笑)、言葉で示してあげてください!

 

本日はありがとうございました!

 

インタビューを終えて

今回、新宿の弊社で取材をさせていただきましたが、「この事務所、都心なのに静かでいいですね。うちの会社もこういうところを探していたんです!」と、帰り道にその足で不動産屋に赴き、同じ建物の一室を契約された上田さん!その潔いまでの行動力を目の当たりにし、上田さんの起業家としての魅力を実感しました。

私も、上田さんのように天職を見つけ、それに向かってがんばりたいと思わされました。本当にありがとうございました!

(常山あかね)

イラスト/山田陽子
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横浜開国博Y150に行ってきました


投稿者 常山あかね


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遅ればせながら、横浜開国博Y150に行ってきました。夏休みの土日の割には拍子抜けなほど混んでおらず、あの巨大クモ「ラ・マシン」の操縦席に載って写真を撮ることができて(小学生以下各回10人・抽選)、子供たちは大喜び。
今回のテーマは、環境ということで、環境にちなんだパビリオンを幾つか見学しました。

「エネオス 未来のエネルギー館」では、クイズラリーでエネゴリくんのハンカチをもらい、またまた喜ぶ子供たち。

その後、ニッサンY150ドリームフロント「PIVOLAB(ピボ・ラボ)」&「コトバパーク」では、電気自動車「ピボ2」ロボットと一緒に、環境問題について映像で学び、そのあと、葉っぱの形の紙に、「自分ができる地球への思いやり」を書いて、地球型のバルーンに投稿し、風で舞い上げます。ただ勉強するだけではなく、自分の目標を空に舞い上げることができて、心地よい満足感が!
わずかな一歩でも「行動する」ことがでできるという点で、素敵なパビリオンだと思いました。

お土産は、ここでしか買えないペリーテイトくん(黒船をイメージ)のキャラクターのグッズを買いました。開催期間も残り少ないせいか、割引価格になっていました。(^^v

愛地球博のような大規模なものではありませんが、近場で非日常体験をできて、子供も大満足!9月27日まで開催していますので、まだの方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

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2009年06月08日

『働くママが日本を救う!「子連れ出勤」というスタイル』


投稿者 常山あかね

子連れ出勤で話題の授乳服メーカー「モーハウス」代表の光畑由佳さんの初の著書が、この『働くママが日本を救う!〜「子連れ出勤」という就業スタ.イル」です。

これまでも、会社が家族経営であったり女性が経営者をしている場合、子連れ出勤をしているケースをよく耳にすることがありました。でも、モーハウスさんのスゴイところは、それを自分ごとに終わらせずに社会にそのワーキングスタイルを問いかけ、一石を投じているところです。
また、経営者だけではなく、社内全体で子連れ出勤をしているというのも、大変画期的です。

この本を読めば、今、最も注目されている「ワークシェア」「ワークライフバランス」が、この会社の中ではあまりに自然体で実現できていることに、感動することでしょう。

リクルーティングの面においても、子連れ出勤制度に魅力を感じ、全国から優秀な女性の人材がたくさん集まってくるというエピソードに、大いに納得!
なぜなら現状の社会では、子供を産んだ女性がとれる選択肢は、「子供を保育園に預けてフルタイムに近い時間働く」「会社を退職して育児に専念する」という2つが主流を占めるからです。

「子供を保育園に預けたくない、もしくは預けられないけれど、社会と繋がっていたい」というのは、多くの女性の願いであり、弊社でもそのような働き方を志向する女性が多くいます。

先日、日経新聞(6月1日付け)で、日本IBMが在宅勤務制度を大幅に拡充し、オフィスへの出勤をほぼ不要(週4日以上の在宅勤務可)とする新制度を導入したという記事を読みました。
今後、在宅勤務、子連れ出勤など、ワークスタイルの多様化は、ますます加速しそうです。

弊社は原則SOHOで働く形態をとっていますが、子連れでの毎週のミーティングを2年間実施してきました。その間、大人が会議に夢中になっている間に白い壁一面に子供たちが落書きをしてしまったりと、トホホ・・・と思うような出来事も何度かありました。
メリットもたくさんある反面、子連れでの仕事の難しさを実感しています。
また、交通渋滞や移動距離の関係で車での通勤が難しい東京の場合、事務所のある都心まで電車で子供を連れていなかくてはいけないというのも、ネックになります。

今回、この本の中ではあまり詳しく語られていませんでしたが、子供を職場で安全に楽しく過ごさせるためのノウハウを、ぜひ知りたいと思いました。

女性の活用を考えている経営者の方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。


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2009年03月16日

オススメ本『働くママに効く心のビタミン』


投稿者 常山あかね


「仕事も子どももあきらめない」ワーキングスタイルを目指す方におすすめなのが、この『働くママに効く心のビタミン』です。

著者は、育児・家事代行サービスでワーキングマザーを総合的に支援する会社「マザーネット」代表取締役の上田理恵子さん。17年間の会社員時代にはじまり、起業してから現在に至るまでのご自身の生きた体験談がたっぷり詰まった、まさに「ワーキングマザーのバイブル」といった内容です。

その中でも、私が涙したのは、上田さんが、起業を決意するくだりです。
「働くママにやさしい会社を起業する」という夢を持ちながらなかなか実行に踏み切れないでいる上田さんに、子どもたちが、自分たちのなけなしの貯金を差し出します。「お母さんはいつもボクに夢をあきらめるなって言うけど、お母さんは夢をあきらめたんか?」。
こんなお子さんの言葉に背中を押され、その場で起業を決意したという上田さんの潔さは、何度読んでも、心を揺さぶられます。

私自身も、「仕事も子どももあきらめない」をモットーに、女性がSOHOで生き生きと働ける会社を実現すべく、起業して2年半になります。起業は、自由で楽しい反面苦労も多く、進むべき道を見失いそうになり、ひとり落ち込んだり、焦燥感に駆られることも多々あります。
でも、3人の子どもたちに簡単に夢をあきらめる母親のうしろ姿を見せたくない、「仕事も子どももあきらめない」という理念に共感して一緒にがんばってくれているスタッフと夢を実現したい…その思いが、今の自分を支えていると再確認しました。

仕事と育児に少し疲れたときに、きっと元気をもらえる1冊です。


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2009年02月28日

モバイル仕事術


投稿者 常山あかね

これまで、仕事用に、ノートPC(レッツノート)を持ち歩いていた私ですが、最近は、めっきりPCを持ち歩かなくなりました。というのも、昨年、事務所を新宿に移転したため、通勤にかかる時間がだいぶ長くなり、少しでも荷物を軽量にしたくなったのです。でも、電車に座れた場合、ぼんやりと過ごすのも時間の無駄なような気が…。

そこで、最近持ち歩いているのは、キングジムから発売されている「POMERA」です。一見、PDAのように見えますが、その正体は、キーボードつきのデジタルメモ帳。キーボードのサイズが大きく、文字を打ちやすいのが特徴です。USBで、PCとデータのやりとりができます。電車の中で、ちょっと思いついたことをメモしたり、文章を書くには最適です。見た目もスタイリッシュで、仕事の打ち合わせで、これを使ってメモをとっていたら、取引先の方にも、褒められました。(^^)

軽量パソコンといえども、女性の力で毎日持ち運ぶのは、やはり負担がかかるもの。
「パソコンを持ち歩いているけどほとんどテキストしか打たないよ」という方は、ぜひ、このデジタルメモ帳を試してみてはいかがでしょう?


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節約術:トイレットペーパーをティッシュ代わりに!


投稿者 常山あかね

我が家は、5人家族のせいか、ボックスティッシュがすぐなくなってしまいます。子供たちが鼻をかんだり、食事中にちょっとこぼれたものをふいたりで、いくらティッシュがあっても足りません。そこで、しばらく前から利用しているのは、トイレットペーパーボックスです。トイレットペーパーの芯を抜いてセットして、フタの真ん中から、ペーパーを引き出すだけで、ティッシュとまったく同じようにつかえます。再生紙のトイレットペーパーと普通のティッシュを比べると、コストの差は歴然としています。
デザインもアジアンテイストでお洒落。お客さんにも、「お洒落でいいね」といわれることが多いです。

「普通のティッシュは鼻をかむとき以外は使わない」というルールで、子供たちも納得しているようです。
お財布にも環境にも本当にやさしいのは、何回も洗ってつかえる「ふきん」だと思うのですが、とりあえず実行可能なレベルから取り組もうということで、少しづつ進歩していきたいなぁと思います。

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「週刊 西洋絵画の巨匠」


投稿者 常山あかね

今、うちの小学生の娘が、はまっているのが、小学館から発売中の「週刊 西洋絵画の巨匠」という本。全50巻で、現在第5巻まで発売されています。毎週火曜日に発売されるのですが、発売日を楽しみに待って、いそいそと書店に買いに走っています。1冊、580円だから、これまで貯めたお年玉で、コツコツそろえているようです。中身も本格的で、毎回、原寸大の絵が付いているところが、娘のお気に入りです。この本をそろえるようになってからは、
「最後の晩餐の絵の秘密って知ってる?」「ゴッホの死にはなぞが多いんだって・・・」などと、これまで家族ではしなかったような種類の会話が、食卓で頻繁に繰り広げられるようになりました。

さほど美術に関心のなかった私も、「次号シャガールだっけ?」と、ワクワクするようになってきました。忙しい毎日の中で、ちょっとした安らぎを与えてくれて、狭い自分の視野を広げてくれるこの本と娘に、感謝したい気分です。

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地球環境カードゲーム


投稿者 常山あかね

先日、子供と本屋さんに行ったときに、「地球環境カードゲーム マイアース 基本パッケージ( 陸)」という面白そうなカードゲームを見つけました。子供が大好きなトレーディングカードゲームなのですが、「地球環境」にテーマを絞ったところがユニークです。
遊び方の説明書を読んだところ「ちょっと小1の子供がやるには難解では?」と思ったのですが、子供の方が私より飲み込みが早く、あっという間にルールを覚えてしまいました。

内容は、「地球守護プレイヤーと環境破壊プレイヤーが地球の未来をかけて戦う」といったもの。子供向けのゲームかと思いきや、おまけでついてきたキラキラのカード「チャレンジ・オブ・ザ・カンパニー」の内容がかなり本格的。「トヨタハイブリッドシステム」「コクヨ エコバツマーク」など、企業の環境への最新の取り組みを紹介しています。

ふだんは忙しくて子供に改めて環境についての話をする時間もないのですが、ゲームをやりながら、自然に楽しく知識を取得していくのは、いいことだなぁと思いました。流行のゲームもいいけれど、たまにはこんなゲームで親子一緒に楽しんでみてはいかがでしょう?

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2009年02月14日

マイボトルを持とう!


投稿者 常山あかね

最近、遅ればせながらマイボトルを持つようになりました。これまで、駅まで歩く度に、疲れて売店でお茶のペットボトルを買っていた私。でも、マイボトルに温かい飲み物を入れて歩くようになってからは、いつでもチビチビとお茶を飲むことができて、とっても快適です。
デザインも、女性らしくお洒落。昔の魔法瓶に比べてずいぶん軽量で気に入っています。

購入のきっかけは、昨年12月に開催された環境展示会エコプロダクツ2008に参加したこと。広い場内を歩きまわり疲れ果てたところに、象印マホービンさんのブースで、給茶器で飲み物が無料で配られていたのです。嬉しさのあまり思わず近寄りましたが、マイボトルを持っている人しか、給茶できないのだそう。「紙コップじゃだめなの?」と詰め寄るおばさまもいましたが、NGのようでした。(衛生のために、マイボトルの洗浄もしてくれるそうです)

このときの無念さ(せこい!)がきっかけで、マイボトルを購入することになったのです。
以前からエコロジーに関心を持っているつもりでしたが、自分のこととなると、面倒な気持ちが先に立ち、恥ずかしながらなかなか実践できていませんでした。

象印マホービンさんでは、「どこでもカフェ」というマイボトルを普及させるための取り組みを行っており、シブヤや有楽町西武をはじめ、全国に幾つかの無料給茶スポットがあるそうです。私の生活圏にはないのでまだ足を運んだことがないのですが、給茶スポットがこれからどんどん広がっていき、マイボトルを持つ人が増えてほしいなぁと思います。

企業のCSR活動が、みんなの環境に対する取り組みを変える、とても素晴らしい例だと思いました。


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2009年02月13日

不況こそ金銭教育のチャンス?


投稿者 常山あかね

 ここ最近、テレビをつければ、派遣やリストラなど、雇用問題や不景気の
 話題ばかり。子供たちも、「パパやママは、月にいくらぐらいお金を稼い
 でいるの?うちは大丈夫なの?」と、お金に対して、興味津々です。
 そこで、先日、買い物に行ったときに偶然見つけたのが、
 『学研こどもMBA・「経済」価格変動ゲーム』


 自分がレストランのオーナーになったつもりで食材のお買い物をして、市場
 の価格変動の仕組みを学ぼうというものです。
 これを買ってあげたところ、小1の息子は、大喜び。「円高」「デフレ」など
 の用語も覚えて得意げな様子です。
 ところでこのゲームの価格は、8,190円なり。

 不景気で自分の洋服代は節約しても、子供の教育となると、また話が違うよ
 うです…。(^^;

 
★『学研こどもMBA・「経済」価格変動ゲーム』

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2008年08月30日

「ねんきん特別便」に思う


投稿者 常山あかね

届きましたか?「ねんきん特別便」。これまで自分の年金の履歴をじっくり見ることがなかったので、自分の人生の歴史を見ているようで、感慨深いものがありました。

あまり深く考えたことがなかったのですが、「大企業に所属していた期間は、厚生年金基金に自動的に加入していて、年金に若干の上乗せがある」など、あらためて認識しました。

また、せっかくなので、WEBで、将来受け取れるであろう年金予測を試算してみました。

「えっ?これだけで暮らしていけるの・・・」とちょっと愕然とし、急に財布の紐を引き締めたくなりました。また、もしも専業主婦として夫の扶養に入っていたら・・・という観点でも計算してみました。自分で厚生年金に入っているのに比べ、報酬比例分がないだけ当然少ない金額になりますが、想像していたほどの極端な差ではないという印象でした。

私は、現在、SOHOで働く女性からなる会社を経営しています。特にライターの方などは、フリーランス(個人事業主)として働いている方が多いと思いますが、この場合、国民年金に入っているか、サラリーマンの夫の扶養に入っているかのどちらかだと思われます。

フリーランスと会社員のどちらの働き方がよいかはワークライフバランスの観点からも様々な考えがあると思いますが、将来の年金額のことだけを考えると、やはり企業に所属して厚生年金に入ったほうが有利だと思います。

だから、今、子育て中で、SOHOで少しだけ働いている方も、将来的には社員としてバリバリと働いてほしい。もしくは、子育て中もキャリアを眠らせずSOHOで働き続きた実績を生かし、希望の企業への再就職を実現してほしい、と強く願います。

それが私の果たすべき大きな役割の一つなのだなぁと、あらためて「ねんきん特別便」を見て、実感しました。(^^)


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「学童保育」と「放課後子ども教室」、どっちを利用する?


投稿者 常山あかね

我が家には小1の子供がいます。新学期も始まり、ようやく学校にも慣れてきたところです。
ところで私は、これまで自宅から車で20分ぐらいのところに事務所があったのですが、この秋、自宅から1時間ほどかかる都内に事務所を移転予定です。理由は、私の他のスタッフの方がほぼ都内在住のため、やはり人が集まりやすい都心の方が機動性が高まると感じたからです。

これまでは、事務所が近かったこともあり、子供の学校が休みだったり早く終わる日などは、打ち合わせや面接に子供を連れていっていました。その他、どうしても18時頃まで自宅に戻れず、お兄ちゃんお姉ちゃんも習い事で家にいない日は、横浜市の「はまっこふれあい教室」(放課後子ども教室のような位置づけ)に子供を行かせていました。
これは、教室の一室もしくは校庭で18時まで自由に遊んでもよいというもので、事前登録は必要ですが、特に日々の出欠確認があるものではありません。(子供の意志で、その日行きたければ行くというシステムです)

自由度が高く、無料(1年間500円の保険代のみ)で気軽に参加できるのが魅力ですが、子供が、日々必ず参加するという保証がないのが、心配なところです。特に、1年生の最初のうちは親の指示通り参加しますが、ちょっと知恵がついてくると、「行ってもやることがない」などと言い出し、友達との約束を優先して参加しないという子供も多くなります。

今後、自宅と事務所が遠くなると、おそらく家に帰るのは18時過ぎてしまいますので、お迎えにはギリギリ間に合わなそうです。
17時(冬は16時)を過ぎると下校に親の迎えが必要になりますので、お迎えが必要ない時間に家に帰って、兄弟と過ごす(兄弟が家にいる場合)のが現実的かなと思います。

保育園時代の友達も、学童を利用している人はほとんどおらず、全員この「はまっこふれあい教室」を利用している状況ですが、今後は、学童も視野にいれてもよいかなと思っています。

どちらも利用したことがある方がいらっしゃいましたら、ぜひ感想を聞かせてください!


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どうしてる?「子供とフィルタリング」


投稿者 常山あかね

出会い系や詐欺など、子供が有害サイトにアクセスして事件に巻き込まれるニュースをよく耳にします。そのようなサイトから身を守るために、「フィルタリング」を利用しようという機運が高まっています。

携帯電話は、未成年が契約する場合、原則フィルタリング加入が義務付けられるようになりましたが、PCは、まだ義務付けられていませんので、特に消費者自身で何らかの対策が必要になってきます。

ちなみに、我が家の場合は、以下のような状況です。

【携帯電話】
小学生・・・ジュニア携帯。ホワイトリスト(キャリアのオフィシャルメニューにあるサイトのみ閲覧可能)のフィルタリングに加入しています。

中学生・・・通常の携帯。ブラックリスト(キャリアで指定された有害サイトのみブロック)のフィルタリングに加入。
 (店頭ですすめられたわけではなく、事前に調査して店頭で申し込み。店員さんは、このサービスを知らないようでした。(--;)

ブラックリストの場合、アダルトや暴力サイト等以外の日常に必要なサイトはほぼ見れるため、中学生にも満足度は高いようです。ブラックリストのサービスが提供されるまでは、キャリア公式サイト以外のページが見れず、市営バスのサイトにあるバス時刻も検索できず困っていました。

【PC】
子供専用のPCを利用(設置場所は、人目のあるリビング)
有料のフィルタリングソフトを利用(i-フィルター)
インターネット制限時間を設定。(平日1時間、休日2時間)
使用禁止時間を設定。(9時以降禁止)
小学生と中学生では、フィルタリングの強度を変えています。
 
これに関しては、学習ソフト等を子供自身でインストールできないという以外は、不満はないようです。

この他にも、ルータで有害サイトをブロックするタイプなど色々な商品が発売されており、
財団法人インターネット協会のサイトでもお試し版がダウンロードできますので、ぜひ見てみてください。

財団法人インターネット協会「フィルタリング、知っていますか?」


子供が小さい頃(小学校低学年ぐらいまで)は、必ず親が見える場所でPCをやらせていて、何を閲覧したか履歴を確認する程度でしたが、今ではパソコン知識が親をしのいでしまっているので(^^;、必ずフィルタリング機能を利用しています。もちろん、最終的には正しいネット知識や社会常識を持つことが重要であり、フィルタリングとて万全というわけではありません。しかし、まだ判断力の乏しい子供にとって、最低限、フィルタリングは必要なことだと思います。

みなさんのご家庭ではどうしてるのか、ぜひお聞かせください!

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2008年08月22日

アサヒECOプレスくらぶに参加しました


投稿者 常山あかね

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先日、足柄にあるアサヒビール神奈川工場で開催された、夏休み特別企画「アサヒECOプレスくらぶ」というイベントに参加しました。親子ペアで工場見学をし、アサヒビールのエコロジーへの取り組みについて、1日記者として、エコ新聞にまとめるというイベントです。(読売新聞社の方のレクチャー付き)


参加の親子は、7組。ほとんどがお父さんと娘さんのペアでした。試飲のビールにつられていったのは確かです(^^)が、親子で職業体験&社会科見学&環境教育という盛りだくさんの内容で、満足度が高かったです。人気施設、キッザニアで「新聞記者体験」をしたようなイメージでしょうか。子供は、「学校の外で、こういう体験をしたことはないので、新鮮だった」と満足げな様子。
「アサヒビールならではのエコの工夫(ゴミ箱がないなど)が実際に見れたので、学校で習う3Rの勉強より、実践的だった」とのことです。

企業のCSRが叫ばれる今、未来の消費者である子供たちへ向けた取り組みも、このようにどんどん開催してほしいなと感じました。

私が今回参加したイベントはもう終了してしまいましたが、「工場見学&エコ工作」は、8月24日まで(要予約)、開催しているようですので、夏休みの自由研究に、よいかもしれませんね。

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2008年07月03日

女性の再就職支援セミナーにパネラーで参加しました!


投稿者 常山あかね

6月28日、横浜市男女共同参画センター(横浜北)主催の再就職支援セミナーに、パネラーとして参加してきました。このようなテーマのセミナーに初めて参加するので、コーディネータのキャリアコンサルタントの方や、他の女性企業家のパネラーの方がどのようなことを発言されるのか、興味津々でした。当日は、定員を大きく上回る50名の方が参加されたそうで、再就職に対する関心の高さをうかがわせました。

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まずは、第一部は、キャリアコンサルタントの長谷川能扶子さんの講義。ビジネススキルには、大きくヒューマンスキル(コミュニケーション能力やマナーなどの社会人としての基本能力)と、テクニカルスキル(仕事の技能)の2つがあり、そのどちらも大切なんだよ、というお話でした。

第二部は、パネラーの話です。インテリア・リース会社の(株)メイズ代表取締役遠藤佑子さん、人材派遣会社(株)プラネッツ代表取締役小島ゆき代さんは、主に「ヒューマンスキルの重要性」について、女性スタッフを活用してきた長年の経験を基に、お話されていました。

一方、私は、SOHO会社(株)壱頁の代表として「テクニカルスキルを生かしてキャリアを継続できるよう在宅で働くには」という趣旨の話。

様々な角度からの話題があり、本格的に正社員として働きたい方にとっても、できることから少しづつ始めたい方にとっても、広い意味で参考になったのではと思います。

個人的には、「夫に頼らず、自分で年金や保険を払って生きてほしい」(遠藤さん)、
「はじめからこれを成し遂げようと大きなことを思っても、そのとおりにいくものではない。それよりも、今目の前にあることを一生懸命やった結果、自然と周囲の評価がついてくる」(小島さん)
という言葉が印象的でした。

最後に、受講者の方のアンケートを見せていただいたところ、「ワークライフバランスを保ちながら、ライフステージに応じた働き方が実際にあることを知り、励まされました」という私へのメッセージがあり、やはり今日参加してよかった、と実感。
「仕事もこどももあきらめない」専門家集団を目指して邁進したいと、心に誓いました。

また、こちらの施設では、他にも女性の再就職支援のためのセミナーをたくさん開催していますので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

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2008年04月30日

「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第7回<朝山あつこさん>


投稿者 常山あかね

★「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビューは、【3人の子どもを育てながら、独自のワーキングスタイルで好きな仕事をして輝いている女性たち】を紹介し、その生き方の秘訣を伺うコーナーです。さまざまな理由から、働きながら子供を産もうかどうか迷っている皆さんの、お役に立てれば幸いです。


■自らの子育ての体験を生かし、職業体験を通し子供たちに夢を与える活動に取り組む

 

朝山あつこ(あさやま あつこ)さん NPO法人キーパーソン21代表
 

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■ 「長男の「高校に行きたくない」という言葉がはじまりでした」

子育てをしていれば、必ず突き当たるのが「なぜ勉強しなくてはいけないの?」という子供からの問いかけ。長男(現在大学院生)が中学2年生の時、「高校に行きたくない」という言葉がきっかけで、子供たちにキャリア教育の場を提供したいと考え、手作りの出前講座を始めたという朝山さん。
それまでのキャリアを伺うと、「これといった経歴はなく普通の母親でした」と明るく笑う。

「長男が中学生のとき、学校があんまりいい状況じゃやないことを感じました。
子供たちを見渡しても元気がないし、暴れたり、無気力になっている。自分が中学生のときとは、ぜんぜん違うんです」。

朝山さんは、わが子の言葉を聞き、「高校に行かない選択肢がある」ことに驚いた。
母親として、大学に行って、就職して、家庭を持つ生き方が当然と思ってきたので、まさに「目からウロコ」だったという。

「子供たちは、何のために学校に行くのか考えたこともなく、当たり前のように行かされているんです。私たちのころは、家庭を支えるためにマイホームを持ったり、ハワイ旅行に行ったり、物質的に豊かになろう、がんばろうという欲のようなものがあったと思う。今は、それがない。今の子は、困ることが何もないんですね。ご飯を食べたり、自分の部屋があるのもあたりまえで、何のために存在しているか、生きる意味かがわかりにくくなっています」。

物質的に豊かになることを目指すのは、単純で達成感があるが、子供たちは、そんなにせっぱつまった環境に置かれていないのだ。

■「自分の好きな仕事であれば頑張れるし、社会の活力はあがる」                               
「偏差値やいい大学に行くのが当然というような風潮の中で、子供たちの個性を生かした役割がわかれば、がんばる気持ちが育つ」というのが朝山さんの持論だ。

「大学を出てせっかく入った会社を、3年で辞める人もいる。たとえば、理系の子供は、単純に報酬が高いという理由で医者を目指す傾向にあるが、他にも色々な仕事があるはずなのに、親も先生も、アドバイスができない。学校でも家庭でも、人材を育てることに手抜かりではないか」と朝山さんの疑問は膨らんでいった。

朝山さん自身も、苦い思いがある。
「自分をふりかえっても、大学を卒業し結婚し、平凡に家庭を持つのがあたりまえと思ってきました。親にも、旦那さんに尽くて家庭を持つことが女の幸せと言われ、経験がないので、何も考えずそうかなと育ってきて。
もしかしたらもっと私にあった道もあったかもしれないが、それは親が決めるのではなく、子供時代に本人が考えるもの。私は、押し付けるのではなく、一緒にいいところを見つけて、考えられる親になりたいんです」。

「自立する自分をめざす」ことが、朝山さんの子育てにおけるポリシーだ。自分の好きな仕事であれば、頑張れるし、社会の活力はあがると思っているからだ。たとえば、文章が得意な人は、確固とした実力があれば、会社がつぶれてもいかようにも生きていける。自分にとって、それが何であるか気づくことが、真にハッピーなる道なのだ。

「自分を知り、自分がどういう進路をとればハッピーになれて、自分の価値を生かせるのかを学ぶプログラムが学校にない。みんなそう思っているけど、どういうふうにしたらいいかわからない。なんで勉強しなくちゃいけないかと尋ねられても、答えられる大人は少ないんです」。


■「理念はあっても、手法を提供しなくては、ただ言っているだけになってしまう」

最初は、朝山さんも含め3人のボランティアグループで、こういうことが必要だよね、と意気投合して任意団体をたちあげた。その後、「たまたま生き方学習に深く共感していただける方々にめぐまれ」NPOを組織を設立。

一番苦労したのは、やはり生き方学習のためのプログラム開発だ。

「理念はあっても、手法を提供しなくては、ただ言っているだけになってしまう。具体的に、子供に「そうだよね!」と思わせて、アクションをおこさせなくては。コンセプトは出てきても、面白く作るのが大変。大人の概念を押し付けるのではなく、明るい夢を描けるプログラムを心がけました。だからゲームを取り入れたんです」。
試行錯誤の甲斐あり、「すきなものビンゴ」「おにぎり一個の仕事」などのユニークなゲームが面白いと、大人にも子供たちにも好評だ。6月19~22日には、東京ビッグサイトで開催される東京おもちゃショー2008への出展も予定しており、「プログラムを一人でも多くの人に広めたい」と意気込む。

現在は、学校や団体での出前授業をメインで実施しているが、数名のグループへの派遣や、個別のカウンセリングも実施している。親子や個人単位で、いつでも授業を受けたい人が受けられるような体制も推進している。

最近では、大手企業からの協賛も得ることができ、企業との連携プログラムも盛んになってきた。話題の学童保育「キッズベースキャンプ」にも、2008年より「すきなものビンゴ」と「お仕事マップ」を提供している。


■「自分の子供を育てる=よその子供も育てなければ意味がないんです」

朝山さんは、「子育てほどクリエイティブな仕事はない」と胸を張る。
そもそも朝山さんがNPO法人キーパーソン21の活動を始めたのは、自分の子供をちゃんと育てられるのかという母親としての不安から。自分の子供3人を社会に送りだしても、周りのみんなが元気になれない社会は、自分の子供もハッピーではないと感じたからだ。

「自分の子供を育てる=よその子供も育てなければ意味がないんです。社会は、チームなので、認め合う力・コミュニケーション能力・自分を大切にする力を育てたい。ひとりの母親として、20才までに、ちゃんとした大人を育てたいという気持ちで、子育てもNPO活動も取り組んでいます」。

「一人でも多くの人が、自分の個性を生かし、イキイキと輝くための、お役にたちたい。地味でもいいので、着々と一人ひとりのお手伝いをしていきたい」と語る朝山さん。自分の子供のためにも社会全体をよくしたいという、一人の母親の切実な思いは、今、着実に広まっている。(取材・常山あかね)

●●プロフィール 朝山あつこさん。  NPO法人キーパーソン21代表。 NPO法人キーパーソン21代表。「子どもたちに夢と職業意識を運びたい」をスローガンに、学校教育や企業研修の現場で、生き方やキャリア教育に関するワークショップや講演を実施。3人の男の子の母親。 


■3人のお子さんがいてよかったことは?

3人はいいですね。子供同士を比べなくてすむ。一人ひとりのよさを大切に、個性を最大限に生かすことが、、まさに私がやっているキーパーソン21の取り組み。もし長男だけだったら、子供への期待が強くなりすぎて、許せないこともたくさんあったと思う。2人、3人になると「ま、いいか」などと、ゆとりが出て、わかってあげられるようになった。


■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

活動をはじめたころは、家庭を省みる余裕がなかったが、それではダメ。家が荒れるのはもちろん、食事の支度、洗たく、子供の学校のことなど、すべてがおろそかになってしまった。そこで、やっとボランティアで活動を続けてはいけないということに気づいた。

家族に迷惑もかけるし、美容院、スーツ、靴、外食など、ボランティアなのにお金もかかる。誰かに負担を強いる構造は、継続できるものではないし、きちんと仕事への対価が払われなければ組織として継続性がなくなる。

子供たちは、私の仕事を見て、理解はしてくれているとは思う。特に現在大学院生の長男は、よく理解してくれて協力的。私が過労で倒れたときも、お皿を洗ってくれたり。
夫は、DVD作成を手伝ってくれたりと、部分的な協力はしてくれる。掃除・洗濯については、ハウスキーピングを利用するなど工夫している。ご飯にはこだわりがあり、忙しくても必ず自分が作るようにし、家族への愛情表現としている。


■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

講座を受けた子供の声以外の何者でもない。子供と実際にふれあったときに、「なんだ、こうすればよかったのか」と気づく瞬間がある。子供のその場での表情の変化に、何よりも、手ごたえややりがいを感じている。


■ワーングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

母性に基づく子育ては、女性しかできないこと。母親の喜びは、仕事では得られない。子供の成長の喜びは、何者にも変えがたいと思う。その喜びを噛み締めて、子育てしほしい。
女性は、仕事面でも、チャレンジしやすい環境や、柔軟性があると思う。
男性のように家計の大黒柱ではないことが多いので、うまくその立場を活用し、仕事と子育てのバランスをとって、納得いく生き方をしてほしい。

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2008年01月18日

赤ちゃんに詩をプレゼント「トツキトウカ YOKOHAMA」


投稿者 常山あかね


『トツキトウカ(2007ー2008)』

最近、少年が、自分の親や家族を殺すという痛ましいニュースをよく耳にします。ニュースを見る限りでは、どの親御さんも、方向性は色々あれど、一生懸命、わが子を育てていたことが伝わってきます。
それなのになぜ・・・?私は、原因のひとつに、親の愛情が正しく子供に伝わっていないことが考えられると思います。最近は、忙しさにかまけて子供たちとの会話の時間も自慢できるほど多くはありませんが、子供たちと盛り上がる話題のひとつに、その子が産まれたときや新生児の頃の話があります。

「産まれた時は、「ラーッ」て泣いてたよ」「片目があいてなくて猫ぐらいの大きさだったよ」などと話をすると、保育園児の末っ子から中学生のお兄ちゃんまで、照れくさそうにしながらも、目を輝かせて質問をしてきます。自分が本当に愛されて産まれてきたということを実感できるからなのかな、と思います。

現在、横浜市でも、市と民間企業が一体となり、「横浜で生まれた赤ちゃんは、ママ・パパから詩をもらう」というトツキトウカ YOKOHAMAプロジェクトをはじめたそうです。

妊娠中や赤ちゃんが産まれたときの喜びを詩にして投稿するというもので、募集は1月末締め切り、詩集は3月に発行とのこと。
詩の募集リーフレットは、母子手帳交付時に一緒に手渡されるほか、市内の産院、小児科、育て支援センターなどで入手できるそう。

私は応募資格がなく残念(^^;ですが、横浜市在住・在勤の妊娠中や0歳児のお子さんをお持ちの親御さんは、ぜひ応募されてはいかがでしょう?お子さんにとって、最高のプレゼントになりそうですね。

最近、青少年の性の乱れが問題になっていますが、この本を読めば、命の尊さや、本当に好きな人が出来たときにこそ子供を産むべきだという性の大切さが伝わるかもしれません。
若い人にこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。


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2008年01月10日

やっぱり『チェンジメーカー』になりたい


投稿者 常山あかね

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明けましておめでとうございます。遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
さて、2008年になりすでに10日経ちましたが、1年前の自分のブログをあらためて読み返してみると、「『チェンジメーカー』になりたい」という記事が・・・。

『チェンジメーカー』というのは、ニューヨーク在住の写真家、渡邊奈々さんの著書。世界で活躍する社会起業家(ソーシャル・ベンチャーと呼ばれる新しいタイプの社会事業やNPO、NGOをを仕事に選んだ人たち)のインタビュー集です。その本に共感し、目先の利益ばかりではなく、「人に自慢したくなるような誇らしい仕事」をしたい!という私の思いがブログに綴られていました。

そのときの気持ちは、今でもまったく変わらないどころか、さらに強くなっています。

ただ、1年前、壱頁という会社を起業して、それが実現できたかというと、答えはまだNOです。「仕事もこどももあきらめないキャリアプロダクションを実現したい」という理想と、現実にできることとのギャップが大きいことも実感できました。でも、ソーシャル・ベンチャーとして事業をやっていけそうな手応えも、まだ蕾(つぼみ)の状態ですが、感じ始めています。

そんな時読んだ本が、「チェンジメーカーになりたい」の続編、『社会起業家という仕事~チェンジメーカー2~』

前著同様、病児を預かる在宅保育事業のパイオニア「フローレンス」の駒崎弘樹さんら、20人の社会起業家のインタビュー集です。その中で、解説(社会企業家フォーラム代表 田坂広志氏)にあった、「大切なことは小さな山でもいい、まず、目の前の山に登ってみようと思うのではないでしょうか」という言葉に惹きつけられました。

来年の今頃は、「『チェンジメーカー』になれたよ!」と笑顔でご報告したいと思います。まずは、小さな山を登ることから始まる私の試行錯誤のチャレンジは、まだまだ続きそうです。皆さま、今年もどうぞよろしくお願いします。

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2007年10月28日

子育てパパ力検定


投稿者 常山あかね


子育てパパ力検定公式テキスト&問題集

「子育てパパ力検定」をご存知ですか?最近、マスコミでも話題沸騰のこの検定。NPO法人「ファザーリング・ジャパン」の主催で、「パパの子育てに関する知識を試そう!」という趣旨の検定なのですが、離乳食から育児休業制度までと守備範囲が広く、三児の母親の私にとってもなかなか難易度が高そう…。
何はともあれ、この検定をきっかけに、多くのパパが子育てに関心を持ってくれるようになるのは、とてもうれしいことです。(^^)

ただ、私の個人的な経験を振り返ってみると、オムツ替えや離乳食ももちろん重要とは思いますが、子供が本当に小さいときに一番夫に求めていたのは、家事的なことよりも、精神的な相談相手となってくれることだったのではと思います。育児の方針や自分の今後のキャリア形成について相談に乗ってもらったり、子供の日々のちょっとした成長をともに喜びあったり。「育児支援は母親支援」と最近叫ばれているように、母親が育児の孤独を解消し、精神的に生き生きと輝ける毎日を送ることこそが、一番の育児支援と痛感します。

一昨日(10月26日付け)の日経新聞の夕刊を読んでいたら、最近では、総合職ではなく、転勤や残業の少ない一般職やエリア総合職を志望する若い男性が目立ち始めてきて、企業がその対応に頭を悩ませているとのこと。これまで女性の職種とされていたこれらの仕事を男性が志望する理由は、やはり家庭と仕事の両立をして自分らしく生きたい、ということが大きいようです。

ただし、妻となる女性が総合職の場合は転勤や残業もあるわけで、家庭の収入と働き方のバランスをどうとっていくかが課題と言えそうです。ともあれ、「ボクも仕事も家庭も大切」。こんなニューパパたちが増えていくことで、企業も変わっていかざるを得なくなるのかもしれません。

2008年3月16日に第一回のパパ検定が開催されるようです。みなさんも、ぜひ受験してみてはいかがでしょう?

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2007年10月16日

35歳からの再チャレンジIT講座「Net Tantore」を開講しました


投稿者 常山あかね

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昨年の10月30日に会社を起業して、早いもので1年が経とうとしています。あれもやらなくては、これもやらなくては、と思いつつも、瞬く間に過ぎ去った1年でした。そんな中、「社会貢献に繋がる、人に胸を張って言える仕事がしたい」との思いがようやく形になったのが、BI世代向けに開講した、35歳からの再チャレンジIT講座「Net Tantore」。次回は、11月10,17日に開講予定で、受講者を募集中です。

そもそも、(株)壱頁で情報教育講座をはじめようと思ったきっかけは、高い能力があるにもかかわらず、現代のビジネスシーンで必須であるPCやネットの知識が十分ではないために、再就職やSOHOでの仕事への一歩を踏み出せない女性を応援したいと思ったから。

ちょっと古い情報ですが、2007年2月15日の日経新聞によれば、未就学児童を持つ専業主婦の95%が再就職を希望しているそう。しかし、実際には、高学歴の女性ほど、再就職が進んでいないのが実態のようです。「BI世代」の私としては、痛いほどその気持がわかります。

ところで、「BI世代」とは、「Before Internet」世代の造語(勝手に造りました!)で、高校や大学、職場等で情報教育を受けていない方々を指します。つまり、PCが職場に普及する以前に、職場を退職してしまった人のこと。あの世間を騒がせたウィンドウズ95が発売されたのは、ちょうど、私が育児のため仕事を辞めた後でした…。


幸い、私自身は、育児中にSOHOで仕事を続けてきたおかげで、一通りのPCとネットの知識は独学で身につけていますが、インターネットの世界は日進月歩。「もう少し体系だって学ぶ場があれば」と痛感している毎日です。今回の教材作りを通じて、まだまだ勉強不足だと思う部分や、日々移り行く最新情報にキャッチアップできていなかったことを実感。
また、仕事だけに限らず、情報社会で子育てをする上で、ケータイやフィルタリングなどの知識もかかせないものになっています。

この講座が、よりよい仕事や子育てを願う方にとって、真に役立つものになるよう、がんばっていきたいと思います。ネットリテラシー教育&SOHO事業で、BI世代の社会復帰をサポートする挑戦は、まだまだ続きます。


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2007年09月16日

ワークライフバランスを実現するコツとは?


投稿者 常山あかね

「ワークライフバランス」という言葉が叫ばれて久しいですが、実際に実現するのは至難のワザ…と思っている方も多いのでは?

先日、8月29付けの日経新聞朝刊(37面 東京・首都圏経済 「拝見 子育て支援~民間編」)で、弊社(壱頁)の事業内容をご紹介いただいたところ、育児中の女性やこれから結婚を考えているビジネスウーマンの方を中心に、たくさんの共感の声をいただきました。「ワークライフバランスの実現」というビジネスモデルに、これほど多くの方の賛同の声が集まるということに、自分の進むべく道が間違っていないことを確信しました!

また、ちょうど先日、仕事で、ワークライフバランスの専門家、小室淑恵さんのインタビューをさせていただき、ますます「ワークライフバランス」について真剣に考えるようになりました。

そこで、今日は、ワークライフバランスを実現するコツを、個人の体験から少しお話したいと思います。(^^)

 

私自身、会社をはじめてもうすぐ1年になりますが、よく聞かれるのが、
・事務所への通勤は大変では?
・PTA活動はできるの?
・夏休みは子供の面倒は誰がみるの?

といったこと。確かに耳の痛い質問(^^;ではありますが、ここ数年の中で、私なりに得たコツがあります。

・通勤は、できるだけ近い場所がよい
→私は、自宅から車で15分のところに事務所があります。子供の保育園の送り迎えや病気のことなども考えると、やはり、できるだけ短い時間で通勤できる場所、もしくはSOHOで仕事をするのが理想的だと実感しています。

・PTA活動は、できるだけ自分の得意なことをやる
→役員として積極的に活動できない状況ですが、それ以外の自分の得意分野で、個人的に学校に申し出をして、貢献できるよう努力しています。これまで、エコプロツアー、情報教育講座を開催しました。

・子供も仕事に巻き込む
→子供にもできるだけ仕事の内容を理解してもらい、夏休み中は、新聞切抜きや、ファイリングなどを手伝ってもらいました。子供にとっても社会勉強やお小遣い稼ぎにもなり、一石二鳥です。
最近では、テレビで事業内容に関連するニュースが流れると、気をきかせて録画しておいてくれるようになりました。(^^v

まだまだ試行錯誤中ではありますが、先ほど紹介した小室さんのインタビューにもあるように、ワークライフバランスを実現するコツは、「複数のことを同時にやることで、どれも実現できるようになる」ということだとおぼろげながらわかってきました。

仕事とプライベートを切り分けるのではなく、どちらも充実させて相乗効果を出すことで、「ワークライフバランス」の実現を目指していくのが最良の方法では?と、手探り状態ながら、日々実感しています。

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2007年07月06日

どうする?子供のネットリテラシー教育


投稿者 常山あかね

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最近、テレビや新聞で、毎日のようにメールや掲示板での子供同士のいじめやトラブルが問題になっています。
先日、「よのなか科」の「中学生と携帯電話」に関する授業をご紹介しましたが、先週末、子供の学校の授業参観が行われましたので、またまた「よのなか科」に参加してきました!今日は、そのレポート第2弾をお送りしたいと思います。

テーマは前回同様「携帯メール・掲示板のルールを考える」でしたが、本日は、ゲストに、18歳未満の子供専用SNS「トイスタ」を運営する株式会社RAWHIDE.のCEO、横浜悠平氏が登場。従来のリスクばかりを全面に出すネットリテラシー教育とは一味違い、GoogleやWikipedia、You Tubeなど、インターネットの楽しさ・便利さを明るく語る様子に、子供たちは興味深々。

うちの子供も、家に帰るや否や、SNSにアクセスし、友達を招待していました。ふだんおとなしいうちの子も、ネットでは、早速、コミュを自分でたちあげて、活き活きとした様子。「ネットはマナーを守り上手に利用すれば自分の力になる」ということを、子供だけの限られた安心できる環境で、楽しく実感してもらえたらいいなぁと思います。

今回も、中学1年生のディベートに参加しましたが、子供たちの意見で一番多かったのは、「親がきちんと情報教育をした上で、携帯やPCを子供に利用させる必要がある」という大人顔負けの意見。
確かに、子供が中学生ともなると、友達とメール交換や外出をする機会が急激に増えてきます。現在、我が家は、電話会社による有害サイトをフィルタリングする青少年向けのサービスを利用していますが、子供もどんどん成長してきますし、フィルタリングさえしておけば万全、というわけではありません。

私がいちばん必要だと思うのは、子供もさることながら、やはり、私たち親世代が、携帯やPCについて
よく知ることだと思います。PCや携帯には疎くて・・・とばかりは言っていられない時代であることを痛感しています。

私も、自社で、親世代のための情報教育講座を現在準備中ですので、ご興味のある方は、ぜひご連絡をいただければと思います!

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2007年06月29日

今どき公立中学事情~「よのなか科」参加レポート~


投稿者 常山あかね

「よのなか科」という授業を、ご存知ですか?それは、杉並区立和田中学校の藤原和博校長が提唱している「学校で教えられる知識と実際の世の中との架け橋になる授業」のこと。全国の中学でも、この「よのなか科」を実施を試みる動きが少しづつ広まっているようです。

うちの子どもが通う横浜市の公立中学でも、キャリア教育の一環として「よのなか科」の授業が定期的に実施されています。「地域の様々な大人を招きディベートすることで、豊かな世界観を養うことが目的」とのことで、早速授業に参加してきました!
公立中学校離れが進んでいる昨今ですが、私が実際に体験した中で、ユニークな取り組みを今後もご紹介していければと思います。

この日のテーマは、「中学生と携帯電話」。講師は、千葉大学教育学部准教授藤川大佑氏。実際のプロフィールサイトにその場で携帯から書き込みをしたりと、臨場感のある講義内容。
父兄ばかりではなく、事前に町内会の回覧板などで地域の人たちにも参加を呼びかけていましたが、平日開催だったので、男性の地域の参加者は残念ながら少ない印象。ただし、キャリア教育に関連した企業の方や教育関係者の方が、たくさん参加されていて、「よのなか科」に対する注目度の高さをうかがわせました。

私がディベートに参加したのは、中学3年生の7人ほどのグループ。突然参加した見知らぬ私に対しても、「声が聞こえますか?」と席を代わってくれたり、気を使ってくれている様子。「携帯電話を持ってないからピンとこなくて」という女子生徒もいて、私が想像していた今どきの中学生よりも、とても素朴な印象でした。ちなみに、アンケートの結果は、今日の授業に参加した中学3年生の約3分の1は、携帯電話を持っていないそう。(意外!)

「携帯メール、掲示板のルールを考える」という議題では、「A子がB子に携帯のメルアドを教えたところ、C子のやD子の名前で悪口のメールが届いた。C子は携帯を持っていないし、D子のメルアドも送られてきたものと実際には違っていた。この場合、誰が何をしたらよいか?」という複雑な設問が登場。

生徒からは、「A子みたいな情報を漏洩する友達とはそもそもつきあわないほうがいい」「指定アドレス以外は受けない設定にすればよい」などの意見が。話をまとめなくては、と思い「ねえ、みんな個人情報保護法って正確に知ってるかな?」などと思わず説教くさくなってしまう私。なかなか中学生とディベートするのは難しい。今1つ盛り上がりにかけるディベートだったが、(自分の子は別として)ふだんはあまり話すことのない中学生といろいろと会話ができて、とっても楽しくリフレッシュされたというのが本音。

現在、中学校では携帯電話の持込は禁止ですが、頭から携帯電話を禁止すること自体、もはや難しいのが現実。「携帯電話の危険性を理解し安全な使い方ができるようになるための知識」が、特に親世代に対して必要なのではと強く思いました。

とにかく、学校を中心とした地域の復権が叫ばれる今、「よのなか科」は、とてもよい試みだと実感!
「こんなことを子供たちに伝えたい」「こんな授業を子供たちに受けさせたい」と思ってらっしゃる方は、「住民参加型」の授業が徐々に増えつつある中、これから様々なチャンスがありそうです。(^^)

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父親の育児休業~第2回ファザーリング・ジャパンセミナーレポート


投稿者 常山あかね

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最近、男性の育児休業の話題が、よくニュースでとりあげられるようになりました。しかし、ほとんどの方は、「自分には縁のない話だなぁ」と思っているのでは?

そこで今日は、遅ればせながら、5月31日に開催されたNPO法人「ファザーリング・ジャパン」主催の「第二回ファザーリング・ジャパンセミナー」の様子をご紹介します。テーマは「 育休パパに学ぶ、ファザーリングの極意」。テーマがテーマだけに、第1回目のセミナーより、男性比率がぐっと高い気がします。

最初の挨拶に続き、まずは、法政大学キャリアデザイン学部教授の武石恵美子氏による基調講演。
まず、女性の育児休業について、法律的には制度が定着したかに見える現在でも、出産前に仕事を辞める女性が多く、育児休業を取得する女性の数は依然として少ないという実態が報告されました。また、女性の場合、育児休業をとってまで仕事を続けたいというモチベーションが低い傾向にあり「本当に自分が面白い仕事をすることで、キャリアの展望が開けるのでは」という興味深いコメントも。

父親の育児休業については、ことさらに育児休業だけを支援することは育児の聖域化につながるため、
「生活ニーズとバランスできる働き方が人的資源管理の基本である」という考えのもと、子育て支援もその延長にあるべきだというお話が印象的でした。

「父親の育児休業」というと、どうしても取得すること自体が目的になりがちですが、この考えには、私も納得!育児にはまだ関係のない若い世代、育児は終えたが介護が必要な世代など、「多様な立場の人に対しても納得性のある働き方の整備」こそが必要だと感じました。

次のトークセッションでは、実際に育児休業を取得した先進的なパパたちや企業の人事部の方が出演。ユニークな体験談を披露してくださいました。

私が一番印象に残ったのは、「育児休業を取得したら仕事の評価にひびかないか?」という質問に対して、「こころよく思わない人もいると思うが、気にしていたらきりがない。育児休業をとらなくても、他のことでいくらでも評価が悪くなる可能性はある」という育休パパの電通・高村氏の回答。なるほど、と納得させられる鮮やかな回答でした。「育児休業を取得したら」を「残業をしなかったら」に置き換えても、しっくりきそうです。

みなさんのお話を伺った感想としては、男性が育児休業をとるためには、やはり共働きであることが必要条件なのだな、ということ。世帯の稼ぎ手が誰もいなくなってしまうことは、短期間といえども、リスクのあることなのでしょう。また、代替の要員が確保できる大企業はともかく、中小企業では現実には育児休業の取得は厳しいであろうということです。

最後に、「今日の話は社会的にある程度活躍している年代の方の体験談だったので、まだ社会人になって数年で小さな会社に勤める自分にとっては参考になりませんでした」という20代の男性の率直なコメントが印象的でした。
仕事量や残業の有無を自分でコントロールしづらい立場の若い人が育児休業をとれるようになって初めて、「男の育児休業」が大きな意味を持ってくるのでは、と思いました。

個人的には、近い将来、「育児休業の必要のない働き方(リモートオフィス)」の実現ができればよいな、と強く思わされました。(取材/常山あかね)

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2007年06月20日

10代からの子育てハッピーアドバイス


投稿者 常山あかね

日々育児をする上で、色々な育児書や雑誌から情報を得ることも多いと思いますが、私がオススメなのは、この「子育てハッピーアドバイス」シリーズ。
200万部を突破した話題の育児書シリーズです。ほんわかと優しいイラストとあいまって、読み終わるとホッと肩の力が抜けて、元気が出てくる一冊です。

この本のいちばん素敵なところは、「子育てはこうあらねばならない」という理論書ではないところ。わが子のよいところを肯定して、何より母親である自分自身の気持ちや生き方を肯定する。これだけのことで、育児がぐっとラクになり、日々が楽しくなります。また、「母親のサポート」に焦点をあてているところにも、共感がもてます。

昨日発表された平成19年度版「男女共同参画白書」では、日本の女性労働力率は41・4%で、米国等と同水準にも関わらず、管理職はわずか1割と極端に低いという事実が浮き彫りになりました。
さらに、日本の国家公務員や上位職に占める女性の割合は最下位、国会議員に占める女性の割合は12カ国中11位。女性が政治や経済活動に参加し、意思決定に参加できるかどうかを測る指数(ジェンダー・エンパワーメント指数)は75カ国中42位。
日本の女性の社会進出の遅れが、少子化と密接につながっているように思えます。

そんな中で、「母親のサポート」に焦点をあて、「子が宝なら、母親も宝」というこの本の姿勢は、キラリと光っています。

実際に、私が子育てをしてみて気づいたことは、子供とは親が一方的に世話や指導をするという存在ではなく、お互いの存在を肯定して支えあうことで、生きる力になるということ。そこで、私なりに「子どもに言われた最高の一言」を考えてみました。最近、娘に言われて感動した言葉が2つあります。

★一つ目★
私:「みんな(子供たちは)ママに対して不満足なんでしょ?」
娘:「ママが満足ならみんな満足なんじゃない?」

ふだん仕事にかこつけて相当手抜き育児をしている私。自嘲気味にこの言葉を発したのですが、娘からは意外な一言。そうか、私が日々充実して満足した日々を送っていれば子供たちも幸せなんだ、と開眼しました。

★2つ目★
私:「子供も3人いるし、もう人生で思い残すことはないかな~」
娘:「まだママは全然成功してないよ。これから成功するんだよ!」
ちょっと守りの姿勢に入った私に対して、娘からのエール。そうか、私って全然成功してないじゃん、もっと夢をもたなきゃ、とハッとしました。


早いもので、上の子供2人は、中学生と小学校高学年。口達者で生意気な10代になり、益々育てにくくなってきていますが、お互いの存在を肯定し、よい関係を築いていきたいと心から思います。

子供たちは自分を映す鏡。

自分勝手な私に色々なことを気づかせてくれる素敵な3人の子供たちの存在に、感謝したいです。

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2007年05月25日

父親の子育てを考える~第1回ファザーリング・ジャパンセミナーレポート


投稿者 常山あかね

「父親の子育て参加」の必要性が社会的関心を呼んでいますが、みなさんのご家庭ではいかがでしょう?現実は、「子どもともっとふれあいたけど、仕事が忙しく毎日家に帰るのは子どもが寝静まってから…」というご家庭も多いのでは?


そんな中、「父親であることを楽しもう!」という理念のもと誕生したNPO法人「ファザーリング・ジャパン」が注目を集めています。今日は、4月24日に開催された、第1回Fatheringセミナーの様子をレポートします。会場は、六本木ヒルズアカデミーヒルズ「オーディトリアム」。平日の夜だというのに、会場は会社帰りと思われる男性とキャリアウーマン風の女性で埋め尽くされ、関心の高さが伺われました。


第1部は、代表者である安藤哲也さんによるNPO法人の紹介。まず、現在の日本の父親たちは、長時間労働を強いる会社と、子育て参加してほしいと願う妻たちのプレッシャーに挟まれ「ワーク・ライフ・バランス」に苦しんでいるという現実が問題提起されます。

そうした中、「父親たちが家庭・地域に還り皆で子どもを大切に育てる社会にしていくことで、お父さんたちが笑顔を取り戻し、母親と子どもにも安心と笑顔をもたらす」というお話がありました。「ファザーリング・ジャパン」は、その実現のために各種父親支援事業をすすめていくソーシャル・プロジェクトであるという説明に、会場の参加者も真剣な面持ちで頷いていました。


第2部は、「父親が子育てしやすい会社アンケート」の結果発表。第一生命経済研究所と共同で行われたアンケートとのことで、第1位は日立製作所、第2位は帝人グループ、第3位はトヨタ自動車と有名企業がズラリ。各社の表彰が行われ、各企業の方から、子育て支援策についての現状報告と、受賞の喜びのコメントがありました。


第3部はトークセッション。(株)ワークライフ・バランス代表取締役社長小室氏、日経キッズプラス編集長尾島氏、第一生命経済研究所松田氏と、話題のゲストが「日本のお父さんのいま、そして未来」をテーマにトークセッションを繰り広げました。
トークセッションは、会場の参加者を突然指名して登壇してもらうなど、予定調和ではない本音のトークに大盛り上がり。特に、前述の「父親が子育てしやすい会社」に勤務しながらも実際は深夜帰宅が多く「子どもや妻と触れ合う時間がないのが悩み」という会社員の方に会場から温か~い共感のまなざしが!


また、学生や社会人になって数年の方など、若い男性の参加が多いのが印象的でした。若い人たちの既成概念にとらわれず自分らしい生き方を真摯に模索している姿に、明るい未来を感じました。


最後に、現役パパでもあるミュージシャンの西村氏によるウクレレ演奏と歌。子育ての素晴らしさをうたった「お父さんソング」の天使のような歌声に、会場も感動で静まり返り、その後、拍手の渦。


全体を通して感じたのは、もっとも大切なのはもちろん個人や企業の意識付けだけど、意識付けだけでは現状を改革するのは難しいということ。私自身は、「少しでも父親が金銭的にも時間的にも会社から解放されて楽になってほしい」という理念のもと、子育て中の女性の在宅ワーク支援や、ゆくゆくは、男性の在宅ワーク支援にも取り組みたいと強く思わされました。


第2回Fatheringセミナー「育休パパに学ぶ、ファザーリングの極意」も5月31日開催予定。参加には事前予約が必要とのことですが、「父親の子育て」に興味のある皆さん、ぜひ参加されてはいかがでしょう?きっと得るものがあるはずです。(取材/常山あかね)

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2007年04月06日

「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第6回<光畑由佳さん>


投稿者 常山あかね

■「自らの子育ての経験から、授乳服製造販売を開始~ストレスフリーの社会を目指す」

 

光畑由佳(みつはた ゆか)さん モーハウス代表(正式名称は、モネット有限会社代表)
 
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■ 「世の中に対して不便と思ったことは、まずは、自分の力で解決できるかどうか考えてみます」


表参道駅から徒歩数分。ファッショナブルな青山通りに位置するのが、授乳服専門店「モーハウス」青山店だ。授乳服というイメージからは想像もできない、いかにもお洒落なブティックといった風情。授乳服ということに気付かず入ってくる若い女性も多いという。
「いらっしゃいませ~」とにこやかに応対してくれたのは、生後数ヶ月の赤ちゃんをベビースリングで抱っこした女性スタッフ。こちらは、はじめて見る光景に面食らってしまったが、まるで何ごともないように赤ちゃんを抱えたまま、接客、レジ打ち、さらにはラッピング(!)までも行っている様子に、カルチャーショックを覚えた。

それもそのはず、モーハウスは「子連れカンパニー」として、今各方面で注目されている話題の会社なのだ。
昨年秋、「経済産業省IT経営百選最優秀」を受賞したことで、男性への知名度も急上昇している。

明るくファッショナブルな街、青山は、子どもが産まれるとなかなか来られなくなる街だ。そこにあえて出店することで、「色々な世代の人に子育てについて理解してほしい」と語るモーハウス代表の光畑由佳さん。

モーハウス青山店には「子育て中の人にこそ、お洒落して来店してほしい。ちょっと晴れの場所で、ここに来た人同士が、椅子に座ってゆっくりコミュニケーションしていってほしい」という光畑さんの願いが込められている。

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(昨年11月に青山店開店1周年を記念してモーハウスのファッションショーが開かれたので取材に伺わせていただいた。ファッションショーの様子はこちら

                            

実際にお会いした光畑さんは、お店のイメージ同様、とてもお洒落な女性。モーハウスのゆったりと心地よさげな服が、個性的でとてもよく似合っていた。足が痛いのに、無理してヒールの靴を履いてきた自分が恥ずかしくなるほどだ。

光畑さんの起業のきっかけは、自らの子育て中、中央線の車内で周りの目を気にしながら授乳せざるを得ず、恥ずかしい思いをした経験が原点だ。

「外で授乳ができないと、母乳で育てる人は外出できない。どうにか道具で解決できないのか。それがないなら自分で作ってしまえ」と考えたのだ。大学時代被服学を専攻していた経験を活かし、日本ではまだ馴染みのなかった授乳服の試作品を作り始めたところ、数ヶ月後には、口コミでポツポツと注文が来るようになった。しかし、当時は子育て中のほとんどの女性が「授乳服」という言葉すら知らず、多くの人に授乳服のよさを理解してもらうには時間がかかったという。

光畑さんは「授乳服を通じて実現できる子連れの新しいライフスタイルを広めたい」という思いから日々奔走。ネット販売はもちろんのこと、茨城県つくば市の自宅で授乳服を実際手に取ることができるオープンハウスを始め、地域でのイベントを開催し始めたのもこの頃だ。
さまざまな母親たちが集うようになり交流が深まるにつれ、販売も軌道に乗りはじめた。

試作品を作りはじめてから6年後、「私はこの仕事をこれからも続けていきますよ」という決意表明を込めて「モーハウス」を法人化、モネット有限会社を立ち上げ、現在に至る。

「もともと編集の仕事をやっていたこともあり、情報発信することが好きなんです。まさか仕事になるとは思いませんでしたね」と、光畑さん。

あのとき、子連れの外出をあきらめてしまっていたら、今のモーハウスは誕生しなかったのだ。一見、無理だと思われることを可能にしてしまうところが、光畑さんのすごいところだ。

「情報発信が好きなので、多くの人によいものを伝えたいんです。例えば行政に働きかけて授乳室を作ってほしいというような他力本願は私には合わない。それはそれで素晴らしいことだけど、私は自分でできることをやって、それを発信したいんです。世の中に対して不便と思ったことは、まずは、自分の力で解決できるかどうか考えてみます」と光畑さんは目を輝かせる。

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■ 「「専業主婦」「保育園に入れてバリバリ働く」という二者択一はおかしい。赤ちゃんと好きなだけ接して、自然体でいけばいいんです」

また、モーハウスのいちばんの特徴は、スタッフのほとんどが子どもを持つ母親であり、子連れ出勤も可能というところだ。
茨城県つくば市の本社でも、内勤スタッフの何人かは子連れで出社しており、子どもをお昼寝布団に寝かせたり授乳したりしながら、思い思いのスタイルで仕事をしているという。

「スタッフの採用基準は、いかにモーハウスの活動に共感してくださっているか。
だから、自然とユーザーさん、つまり赤ちゃん連れの方が希望されるんです。
確かに、子連れのスタッフを採用することは、企業にとってはリスクだし、コストもかかります。でも、企業にとっては優秀な人材を採用できる手段なのにもったいない」と光畑さん。

あえて子連れのスタッフを採用することで、企業や社会に対して「こういう人を使わなきゃもったいないじゃない?」というメッセージも込められているという。

「「専業主婦」「保育園に入れてバリバリ働く」という二者択一はおかしいと思うんです。その間の、あいまいな働き方があってもいい。モーハウスが、フレキシブルな働き方の提案になればいいと思っています。応募する人も、モーハウスのやり方にインパクトを感じて応募してくれています。赤ちゃんと好きなだけ接して、自然体でいけばいいんです」。

光畑さん自身、日々の子育てを通じて「どうにかして悪い方向をいい方向に逆転できないか」という発想は、鍛えられているという。
「もしもクレームがあっても、そこから何かを学べないかを考え、結果としていいほうに活かす。これも子育ての成果だと思う。子連れ出勤でさえ、特色を出してメリットにしているでしょ?」と笑う。


実は、光畑さん自身は、若い頃は「子どもを産んだら、自分の仕事人生はおしまい」と思っていたという。1989年入社の雇用機会均等法の世代。「女性の会社でのキャリア」が声高に叫ばれ、先輩たちの道を追うように刷り込まれており、光畑さんも例外ではなかった。
でも、子どもを産んでみてはじめて「すごく楽しい」と実感。「若い頃にモーハウスの事例を見ていたら、人生違っていたと思う」と当時を振り返る。

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■ 「子どもにも仕事を与えて、巻き込むんです。子どもだけ蚊帳の外において大事にするという必要はないと思っています」

ところで、日々忙しい社長業をこなす光畑さんだが、3人のお子さんの子育てとどのように両立させているのだろうか。その工夫を伺ってみた。

「月に1回程度、両親に手伝ってもらっていますが、あとは自分で夕飯を作っていますね」。本当は、自宅兼会社の隣に、家族やスタッフのご飯を作ってくれるおいしい自然食レストランを作りたいという光畑さん。
「自分が欲しいものはみんな欲しいでしょ。場所があればすぐやりたいですね」といたずらっぽく微笑む。

現在、光畑さんは、自宅兼会社で毎日夜8時過ぎまで働いているという。自宅の隣が会社なので、子どもも行ったり来たり。子どもが学校から帰ってきた時にいないことも多いが、近いところにいることの安心感は大きいという。
「私も、自営業の家庭で育ったので、学校から帰って一人でも、店にいけば誰かがいた。
自分が過ごしてきた環境とあまり変わっていないんです」。

夜8時くらいになったら子どもにご飯を食べさせて、その後は自宅でパソコンを打ちながら仕事を続けるのが日々のスタイル。「子どもには仕事をしているところは隠さないで見せるようにする」のが光畑さんのやり方だ。

ただ、職住接近で仕事をしていると、仕事とプライベートの時間の区別が難しくないだろうか?

「子どもにも仕事を与えて、巻き込むこともあります。子守りやDMのラベル貼りをやらせたり。子どもも人の役に立つのはうれしいんです。子どもだけ蚊帳の外において大事にするという必要はないと思っています。これは昔ながらのスタイルだけど、現代では少なくなってきましたね」。
昔から、人を巻き込むのが得意で、周囲の人をいつのまか協力者にさせてしまうことから「光畑マジック」と呼ばれていると打ち明ける。それは、子育てにも存分に活かされているようだ。

「「スケジュール管理を自分でしろ」ということはいつも子どもに言っています。私はぼーっとしているので、子どものスケジュールまでは把握できない。例えば参観日も子どもが事前に申し出てくれば、できる限り時間をつくるようにしています」。
「光畑マジック」は子ども自身の自立にも一役買っているのだ。


最後に、光畑さんに将来の夢を伺った。
「これまで、目標を持ってがんばろうというより、周りの人たちの力を活かしてここまできているんです。自然にそれに従ってやってきているし、自然の流れに従うのが自分のやり方。
株式上場などを目指すのではなく、今と同じようにスタッフみんなでゆったりやっていきたいと思います。それが憧れかな。いつもストレスフリーな状況でいたいんです。そんな風にハッピーに、自分の環境やステージにあった新しいことをやっていきたいですね」。

「これから、どんな声があってどんな風に向かっていくのか、自分でもワクワクと楽しみ」という光畑さん。「光畑マジック」は、まだまだ続いていく。

そして、「赤ちゃんと好きなだけ接して、自然体でいけばいい」という光畑さんの言葉に、本当の女性の社会進出のカギが隠されてると感じた。(取材 常山あかね)


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●●プロフィール 光畑由佳さん。
モーハウス代表(正式名称は、モネット有限会社代表)。大学の被服学科卒業後、パルコ出版に勤務。出産後、モーハウスを立ち上げる。現在、二男一女の母。
■モーハウス青山店
〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-52-2青山オーバルビル1F
TEL/FAX 03-3400-8088   

■3人のお子さんがいてよかったことは?

3人子どもがいると兄弟が下の子の面倒を見てくれて、自分が楽になるという側面がある。小さい子供がいると癒し効果もあるし、特に寝顔には癒される。

「どんな時に子育てを負担に感じますか?」などとよく聞かれるけど、負担に感じてあたりまえという前提に、疑問を感じる。自分にとっては、子どもがいるのは自然なこと。
子育てには特別な興味はないけど、出産は非日常で面白い(笑)。自分の身体が変化していくことが快感。3人でも4人でもいいので、産んでみたい。これから産む人が羨ましい。


■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

「子育て」というと、「子どものことが第一」みたいな響きがイヤ。自分のことが後回しで、自分を大事にできないのはおかしい。まずは自分を大事にしてほしい。授乳服もそのメッセージの一つ。

「子どもがいることで自分が我慢してマイナスになる」というのはおかしくて、「今までの人生をもっとプラスに楽しめる」というのがいい。それをみんなに認識してもらえ、社会全体の認識が変わっていくとよい。

■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

新潟で地震が起きた時にに、災害支援として何かやりたかった。モーハウスの服のリサイクルの品を本当にきれいにしてラッピングして、一人ひとりメッセージをつけておくることにした。それを何百枚かおくったら、翌年、長岡でモーハウスの服を着て授乳ショー(授乳服のファッションショー)をやってくれたこと。


■ワーングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ
私たちは、保育所の費用が高くても、勤め人としてがんばってきた均等法世代。それはそれでいいが、辛かったら無理に会社にしがみつかなくもいい。いろんな選択肢がある。フリーになったり起業してもいい。国家1種の仕事を辞めて、モーハウスのスタッフになった人だっている。

しばらく社会から離れていると仕事ができなくなるというけれど、細切れの時間で仕事をしなくてはいけないので集中力が高まって仕事の段取りもよくなるはず。残業できない分、効率よく仕事をするのでスキルアップできる。すべては本人の気持ち次第。

妊娠、出産で仕事から離れる期間も大事。大企業に入ったものの、自分がやりたい仕事かわからない人も多い。強制的に一線から引き離されて、頭を冷やして考えられるすごく貴重な時間。そこで、やりたいことを見つければいい。男性にはまとまった休みはないのに、インドに1ヶ月放浪するだけの時間を女性はもらっていると考えれば、ものすごくプラスだと思う。そのときに、選択肢をいっぱい広げてほしい。

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2007年03月31日

「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第5回<河合蘭さん>


投稿者 常山あかね

■「自身の子育て・出産への疑問から、お産ライターへ」

 

河合蘭さん 出産専門ジャーナリスト
 
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■ 「自分が経験したお産と育児に疑問があり、それをバネに、自分の子育てをつかみたかったんです」
                            

『未妊-「産む」と決められない』。この本を読んだことがあるだろうか? 30才で子どものいない女性が50%を超えた現代だが、そのほとんどは、【「産む」と決められない】女性たちだという。少子化の本当の原因がいったい何なのか、「未妊」の彼女たちの声を取材して作られたのが、この本だ。「未妊」という言葉は、「まだ妊娠してはいないが、心の中で赤ちゃんがいるという状態」をあらわす造語だ。現代の女性は、出産を先延ばしにして赤ちゃんのことを考えている時間が長く、時間切れで子どもを持つことを諦めている人も多いという。

著者の河合蘭さん。出産情報サイト「REBORN」の代表もつとめるお産ライターの第一人者である。さぞや子ども好きな方であろうという印象を抱いていたが、子どもが産まれる前は、伝説のサブカルチャー紙「宝島」のカメラマンをしていたという、いたって現代的な女性だ。最初の子どもを妊娠した時も、「ちょうど犬でも飼おうかと思っていたからいいかな」とライトな気分だったと笑う。

そんな河合さんだが、いざ子育てを始めてみると「これはおかしい」と感じたという。

「子育てについては、何もかもが疑問だらけでしたね。子どもと1日マンションで2人きりの生活。密室育児で公園しか行く場所がなく、そこでの話題も夕飯の献立や夫の話ばかり。こんな子育てが日本全国で繰り広げられているなんて、ありえないと思いました」。

そんな閉塞感から抜け出すために、大学在学中にカメラマンの仕事で培った売り込み方法で、マタニティー誌にライターとして企画の売り込みをはじめ、子どもが1才のときに仕事を再開した。最初に実現した企画は、青森の産婆さんの取材だった。

ライターの仕事にしぼったのは、「とにかく見に行きたいこと、書きたいことがいっぱいあった」から。当時、自分が経験したお産と育児に疑問があり「それをバネに、自分の子育てをつかみたくて」という気持ちが根本にあった。


 ■「実績がなくても情熱があればチャンスはあるし、自分にしかできないことは必ず誰にでもあるんです」

私が驚いたのは、河合さんの行動力だ。カメラマンとしての実績があるとはいえ、ライターはまったくはじめての仕事。とまどいはなかったのだろうか。

「自信を持たなきゃと思うときは持つことです。人になんと言われようと私はライターだ、と思うこと。名刺に書いたら、もうその職業なんです(笑)。名刺を出せば、周りもそう思う。いつか自信がついてからと思うといつまでも表に出られないので、思い切って人前に出てチャンスをもぎとるんです。実績がなくても情熱があればチャンスはあるし、自分にしかできないことは必ず誰にでもあるんです」。

そんなポジティヴな河合さんだが、3人の子どもの子育てと、締め切りに追われがちなライターの仕事の両立はどのようにされているのだろうか?

「元々、母親が大学研究所の研究者で、フルタイムでバリバリと仕事をしてたため、色々な人に育てられてきた」という河合さん。
子どもの眼から見て母親の働き方がそんなにいいとは思わず、その結論が「フリーライターになり子育てと仕事を両立することだった」という。

「フリーであって、かつ子どもがテーマであれば、両立しやすいと考えたんです。2、3人目の出産はもう人体実験ですね(笑)。取材で知ったことを自分の子で確かめるんです」。

もともと、「のめり込みやすく限界まで仕事をしてしまうタイプ」という河合さん。
締め切りですごく忙しいときは、「お母さんは、この本を書き終わる迄いないと思って」と宣言するようにしている。子どもは、緊迫感が伝わり「はい。ママがんばって!」と答えて絵を書いておとなしくしているという。

そんな河合さんだが、子どもにサインが出たときは見逃さない。例えば、疲れて着のみ着のままでリビングで寝てしまう日が続いたり、朝スッキリと保育園に出かけられず体調が悪い様子だと、ちょっとやりすぎているなと危機感を感じるという。

そんなときは、ゆっくりお風呂に入ってたくさん絵本を読んで寝かしつけるなど、短時間だけ集中して相手をしてあげることを、こころがけてきた。

「3人子どもを育てていると、ちょっとの時間観察すると、子どもがどのくらい乾いているかがわかるんです」。
1人目のときはそこまでは観察できなかったというから、子育ての経験を積むにつれ、仕事も円滑にまわるようになったといえる。

また、河合さんは「どんなに忙しくても子どもを抱っこしていっぱいさわってほしい」とメッセージを送る。
「自分自身のためにもスキンシップが必要。理屈ではなく、子どもがなんでこんない可愛いんだろう、と思える瞬間があればいいんです」。「メリハリを大事にする」のが、河合さんの子育ての最大の秘けつだ。

未妊

■ 「「もっとリラックスしよう」「もっと簡単に考えよう」というメッセージを送ることで、若い女性がもっと楽に子どもを産むことを考えられる時代がきてほしい」

最後に、出産専門ジャーナリストの河合さんが、なぜここにきて「産む」ではなく、「産まない」をテーマにとりあげているのか伺った。

「現代の女性は、昔よりややこしいことになっていて、シンプルさがなくなっていると思うんです。赤ちゃんと触れあう実体験もなく、お産の怖い話ばかり聞かされ、不安材料が自分の中にたまっています。昔の人はもっと簡単に考えて子どもを産んでいたはず。生き物としての女性を考えた場合、現代は窒息しそうな状況です。
仕事もしたいし、遊びもしたい。それは、いざとなれば子どもがいてもできることなのに「無理だ」「大変だ」という想いばかりが先行して、とても苦しそうにみえます」。

頭でっかちの女性に対して「もっとリラックスしよう」「もっと簡単に考えよう」というメッセージを送ることで、若い女性がもっと楽に子どもを産むことを考えられる時代がくることが河合さんの願いだ。


河合さんのお話でいちばん私の心の残っているのは、「何かの専門家になれば、必ずお金はあとからついてくる」という言葉。「お医者さんが目の前に急病人がいれば助けるように、私はお産について知りたい人がいれば書く。それだけのことで、そのうち世間から役に立つ存在だと思われるようになれば、それが自分の職業を持つということだと思う」と力強く語る河合さん。

「未妊」に続き、今後は「2人目未妊」や「男性版未妊」にも取り組みたいし、産科医不足など社会全体の出産力低下にも迫りたいと意気込む。「やりたいことが尽きない」という河合さんの表情は、日々ライフワークに取り組んでいる喜びと誇りに満ち溢れていた。(取材 常山あかね)

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●●プロフィール河合蘭さん。 サブカルチャー誌のカメラマンを経て、子どもを出産後、お産専門のフリーライターに転身。出産情報サイト「REBORN」編集長。3児の母。 著書に、『未妊-「産む」と決められない』(NHK出版生活人新書)/『お産選びマニュアル-いま、赤ちゃんを産むなら』(農文協)がある。 河合 蘭オフィシャルサイト

■3人のお子さんがいてよかったことは?

3人いてすごくよかった。それぞれがいい味を出しているから。
1人目のときは、「こういう子に育てたい」という思いがあったが、3人目になると「子どもは持って生まれたものがあって、その子が伸びたいようにのばしてあげればいい」と思えてきた。いいところを探し、観察し、それを伸ばす。3人足すと、束になれば長所短所を補い合って、期待通りの子になる(笑)。1人の完璧な子を求めても無理なので心にもゆとりが生まれる。

子どもがいることで、基本的な欲望が満たされていると感じる。多少うまく行かないことがあっても、それで過剰に落ち込んでしまうことはない。子どもたちがいて家庭があることが支え。自分も我慢強くなった。

■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

両立は本当に大変だと思う。限界を超えたので、気持ちが荒れたこともあった。そんな時、夫が「今がピークだ」と言ってくれたので救われた。「もうだめだ」と思うと、必ず時間が過ぎて子どもは大きくなりそれを越してくれる。辛い時は、キレる自分を許してもいい。介護は衰えていく人が相手だし終わりも見えないが、子育ては未来が明るいのでキレても大丈夫。

家事は、成長した子どもがかなり手伝ってくれるようになり、ファミリーサポートも利用している。いい方に出会えて、とても満足している。実の母が同居しているが、もともと大学で研究者だったので、「受験勉強だけしていなさい」と育てられた女の子の草分けで家事はきらい。夫は長時間勤務で頼れないが精神的な支えになってくれて、異業種ゆえのアイディアをもらうことも多い。

■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

仕事は日々面白くて仕方がない。会いたい人、読みたい本がたくさんあり、知りたいことが次々に溢れてくる。興味が尽きないということに尽きる。

「「未妊」を読み、迷っていたけど避妊を止めました」というような読者からの手紙をもらうときは一番嬉しい。自分の書いたものがどこかで誰かの人生に関るということは、私にとって最大のロマン。
プロの書評より、本当に赤ちゃんを抱いた人の感想をもらえることがいちばん嬉しい。

■ワーングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

何かの専門家になれば、必ずお金はあとからついてくる。まずは、何かを極めてほしい。仕事をしたときに、大きなお金が動くこともあるが、必ずしも動かなくてもいい。
「この仕事をしたらなんぼですか?」という働き方をしていたら、やはりそれだけのスケールにしかならない。お医者さんが目の前に急病人がいれば当然助けるように、私はお産について知りたい人がいれば書く。それだけのことで、そのうち世間から役に立つ存在だと思われるようになれば、それが自分の職業を持つということだと思う。

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2007年03月22日

ファーストレゴリーグに参加しました!


投稿者 常山あかね

FIRST LEGO League(ファーストレゴリーグ)というイベントをご存知ですか?今、注目を浴びている世界最大級の子どもたちのロボット競技大会です。
そもそもFIRST LEGO League(FLL)とは、アメリカのNPO法人FIRSTとLEGO社の提携によって作られた、子どものための国際的なプログラム。子どもたちがチームを作り、毎年変わる世界共通のテーマの解決策を、プレゼンテーションとロボットゲームで披露しチーム力を競うのが最大の特徴です。

3月4日、2006年ジャパンオープンが「日本科学未来館」で開催されましたが、今日は、それに先立ち昨年11月23日に幕張セミナーハウスにて行われた関東大会(Aリーグ)の様子をレポートいたします。
(当日は、一般非公開のプレゼンテーション審査の様子も見学させていただきました!(^^)/)

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2006年度大会のテーマは、「Nano Quest -ナノ・クエスト-」。  私たちの身の回りに使われているナノテクノロジーについて調査するというものです。「小学生には難しいのでは?」という不安は、午前中のプレゼンテーション審査を見学してすぐに吹き飛びました。

子どもたちは、思い思いにナノについて調査したレポートを発表し、「今後ナノはどのような分野で役立つと思いますか?」という審査員からの質問にも、自分の言葉で頭をひねりながら答えていました。「ナノってナニ?」という根っからの文系人間の私にとっては、軽いカルチャーショック…。そして、いちばんステキだと思ったのは、各チーム(3~10名)のメンバーがとても楽しげにチームワークよく発表していたということ。
原子をモチーフにした帽子をかぶったり、衣装をお揃いにするなど工夫をこらしているチームもチラホラ。普段、学校の授業参観で目にする子どもたちの姿より、ずっと活き活きと輝いて見えました。

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午後は、いよいよロボット競技です。この日は、全34チームが参加。全部でミッションが9つあり、ミッションの達成具合にによってポイントが与えられます。各ミッションは、「原始顕微鏡」「自己組織化」など、ナノにちなんだユニークなお題がつけられていました。練習通りにロボットが動かず肩を落とすチーム、高得点をあげて歓声をあげるチームと勝負は白熱し、会場は悲喜こもごもでした。

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ちなみに、競技用のロボットは、レゴ社の「RCX」もしくは「NXT」というブロックのキットを使用して自由に作成。プログラミングのソフトウェアは、「LEGO MindStorms 」または、「RoboLab software(バージョンは自由)」のソフトウェアを利用するという条件です。

子どもの学力低下や理系離れが叫ばれている今、子どもたちを科学技術に夢中にさせ、ワクワク・ドキドキする心や探究心を育むこの大会。これからも、このような子どもたちに夢を与える試みが増えていってほしいと願っています。

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2007年02月17日

早寝・早起き・朝ごはん


投稿者 常山あかね

最近、注目を浴びている食育ですが、みなさん、毎日の朝ごはんは何を食べていますか?会社をはじめてからというもの、忙しくてすっかり家事が手抜きになった私。(もともとですが…(^^;)  夜寝るのが遅いため、朝もすっきり目が覚めず、子どもたちの朝ごはんも、牛乳、トーストに果物という、簡単なものばかり。親が寝るのが遅いため、子どもも夜型生活になってしまい、朝ごはんもそこそこに保育園にダッシュ(もしくは遅刻)したりと、どこか充実感のない生活を送っていました。

そんな私ですが、最近、仕事で「陰山英男先生の早寝・早起き・朝ごはんノート」という実践ノートをつける機会があり、少し心構えが変わりました。インタビュー記事はこちら。
 

このノートのいちばんいいところは、毎日の子どものその日の生活を記入するため、振り返りができるということ。今日は目標の時間に起きれたのか、朝ごはんは何を食べたのか、夕食は何時に食べて何時に就寝したのか、テレビは1日何時間見たのか、自己採点をしていきます。しばらくして気づいたことは、
「早く寝た日は次の日すっきりと目覚め、朝ごはんもしっかり食べて充実した1日を過ごせる」
「朝ごはんが温かいご飯(パンの場合は温かいおかずを用意)だと子どもに笑顔が生まれる」
「1日の目標を守れた日は、親子ともども達成感がある」ということです。

どれもごく当たり前のことなのですが、なかなか守れていないのが現実。最近の幼児の就寝時間は年々遅くなってきており、お父さんの帰宅する夜の10時過ぎまで起きている子どもも珍しくないようです。
我が家もたぶんにもれずその口。夕食の時間も、保育園に6時過ぎにお迎えに行って買い物をしてから作りはじめますので、母子だけの気軽さも手伝い、どんどん遅くなる一方です。

本当は、家族で7時のニュースでもみながら夕食を食べるのが理想なのですが、夫は都心に勤める会社員なので、子どもが起きている時間に帰宅するのは難しいのが現実。
ワークライフバランスが叫ばれている昨今、子どもが充実した生活を送るには、まずは親の生活パターンを見直すことが大事だと思わされました。

「早寝、早起き、朝ごはん」。子どもの成績をよくするには、どんな塾に行かせるよりも、この基本原則を守ることが有効なようです。

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2006年12月31日

「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第4回 <吉田亜樹子さん>


投稿者 常山あかね

■「福島から、ネットショップでイタリアの食文化を発信」                           

吉田亜樹子さん トスカニーワインハウス店長


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■ 「子どもは、早く産んで早く仕事に復帰したいという思いがあり、3人大急ぎで産んだんです(笑)」

トスカニーワインハウスは、楽天市場のモールに出店しているイタリアワイン&食材専門のネットショップ。開店6年目にして、月商約3000万~6000万。ワイン部門での受賞歴もある人気ショップだ。デパートでも手に入らない食材の豊富さが評判を呼び、有名人の利用客も多いという。

この店長を務めるのが、アッピさんこと吉田亜樹子さん。自分の好きなことを活かしてショップを持つことは多くの女性が憧れるが、なかなか敷居が高いのが現実。そこで、まずは、アッピさんがこのお店をはじめたきっかけを伺ってみた。

「夫の実家が福島県の酒屋だったんです。もともと造り酒屋だったんですが、戦後小売になりました。義母が一人で店をやっていましたので、一人息子である夫が店を継ぐことになり、私もついていったんです」。

アッピさんは、大学卒業後、日商岩井の女性総合職二期生として、輸入業務を担当していたというキャリアの持ち主。福島でご主人の実家を継ぐことに迷いはなかったのだろうか。

「夫とは、大学1年頃からつきあっていまして。つきあうときから長男とわかっていたので、覚悟はついていました。24才で結婚。子どもは、早く産んで早く仕事に復帰したいという思いがあり、3人大急ぎで産んだんです(笑)」。

意外なことに、総合職として企業で働いた経験が、逆に、アッピさんの決意を固めたという。
「商社で働いていて、正直、先が見えちゃった気がして。この先がむしゃらに働いて、定年前で部長ぐらいだったら、つまんないなと。4年ぐらい働いてサラリーマンの辛さもわかってしまった。
もっと自分のやりたいことをスパッとやりたかったけど、それに到達するために時間がかかってしまう。それだったら潔く辞めてやりたいことをやりたかった」と語る。

「それに、総合職で働いていたので、子供を産んで働くイメージがなかったんです。
男性と同じように朝から晩まで働いては、とても両立は無理だと思い、子どもは会社を辞めてから産もうと思ったんですね。基本的には仕事が大好きなので、早く子どもをある程度育てて、あとでゆっくり働きたかった。今思えば、早く子どもを産んでおいて本当に良かったと思います」。

その後、福島の実家に戻り、手狭だった実家の近くに新たに店舗を構え、中規模程度の酒店をご主人と開業したという。しかし、酒屋もディスカウント店の全盛でどんどん競争が過密になり、売り上げも下りのエスカレーターだった。「こんなんじゃだめだ」と危機感を持った。
そんな矢先、アッピさんは、楽天でイタリアワイン&食材のネットショップ「トスカニーワインハウス」を始めることになる。


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■ 「共同直輸入とはいえ、何百ケースも買わなきゃいけなくて大量に在庫があまってしまって。それが、ネットショップを出店してすべて解決したんです」

「根が高級食材が好きだったんですね(笑)。最初は好きだからという理由だけでイタリア食材の取り扱いをはじめたんですが、そのうち共同で直輸入する仲間ができて。でも、なかなか地元では需要がなく売れなかったんです。そんなとき、たまたま楽天の話を聞いて出店することに決めました」。

もともとイタリアワインが大好きだったアッピさんだが、ご主人が出張でイタリアに行くようになりお土産のサラミや生ハムを食べているうちに、「あまりのおいしさ」に自分でもイタリアに行きたくなり、共同購入を始めたという。


「もともと商社で仕事をしていたので輸入事務は簡単だったんです。でも、お客さんに直接商品を販売することはすごく難しいと感じましたね。

でも、出店して半年間ぐらいは誰からも反応がなかったですね。メルマガを書いても反響がないし、売れない演歌歌手のような気持ちでした(笑)。でも、ある日食材を売り始めたら反響がよく、そのうち雪だるま式に売り上げがふくらんでいったんです」。

アッピさんは、成功の要因をこう分析する。

「はじめから広がりのあるマーケットに出たというところがよかったんだと思います。
「イタリアの食とワイン」というと、ボリュームゾーンが大きかったんでしょうね。
世界中のワインを扱うのは資本的にやりきれないし勉強もしきれないので、イタリアに絞ることにした。そうすれば集中的に勉強できると思ったのが、結果的に正解でした」。

■「見守ったりがまんすることを、子育てを通じて学んでいます」

こうして順調に事業を軌道に乗せたアッピさんだが、「時間を作ってメルマガ1本を配信すれば売り上げが上がる!」という時間との闘いで生きているネットショップの店長と、3人の子どもの子育てをどうやって両立しているのかを伺ってみた。

「子どもの顔をたまによく見ると、大きくなったなぁと思います(笑)。最初は主人の母と同居していました。今は別居していますが、近所なので、子どもの面倒をお願いすることもよくありますね。夜7時~8時には家に戻る生活ですが、おばあちゃんの協力がなかったら出張にも出れない状況です」。とにかく、周りの人を説得し、協力を得ることが先決という。

それに、会社で人を育てることは、子育てとかなり似ているというのもアッピさんの持論だ。「ついついスタッフには大上段にかまえて物を言ってしまうが、どうすれば人間として教えることができるのかが本当に難しい。子育てとすごくだぶっているし、見守ったりがまんすることを子育てを通じて学んでいます。まだまだこの分野に関しては、発展途上中です」と笑う。

そんなアッピさんに将来の夢を伺ってみた。

「将来は、ネットショップだけではなく、実販ができたらいいなと思っています。来店のあるところで売りたいという思いがあるんですね。パワーが分散される危険があるけど、挑戦してみたいです。東京にいきなり出店するのではなく、まずは一つの完成系を田舎で作らなければならないと思っているんです」と熱く語る。

ネットショップを続けていると、どうしてもスタッフのコミニュケーションが少なくなりがちなのが、もっかのアッピさんの悩み。「もっとイタリア的に本能で触れ合いたい。一緒にごはん食べたり飲んだり、匂いをかんだり。生でしゃべって気持ちをぶつけあう。実態のある人間のつながりを大切にしたいし、人間の匂いのするお店になりたいんです。ネットだけで完結せず、おしゃべりな店員さんがお客さんとずっとしゃべっているような、イタリア的な陽気な店が理想です」。

仕事やイタリアの話になると、本当にキラキラと輝いているアッピさん。
「仕事なしでは生きられない」という言葉通り、働くことやビジネスが本当に好きで好きでたまらない、本物のビジネスウーマンに出会った思いだった。

「子どもを育てながら働くのは本当に大変なこと」。
私も最近会社をはじめて、このアッピさんの言葉の重みが、ズシリと胸に響いてきている。しかし、働くということは、そういうことだ。「毎日が時間との戦い」というアッピさんの気持ちが、少しづつ理解できてきたように思う。
(取材 常山あかね)

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●●プロフィール吉田亜樹子さん。 トスカニーワインハウス店長。大学卒業後、日商岩井に総合職として勤務。結婚後、ご主人の実家の酒店をを継ぎ、現在に至る。中1、小4、小2の3児の母。

■3人のお子さんがいてよかったことは?

3人子どもがいるとホッとする。子どもの世界が自然とできるから、人数が多くてよかったと思う。子どもが一人のときは一番大変だったかな。

■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

3女が、2~3ヶ月、朝、学校に行かない日が続いたことがある。やはり寂しいのかもと感じたが仕事は私の生き甲斐でもあるし、生活でもあるので、辞めることはできない。「じゃあどうしよう」と思ったとき、「朝ごはん大作戦」を考えた。これまで、おにぎりと果物だけとか、朝ごはんを手抜きしていたことに気づいた。それをご飯、煮物と、思わず朝起きずにはいられないような、旅館風の定食メニューを実行。味噌汁をつくり、だしをとってそれで煮物を煮る。私も早起きになったし、みんなの始動もよくなり、家庭の雰囲気がよくなった。
あとは、「読み聞かせ大作戦」。毎晩寝るときは、読み聞かせを実行。

最初は学校に無理やり連れていこうと思ったが、無理やり連れていってもダメだった。次はほっておくことにした。そこで、この作戦ををはじめたら、3女のようすも、次第によくなり、成果が出てきた。それ以来、どうしたら子どもが自発的に動けるようになるかを、常に意識し工夫している。

■ワーングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

子育てしながら働くのは本当に大変。周りの理解を得られなければ、ムリ。会社員の場合、それを押してでもあなたにいてほしいと思われる、能力を発揮すべき。まずは、仕事で認められることが大事。

会社員と同様、起業することも大変。私自身は、自由できままな人間なので、会社の枠にははまりたくなく起業に向いていた。定住するのは、福島でも、東京でも、イタリアでもいい。起業することによって、それが実現できる。今も、イタリアで数ヶ月暮らしたいと思っている。起業したら可能性はいくらでも広がるし、生き方はいく通りもある。今の日本の会社は男性社会の価値観が強く、働くのに女性が不利といわれているが、型にはまらず自由に生きればいいと思う。もちろん、最終的には、自己責任。そういう覚悟があれば、どんどん起業したらいい。失敗したらやり直せばいい。また、「親子の絆」は、時間とは違う形で築けばいいと思っている。

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2006年12月11日

「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第3回 <田澤由利さん>


投稿者 常山あかね

■「北海道から、育児中の女性がSOHOで働ける環境作りを目指す」

田澤由利さん  株式会社ワイズスタッフ 代表取締役社長。

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■本当は一生勤めたかったけど、私は、家族と住むことを選びました。

「田澤由利さん」の名前は、誰もがどこかで耳にしたことがあるだろう。今年6月、内閣府「女性のチャレンジ賞 特別部門賞」を受賞し、マスコミでその活動が紹介されるなど、ネットオフィスの先駆者として名高い女性起業家である。また、北海道の北見に在住し、元会社員のご主人と共に自宅で会社を経営していることでも知られている。長年SOHOスタイルで働いてきた私にとって、テレビなどで時折拝見する田澤さんは、まさしく憧れの女性だ。


その活躍ぶりから、キャリアウーマン然とした方を想像していたが、実際にお会いした田澤さんは、肩の力の抜けた、自然体の笑顔がとても魅力的な方だった。
今でこそSOHOの母と呼ばれる田澤さんだが、もともとは、家電メーカーに勤務する普通の会社員。


「私が大学を卒業した頃は雇用均等法が施行される頃で、女性総合職としてシャープに就職しました。大学のときはスペイン語を専攻していたんですけど、パソコンに出会いその面白さを知ったのが動機です。シャープのパソコンの事業部が奈良で、実家の近くだったし、パソコンの商品企画という本当にいい仕事に出会えたんです」と当時を振り返る。
「女性が働くための制度もしっかりしてるし、ここで一生働くと決めた」田澤さんだが、学生時代からの付き合いのご主人が転勤族という理由から、やむを得ず、会社を退職する道を選んだという。


総合職として一生働こうと決めた会社を退職することへの不安や未練はなかったのだろうか?

「夫の転勤にあわせて仙台に出向させてもらったりもしましたが、数年でまた夫が地方に転勤することになりました。もうこれ以上会社に迷惑はかけられないと感じたんです。本当は一生勤めたかったけど、私は、家族と住むことを選びました。やはり、会社を辞めたことで、社会から切り離されたような感覚になりましたね」。


そこで、田澤さんが、自分なりに見つけた働く方法が、ライターだった。

「パソコン関連のライターなら家でできると思ったんです。ちょうど子供がお腹にいる時期だったんですが、出版社に電話したりと一生懸命営業して、なんとか仕事をとれるようになりました。その時期に、3人の子どもを産んだんです。仕事があるから保育園には預けていましたが、家でやる仕事だからこそ、3人の子どもを育てることができたんだと思います」。


当時は、まだインターネットはなく、パソコン通信のメールを使い在宅で仕事をしつつ、4~5回に及ぶ「夫の転勤」を乗り越えた。

9年前の秋に、北海道の北見に転勤になったときは、「さすがにもうダメかと思った」と笑う。これまでのように、「ベビーシッターを手配して、日帰りで名古屋から東京へ何とか打ち合わせに赴く」というわけにはいかないからだ。


東京から北見までの飛行機代は、往復で7万円。しかも1日に4便しかない。しかし、折りしも、時代は、インターネットが普及し始めた時期だった。


「ちょうどSOHOが注目されて、うまく波に乗ったんです。名古屋にいる田澤由利より、「北見にいる田澤由利」だからこそ、マスコミ的に価値があがった。気づいたらSOHOの第一人者とか、在宅ワークの母(笑)と呼ばれるようになって。そのうち、いろんな人が私みたいになりたいと相談に来るようになったんですね。あの時期は、ちょうど雇用均等法世代の有能な女性たちが、続々と会社を辞める時期だったんです」。

                            ★★


■「育児や親の介護などで、多くの女性は働くことをあきらめている。お小遣い稼ぎではなく、ちゃんと稼げる仕組みを作りたい」


しかし、「在宅ワーク」という言葉だけは盛んになったが、実際には、仕事がないのが現実だった。少しの仕事に人が殺到することで賃金が値下がりし、当時在宅ワークの主力だったデータ入力の仕事の品質は落ちていき、悪徳業者さえ出てくるという状況。田澤さんが会社を立ち上げることを決めたのは、この時期だった。


「道具ができただけでは企業は仕事を発注しないんです。せっかくインターネットが普及して能力ある女性が埋もれいるというのに、活路が見えない。育児や親の介護などで、多くの女性は働くことをあきらめている。お小遣い稼ぎではなく、ちゃんと稼げる仕組みを作りたい」と、思いが募っていった。


「ネット上で会社を作り、限りなく会社に近い状態を作りたい」という理念のもとに、ワイズスタッフ という会社を立ち上げたのは、98年のことだった。


「なぜ企業が個人のSOHOに仕事を発注しないかを考えたんです。どんなに安くても、個人が病気になればその仕事は止まってしまう。安くていいとわかっていても怖いんですね。何かトラブルがあっても対応できる小さな「会社」に発注したいというのが現実なんです。
そこで、これからの時代はネットが中心になるし、1人で仕事がもらえないのであれば、力をあわせて企業から発注してもらえる仕組みがあればいい、と思ったんです」。


「まずは、ビジネスの土俵にのぼりたかった」という田澤さんは、ネット上でプロジェクトを組んで仕事をすることで、安くで品質のよいものができると確信。プログラマーやデザイナーなど多様な人材を組み合わせ、企業の発注したい仕事に応えていく場を作った。当初は、入力、メルマガやウェブ制作などが中心だったが、企業のあらゆるニーズに応じてプロジェクトを組み、ブログ制作やネットプロモーションなど守備範囲を広げていった。


「地方に優秀な人材が埋もれていることが多い」と気づいた田澤さんは、現在全国に100人いるSOHOのスタッフを採用する時は、必ず面接を実施している。南は鹿児島から海外まで、双方の妥協できる場所まで必ず会いに行く。ネットで仕事をするからこそ、顔の見えるリアルのコミュニケーションが大切という信念があるからだ。ブレストはテレビ会議で、忘年会はチャットを利用という具合だ。「ネットならではの仲間を育てていきたい」という想いから、組織が大きくなった今も、社内メルマガを毎週発行したり、エリアミーティグを実施したり、絶えず工夫を続けている。


                           ★★


■「家族がいて、自分が住みたい地域にいて、だからこそ仕事をがんばれる」


こうして会社を順調に成長させてきた田澤さんだが、3人のお子さんがいて会社を経営するとなると、いちばん気になるのがご家族の仕事への協力体制だろう。ワーキングマザーにとってかかせない、ご主人の協力体制について、伺った。


「夫は、昔気質の人間なので、家事はほとんど手伝ってくれないんです(笑)。積極的なのは、保育園の送り迎えぐらい。だから、出張中は家政婦さんに食事などをお願いしています。幸いなことに地方在住なので、家政婦さんの費用も安く、平和に暮らせています。私が家をあけている間、夫に家事を任せてしまうと、彼にストレスがたまってしまうので、割り切っているんです」。


ワーキングマザーというと、家事に仕事にとすべてを抱え込んでしまう人が多い中、田澤さんの発想はきわめて斬新だ。


「家政婦さんにお願いをしているのは、ぜんぜん恥ずかしいことではありません。家庭をうまくまわすためには、みんなにもストレスのない形を考えることが大事。親が忙しくて出来合いの惣菜を食べるぐらいなら、家政婦さんに温かいご飯を作ってもらうほうが家族の健康のためにもいいんです。無理はせず、人にお願いできることはお願いする。その代わり、平日は出張で出ていても土日は必ず家にいて子供と遊ぶなど、人にお願いできない部分については、妥協しません」。


「家族がいて、自分が住みたい地域にいて、だからこそ仕事をがんばれる」という田澤さん。そんな田澤さんに、最後に今後の目標を伺った。


「私自身は、子どもが中学3年、小学6年、3年と、ある程度成長したので、SOHOで仕事をする時代は終わった思います。今やるべきことは、私の昔の状況にいる人のために「家でもちゃんと働ける」会社をつくり、そしてそれを広げること。


現在、ワイズスタッフのメンバー100人に対してそれは実現されているけど、そういう仕組みやシステムを使って、1000人、2000人が働ける土台を作っていきたいんです。単に道具や仕事があるだけではなく、組織化して教育していく。いつかは、その手法を新しい経営学の1つとして、まとめたい。会社を辞めたり、転勤をしたりしても、本当の意味で、SOHOで働ける環境を作り、世の中を変えていくお手伝いをしたい」と熱く語る田澤さん。


地方に暮らしてみて、あらためて地方のよさも実感したという。
「人間らしく生活できて、余計なストレスがない。おいしいものを食べて、週末は家族と思い切り遊ぶ。毎日満員電車で1時間ゆられて都会で生活するのは違うかな、と」。


地方に行くと同じ1000万円の収入でも、贅沢をしなければ、都会とは生活の豊かさが違ってくる。「地方にいながらネットで300万~400万を稼げる環境を作り、全体を底上げしていきたい。そうすると、地方も元気になるし、人も元気になるんです」。


「ロハス」や「ワークライフバランス」という言葉が注目されるずっと以前から、自らが地方に暮らし、ネットオフィスという先端的な試みを実践し続けてきた田澤さん。


私も、田澤さんを目標に、しかし自分独自のスタイルで、しなやかな生き方を見習っていきたいと強く感じた。
(取材 常山あかね)


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●●プロフィール田澤由利さん   株式会社ワイズスタッフ 代表取締役社長。奈良県生まれ。3女の母。


■3人のお子さんがいてよかったことは?

3人が何かをしているのを見るときが、一番幸せ。とにかく頭が並んで3つあるのが幸せかな(笑)。それぞれの個性があり、人間関係があり、見てるだけで幸せな気分になれる。
育てるときは大変だったけど、人として色々できるようになると、面白い。
私は学生時代卓球をやっていたので、子供を産まなかったら、子供が部活動でやっている陸上やバスケットなど、色々な世界を知らなかった。人生をまた3倍楽しめる。苦しみも悩みも出費もあるけど(笑)。

私は、子どもが大好きで「子どもが第一」というタイプの母親だけど、昔は、子どもを産まずに一生働きたいと思っていた。でも、実際に産んでみて、その素晴らしさに気づき、今は子供たちに感謝している。

■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

みんなが無理をしない状況を作ること。無理な家事を無理にすることはないし、
食事の支度やお弁当作りに縛られてカリカリする必要もない。

私自身、家事は苦手だから外注しているけど、子どもと遊ぶことは大事だと思うし、
愛情をそそくごとには手は抜かない。平和に仕事と家庭を両立するための努力をしていきたい。

北海道に住み着いたのも、自然に恵まれた地域で子育てをしたいという思いが大きかったから。最初の2、3年は、家族の思い出づくりに励んだ。女の子3人なので、出張で授業参観に行けないときなどはグチもあるが、私の仕事については大体理解してくれているし、親に愛されていることには自信があると思う。

■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

2人目の子どもを産むスタッフが、産休をとるときに、「ワイズスタッフで働いているから、もうひとり子どもを産もうと思った」と言われたとき、幸せを感じた。

私が会社をはじめたことのベースは、「埋もれている人材に、ネットで仕事をしてほしかった」ということ。でも、8年前とあまり状況は変わっていない。家族が一緒に住めるために、新しい選択ができる働き方を普及させたい。それが間違ってないと感じられるときが一番幸せ。


■ワーキングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

仕事と子育ての両立は大変。無理せず、自分のできることを100%やるほうが結局はうまくいく。悩んで停滞するより、どうやったらできるのかを考えていくことが大事。
がんばりすぎて体を壊さないように、要領よく!
ある友人は、私の生き方を「しなやかに生きている」と言ってくれた。壁にぶつかったときに、壊すことばかり考えたらしんどい。横に抜け穴がないか考えたり、壁のそばに家を建てて住んでしまってもいい(笑)。働きながら子育てできることは幸せであり特権。いろんな選択や抜け道があるから、無理せずがんばってほしい。

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2006年11月05日

会社を設立しました!


投稿者 常山あかね

迷走する両立支援

この度、10月30日付けで会社を設立しました!「え?なんの?」と思われる方も多いと思いますが、「ワークライフバランスの実現」をテーマに、仕事と子育ての両立を支援するサイトをオープンの予定です。具体的には、SOHOでの仕事のマッチングと、コミュニケーションツールとして、WEBを利用した便利ツールやSNSなどの提供をしていきます。

会社を作りたいなと思い立ったのが、6月。まずは、自治体主催の企業家セミナーに週末に通い、7月に横浜産業振興公社主催の「よこはまビジネスプラングランプリ」に応募してみました。そこで、予想外(!)の最終選考の6プランに選出され、事務所の賃貸料の半年の補助、専門家の派遣など、創業支援を受けることができることになりました。残念ながらグランプリはいただけませんでしたが、表彰式にいらした憧れの中田市長ともお話できて、私にとってとてもよい経験になりました。

会社設立については直前まで迷いましたが、チャンスを生かさずに後悔するよりも、まずは走り出してみようという気持ちが勝りました。はじまったばかりの私のチャレンジですが、たまには、こちらで経過を報告させていただきたいと思っています。

会社勤めの夫の帰りは遅く、子ども3人の子育てをしながら、パソコンに向かう仕事と家事に追われる毎日。こんな地味で孤独な生活を送っている私ですが、そういう私だからこそ等身大でできることもあるのではと思っています。まずは、自分と家族が、どうすればワークライフバランスのとれた充実した人生を送ることができるのか。どうしてこんな当たり前のささやかな幸せが実現しないのか。そんなことをテーマに、これから会社を経営していきたいと考えています。みなさん、今後ともどうぞよろしくお願いします!

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2006年09月22日

出産で女性は賢くなる?


投稿者 常山あかね

出産で女性は賢くなる


「出産や子育ては、仕事のキャリアにマイナスになる」と思われている方も多いのでは?
でも、その考えを根底から覆すのが、この本「出産で女性は賢くなる」です!

育児の経験によって、並行してさまざまな仕事をこなすマルチタスク能力やマネージメント能力が身につくことはよく言われていますが、その理由について科学的に言及した本を読んだのは、この本がはじめてでした。

私がいちばん興味深かったのは、「出産経験によって、ネズミの空間学習力と記憶力が向上したという報告がある」との部分。また、「恐怖とストレスが軽減する」こともわかっているそうです。「ほとんど全ての哺乳類のメスは、妊娠や出産、育児によってホルモンが大きく変動し、脳の中が再構築される」そうですから、人間にも当てはまる可能性が高いと言えそうです。

また、出産や授乳によって、髪の毛が抜けたりと悩むことはよくありますが、ホルモンの変化によっていったん抜けた髪も、再生して健康な髪として生まれ変わるそう。
(先日、骨粗しょう症の検査をしたら、標準値の3倍も骨密度があって、我ながら意外だったことも納得がいきました。(^^)女性器官系の病気になりにくいと言われているのも、よい効果の一つだと思います)

もちろん、この本の本当のよさは、医学博士であり現在は育児工学者の小谷博子氏が、自らの出産育児の体験を通じて、育児工学という新しい分野の研究に果敢に挑んでいくところです。地域のママたちを巻き込み、「便利さのみ」を追求する企業との提携を断り、「本当にママと赤ちゃんにとって必要なものは何か」を研究していく姿勢に、涙が止まりませんでした。仕事も育児も楽しみたい女性にとって、希望と自信を与えてくれる一冊です。

育児の経験をキャリアとして世に評価してもらうために、私のできることはまだまだたくさんありそうです。

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2006年08月29日

「育児支援タクシー」を政府が後押し


投稿者 常山あかね

先日、NHKで、「「育児支援タクシー」の普及に向けて政府が支援制度の整備に乗り出す」とのニュースがやっていました。(YOMIURI ONLINE8/26付けの関連記事

具体的な内容は、「共働きなどで多忙な保護者に代わって子供の保育所や習い事への送迎をするなど、育児支援に積極的なタクシーを普及させるため支援制度の整備に乗り出す」というもの。
香川、山口など、一部の地域では、すでに子育て支援を掲げたタクシー会社が営業を行っているそうです。

ただ、親の気持ちとしては、子どもだけをタクシーに乗せて送迎してもらうとなると、運転士さんがよほど信頼できないと預けるのは難しいと思います。現在でも、「女性運転士や、いつも決まった運転士を指名できる」などのメニューがあがっているそうですが、いちばんの理想は、保育士もしくはそれに準じるレベルで、子どもの接し方に慣れている運転士さんに担当していただけるのがよいと思います。

実は、昨日、打ち合わせで都内に行ったら、打ち合わせが長引いてしまい、6時30分の保育園のお迎えに滑り込みで間に合うような時間になってしまい、かなり焦ってしまいました。
そこで、とっさに、出先から近所の友人に電話したところ、保育園に代わりにお迎えに行ってくれて帰るまで預かってくれるとのこと。恐縮しながらも、安心して帰路につくことができました。

そこで、「育児支援タクシー」のことを思い出し、もし本当にこういうサービスがあれば利用したいなぁと実感。もっとも、私は滅多にこのようなことはないのですが、毎日都内まで勤務している方は、残業などで帰宅が遅れてしまい、ドキドキして駅からタクシーでお迎えに走ることや、とっさに近所の友人にお迎えをお願いすることも、しばしばあるのではと思います。

もちろん、親が送迎するにこしたことはないですが、定期的に利用するわけではない私のような人にも、ピンチのときに、力になってくれるサービスであってほしいなと思います。

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2006年08月06日

朝日新聞に掲載されました!(子供の朝ご飯作り)


投稿者 常山あかね

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8/3付け朝日新聞朝刊(生活面)に、「子供の朝ご飯作り」を取材いただいた記事が掲載されました。我が家は、「料理初心者の子どもたちが朝ご飯作りにチャレンジ」という趣旨で、WMS代表の村山らむねさんのお宅は「料理上級者のお子さんが料理の腕前を披露」という対照的な2つの事例としてご紹介いただきました。

国立女性教育会館の実施した「家庭教育に関する国際比較調査(2005年)」によると、「15歳のときに1人でできると思うもの」のアンケートの中の、「家族のために食事を作る」が、54.9%と、韓国に次いで低い数字が出ています。1994年調査では、63.4%だったので、ここ10年で、子どもの自立の度合いが低くなったといえます。

また、日本の父親は、子どもの「食事の世話をする」分担率が10.1%と、トップのスゥエーデン(45,6%)、日本の次に低い韓国(20.4%)と比べても、著しく低い数字が出ています。
もっとも日本の約4割の父親が、「子どもと接する時間が短い」と悩んでいるとの結果も出ており、
若いお父さんが、会社(上司)と家庭の板挟みになっている、同情できる状況もうかがえます。

今回の朝ご飯作りを通して、「お母さんのお手伝い」ではなく、もっともっと、家族全員で食事の準備や家事を分担するのが当たり前の風土ができあがればよいなと思いました。(我が家は、まだ発展途上中です(^^;)

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2006年08月02日

働きやすい会社ナンバー1は?


投稿者 常山あかね

日経新聞が8/1付け朝刊で、2006年度「働きやすい会社ランキング」を掲載していた。
松下電器産業が2年連続で首位。2位は日本ヒューレット・パッカード、3位は大日本印刷。「子育て支援や介護休業など少子高齢化に対応した制度を整備した企業が上位を占めた」そうだ。
ananの「抱かれたい男ランキング」、「大学生の就職人気企業ランキング」など、ナンセンスとわかっていても、ついつい毎年目がいってしまうし、世間の注意を喚起する意味でも、ランキングを発表する意味は大きいと思う。

7/24付け日経夕刊でも、与党が、共働き夫婦でも子育てをしやすい職場の環境づくりに向けての基本法、「仕事と生活の調和推進基本法案」(仮称)を制定する方向で検討に入ったとの記事が目についた。企業が作成する行動計画の項目として、「家庭に乳幼児のいる労働者の残業抑制や男性の育児休業取得促進策などを検討している」という。

両立支援のための基本法が出来て、働きやすい会社が増えるのは、とてもいいことだと思う。
でも、ちょっと気になったのが、「育児期の従業員による在宅勤務について、労使間であらかじめ合意した時間だけ働いたといなす「みなし労働制」は、現行では研究者や弁護士らに限られている」という記述だ。こちらは、「検討課題になる見通し」とのことだが、「見通し」というユルさではなく、もっと早急に検討すべき課題のように思うのは、私だけ?

インターネットが一般社会に登場した時、「産業革命以来の大きな革命」だと騒がれて、あれからずいぶん時間がたったけれど、会社の仕事のやり方は、根本的なところでは、意外と変わっていないという気がする。育児中に親にとって、都心まで満員電車で長時間通勤しなくてよい在宅勤務やサテライトオフィスなどが実現したならば、その時こそ、「働きやすい会社」と胸を張って言える気がする。

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2006年07月30日

東京都提供の広報番組にテレビ出演しました!


投稿者 常山あかね

テレビ東京で、深夜放映の「Tokyo マヨカラ!」(東京都提供の若者向け深夜広報番組)に出演しました!テーマは、「続:少子化を考える~あなたは子どもを持ちますか?」で、放映日は、8/3(木)深夜26時~26時15分(日付でというと8/4(金)午前2時~2時15分)です。(公式サイトの写真では、司会のハリガネロックさん(吉本興業)の真ん中にるのが、私(^^))

取材をお申し込みいただいたきっかけは、「3人目で知った子育ての楽しさ」という私のブログ記事を読まれて、とのことです。
実際に、「若者が我が家にレポートに来て、3人の子どもの子育てを体験する」という企画で、子供たちも、レポーターのお兄さんお姉さんにすっかり懐いてしまい、本当によい思い出となりました。

取材後、カラオケボックスで番組収録(討論会)がありましたが、若者に少しでも子育ての楽しさを知ってほしくて、気合いが入ってちょっとしゃべりすぎてしまいました。(後で、スタッフの方より、「たくさんしゃべってくれたので、放映が1回分増えました」とお話がありました(^^;

WEBの予告を見ると、「子どもを持つと自分の時間はどうなるの?実際に3人の子どもがいる常山さん一家をマヨカラメンバーが訪問し、子育てを体験。お母さんの本音を伺う。子どもを持つ前と後で考えはどう変わるのか?意外な答えにメンバーもビックリ!」とあり、私自身も、何かビックリされるようなことを言ったかな?と、ちょっと不安。きっと硬派で面白い内容に仕上がっていると思いますので、「少子化問題」に興味をお持ちの皆さま、ぜひご覧になってみてください!

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「3人で行こう! 仕事も子どももあきらめない!」インタビュー第2回 <絵画卸会社社長山中満子さん>


投稿者 常山あかね

■美術館巡りの趣味がきっかけで、主婦から絵画卸会社社長へ!

 山中満子さん 株式会社アークコーポレーション代表取締役

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■チャンスはみんなに来ているけど、つかまえるかつかまえないかは自分次第なんです

「会社を立ち上げた時、妊娠7ヶ月だったんですー」。おっとりした京都弁でにこやかに話すのは、華やかで上品な「関西マダム」という言葉がピッタリの山中さん。
美しいトロピカルカラーで亜熱帯の自然や動物を描く、オーストラリアの女流画家「ジョアン・フック」の日本代理店として会社を立ち上げて、15年。絵画卸売会社社長ということで、特別な経歴をお持ちの方という先入観があったが、「会社を立ち上げるまでは、個人で洋服の卸売をしていたものの、ごく普通の主婦だった」という。


山中さんに転機が訪れたのは、ご主人が「美術館巡りが趣味の妻のために」とオーストラリア土産として買ってきた、1枚の絵がきっかけだ。それが、当時まだ日本では現在ほど知られていなかったジョアン・フックの絵だった。「色使いが美しく、ひと目で心がパァーッと元気になり癒されました。あまりにも気に入ったので、友人たちにも勧めたところ、ぜひ欲しいということになって。私がまとめてオーダーをすることになったんです。一個人が、高額な絵を何度も注文するので、きっと向こうも「いったい何者?」と思ったんでしょうね(笑)」。

普通は、いくらいい絵だと思っても、自分で鑑賞するだけで終わってしまうものだが、それだけで終わらないところが、山中さんのスゴイところだ。仮に絵を見る目があったとしても、私だったら「自分だけのものにしたい」と思ってしまい、多くの友人に勧めるだけの心の広さは、ないだろう。

                                                      ◆◆
そんなある日、山中さんに、ギャラリーから運命の電話があった。
「ジョアンが来日するので、会ってみないかと言われたんです。てっきり東京か大阪だと思っていたら、なんと熊本! それも30分しか時間がないということだったんですが、いちもにもなく、飛行機に飛び乗り会いにいきました!」。この時の山中さんの情熱が、天職をつかむことにつながった。


半年ぐらいして、ジョアンさんから「正式に日本代理店をしてほしい」という依頼があり、なんと当時妊娠7ヶ月にして会社を立ち上げたという山中さん。しかも初産だ。臨月を目前にして、迷いはなかったのだろうか?


「チャンスを失いたくなかったんです。してみたいと思ったことは、あまり考えずにまずアクションを起こしてみます。英語を勉強したのだって、この仕事を始めてから。頭でっかちになったらおしまいだと思うんです。与えられた環境に対しては受け身で流れをつかんできた。チャンスはみんなに来ているけど、つかまえるかつかまえないかは自分次第なんです」。それに、山中さんが会社設立を決意した理由はもう一つあった。「ジョアンさんは、当時3才ぐらいのお子さんがいてがんばっている女性。そういう点からも、ぜひ協力したいと思って」。


その後、会社を立ち上げてから、3人の子どもを次々と授かった山中さん。海外のパーティーにも大きなお腹に着物姿で臨み、周囲にビックリされたことも。
「あまり計画性はなく、自然に3人の子どもに恵まれたという感じです。たまたま元気だったので、出産当日まで仕事をしていて、翌日には個室で会社の書類に目を通していました。
赤ちゃんはお母さんを選べないから災難かもしれませんが、生まれたときから仕事をしている母親なので、それが自然だと思って育つでしょ?」と笑う。


仕事をしていると、どうしても、毎日、子どもと触れあう時間が限られてしまうが、
「子どもから話かけてきたり身をすり寄せてきたり、私を必要としているときには、何をおいても子どもの方を見て抱きしめて、集中して話を聞くようにしています。量より質が大切」と潔い。夕方の子どもの習い事の送迎は都合がつく限り自分で車を出し、「子どもひとりひとりと個室で話す時間を大事にする」工夫も惜しまない。


■人柄がよかったり、その人の作品に惚れ込んだりで、心から「みんなに広めたい」と思う人との偶然の出会いを大切にして、仕事をしてきました


あくまで自然体な山中さんだが、天職といえる画商の仕事に気負いはない。
「いいものを見つけると、みんなに教えたがりな性格なんです。「聞いて聞いてー」と言わずにはおれない(笑)。世話好きが高じて、マネージメントの仕事に繋がったのかなと思います。
なので、「●●円以上売れる画家を見つけよう」という気持ちはないんです。人柄がよかったり、その人の作品に惚れ込んだりで、心から「みんなに広めたい」と思う人との偶然の出会いを大切にして仕事をしてきました。そういう意味では、野心的に仕事をしているわけではないんですよ(笑)。その分、自分にしかできないスタイルで、長続きしているのかもしれません。」


山中さんにとって、仕事とはなんだろう?
「社会で一生勉強していきたい。たまたま今選んでいる絵は受け身な素材だけど、これまで服飾を勉強したり、美術館巡りをしたりと芸術が好きだったので、それを元に、色々な人と出会わせてもらい、勉強させてもらえてるんです」とあくまでも謙虚だ。最近、仕事を通じて、環境問題にも興味を持つようになったという。「ジョアンも佐藤潤先生も、自然や動物を描いていて、それは大切なモデルたち。その作品を通じて、自然の大切さを知ってほしい。収益の一部をWWWジャパンに寄付したり、環境についてのパネルを展覧会の会場においたりと、私にできることをしています。子どもたちのまたその子どもたちにも、環境問題を伝えることのお手伝いができればと思います」。


山中さんには、いい意味で、周りの人を巻き込んでしまうパワーがある。そして、そのパワーが人を動かし、人と人とのつながりが生まれ、連鎖していくのだ。

山中さんの世界を股にかけたスケールの大きい仕事ぶりを目の当たりにすると、自分がとっても矮小に見えてしまう。山中さんは以前、知人に「子連れ出張など、先方の理解を得てワガママを通してもらえば、それはワガママではなくなるよ」と言われたことがあるそうだ。その言葉を聞いて、「私の仕事のスタイルはこうです。家庭はこうです。それでもよかったらどうぞ」という具合に、理解してもらえる相手と仕事をすればよいと悟ったという。「体当たりしてみてダメな場合は、また工夫すればいい」と柔軟に考えるのがそのパワーの秘訣だ。海外の出張もなるべく子連れで行くことで、子どもの見聞を広めてあげるのが楽しみという山中さん。

固定観念に囚われずに、一歩踏み出せば、山中さんのように、大きな世界が広がってくるのかもしれない。


●●プロフィール山中満子さん   株式会社アークコーポレーション代表取締役。京都生まれ。大学で服飾デザインを学び、卒業後、個人事業で衣料品の卸売りに携わる。結婚後、ジョアン・フックの絵に魅せられ、絵画の卸売会社を設立。同年長男を出産し、現在、二男一女の母。

■3人のお子さんがいてよかったことは?

出張などで留守をしているときは、本当に3人いてよかったと思う。子供の社会ができあがっているから。お兄ちゃんが、お風呂掃除をして、弟、妹を寝かしつける。子供たちも楽しんでいて、そんな姿を見ると、かえって母親がいなくてしっかりしてよかったんじゃないかと思う時がある。
友だちに相談されると、「3人兄弟っていいよー。産みなさい、産みなさい!」とみんなに勧めている(笑)。


■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

最初から、専業主婦でいる自分というのは、考えていなかった。子どもが産まれてすぐ、家のお手伝いをしてくれるスタッフを2人雇って、ローテーションで家事全般をしてもらっている。どうしても夫と自分が同時に出張に出るときは、母親に頼んでいる。本当に、周りの人に恵まれたと思う。色々な人の力を借りて、子どもを育てることができている。

子供を外に預けることには、抵抗を感じていた。なるべく家で育てたい気持ちがあって、保育園には入れず、幼稚園に入れた。私がいない時は、スタッフに家に来てもらって育ててもらった。時間も自由になるし、この職業だからこそ、仕事と子育てを両立できたと思う。

これまで夫の理解があるからこそ、仕事を続けてこれた。ただ、会社や育児を手伝ってくれると思っていた夫は、航空・宇宙機器部品などを製造する会社の経営者として忙しく、無理は言えないという思いがある。家事育児は、私だけしかできない、母親でしかできないポイントは押さえるようにしている。


■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

自分の誕生日が、東京のジョアンの展覧会と重なり家に帰れないことがあった。ジョアンがそれを知り子供たちと過ごせないことを心配して、私のために花の絵を描いてプレゼントしてくれた。「家族に会えない満子のために」とメッセージを込めて描いてくれた絵が私の宝物だ。
また、以前、ジョアンがオーストラリアのギャラリーを閉鎖することになったので、次男を連れて飛んで行った。その時、みんなの前で、「満子というパートナーと出会って本当によかった」とスピーチしてくれた。ジョアンの絵に憧れてこの世界に入ったので、そこまで評価してもらえて幸せだった。もっとバリバリと働く代理店はいくらでもいるのに、私でよかったと言ってくれたのだ。いいパートナーに巡りあって、私が生かされていると感じた。


■ワーキングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

リラックスして、気持ちをゆったり持ってほしい。よいアイディアを出してよい仕事をするには、心に余裕が必要。
某ブランド会社の社長は3日しか社長業をせずあとは子供との時間を大切にするそう。
「週5日必ず働かなくてはいけない」という時代でもなく、色々な形態の仕事がある。自分たちの家庭や子どもにあった形態の仕事をしてほしい。子どもは母の背中を見ているし、協力してくれているのを感じる。自信を持って仕事をしてください!


■お知らせ

8/1~8/7まで、日本橋三越で、 佐藤潤氏、ジョアン・フック氏の展覧会を開催中です。ぜひ、山中さんの人生を変えた絵画を生でご覧になってみてはいかがでしょう?
また、今回の展覧会にちなんで、絵画の読者プレゼントをWMS読者に特別にご提供いただきました。応募方法は後日サイトにてご案内します。奮ってご応募ください。

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2006年07月18日

「パパ権」が社会を変える!?


投稿者 常山あかね

「パパ権」宣言!

「パパ権」。この聞き慣れない言葉を提唱する興味深い本、『「パパ権」宣言!』を読みました。「パパ権」=「男性が子育てと家庭生活にたずさわり、その苦労と喜びを享受する権利」だそう。実際に子育てを実践する3人のパパたちが、【男性の子育て参画を阻む社会に対して、いまこそ「子育て権」を宣言しよう】というものです。

この本が面白いのは、3人の著者の方々自らが、それぞれ独自のスタイルで子育てを実践してき方々ばかりで、机上の空論ではないところ。
奥さんがフルタイムの会社員で、自身が自宅で文筆業と育児を行う川端氏、広告デザイン会社を経営する傍ら小学校のPTA活動を精力的に行い、オヤジたちを地域に呼び戻すことことで学校と地域の融合を提唱・実践する岸氏、大学教授として教育学を研究しながら、自ら子育てに携わってきた汐見氏。
それぞれの視点で、パパが子育てをすることの楽しさ、苦労が描かれています。
私がいちばん共感を覚えたのは、3人のパパたちの対談の中での川端氏の発言です。

奥さんがテレビ局というかなり強度の労働を強いるタイプの仕事場で活躍しているということで、自ら自宅でできる文筆業という道を選んだという川端氏。
「夫婦がいわばひっくり返っただけなので、僕の個人的な気持ちとしてはパパ権ではなくて「ママ権を保障せよ」なのです」「僕の場合は単にひっくり返ったことをやっているわけで、構造的には歪みを解消したわけでも何でもない」。この発言の中に、真実があると思いました。
つまり、パパ・ママのどちらかかが過剰な労働を強いられるという構造が変わらない限り問題は解決せず、総仕事量が減らない限り、在宅ワークの活用など、従来からの仕事のスタイルを変える方向にシフトしていかないと、明るい未来は描けないということになります。

ライフワークバランスの大切さが叫ばれる現在、あと10年もたてば、「パパ権」っていう言葉が昔流行ったよね!という具合に、笑い話になる社会がくればよいと思います。

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「3人で行こう!仕事も子どももあきらめない」インタビュー第1回 <絵本店スタッフ中村朝子さん>


投稿者 常山あかね

■子育てを通じて出会った絵本を職業に
 

中村朝子さん
 こどもの本のみせ「ともだち」スタッフ(共同経営)
JPIC(財団法人出版文化産業振興財団)読書アドバイザー

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■子育てが苦手な人にとってこそ、絵本はよい武器になるんです

慶応大学のお膝元、日吉駅から歩いて15分ほどの閑静な住宅地の一角に、こどもの本のみせ「ともだち」はあった。地域で親しまれ、今年33周年を迎える伝統ある絵本・児童書専門店だ。狭い店内に、ところせましと絵本、児童書、絵本関連のキャラクターグッズが並んでいる。
置いてある本は、売れ筋というよりも、選書へのこだわりや愛情が感じられる本ばかり。自分のお気に入りの本の数々も、ちゃんとこの店には並んでおり、まるで家の本棚のような心地よさを感じて、思わず小躍りしてしまう。

そこに、TシャツとGパン姿で忙しく店番をする中村さんの姿があった。この店の共同経営者として、スタッフをやりはじめて5年。中村さんの勤務は、土曜日の店番と平日1~2日程度の出勤、自宅でのPC作業が中心だ。小さい書店なので、店番、仕入れ、WEB制作、イベント(読み聞かせの会)からすべてを担当している。専門書店ということで、現在売り上げは上り坂ながらも経営は厳しく、スタッフで分ける報酬も、時給にしてわずかだという。

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もともと、さぞかし絵本に興味があったかと思いきや、大学の理工学部を出てメーカーで携帯電話の設計開発の仕事をしていた中村さんは、子どもが産まれる迄は「絵本には全然関心がなかった」という。
中村さんが絵本に興味を持ったのは、子どもに初めての絵本を買い与えたことがきっかけだった。
「まだ小さいのにシーソーの話を選んでしまったんです。1才くらいなので、重い軽いもわからず、反応もなく大失敗。我ながら、とんちんかんなものを選んでしまったと落ち込みました(笑)」。

そんな時、パソコン通信の子育てフォーラムに入っていた中村さんの夫が、
「百町森」という有名な、子どもの本とおもちゃの店のスタッフの人らと知り合う。「相沢康夫さんの『好きッ!絵本とおもちゃの日々』のサイン本をもらって。それを読んだら、すごく楽しかったんです。私が知らない最近の80年代くらいからの絵本にもとても面白いものがあるのを知り、絵本の世界にはまっていきました」。

中村さん自身、絵本と接するうちに、小さい頃の思い出がふいに浮かんできたという。
「自分には、絵本といえば『ぐりとぐら』『ちびくろさんぼ』とかの思い出があったんです。読んでもらったことは覚えてないんですが、お母さんが眠そうだったことや、本の内容自体は覚えていて、記憶が蘇ってきたんです」。

もともと、子どもと遊ぶのがあまり得意ではなかった中村さんだが、絵本にはまりだしてからは、親子で過ごす時間が楽しくなり、日常生活でも、「あの本に出てたのがあれだね?」と絵本を通じた共通の体験があるため、話題が広がっていったという。「こんなに楽しいならみんなに広めなくちゃ!」というのが現在の仕事を選んだ原点だ。中村さんは、自身の体験から絵本の魅力をこんな風に語る。「子育てが苦手な人にとってこそ、絵本はよい武器になるんです」。

■家事・育児だけをやっている自分は、自分ではないような気がしたんです

その後、中村さんは、地元の図書館で「親子で楽しむ本の世界」という講座を受講。読み聞かせの活動を勧められた。当時、子どもは0才と3才。それまでは、黙々と家で楽しんでいた絵本だが、そのよさを広めたくて、地域の読み聞かせの会のボランティアに参加。そのメンバーの中に、こどもの本のみせ「ともだち」の元スタッフがいるのを知り、積極的に見学に行かせてもらったり、「何かお手伝いができれば」とさりげなく伝えておいたという。

ある日、その知人から、「ともだち」の経営が思わしくなく、新しい経営スタッフを募集していることを聞き、「夫のいる土曜日の1日だけでも仕事をしたい」という思いで「いちもにもなく飛びついた」という。
当時、3才と5才のお子さん2人を抱え、不安はなかったのだろうか?
「家も遠かったけど、このチャンスを逃したくなかったんです。やりたいことを我慢できないタイプなんですね。正直、家族に気兼ねする気持ちはありましたが、すぐに主人を説得しました」。ほどなく、3人目の子どもを出産したが、店番ができない間も、自宅でできるメールの仕事や、書店のホームページ作りに励んだ。

読み聞かせの会の先輩の中には、中村さんの大変そうな様子を見て、「子どもが手を離れてから、活動してもいいんじゃない?」というアドバイスくれる人もいたという。

「家事・育児だけをやっている自分は、自分ではないような気がしたんです。やりたいと思ったことは、何をおいでてもやりたかった。
子育てが終わってからというのでは、3人も子どもがいるので、活動をはじめるまでに十数年もかかってしまう。我慢したら、きっかけを失うと思いました。それに、子どもが小さい時期だからこそやりたいのかもしれない。自分の子どもに絵本を読むだけではなくて、他の人に発信したかったんです。
そうすることで、子育てを終えたときは、もっと花開いていたい。きっかけは子どもだったけど、子どものためにはじめたわけではないんです」。
子どもたちは、たまに「絵本は好き?」と他人に聞かれると、「(絵本は)お母さんが大好きなの!」と答えるという。「自分が輝いていれば子どもにもきっとよい影響がある」というのが、中村さんの信念だ。


■自分の夢の仕事と、お金を稼ぐための仕事を上手に使い分けて目標へと進む

「その子が大人になったときに、記憶に残る、親子のお気に入りの1冊を生む手助けをしたいんです。母親が読んでくれたという思い出は記憶に残ります。時間があっても子供と遊ぶのが苦手な人にも、絵本はよい武器になります。忙しく働いているお母さんでも寝る前に1冊本を読んであげることで、子どもの思い出に残ると思うんです」。熱心に語る中村さんの言葉には、経験に裏打ちされた説得力がある。

将来の夢は、「自分で新たに絵本の店を開くこと」。
夢を実現する資金を貯めるために、書店の店番がなく子どもが幼稚園に行っている平日の数時間、パートで経理事務の仕事もこなしているという。自分の夢の仕事と、お金を稼ぐための仕事を上手に使い分けて目標へと進む。これが中村さん流のワーキングスタイルだ。「生涯を通じてできる仕事を見つけることができました」と微笑む中村さんの顔には、地に足の着いた自信がみなぎっていた。

好きなことにとことん夢中になれるって羨ましい。私も絵本は好きだが、中村さんほどには好きじゃないということがよくわかった。こじんまりとした書店の中を、所狭しと働く中村さんのキラキラとした笑顔が、どうしようもなく羨ましかった。

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●●プロフィール 中村朝子さん。現在、横浜市港北区日吉にある絵本児童書専門店 こどもの本のみせ「ともだち」スタッフ(共同経営)。JPIC(財団法人出版文化産業振興財団)読書アドバイザー。大学理工学部卒業後、メーカーで携帯電話の開発の仕事に携わるが、出産を機に退職。2002年より現職。3児(1男2女)の母。


■3人のお子さんがいてよかったことは?

産むならとことん3人産みたかった。たくさんの兄弟の中でたくましく育てたかったので。3人いてよかったことは、子どもが大きくなると、お互いが世話(遊び)をしてくれること。それぞれの年代でそれぞれの感じ方があり、それが集団で絡み合い面白い。3人各々個性があり、絵本を読んで反応を観察できる。現在の仕事も、子育ての経験をアウトプットすることで、プラスになっている。

■家事・子育てと仕事の両立で意識していること

家事はお母さんの仕事ときめつけずに家族で分担してやること。子供が「お手伝いをやる」というのはおかしい。家事はお母さんの仕事ではなく、みんなでやる「家の仕事」。「夫に家事をしてもらう」という考えはよくない。「家の仕事は家にいる人がやる」という概念を家族に植え付けて、自分自身もラクになった。「土日は必ず1コ仕事をやること」など、家族でルール決めをしている。

■これまで仕事をやってきて一番嬉しかったこと

小さい頃読んだ本を探しに来た人が、その本を見つけて喜んでくれたとき。自分がアドバイスしたプレゼント用の絵本が子どもにすごく喜んでもらえたというメールをもらったとき。自分がやったことによって、ポッと温かい瞬間が生まれたのを感じることができたときが嬉しい。

■ワーングマザーやこれからワーキングマザーを目指す方へのメッセージ

固定観念を捨て、やりがいとお金のバランスを見ながら、色々な形の仕事をうまく組み合わせて夢を実現してほしい。仮に保育園に入れなくても、延長保育がある幼稚園を選んだり、保育園の一時預かりを利用してもいい。預けることが心配な人も、思い切って預けることで、親子共々充実して成長できると思う。

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スペシャルカテゴリ「少子化を解消するワーキングスタイルとは?」


投稿者 常山あかね

先日、厚生省の国立社会保障・人口問題研究所より、第13回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査「夫婦調査について」が発表されました。
結婚15~19年の夫婦の出生児数は、これまでの2.2人前後から、2.09人に減少。理想の子どもの数は2.4人と、はじめて2.5人を下回ったそう。また、子ども3人を持った夫婦の割合が減り、1人っ子、子どもなしの夫婦が増えています。1960年代生まれの母親の出生地からが低下しているという興味深い結果も!

実際に子供を産むつもりの予定数(2.11人)が、理想の子供数を下回っているおもな原因は、
「子育てや教育にお金がかかりすぎる(65.9%)」を筆頭に、「高年齢で産むのはいや」「育児の負担に耐えられないなど」。また、「自分の仕事に支障がある」「夫の協力が得られない」などの理由も少なくありません。

出生力が低下している顕著な世代である1960年代生まれの私としては、周りの友人を見渡して、少子化解消の鍵を握るのは、「仕事」「お金」「夫の育児参加」ではないかと感じます。
つまり、企業に勤務している女性は仕事のキャリアを失いたくなく、一方、仕事に就いていない女性は、教育費など子育てにかかるお金に不安を感じています。また、男性がおもな稼ぎ手になっている
多くの家庭では、男性の育児参加の時間は、物理的にほとんどありません。(特に平日!)
そして、3人以上の子どもを持っている女性に、SOHOスタイルでの自営業や会社経営者(起業家)が多いという事実にも、気付きました。

私自身は、長男が産まれてから、ずっとSOHOスタイル(自営業)で仕事をしてきました。今は、3人の子どもがいます。子どもが2人のころは、「私もいつかは社会復帰して、都心で働きたいなぁ」と密かに会社勤めにも未練を持っていましたが、子どもが3人になった時点で、「会社員としてやっていくことは物理的に無理!」と気持ちが吹っ切れ、SOHOスタイルで仕事をしていく覚悟のようなものができました。
実際に、このワーキングスタイルで仕事をしてこなかったら、近くに実家があり親の支援が受けられるわけではない状況で、働くこと自体が困難でした。今後も、このスタイルを続ける限り、無理なく仕事も子育ても両立できる気がしています。

そこで、このワーキングスタイルを広めることで、少子化が解消されるよい循環ができるのではと思いました。「女性がキャリアを生かして仕事を続けることができる→金銭的に余裕が出る→夫が過剰な労働から開放され子育に参加できる」という構図です。

多くの方の参考になるようにと、7月から連載を開始する「3人で行こう!~仕事も子どももあきらめない」のインタビューでは、子育てと仕事を両立できる独自のワーキングスタイルを実践されている方々から、お話を伺うことができました。

こどもの本のみせ「ともだち」のスタツフ中村朝子さん、イタリア食材の店「トスカニーワインハウス」店長吉田亜樹子さん、授乳服「モーハウス」代表の光畑由佳さん、画商会社「アークコーポレーション」代表の山中満子さん、そして、本日取材させていただくのは、新著『未妊』が話題のお産ジャーナリストの河合蘭さん。これからも、色々な方のワーキングスタイルを紹介させていただくことで、この潮流が少しでも広がればと願っています。

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スペシャルカテゴリ「はじめに」


投稿者 常山あかね

「少子化を解消するために何か役に立てたら」と最近、痛感します。
近頃、少子化のニュースがよく目につくようになりました。2005年の合計特殊出生率は1.25。政府の予想より2年早く、統計史上初の日本の人口の自然減少がおこっています。

そこで、「私にできることは何かな?」と考えた結果、その第一弾として、自分自身の3人の子育てとライターの仕事の経験を生かし、「3人の子どもを育てながら、独自のワーキングスタイルで好きな仕事をして輝いている女性たちのインタビュー」をブログに連載していこうと思いたちました。与えられた仕事ではなく、自らの意思でどうしてもやりたかった、はじめてのインタビューです。

これまで快く取材させていただいた皆さま、本当にありがとうございました。
有名無名問わず、私が「これぞ!」と思った方々に、お話を伺わせていただくことができました。皆さんキラキラと輝いていて、驚きの連続とともに、圧倒されっぱなしです。私も、知らず知らずのうちに、自分の行動範囲や行動を限定して生きていたのだなと気付きました。

7月から、インタビュー記事を少しづつアップしていきたいと思います。
さまざまな理由から、働きながら子どもを産もうかどうか迷っている皆さんの、何かのお役に立てればと思っています。乞うご期待ください!

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2006年07月14日

M字カーブは解消に向っていない?


投稿者 常山あかね

未妊

「M字カーブ」という言葉をご存じでしょうか?M字というと、思わずインリンを思い浮かべてしまう方(私だけ?)もいるかもしれませんが、M字カーブとは、「女性の労働力率(有業者と失業者の合計が人工に占める比率)が、出産・育児期の30代をピークに、一時的に落ち込む現象」を言います。

昨日の7/13付け日経新聞朝刊に、そのM字カーブについて、興味深い記事が出ていました。
内閣府の調査によると、出産・育児を機に仕事を辞める女性が増える「M字カーブ」が、2002年の調査では、1987年と比較して、見かけ上は改善しているように見えるというものです。

しかし、特に25~29才の女性の労働力率が著しくあがっているのは、女性の晩婚化や非婚化、晩産化によるもので、女性の仕事と子育ての両立が進んだわけではないそうです。欧米主要国ではM字カーブ現象はほとんど解消されており、OECD加盟国で今もM字カーブが確認できるのは、日本と韓国だけというあまり喜ばしくない話も。

一方、厚生労働省の調査によると、「社員が仕事と子育てを両立できるような支援が手厚い企業は業績もいい」そう。社員のやる気や、一人当たりの経常利益も高く、採用に関しても、質・量ともに必要な人材(新卒)が確保できた確率も高いという、納得できる調査結果も。

極めてあたりまえのことだけど、「子育だけでもイヤ、仕事だけでもイヤ」という、仕事と育児を両立したい多くの女性が満足できる働き方が普及して、初めて少子化が解消されるのではと強く思いました。

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2006年07月04日

3人産むなら福井県?


投稿者 常山あかね

少子化をのりこえたデンマーク

今日、NHKの朝のニュースを見ていたところ、出生率の低下の続く全国で、唯一、出生率が上昇している県があり、それが福井県だそうです。福井県は、2006年度から、第3子以降の妊婦健診と、3歳までの保育料を原則無料とする「ふくい3人っ子応援プロジェクト」を始めたことで話題に。働いていない母親への支援として、保育所での子どもの一時預かりも無料だというから本当に羨ましい限り。

医療費についても、既に2001年から、3歳未満のすべての乳幼児と、3子以上の世帯の子供を就学まで全額公費負担にしているそうです。ニュースでは、福井県在住の子育中の女性が何人か取材されており、「3人子どもがいて本当にラッキーです♪」と笑顔で答えていたのが印象的でした。

福井県は、そもそも3世代同居や共働き家庭が多いという地域特性もあると思いますが、自治体の少子化対策の効果が顕著にあらわれたよい例ではないでしょうか。
金銭的なことばかりではなく、子どもを産むことが歓迎されるという風潮も、出生率の上昇に一役買っている気がします。

世界的に見ても、少子化を克服したフランスやデンマークなどは、政府の少子化に対する手厚い対策が功を奏したと言われています。

私の住んでいる横浜市では、子どもの人口が多いこともあり、すべての世帯が受けることができる少子化支援は「0歳児の医療費無料」と極めて限定的。人口の多い都市部の少子化対策がどのようになるのか、今後目が離せませんね。

世界に学ぼう!子育て支援

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2006年07月03日

子育てブログ「うちの3姉妹」に学ぶ


投稿者 常山あかね

うちの3姉妹

みなさん、「うちの3姉妹」という爆笑育児日記ブログをご存じですか?  アメーバブログの育児部門で人気ナンバー1の、超話題のブログです。そのブログが本になったということで、先日、お仕事で、作者の松本ぷりっつさんのインタビューに伺いました! →  インタビューはこちら。

実際のぷりっつさんにお会いして素敵だと思ったのは、その外見もさることながら、子育てをひっくるめて「今」を心から楽しんでいるところ。育児ブログを書かれているということで、さぞかし育児の世界(際限なく奥が深い!)にはまっている方かと思いきや、意外にも、趣味で競馬ブログを運営していたり、夢は馬主になることだったり。よい具合に肩の力が抜けていて、私よりだいぶ若い方なのに、本当に人生を楽しんでいる感じがして、羨ましく感じました。私も、何か子どもたちの成長記録をつけておけばよかったな~とちょっと後悔。

少子化問題の解消に必要なのは、難しい理屈や制度ではなくて、「心の底から子どもを可愛いと感じる瞬間をどれだけ持てるか」ではないかと思います。この「うちの3姉妹」を読むと、そんなあたりまえのことが、胸に響いてきます。ひとしきり爆笑したあと、ほのぼのと温かい気持ちになるブログです。

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2006年05月28日

旧白洲邸 武相荘に行ってきました!


投稿者 常山あかね

余韻を聞く shirasu.jpg


先日、町田市鶴川にある旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)に、母と義母と3人で行ってきました。
うちのすぐ近所にもかかわらず、大通りを1本入ったそこは、別世界。

能や骨董で有名な随筆家、白洲正子さんと、日本国憲法の成立に深く関わり、日本一お洒落な経済人と言われた白洲次郎氏が生涯暮らした家だけあり、北向きの書斎の窓からのぞく羊歯(シダ)の緑、古民家を改装した西洋風の内装、調度品の骨董と、すべてがため息がでるほど素敵でした。

昼は庭で農作業に従事し、書斎で物を書き、夜は小林秀雄ら気心の知れた文化人たちが集って酒を酌み交わしたというその古い民家。マイペースで四季折々の行事を大切にして暮らし、半世紀以上も前から、ロハスな生活を実践してきたのだなと思います。

母も義母も大喜び。ちょっと親孝行できたようです。若い男女のカップルが、食い入るように夢中で展示に見入っていたのも印象的でした。

小学生以下は家屋の中は立ち入り禁止なので、大人だけで、たまには、しっとりと和の美学を堪能してみてはいかがでしょう?

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2006年05月19日

性教育 みんなどうしてる?


投稿者 常山あかね

いのちはどこからきたの?正しい保健体育

★子どもの性教育&安全教育の第一人者、北沢杏子さんのインタビューはこちらから。(2004.7.14追記)

最近、仕事で性教育のことについて調べる機会があり、小学校3年生(9才)迄には具体的な性教育が必要ということを聞いて、「うちの子もそろそろかな」と、ちょっと悩んでいます。

絵本も海外の翻訳ものなど色々なと出版されていますが、あまりインパクトがあるのもどうかな(^^;・・・と、どれを購入してよいか迷っているところに、ちょうどよい本がありました。
この大葉ナナコさんの『いのちはどこからきたの?』は、基本的には親向けの本なのですが、巻末に親子で読めるちょっとした絵本がついているのです。
「誕生のしくみ」をロマンチックに伝え、「自分が大好き」な自尊感情あふれる子を育むという点で、オリジナリティー溢れる性教育の本となっています。

これまで子どもたちに、「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」と聞かれても、曖昧な答えしかできませんでしたが、この絵本を見せたら、とても喜んでいました。

子どもたちが一番興味を持ったのは、赤ちゃんがお腹から出てくる時、「自分であたまの骨を動かして小さくなり、くるくる回りながら生まれてきた」という話。

「私もそうだったの?赤ちゃんってすごい!」と目をキラキラさせていました。
「お母さんは赤ちゃんが出てくるとき、痛いんでしょ?」という質問にも、「子供が産まれてくる喜びを考えたら、痛さなんて吹きとんじゃうよ」と答えておきました。
子どもたちも、「自分もたくさん子供を持ちたい」と思ってくれたようです。

それ以上の具体的なこと(かなり言いづらい(^^;)はまだ言うチャンスがないけれど、今度、聞かれたら、思い切りロマンチックに聞かせてあげてもいいなと思います。
(ちなみに、この絵本では、カブト虫を例にしていていたので、内心ホッとしました)

みなさんのオススメの方法はありますか?

ちなみに、みうらじゅんさんのヒット作『正しい保健体育』では、「性は「恥ずかしい」という文化があるからこそ、若者は幻想(妄想?)を持ちがんばれる」という記述もありますが、本当のところ、どうなんでしょう?

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2006年04月26日

はるになったら


投稿者 常山あかね

はるになったら

思わず兄弟がほしくなってしまう素敵な絵本が、この『はるになったら』。ちいさなおねえちゃんが、ちいさなおとうとにしてあげたいことがいっぱいかかれています。しかも、内気そうなおねえちゃんが、ちょっぴり背伸びして、「かぜがふいたらびんの中につかまえてきてあげる」「ゆめにおばけがでたらたすけにいくわ」とむくむくと空想を膨らませているようすは、絵本から愛情がこぼれ落ちてきそう!


少子化の時代と言われていますが、こんな他人への愛情を、小さいうちからもってほしいなぁと思います。我が家は3人兄弟。いちばん下の子は、最近「ボクも弟がほしい」「うちに赤ちゃんがきたらお世話してあげる」などと言うようになりました。こればかりは叶えてあげられないかもしれないけど、「他人に何かしてあげたい」という優しい気持ちを抱けるぐらいに成長したことを、嬉しく思います。


もうすぐ弟や妹が生まれる予定で、ちょっと不安な気持ちを抱えているお子さんにも、ピッタリです。きっと、とびきり誇らしい気分になれることでしょう!

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2006年04月21日

わたしとあそんで


投稿者 常山あかね

わたしとあそんで

小さいころの想い出の絵本が、この「わたしとあそんで」
私が生まれた翌年に出版され、今でも広く愛されている絵本です。

小さいころ、大人しくて外遊びが苦手だった私は、家で本ばかり読んでいました。たまに誘われても、居留守を使ったり。でも、心の中では、「わたしとあそんで」と切望していたんだと思います。
主人公の女の子のちょっと影の薄い表情や、前髪を一つに束ねてちょっぴんで結んだ感じが当時の自分と似ていたので、なおさら親しみを持ったのかもしれません。

ストーリーは至ってシンプル。

はらっぱへ遊びに行った少女が、「わたしとあそんで」と動物たちを捕まえようとしますが、みんな逃げて行ってしまいます。けれども、女の子が座ってじっとしていると、動物たちが自然と歩み寄ってきてくれたのです。「ああ わたしは いま、とっても うれしいの。とびきり うれしいの。」「なぜって、みんなが みんなが わたしとあそんでくれるんですもの。」と少女はとびきりの笑顔を見せます。

子供が家でぼんやりしていると、ついつい「外でお友達と元気に遊んできなさい!遊ぶお友達はだれかいないの?」と心配して外遊びを強要してしまいますが、それは小さいころの自分を見ているようだから。でも、「友達と仲良く遊ばなければ」と焦るより、ひとりの時間を前向きに過ごすことで、自然と素晴らしい出会いもある。

そんな大切なことを気づかせてくれる本でもあります。

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「クレヨンハウス」で女性のための本を選ぶ


投稿者 常山あかね

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先日、表参道の絵本専門店クレヨンハウスに行ってきました。作家の落合恵子さんが主宰しており、 今年で30年の歴史を持つそうです。子どもの本や玩具が盛りだくさんで心奪われましたが、私がいちばん気に入ったのは、3Fの女性の本専門のフロア。

女性と仕事、育児、少子化、ジェンダー、フェミニズム、性教育、妊娠出産、LOHAS、ライフスタイルなどのコーナーがズラリ。私の本棚にある本がほとんどあるんじゃないかという充実ぶり。一緒に行った夫も思いの他女性向けフロアが気に入ったようで、夢中になって本を何冊か購入していました。

ふだん、オンライン書店で買い物することが99%の私。久々に本屋に行って、実際に、手にとって立ち読みできる醍醐味を感じました。(子どものフロアはテーブルとイスが置いてあり、座り読みもできます)

近所の本屋さんでは、雑誌やベストセラーばかりでほしい本は手に入らないと決めつけていましたが、こんな専門店なら、ちょくちょく足を運んでみたいと思います。みなさんの街には、素敵な本屋さんはありますか?

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2006年04月09日

知らない人にはついていかない


投稿者 常山あかね

知らない人にはついていかない
★子どもの性教育&安全教育の第一人者、北沢杏子さんのインタビューはこちらから。(2004.7.14追記)

我が家の子供たちが通う小学校も、ようやく新学期が始まりホッと一息。うちは学童に行っていないので、春休み中はずっ~と子供が家にいました。
「ママは仕事で忙しいんだからどっか遊びに行ってきなさい!」とキレても、「だって公園に行っても誰もいないし~」と家の中で1日パソコンをやってゴロゴロ。私の住んでいる地域は日本屈指の子どもが多い地域ですが、確かにここ数年、公園で子どもを見かけることがめっきり少なくなりました。子どもを狙った犯罪が多発しているご時世なので、昔のように「一人でもテキトーに遊んで来なさい!」と無理強いすることもできません。

そんなとき読んだのが、この「知らない人にはついていかない」。「知らない人に話かけられても絶対についていったらダメ!」という警戒心をトレーニングする絵本です。特に、いちばん下の保育園の子が気に入ったようでした。巻末に練習問題もあり、子どもたちは、ロールプレイングをして、盛り上がっていました。
たとえば、太ったやさしそうなおじさんに「犬を抱っこさせてあげるからおいで」と言われても「いや!」と叫んで逃げるなど、徹底しています。

この「いや!」というのが子供にはインパクトがあったようで、その後も、
「今日、友達から遊ぼうと言われたけど、用事があるからいやっ!と断ることできたよ」
と得意げです。知っている人、知らない人を問わず「いや!」というのが悪いことではないということが、子ども心に学べたようです。
また、「「ありがとうございます。でも、今お腹いっぱいだからいりません」の方が相手が傷つかないよね?」などと自分で相手に失礼にならない断り方もアレンジしていて心強く思いました。

親が口をすっぱくして言うのも大切ですが、絵本で楽しみながら、自然と知らない人への警戒心や、「NO!」という意思表示の方法を身につけてくれればと思います。

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2006年03月22日

入学祝いに最適!「おはなし名画シリーズ」


投稿者 常山あかね

ゴッホとゴーギャン

季節は春。子どもの春休みの過ごし方に頭を悩ませながらも、なんだかウキウキとした気分になります。そんな春、入学祝いや進級祝いに子供にプレゼントしたいのが、このお話絵本です。

色々な作家のシリーズが出ているようなので徐々に揃えていきたいのですが、私がまず子供のために購入したのが、「ゴッホとゴーギャン」。大判の絵本で、ゴッホやゴーギャンの名画の数々を鑑賞しながら、その伝記を童話で読むことができます。

特に、ゴッホは、生存中、たった1枚の絵しか売れなかった不遇な作家として伝説となっています。
昨年ゴッホ展に行って以来、ゴッホの絵が大好きになった娘はこの本を読んで、「ゴッホは、絵は輝いているけど、その他のことは輝いていなかったんだね。私はすべてで輝きたいな」とひと言。私は、何気ないこの言葉に、内心ドキッとしました。最近、ライフワークバランスについて思うところがある私には、「仕事ばかりやっても、プライベートが充実していなければつまらない人生じゃない?」という意味にとれたからです。

「ぼくは何かの役立つ人間のはずだ。ぼくには何か目的があるはずだ」と悩み、絵を描かずにはいられなかった天才画家ゴッホ。

名画を鑑賞するだけでなく、その作者の生きざまを伝記で知ることで、作品から生きるヒントを学んでほしいなと思います。

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2006年03月03日

「キレイ」を味方につける!


投稿者 常山あかね

大成功できる人の小さな心づかい

今日は3月3日、ひな祭り。うちも娘がいるので、夕飯はちらし寿司にしようかなぁと思っています。
祖母が心を込めて作ってくれた手作りのひな人形を飾ると、やっぱり女の子って華やかでいいなぁと思います。

ところで、先日、仕事で 美容家 たかの友梨さんのビジネス本『大成功できる人の小さな心づかい』の取材をさせていただきました。
女性が仕事で成功するための実践的なマナーや哲学が綴られている、非常にためになる本です。
実際に、大変な苦労を重ねて大成功されている方の経験に基づいた言葉だけに、ズシリと重みがあります。特に経営者を目指している方には、オススメです。

私がインタビューでいちばん印象的だったのは、
「1番いけないのは、外見を否定すること」「外見は心の中を映しだす鏡」という言葉です。
「特に、大都会で、自分が頑なにあるものを否定するということは、相手にも否定されるということ。キレイでいなくては、誰も相手にしてくれないんです。」という論は、真実をあらわしていると思いました。そういわれてみれば、ビジネスで成功している女性は、かなりの確率で、キレイな人ばかり!

私はと言えば、若い頃こそ、「いつも個性的な洋服着てるね」とほめられることがよくありましたが、結婚して子供が産まれてからというのもの、体型が変わって(ほとんど別人)手持ちの洋服が着られなくなったこともあり、まったくおしゃれに無関心になってしまいました。周囲からも、「少しぐらいおしゃれしたら?」と心配される始末です。もちろん、人間、内容があることは成功の絶対条件ですが、「中身がよければ外見なんてどうでもいいじゃない」という自分本意な発想では、成功はおぼつかないことを強く感じました。

そんな思いを抱きながら、昨日は、仕事の帰りに通りすがった渋谷の東急で春のコスメフェアを開催していたので、思わず新色の化粧品や、長年買うことさえ忘れていた自分のためのちょっと個性的なアクセサリーを買い込みました。
家族に聞くと、「ママは化粧してもしなくても全然変わらない(;;)」そうですが、
流行色を身につけると沈滞した気分もなんとなく華やいできて、キレイ度アップ(当社比)で自信も持てるので、心理的な効果はあるのかなぁと思います。

とにかく、経済的に自立して、かつ「キレイ」を味方につけることは女性の最大の武器だと、ひな祭りの日に、あらためて思いました・・・。

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2006年02月11日

今、『夜王』が面白い!


投稿者 常山あかね

Mr.Traveling Man(初回限定盤A)
Mr.Traveling Man(初回限定盤A)

今、1週間で1番の楽しみは、ドラマ『夜王』を見ること。TOKIOの松岡君演じる田舎から上京した主人公が、歌舞伎町のホストクラブ「ロミオ」でトップに登り詰めることを夢見て日々成長していく話です。あらすじだけ述べると、「どこがワーキングマザーと関係あるの?」「先輩ホスト役の要潤さんが見たいだけでは?」という声が聞こえてきそうですが、実は、このドラマ、仕事をする上で、とてもヒントになることばかりです。

まず、主人公が目指すのは、「すべての女性を幸せにする」ホストになるということ。いかに効率よく大金を落としてもらえるかだけを考えるホストたちが幅を利かす中で、最初は浮いてしまう主人公。でも、その純粋な人情味溢れるスタイルが、徐々にファンをつかんでいきます。目先の売り上げももちろん大事ですが、大切なのは、いかに人に喜んでもらえるような仕事をするか。結果的には、その積み重ねが、成功への近道のように思います。(難しいことですが、日々の自戒を込めて・・・)

主人公の願いは、「この街でてっぺんをとる」こと。そして、大都会新宿の夜景を自分のものにしたいと夢に見ます。TOKIOの歌うテーマソングに、こんな歌詞が出てきます。

「まだ見えないまだ知らない道がそこにあるなら 夢は生まれほんの少し僕を強くさせるよ」

人間、夢を追っているときが、人生で一番幸せな時期だと思います。
私自身、きっと、がむしゃらに子育てや仕事をしている今が、人生でいちばん輝いていて幸せな時期なのかなぁと自分を重ね合わせてしまいます。

先日、仕事でたかの友梨さんのインタビューに伺わせていただきましたが、やはり『夜王』を見ているとおっしゃっていて、ちょっとその話題(昨今のホストブームについて)で盛り上がりました。
「あの世界の仕事は本当にシビア。だって他人が自分に高いお金を払ってでも会いにきてくれると思いますか?」とのお言葉に、思わず絶句してしまいました。
「高いお金を払ってでも仕事をしてほしい」と思われるようになることが、これからの私の目標だと強く思いました。

とにかく、ベタなストーリーとイケメンが多数出演する点でも単純に元気が出るドラマなので、ぜひオススメです。

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2006年01月28日

バレンタインにおすすめ『チョレート戦争』


投稿者 常山あかね

チョコレート戦争

もうすぐバレンタイン。街角で、甘~い香りのチョコレートが漂う季節となりました。
昨年は、映画『チャーリーとチョコレート工場』(原作『チョコレート工場の秘密』)がブームになりましたが、
私にとって「チョコレート」といえば、子供のころに夢中になって読んだ『チョコレート戦争』(作:大石真)です。


今でも、「エクレア」と聞くと、この本に出てくる「金泉堂」というケーキ屋さんが浮かんできます。
今は、ケーキ屋さんで「エクレア」を見ることは、ほとんどなくなりました。
コンビニなどに行くと、まだデザートの陳列棚に「エクレア」が売っていますが、そういうものとは一線を画する舌がとろけるような洋菓子が、この金泉堂の「エクレール」なんですっ!(あくまでも想像です(^^;)


その子どもたちの憧れのケーキ屋さんのショーウインドウが何者かに割られ、子どもたちが疑いをかけられたことから、子どもとお店の間で思わぬ戦争が始まるのですが・・・。

でも、今の子どもは、どんなに超有名店の高級なケーキを食べても、さほど驚かないと思います。ケーキが日常にありふれてしまっているからなのでしょう。感動が少なくなったという点では、ちょっとかわいそうな気もします。


実をいうと、この本は、秋に息子が入院した時に、プレゼントしました。病院には、テレビもパソコンもありませんので、必然的に毎日すごい量の本を読みます。そこで、必ず本屋さんで数冊の本を購入してからお見舞いに行っていました。
あまり長すぎず、テンポよく軽く読めて、気分が明るくなるような本をと考えたら、「これだ!」と思いついたのです。


案の上、息子もとても上機嫌で、「本ありがとう。すごく面白かったよ」と言ってくれました。入院中を通じて、いちばん気に入った本のようです。


子どもが入院したのは辛かったけど、それ以降も、すっかり読書好きになってくれたようで、思わぬところで、よい効果もあったと思います。「今の子はゲームばかりで・・・」と言いますが、やはり、情報の洪水から離れて、良書との出会いがあれば、本好きな子どもに育つのだなぁと実感。
それに、私が小学生の頃ワクワクしながら読んだ思い出の本を気に入ってくれたことが、何よりも嬉しかったです。ふだんは子どものことをほったらかしで面倒見の悪い母親ですが、「本当は大切に思っているんだよ」という私の気持ちも、少しわかってくれたかな?と思います。


いつでもチョコレートが食べれる飽食の現代。今年のバレンタインは、息子さんに、この本をプレゼントしてみては?

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2006年01月13日

子育て支援がしたい!


投稿者 常山あかね

世界に学ぼう!子育て支援

2006年になり、少子化のニュースがよく目につくようになりました。
平成17年度、予測より2年早く、統計史上初の日本の人口の自然減少が起こったそう。
子育て支援についてさまざまな対策が叫ばれる中、私自身も子育て支援がしたいなぁと強く思う出来事がありました。

実は数日前、あるSNSで、子育て関連のライティングの仕事の募集をしたのです。反応があればいいなぁと願う気持ちでしたが、書き込んで数分で、思わぬ数の問い合わせがあり、逆に焦ってしまいました。
応募いただいた方のプロフィールを見ると、当然、小さなお子さんがいらっしゃる方ばかり。
中には、赤ちゃんが年末に生まれたばかりの方も。リアルタイムの育児の経験を、何らかの形で仕事に生かしたいというたくさんの思いに触れ、ちょっと涙が出るほど興奮してしまいました。
私の中で「そうだ!私は仕事を通じて子育て支援がしたいんだ!」と、ムクムクと使命感が沸き上がってきた感じです。

と、まだ興奮醒めやらぬ状態ですが、今日は子育て支援について参考になる、読みやすく面白い本を見つけたので、ご紹介します。→「世界に学ぼう!子育て支援」

学術的な少子化本にありがちな堅苦しさがなく、世界の子育て事情を、漫画やコラム、データで読みやすくつづっています。人生色々、子育て色々・・・というように、様々な国のお国柄が伝わってきます。
でも、概していえるのは、日本に比べ、どの国も、お父さんが子育てや家事に深く関わっているということ。
特に女性の社会進出が進むデンマークでは、保育園へ子どもを連れて行くのは6割が父親で、夕食の支度も夫婦で分担する(例えば1日おきに交代)のが当たり前だそうで、ちょっとビックリ!(補足:ワークシェアリングと能力主義(短時間で仕事をこなす者を評価する)が浸透しているので、残業もないそうです)
 合計特殊出生率が高く、「育児は楽しいもの」と肯定的にとらえているのは、さすがアメリカ。

1番ショックだったのは、日本が、「ジェンダー指数」が著しく低い国だということ。
「ジェンダー指数」とは、国連機関が作成していて、女性の所得、専門職・管理職・国会議員などに占める女性の割合を用いて算出するそう。国民の教育水準や国民所得は世界でも9位に入っているのに、ジェンダー指数は、なんと44位。(2003年資料)
女性の教育水準は高いのに、社会で活躍する人が少ないという典型的な国のようです。
このことが、最大の少子化の原因なのではと思います。

最後に、個人的には、フランスの離婚率の高さは気になりました。性的魅力を大人の大切な価値と捉えているため、愛が冷めれば夫婦が別れるのは当然のことだそう。妻の座が安泰という制度もない。なんだか子供を生んでからはめっきり性的魅力を高めることに興味がなくなってしまった自分。こんな時ばかりは、日本人でよかった~(^^;と思いましたが、2006年は、少し外面を磨いて、人生を楽しみたいと思います。

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2006年01月06日

2006年、私はこう変わる!


投稿者 常山あかね

佐々木かをりの手帳術
佐々木かをりさんのインタビューはこちらから。(2006.7.30追記)

明けましておめでとうございます!遅ればせながら、私もこの場を借りて2006年の7つの目標を宣言します。

1.毎日スケジュールを立てて行動する
→スケジュール帳をつける。(2006年は加藤さんの記事を参考にe-womenアクションプランナー(合皮赤)を購入)

2.仕事をたくさん受注できる仕組みをつくる
→ネットやリアルでのネットワークの拡大。組織的体制の構築。

3.ダイエットして健康的になる(目標5キロ減)
→スポーツクラブに週2回通う。

4.中国語検定4級に受かる
→毎週レッスンの前に必ず宿題をやる。

5.ブログを毎週金曜日に更新する
→木曜日までにネタストック。

6.夜6時30分に子供に夕飯を食べさせる
→6時までに夕飯の準備開始(夕飯の時間が遅くて耐えられないと子供たちからの強い要望あり(^^;)

7.部屋をきれいに整理整頓
→洗いものや洗濯は必ずその日のうちに完了。翌日に家事を持ち越さずシステム化する。

こうして目標をあげてみると、全ては、1の「毎日スケジュールを立てて行動する」に尽きるように思います。

去年までの私は、「なんとなく忙しくしているが実はたいしたことをしていない。とにかく目の前のことをやる」という典型的な仕事できない人間のパターンにはまっていたので、今年は、スケジュール管理をしっかりして、能動的で満足できる毎日を送りたいと思います。

ちなみに、『佐々木かをりの手帳術』を参考に、アクションプランナー(スケジュール帳)を新年よりつけてみました。30分刻みで1日のスケジュールが書けるのが特徴です。何時何分から何をするというのはなかなか計画通りにいかないこともありますが、手帳に書き込むことで優先順位が把握できるので、実行の確率が高くなったようです。
特に、前日夜までのメールの返事は子供が起きる前の早朝(6時~7時)に終わらせるのが私なりのポイント。これだけで1日の始まりがとてもスッキリします。

それと、見開き1ヶ月の横型カレンダーがついていますが、いくつものプロジェクトの進行管理ができて便利です。(縦に31個罫線があるので、MAX31個ものプロジェクトが書き込めます。)
仕事的には、このページが一番重宝しそう。

とりあえず、今日は、5の目標は達成できました。7は、「かなりヤバくない?」と、この文章をのぞき見した子どもに指摘されてしまいました・・・。(^^;

実は、子供にも、子供版アクションプランナーともいうべき『計画力おもしろ練習帳』を買い与えたのですが「夏休みに使ってみるよ」との反応でしたので、成果報告は、秋になりそうです。

子は親の鏡。夏まで私が毎日スケジュールを立てて行動していれば、子供も自然と計画作りに取り組んでくれるかなぁ?

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2005年12月08日

クリスマスにぴったりの絵本『急行「北極号」』


投稿者 常山あかね

急行「北極号」

もうすぐクリスマス。子供が小学生にもなると、「サンタって本当にいるの?」などと聞かれて、
困ってしまうこともありますね。そんな時おすすめなのが、この『急行「北極号」』です。
この本のテーマは、「心から信じていれば、サンタはきっとくる」ということ。
うちの子どもたちも、この絵本を読んで、「信じている人にしかサンタはこないんだね」と納得したようです。
「ポーラーエクスプレス」という昨年ヒットした映画の原作で、最近、テレビでDVDの宣伝もよく見かけます。


私がこの本を知ったのは、子どもの通う小学校で、昨日絵本の読み聞かせをしたから。
(読み聞かせのボランティアサークルに入っています)
ちょっと大人びた絵本で、高学年に読み聞かせしましたが、つたない朗読なのに、みんな水を打ったように静かに聞いてくれていました。


絵と文は、彫刻と絵画で有名なC.V.オールズバーグ。訳は、村上春樹。色彩を押さえた幻想的な絵画と、スタイリッシュな日本語が、ぴったり息があっています。
「急行北極号は一路北へひた走っていた」
「昔、ぼくのともだちはだいたいみんな、その鈴の音を聞くことができた。でも年月が流れて、彼らの耳にはもう沈黙しか聞こえない。」と、朗読している自分に酔いしれてしまいました。(^^;
気分は、すっかり「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。


テーマ、絵、文章、どれをとっても素敵な1冊です。クリスマスのプレゼントにもぜひ!

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2005年11月19日

働くことを迷っている方へオススメの本『対岸の彼女』


投稿者 常山あかね

対岸の彼女
対岸の彼女

今朝、たまたまWEBでニュースを見たら、ある研究所のアンケート調査によると、最も幸せな日本人像は、「30代・都会に住む・専業主婦」だという結果が紹介されていた。


「幸せ度」は人によって違うので一概には言い切れないが、少なくともパート主婦より専業主婦の方が満足度が高いということらしい。あとは、事務職、管理職のように職種別に分かれていたので、フルタイムで働く女性がどのぐらいの幸せ度かというのは残念ながら不明・・・。


そこで思いだしたのが、直木賞受賞で話題の作家、角田光代さんの『対岸の彼女』だ。
30代で子持ち、人付き合いが苦手で公園デビューがうまくいかないという理由で仕事を探す小夜子と、イジメや自殺未遂の過去を持ち、独身で女社長の葵。偶然同じ年で同じ大学出身というだけで、性格も生活環境も全く違う二人の女性に、真の友情が芽生える物語だ。


この本の帯を見た時、「女の人を区別するのは女の人だ。既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。立場が違うということは、時に女同士を決裂させる。」というコピーだったので、立場が違う女性同士は友情が成立しない(女の敵は女!)という話かと思ったが、まったく想像と違う話だった・・・。

「同じ精神性を持っていれば立場が違っても友人になれる」という、とても希望が持てる内容だ。


偶然だが、私と作者の角田さんとは同じ年齢で、出身大学が同じ。まるで、この小説の主人公たちのようである。それ以外に何の共通点もないはずなのに、文章を読むと、まるで自分のことのように共感してしまうのは、同世代の女性として同じ空気の中で生きてきたからだろう。


この小説のテーマは、「大人になれば何かを選べるの?」。すなわち「自分の居場所を自由に決めていいか」ということだと思うが、私は、YESだと思う。専業主婦になるのも、働くのも、決めるのは自分自身。女性に生まれてよかったと心から感謝したいと思う。


夫、姑、ママ友達など、他人の意見によって働くことを迷っている方は、ぜひこの本を読んでみてほしい。ポンと背中を押してくれるはず!


それと、この小説で一番考えさせられたのは、人間関係の大切さ。「私は、あなたたちとは違う」と、斬り捨てたり、孤独をきめこむのはラクだけど、やはり人間として進歩がない。一人でできることなんてしれてるし、よくよく考えてみると、日々自分を一喜一憂させているものの正体は、人間関係に他ならないような気がする。


実際は、世の中、この本の女主人公たちのように精神が呼び合う関係の人など、滅多にいるものではない。だから、いろんな立場の人と歩み寄って、たくさん話をしてたくさん感動して、自分も進歩していきたいと思う。

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2005年11月11日

火垂の墓(ほたるのはか)


投稿者 常山あかね

火垂るの墓火垂るの墓(DVD)

今、我が家でブームなのが、「火垂の墓(ほたるのはか)」。ジブリのアニメでは、お馴染みですが、先日、テレビドラマで実写版が放映されているのを見て、子供たちも、この話が大好きになってしまいました。幼い節子の天真爛漫さ、清太と節子の兄弟愛が、戦争の悲惨さをいっそう際だたせており、涙なしには見られませでした。


(あの松島菜々子さんが、自分の子供を守るために冷酷に変わっ ていくおばさん役で主演して話題に。私は、足の悪い義弟役の、要潤さん目当てで見ました。昭和時代の控えめで誠実な青年の役柄がすごく素敵でした・・・)


ところで、このドラマを見てからというもの、子どもたちが全員、白いお米を残さず食べるようになりました。
わずか60年前、日本にも戦争があり、親を戦火で失い、ご飯を食べれずに栄養失調で死んでいった子どもたちがいることを知り、心底驚いていました。


今、日々の食事の大切さを伝える「食育」の必要性が叫ばれていますが、そういう意味では、どんな食育よりも、効果があると思います。(我が家は実際そうでした)


アニメもいいですが、絵本、小説(野坂昭如氏の原作)も出ていますので、ぜひ読んでみてください!我が家は、寝る前に、この絵本の読み聞かせをするのが日課になっています。

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2005年10月26日

子どもの夢をどう育てる?


投稿者 常山あかね

日経kids+創刊号


先日、本屋で偶然「日経kids+創刊号」という雑誌を見つけました。子どもの大好きな中村俊輔選手のインタビューが掲載されていることと、コーチングのDVDのサッカー部門で奥大介選手が登場しているということで、購入しました。


従来の教育雑誌とはひと味違う、「子どもの夢の育て方・子どもコーチング」というテーマがちょっと新鮮。また、「親自身が自分の人生をきちんと生きる」姿勢が大切だという記事もあり、共感を持ちました。


ちなみにWMSの今週のテーマは「子どもの受験」。私自身は、子どもの中学受験を考えているわけでもなく、今どき珍しく学習塾にも行かせていませんが、教育に手を抜いているわけではない(ハズ)と、自負しています。


実際、子どもが興味を持ったことに関しては、スポーツや芸術、文化的な習い事などへの協力は惜しまないし、ふだんから子どもが関心のありそうな話題は、できる限り情報を提供するようにしています。


ちなみに、公立指向なのは、金銭的な理由から(だけ)では、ありません・・・。

税金を納めているのだから、それ相応の義務教育を受ける権利があり、逆に、市民として教育をよりよくしていく責任があると思うからです。


また、自分と似通った考えを持っている人ばかりではない多様性のある環境で暮らすことも、社会を理解する上では重要だと思います。
オプションとして、何かを極めたいのなら、家庭や学校外でそれを習ってもよいのではないでしょうか。


それに、最も大きな理由は、あえて、私立校に行くことによるメリットが、私には見えないからです。仮に、そのことにより、有名大学に入学できる確率が多少高くなったとしとても、具体的な人生の成功モデルと結びつくのかな?と思います。


今、私にできることは、本当はそれが一番難しいことなのだけど、子どもの夢を伸ばしてあげることだと思っています。


最後に、「夢を実現すること」に関連して、涙が出るほど感動したスピーチを紹介します。
アップル社CEOスティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学での卒業祝賀スピーチです。
(全文日本語訳されているページを見つけたので、リンクを張らせていただきます)


そして、ここに登場する名言


「Stay hungry, stayfoolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」。


を私自身の、そして今後の子育ての指針にしていきたいと思っています。

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2005年10月16日

『チェインジメーカー』になりたい!


投稿者 常山あかね

チェンジメーカー

私が今年読んだ本の中でもっとも影響を受けた本が、この『チェンジメーカー~社会企業家が世の中を変える』です。以前、著者の渡邊奈々さんに仕事でインタビューをさせていただきました。内容も文章も写真も丸ごと誠実さに溢れていて、特に、同世代の女性には、ぜひ読んでほしい素敵な本です。


著者は、ニューヨーク在住の著名な写真家、渡邊奈々さん。世界で活躍する社会起業家(ソーシャル・ベンチャーと呼ばれる新しいタイプの社会事業やNPO、NGOを立ち上げた人たち)のインタビュー集ということで、最初は少し敷居が高いのでは…と思いましたが、私が以前から興味を持っていた不登校児向けフリースクールの校長白井智子さん、日本版社会責任投資の伝道者秋山をねさんなど、身近な日本人女性のインタビューも読むことができます。


私が渡邊さんのインタビューを通じてもっとも勇気をもらったのは、「30代の女性がこれからの日本を変える」という言葉です。
女性が会社員というスタイルでは働きにくい日本社会を不利に思わず、それをチャンスと思い、自分の本当にやりたいことや起業を志したらよいというアドバイスは、圧巻です。



香山リカさんの『〈雅子さま〉はあなたと一緒に泣いている』 という本も話題になっているように、どんなに仕事に家事に子育てにとがんばっても、なぜか満ち足りることのできない私たちの世代。
「自分がどんな状態にいるときが自分らしくイキイキしているか、その状態を作り出すことが大事。みんなもっと自由に生きていいんだよ」という渡邊さんのメッセージに、肩の力が抜けた気がします。



写真家として広告の世界の第一線で成功を収めながらも、なにかが違うと「心のさざ波」を感じ、心の赴くままに社会企業家へのインタビューをはじめた渡邊さん。
それも、当初は仕事としてではなく、個人的興味から一人で世界中に取材の旅を続けたという情熱に、ガツンと心を打たれました。
なぜかというと、これまで私は、個人的な興味から、仕事以外で取材をしたことなど一度もなかったからです。ただ「こんな人にいつか仕事で取材をしてみたいなぁ~」と漠然とチャンスに憧れているだけでした。




私は、「自分の今やっている仕事は、社会の役に立ってるのかな?」と、ふと思うときがあります。
広告(販促)のための文章を書く仕事が多いという点では、クライアントさんにとっては、役に立っていると思います。ライティングプロダクションをやっているという点では、SOHOで仕事をしたい子育て中の女性の方の役には立っていそうです。


もちろんどんな仕事であれ人の役に立たたない仕事は存在しないと思いますが、これまでずっと、社会や消費者の役に立っているという実感が持てないままで過ごしている自分がいるのは事実です。


目先の利益ばかりではなく、「人に自慢したくなるような誇らしい仕事」をこれからどのようにして作っていくのかが、私の課題だと強く感じました。「チェインジメーカー」になりたい人、必読の本です!

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2005年10月03日

落ち込んだ時読む本 『人生の意味』


投稿者 常山あかね

人生の意味


ここしばらく子どもが入院していて、心穏やかでない日々を送っています。
子どもが入院するのは初めての経験なので、最初は、心配でどうしていいかわからない気分でした。
最近、子どもの教育のためにと、教会の礼拝に出たりもしていたのですが、不勉強であまり聖書を読んでいないこともあり、キリスト教は、今の私の心にピタリとは一致しない気がしました。

そんな時、一冊の本を読んで、とても気が楽になりました。その本は、数秘術を取り入れたカウンセリングで有名な、キャロル・アドリエンヌさんの『人生の意味』。偶然、タイミングを同じくして仕事で読む必要性があったのですが、「自分の身の回りに起こる出来事にはすべて意味がある」という一言が、私の心をとらえました。
→♪キャロルさんのインタビュー記事はこちら(12/13追加しました)♪ 

子ども(もちろん親も)にとっては辛い入院経験も、人生の目的に向かって次のステップに進むための一過程と考えれば、納得ができる気がします。それ以外にも、「人は誰もが人生の目的を持って生まれてくる」「シンクロニシティ(意味がある偶然の一致)が起きるためには直感に従って生きるのが大切」等々、さまざまな言葉が、今の私の心にしっくりときました。

ちなみに、「シンクロニシティ(意味がある偶然の一致)」というと、精神世界の特別な話のようですが,
「自分の好きな物事に熱中し前向きに取り組めば、自然と情報が集まってくる」という、極めて当たり前の現象のように思えます。

考えてみれば、六星占術で人気のあの細木和子さんのアドバイスも、よくよく聞くと、「なるほどな~」と思える、至極常識的でオーソドックスなものばかり。料理コーナーも、きんぴらゴボウとか、菜の花のお浸しなど、私でもできそうな超正当派料理がズラリ!(要潤さん目当てで、毎週細木和子さんの番組は見てます)
案外、カウンセリングというのは、当たり前のことをあらためて認識させてくれる役割があるのかもしれません。

実は、これまでカウンセリングや占いにはまったく興味が無かったのですが、他人の目を通して冷静に自分を見つめ直す作業が、たまには必要だと思いますし、もっと気軽にカウンセリングしてもらえる場所があればいいのに、と思います。教会ではやはり敷居が高い気がするし・・・。


ちなみに、実際に、作者であるキャロルさんにお会いして数秘術(生まれた日や名前で占う)で占ってもらったところ、私の天職は、「先生」と言われました。「先生」と言っても、学校の先生ではなく、深く何かを追求してそれを人に広める職業だそうです。

そういわれると、すっかりそんな気になってしまうから人間って不思議ですね・・・。

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2005年09月12日

中国語検定に向けて勉強中!


投稿者 常山あかね

毎週、土日のどちらか1時間半、ネイティブの友人に中国語会話を習っています。(もう2年半も習っているわりには、努力不足でなかなか上達していませんが・・・(^^;)
元来飽きっぽくて勉強嫌いな私が、細々とはいえ辞めずにレッスンを続けている秘けつは、夫と二人、セミプライベートレッスンとして自宅で習っているから。
自宅であれば子どもを保育園に預ける必要もなく、「最小限の時間だけ」なので、子どもがちょうどぐずってきたころ、レッスンを終えることができます。肝心のレッスンの様子といえば・・・

単元毎に行われるミニテストの当日ともなると、「あ~、あたし今回全然勉強してないんだよね」「こっちも勉強してないから、抜けがけしないでよ」と、まるでお互いをけん制しあう受験生のように火花を散らします。(共通一次世代だけあり、やっぱり相手より出来が悪いと悔しいのです。)
毎週のことともなると、けっこう負担になってしまい「もう辞めたい~」思ったことも幾度か。ただ、相手のあることなので、一人だけ辞めるわけにはいかず・・・。


でも、もし辞めてしまったら、毎週リラックスした週末は過ごせるようになると思うけど、何か大きなものを失うような気がします。それは、知的好奇心なのか、将来やってくるかもしれない何か新しいチャンスなのか、具体的にはよくわかりませんが・・・。

毎週続けてきたおかげで、最近は、中国語の文章もだいぶ読めるようになりました。それに、夫と共通の話題があるのも、「中国語のライバル」という接点があるからこそ。自分一人ではなかなかままならない勉強ですが、家族を巻き込むことで、強制力や、団結感がうまれるという効用も。

「何のために習ってるの?」とよく聞かれますが、とりあえず、当面の目標は、2008年の北京オリンピックへ家族旅行へ行くこと。その時には、日常会話は不自由のないぐらいになっておきたい。
そして、広~い世界を子どもたちにも見せたいです。

おっと、その前に、今年初めて受験する秋の中国語検定に受かりますように!
(と、怠け者の自分にプレッシャーをかけるためにも、ここで宣言しておきます(笑))

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2005年09月02日

私にとっての「ソウルジョブ」とは?


投稿者 常山あかね

 ソウルジョブ
 ソウルジョブ

久々にインパクトのある題名の本に出会った。内容もさることながら、『ソウルジョブ~女30歳から運命の仕事に出会う』という題名に惹かれて、迷わず購入した。「ソウルジョブ」とは、「運命の仕事」のことを言うそう。出会うべくして出会った運命のパートナーのことを「ソウルメイト」というように、生きて働く限り、必ず誰もがめぐりあえるはずの運命の仕事のことを指すらしい。そして実際に、「ソウルジョブ」とともに生きている女性36人のインタビューが紹介されている。

私は、たぶん、この「ソウルジョブ」にまだ出会っていないと思うけれど、「ソウルジョブ」という言葉がとても気にいってしまった。それ以来、何をするにも、「果たしてこれはソウルジョブなんだろうか?」と考えるようになった。

それはそうと、村山らむねさんの「らむね的通販生活」が、先日10周年を迎えたそうだ。(パチパチパチ!)
10年にわたり、同じことを継続できる(しかも着々と進歩しながら)というのは、まさにそれがらむねさんにとっての「ソウルジョブ」だからだと思う。心から敬服してしまう。

それにくらべて私はどうだろう。実は、私も、はじめてWEBを作ってから10周年だったりする。
でもそのWEBも、だいぶ前にやめてしまった。情けない事実だけど、継続するだけの知恵も情熱もなかったのだと思う。

なぜ突然WEBの話になったかというと、「ソウルジョブ」のインタビュイーのトップバッターが、横山雅子さんという方だったからだ。主婦のネットワークを利用したマーケティング会社を興したことで有名な方だ。昔、私が、「ネットワーク社会とライフスタイルワークショップ」という学会のようなところで自分のWEBについて発表した時に、横山さんが「ネットは主婦のどこでもドア」という講演をされていたので、記憶に残っている。
この本を読んで、はじめて、横山さんが、さまざまな職業に方向転換しながら、自分の心の声に正直に生きてきたかがわかった。しかも、その経歴は、見えないところで全部繋がっているのだ。その生き様は、とても深い。

まだまだ私のソウルジョブを探す旅は続きそうだ。(って、探してる間に人生が終わらなきゃいいんですけど・・・)

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2005年08月27日

「WE WILL ROCK YOU」日本公演観てきました!


投稿者 常山あかね

We Will Rock You: Rock Theatrical
We Will Rock You: Rock Theatrical

話題のミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を新宿コマに観に行きました!
評判どおりユーモア満点の舞台で、クイーンファンはもちろんのこと、クイーンファンならずとも、洋楽好きの方であれば、十二分に楽しめるミュージカルだったと思います。
台詞も、「これはアルマーニじゃなくてアオキのスーツさ」というように、日本向けにかなりアレンジされていました。

ミュージカルは、「RADIO GA GA」をモチーフに、クイーンの数々のヒット曲をベースに、進んでいきます。「ロック(自由)は死んだ」と言われる近未来、本物のロック(自由)を取り戻すために、ある若者が、救世主として立ち上がるというストーリー。(いわばマトリックスのネオです)
劇中、一番印象的だった曲は、「No-One But You (Only The Good Die Young)」。

「キングは夭折する」という歌の最中、これまで夭折した天才アーティストたちの映像が次々とスクリーンに映し出されます。その中で、驚いたのは、尾崎豊、hideの映像も出てきたところ。日本での8月公演ということを考えると、どうせなら坂本九さんも出てきてもよかったなぁ、と思いました。

音楽は全てバンドの生演奏で、キャストの歌唱力とともに、大変レベルが高く迫力に溢れていました。
私は、クイーンの音楽もさることながら、この手のテーマに弱いので、思わず感動で涙が出そうになってしまいました。昔、みうらじゅんの漫画『アイデン&ティティ』を読んで泣いてしまったときのような気分です。

新宿コマのロビーは、シネコンみたいに改装されていて、お酒も軽食も食べれるようになっていました。(ちなみにサンドイッチ1つ1200円、ビール大1000円とかな~り高めでした。)お客さんの年齢層は、クイーンのファン層を考えると相当に高めで、子連れ鑑賞の方もいたので、託児室があれば言うことなしと思いました。

残念ながら私が見に行った8/24が、最終日。見に行けなかった方は、クイーンの秋の来日公演に向けて、スタンバイしておきましょう!

rock.jpg
新宿コマ前にて

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2005年08月26日

少子化問題のために私ができること


投稿者 常山あかね

産んではいけない!


厚生労働省が23日に公表した人口動態統計(速報)によると、今年1~6月の半年間の出生数がはじめて死亡数を下回ったそう。今年2005年は、政府の想定より2年早く「人口減少社会」が訪れる可能性があるのだとか。このニュースを聞いて、日本はこのままでいいのか?という使命感にも似た気持ちをおぼえました。自分も少子化対策のために何かができるような気がするのですが、と言って具体案もなく、悶々としているところです。

先日、仕事で 政治家 野田聖子さんの少子化本『誰が未来を奪うのか~少子化と闘う』の取材をさせていただきました。
現時点では子どもがいらっしゃらない野田聖子さんが、あの迫力で、少子化問題について熱く語られるのを目の当たりにして、子どもが3人いながら、「何一つ恩恵がない」と制度に不満を言うだけで何もアクションをおこしていない自分が、ちょっと恥ずかしくなりました。

私が今すぐできることといえば、WMSのブログを通じて子育ての素晴らしさを少しでも多くの人に伝えていくことかなぁ、と思いますが、更新もついついさぼりがち。(^^;
メンバーの小梅さんが自宅リビングを開放してはじめた託児付きママサロンの話などを聞くと、行動力があって本当に尊敬してしまいます。子育てをする上で何かが足りないと思ったら、まずは自分が開拓してみる、そして、他の人も巻き込んで、後進にそれを繋げていくことが大切なのだなぁと思います。
(実際に上の子が保育園だったころ、当時学童保育が地域に一つもなくて、有志を募って、学童保育を立ち上げた人たちもいました。)

話は代わりますが、一昨日、子連れてバスに乗ったら、少ししゃべっただけで、「うるさいのでしずかにしてくれ!」と強く非難するように中年の男性に言われました。以前ならこちらに非があったのかも、と恐縮していた私ですが、今は、
「はぁ?そんなに子どもの声が迷惑なのかよ?じゃあ言うけどよ、お前は子どものころ、バスに乗らなかったのかよ? お前みたいなやつがいるから少子化が解消されねえんだよ!」というファイティングスピリッツで心(だけ)は一杯でした。

最近、WEBを検索していたら、選挙の公約比較サイト(マニフェスト・ココ)を見つけました。
まだ今回の衆議院選挙のデータは入っていないようですが、各候補者の少子化対策などの公約を検索できるとのことで、なかなか便利そうです。郵政民営化も大切だと思いますが、ワーキングマザーのひとりとして、少子化対策の公約にも、今後、目を光らせていきたいと思っています。

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2005年07月30日

夏休みに読みたい絵本~「みどりの船」


投稿者 常山あかね

みどりの船

みどりの船

小学校が夏休みに入って、1週間経ちました。わかってはいたことですが、SOHOで仕事をしているので、子どもたちがいると気が散るし、お昼は毎日作らなくてはいけないし、どこかにでかけようとせがまれるし、もうストレスで一杯。1日に数回は爆発しています。
本当は、親として、子どもに生き生きと充実した夏休みを送ってほしいのは当然のこと。でも、毎日イライラしてばかりの自分が悲しいです。みなさんは、どうされていますか?


ところで、先日、小学校の読み聞かせ会で、高学年向けに「みどりの船」という絵本を読みました。

~おばあちゃんの家で過ごす少し退屈な夏休み。偶然もぐりこんだお屋敷の庭で、少年たちは、みどり色の船(?)を発見します。並木を刈り込んだ船には舵もついていて船長の写真も飾ってあり…~お屋敷の主の女性トリディーガさんや水夫長(庭師さん?)と過ごしたすばらしい夏の航海の思い出を綴った美しい絵本です。
もちろん、航海とは、全部、想像の世界の話。でも、トリディーガおばさんは、まるで本当に世界中を航海をしているかのように、少年たちをもてなし、いろいろな話を聞かせてくれます。

小さい頃、冒険ごっこをしたときの、甘酸っぱい記憶がよみがえってきました。ディズニーランドに行くよりも、プールに行くよりも、こういう非日常的な体験が、子どもには一番キラキラとした思い出として残るのではと思います。今はよそのお屋敷や秘密の場所に子どもだけでもぐりこんだり、冒険ごっこの相手をしてくれる大人も少なくなったのが残念です。

イライラしたとき、この本をちょっと思い出して、庭を改造してみたり、子どもたちとささやかな空想の世界を楽しんでみたいと思います。

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2005年07月23日

ミサトっ子草履で和の生活を!


投稿者 常山あかね

子どもたちも夏休みに入り、いよいよ夏本番!地域のお祭りに参加される方も多いのではないでしょうか? うちの町内会でも、昨日、今日と地域のお祭りが開催されています。最近、インタビューの仕事で、
こどものアレルギー対策と自然育児に取り組まれていて
着物姿がトレードマークの竹中恭子さん
和の生活や日常着としての着物を提唱しているきくちいまさんにお会いしたことに影響され、昨日は、家族全員、ゆかた姿でお祭りに参加しました。
足下は、着物にピッタリなミサトっ子草履です。下駄だと、不安定で転びやすかったりするので、子どもや、子連れの私には、ぴったりでした。

実は、このミサトっ子草履、友人で「ママチョイス特選ショップ」という自然派のネットショップを運営している友人がいて、
「すご~く体によくて気持ちいいから!」ということで、しばらく前にプレンゼントしてもらったもの。梅雨のあいだは、出番が少なかったのですが、夏本番になり、毎日フル活用です。

子どもたちは、気に入って、最初からどこに行くにも履いています。うちは、基本的には、家では靴下を履かないので、ちょっとつっかけて買い物などに出かけるには、ちょうどよいのです。「タタミ(?)がとにかく気持ちよくてほっとできる」とのこと。汗をかいても、ビニールのサンダルのように足に張りつかなくて、サラっとした履き心地が好評です。

家族全員で履いているとかなり目立つみたいで、「はじめはギョッとしたけど、よく見ると粋でいなせだね」なんて、いわれます。特に、私は、自分が履いているエンジ色の鼻緒がおしゃれだと思います。

実は、うちの近所では、かなり流行してきているようで、保育園・小学校のお友達や、近所の自然食レストランに行っても、ミサトっ子草履を履いている人をチラホラ見かけるようになりました。「あ、それ、ミサトっ子?」なんて、思いがけず話が弾んだりします。(子供の大の仲良しのお友だちも、お祭りのとき、偶然同じ色のミサトっ子草履を履いてきて、
盛り上がりました。ちなみに、生協で購入したそう。)

私自身は、ふだんジーパンにTシャツと超カジュアルな格好をしているので、せめて足下だけでも、なんて、少し無理してキツめのミュールを履いてみたりしているのですが、仕事で都内に出かけて疲れてかえってきた後などは、絶対にミサトっ子草履です。「あ~家にかえってきた~」という感じです。い草の感触と、「大地を踏みしめる感」がたまりません。

この夏休み、ビーチサンダルやミュールもいいけれど、健康的で足によい草履をぜひおすすめします。今ゆかたが大流行しているようですが、少しづつ、「和がかっこいい」とみんな思うような時代になればいいですね。

それでは、今からお祭りに行ってきま~す!

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2005年07月08日

ビジョンなき国のビジョンある人~筑紫みずえさんに学ぶ


投稿者 常山あかね

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ビジョンなき国のビジョンある人々


先日、筑紫みずえさんのトーク&ディナーに行ってきました。
日本初のエコファンド(環境問題に積極的に取り組む企業、環境ビジネスの企業銘柄を集めた投資信託)の生みの親で、投資顧問会社社長の筑紫さんのお話を伺えるということで、ワクワクして出かけました。
そして、その帰り道、私は混んだ電車も気にならないほど、興奮で眼をキラキラさせていました。
私にも社会を変えられるんじゃないか、そんな思いで一杯になりました。(←影響されやすい)
筑紫さんのお話で一番印象的だったのは・・・

「女性は35才から知力・体力・気力とも充実し、55~60才で最高にいい仕事をする!」という言葉です。定年が近づくにつれ元気がなくなっていく男性とは対照的に、女性は育児を終え、どんどん元気になりエネルギーに満ちるのだそう。だから、女性は年を経るとともに、男性に代わり日本を担っていく存在にならなくては、と。

また、仕事はイヤじゃないようする変えていくことが大切で、今の仕事に満足できない人は、仕事が足りない=「熱情と関心」が足りないのだとも。
筑紫さんは、「仕事が大好き!楽しい!」とお子さんにも公言していたそうで、お子さんが3才の時に仕事を始めて以来、申し訳ないと思ったことは一度もないそうです。それも、熱情を持って仕事をしてきた自信の証だと思います。

「成功するには、理念を持ってただ愚直にやればいい」という持論も、まったくの自然体。
「愛する人にはいつ出会えるかわからないから、結婚か仕事を選ぶんだったら男に決まってるじゃない」という肩の力の抜けた台詞も、よく考えれば当たり前のこと。
当たり前のことを当たり前という勇気を筑紫さんのお話から学びました。

余談ですが、昔、金融会社のOLとして育児休業していた時期に、時間があったこともあり、私は個人のWEBを作っていました。すると、ある新聞の「寺山修司特集」という記事内で、私のWEBが紹介されました。「書を捨てよ 町に出よう」という作品の書評を、WEBに書いていたからです。この、個人の小さな取組が社会と繋がった体験が、私にとても力を与えてくれました。
実は、筑紫さんは、劇団「天井桟敷」出身で寺山修司氏の元アシスタントという異色の経歴を持つ方。この偶然も、私にとって一層、ワクワクする気持ちを呼び覚まさせてくれました。

私も、社会を変える「突き抜ける力」を持つためのビジョンを持ちたい。そして、それは愚直なまでに真っ直ぐでいい。

このワーキングマザースタイルのささやかな活動も、その愚直なまでの熱意が人の心を動かして一つの潮流となり、少しでも少子化の解消に役立つことができればと思います。

★当日筑紫さんにサインをもらった本「ビジョンなき国のビジョンある人々」もオススメです。世の中を変える「ビジョンある人々」の一人として筑紫さんが紹介されています。

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2005年06月24日

ママたちの絵本読み聞かせ会


投稿者 常山あかね

いただきまーす!ちびくろ・さんぼ
今日は、子どもの小学校で、はじめて絵本の読み聞かせをやりました!
朝、授業が始まる前に、子どもたちに絵本や小説を読み聞かせるママたちの有志の会があるのですが、私は、今日初参加です!

私は低学年のクラス担当ということで、選んだ本は「いただきまーす!」
「ちびくろ・さんぼ」
「いただきまーす!」は、命の尊さと食べることの大切さを感じてほしいと選びました。
食卓のハンバーグが急に牛に変わったりしてちょっとシュールなんですが、絵がユーモラスで「食育」にピッタリなんです。

「ちびくろ・さんぼ」は、最近復刻したばかりだし、私が今でも憧れている「トラの黄色いバターで作ったホットケーキのおいしそ~なようす」を子どもたちに伝えたかったから。(2冊とも、食べることばっかりですね・・・(^^;でも、復刻版のちびくろさんぼの挿絵は、私の小さいころのリアルなイメージとだいぶちがっていてちょっと残念)

子どもたちの反応は・・・

「えっ!トラがバターになるってホント?」「はい。トラがバターになるなんてありえないと思います!」なんて、たくさんの手があがりました。みんな目をキラキラさせながら聞いてくれて、本当に心があらわれました。「子供浴」とは、こんなことを言うんだなぁと朝からとっても幸せな気分になりました。

さあ、来月はどんな本を読もうかな? 私のひと月に一度の楽しみになりそうです。

ちなみに、このママたちの読み聞かせの会は、もう5年以上も前、ひとりのお母さんが、
「葉っぱのフレディ―いのちの旅」を自分のお子さんに読み聞かせたらとても感動してくれたので、その感動をみんなに伝えたいと、担任の先生に申し出て、クラス全員に読み聞かせたことから始まったそう。それを職員室でも読んだところ、校長先生も感動して「ぜひこれからは全部のクラスで読み聞かせてあげてください」とおっしゃられたそうです。なんだか、とても微笑ましいエピソードですね。私も、これから、その感動の輪を繋げていきたいなぁ・・・。

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2005年06月11日

1stブロガーパーティーに参加しました!


投稿者 常山あかね

去る6月5日、原宿で開催された、1stブロガーパーティー(『超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル』出版記念パーティー)にWMSスタッフ(らむねさん・集子さん・ゆめさん・リオさん・こむぎさん・茜)で参加してきました!

著者の百世瑛衣乎さんは、と~っても美しいワーキングマザー。お嬢さんを連れてパーティー会場にいらっしゃっていました。
(うちの子と同年齢のようでしたので、あ~うちの子も連れてくればよかったなぁ、なんてちょっと思いました。余談ですが、百世さんのブログで、途中疲れて寝てしまったまだあどけないお嬢さんが「ママ、またパーティーやろうね。今度はもっと大きなところでできるような気がするよ!」と言ったというエピソードを読んで、母娘の絆に思わず涙・・・。)

パーティー会場は、有名無名問わず70名近い個性豊かなブロガーで賑わっていました。男女比は半々ぐらいでしょうか。
先日WMSのインタビューにも登場した夫婦仲研究所すずね所長こと二松まゆみさんのお姿も。みなさん名刺交換に余念がありませんが、途中、『ブログ成功バイブル』のインタビュー記事にも登場した人気ブロガーの面々によるスピーチがありました。WMSからも、らむねさんが登場。メンバーも一言づつコメントしました。
その際、らむねさんから百世さんに、百世さんをイメージした向日葵の花束をプレゼント!華やかですっごくお似合いでした。
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このパーティーの素晴らしいところは・・・

パーティーの後も、ブログで繋がっているというところ。当日大勢の方がいてなかなか全員の方とはお話できませんでしたが、みなさんブログを持っている方ばかりですので、これっきりではなく、むしろこの出会いをきっかけとして、今後、もっと深い繋がりができていくことと思います。

2ndブロガーパーティーも近い将来開催されるかもしれませんので、ブログをお持ちのみなさん、次回は、ぜひお気軽に参加されてはいかがでしょう。

パーティー終了後は、当日のゲストスピーカーとして参加されていた楽天ブックス店長の安藤さんもお誘いして、スタッフでお茶をしました。
安藤さんのパパの絵本読み聞かせ会のお話しにはじまって、保育園の日々のお迎えや父母会を通じて築いた人脈が思いがけぬ素晴らしい仕事に繋がった話、日本の男の子をカッコよくするための独自の子育て論など、ワーキングファザーパワー炸裂のお話に、ひたすら感心して聞き入る一同でした。

安藤さん、当日は娘さんとお風呂に入る約束をしていたとのことですが、私たちママ軍団に快くおつき合いくださり本当にありがとうございました!


ワーキングマザーばかりではなく、これからはワーキングファザー(?)をゲストにお招きするなどして、積極的に交流していきたいね! と新たな展開に大盛り上がりで、若者で賑わう夜の原宿を後にした私たちでした!
(ワーキングファザースタイルというブログが立ち上がる日も近い(!?)) 

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2005年05月31日

3人目で知った子育ての楽しさ


投稿者 常山あかね

はじめて出会う育児シリーズ ペアレンティング・ブック / 妊娠・出産・産後生活で大切なこと
はじめて出会う育児シリーズ ペアレンティング・ブック / 妊娠・出産・産後生活で大切なこと

我が家には3人の子どもがいますが、一番上の子と下の子は、7歳違い。実は、最初は「子供は2人でたくさんっ!」と思っていたのです。ただでさえ子供好きではなく、家事も不器用な私。毎日、子供をどやしてイライラ・・・・。いつもエゴイスティックに自分の仕事のことばかり考えていて、世間の理想とされるような優しくて包容力ある母親になれない自分に嫌気がさしていました。

そんな私の考えが変わったのは、孫を誰よりも可愛がってくれていた義父が亡くなろうとする直前。間もなく訪れる死の瞬間を目の当たりにして、やはり人生で一番大切なことは「命」をリレーのように受け継いでいくことなのでは、と理屈抜きで感じたのです。そうして、まさに思いました。【一つの命が去ることを惜しむ自分が、どうして生命が誕生するチャンスを否定することができるのか】と。なんだか、よく出来た美談のようですが、その瞬間は嘘偽りなく、そう感じたのです・・・。

でも、いざ子ども産まれるとわかると、やはりこれからの苦労を想像して、不安や後悔で一杯。

そんな私ですが、実際に3人目の子どもが誕生し、庭の新緑を眺めながら母乳をあげているとき、「あ~、人生もう思い残すことはないかも。」と充実感で涙がボロボロこぼれてきました。目に入れても痛くないほど赤ちゃんが可愛く思え、まるで孫を甘やかすお祖母ちゃんにでもなった気分で、余裕を持って子育てができるようになったのです。(それに、上の子どもたちに子守りやお風呂入れもしてもらるので、実際とってもラクなんですよ~)
最近、3人目を出産した友人も「赤ちゃんがとっても可愛いし、何だか自分自身もいろいろかえってやる気がでてきたわ~」なんて言っていました。もし子育ての苦労を心配して迷われている方がいたら、ぜひ3人目をオススメ(?)します。

とはいえ、本当の意味での子育ては、赤ちゃん時代ではなく、これから。我が家の子どもたちも、早速ふりかかる避けては通れない人間関係や生存競争の数々に、さらされていくことでしょう。子どもたちにそれらをアドバイスする度に、親である私自身の生き方が試されているような、緊張感と喜びで一杯です。(^^)

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2005年05月27日

マナーの本質とは?


投稿者 常山あかね

先日、仕事で、型破りマナー講師の西出博子さんを取材させていただきました!
今日、たまたまアマゾンのランキングを見たら、西出さんの新刊『完全ビジネスマナー~人財・売上・利益を生み出す魔法の作法』がベストセラーに入っており、ビジネス分野でかなり話題の本となっているようです。

そこで、今日は、私が取材を通じて西出さんから勝手に学んだ、本には書いていないマナーのコツ(あくまでも私見)を、皆さんに伝授しようと思います。(^^v
西出さんのインタビュー記事はこちらから。

1.笑顔と自分流ファッション
西出さんは、とにかく笑顔が爽やか(基本的にいつも笑顔)で、フレンドリーな方でした。
マナー講師の先生の取材ということで、私はPTAでもいけそうな無難なグレーのスーツを着ていったんですが、なんと西出さんは、フリンジのついた白いジャケットとデニム地のロングスカート、ブーツにクマのピアスという可愛らしいファッション。バリキャリ風スーツ姿を予想していただけに、緊張の糸が解けて、急にリラックスしてしまいました。

失礼にならないようにひたすらカチッと無難な服装をするよりも、TPOから逸脱しない範囲で自分らしい服装をした方が、相手をリラックスさせることができるのだなぁ、とちょっと自分の工夫のなさを反省・・・。

2.人の話を否定しない&相手を名前で呼ぶ
西出さんの口癖は、「おっしゃるとおりです」。なんだか私が場違いな発言をしても、必ず笑顔で「おっしゃるとおりです、●●さん。そのことはね・・・」とワンクッションおいて話を進めてくださいました。自分のことを肯定されたようで、こちらは、ますます話を続けたくなります。「はぁ?(摩邪風に)」なんて、話をさえぎってしまいがちな、聞き上手とはほど遠い自分を反省・・・。

3.メールでの感情表現は大袈裟すぎるぐらいがよい
西出さんからいただいたメールで驚いたのは、返事が素早いのはさることながら、その感情表現の豊かさ。絵文字を効果的に使い、文体もフレンドリーな口語体。仕事の内容も褒めちぎっていただきました。「そんな大袈裟な~」と思いながらも、やっぱり褒められれば人間悪い気はしません。(^^)
ビジネスメールと言えば、マニュアル通りに、淡々と要件のみになっている自分を反省・・・・。

4月から定番のメルマガの仕事が幾つか減ってしまい、悩める私。
ぜひ西出流ビジネスマナーを実践して、新たなチャンスを獲得したいものです。

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2005年05月20日

自分の得意分野でPTAに参加!


投稿者 常山あかね

うちの子どもたちの通う保育園や小学校は、子ども1人つき1回、役員をやることが原則になっています。保育園では人数が少ないこともあり、原則通り役員をやってきましたが、小学校では、まだ一度も役員をやっていません。これまで、低学年でクラス委員やホームページ作成委員を希望したことはありますが、ジャンケンで負けてしまったりで・・・。 

そんなやや後ろめたい私にも朗報が! 昨年からPTA改革の一貫として「会員企画」という制度ができたため、これを利用してPTAに参加しています。役員としての実績にはならないのですが、やりたい企画がある会員が、自主的に予算を申請して企画を実行できるという制度です。

昨年は、毎年12月にエコプロダクツという日経新聞社主催の環境展示会があるのですが、そのイベントを見学する親子バスツアーを企画しました。好評だったので、今年も開催を計画しています。というのも・・・

その前年、所属する消費者関連団体のボランティアスタッフとして高校生の誘致のお手伝いをしたこともあり、どうせなら自分の子どもの学校でも参加してみたいなぁと思ったのです。

他にも、PTAとはちょっと違うのですが、昨年、小学校で、情報リテラシーの授業をやりました。
こちらも、所属する消費者関連団体で携帯電話に関する冊子を作ったので、せっかくなのでまずは身近な自分の子どもや地域の役に立てればと思ったのです。
急に思い立っておそるおそる申し出たのですが、意外にも(?!)学校から快諾をいただくことができました。(^^v

小さい子どもを抱えていたことが大きな理由ではありますが、これまで自分の仕事で精一杯で地域活動に貢献していなかった私が、何よりも、自分の得意なことで微力ながら地域の役に立てたことが嬉しいです。

「仕事が忙しくてPTAに参加できない」という方は、ちょっと視点を変えて、自分の仕事や興味とリンクする形でPTA活動に参加してみてはいかがでしょう?

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2005年05月07日

コンスタンティン


投稿者 常山あかね

コンスタンティン

コンスタンティン

GWに話題の「コンスタンティン」見てきました。キアヌ・リーブス演じる影のある孤独な男、コンスタンティンが、ひたすらカッコイイ! キアヌファン、必見です。
ストーリーは、かつて2分間だけ自殺に成功したことで、天国行きを閉ざされたコンスタンティンが、天国に行くために自らの特殊な能力を生かして、悪魔払いのエクソシストとなるが・・・というお話。
オカルトあり、パロディーありのエンターティメントという感じでしたが、キリスト教のエピソードが随所に出てくる深い内容なので、見終えた後に、あれこれ討論せずにはおれなくなります。

私は、キリスト教にあまり詳しくないのですが、たぶん、この映画の一番のテーマは「予定調和」だと思います。私が一番心に残ったのは・・・。

コンスタンティンが、
「俺が天国に行けないのは、礼拝の回数が足りないのか、献金が1円足りなかったからか・・・」(多分こんな感じのセリフ)と嘆く場面です。しかし、最後に、超能力者の双子の姉妹を救うために、自らの地獄行きを覚悟し自殺を図ることで、突如、天国行きへの道が開かれるのです。(本来、キリスト教では、自殺は地獄行きです)
つまり、天国に行きたいがために善行を積むより、心からの「自己犠牲」をできるかどうかが天国行きのポイントなのかもしれません。予定調和的に言うと、結果的に「自己犠牲」を厭わぬ人だったから天国への道が開けたのでしょう。「救われるのは信じた人」ということで、やっぱり神は存在するのだな、と思わされます。

オカルト的色合いも濃いので、お子さま連れにはオススメできません。GWのせいか中学生ぐらいの観客も多かったのですが、テーマがテーマなので、友達同士愉快に過ごす映画としては、ちょっとお気の毒のような・・・。(^^;
我が家は、夫はハリウッド映画好き、私は日本映画やヨーロッパ映画好きとまったく趣味が合わないのですが、この映画は、珍しく2人とも満足できる映画でした。太鼓判です。

たまには、だんなさんと2人、映画に行ってみてはいかがでしょう?恋人時代のトキメキが戻ってくるかもしれませんね。
(うちは、映画を見た後、デパートで思わずお揃いの指輪を買ってしまいました!)

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2005年04月22日

中国茶にはまる


投稿者 常山あかね

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最近、家では、日本茶ではなく、ほとんど中国茶を飲んでいます。

まず、ダイエットのために1日1回飲んでいるのが、「極選上海康茶」というもの。仕事上たまたま耳にしたのですが、ミイラ取りがミイラになる(?)ように、「ダイエット」「中国秘伝」の文字に惹かれて思わず自分が購入してしまいました。(高級茶というだけあり、けっこうお高いんですよね。(^^;)
本当にやせるかどうかはまだわかりませんが、とにかく驚くほど便通がよくなります。(というか、よすぎるかも・・・)あの堀江社長ブログでも紹介されたとか。

あと、写真のものは、昨日、知人にいただいた工芸茶。中国のお土産としていただいたのですが、とても良い香りのジャスミン茶。お湯を入れると、球状に丸めた茶葉がお花みたいにパーッと広がって、心癒されます。(本当は中に紅い花も入っているのですが、この茶葉だけ、入っていませんでした。そんな不揃い感も、中国土産らしくて嬉しいです♪)
工芸茶は、日本で買うとちょっと値が張るようですので、一人で飲むよりおもてなしやプレゼント向きかもしれませんね。
中国茶と茶器のチンシャン
ふだん、ディリーで飲んでいるのは・・・

ティーバッグの中国茶各種の詰め合わせ。中国茶専門のオンラインショップで買いました。蓋付きのマグカップ(写真)がセットでついてくるところに惹かれ、思わず注文。ティーバッグはお手軽ですが、味的には、やっぱり茶葉の方が本格的でいいかなと思います。
ちなみに、中国の友人にこのお茶を出したところ、「味は日本人向けで飲みやすいかも。でも、高い!中国で買えば、袋詰めでものすごく安く買えるよ。」とのことでした。でも、家にいながら気軽に色んな種類の中国茶や茶器が手にはいるのは、魅力ですよね。よく、私は、仕事中の気晴らし(逃避)に、ウインドウショッピング(?)してます。

今、流行の中国茶ですが、一過性の流行に終わらず、中国の歴史や奥深い文化を知り、お互いを理解できるきっかけになればと強く思います。

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2005年04月15日

少子化を解消するワーキングスタイルとは?


投稿者 常山あかね

子育て主婦の公認会計士合格記
子育て主婦の公認会計士合格記

長男が産まれてから、ずっとSOHOスタイルで仕事をしてきました。今は、3人の子どもがいます。子どもが2人のころは、「私もいつかは社会復帰して、都心で働きたいなぁ」と密かに会社勤めにも未練を持っていましたが、子どもが3人になった時点で、「会社員としてやっていくことは物理的に絶対無理!」と気持ちが吹っ切れ、SOHOスタイルで仕事をしていく覚悟のようなものができました。

先日、仕事であるワーキングマザーの方にインタビューをした際、「やっぱり私のワーキングスタイルは間違ってなかった!」とちょっと自信を深める出来事がありました。そのインタビューとは、
「子育て主婦の公認会計士合格記」の著者の小長谷敦子さん
子育て主婦から一転、足掛け10年をかけて公認会計士の資格を取得し、現在、公認会計士としてご活躍中です。正直、「公認会計士」という資格は、誰でも気軽にとれるものではないと思いますが、私が共感したのは、小長谷さんが実践、そして提唱するワーキングスタイル。

小長谷さんとって資格とは、主婦がビジネスという土俵にあがるための切り札であり、資格を武器に自宅で独立開業して収入を得ることもできる夢の道具なのです。


私自身は、現在の仕事については無資格なのですが、子育て中の女性が自宅で独立開業できることのメリットは痛いほどわかります。逆に言えば、このようなスタイルでなくては、近くに実家があり親の支援が受けられるわけではない状況で、働くこと自体が困難だと思うのです。


このインタビュー後、遅ればせながら、現在の仕事に直結する資格を取得する勉強を始めました。今さらではなく、今だからこそ、専門性を確立するための資格をとりたいと思ったのです。
「そうは言ってもどうやって営業ルートを獲得するの?」「だんなさんの稼ぎがあるからこそ、自分は好きな仕事をやってられるんじゃないの?会社勤めと比べると収入が不安定なのでは?」という不安もあると思いますが、まずは、行動に起こしてみることが大事だと思うのです。あまり体が強くないので4人目の出産は体力的にどうかな(^^;・・・と思いますが、このスタイルを続ける限り、無理なく仕事も子育ても両立できそうです。


小長谷さんのお話の中で、「お母さんが仕事をしている姿、苦しみもがいて、それを乗り越えていった姿をありのままに見せることが、子どもにとってプラスになると思います。疲れていたり、かっこ悪くたっていいんです。ありのままの自然体でいればいいんですよ。」という言葉が印象的でした。私も、理想的ないいお母さんでなくてもいいから、自分の欲するままありのままに生きていきたいなぁ・・・と。


ちなみに、私は、子どもの扱いや家事はどちらかというと苦手で、友達や親から「あなたが子育てしてる姿なんて想像できないわ」なんてよく言われますが、少なくとも自分の子どもはなついてくれているので、どんな親でも子どもにとっては一番なんだと思います。(^^;


子育てと仕事の両立に迷われている方に、オススメの一冊です。きっと気持ちが吹っ切れますよ。

[ ◆茜あおい ]

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2005年04月09日

皆既日食のライブ中継は朝5時から!


投稿者 常山あかね

皆既日食(かいきにっしょく)<太陽が月にすっぽり隠れる現象>が、日本時間の9日(本日)早朝、南太平洋各地で見られるとのことで、話題になっています。次に見られるのは2013年とのこと。朝5時~8時にネットでライブ中継が行われるので、ぜひ見たいと思います。土曜の朝、たまには早起きして宇宙の神秘を味わってはいかが?

http://日食中継.jp/で日食のライブ中継が見られますよ。

 

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2005年04月08日

ゴミの分別どうしてる?


投稿者 常山あかね

この4月から、横浜市でも遂にゴミの分別収集が始まりました。
これまでは、ペットボトル、空き缶以外は、なにもかもが一緒に収集されてたので、せいぜい、牛乳パックやトレイを、近所のスーパーの回収ボックスに入れに行く程度で、なにかとても環境によいことをした気分になっていました。

しかしいざ分別をはじめてみると・・・。

ものすごい負荷です。他の自治体の人には当たり前のことかもしれませんが、いちいち品物を分別品目一覧表で照らし合わせ、ゴミの種類毎に細かく解体して、捨てなければなりません。特に、プラスチック製容器包装は、週に一度の回収なのに、山のようにたまります。仕事の資料や子どもの学校のプリントも鬼のようにあるのに、古紙なんて、たった月1度の回収ですよっ!
ゴミ捨てのことを考えると、だんだん買い物すること自体が怖くなってきました。

昨年、地元の小学校で、PTA会員&消費生活アドバイザーとして「グリーンコンシューマになろう」という学習会を開催しましたが、その話を聞いた夫は、
「川下から活動しても、効果はしれてる。誰が好きこのんで環境にいいという理由だけで値段の高い商品を買うの?行政や社会の仕組みを変えるように働きかけることこそが、本来やるべきことじゃない?」
と、冷静なコメント。

その時は、せっかく一生懸命やったのに耐えられん・・・という気持ちになりましたが、今ではその意味がよくわかります。
これまでは「善意でリサイクルしようね。環境にいいものを買おうね。」というレベルでしたが、分別しないでゴミに出すと回収してもらえないので、子どもたちも目の色を変えて分別するようになりました。買い物する時も、分別しにくいもの、ゴミが出そうなものは自然と避けて選ぶようになりました。社会のシステムにまさる強制力はなかったわけです。


分別収集開始から1週間ですが、正直、まだ慣れず、かなりヘトヘトです。皆さんは、忙しい中、どうやって効率的に分別作業や、ゴミを出さない工夫をしていますか?何か工夫があれば教えてください!

我が家は、生ごみのコンポスト容器や電動生ごみ処理機を購入すると市から補助が出るようなので、購入を検討したいなぁ、と本気で思っています。

すでに使われている方、感想を是非お聞かせください!

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2005年03月25日

Artiga(アルティガ)のエプロン&鍋つかみ


投稿者 常山あかね

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ちょうどひと月前から、フランスのバスク地方のホームリネン、Artiga(アルティガ)というブランドのエプロン&鍋つかみを使っています。

これまであまりキッチン周りのものに興味がなく、エプロンを自分で買ったことがないばかりか、めんどうなのでエプロンをつけないで家事をやることも多かった私。
でも、Artiga(アルティガ)を使いはじめてからは、少~しだけ、台所に立つのが楽しくなってきました。
気に入った理由は・・・

★独特のストライプ柄がオシャレ。特に写真のエプロン(ピアリッツオレンジ)は春らしくて、近所の人が玄関先に来ても、ついエプロンのまま出たくなります。(これまでは、ちょっと玄関先に出る時も、エプロンは必ず脱いでいました)

★フリーサイズだからサイズがゆったり大きめ。どんな体型の人にも、OKです。実は、これまで使っていたエプロンは、私が太ったせいで、どれも、ボタンが弾け飛んでしまいました。(;;)

★綿100%の、バスク織りという伝統的な織物だから、とにかく丈夫。本当は手洗いがベストで乾燥機不可らしいんですが、洗濯機でガラガラ洗って、乾燥機(東京ガスの乾太くん)に入れても、まったく大丈夫。アイロンをかけるともっとパリッとなるんですが、私はめんどうなので、洗いっぱなしのまま使ってます。
(あっ、この前、ビーフシチューを派手にこぼしてしまいアチャーと思いましたが、石けんでゴシゴシこすったら、すぐに汚れが落ちました。)

★ポケットがとにかく大きい。左右に巨大なポケットがあり、写真の鍋つかみもスッポリ丸ごと入ります。これまでは、鍋つかみを探してキッチンをウロウロすることも多かったのですが、これならなくす心配もありません。

★鍋つかみは、そのまま鍋敷きにもなるので、オシャレで合理的。普通のミトンの鍋つかみや木の鍋敷きって、いつも置き場がなくて、もてあましていたんです。つかわない時は、フックにかけておけば、インテリアの一部に。

これから、春に向けて、少しづつ、他の生活雑貨も揃えていきたい気分。目先の雰囲気に惑わされて安物買いの銭失いにならないよう、本当に長く使い続けられる品質のよいものを選び、大切に使っていきたいと思います。それが本当の生活文化を楽しむということですよね!(って、なかなかそれが難しいんですよね~)

Artiga(アルティガ)製品は、ユッピーザッカ.comより購入できます。この他にも、素敵なフランスの生活雑貨が揃っています。
サイトオーナーさんの、フランス日記とプチレシピも、魅力です。

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2005年03月10日

「絵本であそぼ!」~絵本は、ママが読む?パパが読む?~


投稿者 常山あかね

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【楽天ブックス】絵本であそぼ!子どもにウケるお話し大作戦

先日、このブログで紹介した「パパ'S 絵本プロジェクト」から、「絵本であそぼ!」という本が出版されたので、早速読んでみた。
端的にいえば、「パパの絵本読み聞かせ」を実践する出版界の現役パパ達が選ぶ「おすすめの絵本ガイド」だが、この本の本当の魅力は、パパ達の「子育てを楽しもう」という熱いメッセージと、「絵本が好きで好きでたまらない」という純粋な情熱が感じられるところだ。
実際、母親が選ぶオススメ絵本より、ずっとマニアックかつ思い入れタップリだ。絵本の解説が、いつのまにか独自の体験に基づいた子育て論へと発展する。自分の得意なことで、育児に関わっていこうというパパ達の姿勢に、共感!

早速、夫にこの本を見せた。「ほら、すごいお父さんたちがいるんだよ。こんなに育児に熱心なんて羨ましいな~。」「ふーん。まあ、僕は息子(長男)をいつもサッカー観戦に連れていってるから、ことさらに絵本を読む必要ないしな~。でも、娘に絵本を読んであげるのは、悪くないかもね。(娘とは)あまり接点ないもんね」という反応だったが・・・。

ちょうどその翌日、小学生の長男が、家族への感謝の手紙を学校の授業で書いたとのことで、親に一通ずつ手渡してくれた。私への手紙は、比較的無難なことが書いてあったが、夫への手紙には、Jリーグを観戦した時の話題が、なんと私への手紙への3倍くらいの分量で、綿々と綴られていたのだ。「●●スタジアムは、たくさんの人がいて驚いたね。」「●●が勝った時は、本当に嬉しかったよね。」という具合だ。正直、「負けた」と思った。保育園時代、私が「ないたあかおに」の絵本を読んであげるのを何よりも楽しみにしていた息子。でも、息子はいつまでも母親を必要としていなかったのだ。思えば、子供たちも、それぞれ自分の世界を見つけて、私と遊ぶこともほとんどなくなっている。
遅ればせながら、せめて、子供が小学生のうちは、一緒に読書をしたり、公園で遊んだり、子供との貴重な時間を大切にしたいなぁ、と思わされた。

よく考えたら、絵本を読んであげるのは、親の義務ではなく、子供とのかけがえのない貴重なひととき。もう少しすれば、読んであげたくても、聞いてくれる子供はいないのだ。テレビやゲームに邪魔されず、一つのテーマを子供と共有できる贅沢な時間。そのためにも、自分が伝えたい、好きなテーマの絵本を選ぶのは大切なことなのだ。

最後に、この本の著者のパパ達の後書きで、一番心に残ったのが、この一言。
「お話し会に喜んで出かけていく僕を、家族はいつも手放しの笑顔で応援してくれているわけではない。」

うん、わかります。もし私が奥さんでも、「その前にうちの子供の子守りしてよ!」と思うかもしれません。でも、きっと間もなく、パパの出番が全面的にやってきます。だから、パパの好きなことをいつまでも続けて、将来思いきり子供を巻き込んでいってほしいと思います。パパの好きなことを子供に伝授する、そんなパパの後ろ姿を見せるって、素晴らしいことだと思うからです。

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2005年02月18日

ダイソンサイクロンクリーナー


投稿者 常山あかね


ダイソン サイクロンクリーナーアレルギー DC-12アレルギー(ダイソン) [DC12アレルギダイソン]...

ダイソン サイクロンクリーナーアレルギー DC-12
ダイソンの掃除機が我が家に来た。前からサイクロン式の掃除機には興味があったが、なかなか買い換えができずにいた。魅力は、強力な遠心力でダニなどのハウスダストや花粉を吸い取り、空気を汚さないというところ。アレルギーにもいいらしい。

実は、以前、「室内クリーン簡易チェック」というサービス(簡単なキット)を利用して、家の中のダニやカビの有無を調査をする機会があった。(結果は内緒・・・)
ハウスダストがゼロの家などないはず!と強がりながらも、子供のアトピーや家族のアレルギー性の持病に室内環境が関係あると思うと、掃除ベタの私としては、と~っても不安。ちなみに・・・

「DC12」の基本セットには、フトンツールという布団掃除用のツールがついていなかったので、オプションとして後で注文した。「DC12アレルゲン」というセットには、最初からフトンツールがついているので、後から注文するのであれば、こちらの方が微妙にお得のようだ。

まあ、あれこれ研究する暇があったらさっさと掃除をしろ~っ、ていう感じの私・・・。

そうそう、偶然お店のおまけ(?)で、ダイソンそっくりの、子供用のおもちゃの掃除機もゲット。
イギリスのCASDONというおもちゃメーカーのもので、掃除機の他にも、超リアルな家電おもちゃがたくさんそろっているみたい。

とりあえず新しもの好きの我が家は、昨日から親子揃って掃除機をかけまくってます。(いつまで続くかな~)

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2005年02月14日

今日からダイエット


投稿者 常山あかね

マイクロダイエット

SOHOで仕事をしていて一番の悩みは、運動不足になってしまうこと。
幸か不幸か、子供の保育園も歩いてすぐだし、郵便局、銀行、コンビニ、スーパーもすべて
家から徒歩1~2分のところにあるため、家にいる日はほとんど運動することはない。
体重は、子供を産むたびに5キロづつ増えてしまい、今や、体重計に乗るのもおそろしいほどに。
「若いころは、ママも工藤静香みたいに超スリムだったのに・・・」と愚痴っては、家族の顔をひきつらせてしまう自分が悲しいです。これまでやったダイエットは・・・

コナミスポーツクラブの「バイオメトリクス」(筋トレとカロリー制限食を組み合わせる療法で、期間は3~4週間程度)と、と糖尿病向け(?)食事ダイエット(穀類は食べず、ゆでたまごやグレープフルーツを中心のメニューを2週間食べるもので、近所のママたちのあいだで流行)。いずれも、4~5キロほどやせて気になるお腹もぺたんこになったが、ダイエット期間を終えて、もとの生活に戻ったら、簡単にリバウンド。やはり、ムシのよいダイエットはなく、キチンとした食生活と運動を日々実践する以外に早道はないというのが、実感である。

一応、スポーツクラブの会員にはなっているが、なかなか1日中フリーという日がなく、「クライアントさんから至急の連絡があるかも」と思うと、思いきって出かける気にならず、結局1ヶ月に一度、ジムに行けるか行けないかというありさま・・・。

そこで、家にいながらも手軽に出来そうなので、先日申し込んだのが、マイクロダイエット
あちこちで宣伝しているし、実際に周りでやっている人もいるが、やはり、ダイエット直後は、みんなそれなりの効果があったようだ。

というわけで、今日から、早速ダイエットにチャレンジ。1食分利用しましたが、味は、単純においしくマックシェイクのよう。
そんなムシのいいダイエットはないかも・・・と半信半疑ですが、結果は、またこのブログでお知らせします。

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2005年02月04日

ぴぴっとフォン


投稿者 常山あかね

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子供の安全対策が叫ばれる中、皆さんは、どんな対策をしていますか? 我が家では、先日、これまで子供が使っていたPHS(トヨタ自動車のディーラーが発売している「ぴぴっとフォン」)を機種変更しました。

その理由は、新しい機種には、防犯ブザーがついていること。
ストラップの防犯ブザーを引くと、実際にブザーが響き渡り、親の電話にも自動的に連絡がいくしくみだ。メール機能が加わったのも便利。通話先は、子供向けに相変わらず数カ所に限定されているが、110番、119番など救急番号にもつながるようになった。

これまで、電話と防犯ブザーを別々に持たせていたのだが、ブザーの方は、たまに栓が外れてしまい、学校で鳴り響き恥ずかしい思いをしたとかで、あまり持ち歩きたがらない。
先日も、学校の帰り道で防犯ブザーが鳴りやまず、近所の家に駆け込んだとかで、大恥をかいてしまった。(その前の日は、家の鍵を忘れてしまい、お手洗いを借りたらしい・・・(^^;)

何かと人騒がせで家にじっとしていない我が子なので、この防犯ブザー付きGPS付き携帯(親の携帯やパソコンから位置情報が確認できる)であれば、百人力と思うのだが。
今度は、もしかすると、また新たなトラブルで近所のお宅に駆け込むのではないかと心配である。(^^;
(PHSをなくしたとか・・・)

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19borders


投稿者 常山あかね

最近、私が一番気に入っているのがこの19borders。最近というか、ここ数年見たドラマのなかで、一番好き。小田急線の和泉多摩川を舞台に、田舎から上京したての19才の主人公を中心に、コンランドリーに集う若者の群像劇が繰り広げられる。
最初は、売れない演劇青年役の要潤さん目当てで見たのだが、主人公の下宿のある場所が、あと一歩のところで憧れの東京ではなく神奈川県だったという第1話の設定で、ぐっと惹きつけられた。18才の時に上京して、西武新宿駅から新宿アルタにたどりつけなくて、あきらめて帰った自分を思い出してしまった・・・。(^^;

ドラマの舞台は、ラブホテル、コインランドリー、多摩川の河原、狛江橋ぐらいで、出演者もほぼ新人ばかり。いかにもお金がかかってなさそうだが、そんなところが、またいい。

自分の夢が何なのか、あらためて考えさせられる、初心に戻れるドラマ。
19才のころの将来への不安と焦りで一杯の自分を思い出せば、目の前の仕事もありがたく思えてくる。恥ずかしくて二度と戻りたくない反面、もう一度あの自由な時間(とき)をやり直せたら・・・と誰もが思う19才。
この主人公のように、東京に行けばどんな夢でも叶うと思ってた、「待ってろよ~。東京~!」という気持ちをいつまでも忘れたくないなぁ。

すべての地方出身者の方、なんとなく現状の生活に飽き足らない方に、オススメのドラマです。
我が家は、家族揃って毎週日曜の夜、楽しく見てますよ。(ラブホの場面だけは、チャンネルを変える等の工夫が必要かも・・・)

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2005年01月21日

ないた あかおに


投稿者 常山あかね

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ないたあかおに ( 著者: 浜田廣介 / 池田竜雄 | 出版社: 偕成社 )

 この「ないた あかおに」は、近代童話の創始者といわれる浜田廣介の”ひろすけ童話”の代表作。私も、子供の保育園のクリスマス会でこの本をもらって以来、毎日、毎日、寝る前に子供に強制的に読まされていました。(^^;
はじめは、「けっこう文字も多いし、もう口が疲れた・・。耐えられん・・。」と不満に思いながら、子供にせがまれるままに本を読み続けていたのですが、ある日、異変が!まだ幼い子供が、頁の挿し絵を見ただけで、字を読むより先に「ああ あおくん、きみは そんなに ぼくをおもってくれるのか。」とスラスラと諳(そら)んじはじめたのです。どの頁を見ても、かなりの部分を暗記しています。5、7、5調の耳ざわりのよい美しい日本語を使ったフレーズのせいか、自然と覚えてしまったようで、得意げに諳んじています・・・。


その様子を見て、はじめて「絵本ってすごい!」と思いました。昔、字がなかった頃は、親から子へとお話は語り伝えられてきたのでしょう。そして、印刷の技術が広まると、本という形で一般に広まったのでしょう。きっと、そこには挿し絵があって、みんなワクワクしながらその本を宝物のようにしていたのではないかな、と思います。時代は変わり、本も小さく文庫本になり、電子出版も盛んな今日この頃ですが、「本」という概念は、永遠になくならないのではないかと思いました。 装丁や、挿し絵を含む、本そのものを愛し楽しむ気持ちは、液晶に映ったテキストに取って代わることは決してないでしょう。 

だいぶ昔の話ですが、偶然金沢の石川近代文学館に行った時、「さし絵・装丁」展を開催していました。現在日本を代表する挿し絵作家の方の作品(主に、時代物や版画など)や、明治~昭和の本を展示してありました。 
昔の本は、表紙なども本当に凝っており、もちろん内容は文庫本で読んだことがあるのですが、あんまり趣があるので、物理的な「本」としての価値から、手に入れたくなってしまいます。 

この「ないた あかおに」の絵本は、私にとっても、子供にとっても、一生の宝もの。そして、「おに」といえば、池田龍夫氏の、本当の鬼に気持ちをよくあらわしたひょうひょうとした挿し絵を、いつも思い出すことでしょう。

最後に内容についてですが、私は「あおおに君の、自己献身的な生き方は美談ではあるが、子供にはすすめない生き方だなぁ。」と感じました。もっとも「○○ちゃんは、あおおに君が大好きなの。ママはあかおにね!」と無邪気に言っている子供がどう感じているかは、知る由もありません・・・・。

最近、自分の小説に関係した絵を見る度に、「おお」「あ-」「へえ」と感嘆してしまうことが多い。私自身余り気づかなかった小説の雫を、華麗に拡大された場合などとくにそうだ。絵の魅力はそこにある。<作家黒岩重碁氏>
(石川近代文学館「文学を彩る挿絵と装丁~草鞋之会展~によせて」より引用)

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2005年01月19日

高島屋オリジナルランドセル&学習机


投稿者 常山あかね

高島屋88x31
大寒を超えると、そこは春。デパートでは、新入学準備フェアの真っ盛りですね。
新入学といえば、まず思い浮かべるのはランドセル。
我が家は、上の子も下の子も、高島屋のオリジナルランドセルを購入しました。
選んだのは、とにかく軽量の人口皮革で、表面はナイロンの型押し加工。留め金が中心部にある個性的なデザインで、色もワイン、ネイビーとシックなものも。教科書の形に合う縦型A4対応。ランドセルというより、普通のカバンチックです。
高学年になっても飽きずに使えることを主眼に選びました。6年保証というのも安心。値段は、約4万円なので、まぁまあのお値段ですが、ブランド品に比べると、買い得感があります。実際に使用してみての感想は・・・

親子ともども大満足!細かい点では・・・
★色・・・最近は色々出ているが、やはり学校では赤、黒が主流。女の子に関しては、ショッキングピンクもたまに見かける。我が子のシブイ色(ワインやダークブラウン)のランドセルは、「珍しいね。素敵な色ね。」とよく言われるらしい。でも、何色のランドセルでも、今どきは、特にいじめに合うことはないそう。
★留め金が中心部にあり友達があけにくいため、ランドセルをあけられて中の物をひっくり返されたり、いたずらにあうことはないそう。
★1年生は、黄色いカバーをつけるので、ちょっと変わった形のランドセルだとカバーがうまくつけられない。うちは、無理矢理つけてました。(--;

学習机
下の子の入学の時、ランドセルと一緒に、上の子と全く同じ形の机を買う予定でしたが、うっかり寸法をはかり忘れました。人間の記憶とは当てにならないもので、ブランド名は覚えていたのですが、どのくらいの寸法なのか、その場に行くと見当がつきません。再度、出直すことになって、家族中、ものすごい険悪な雰囲気に・・・。(^^;
選択の基準は3点でした。
・丈夫で品質が良く、飽きがこないデザイン
・子供部屋に2つ以上並べても、調和がとれること
・環境&健康によいか

ちなみに、ブランドは、小島工芸。国産のナラの天然木使用で、ホルムアルデヒド不使用。手作りで丁寧に作られた重厚感が漂います。値段は、机にもよりますが、イス込みの実売価格で10万円程度~だと思います。どうせ机の上をガラクタだらけにする子供(ウチだけ?)にはちょっと高いように思えますが、大切に長く使えることを考えると、意外と経済的では?

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2005年01月08日

ふぐヒレ酒


投稿者 常山あかね

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寒い夜にピッタリなのが、ふぐヒレ酒。今日の晩ご飯は、いただきもののふぐで、ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ雑炊、と豪華にまとめたのですが、その中でも、一番のメインディッシュ(?)が、ふぐヒレ酒。
熱燗にあぶったヒレを浮かべて、さらにお酒の表面をさっと火であぶると、得もいわれぬ香ばしい味わい。ちなみに、我が家では、米どころ福井の日本酒(銘柄は秘密です)を愛飲していますが、ただでさえおいしいのに、今夜は、格別の味わいでした。あ~、本当に幸せっ・・・。
冬の夜に、一工夫でいつもの日本酒がぐっとおいしくなります。ご家庭でも是非お試しを!

玄人志向の本格派★ふぐヒレ酒セット!

玄人志向の本格派★ふぐヒレ酒セット!

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映画「シルヴィア」感想(グウィネス・バルトロウ主演)


投稿者 常山あかね

シルヴィア
2004年12月25日よりシネスイッチ銀座他にて公開
★一部ネタバレあります

新年早々ですが、見終わった後、背筋がゾーッと凍りつきました。私にとっては、最高のホラー映画でした。なぜって、常に夫の自由な時間と社会的活躍に嫉妬して、暗~い部屋で恨みがましく帰りを待ちわびるシルヴィアの姿は、私とそっくり!この映画を観たあと、思わず夫に親切になって、「浮気でもしてるの?」と、いぶかしがられてしまいました・・・。(^^;

私も、子供が本当に小さかった頃は、シルヴィアみたいに才能溢れる女性ではなかったのにもかかわらず、自分だけ社会から取り残されたような焦燥感で一杯でした。
夫婦二人だけの共働きの時代は、掃除、洗濯、皿洗いまでしていた同世代の夫ですが、子供が生まれて私が家にいるようになってからは、一度たりとも家事を手伝ってくれたことはありません。私は、収入もなくなり、突如弱い立場になった自分が惨めで仕方なく、夫を妬んでばかり・・・。

かれこれ10年前、そんな私を救ってくれたのは、インターネットの存在でした。
まずは、等身大の自分に出来ることをと思い、文学作品を自分なりに解説をするホームページを作り公開しました。当時、ホームページの存在そのものが珍しかったということもあり、雑誌などで紹介され、そのうち、偶然のチャンスから、独身時代、喉から手が出るほどやりたかったライティングの仕事をやるようになりました。
もしあの時インターネットに巡りあっていなかったらと思うと、恐怖で一杯です。今、自分が、3人の子供を育てながら円満な生活を送れていることを、いつも神(運命)に感謝しています。

そんなことを考えさせてくれた「シルヴィア」は、私にとって、とても印象的な映画となりました。
一つ残念なことは、シルヴィアは、死後、詩人として名声を得たけれど、現実世界では、絶望のまま死んでいったということ。生き抜いて、もっと愛に満ちあふれた偉大な作品を残してほしかったです。シルヴィアの生きた時代に、このWMSのようなサイトがあれば、シルヴィアも自殺しなかったかも・・・。

すべての女性に、映画「シルヴィア」をオススメします。


追記:企業からの依頼ということを明記する意味で、新設した ◇◇WMの商品体験工房~企業やショップからご提供いただいた商品をスタッフがモニター&レビュー というカテゴリーに入れさせていただきます。

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2004年12月15日

100万人のキャンドルナイト


投稿者 常山あかね

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【送料無料商品】スロー快楽主義宣言!

12月21日は、冬至の日。かぼちゃを食べて、柚湯に入って暖まりたいですね。そうして、もう一つ忘れてはならないのは、100万人のキャンドルナイト。2003年から実施されているイベントで、夏至の日、冬至の日の20時~22時の間、「電気を消してスローな夜を」過ごすというもの。前回の夏至の日は、環境省などの呼びかけもあり、東京タワー、六本木ヒルズなど、多くの大規模施設の電気が消され、ニュースでも大きな話題に。100万人どころか、650万人が参加したそう。

我が家は、前回は、忙しさにかまけてすっかり忘れていた(^^;ので、12/21こそは、参加するつもり。
せっかくなので、蜜蜂からとれる自然の蜜ろうローソク(ハニーキャンドル)を、子供たちと手作りして楽しんでみようかな・・・。
蜜ろうローソク手作りキット
蜜ろうローソク手作りキット

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ひねもす(エコおもちゃ)


投稿者 常山あかね

ひねもすキットひねもすキット

【楽天ブックス】広告チラシを利用して作るひねもす手芸


ずっと頭を悩ませていた子供のクリスマスプレゼントが、めでたく決定!
12月11日に、エコプロダクツという日経新聞社主催の環境展示会にPTAのバスツアーを主催して行ってきたのだが、そこで「ひねもす」という素敵なおもちゃを発見!いらなくなった広告の紙をクルクルと丸めて棒状にして、色々な工作をしてしまおうというもの。紙を棒状に丸める「ひねもすキット」があれば、材料は、本当にチラシだけ。我が家の小学生の子供も、興味津々で試作に挑戦。創造性も発揮できて、自然とエコロジーに貢献できるなんて、一目で虜に。
一度お試しをしてみたい、という方には、簡単に試作ができるキットも発売中。(サッカーボールや、コマなど。クリスマスキットは、15日(今日!)が締め切りみたいなので、急いで!)ところでクリスマスの過ごし方といえば・・・

我が家は、今年は家の周りにクリスマスの電飾(イルミネーション)を飾るのをやめて、クリスマスは、ろうそくの明かり(キャンドル)で過ごそうかと思っている。これなら、環境にもいいし、なんだか冒険みたいにワクワクして、一石二鳥。
もともと、教会ではクリスマス・イブにキャンドル・サービスをおこなうところが多く、キリストは聖書で光にたとえられているので、ろうそくの光でキリストをあらわして礼拝するのだそう。今年は、近くの教会に足をはこんで、子供たちと本物のクリスマスを体験してみるつもり。
とはいえ、毎年、プレゼントを何よりも楽しみにしている子供たち。今年は、「エコサンタさんが来た!」と喜んでくれるかなぁ・・・。

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2004年12月13日

漁師の本ししゃもセット


投稿者 常山あかね

【漁師の本ししゃもセット】

「ししゃも」というと、なんとなく貧乏くさいイメージがあるが、昨日の我が家の食卓は、それはそれは豪華。この「漁師の本ししゃも」セットを利用した、ししゃも尽くしの夕食は、とびきり豪華な気分が味わえた。
「漁師の本ししゃも」は、北海道の一部の海域でしか漁獲されない晩秋の逸品ということで、楽天市場のお魚部門でも、ナンバー1の人気を誇る商品だそう。「天日干し・生ししゃも・塩ししゃも」がセットになっている。

我が家の一番人気は、ダンゼン「生ししゃも」。天ぷらにして食べると、サクサクっと香ばしく、白い身も、くさみがなく本当のお魚の味がする。次に好評だったのは・・・

「塩ししゃも」を使った三平汁。調味料は醤油だけ。塩ししゃもとネギを少し入れただけで、なんともいえない贅沢なお汁になった。
もちろん、定番の「天日干し」も、プリプリしてお魚の味がしっかりとした。
もっとも家族に、「ししゃもって、もっとカリッとしたものじゃない?」と言われたので、私の焼き方がよくないせいもあり、この順位はあてにならないかも・・・。(^^;

産地で旬の時期にとれた魚を、安心できるルートで購入する。それを、自分で料理して、食卓を家族と楽しく囲む。当たり前のことだけど、この当たり前のことが、なかなか実現できないのが現実。
何かと忙しくお手軽な料理が日常になってしまっている我が家だが、「これからもスローなフードにしてくれ!」と、子供たちにせがまれて、自分を反省するきっかけとなった「ししゃも尽くし」な夕食でした・・・。

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2004年12月01日

絵本はママが読む?パパが読む?


投稿者 常山あかね

先日新聞で面白い記事を見た。出版関連の仕事を持つ現役パパたちが主宰する絵本読み聞かせの会が、今、人気を集めているという。ホームページ「絵本ナビ パパ'S 絵本プロジェクト」の中の、お父さんが選んだオススメ絵本のコーナーも、ビートルズの「イエロー・サブマリン」が紹介されていたりと、反町隆史のトヨタVOXYの宣伝みたいなかっこよさがある。(「俺は君をかっこよくする義務がある」だっけ?)

ためしにうちの子供たちに、パパとママとどちらが絵本を読むのがいいか聞いてみたところ、
「ママー!だって、パパだとヘンな感じだし、声がやさしくないから女の人の役とかできないし。」とのこと。
夫にも話題をふってみたが、「興味ないな~」の一言。そういえば、うちの夫が、子供に絵本を読んでいるところは、これまで一度も見たことがないし、子供たちも想像がつかないのだろう・・・。

夫は、休日でも子供たちと公園や遊園地に行くということなどなく、スタジアムにサッカー観戦に行くか、フットサルをやるかで、1日中外出している。でも、私が「パパって、全然子供たちと遊んでくれなくて、ひどいよね」と子供に愚痴ると、
みんな、シーンと下を向いてしまう。それどころか、一番下の子などは、「人の悪口言わないの」と、私を叩く始末である。どうやら、本当に不満を持っているのは、子供ではなくて、私のようである。(^^;
小さい子供を持つ友人と話をすると、「休みの日こそ子供の面倒を見てもらおうと思っているのに、夫が用事で出かけたりすると、がっかりして、つい不満を言ってしまう。そんな自分自身もイヤなんだけどね」という話題が多い。もしくは、だんなさんが土日は必ず仕事なので、それを逆手に、休日は母子を中心に友達一家を巻き込みアクティブに過ごすという家もある。

休みの日の過ごし方は人それぞれだと思うが、少なくとも、自分自身が楽しまなければ、子供にとってもよい影響を与えないと思う。「休日=子守り」と思い込んでいる自分をちょっと反省。自分の趣味に子供を巻き込んでやれ、というぐらいの気持ちでなければ、長続きしないのかも。パパの絵本読み聞かせの会も、主宰するお父さん方が心から本を好きだからこそ、子供によい絵本を紹介したいと思えるのだろう。

そういう意味では、うちの夫も、小学生の息子を、社会勉強だと言ってしばしばアウェイのサッカー観戦に連れていったりしているので、自分のペースで子育てをしているのかもしれない。私も、子供を巻き込むだけの情熱を持てる何かを見つけたいな、とあらためて思った。

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2004年11月24日

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった


投稿者 常山あかね

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

先日、子供が小学校の図書室から借りてきたのがこの本。今、クラスでも人気のある本らしい。なるほど、大人が読んでも、つい夢中になってしまう。内容は、他人の目ばかり気にして生きている女の子が、ある日、頭のてっぺんから足の先までカラフルなしましまもようの体になってしまうという奇想天外な話。
それから、クラスの誰かがが「水玉!」といえば全身水玉もようになったり、見たもの、言われたものに影響されて、どんどん七変化。でも最後には、本当の自分を取り戻すのだが・・・。
教訓的な話なのに、カラフルでリアル、かつなんともいえないアーティスティックな絵のインパクトのおかげで、思わず笑ったり、怖くなったり。この本で読んで、私は、自分の少女時代を思い出した。

中学生の頃、ある地方都市に転校して、言葉やその他様々な違いからいじめられた私は、まったく自分の意見を言わない子になってしまった。その後も、とにかく少しでも目立たないようみんなと同じようにふるまい、それが、子供なりに、生きていく処世術だと思っていた。そして、自分ではそんな作戦がそこそこに成功していると思っていたのだ。

でも、大学に入って、あるクラスメートに「あなたって、本当はとても変わった人なのに、フツーに見せよう、フツーに見せようといつもしていて、滑稽だよ」と言われたことがあった。その人は、見るからに我が道を行くという風情の人で、ちょっと憧れていただけに、ショックだった。まるで、「人間失格」の主人公が、まさかと思っていた友人に「ワザ。ワザ」と道化を見破られたときのように。

今ではすっかり大人になった私は、はたからみれば、それこそ我が道を行くタイプに見えるらしい。でも、自分が自分らしくなれたのは、ここ数年だと思う。

我が家では、毎年クリスマスプレゼントは、子供が希望するものをサンタさんが届けてくれることになっているが、いかにも流行のおもちゃ(ポケモンカード、遊戯王カード、ベイブレードなど)は、翌年には、もう、いらなくなってしまったことも多い。

そんな時は、親からのクリスマスプレゼントということで、こういうユニークな絵本も、1冊プレゼントしてみてはいかがでしょう。本を通じて、自分の人生の体験談を聞かせてあげることが、何よりの子供へのプレゼントかもしれませんね。

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2004年11月13日

子供の病気と保育園


投稿者 常山あかね

ここ1週間ほど、一番下の子供が風邪で熱を出してしまい、保育園を休んでいる。おまけに、看病疲れで私までひどい風邪になってしまった。夕飯を作る気力もなく、寿司をとったり(これは逆に好評!)お総菜を何とか買いに行ったりしながら、すきまの時間を見ては仕事をしつつ、生活も部屋も荒れ果てていく一方である。一昨年自分がインフルエンザになった時の悲惨さに比べればまだましだが、こういう時ほど、子育てがつらいと思うことはない。本当に叫びだしたい、泣きたい気分である。

こんな時、ふだん子供を預かってくれている保育園のありがたみが身に染みてわかる。
でも、病気の時に預かってもらえないのは、やっぱりつらい。
近所に親が住んでいるわけではない私は、外出できるのは、子供が保育園に元気で登園している日中だけ。でも、37度の熱があれば、すぐに迎えにくるよう電話があるし、仕事でどうしてもでかけなくてはならないときは、相当慎重に日時を選ぶ。少なくとも、万が一、子供が病気になった場合の預け先を見つけない限りは、こわくて約束できない。(うちの場合は、片道2時間以上かかるが近県に住む母親が頼り)

最近では、自治体によって、病気の子供を保育園で預かってくれる動きも実験的に出てきているようだが、こういう制度が身近に利用できる日がくればよいな、と思う。(もちろん原則的には病気の子供を預けたくないが・・・)

このWMSの他のメンバーの記事を読むと、みんな本当にイキイキとと輝いていて、アクティブに夜の会合や出張に出かけたりしているのを見て、正直羨ましく思う。でも、今の人生(結婚相手、子供の数、家の場所、仕事)を選んだのは私自身でもあるわけで、私は私なりのスタイルで地道にがんばるしかないと思う。そう、今は希望という名の種を蒔く時期。10年後に、花開くことを信じて。

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2004年11月10日

オリジナルドメインを持とう!


投稿者 常山あかね

SOHOで仕事をやる上で欠かせないのは、自分のホームページを持つこと。顔が見えないインターネットの世界だからこそ、名刺件営業資料を兼ねるホームページは、信頼してもらえるものにしたい。とはいえ、私も、最初は手作り感漂うホームページで、「ねえ、もしかして、仕事頼んでいいの?」と聞かれるような、営業マインドに乏しいページだった。(^^;

しばらく前に商用らしいページに作り変えたところ、それが原因か定かではないが、新たに、大手の会社の仕事を定期的に受注できることになった。何よりも、「こんな仕事ができますよ。ホームページを見てください!」と自信を持って言えるようになったことが、精神的に前向きになれて、とても効果があったようだ。自分で作る自信のない人は、思いきって、プロに頼んでみては。ちょっと高いかなと思っても、きっとそれ以上の効用があるはず。

また、ホームページを持つ上で、一番重要なのは、ドメイン。お店の広告などで、幾つも階層がある長~いURLを見ると、それだけでも見る気が失せてしまうというもの・・・。

プロとして仕事をやるなら、やはり、覚えやすく信用のおける、オリジナルドメインの取得が必要だと思う。例えば、会社組織なら【co.jp】、ネットワーク関連の事業をやっていれば【ne.jp】が信頼性が高くもちろんよいのだが、個人の場合は、汎用JPドメインと言われる【.jp】がオススメ。日本国内に住所があることがわかってもらえるし、何よりも短く覚えやすい。あわせて、最近では、漢字や平仮名、カタカナOKの日本語JPドメインもかなり市民権を得てきたので、要チェック。(ちなみに、【.jp】は、一人幾つでも取得可能。)

例えば、このサイトのドメインは、【WMstyle.jp】だが、【ワーキングマザースタイル.jp】、【働く母.jp】などの覚えやすい日本語JPドメインも、同時に取得できる。ただし、日本語は、プラグインがないとまだ表示できないブラウザもあるので、最初は、サブとして取得するとよいかも。
(私は、早い者勝ちと聞いて、日本語jpドメインもしっかり押さえました!)

「鶏が先か、卵が先か」という議論もあると思うけど、「まずは、形から」の精神で、理想のSOHO環境を少しづつ実現していきましょう!

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2004年11月06日

環境カルタと情報リテラシー


投稿者 常山あかね

karuta.jpg環境カルタ


先日、伊東屋で見つけて衝動買いしたのが、このカルタ。その名前のとおり、「ね」であれば、「熱帯林 先進国が 消費する」というように、環境に関連のある読み札になっており、絵札の裏には解説がついている。子供達もおもしろがって、毎日、遊んでいる。遊びながら、自然に、環境に対する意識が刷り込まれ、オススメである。
その中で、特にみんなが気に入ったのが、「メーカーの コマーシャルに 踊らされ」という句。はじめは、「えっ?どういう意味?なんか環境に関係あるの?」とけげんな顔の子供たち・・・・。

そこで、「企業は、物を作って、その商品を売って、お金をもうけることを目的にしているの。だから、自分に都合の悪いことはCMで言わないし、たとえば、【豊かな泡立ちでお肌スベスベ】と言っても、それが環境に悪いこともあるんだよ。企業の一方的な情報だけではなく、自分で確かめてみなきゃ」と、精一杯やさしく説明すると、
「えっ~!知らなかった!!」と、ショックを受けた様子。でも、それから、商品のパッケージをじっくり見るようになり、「【甘さ20%控え目(当社従来比)】って書いてあるけど、そもそもが甘過ぎただけじゃない?」などと、分析するようになった。

ついでに、最近では、何でもインターネットで調べがちな子供なので、「インターネットの情報は、合っているものもあるけど、間違っているものもあるから、必ず信頼できる複数のサイトを比較してね」と教えておいた。「で、どこのサイトが信頼できるの?」とつっこまれ、ちょっと答えに詰まってしまった。(^^;

皆さんの家では、子供の情報リテラシー、どう教えてますか?

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2004年11月03日

「スーパーフリー事件」に一言


投稿者 常山あかね

世間を騒がせた、イベントサークル「スーパーフリー」の集団暴行事件で、元代表の和田被告に懲役14年、とのニュースを見た。同じ大学出身で、子育て中の身として、深く考えさせられてしまった、今回の事件は、「有名大学に入学すれば何をしてもよい」と勘違いした世間知らずな学生による事件だが、この人たちは、どうしてそんな風になってしまったのだろうと思う。もちろん、本人の資質によるところも大きいが、それだけでは片づけられない、社会的背景があると思う。

そもそも、なぜ、有名大学の学生が主催するイベントというだけで、多数の女子学生が参加するのだろう。たぶん、「結婚相手としておいしいから(将来的に高所得者になる可能性が高い)」ということだと思う。世間や家庭で、そういう話を聞いたり、教育を受けてきたのだろう。
そして、事件にかかわった学生も、偏差値が高い大学さえ卒業すれば将来困らないという、一元的な教育を受けて育ってきたのだと思う。(私が、実際にはそうではないことを身をもって体験しています。(^^;)

終身雇用制度の崩壊で、もうそんな時代じゃないと誰もが気づいているはず。
だけど、「うちの子供は当然公立中学に行かせるわ」というと、「え~、うちの学校は教育熱心な人が多くて、過半数の人が中学受験するのよ~」と、言われるのが現実。

逆に、私は、小学生から進学塾に通っている多くの子供達を見て、いったい何を目指しているんだろう、と心から不思議に思ってしまう。
もちろん、私の認識不足のため、私立の進学校に通う長所がわからない部分もあると思うが、少なくとも、自分の子供は、どんな環境でも自分らしく生き抜けるよう、たくましく育ってほしいと思う。そう、「世界に一つだけの花」のように。
そして、多様な経験をして、論理的に物事を考えて問題を解決できる力を身につけてほしい。
それが、私にとっての「教育熱心」。

知人にこういう話をすると、「それは、あなたが強いからよ」言われてしまうか、
「そんな余裕をかましているのは今のうちだけ。そういう人に限って、自分の子供の成績が悪いと大騒ぎするんじゃない?」と言われるかどちらか・・・。

みなさんにとっての「教育熱心」って、何ですか?

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2004年10月29日

サバイバルの知恵


投稿者 常山あかね

今回の地震で、あらためて本棚から引っ張り出してきたのが、この「冒険図鑑(福音館書店)」
数年前の防災の日に、一家に一冊サバイバル系の本を、と思い購入した。(福音館書店 WEBで表紙が見れます)
歩く、食べる、寝る、作って遊ぶ、動・植物との出会い、危険への対応の6章からなる野外生活のマニュアル書で、わかりやすいイラスト満載である。救急用品リスト、病気やケガの応急手当、野外での料理法、生き残るための知恵など、災害時にも役立つページがたくさんある。子供たちも、毒草や薬草のページを見て、「へぇ~、スズランの根には毒があり、食べると下痢をして、全身がまひしてしまうんだぁ」と興味津々で、夢中で読みふけっている。

電気やガスなどのインフラに極度に頼り切った生活で、野外生活をする機会など皆無のうちの家族。
本を読むだけではなく、一度、実際に野外生活を実践して、サバイバルの知恵を身につけておきたいとなぁと思う。

しかし、こういった災害の時、何よりも重要なのは、地域の助け合いだろう。地域の助け合いといえば、こんなエピソードが・・・。

だいぶ昔の出来事になるが、記録的な大雪で首都圏は交通網がマヒしてしまい、帰宅難民になった人が多くいたことがあった。うちの夫は、かろうじて家から車で20分ほどのある駅にたどりついたが、バスに乗ろうにもバスは動かず、タクシー乗り場は気の遠くなるほどの大行列、知人に助けを求めても雪で車は出せない、おまけに携帯電話は混雑してつながらない・・・。典型的な都会のパニック状態だった。
 結局、私がわらにもすがる思いで、子供を通じて知っている近所のお宅数件に電話したところ、数件目で奇跡的に、車を出していただけるというご主人がいた。私もそのご主人とは面識がなく、夫にいたっては、奥さんとさえも面識がない。会えば会釈する程度のおつきあいなのに迎えに来ていただけるというのだ。もう、私たちの感激といったらなく、「地獄で仏にあった」とはまさにこのこと。阪神大震災の教訓としてあれほど言われ続けてきた”地域のネットワーク”の大切さが、自分が体験してみて初めて本当に理解できた。

 震災と大雪なんて、もちろん比較にもならないが、危機管理について多くのことを学ぶことができたことは幸いだった。99%おこりえないと思っている出来事でも、一度おこってしまえばその1%が自分にとっては総(すべ)て。大震災の被害の重大さについてあれほどいわれていたというのに、何事にもたいした準備もせずに、まさか自分にはおこらないだろう、と心の底では漠然と思っていた自分が本当に浅はかだと感じた。

 そして何よりの収穫は、人は一人では生きていけない、ということを実感できたこと。
「困ッタ時ハ オタガイサマ」ト心カラ言ヘル、サウイフモノニ ワタシハナリタイ・・・。」

私の親戚も多数住む被災地の一日も早い復旧と、被災者の方々のご健康を心よりお祈り申し上げます。

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2004年10月22日

メール道


投稿者 常山あかね

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メール道 ( 著者: 久米信行 | 出版社: NTT出版 )
                  
偶然、とあるメルマガのプレゼントに応募して、いただいたのがこの『メール道』
はじめは、「メール道?メールに作法なんてあるのかなぁ?」と半信半疑で読んだのだが、心から読んでよかったと思える一冊となった。

著者の久米氏が一貫して主張しているのは、「人生で大切なことは、目先の損得など気にせずに、生涯にわたってメールでつながっている【メール縁者】をどれだけ増やせるか」ということ。
メールにも、通常の人間関係と変わらない、むしろそれ以上の思いやりを込めることで、人生が豊かになるということがよくわかった。また、それを、理想論だけではなく、実際に実践している著者を尊敬してしまう。
そして、数日前、とっても嬉しいことが!

著者の久米氏が発行するメルマガに、このワーキングマザースタイルのことが紹介されており、私がブログで紹介した絵本『ジェインのもうふ』を読んでみたくなった、と一言書いてあったのだ。自分でも、「こんな記事でいいのかな~?」と悩んでいただけに、読み手に自分の心が届いたようで、本当に嬉しかった。

実をいうと、以前、『メール道』に影響されて、このワーキングマザースタイルの主宰者のらむねさんに1通のメールを出してみたところ、有り難~いお誘いがあり、メンバーとして参加することに。『メール道』がなければ、私はここに参加していなかっただろう。その上、偶然にも私のブログに関するコメントを拝見し、ウルウルしてしまう。本当に感謝!

私も、以前、個人で国語教育のサイトを作って情報発信していた頃は、大学教授、海外在住の方など、思いもよらない色々な方とメールで知り合いになれた経験があり、とても楽しかった。
でも、個人サイトをやめてからは、ほとんど誰とも知り合いになることはなく、メールっていうのもなんだかなぁ、業務連絡かジャンクメールばかりで空しいなぁ~と思っていた。

でも、やっとわかった。自分から情報発信しなければ、良質な網縁も築けないということを。
これから、このサイトを通じて、読み手の心に届く情報を、本書の言うところの「Give&Give&Given」精神で発信していければと思う。
そして、インターネットを始めたばかりで、メールをやりとりすること自体にドキドキしていたあの頃の気持ちを、いつまでも忘れないようにしたいなぁ。

最後に、「SOHOで仕事をしてみたいけど、どうすればいいの?」という方。
思い切って1通のメールを出してみては?きっと道は開けると思います!

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2004年10月20日

どうしてる?SOHOの時間管理


投稿者 常山あかね

SOHOで働いていると、時間管理が自由な反面、難しい側面もある。

仕事をしながら洗濯機や乾燥機を回したり、ちょっと時間が空けば、夕食の買い出しがてら、スポーツクラブにだって行けてしまう。

先日保育園が一緒のママに、スポーツクラブで偶然バッタリと会った。
「子供を預けてスポーツクラブなんて罪悪感じるよね~。みんなには内緒にしてね~」
と言われたが、私はあんまり罪悪感は感じない。(^^;
それより、ただでさえ、運動不足になりがちなSOHOワークなので、運動しないことで病気になり、仕事ができなくなるリスクの方がコワイ。

な~んて、バラ色の日々のようだが、問題は夜!

そう、SOHOの時間管理の難しさは、夜だ。夜7時以降は、パソコンを消して一切メールチェックをしない、と徹底してしまえばよさそうなものだが、クライアントからの仕事の依頼は、概ね夜。しかも、夕ご飯どき~就寝時間にかけてが圧倒的に多い。基本的に、仕事は「迅速」をモットーにしているので、ついつい家族の団らんよりも、仕事のメールを優先してしまう。

特に一番下の子供は、「ママ~、お仕事ばっかりやっていないでお風呂入ろう~、おなか空いたよ~眠いよ~」などと騒ぎたて、パソコンをわざと強制終了させたりすることもある。そればかりか、リビングで泣き寝入りしてしまうこともあり、そんな時は、我ながら、罪悪感でいっぱいになる。

子供を保育園にお迎えに行く前に、手作りの夕食を準備し、無駄なおやつは食べず、6時にはみんなでおいしい夕食を味わうのが理想・・・なんだけど、理想が実現する日はほとんどない。

キチンと子供と向き合って、心豊かに丁寧な1日1日を送りたい、と心では思いつつ、バタバタな毎日の私。

★ところで、以前から、家族の間では、
Yahoo!グループのカレンダー機能を利用して、スケジュール管理をしている。MLで利用している方も既にたくさんいると思うが、プラットフォームを問わずどこからでもアクセスできて、非公開にすれば、家族や仲間だけが見ることができるスグレモノだ。ここに、1日の仕事の予定ばかりではなく、優先順位が低くなりがちな家事の予定を入れてみることにした。

「17時:夕食のカレーライスを作る」と入れてみたけど、今日は実行できるかな?

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2004年10月15日

朗読のススメ


投稿者 常山あかね

声に出して読みたい日本語

みなさんは、今大人気の、NHK教育テレビの「日本語であそぼう」を、見てますか?
うちの子供たちは、毎日、朝と夕方、この番組をとても楽しみにしている。
おかげで、「ややこしや~」(狂言)、「ぎおんしょうじゃのかねのこえ・・・・」(平家物語)、
「じゅげむじゅげむ・・・」、「よごれっちまった悲しみに・・・・」(中原中也)、など、大人でも暗記していないような名文を、よく口ずさんでいる。一度暗記した名文は、体に染みついてなかなか忘れないもの。
子供のころから朗読(ろうどく)に親しんで、言葉の引き出しをたくさん持てば、一生の宝物になると思う。

本では、「声に出して読みたい日本語」シリーズが子供たちのお気に入り。
同じく「日本語であそぼう」監修の、斉藤孝氏の本で、続編がたくさん出ているが、やはり一番最初に出た「声に出して読みたい日本語」が一番よい。2001年にこの本が出たころは、今ほどの朗読ブームではなかったので、「まだあげ初めし前髪の~」(島崎藤村)「光る地面に竹が生え~」(萩原朔太郎)などと、保育園に行くと、子供が自慢げに暗誦しはじめて、先生にギョッとされることも。(^^;

気が向いた時だけではなく、「毎日子供には確実に本を読んでほしいわ~」という方には、こんな習い事もある。
オンライン作文教室言葉の森。基本的には、週に1回作文を書いて送ると添削してくれるというものだが、毎日、宿題として、長文音読、短文暗誦が課せられるのが特徴。長文は、文学的というよりは、説明文がメイン。ちょっと難解な論理的テーマや、自らは読まなそうな科学的なテーマも多い。

もちろん、本を好きになる以上に、国語力がつく近道はない。
小学校の頃、夢中で読んでいた、江戸川乱歩の少年探偵団(たんていだん)シリーズ。怪盗「二十面相」を追いかける、探偵明智小五郎や、小林少年、少年探偵団の活躍に、ワクワクして、学校の図書館で本を毎日借りたもの。「ベルサイユの薔薇(ばら)」という漫画では、片手で広辞苑をひきながら、子供ながらに女の性(さが)について学んだっけ・・・・。
国語力アップの近道は、ジャンルを問わず、夢中で読める本を見つけること。

学校から帰るなり、毎日パソコン(ゲームサイトやネットサーフィン)にはまっている子供たちが、ちょっと可愛そうである。
(あまりにもパソコンばかりに夢中になっているので、フィルタリングソフトを強制執行しました。(^^;この話は、また次回に!)

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2004年10月13日

Macとの出会いが人生を変えた!


投稿者 常山あかね

eMac

私がパソコンを初めて購入したのは、長男が生まれる1ヶ月ほど前。
それが、Macだった。30万円は高いかなぁと思いながらも、
子供が産まれたらしばらくは家にいることになるだろうし、憧れのMIDIなどもやってみたかった。
色々想像するだけでワクワクしてきて、ほとんど衝動買いでお買い上げ!
その頃の私は、大のコンピュータ嫌い。会社に就職して思いもよらずシステム部に配属
されたこともあり、モニタを見るだけで、頭痛がするという情けない有様だった。

でも、Macは、これまで私が見たこともない種類のコンピュータだった。
オシャレなデザイン、子供でも直感でカンタンにいじれる操作性のよさ、ビジュアルに強くカラフルで、趣味のソフトもたくさんある。すぐに夢中になり、パソコン通信や、まだ一般に出現したばかりのインターネットをはじめた。

あれから十●年が過ぎた。ストロベリー色が可愛いiMacを経て、現在私が使用しているのはeMac。
旧式になってしまったので、やむなく買い換えたけど、これまでどのパソコンも壊れたことはなく、
大切にとってある。また、Macだと、Windowsに比べてウイルスが段違いに少ないのも魅力だ。
こんな素晴らしいパートナーがいなかったら、私のSOHO生活もなかったと思う。
「えっ?Mac使ってるの?」と特別視されることも多いけど、私は、ずっと使い続けるつもり。

まずは、お気に入りの使いやすいパソコンを見つけることが、SOHOスタイルへの第一歩。
これからSOHOで仕事をやりたいなぁ~という方、これからたくさんのお金を稼ぎ出したり、
人脈を広げるための、文字通りマザーボードとなる、お気に入りの1台を見つけてください!

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2004年10月07日

本当に大切なもの


投稿者 常山あかね

EXPLORER
EXPLORERワンダフルライフ

アマゾンより、槇原敬之の「EXPLORER」が届く。スマップが歌い大ヒットした「世界に一つだけの花」が入っていたり、全体的にどの曲も秀逸だが、日本テレビで7~9月期に放映したドラマ「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏 」のエンディングテーマ「僕が一番欲しかったもの」を聴いて、涙が出る。久々に心があらわれるようだ。人生で素敵なものを拾う度、自分以上にそれを必要としている人にあげ続けるという歌詞である。最後に、自分が探していたものは、自分があげたもので幸せそうにしている人の笑顔だと気づく。これは、クリスチャンの歌だろうか。自分は、自分が欲しいものを、人に譲って笑っていられるだろうか。自分の自己実現はひとまずおいておいて、子育てを優先させる気持ちに通じるものを感じた。

それにしても、天海祐希演じる36才(偶然私と年は同じ)で、キャリアウーマンの女性が、末期ガンと診断されるドラマにピッタリの歌だ。自分が欲しいものばかり(仕事での自己実現)を追い求めてきた主人公が、余命あと僅かと知ったとき、本当に大切なものは、育児放棄をして一年に一度すらも会うことのなかった娘の存在だと知る。そして、人生の真価は、【人にどれだけのものを分け与えることができたか】と悟るのである。是枝監督の「ワンダフル・ライフ」という映画のテーマによく似ている。

この映画は、人が亡くなった時、「あなたの人生の中から大切な思い出を一つだけ選んでください。いつを選びますか?」と選択を迫られ、その場面が映画になるという話だ。出産の瞬間を選んだ女性もいれば、さんざん迷ったあげく、なんてことはない、妻と公園のベンチに座っているひとときを選んだ老人もいる。
もし自分だったら・・・。なかなかコレという思い出が浮かばない。
日々大切な思い出をたくさん作りたい、人にも与えたい、と思うと、自分にとって本当に大切なものがよく見えてくる。
「今日はワンダフルライフな1日を送れたかな?」と毎日振り返ってみようと思う。
空想なのにドキュメンタリー風の淡々とした映画に、意外にも子供達が夢中になっていたのが印象的。

みなさんにとって、本当に大切なものは何ですか?

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北風と太陽


投稿者 常山あかね

SOHOで仕事をしていると、とかく時間管理がルーズになり、保育園のお迎えも遅れがちである。
保育園は6時半まで子供を預かってくれるのだが、閉園ギリギリにお迎えに来るのは、
意外にも、SOHOや自営業で自宅で働いている人が多い。

実は、今週から3才の子供が、保育園に復活。やっと仕事が自由にできるようになった。
9月半ば頃からずっと保育園に行かず、家でごろごろしていた。
理由はわからないが、ある日、突然保育園で泣き出して、おやつもお昼も食べなくなってしまったのだ。

朝も、「絶対行きたくない」「保育園に行ったらママは二度と迎えにきてくれない」と泣くばかり。
はじめは何とか行かせようと大声で叱りつけていたが、それを見た夫が「強制するだけでは人の心は動かない」と一言。

そこで、本人の希望どおりしばらく保育園を休むことにした。
じっくりと話を聞くと、最近日が短くなり、真っ暗な時間に迎えに行く日が続いたため、イヤになってしまったということがわかった。小さい子供にとっては、これまでと同じ時間であっても、夜まで保育園にいなくてはならなくなったと思ったようである。

今週からは、必ず明るく早い決まった時間に迎えに行くことを約束したら、なんとか登園できるようになった。

保育園に二度といかなくなるのでは・・・と暗澹たる気持ちだったが、まずは一安心。確かに北風では人の心は動かず、太陽のように相手の心の中を照らして原因を特定することで、解決することができた。

一日の仕事の時間は少なくても、子供が納得して、継続してずっと仕事ができることの
ほうが大切である。これからは、北風ではなく、太陽のようなママになるからね。

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子供と携帯電話


投稿者 常山あかね

今週、小学校のクラス懇談会に出席したら、子供に携帯電話を持たせているかどうかが話題に。私の住んでいる地域は、比較的のんびりとした郊外のせいか、自分用の携帯電話を持っている子供は、ごく少数派のようである。
でも、帰宅が遅くなりがちなワーキングマザーにとって、子供が携帯電話を持っていれば、安心感がまるっきり違うもの。
ちなみに我が家で使っているPHSは、トヨタ自動車のディーラーで販売している「ぴぴっとフォン」
keitai.gif

数年前から使っているお気に入りのPHSだ。まるでオモチャのような可愛い顔のデザインが特徴で、限定3箇所しかかけらない。AUの携帯から、GPSで位置情報も確認できるすぐれものだ。(実際にはあまり利用しないが・・・)お友達にも、「これどこで買ったの?可愛いい~」と評判で、実際に同じ商品を買ったワーキングマザーの友人もいる。

先日発売された新商品は、防犯ブザー機能が新たに加わり、ストラップの防犯ブザーを引くと、親の電話にも連絡がいくしくみだ。Eメールもできる。これはいい!
でも、先日早速機種変更を申し込もうとすると、子供が、泣きそうな顔をしている。「これは、まるっきり普通の電話で、可愛くないからイヤだよ。」説得空しく、機種変更を断念。
ああ、どこかに、デザインが可愛くて防犯ブザーがついた電話、ないかなぁ?

ちなみに、子供に携帯電話を持たせるなんて危ないわ~という方は、子供の情報教育のために、こんな冊子も販売されています。私も制作に参加した思い入れの深い冊子なので、是非読んでみてください!
(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会発行の消費者教育用教材「ケ~タイ攻略本」

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SOHOは理想のワーキングスタイル!?


投稿者 常山あかね

こんにちは。茜あおいです。このSOHO日記では、SOHO歴5年、
3人の子育て真っ最中の私の日常を、綴っていきたいと思います。
最近では女性のワーキングスタイルとして、SOHOもずいぶんと定着してきました。
でも、最初の頃は、ご近所のママからは、
「えっ?一日中家にいるのに子供を保育園に預けてるの?」と怪訝な顔をされ、
保育園で一緒のママからは、
「あの人、日中も家にいるみたいだし、一体何の仕事してるのかしら?」と不思議がられ・・・。

まだまだ一般的ではなく謎が多いとはいえ、SOHOは、家庭と仕事を両立させたい女性にとって理想のワーキングスタイル。そんなSOHOスタイルに必要なお役立ちグッズや日々思うことを、私の体験談を通じて少しでも皆様にお届け出来ればよいな、と思います。

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2004年10月06日

グリーンコンシューマーになるには?


投稿者 常山あかね

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【送料無料商品】21世紀こども百科地球環境館
12月にエコプロダクツという日経新聞社主催の環境展示会が東京ビッグサイトであるのだが、現在、それに参加するPTAの親子バスツアーを企画している。
今日は、その事前学習会の会場を予約しに行った。
もともと環境に対する意識が高かったわけではないが、こういう役回りを引き受けた責任感もあり、最近では、自然とグリーンコンシューマーらしい行動が身に付いてきた。
今日は、近所のスーパーでレジ袋を断るための布のエコバッグを買った。
商品を選ぶ時は、必ずエコマークや再生紙利用マークを確認する。
グリーンコンシューマーになるのは、なかなか気持ちがいいし、ちょっぴり優越感。

子供達もそんな私を見て、コンビニで「環境に悪いから割り箸はいりません!」などと自信満々に言うようになり、何か商品を選ぶ時には「この商品環境にいい?」と必ず聞くようになった。特に、この本を読んでから、驚くほど変わった。ビジュアル満載でとてもわかりやすいし、別冊付録の「暮らしのエコチェックブック」で、自分のグリーンコンシューマー度をチェックして喜んでいる。やはり、環境教育は子供のうちから。鉄は熱いうちに打て、である。

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2004年10月04日

すてきな三にんぐみ


投稿者 常山あかね

sanningumi.jpgすてきな三にんぐみ改訂版 ( 著者: トミー・ウンゲラー / 今江祥智 | 出版社: 偕成社 )

今、3才の子供の一番のお気に入りの絵本は、トミー=アンゲラー作/今江祥智訳の「すてきな三にんぐみ」だ。保育園で読み聞かせしてもらって以来、大のお気に入り。すべてのページを暗唱してしまったほどの、ただならぬ熱の入れようだ。
「くろマントに、くろいぼうしのこわーい3人組のどろぼうの話」とあって、全体的に夜の暗~い絵ばかり。おどしの道具の真っ赤なおおまさかりが、赤々と印象的だ。
一見子供に好まれそうにないこの本だが、なぜ子供に大人気なのだろう。

それは、絵も、文も、本物だからだと思う。絵本なのに、ことさら子供向けに作られたのではない、色彩豊かで独創的な絵。文章も、テンポよく暗誦できる上、「おどしのどうぐ」「すみをながしたようなよる」など、難しい表現も使われていて、とびきり詩的である。子供は、大人が思っている以上に、感性豊か。本物に触れると、スポンジのようにどんどん吸収していく。ああ、そうえいば、最近では、毎日、鍵盤の貴公子=マキシムのピアノの早弾きを聴いて、夢中になって踊り狂って(?)いる。
とにかく「いいものはイイ!」んだなぁ。

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2004年09月29日

ジェインのもうふ


投稿者 常山あかね

ジェインのもうふ―アメリカのどうわ

近所の図書館に行った。子供向けの絵本を見ていると、そこに懐かしい本が。
劇作家アーサー・ミラー作の「ジェインのもうふ」である。私が子供の頃、繰り返し繰り返し読んでいた本だ。本文は白黒なのだが、挿絵の毛布の色だけがふんわりとしたピンク色で、見るからに柔らかそうだったのを覚えている。ピンクの毛布が大のお気に入りでいつも手放せなかったジェインは、いつの日か大きく成長し、その毛布が鳥の巣に使われても、へっちゃらになるという話である。
子供に、「ママの小さい頃お気に入りの絵本だったから、是非読んでね」というと、
「うん、じゃあ、私も、大きくなったら、きっと自分の子供にも紹介するから」と一言。
自分のお気に入りの絵本を子供に伝えていくって、なんだかとても素敵な気分。

残念ながらもう伝えられなくなってしまったけど、黄色いトラが溶けて甘~いバターになってしまうちびくろサンボの話や、いつか世界の昔話全集で読んだ、つぼに入った色とりどりのジャムのなんともおいしそうだったこと・・・。子供にも、たくさんの絵本にまつわる想い出をプレゼントしてあげたい。

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2004年09月24日

常山あかね プロフィール


投稿者 常山あかね


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1967年生まれ。
大学卒業後、損保会社に5年勤務。長男を出産後、退職。
その後、 SOHOで、子育てをしながらインターネット業界の仕事に携わる。
現在、メルマガやWEB等オンラインコンテンツを専門にしたライタープロダクション株式会社壱頁代表取締役社長。
オンライン作文教室で子供に作文を教えたり、学校などで消費者教育の講師活動もしている。

資格:消費生活アドバイザー、教員免許(高校・中学の国語)
家族:夫と子供3人 
興味のあること:子供の教育(情報教育や環境教育)、音楽、映画、テレビドラマ、本、中国語、おいしい食べ物、お酒(日本酒)
常山あかね(旧ペンネーム茜あおい)の記事を全部読む!

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